東急ホームズ 社会・環境レポート2007

トップコミットメント
「環境 」
+「健康」。着実に、
一歩ずつ、私たちはチャレンジを続けます。
東急ホームは、環境と社会に貢献できる
“存在感のある企業”
を目指します。
人口減少と少子高齢社会の到来という転換期を迎えたなか、2006 年
6月に住生活基本法が公布・施行されました。国の住宅政策が量か
ら質へと切り替えられ、安全 ・ 安心で良質な住宅ストック・居住環境
の形成を目指すところとなり、当社が取り組んできた「環境」+
「健康」
を
テーマとした商品開発の先進性が裏付けられたと思います。
当社はこれまで、省エネルギーに優れた商品や独自の技術・施工システ
東急ホーム株式会社
取締役社長 金指
潔
ムによる住宅の提供など、さまざまな次世代商品の開発に取り組んで
きました。こうした取り組み姿勢に加え、日本で初となる宿泊体験型環
境共生モデル住宅のテーマパークである
〈ミルクリーク・クラストパーク〉
等の展開による
「省エネ住宅」の普及・啓発活動により、
「平成18年度
地球温暖化防止活動環境大臣表彰」
を受賞することができました。今後
も、次世代省エネ基準適合率、省エネ設備機器等の装着率の向上に
向け、具体的な数値目標を掲げ取り組んでまいります。
また、健康・エコロジー住宅の未来像へ向けた活動として、ドイツ「フラ
CONTENTS
トップコミッ
トメント……………………………1
東急ホームの理念………………………… 2
編集方針……………………………………2
住まいづくりの基本コンセプト……………… 3
ミルクリークの健康コンセプト……………… 3
環境と人に優しい住まいづくりを通して…… 5
健康・エコロジー住宅の未来像へ向けて… 7
●フラウンホーファー研究機構・
ドイツ企業との
共同プロジェクト
●EBH住宅研究所
●
ケミレスタウン ®・プロジェクトへの参画
家庭から排出されるCO2 の削減に向けて… 9
●
●
高省エネ住宅、省エネ機器の導入等による
CO2 排出量の削減
平成18年度地球温暖化防止活動環境大臣
表彰を受賞しました。
● 東急ホームのカスタマーサポート
東急ホームの環境経営と目標・実績………11
コンプライアンス……………………………13
ウンホーファー研究機構」との共同プロジェクトによる環境先進国ドイツ
社会貢献……………………………………14
の「本物の外断熱技術」導入や、千葉大学のケミレスタウン ®・プロジェ
会社概要……………………………………14
クトへの参画により、東急ホームの開発テーマである「環境」+「健康」
住宅の実現に向け、着実に、一歩ずつ私たちはチャレンジを続けてまい
東急ホームの理念
ります。
さらに、業界における先進企業とのコラボレーションの積極的な展開によ
り、既存住宅の耐震を目的としたリモデルの促進や断熱性能向上、省
エネ設備機器の普及をすすめ、住生活基本法が目指す「豊かな住生活
環境活動のあゆみ
の実現」
に向けた社会の構築に尽力してまいります。
存在理念
東急グループにおける
住宅事業の核企業
地球環境との共生、グローバルな視点で
の経営と個性の尊重に基づく高質なネット
ワークにより、企業の社会的責任を全うし
ます。
2004 年 3月 環境理念・環境方針策定:環境経営宣言
4月 環境推進室発足:ISO 取得活動開始
10月 EBH住宅研究所設立
2005 年 5月 ISO14001 営業・工事・スタッフ認証取得
経営理念
くためには、物事を「正攻法」で一歩一歩着実に進めていくことを基本
お客様のこだわりに応える
「オンリーワン企業」
6月 ドイツ
「フラウンホーファー研究機構」業務提携
とし、コンプライアンスをはじめとした「当たり前のことをきちんとできる会
10月 第 1 回環境川柳・キャッチフレーズ募集
社」
「きちんと役割を果たせる会社」であることが重要と考えます。その
「環境レポート2005」発行
宿泊体験型環境共生モデル住宅
〈ミルクリーク・
クラスト〉
稼働開始
2006 年 2月 『ドイツ住宅』
(モデルハウス)
竣工
ドイツ技術の
導入
6月 ISO14001全社全部門認証取得
10月 ケミレスタウン®・プロジェクト参画 産学官共同PJ
12月 「平成18年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰
受賞」
(対策技術導入・普及部門)
「環境レポート2006」発行
2007 年 1月 あすみが丘
〈ミルクリーク・クラストパーク〉
オープン
テーマパーク型モデルハウス
3月 ケミレスタウン ® 実証実験棟完成
6月 第 2 回環境川柳募集
1
世の中が大きく変革していく時期に、真に会社が変革し成長を遂げてい
ため当社では、常に後戻りしない事業経営を心掛け、業界内でキラリ
行動理念
と光る存在であり続けたいと考えています。今回で第 3 回となる「環境
「お客様第一」の発想と、
お客様の夢の実現に応える行動
レポート2007」の発行を機に、皆様の忌憚のないご意見・ご感想をい
ただければ幸いに存じます。
個性的な美しさと快適性を備えた、真に豊
かな生活を営むための高品質な住まいを
つくります。
お客様が家をお建てになり、快適な暮らし
を実現するまでに、私たちはお客様とさま
ざまな場面で接することになります。その
際の心構えや行動の指針となるのが「お客
様第一」の発想です。
編集方針
「環境レポート」第 3 回となる今回は、東急ホーム
の住まいづくりのコンセプトと、現在・未来に向け
た当社の
「環境」
「健康」
の取り組みにスポットをあ
てました。また、新たな商品ブランドやテーマパーク
型モデルハウス
〈ミルクリーク・クラストパーク〉など
もご紹介しています。なお、レポートの作成にあたっ
ては、環境省の
「環境報告書ガイドライン
(2003年
度版)
」及び「環境報告ガイドライン〜持続可能な
社会をめざして〜 2007年度版」
を参考とし、現状
