2 0 0 3 年 9 月 横浜災害ボランティアネットワーク会議

2003年9月
横浜災害ボランティアネットワーク会議
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区災害ボランティアネットワーク設立の意義
【災害ボランティアネットワークとは】
阪神・淡路大震災では、多くのボランティアやボランティア団体が熱心な支援活動を展開しまし
たが、経験不足から行政や民間団体、ボランティア団体間での連携がうまくいかなかったり、ボラ
ンティアコーディネーターが不足するなど、効果的な支援活動ができませんでした。
災害ボランティアネットワークは、このような教訓をもとに、市民・企業・ボランティア・行政
が協力しあい、助け合える関係づくりのためのネットワークです。それぞれの団体や個々のボラ
ンティアの主体性を尊重しながらも、平常時より交流や学習活動を通じて救援活動のスキルの習
得や「顔の見える」関係づくり進めています。神奈川県下では、神奈川県災害ボランティアネット
ワークをはじめとして、横浜、川崎や横須賀など1
2の地域に災害ボランティアネットワークが設立
されています。
横浜市においては、同じ横浜でも地域によって様々
な特色や課題があります。災害時においては、地域の
課題や特色を踏まえた救援活動が必要とされます。特
に地域の特色や地理を熟知し、地域で活動しているボ
ランティアの存在が不可欠です。つまり、小地域での
ボランティア同士の「顔の見える関係」は、災害時の
救援活動を展開する上で大きな効果を発揮します。
私ども横浜災害ボランティアネットワーク会議は、
地域の「顔の見える関係」を築くため、区災害ボランティアネットワーク(区ネットワーク)設立
に向けた事業を展開しています。
【区災害ボランティアネットワーク設立の意義】
①ボランティアと地域・行政が協働して災害救援活動を進める役割が期待されている
災害時においてボランティアは地域や行政と協働して被災者を救援する役割が期待されてい
ます。
横浜市各区においては、行政の「ボランティア班」が、ボランティアのための拠点(ボラン
ティアセンター)を立ち上げることになっています。区災害ボランティアネットワークがあれば、
他の地域からのボランティアの受入れ等、拠点の運営を円滑に進めることができます。
②地域や行政と協働しながら、日常の訓練や連携が可能である
行政主催の訓練においても地域や行政と区ネットワークが連携・協働することができます。
③きめ細かな被災者への対応(ケア)が可能である
区災害ボランティアネットワークが様々な情報やノウハウをもった団体や個人によって構成
されていれば、被災者個々のニーズに対応することができます。
④非日常のネットワークは日常のネットワークにも役立つ
災害に向けたネットワークですが、日常においてもボランティア同士の情報交換、協働事業な
どボランティアのネットワークとして機能することが期待されます。
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区災害ボランティアネットワーク設立のポイント
【何から始めるか?立ち上げのきっかけは?】
市内の区ネットワーク設立のきっかけには下記のような形が考えられます。
①災害に関心のある団体や区民を発見するため、ボランティアと行政による「災害ボランティ
アシミュレーション事業」等のイベントを企画・実施する。
②ボランティア連絡会などの既存のネットワーク等に呼びかける。
③「災害ボランティア研修会」を企画し、そこに集まった参加者を母体に設立を呼びかける。
【ネットワークの構成団体は?】
次の団体は、これまで市内のネットワークに参加している主な団体です。
●区役所
●区社会福祉協議会
●区ボランティア連絡会
●青少年団体
●障害者団体
●NPO
(福祉、国際交流、環境保全、青少年、地域安全など)
●自治会、町内会
●大学(ボランティアセンター)
●企業
●生活協同組合
●個人ボランティア
【設立までのモデルプロセス】
設立までのおおまかな経緯をモデル的に整理してみました。
①コア(発起人)となるグループの立ち上げ
設立しようとする発起人が、区役所や社会福祉協議会、団体等の主要なメンバーに趣旨を説
明し、コアグループ(発起人会)を結成します。
②コアグループ(発起人会)は、設立準備として次の点を検討
●ネットワーク組織のイメージ
●具体的な活動、事業内容
●当面の資金の問題
●設立までの作業スケジュール
●会則(規約)の作成
③設立総会に向けての作業
④設立総会の開催
事業計画、予算、役員の選出、会則
など
⑤事業や活動の開始
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【区災害ボランティアネットワークでの主な事業】
現行の区ネットワークでは、次のような事業が実施されています。実施にあたっては会員(団
体)相互が交流したり、お互いの持ち味や特色を認知しあうなど、ネットワークの結束力を高
めていくことがポイントです。
●災害ボランティアシミュレーション事業
地域防災拠点、地区センターなどを会場に、実際の災害を
想定したボランティアによる訓練を実施し、災害時での活
動のあり方を検証します。
主な内容: コーディネート、物資輸送、情報の収集及び提
供、炊き出し、要援護者の救援など
●災害ボランティア研修会
災害時においてのボランティア活動に必要な技術や考え方を学習します。
主な内容:講演、救急法、等
