小笠原空港開設推進特別委員会速記録

小笠原空港開設推進特別委員会速記録
平成27年12月10日(木曜日)午後2時開会
出席委員(7名)
委 員 長
一
木
重
夫
君
副委員長
清
水
委
員
佐々木
幸
美
君
委
員
稲
委
員
杉
田
一
男
君
委
員
鯰
委
員
安
藤
重
行
君
良
一
君
垣
勇
君
江
満
君
─────────────────────────────────────────────────
委員外出席議員(1名)
議
長
池
田
望
君
─────────────────────────────────────────────────
出席説明員
村
長
森
下
男
君
副
長
渋
谷
正
昭
君
長
松
本
隆
君
渋
谷
正
昭
君
敏
之
君
総 務 課 長
事 務 取 扱
総
務
課
企画政策室長
総務課副参事
鈴
木
樋
口
博
君
財 政 課 長
江
尻
康
弘
君
村 民 課 長
村
井
達
人
君
医 療 課 長
佐々木
英
樹
君
産業観光課長
牛
島
康
博
君
環 境 課 長
深
谷
雪
雄
君
建設水道課長
篠
田
千鶴男
君
母島支所長
湯
村
義
夫
君
出 納 課 長
菊
池
元
君
教
育
一
村
弘
─────────────────────────────────────────────────
事務局職員出席者
事 務 局 長
セーボレー
孝
君
書
-1-
記
菊
池
ひろみ
君
議事日程
日程第1
小笠原空港開設に関する経過報告及び今後の対応について
日程第2
その他
日程第3
閉会中の継続調査について
-2-
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◎開会の宣告
○委員長(一木重夫君)
ただいまから小笠原空港開設推進特別委員会を開会します。
出席委員が定足数に達しておりますので、本日の会議を開きます。
(午後2時)
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◎会議時間の延長
○委員長(一木重夫君)
あらかじめ会議時間の延長をしておきます。
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◎説明員の出欠について
○委員長(一木重夫君)
次に、説明員の出欠について事務局長に報告させます。
○事務局長(セーボレー孝君)
本日の委員会の説明員につきましては、全員が出席との通知
を受けております。
以上でございます。
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◎小笠原空港開設に関する経過報告及び今後の対応について
○委員長(一木重夫君)
それでは、本日の議題に入ります。
日程第1、9月定例会以降の小笠原空港開設に関する経過報告及び今後の対応について、
執行部から報告を求めます。
総務課企画政策室長、樋口君。
○総務課企画政策室長(樋口
博君)
それでは、前回の委員会以降の経過につきましてご報
告をさせていただきます。
まず1点目、陳情活動、その他でございます。村長の陳情活動としまして、9月24日、国
土交通省、佐藤航空局長はじめ金子恭之衆議院議員、小野寺五典衆議院議員、田中和徳衆
議院議員、新藤義孝衆議院議員、東京都の総務局の行政部長、それから多摩島しょ振興担
当部長を訪問いたしまして、航空路の陳情をしたところでございます。
翌日、25日、佐藤正久参議院議員、丸川珠代参議院議員を訪問いたしまして、同じく陳情
をさせていただいております。
9月28日、山口那津男公明党代表を訪問いたしまして陳情をさせていただいております。
10月22日、舛添要一東京都知事、それから10月26日、三宅正彦都議会議員を訪問し陳情を
-3-
させていただいております。
10月27日、盛山正仁衆議院議員を訪問し陳情させていただいております。
2点目でございます。来島の視察でございますが、10月14日便で、国土交通省の中島特別
地域振興官一行が来島されました。16日の日に、航空路の候補地である洲崎をご視察いた
だいたところでございます。
3点目に、その他でございますが、9月の初めに自民党の国会議員の先生方で結成されま
した小笠原を応援する会の初会合が9月28日にございまして、村長、それから池田議長が
出席をされております。
2点目のご報告、航空業界に関することとしまして、天草エアラインにおけるAТR機の
就航についてでございます。
11月17日に、天草エアラインが国土交通省にAТR機の就航に関する認可申請を行ってお
ります。
その中身によりますと、天草エアラインの定期運航路線に、AТR機が就航するのは2月
20日の予定だということでございます。