において可能な範囲で記載しました。
報告対象範囲
〈ミルクリーク〉
(注文住宅)や
〈リフレスト〉
(建売住
宅)に加え、新たな商品ブランドや東急ホームの各
種プロジェクトへの取り組みを主に記載しました。
報告対象期間
主に2006 年 4月から2007 年 3月までの活動を
紹介していますが、環境・健康への取り組みなどの
記述にあたっては、特に期間を定めず従来の活動
及び今後の活動と併せて記載しています。
次回発行予定
2008年9月の予定です。
※記載内容には注文・建売商品双方の記述を含めて
います。詳しくは当社の各パンフレットをご覧ください。
「環境レポート 2007」
に関するお問い合わせ
東急ホーム株式会社 環境推進部
TEL 03-3462- 6801
http://www.tokyu -home.co.jp/
環境レポート 2007
2
住まいづくりの基本コンセプト
東急ホームは大切にしています。
人と地球の 4つの「健康」
を守るという視点。
1
からだの健康を守るために
天然のムク材を使用した床材、重金属を含まない超低 VOC(揮発性有機
シックハウス症候群などの原因となる室内の
生科学などの側面から基準を設け評価・選定し〈ミルクリーク〉の住まいづ
化学物質汚染リスクを減らすとともに、室温
の変化と健康の関係に着目した快適な住ま
いを追求しています。
化合物)塗料など、居住者の健康に配慮した建材を医学、保健科学、厚
くりに活かすとともに、
「ケミレスタウン ®・プロジェクト」への参加を通し
て未来世代のからだの健康を追求しています。また、〈ミルクリーク〉は、
高気密・高断熱性能に加え「全館空調システム」を標準で採用。家のなか
のどこにいてもほぼ温度差がなく、理想的な室内環境を実現しています。
2
⇨ 5-6P、7-8Pをご参照ください。
こころの健康を守るために
住まう人の立場に立ったユニバーサルデ
ザインに基づくモノづくりと、「いざ」と
いう場合に備えた、 信頼性・安全性の
高い「住まいの安心」を提供します。
「EBH住宅研究所」の人間工学等の科学的研
究成果に基づいた設計により、ゆるやかな勾
配の階段や、幅広で居室との間に段差のな
い廊下など、居住空間のすみずみまでバリ
アフリーの視点を貫き、住む人すべてに優し
い住まいづくりを提供します。また、防犯・
安全対策として「TS(東急ホーム&セコム)
ホームセキュリティシステム」を標準仕様。さ
らに、地震・火災時などに備え建物の安心を
確保するとともに、社員の「応急危険度判定
士」の資格取得の推進をはかっています。
⇨ 5-6P、7P、10Pをご参照ください。
3
4
すまいの健康を守るために
優れた断熱性と気密性。 そして「木のもつ
生命力」を活かした確かな技術力と充実した
サポート体制により、永く愛される、環境に
も優しい住まいを実現します。
〈ミルクリーク〉は、断熱性能を示す Q 値(熱損失
ちきゅうの健康を守るために
高性能・省エネ性に優れた住まいづくりを通
して家庭から排出されるCO2 を削減すると
ともに、事業活動による環境への負荷を軽
減する活動に取り組んでいます。
住まいが環境に与える影響の総合的な評価・把
係数)
、気密性能を示す C 値
(相当隙間面積)
とも
握に努め、高省エネ住宅・省エネ機器の導入など、
に、次世代省エネルギー基準を上回る省エネ性
家庭から排出されるCO2 の削減に取り組んでい
に優れた快適な居住環境を実現しています。 施
ます。また、「フラウンホーファー建築物理研究
工にあたっては、仕様に熟練した職方及び当社
所」
とともに、健康・エコロジーの先進的な取り組
子会社で木工事専門施工の THビルダーの社員・
みである『ドイツ住宅プロジェクト』の具体化をす
技能社員(請負)により確実な施工を実施(直施工
すめています。 事業活動による環境負荷の軽減
の場合)しています。また、充実したカスタマー
では、ISO14001 の全社全部門での認証取得、
サポートによりお客様満足度の向上と建物の長
環境目標の設定・実践、様々な啓発活動などを
寿命化に努め、すまいの健康を守っています。
通して、地球温暖化防止に貢献しています。
⇨ 5-6P、7-8P、10P、11-12Pをご参照ください。
⇨ 5-6P、7-8P、10Pをご参照ください。
■環境基本理念
私たちは、欧米の住文化の伝統と先進性に学び、北米での省エ
ネルギー化の追求や永続的な森林経営等の環境への取り組み姿
勢に共感し、良質な社会ストックとなる住まいづくりを目指します。
その達成にあたっては、環境との共生による持続的発展が可能
な社会の実現を企業の使命と認識し、地球環境や地域環境へ
の十分な配慮を基本理念として行動します。
■環境方針
1. 環境経営を推進し、環境負荷の低減を目指した商品・サー
ビスの提供および汚染の予防に努めます。
2. 廃棄物の排出抑制および適正処理に努めます。
3. 環境関連の法規制および当社が合意した取り決めを遵守し
ます。
4. 全社員および関係取引先に対する環境教育を継続して行い、
環境保全意識の啓蒙に努めます。
5. 中長期および短期の目標を定め、定期的な見直しを行い、
環境影響の継続的改善に努めます。
●
2004 年 3 月 26 日制定
●
2006 年 5 月 11 日改定
東急ホーム株式会社 取締役社長 金指 潔
ミルクリークの健康コンセプト
〈ミルクリーク〉
は
4つの
「健康理念」
を
標準装備しています。
safety
住まいの中の空気環境をクリーンで安全に。
そして快適な温度環境をつくるために
water
安全
水
peaceful
3
air
air
空気
安心
高気密・高断熱性能
全館空調システム
●化学物質を極力含まない建材・削減する
建材を選定
●全館空調システム化による空気のクリーン化
water
身体全身への影響を考えた
良質の水環境をつくるために
●
●
●
●
全館浄水システム
給水・給湯対応ステンレス配管
