2014 年 8 月 13 日以降の Windows 更新プログラムによる障害回避手順

2014 年 8 月 13 日以降の Windows 更新プログラムによる障害回避手順
2014/9/30
アイサンテクノロジー株式会社
お客様各位
日頃より弊社製品、並びにサービスをご利用いただき誠にありがとうございます。
既にご案内しましたとおり、2014/8/13～8/18 に配信された特定の Windows 更新プログラムが適用されている PC におい
て、一部の環境で OS の起動ができなくなる等の障害報告が Microsoft より開示されていますが、その後、当該の Windows
更新プログラムについては修正ファイルでの配信が再開されています。
2014/9/30 現在、最新 Windows 更新プログラム適用環境においても、WingneoINFINITY の特定機能操作時の STOP エラ
ー（0x0000003B）障害発生を確認しましたので、現段階での調査情報と回避手順をお知らせします。
【2014/9/30 時点における調査情報】
1.
Windows 更新プログラムの配信状況
2014/8/13 ～ 8/18 に配信、一部環境での障害が確認された Windows 更新プログラムのうち、「 KB2970228 」
「KB2975719 」「KB2975331」については 9/2 に同ファイル名での配信が再開されています。
「KB2982791」については 8/13～8/18 に配信されましたが廃止となり、問題を修正したプログラム「KB2993651」が新た
に 8/28 より【重要な更新】として配信されています。そのため、毎月第 2 水曜日に自動配信される WindowsUpdate にお
いても配信される状況となっています。
2.
弊社製品 WingneoINFINITY における障害確認状況
Windows7 環境においてのみ、最新の WindowsUpdate であっても「KB2970228」「KB2993651」の更新プログラムを適用
することにより、「登記情報提供サービス」より取得した不動産登記情報の PDF ファイルを、WingneoINFINITY の特定機
能より印刷すると、高頻度でブルースクリーンの STOP エラー（0x0000003B）が発生、OS がシャットダウンする障害が再
発することを確認しています。また、当該更新プログラムをアンインストールすることにより、障害回避できることも確認
しています。なお、本障害は Microsoft でも認識済みの問題であることを弊社では確認しております。
【回避手順】
1.
OS 環境の復旧を行なう
＜OS が正常起動できない場合＞
Safe モードで Windows を起動して問題のあるファイルと設定を
削除して復旧します。
①
PC を再起動し、セーフモードで起動します。
Windows7 の場合：
(ア) 電源投入後 PC の電源投入後、PC 製造元のロゴや BIOS
の起動画面が表示されたらキーボード上の[F8]キーを何
度か押します（PC によっては [F5]キーを何度か押す、もし
くは[Ctrl]キーを押しっぱなしにすることで表示される場合
もあります）。
(イ) [詳細ブートオプション] が表示されたら方向キー（↑/↓）
を使用して「セーフモード」を選択し、[Enter] キーを押しま
す。
(ウ) PC がセーフモードで起動したら、管理者権限を所有する
ユーザーでログインします。
Windows8 の場合：
再起動後、
４）セーフモードKBを有効にする
を選択します
(ア) Windows の起動処理中に電源ボタンを長押しして、PC を
3 回再起動します。その後に PC を起動すると、Windows
《Windows8 の場合》
Recovery Environment が起動します。
1
(イ) PC が起動したら、すぐに、[オプションの選択] 画面で、[トラブルシューティング] を選択します。[スタートア
ップ設定] オプションが無い場合は、[詳細オプション] から選択します。
(ウ) [スタートアップ設定] を選択した後、[再起動] ボタンを選択します。
(エ) 再起動後の[スタートアップ設定] 画面で "4) セーフモードを有効にする" を選択します。
(オ) PC がセーフモードで起動したら、管理者権限を所有するユーザーでログインします
②
コマンドプロンプトを管理者権限で開きます。
Windows7：スタートメニューから [アクセサリ]-[コマンドプロンプト]
を右クリックして「管理者として実行」を選択します。
Windows8：キーボードの[Windows]キーと[X]キーを同時に押下
げ、[コマンドプロンプト（管理者）]を選択します。
③
以下のコマンドを実行して“fntcache.dat” ファイルを削除します。
del %windir%\system32\fntcache.dat
④
ファイルを削除後、PC を再起動します。通常であれば、これで PC
は正常に起動するようになります。
《Windows7 の場合》
《Windows8 の場合》
＜OS が正常起動する場合＞
①
[ファイル名を指定して実行] を選択します。
Windows7：スタートメニューから [ファイル名を指定して実行]を選
択します。
Windows8：キーボードの[Windows]キーと[X]キーを同時に押下
げ、[ファイル名を指定して実行]を選択します。
②
”regedit” と入力して [OK] ボタンをクリックします。
③
[レジストリエディター] が起動しますので、左ペインから
[HKEY_LOCAL_MACHINE] をクリックして展開し、[SOFTWARE] [Microsoft] - [Windows NT] - [CurrentVersion] - [Fonts] の順番
でポイントします。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows
NT\CurrentVersion\Fonts
④
“Fonts” サブキーから以下の条件のレジストリがあるかを探しま
す。