それから、資料にはちょっと記載していないんですが、ごく最近の動きとして2点、報告
をさせていただきたいと存じます。
1点目が、12月8日、おとといでございますが、都議会の代表質問におきまして、自民党
の秋田政調会長から航空路の開設について質問をされております。
秋田議員の質問の趣旨でございますが、小笠原諸島の国境離島としての存在価値が高まっ
ていること、それから出産、通院などで上京する際、精神的、経済的な負担も大きくなっ
ていること、それから去る9月に、自民党の有志国会議員が、小笠原を応援する会を結成
し、航空路の開設など安倍総理に要望していること、国政においても強い関心が示されて
いる重要性を鑑み、東京都は国としっかり連携して調査・検討を進めていただきたいとい
うこと、また、3年後の平成30年には、小笠原諸島が本土に復帰して50周年を迎え、それ
までに実現可能な航空路案をしっかり検討し、一定の方向性を示していただきたいという
こと、それらの旨を申し述べられた上で、知事に対して小笠原の航空路の開設についての
所見を伺っております。
知事のほうからは、航空路の開設については、長年にわたる小笠原村民の切なる願いであ
ることを強く認識していると。また、本土復帰から50周年という節目を迎える平成30年ま
でに、一定の方向性を示してほしいという村の強い思いは伺っている。そのことを踏まえ
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た上で、村をはじめ国など、一層緊密にかつ丁寧に調整をし、自然環境と調和した実現可
能な航空路案が取りまとめられるよう精力的に検討を進めていくという趣旨の答弁が知事
からされたところでございます。
都議会の動きにつきましては、以上でございます。
もう一つ、2点目の報告でございますが、今週月曜日、7日の日に、フジテレビにおきま
して11時半から、午前の11時半から放映されているニュース番組において、小笠原の空港
に関する報道がございました。
その中身でございますが、要点的に言いますと、国土交通省と東京都が父島に1,200メー
トル規模の飛行場を建設する計画を検討していること、それから旧陸軍の滑走路跡地を活
用する計画で、滑走路の3割程度は海を埋め立てることが検討されていること、それから
国と東京都は調査費を来年度予算に計上する方針であること、主にこの3つのことが報道
されたところでございます。
村にとっては、突然の報道でしたので、放映された直後、東京都と、それから国土交通省
の航空局に事実関係を、ちょっと確認をさせていただきました。
東京都からは、フジテレビからの取材は確かにあったと。小笠原空港の課題についての取
材があり、環境問題等の課題はありますという説明をされたそうです。また、報道された
具体的な内容のことは、一切説明はしていない状況であるということが、事実関係として
は確認したところでございます。
それから国土交通省航空局からは、フジテレビからの取材はなかったと。それから、報道
内容で言われている、国が調査費を来年度予算に計上している、要求している事実はない
ということは、航空局から確認をしたところでございます。
以上2点、追加でご報告をさせていただきました。
報告は以上でございます。
○委員長(一木重夫君)
ただいまの報告について、質疑、意見のある委員は挙手をしてくだ
さい。
杉田一男委員。
○委員(杉田一男君)
今、総務課企画政策室長から、このFNNニュースの話出ましたけれ
ども、何かこの文言を見ると、村民が誤解しかねないような文言、それとまた現実的な言
葉で表現されている、海を埋め立てるとか、1,200メートルに限定したような形、そして予
算計上されたと。これはやはり、報道という形からいけば、村民の人は、そこまで進んで
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いるんですかという思いを抱く人もいるかもわかりません。
この報道以降、村民の皆さんから、何か反応はありましたか。あったら聞かせてください。
○委員長(一木重夫君)
総務課企画政策室長、樋口君。
○総務課企画政策室長(樋口
博君)
何人かの村民の方から、村長、副村長、あるいは私の
ところに、報道に関する問い合わせはあり、東京都と国に確認した事実関係は、その都度
ご説明をしたところでございます。
○委員長(一木重夫君)
○委員(杉田一男君)
杉田一男委員。
やはり、何人か興味を示した方がいるということですので、これは、
やはり執行部としても、改めて今の航空路の現状を、もう一度村民の皆さんに向けて、ぜ
ひ発信していただきたいと。
現実的に、昨日の一般質問でも佐々木議員から指摘されましたように、今もってまだ小笠
原には空港候補地が3カ所ある。それがまだ絞れていない。当然のことながら、滑走路を