safety
peaceful
家の中での怪我を防ぎ、
身体に負担のない環境をつくるために
災害や犯罪に備えた安心できる住まいを
つくるために
安全に配慮した空間設計
I H クッキングヒーター
●開き扉ソフ
トダンパー(キッチンキャビネッ
ト扉)
●すべりにくい浴槽
TS ホームセキュリティシステム
優れた耐震性
● I H クッキングヒーター
●オール電化
● 家具転倒防止器具
● 健康ダイヤル24
●
●
●
●
環境レポート 2007
4
「環境」+「健康」 着実に、一歩ずつ、私たちはチャレンジを続けます。
環境と人に優しい住まいづくりを通して
東急ホームは、
「地球環境とご家族の健康のために私たちができることは何か」を常に考え行動
日本初のテーマパーク型モデルハウス
〈ミルクリーク・クラストパーク〉
しています。環境保全や周辺環境との調和、健康・快適性の実現に努めており、国が推進
する
「環境共生住宅」のシステム認定も取得しています。
環境共生住宅認定マーク
健康・環境に対するお客様の声にお応えします
東急ホームは2007 年 1月27日、千葉市緑区所在のあすみが丘
東団地内において、日本初のテーマパーク型モデルハウス
〈ミルク
リーク・クラストパーク〉をオープンしました。6 棟のモデルハウスそ
〈ミルクリーク〉の特長
永く住むほどに愛着が深まる、上質
で飽きのこない「本物」のデザイン
● 伝統を踏まえた多彩な優れた外観、
デザイン
●
Design
機能性とデザイン性に優れた多彩な
輸入部材を採用
● 天然ムク材によるインテリア性・健康
性に優れた各種部材の採用
●
Material
北米式2X4工法による住宅の優れ
た耐震・耐風性能
● 優れた断熱・気密性による快適な
住環境の実現と高い省エネ性能
●
Performance
●
For Long Life
●
結露対策・防腐・防蟻処理による世
代を超えて住み継げる高い耐久性
永く大切に住み継いでいただくため
に20年保証システムを採用
自然や家族のふれあいを大切にする 豊かな北米ライフスタイル提案
● フィート
・インチモジュールによるゆと
りのある生活空間の実現
●
Planning
〈リフレスト〉の特長
リフレスト
すべての建材をF☆☆☆☆化
(*)
(天井)
健康仕様の標準化 ● ハイクリーン石こうボード
● 高性能フィルター付き24時間換気
システム
(第1種)
トレンドを捉えた4つのデザイン
(シンプルモダン、プレーリー、ス
パニッシュ、
ロワール)
● 素材感・陰影などにより他社商品 と差別化
●
プラン
の魅力を知っていただき、同時に「テーマパーク感覚で楽しみなが
住宅デザインの源流として現代まで受け継がれて
ら家を考える」新たな試みとなっています。
いる本物のデザインを採り入れた外観は永く住むほ
当社は、2004 年 10月より、新たな住まいづくりの手法として泊
どに愛着が深まります。また、天然木材の優しさと
まれるモデルハウス
〈ミルクリーク・クラスト〉を首都圏主要エリアに
温もり、フィートインチモジュール設計によるゆとり、
展開してきましたが、今回の〈ミルクリーク・クラストパーク〉はその
高気密・高断熱仕様による優れた快適・省エネ・
集大成となるものです。
耐久性など、長年の北米住宅への取り組みの経
今後とも、等身大の間取りや空間構成、設備の使用感、温度差、
験と研究を活かし暮らしやすさを実現しています。
にお応えしていきます。
康に暮らすために必要な設備を標準装備。「本物
の豊かな暮らし」 「環境と人にやさしい住環境」をか
●宿泊体験型環境共生モデル住宅〈ミルクリーク・クラスト〉の
宿泊体験者契約率の推移
❷インテリア館〈ミルクリーク・グランド〉
(件)
200
❸ヒストリー館〈ミルクリーク・ヴィンテージ〉
可変性の重視∼フレックスルーム
の採用、
ロフト
● 小屋裏収納の標準仕様化
●
* F ☆☆☆☆(エフフォースター)
2003 年 7月、シックハウスの原因となる化学物質(ホル
ムアルデヒド)の室内濃度を下げるため、建築物に使用
する建材や換気設備を規制する法律が導入されました。
その際、より上位の基準値が新設され、
「F☆☆☆☆」は
最も厳しい基準に適合した製品に対して表示されます。
>建売住宅
ミルクリーク・ギャラリー、
“男の隠れ家”
の提案
❹ホビー館〈ミルクリーク・コレクト〉
130
128
98
100
個性やライフスタイルに合わせた、ホビールーム、マスター
スイートの提案
115
❺パフォーマンス館〈ミルクリーク・ビアロッソ〉
92
構造・性能の展示、ドクターズルーム
(健康への取り組みを体感)
72
50
ド吸収分解石膏ボード、高性能フィルター付換気
システムを標準装備するなど、有害化学物質による
❻
デザインショールーム、キッズルーム
(託児室)
172
150
らせること」
「憩い
(Rest)に満ちた豊かな生活」を
F ☆☆☆☆建材*や設備とともに、ホルムアルデヒ
❺
❶クラスト館〈ミルクリーク・ロイヤル〉
112
かたちにした新しい建売事業です。健康に配慮した
❹
多彩なライフスタイル提案、等身大の生活体験
なえる国際水準の住まいです。
「快適な居住性能により気分爽快
(Refresh)
に暮
❸
❶
いを選びたい」
「環境への影響を少なくしたい」
といったお客様の声
全」 「安心」 の4つの「健康理念」 に基づいて、健
健康と環境に優しい建材使用と設備の標準装備
❷
遮音性能などを実際に体感していただくことで、「健康にいい住ま
さらに、科学的データから導かれる「空気」 「水」 「安
宿泊組数
契約数
●
外観
「生活体験をする」など、全館を回遊することにより
〈ミルクリーク〉
▲
Refrest
れぞれがテーマ館となっており、
「歴史を学ぶ」
「構造や性能を知る」
>注文住宅
▲
住まいを
「資産」
として住み継ぐ北米の良き伝統を継承
&QR!(!)!*!+!,!-&G!/!S!/!4!#!T!