ファイル名のみではなく、下記画面例のように "C:\xxx\xxx\xxx.otf"
などのフルパスで指定されている。

⑤
ファイル名の拡張子が、”otf” (xxx.otf) となっている。
④に該当するものがなかった場合にはレジストリエディターを[X]で
終了し、次項 2、3 へ進みます。


該当があった場合にはそのまま⑥へ進みます。
⑥
”Fonts” を右クリックし、”エクスポート” をクリックします。
⑦
ファイル名に任意の名前を設定し保存します。(補足 :レジストリ復
K"C:\xxx
\xxx\xxx
フルパスで指定されている。
.otf" な
どのフル
”otf” (xxx.otf)の拡張子
パスで指
両方に該当するキーを探します。
旧に使用します)
2
⑧
“Fonts” サブキーから④で確認した条件のレジストリを探し、削除します。
⑨
前述＜OS が正常起動できない場合＞②③の手順で“fntcache.dat” ファイルを削除します。
⑩
次項 2、3 を実行します。
⑪
⑦で保存したファイルを右クリックし、[結合 (G)] をクリックして、⑧で削除したフォントレジストリ値を復元します。
2.
Windows 更新ファイルの適用状況を確認して問題のある Windows 更新ファイルを削除する
①
［コントロールパネル］を開きます。
(ア) Windows7 の場合：画面左下 Windows マークのスタート
メニューから [コントロールパネル] を選択します。
Windows8 の場合：キーボードの[Windows]キーと[X]キ
ーを同時に押下げ、[コントロールパネル]を選択しま
す。
(イ) 「プログラムのアンインストールまたは変更」を開きま
《Windows7 の場合》
《Windows8 の場合》
スタートメニューから起動
[Windows]キーと[X]キーを
同時押下げ
す。
（ [カテゴリ]表示の場合）
[プログラムのアンインストール] を選択します。
（ [大きいアイコン/小さいアイコン]表示の場合）
[プログラムと機能]を選択します。
《表示方法：カテゴリ》
②
《表示方法：アイコン》
「更新プログラムのアンインストール」を表示します。
左側メニュー「インストールされた更新プログラムを表示」
を選択すると切り替わります。
③
問題となる Windows 更新プログラムの有無を確認して必要に応
じアンインストールします。
2014 年 9 月 25 日現在、確認が必要となる Windows 更新プロ
グラムは以下のとおりです。

KB2993651 2014/08/28 重要な更新として配信開始
（インストール日はそれ以降になります）
⇒登記情報ダウンロードで取得した登記情報ファイル
（PDF）を INFINITY 製品よりプリンタ印刷するお客様は、アンインストールが必要です（対象 OS：Windows7）