決められることもできるはずがありません。
そういう現状を踏まえて、やはり、協議会が開かれないのもそうですけれども、村長の言
葉をかりれば、とりあえず船の交通アクセス改善以降、精力的に、小笠原空港に、一本に
絞っていくという部分の考え方ですね。そういうことも含めまして、村民の人に誤解を与
えないように、やはり何らかの形で、この報道を、全否定ではないですけれども、誤解を
与えない程度の発信はすべきだと思いますけれども、村長どうお考えですか。
○委員長(一木重夫君)
○村長(森下一男君)
村長、森下君。
杉田議員のおっしゃるとおりだと思います。ただ、テレビ報道と私ど
もが、村民に発信する仕方というのは、一つ間違えると誤解を呼びかねません。
したがって、昨日、佐々木議員から一般質問でご質問がありました。その中でも、事実関
係のやりとりをさせていただいたところでございます。
そして、きょう、こうしてこの小笠原空港開設推進特別委員会の中で、この報道について、
まず事務方から報告をさせていただき、こうして杉田委員からもご質問をいただく中で、
現状のところをしっかりとお伝えをしていくということがまず肝心だと思っております。
それから先は、いろいろできることをやっていきたいというふうに思っております。
昨日の中で、はっきり言って私には、よかったねと言ってくださった方がいたんですよ。
いやいや、まだそこまで行っていないんですと。そういううれしいご報告というのは、必
ず皆さんにご報告をしますと。それは、まずもって、村民の代表である議会の中で、きち
-6-
っとした公式のことであればお話をしますから、ありがとうございますと注意をして、テ
レビも見ていただいてありがとうございますということを申し上げたんですけれども、本
当にそういうことでございますので、まずこの公式の場でございます議会の中で、きちっ
とした議論の中で、我々は今抱えている悩みも、正直吐露をしながら、幾らかでも、今、
杉田委員のおっしゃったようなことに、形容できるような形のことをやってまいりたいと
思っているところでございます。
○委員長(一木重夫君)
○委員(杉田一男君)
杉田一男委員。
この文言、ただのね、村長の言うように、この記事を、歓迎している
人もいると思います。ただ、ちょっとこの言葉の使い方に全然注意払っていない。簡単に
海を埋め立てるだとか、1,200メートルをつくってしまうとか、やはりそういう部分がひと
り歩きしないような形にするためにも、来年度は、ぜひ小笠原空港、一歩でも前進するよ
うな形になれば、こういうちょっと中途半端な報道というのは出ないと思いますので、そ
の辺も踏まえて、ぜひ頑張っていただきたいと思います。
○委員長(一木重夫君)
○村長(森下一男君)
村長、森下君。
特に、きょう午前中の総務委員会でも議論が出ましたが、今、私ども
の小笠原村、そして議会の皆さんもそうですが、航空路に限らず公共事業全般のことをや
っていくときに、必ず自然環境に配慮をし、多くの村民の意見を聞きながら、コンセンサ
スづくりをきちっとしていくという、基本の我々の姿勢、特に航空路についても、そのこ
とをきちっとやはりお伝えをしていくことが大事だと思っておりますので、そういう村の
姿勢が村民の皆様や外の多くの方々に通じるような努力はしてまいりたいと、このように
思っているところでございます。
○委員長(一木重夫君)
フジテレビの関連では、ほかにございませんか。
(挙手する者なし)
○委員長(一木重夫君)
そうしたらちょっと、フジテレビの関連で、私のほうから1点だけ
ちょっと、村長に質問したいと思います。
お手元に配付の資料で、今回のフジテレビの報道に関して、日本自然保護協会のほうが、
お手元に配付のような記事を発信をしております。
その中で、一番最後の文章なんですけれども、小笠原の脆弱な自然環境では、空港建設と
世界遺産とが両立することは考えにくいと、日本自然保護協会では考えていますという、
このようなメッセージを発信されてしまいました。この件について、村長の所見をお伺い
-7-
したいと思います。
村長、森下君。
○村長(森下一男君)
これは日本自然保護協会が、先便で小笠原に来て、いろいろな視察を
行ったようでございます。それを、12月8日、21時49分にブログに立ち上げて、お帰りに
なってすぐに出されたものの、ずっと前段がいろいろなことをやってきましたという報告
の後、最後のところに、皆さんのお手元にも行っているということですが、ちょっと読ま
せていただきますが、小笠原から戻る船の中で、国交省と東京都が、次年度予算に、空港
建設に関する調査費用を計上するというニュースが流れましたが、離島の振興という目的
で、この計画が実現されるようなことがあれば、世界遺産が危機遺産に登録される、もし