❻イベント館〈ミルクリーク・ノーブル〉
54
各種イベントの開催、家づくり情報コーナー
千葉県千葉市緑区あすみが丘東 フリーコール 0120 - 464 -109
10
0
2004年下期
2005年上期
シックハウス対策や花粉・粉塵などによるアレルギー
2005年下期
2006 年上期
2006 年下期
土日祝オープン 10:00 〜 17:00
オープン日以外の内覧をご希望の際はお問い合わせください。
※宿泊体験は事前手続きが必要となります ( 予約制 )。
に対し、健康で安心して生活できる室内環境を実現
しています。また、ガス温水機器や高断熱構造の
冷めにくい次世代浴槽の採用といった、CO2排出を
抑制する設備を標準装備に加えるなど常に商品の
見直し・改善を行っています。
TOPIC
5 社コラボレーションによる「TODAY」ブランドの創出
住まいと暮らしのリーディング・カンパニーのコラボレーショ
*ブランドを創出しました。東急ホーム
ンにより
「TODAY」
(新
築住宅メーカー)と東急アメニックス(リフォームメーカー)
TOPIC 「有明・新ショールーム」をオープン
東急アメニックスとの共同出展による新ショールームを、2007 年
10 月、有明(東京都江東区)にオープンします。これは、東急不動
の3社を加えた 5 社の提携により誕生したものです。これに
より、建築部材の生産から高品質な空間・住環境の提案ま
でが、一つの流れのなかで行えるようになるコラボレーショ
産グループの総合力を活かした、新築からリフォームまでを見て体
ンです。
感できる
「住まいの総合ショールーム」です。有明ショールームでは、
*
「TODAY」
〈ミルクリーク〉に加え、新たな商品ブランド「TODAY」の商品展
示も行われます。
5
に、住宅資材メーカーであるTOTO、大建工業、YKK AP
東急ホーム、東急アメニックス、TOTOの共通イニシャル「TO」と、大建
工業の「DA」、YKK APの「Y」を組み合わせたブランドです。
環境レポート 2007
6
「環境」+「健康」 着実に、一歩ずつ、私たちはチャレンジを続けます。
健康・エコロジー住宅の未来像へ向けて
住まいは人と環境に多大な影響を与えます。東急ホームでは、フラウンホーファー研究機構・ドイツ企業との
共同プロジェクトやケミレスタウン ®・プロジェクトへの参画など、健康・エコロジー住宅の未来像へ向けた取
ケミレスタウン®・プロジェクトへの参画
り組みを推進しています。
フラウンホーファー研究機構・ドイツ企業との共同プロジェクト
東急ホームは、2005 年 6月にドイツの「フラウンホーファー研究機構」
と業務提携契約を締結し、当該研究機構の研究所の一つである「フラ
ウンホーファー建築物理研究所」とともに、『ドイツ住宅プロジェクト』の
具体化をすすめてきました。
本プロジェクトは、「ドイツ住宅にみられる健康 ・エコロジーの先進的な
取り組みを提案」
することをコンセプトとしており、
2006年2月、
千葉県「季
美の森」団地内にモデルハウスが竣工しました。本プロジェクトにおいて
は、日本とドイツ・ 欧州の産業交流をサポートしているECOS
(エコス)と
もコラボレートし、「ドイツ環境共生住宅産業ネットワーク
(GEHI)
」参加
企業からのエコ建材も導入しています。
「季美の森」のモデルハウスでは日本の気象条件下での性能面の検証
も共同で行っています。当社は、
地球温暖化防止が国際的緊急
課題となるなかで、
「省エネルギー」
「住宅の長寿命化」といったドイ
ツの技術・思想を、今後の住まい
づくりに活かしていく予定です。
当社実証実験住宅の室内
〈ミルクリーク〉
仕様をベースにした実証実験住宅
化学物質をアクティブに低減する輸入住宅
既にトータルにVOC
(化学物質)の低減を図っている〈ミルクリーク〉仕様
をベースに、化学物質を極力含まないドイツのエコロジー建材を活用。
新たに「光触媒」や「炭素」などのアクティブにVOC
(化学物質)を低減す
る最先端の建材も実験的に採用するなど、高度な提案を行っています。
健康・エコの提案を盛り込んだ
『ドイツ住宅』
(モデルハウス)
〈ミルクリーク〉の健康提案を評価すると
ホルムアルデヒド
東急ホームは2004 年 10月、「EBH住宅研究所」を設立しました。EBH
(Evidence Based
スチレン
テムのことです。東急ホームでは、健康を
「からだ」
「こころ」
「すまい」の3つのアプローチから検
討し、さまざまな専門家とのコラボレーションにより、温熱環境や空気環境、快適感をもたらす
パラジクロロベンゼン
成果を
〈ミルクリーク〉
などの住まいづくりに活かしています。
広範なネットワークと連携
研究テーマに沿って、医学、スポーツ科学、
保健科学 ・ 厚生科学、デザイン工学、建築環
境工学・建築物理学といった多岐にわたる
外部専門家のネットワークと連携をはかり、
住まう人の健康と住宅の関連性を総合的に
研究しています。国内では、東京大学、千
葉大学等の先生方と、海外では、世界的に
有名なドイツのフラウンホーファー建築物
理研究所との共同研究をすすめています。
近年、新築の住宅やリフォームした部屋に住むことによっ
て、頭痛、めまい、発熱、だるさなどさまざまな症状を引き