●災害ボランティアマップの作成(DIG 図上訓練)
災害時を想定し、地図上で地域の安全度やボランティアの
役割や活動についてグループごとに考えます。
主な内容:街歩き、地図を使ってのマーキング・書き
込み、ボランティアの視点による話合い等
●災害ボランティアコーディネーター研修
災害時におけるボランティアコーディネーターの役割や実際のコーディネートに必要な
技術を学習します。
主な内容:講演、コーディネート実習、グループワーク等
*事業の詳しいノウハウは横浜災害ボランティアネットワーク会議または各区のネッ
トワークにお尋ねください。
【区のネットワーク設立に対しての支援】
区のネットワーク設立に対して、横浜災害ボランティアネットワーク会議はこんな応援がで
きます。
●災害ボランティアネットワーク設立のノウハ
ウの提供、相談
●設立のきっかけとなる事業やイベント資金の
提供
●事業の企画・実施についての助言
●地域の会員団体の紹介
●行政や支援機関等に対する説明
など
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現在の区ネットワークの紹介
●港北区災害ボランティア連絡会
①設立の経緯
阪神・淡路大震災以降の反省点と教訓を活かし、災害発生時に参集してくるボラン
ティアの受付、活動拠点の管理・整備、人員配置等の的確な対応ができる災害ボランティ
アコーディネーターの必要性を認識し、育成するため1999年3月に発足しました。
②現在の活動(過去の活動、事業)
毎月の定例会/災害シミュレーション事業/コーディネーター養成研修会/コーディ
ネーターマニュアル作成/広報活動(港北区役所のサーバーにホームページを作成する)
③行政(区役所)との関係(財源も含め)
設立当初より行政が事務局となり、パートナーとして活動している。2003年度からは
連絡会との間で「協定書」を交わしボランティアのネットワーク促進とコーディネーター
育成事業に対して連絡会と区役所双方が負担金を拠出しています。
④現在の構成メンバー(個人・団体)15団体、1個人会員
横浜北YMCA/ガールスカウト神奈川県第21団/ボーイスカウト港北区連絡会/港
北ふれあい委員会/港北区ボランティア連絡会/手話サークルあじさいの会/手話サー
クル梅の会/港北区社会福祉協議会/横浜ノースワイズメンズクラブ/篠原地区ボラン
ティア連絡会/ボランティアグループもえぎ/港北みりょく発見団/港北国際交流ラウ
ンジ/仲手原マザークラブ/岩崎学園新横浜校/個人会員
⑤事務局ならびに問い合せ先
港北区役所総務課
電話 540−2
20
6 FAX 54
0−22
09
●鶴見区災害ボランティアネットワーク
①設立の経緯
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00
0年度に「災害ボランティアコーディネーター研修会」ならびに「災害ボランティ
アシミュレーション事業」を開催したことにより、区内のボランティア団体を中心に
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001年1
1月に発足しました。
②現在の活動(過去の活動、事業)
現在は、地域防災拠点やケアプラザ、地区センターなど公共施設の防災訓練への参加
や他の区で開催している防災関連の研修会に積極的に参加しています。
③行政(区役所)との関係(財源も含め)
区防災担当(総務課)2名、ボランティア班班長(福祉保健センターサービス課担当
課長)が運営委員会メンバーとなって毎回、運営委員会に参加しています。当連絡会は
区の防災マニュアルに位置付けられています。財源、事務全般、連絡業務等は区社会福
祉協議会が全面的にバックアップしています。
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④現在の構成メンバー(個人・団体)
平安町福祉賛助会/鶴見救急法研修会/NPO法人あしほ/おっさんネットワーク/
たすけあいグループうみお/鶴見区ボランティア連絡会/サークル鶴の恩返し/鶴見区
障害児者団体連合会/こんにちは(国際交流の会)/鶴見区手話サークル連絡会/ひび
きの会/池谷戸グループ/ナルク東横浜/日本語教室なかま/潮田地域ケアプラザ/寺
尾地域ケアプラザ/高齢者保養研修施設ふれーゆ/鶴見区役所/鶴見区社会福祉協議会
/個人会員
⑤事務局ならびに問い合せ先
事務局
鶴見区社会福祉協議会
ネット代表
河西
英彦
電話 504−561
9
FAX 50
4−561
6
電話 521−593
1
FAX 52
1−715
0
●戸塚区災害ボランティアネットワーク準備室
①設立の経緯
2
00
2年1月20日に戸塚区「日立製作所健康保険組合体育館」で横浜災害ボランティア
ネットワーク会議主催の災害ボランティアシミュレーション事業が開催されたことを契
機に、区内のボランティア団体、大学のボランティアセンターとコミュニケーションが
とれ始めました。
②現在の活動(過去の活動、事業)
明治学院大学(横浜戸塚キャンパス)での災害ボランティア講座。
平成2
00
2年度・200
3年度戸塚区総合防災訓練への参画。
③行政(区役所)との関係(財源も含め)
戸塚区総務課との関係は、戸塚区総合防災訓練への毎年の参加からも定着しつつあり
ます。
④現在の構成メンバー(個人・団体)
明治学院大学ボランティアセンター(メンバーではないが同じ活動を目指している)
個人会員