くは、登録の解除ということになりかねません。世界自然遺産に登録されたということは、
この貴重な自然環境を確実に後世に引き継ぐことを世界に約束したということです。小笠
原の脆弱な自然環境では、空港建設と世界遺産が両立することは考えにくいと、日本自然
保護協会では考えていますと、こういうくだりでございます。
私は、日本自然保護協会が、どういうお考えを持つのかということについて、どうこう申
し上げるつもりはありませんが、この脈絡からいきますと、世界自然遺産が危機遺産に登
録され、もしくは登録の削除という文言が入っております。
大変驚きまして、恐らくこれは、正式なコメントではないだろうと思いまして、12月9日、
議会の始まる前に、副村長に指示をしまして、日本自然保護協会に電話をし確認をさせた
ところでございます。
いただいたご返事は、これが自分たちの正式なコメントと思っていただいて結構ですとい
うことでございました。
さらに、驚きました。と申しますのは、先ほどもちょっとお話ししましたが、私どもが、
航空路に限らずですが特に航空路のことで、国、東京都、小笠原村、航空路を語るときに、
必ず自然環境に配慮をし、もしくは自然環境と調和をしという文言が、必ず入ります。こ
れは、文字どおり、私たちは過去の航空路の経緯から、今こういうことを真剣に考えなが
ら、何とか航空路の開設の道は開けないかということを真剣に模索をしております。
小笠原村は、国立公園法の網がかかり、これは1章から4章まで、改めて言うこともござ
いませんが、そして世界自然遺産に登録をされておりますが、父島、母島、この有人島で
も、世界遺産地域とそうでない地域の区分ははっきりしております。法を破って、もしく
は世界自然遺産の指定地域に滑走路をつくるなどということはあり得ません。このような
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情報を、村の考えを知らない方が、この文章を見たらどうでしょうか、どういう反応を示
すでしょうかということに私の思いは至りました。
そこで、この日本自然保護協会、公益財団法人でございます。私ども小笠原村も会員でご
ざいます。せめてフジテレビの報道に、過敏に反応されたのなら、私どもの、会員でも私
どもの村役場に、現状はどうなっているのかとか、報道は正しいのかとか、そういう打診
があった上で、このようなコメントを載せていただきたかったというのが、私の正直な思
いでございます。
したがいまして、副村長に確認をさせたということでございますが、返ってきた返事は、
これが公式な見解ですということをいただきました。
大変残念だなと思っているところでございますが、やはりこういうこともあるわけですか
ら、小笠原村が、どれほど真剣に環境のことにも配慮をしながら、多くの方々の知恵をか
りながら、この難しい課題に取り組んでいるかということを、きちっと発信をしていかな
ければいけないなと、改めて思ったところでございます。
○委員長(一木重夫君)
ありがとうございます。私も、この記事を読んだとき、非常に残念
な気持ちになりました。これまでの村の取り組みが、ほとんど理解をされていないなとい
うふうに感じた次第でございます。
その他ございませんか。これに関連してでも構いません。
ございませんか。
鯰江
満委員。
○委員(鯰江
満君)
ほかの委員の方はどう思うかですが、私も、その航空路のことという
のは、ずっとかかわってきている経緯の中で、対抗措置というのは嫌な言い方ですけれど
も、これに関して何らかのことを議会として発信するというようなことが、必要性、必要
ではないかというような気もしていますが、委員長どうですか。
○委員長(一木重夫君)
議会としての……
(「委員会」と呼ぶ者あり)
○委員長(一木重夫君)
失礼しました。委員会としての、何かしらの発信をしたほうがいい
のではないかという、今、提案がございましたけれども、皆様のご意見、委員の皆様のご
意見はどうでしょうか。
稲垣
勇委員。
○委員(稲垣
勇君)
この問題語るんでしたら、やはり執行部ともう少しよく協議をしてか
-9-
らおもてに出したほうがいいと思います。しようがない。
○委員長(一木重夫君)
その他ご意見ございませんか。
佐々木幸美委員。
○委員(佐々木幸美君)
私はよく、世界遺産とか、保護協会とか、環境保護とかって、よく、
余り知りたくもないし、自分のほうから、それに飛び込んでいくという気持ちはないんで
すけれども、この日本自然保護協会との、村長さっき言いましたように、会員だというこ
となんですけれども、この日本自然保護協会に、どのように小笠原がかかわり合ってお世
話になっているのか。小笠原村民2,500人の、の悲願であります、そういうここに住む人を、