【ミルクリークの空気質】
厚生労働省 VOC 指針値
⇒13 物質が大幅にクリア
⇒更に11物質が 1/10 以下
指針値の
1/10
テトラデカン
VOC
指針値
フタル酸ジ-n-ブチル
らの化学物質を可能な限り減らしたモデルタウンを大学の
*竣工後 25 日経過後のミルクリークにて測定
ダイアジノン
キャンパス内につくり、健康に悪影響を与えない環境を整
フェノブカルブ
0
10%
20
30
40
50
60
70
80
90
100%
医学
スポーツ科学
Sports Science
保健科学・厚生科学
Health Science
建築環境工学・建築物理学
Building Environment Engineering
Building Physics
デザイン工学
Design Engineering
からだの健康
こころの健康
ケミレスタウン ®・プロジェクトで新たな提案
える実験を行って人が健康に暮らせる街を予防医学的に
提案するのが、千葉大学の「ケミレスタウン ®・プロジェクト」
です。期間は5年間、
これから生まれてくる世代の人たちが、
より健康に暮らせることを目指す
「未来世代のための街づく
り」
プロジェクトです。
レベルアップした提案により化学物質(VOC)を更に低減
すまいの健康
提案❶ VOCを極力含まない建材 ⇨エコロジー建材(自然素材)
⇨低 VOC 樹脂
提案❷ VOC をアクティブに低減する建材、設備 ⇨光触媒、炭素
7
起こす「シックハウス症候群」
が問題になっています。原因
は、建材、家具や電化製品から揮発する化学物質が考え
られますが、原因がわからない場合もあります。そこでこれ
クロルピリホス
Medical Science
指針
提案
ケミレスタウン®・プロジェクト
■石膏ボード⇒VOC を吸着分解
フタル酸ジ-2-エチルヘキシル
Evidence Based Health-promotion
5つの柱
企業間
交流
キシレン
エチルベンゼン
人材
育成
VOC 対策は既に高レベル
■ムク材などの低 VOC 建材
トルエン
Health-promotion=根拠に基づく健康増進)とは、経済産業省が普及を目指す健康支援シス
ケミレスタウン®・プロジェクトの
■全館空調システムの計画換気
アセトアルデヒド
物理的環境など、住まいの環境が健康増進に与える影響の調査を中心に研究をすすめ、その
提携の調印式で握手するフラウンホーファー
建築物理研究所所長のクラウス・ゼドルバウ
アー博士
(右)
と、当社社長の金指潔
情報
発信
実証
実験
東急ホームの提案
モデルハウス室内
EBH住宅研究所
「ケミレスタウン ®・プロジェクト」は、未来世代の子どもたちのため
に化学物質を極力削減した生活環境を実証研究を通じて提案す
る産学連携プロジェクトです。東急ホームは、
このプロジェクトに
「健
康な住まいづくりを推進する住宅メーカー」
として参画し、実証実験
住宅を建設し、2007 年 3月に竣工しました。
*
『ケミレス』
『ケミレスタウン』
は、NPO 次世代環境健康学
センターの登録商標です。
*詳しくは、NPOケミレスタウン推進協会のホームページを
ご覧ください。 http://chemiless.hp.infoseek.co.jp/
*千葉大学が、当社の商品の品質を保証するものではあり
ません。
環境レポート 2007
8
「環境」+「健康」 着実に、一歩ずつ、私たちはチャレンジを続けます。
家庭から排出されるCO2 の削減に向けて
東急ホームのカスタマーサポート
地球温暖化防止は今や待ったなしです。東急ホームは、高省エネ住宅や省エネ機器の導入、建物の長寿命
化など、住まいづくりを通して温室効果ガス
(CO2)
排出量の削減に真剣に取り組んでいます。
カスタマーサポートの充実により、建物の長寿
命化とお客様満足度の向上をはかっています。
建物を最適な状態に保ち長寿命化させることは、解体に伴う
高省エネ住宅、省エネ機器の導入等によるCO2
排出量の削減
東急ホームは、住まいの環境への影響を総合的に評価・把握し、生
活に伴って排出されるCO2 の削減に取り組んできました。結果、高
気密・高断熱性能に優れた
〈ミルクリーク〉
と当社の旧商品
(京都議
定書が定める基準年である1990 年の商品)との比較では、住宅
のなかでCO2 排出量の多い空調消費エネルギーの場合、1999 年
以降 2006 年度までの 8 年間の累積で総量 27,555t-CO2 の温室
効果ガス削減に貢献しています。
●累積でみた年度別CO2 削減量と〈ミルクリーク〉棟数の推移
(t-CO2)
*京都議定書が定める基準年である 1990 年の当社旧商品との比較
(空調消費エネルギー)です。
30,000
25,000
棟数計
20,000
3,767
3,185
15,000
2,544
1,297
15,465
595
0
1999
2000
3,000
2,000
6,887
3,863
(3,876)
(3,024)
1,682(1,280) (2,180)
403(403)
5,000
2001
2002
2003
5,000
4,000
21,026
10,762
1,926
10,000
5,200
4,452
当該年度CO2削減量