⑤事務局ならびに問い合せ先
湘南とつかYMCA(事務局)電話 86
4−47
68 FAX 864−480
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熊谷 孝一
koichi̲[email protected]
●金沢災害ボランティアネットワーク
①設立の経緯
2
00
0年度、金沢区内で横浜災害ネットワーク会議主催の災害ボランティアシミュレー
ション事業が開催されたことを契機とし、区内のボランティア関係機関や災害時のボラ
ンティア活動に関心の高い機関・団体・個人が中心となり、200
1年11月に金沢災害ボラ
ンティアネットワーク勉強会を結成しました。ボランティアの立場から街歩き点検など
のシミュレーション事業を実施するなど、具体的な機運が高まって来たところ、200
3年
9月横浜市総合防災訓練が金沢区で実施されることになり、この訓練への参画をきっか
6
けに2
00
3年6月「金沢区災害ボランティアネットワーク」として設立しました。
②現在の活動(過去の活動、事業)
毎月1回勉強会/金沢区災害ボランティア勉強会研修事業「災害時を想定したまち歩き」
/災害救急法研修(予定)/交流及び情報交換会(予定)
③行政(区役所)との関係(財源も含め)
区役所との関係は現在調整中ですが、200
3年度金沢区を会場とした市総合防災訓練に
参画しました。
④現在の構成メンバー(個人・団体)
金沢八景YMCA/金沢区社会福祉協議会/ガールスカウト金沢区連絡会/ボーイスカ
ウト金沢区連絡会/横浜市野島青少年研修センター(横浜ボランティア協会)/生活協同
組合ナチュラルコープヨコハマ/日赤金沢区地区委員会/金沢区ボランティア連絡協議会
/個人会員/金沢区役所(オブザーバー)
⑤事務局ならびに問い合せ先
金沢区社会福祉協議会
電話 78
8−60
80
FAX 784−9011
ワンポイント・アドバイス
●会員の入退会は自由に!
ネットワーク組織ですので、ゆるやかな組織として運営した方がよいでしょう。
「来るものは拒まず、去るものは追わず」の精神で、会員の入退会は自由にやってい
ます。
●事業の推進は行政や社会福祉協議会とともに!
事業を実施する上で一番大事なのは財源ですが、港北の場合は区役所と協定を結んで、
お互いが資金を出し合って事業を進めています。鶴見や金沢では、区社会福祉協議会
と協働して事業を進めています。
●会費を徴集しています!
なお、区域のネットワークでは独自に会費を会員から徴収しています。
港北では、個人・団体会員とも一口500円です。鶴見では、個人会員
1,0
0
0円団体会員2,000円となっています。
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横浜災害ボランティアネットワーク会議の概要
横浜災害ボランティアネットワーク会議の概要
ー「いざ!」に備えて顔の見えるネットワークづくりー
【設立目的】
阪神・淡路大震災では、全国から多くのボランティアやボランティア団体が現地に馳せ集まり、熱
心な支援活動を行いました。しかし、経験不足から行政や民間団体、ボランティア団体間での連携が
上手くいかなかったり、ボランティアコーディネーターが不足するなど、効果的な支援活動ができま
せんでした。
横浜災害ボランティアネットワーク会議は、このような教訓をもとに、予知できない災害に対して、
市民・企業・ボランティア団体・行政が協力しあい、助け合える関係づくりが必要と考え、1996年5
月に設立されました。平常時からボランティア団体間で顔の見える関係づくり、ネットワークが必要
なことから、それぞれの団体や個々のボランティアの主体性を尊重しながらも、交流や学習活動を通
じてよりよい適切な支援活動を身につけたいと願っています。
【主な事業(2002年度事業)】
災害ボランティアネットワーク研修事業/災害ボランティア情報マップミーティング/
広報紙の発行/ホームページによる情報提供/災害ボランティアコーディネーター交流会/
災害ボランティアシミュレーション事業(2001年度実施)など
【組織】
●代表
吉村
恭二(横浜市国際交流協会理事長)
●運営委員会(13団体)
横浜市社会福祉協議会/横浜市国際交流協会/神奈川県生活協同組合連合会/ガールスカウト横
浜市連絡協議会/ボーイスカウト横浜市連絡会/横浜YMCA/横浜YWCA/鶴見区災害ボラ
ンティア連絡会/戸塚区災害ボランティアネットワーク準備室/岩崎学園/港北区災害ボラン
ティア連絡会/横浜市身体障害者団体連合会/横浜ボランティア協会(事務局)
●事務局
社団法人横浜ボランティア協会
〒2
31-0
062 中区桜木町1-1-56 みなとみらい21クリーンセンタービル5階
横浜市市民活動支援センター内
電話 0
45‐2
23‐2
66
6 FAX 04
5‐22
3‐28
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http://www.city.yokohama.jp/me/V-net/index.html
マニュアル作成プロジェクトメンバー
渡辺
誠二
港北区災害ボランティア連絡会
河西
英彦
鶴見区災害ボランティア連絡会
外山
カオル
金沢災害ボランティアネットワーク
平野
嘉昭
横浜災害ボランティアネットワーク会議事務局(横浜ボランティア協会)
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