非常に侮辱した、こういう日誌ですか、出されたと思うんですよね。
これはやはり、村民が、村長もそうですけれども、この50年を契機に、何とか小笠原の安
心・安全、そして住みやすい村へという、向かっていく方向の中で、結論を述べられてい
るわけですよね。
私は、この日本自然保護協会が、どんな役割しているか知りませんけれども、ここから脱
退したほうがいいと思うんですよね。何もそこに一緒になって、ましてそうだそうだとい
うことを言われる必要もないと思うんですよ。
これはやはり、一番今大事な時期で、もう先ほど来話出ていますように、都知事にしても、
国にしても、こういう報道が出るまでになって、小笠原の航空路がいかに大事か、その長
さとか、そういう機材はともかくとして、そういうのはやはり、中国船を境に、小笠原の
置かれる立場、防衛上の立場、いろいろな立場の中で、この航空路というものは非常に大
事な問題になっていると思うんですよ。これは頭から否定して、両立することはできない
というようなことは、私はもう非常に、小笠原の2,500人の村民を、頭からばかにしている
ような文章だと思うんですよね。
ですから私は、この日本自然保護協会を脱退して、小笠原の、そういう自然を守る、環境
を守る独自の方法で、また新たに航空路建設に向かったほうがいいと思うんですけれども、
村長いかがでしょうかね。
○委員長(一木重夫君)
○村長(森下一男君)
村長、森下君。
まず、私は、この日本自然保護協会とのおつき合い、私が長になる前
からのおつき合いでございます。
私自身は、先ほども申し上げましたが、本当に今、自然環境に配慮しながら、自然環境と
調和をした航空路の開設ということのためには、多くの方の英知を集めて、それを参考に、
-10-
ご相談もしながらやっていかなければいけないというふうに思っておりましたので、そう
いう、いつかお知恵を拝借するときが来る団体だというふうに思っておりました。
このようなコメントを出されたからといって、抗議をするとか、そういうことは、現時点
で私は思っておりません。
しかし、今、佐々木委員が言われたことは、一考に価することだと思っておりますので、
感情的だとかそういうことにならないよう、冷静な判断というのをしてまいりたいと、こ
のように思うところでございます。
○委員長(一木重夫君)
佐々木幸美委員。
○委員(佐々木幸美君)
感情的とか、そういう問題はないと思うんですよね。これは、正式
なコメントだということを言われた以上は、やはりそれは何かの形で、この日本自然保護
協会との接点を模索していかなければならないと思うんですよね。いやー、これが行き過
ぎた発言ですとか、そういうことであれば、そこにもありますけれども、村長が副村長に
言って、渋谷さん、恐らく問い合わせたと思うんですけれども、それは日本自然保護協会
の正式なコメントですということであれば、これは今後続くと思うんですよね。いや、私
は何も日本自然保護協会に頭下げる必要はなくて、いろいろな知恵をもらうこともないと
思うんですよ。いろいろな、小笠原を守ってくれる環境団体は幾らでもあると思うんです
よ。
その辺のところを、感情的という言葉は、村長は言いましたけれども、私は決してそうい
う意味ではなくて、それはやはり正式なコメントでと言われた以上は、何かそこに村も発
信していかないと、これがそのままずるずる引き延ばされていけば、今後いろいろなとこ
ろへ、この問題が波及していくと思うんですよね。その辺のところを、ちょっと懸念する
んですが、いかがでしょうかね。
○委員長(一木重夫君)
○村長(森下一男君)
村長、森下君。
感情的と言ったのは、ちょっと言葉のあやみたいなところもあったん
ですが、先ほど申し上げましたように、こういうコメントを出される以上、一考する必要
性のあることだと思っていますので、考えていきたいと思っております。
○委員長(一木重夫君)
その他、この件に関して、ご意見ございませんか。
杉田一男委員。
○委員(杉田一男君)
この件に関しては、日本自然保護協会は公益法人であると、村は自治
体であると、そして公益法人として日本自然保護団体は国からも認められている機関であ
-11-
ると、そういう背景を持ちながら、なおかつ小笠原空港は返還以来の悲願であるという位
置づけも、当然日本自然保護協会なら知っていると思います。
そういった中で、この発言を日本自然保護協会はして、それに対して議会として云々とい
うのは、私は必要ないと思っています。
なぜかといったら、相入れることはありません。それぞれの立場で、それぞれの立場で正
しいことを言っているという理解で話しているわけですから。改めて私は、それに対して、
議会として、委員会として、何か発信しようという必要は、私はないと思っています。
○委員長(一木重夫君)
その他ございませんか。