(t)
(4,703)
2004
(5,560)
2005
産価値の向上にもつながります。東急ホームのカスタマーサポー
トでは、メンテナンス・サービス体制を充実させるとともに、「応
家庭から始めましょう!CO 排出量の削減
*
住宅のライフサイクル CO2 排出量は居住時が最も多く
なります。
急危険度判定士」の資格取得を推進 し、地震など災害時の
木材や建材等の製造から施工、居住、
改修、廃棄にいたる住宅のライフサ
イクルのなかで、CO2 排出量がもっ
とも多いのは居住時です。東急ホー
ムが「環境大臣表彰」を受賞できたの
は居住時の空調エネルギー・給湯エ
ネルギーを削減できる仕様を、お客
様に共感していただいた結果と考え
ています。
*2007年3月31日現在、
東京都36人、
神奈川県44人、
千葉県20人、
埼玉県 10 人、長野県 1 人の合計 111 名が資格を取得しています。
住宅のライフサイクル CO2 排出量
廃棄 4%
改修 7%
支援体制も整えています。
部材製造
27%
廃棄 4%
改修 7%
居住
60%
部材製造
2%
27%
施工
60%
(6,530)
1,000
0
2006(年度)
暖房用
厨房用
7.7%
MHS(ミルクリーク ホームケア サービス)
建物を永く、快適に保ち、お住まいいただくためには適切なメンテ
ナンスが必要です。「ミルクリーク ホームケア サービス」は、10 年
目の建物診断後に必要となるメンテナンス工事費用を無理なく積み
立てていただいて、将来に備える安心でお得なサービスです。
建物お引渡し15 年目以降、5 年ごとに 50 年目までの長期建物
診断サービス
暖房用
世帯あたり用途別エネルギー消費
動力用
27%
33.5%
給湯用
27%
33.5% 29.5%
24 時間カスタマーサポートシステム
ホームケア50
省エネ型家電・設備機器への切り替え等も CO2 排出量
削減には有効です。
厨房用
動力用
7.7%
定期診断サービス
※本制度は別荘では適用できません。
3
出典:当社モデルプラン
(144.83m
)30 年間で試算
居住
それでは、居住時の消費エネルギー
の割合はどのようになっているので
しょうか。円グラフのように、1世帯
あたりの家電保有台数の増加などに
より、動力用に分類される照明・家
電の電源からのエネルギー消費量が
もっとも多くなっています。したがっ
て、待機電力からの消費を減らす、
省エネ型家電・設備機器への切り替
え等が CO2 排出量削減には有効だ
といえます。
20 年保証システム
①プロの目から積立期間中年 1 回の建物診断をいたします。
(無償)
②建物診断時にクイック補修を実施いたします。
(無償)
③お客様のご要望により補修工事を致します。
(有償)
④お客様のご要望によりリフォーム工事を実施致します。
(有償)
⑤家具・カーテン・照明などインテリア用品をご用立て致します。
(有償)
施工
2%
6,000
東急ホームのアフターメンテナンス
輸入住宅メーカーとして初めて
20 年保証システムを採用。また、専
門スタッフによる定期巡回サービスと24 時間カスタマーサポートシ
ステムにより、建物の耐久性の向上をはかります。
の負荷を抑制することができます。また、お客様の満足度と資
2
(棟数)
27,555
当該年度累積CO2削減量
(t)
廃棄物を減らし、再建築に伴う森林資源の利用などの環境へ
Data Now
東急ホームのアフターメンテナンス
*詳しくは当社の各パンフレットをご覧ください。
*一部地域により、システム及び制度が異なります。
冷房用
2.4%
冷房用
給湯用
2.4%
29.5%
出典:エネルギー・経済統計要覧’
07
* CO2 削減量の小数点以下は四捨五入しています。
平成 18 年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰を受賞しました。
お客様の声
私たちはお客様の声を住まいづくりに活かしています。
■冬に起きるのがとても楽になりました。 部屋、トイレ、お風呂場間の
■特に良いと思うのは各部屋の温度差がなく快適で、 地球温暖化防
温度差も少ないので経済的です。家が快適だということは、年をとっ
止にも貢献できるところ。 年間を通して温度差が少ないので電気代も
た後も大事な事だと思います。(T 様)
抑えることができます。(K 様)
■一年中、 家のどこにいても快適でストレスもなく、とても快適に過ごし
■巡回サービスで来られたスタッフの方に丁寧に見ていただき、気になっ
ております。夏や冬に外出先から戻って我が家の玄関に入るとホッと
ていたところも適切なアドバイスをいただき感謝しています。 建物だけで
しますね。(S 様)
なくアフターサービスの面でも安心・安全を実感しました。(Y 様)
東急ホームは、「平成 18 年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰」(対策技術
導入・普及部門)を受賞しました。環境共生の住まいづくりを通してCO2 排出量を
削減し地球温暖化防止に貢献したことと併せ、「EBH 住宅研究所」による健康
住宅の取り組みや「ドイツ住宅プロジェクト」の推進、「ケミレスタウン ®・プロジェク