KB2982791 2014/08/13 ～08/18 に配信、以後は配信停止（インストール日は 08/13 ～ 08/18 の間）
⇒適用廃止、すべてアンインストールが必要です（対象 OS：Windows7/Windows8）

KB2970228 2014/08/13 ～08/18 に配信、その後 2014/09/03 より同ファイル名で配信再開
⇒インストール日が 09/02 以前であればアンインストールが必要です（対象 OS：Windows7Windows8）
また、登記情報ダウンロードで取得した登記情報ファイル（PDF）を INFINITY 製品よりプリンタ印刷する
お客様は、アンインストールが必要です（対象 OS：Windows7）

KB2975719 2014/08/13 ～08/18 に配信、その後 2014/09/03 より同ファイル名で配信再開
⇒インストール日が 09/02 以前であればアンインストールが必要です（対象 OS：Windows8）

KB2975331 2014/08/13 ～08/18 に配信、その後 2014/09/03 より同ファイル名で配信再開
⇒インストール日が 09/02 以前であればアンインストールが必要です（対象 OS：Windows8）
(ア) 上記の「KB*******」を検索欄に入力します。
「KB*******」を入力します
(イ) 該当するプログラムが見つかった場合には
KB
「Microsoft Windows (KB*******) の更新プログラ
ム」と表示されます。
(ウ) プログラムが表示された場合にはインストール日が
適当なものかを確認します。
(エ) 問題となるインストール日のプログラムが見つかっ
た場合には、[アンインストール]をクリック実行しま
該当するプログラムを検索して表示しますので、
インストール日を確認します
KB
（インストール日は項目バー上で右クリックすると
表示されます）
す。
(オ) 確認メッセージが表示されますので、[はい]を選択し
てアンインストールします。
3
※プログラムのアンインストールが完了すると「再起動する必要がある」とメッセージが表示されます。
すべてのプログラムをアンインストールした後に再起動を行なっても構いません。
その際には[後で再起動する] を選択します。
④
③でプログラムアンインストールを実行した場合には PC を再起動します。
※③の操作でアンインストールから再起動を既に行っている場合は必要ありません。
[後で再起動する]とした場合、全てのアンインストールが終わったら手動で再起動してください。
3.
該当する Windows 更新ファイルの自動配信適用を停止する
※2014/9/30 時点、弊社が製品の動作障害を確認しているのは Windows7 環境のみです。従って、Windows7 環境で
の作業手順を説明します。
①
画面左下の Windows マークのスタートメニューより「すべて
のプログラム」- 「Windows Update」を選択します。
②
左側のメニューより「更新プログラムの確認」を選択し、
更新プログラムを検索します。
③
画面中央「*個の重要な更新プログラムが利用可能です」
を選択します。
④
「 Windows 7 用
セキュリティ更新プログラム
(KB2993651) 」のチェックを外し、さらに選択して右クリック
し「更新プログラムを非表示」を選択、右下の[ＯＫ]をクリ
ックします。
⑤
同様の手順でオプションの「KB2970228」についても非表示
にします（オプション更新扱いとなっているため設定によって
は表示されない場合もあります）。
（上記手順の参考）
Microsoft TechNet Blogs 日本のセキュリティチームブログ
【リリース後に確認された問題】 2014 年 8 月 13 日公開の更新プログラムの適用により問題が発生する場合がある
http://blogs.technet.com/b/jpsecurity/archive/2014/08/16/2982791-knownissue3.aspx
上記障害の問題については、Microsoft の Windows 更新ファイルの不具合であることが調査・確認できており、Microsoft からの
対策された Windows 更新ファイルが提供されるのを待っている状態です。状況に進展のあった場合には ATMSPARK にて情報
をご案内いたします。
お客様におかれましては大変ご不便をおかけしますが、上記対策をお願い申し上げます。
以上
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