池田議長。
○議長(池田
望君)
皆さんの意見を聞きながら、大変、喜んでいいのか悲しんでいいのか
というようなね、報道について、リアクションがあったということなので、すぐにこれに
どう反応するかということより、今、先ほど杉田さんの質問の中でも、村がどういうこと
をやっているかということとか、今どういう状況にあるのかというのが、テレビのニュー
スとは全く違うんだということがありますよね。
だから、まず、もしここで総務課企画政策室長が、ざっくりざーっと話していただければ、
そうでなくて、きちっとね、今の状況で、村がどこまで来ていて、PIができていないと
か、まだまだほら、道のりとしてはまだ遠いんだけれども、一つずつこうやって努力して
ここまで来たんだというようなことが、例えば日本自然保護協会の方が知っていれば、少
しはコメントだって違うかわからないし、ということで、まず論点から言うと、すぐに反
応する必要はないと、僕は思います。
しかし、今現実、我々がここまでやってきたことを知らせていくことは必要かと思います。
だから、その部分の、テレビ報道だけで反応するような人たちは、先ほど村長が言われて
いましたけれども、まるっきり村の努力とか、今現状がどうなっているかというのがわか
っていないと、もう二項対立みたいな、つくるかつくらないかみたいな、非常にもう20年
も30年も前の環境保護団体の言っていることと変わらないんですよ。
だから、そこの部分では、現実述べることをきちっと、この委員会で、きちっと押さえて
いただいて、そのことを基本に発信していくということをされたほうがいいのではないか
と思います。
○委員長(一木重夫君)
その他ございませんか。
清水良一副委員長。
-12-
○副委員長(清水良一君)
私の立場として、ちょっとご意見言いたいなと思いまして、ちょ
っと一言言いたいなと思いますが、どちらかと言うと私、自然保護寄りに考えている側の
者として、ただ一木議員と並びに副委員長ということで、航空路のほうをやらせてもらっ
ているので、進捗に、これからどういう方向でやったらいいかということを考えながら質
問したいと思うんですが。
今回、こういう形で、1,200メートル埋め立てとかということで、実際私たちの会話の中
で、そういう話は一回も出ていない部分で、そういうひとり歩きしてしまうような内容が
あるということが、実際問題起きていると。そしてそれに対して、自然保護寄りの方たち
が確実に反応しているということは確かなので、まずは今起きていることを、議会でどう
いうところを話しているかということを、率直に村民に伝えていくということが重要では
ないかと思います。
こう言われたからやめるとか、報復するとか、そういうようなものではなくて、ここは、
今の現状を村民に伝えていくというのが、池田議員、杉田議員が言われたとおりな感じで
やっていけたらいいのではないかなと思っております。
○委員長(一木重夫君)
安藤さんは、1個ございますか。
安藤重行委員。
○委員(安藤重行君)
私も、これを、実はニュースを見ていました。それでちょっとびっく
りしたというのが現状です。
やはり、自然保護団体というのは、どうしてもこういう部分では、かなり反応が早いとい
うのは、もともとここに飛行場の問題があってから、ずっとそういう反応を示しています。
やはりその辺については、この今回の反応も、多分その一連かなという感じはしないでも
ないです。
なぜというと、やはりさっき村長も言っていましたけれども、確認するということをしな
いで、多分こういうのを発信しているということが非常に多いので、その辺について即座
にやはり反応を示すという形よりは、さっき議長が言っていたような形で、やはり村民に
対して、どういう今現状にあるかとか、やはりそういうはっきりしたことをきちんと、や
はり伝えていくほうがいいのかなというふうに思います。
そのことで、ここのナックスでも、ほかの自然保護団体でも、やはりそういう状況をきち
んと知らせていくということのほうが、よっぽど重要ではないかというふうに思います。
○委員長(一木重夫君)
ありがとうございました。
-13-
副村長、渋谷君。
○副村長(渋谷正昭君)
今の安藤委員のお話を聞きながら、今回の、今話題になっています
日本自然保護協会に確認した状況で、もうちょっと詳しく、再度説明いたしますと、先ほ
ど村長からも言いましたように、東京に帰る船の中でニュースをご覧になり、東京に着い
た、発信している時間というのは、その日の9時。そういう意味では、個人の方々がこの
ニュースを見て、1,200だとか埋め立てだとかというところで、何か反応するというのは、
それはそれぞれのお考えでよろしいかと思います。
そういう意味で、ここの文末にある日本自然保護協会では考えていますという、組織とし