ト」への参画など、環境と住まう人の健康に資する活動が高く評価されたものです。
Data Now
東急ホームの着工件数に占める全館空調・
IH・省エネ設備の装 着率は、全体として
増加傾向にあります。
評価された活動
温室効果ガスCO2 の排出削減
1999 年以降 2006 年までの8 年間で総量(累計)27,555t-CO2を削減(空調消費
エネルギー 1990 年当社商品比較で1 棟あたり年間 1.35t-CO2/ 棟を削減)
● 商品開発等への取り組み
ドイツ・フラウンホーファー建築物理研究所、東京大学、お茶の水女子大学、千葉
大学等とのコラボレーションによる環境・健康をテーマにした研究と推進
●ケミレスタウン ®・プロジェクト ●ドイツ住宅プロジェクト
●
●
(%)
100
環境大臣表彰状
(表彰式 2006 年12月11日)
80
60
40
独自の自社施工システムによる良好なストック住宅の供給
● クラストパークプロジェク
ト
●宿泊体験型環境共生モデル住宅〈ミルクリーク・クラスト〉
の展開による
「省エネ」
に対する普及・啓発
全館空調装着率
I H 装着率
省エネ給湯器装着率
73.7%
49.8%
79.0%
66.7%
42.5%
43.0%
20
東急ホームは、チームマイナス 6%に参加しています。
0
2005年度
2006年度
お客様アンケートより
9
環境レポート 2007
10
「環境」+「健康」 着実に、一歩ずつ、私たちはチャレンジを続けます。
東急ホームの環境経営と目標・実績
環境経営における私たちの基本姿勢
2006 年度の目標達成状況と今後の課題
東急ホームは、2004 年 3月に環境基本理念及び方針を定め
2006 年度の環境目標達成状況は、16 項目中 14 項目で達成・
環境経営を宣言しました。2006 年 5月、環境マネジメントシス
ほぼ達成となりました。営業部門は、全館空調及び省エネ設備
2006 年度の環境啓発活動
「不都合な真実」のアル・ゴア氏も指摘しているように、先ず
は一人ひとりが「環境」を意識することが重要です。当社では、
テム)の研修時に、必ず地球環境問題を取り上げ説明をしてい
テムに関する国際規格であるISO14001を全社全部門で認証
の普及を掲げ、普段の営業活動の中で消化できる目標となって
取得し、地球環境への貢献も業務に直結した環境目標を掲げる
おり、概ね達成しています。工事部門は、産業廃棄物の削減
ム・マイナス6%」
「クールビズ」
への参加、
毎年恒例の
「環境川柳」
各支部が行う安全衛生協議会
(年 2 回)でも、地球温暖化問題
ことにより、無理なく一人ひとりの社員への浸透をはかっていま
が大きな課題ですが、残念ながら目標を達成することができませ
による啓発活動等を通して環境意識の浸透をはかっています。 等を取り上げ環境意識の向上をはかっています。
す。私たちは住生活のさらなる充実を提供していくことが本業で
んでした。ただ、2005 年度に比べ原単位は0.241m /m ⇒
の貢献であると確信しています。今後とも、環境経営を推進し、
0.235m3/m2と若干ですが改善することができました。廃棄物の
お客様の「健康」へのこだわりを持ち続けながら、ハード部分であ
内容分析では、
混合廃棄物の割合が減少した分木くずが増加し、
る建物の「環境性能の向上」及びソフト部分である「環境に優し
その木くずの割合が他社より多いことが判明し、今後の課題と
ミルクリーク 環境みつめて 大臣表彰
いライフスタイル」の提案を行っていきます。
なっています。課題スタッフ
(商品・技術開発等)は、順調に課
もったいない 知恵ある心を 育てよう
3
「MOTTAINAI(もったいない)
」運動や環境省が推進する「チー
また、環境推進部が各部門に行うEMS(環境マネジメントシス
ます。さらに、当社の環境・安全協力会(協力会社の組織)の
2
題を消化しており、当社の次世代商品の開発及び環境を配慮し
た資材のグリーン購入を促進しています。
最優秀賞
優秀賞
ミルクリーク 暮らして減らせる CO(シーオーツー)
2
(環境推進部 池田 亮一)
クラストに 泊まると解る エコライフ
捨てちゃうの? まだ使えるよ その資材
(三峯産業 峯岸 貞之)
(工務部 小林 一彦)
分別は 誰にも出来る 第一歩
(総務部 赤堀 佳奈)
(大神設備 藤原 美恵子)
佳 作
もったいない 思うこころが ゴミ減らす
(今野工業 今野 義則)
現場での こまめな整理 ゴミへらす
(ユニテック 大津 達夫)
(施工管理部 中村 明弘)
もったいない 無駄な涼しさ 暖かさ
(ユニテック 木村 仁)
環境は あなたの子のため 孫のため
東急グループは
「美しい時代へ—東急グループ」
をスローガンに、
「自然環境との融和を目指した経営を行う」
をグループ経営理念に謳い、
環境保全活動に積極的に取り組んでいます。
東急ホームはその東急グループの一員として、
社員一人ひとりの環境意識の浸透を図り、自然と融和し、
環境と健康をキーワードに
環境と人に優しい住宅を提供してまいります。
(品質管理部 松浦 正)
減らすほど 良いのはゴミと 体脂肪
ちょっとだけ! そんな気持ちが ゴミの山
(マルカワ 新井 進)
2℃上げて 上司の苦情で 1℃下げ