ての考えを、こんな早いタイミングで出したということに、やはり私も最初に見たときに
驚きを感じました。そしてすぐに村長に報告をしたところ、本当に組織としての考えなの
か確認しろということで、9時過ぎでまだ、始業時間がまだだったということで、きちっ
と答えられる方がいらっしゃらなかったので、書いた方に直接お電話を差し上げて、そう
いう確認を2度ほどしまして、そうだということでした。
これについては、先ほどのニュースの関係で言うと、非常にこのニュースに流されて、こ
のニュースについての1,200埋め立てということに反応されていたと。
ですので、今お聞きしていても、組織としての判断をしていただくに当たっては、改めて
村なり東京都が、今どういう状況にあるかというのを知っていただくというのは重要なん
だろうというふうに考えております。
○委員長(一木重夫君)
各委員、また池田議長のほうからご意見いただきました。それぞれ
のご意見が、三者三様でございますので、今この場で、こういうふうにしましょうという
ことは、なかなか決められないのかなと感じております。
今後、正副委員長、また執行部、また池田議長と相談をして、皆様に、この件についての
ご報告をさせていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
(「異議なし」との声あり)
○委員長(一木重夫君)
鯰江
よろしいですか。
満委員。
○委員(鯰江
満君)
先ほどから何回も出ているように、私は短絡的に結論というか対抗と
いう言葉を使いましたが、とりあえず現状を理解してほしいということは、あらかじめや
る必要があると思っていますので、その辺のところやった上で、どうしようということ、
そのまんまということもあるし。
-14-
それから、安藤委員の言われた村民に知らしめるということは、非常に重要ですけれども、
私の過去の経験では、外部が勝手に暴走するというようなことを何回も経験しております
ので、村民に知らしめることも確かに重要ですけれども、やはりその間違えた、見方が違
うというような報道に関しては、やはりきちっと、訂正をもらうとか、そういうものを、
必要だと思いますので、それをやっていただきたいと思います。それも含めて検討くださ
い。
○委員長(一木重夫君)
わかりました。
日本自然保護協会にも、ほかの委員の方からもご意見あったように、日本自然保護協会に、
ちゃんとした認識を持ってもらうということも大事だなと考えておりますけれども、その
辺も含め、委員会として、どういうふうな対応をとっていくのかということを協議をして
まいりたいと考えております。それでよろしいでしょうか。
そうしたら、その他で何かございませんか。
(挙手する者なし)
○委員長(一木重夫君)
質疑がもうないようですので、これにて質疑を終了します。これに
ご異議ございませんか。
(「異議なし」との声あり)
○委員長(一木重夫君)
異議なしと認めます。
─────────────────────────────────────────────────
◎その他
○委員長(一木重夫君)
次に、日程第2、その他事項で何かございませんか。
何か議題はございませんか。
(挙手する者なし)
○委員長(一木重夫君)
その他議題がないようですので、これにて質疑を終了します。これ
にご異議ございませんか。
(「異議なし」との声あり)
○委員長(一木重夫君)
異議なしと認めます。
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◎閉会中の継続調査について
○委員長(一木重夫君)
次に、日程第3、本委員会の閉会中の継続調査についてお諮りしま
す。
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お手元に配付の事件調査のために閉会中の継続調査の申し出をしたいと思いますが、これ
にご異議ございませんか。
(「異議なし」との声あり)
○委員長(一木重夫君)
異議なしと認めます。
よって、閉会中の継続調査を申し出ることに決定しました。
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◎閉会の宣告
○委員長(一木重夫君)
お諮りします。
本日の議題は終了しましたので、これをもって本委員会を終了したいと思いますが、これ
にご異議ありませんか。
(「異議なし」との声あり)
○委員長(一木重夫君)
異議なしと認めます。
よって、本日の委員会を閉じます。
これをもちまして、小笠原空港開設推進特別委員会を閉会いたします。
お疲れさまでした。
(午後2時40分)
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