(首都圏ナショナル設備建材 中山 英樹)
(田園都市営業部 樋口 徹)
重点管理項目及び目標・実績一覧
重点管理項目
2006年度目標
担当部門
2006年度実績
評価
2007年度目標
1 電気・空調管理の徹底
本社、拠点(全社員共通項目)
電力使用量維持
(対前年同月比)
前年同月(千円)44,327 当月(千円)43,899 対比
(千円)
△ 428 比率△1.0%
電力使用量維持(対前年同月比)
2 一般廃棄物分別の徹底
本社
分別率95%の達成実施(TODのみ)
分別率92.8%
分別率95%の達成実施(TODのみ)
事業統括部
①環境・健康に配慮した仕様設定(ミルクリーク及びリフレスト)
②環境に配慮した住宅団地の供給
①「サスティナブル」テーマ・次世代新商品仕様7.0型仕様の具体的検討
②リフレスト・販売部門具体的PJへの監修実施
③ミルクリークヴィレッジ3次:8棟供給
①環境・健康に配慮した仕様設定(ミルクリーク及びリフレスト)
②環境視点における当社商品のポジション整理
③環境に配慮した住宅団地の供給
EBH住宅研究所・技術開発部
①ケミレス®実証実験住宅の建設
②ドイツ技術の導入
①ケミレス®実証実験住宅:建築工事竣工
②フラウンホーファー研究所共同研究 エネルギー消費モニタリング開始
①ケミレス®提案のエビデンス検証・商品導入検討、情報発信
②透湿性断熱システム等のドイツ技術の導入
③EBH仕様の拡張(リフレスト、リフォーム)
全館空調装着率80%の達成 装着率 79.0%
全館空調装着率80%の達成(低価格商品販促により、目標維持)
IH装着率60% 省エネ給湯器装着率45%の達成
IH装着率 66.7% 省エネ給湯器装着率 42.5%
IH装着率60%(低価格商品販促により目標維持)省エネ給湯器
装着率45%の達成 全館浄水器40%(新規)(着工ベース)
資産活用事業部
全館空調装着10件
全館空調 14件
全館空調装着30% IH装着80% 省エネ給湯器装着30%の
達成(装着率による目標変更)(着工ベース) FC事業部
全館空調装着40% IH装着60% 省エネ給湯器装着60%の達成
全館空調 51.9% IH 89.3% 省エネ給湯 61.2%
全館空調装着50% IH装着80% 省エネ給湯器装着65%の達成 (着工ベース)
賃貸営業部
省エネエアコン装着率70%の達成
賃貸営業部 96.0%
省エネエアコン装着率95%の達成 (着工ベース)
資産活用特建営業部
省エネエアコン装着率70%の達成
資産活用特建営業部 90.0%
省エネエアコン装着率95%の達成 (着工ベース)
リモデリング部
省エネ設備提案受注72件の達成(右欄は累計達成率を表示)
提案件数 82件
省エネ提案受注100件の達成 (着工ベース) ソリューション事業本部
法人事業部
リフレストまたはミルクリークの供給 50% 着工率 51.1%
リフレストまたはミルクリークの供給55%(着工ベース) 資材統括部
Ⅰ. 木材調達先の調査を実施し、生産地の情報を収集する
Ⅱ. ①雑品集中配送の継続実施と効果確認
②追加配送・誤配送の要因調査と抑制策の立案・実施
Ⅰ.
18年度に収集できた森林認証取得済木材のとりまとめ完了(15社7アイテム∼
ランバー・土台・構造用集成材・内部造作材、内部建具等)
Ⅱ.
①上期にて完了②戸塚倉庫からの追加配送(17下∼18下)について要因別の調査を完了
①全ての構造材の産出場所を確実に表示できる資材選定を行う。
(木材調達先情報の収集継続)
②資材調達方針(グリーン購入)策定を前提とした業界情報収集
施工本部各工事部
原単位0.20m3/m2 物件の達成率 50%(数値は前々月引渡実績)
達成率 34.5%(原単位0.235m3/m2 )
原単位0.20m3/m2 物件の達成率40%(数値は前々月引渡実績)
①駐車苦情 23件(18%削減) ②累計 132件 内訳:騒音20、飛散16、駐車23、工事時間16、悪臭2、その他50 ①環境上の苦情10%削減(騒音、飛散、駐車、工事時間)
②環境上の苦情等の情報収集
①小屋組材プレカットを提案・関連部署で準備中 ②66.5%達成 パネル可能物件のパネル化率(70%)
3 「健康・環境」を軸とした
商品訴求強化
ミルクリーク事業本部 各営業部
4 全館空調装着住宅の供給
省エネ設備の普及
5 リフレストまたは
ミルクリークの供給
6 梱包資材・配送便の削減
. 森林生態系に配慮した木材調達
. 配送便の削減
7 産業廃棄物の削減
IH装着24件 省エネ給湯器装着10件の達成 IH 39件 省エネ給湯13件
リモデリング部 施工管理部
混廃率の削減目標設定の為のデータ収集
8 騒音苦情対策の徹底
全社
①駐車苦情10%削減(前年28件)目標25件 ②騒音苦情等データ収集(全社) 9 パネル推進
施工本部工務部、資材統括部、技術管理部、
各工事部、各営業部、その他関連部署
①小屋組工法の検討 ②パネル化率(50%) 評価:
11
達成
ほぼ達成
未達成
該当なし
環境レポート 2007
12
「環境」+「健康」 着実に、一歩ずつ、私たちはチャレンジを続けます。
コンプライアンス
会社概要
社会貢献
社会貢献
本
社:東京都渋谷区道玄坂 1-21-14 渋谷 TODビル
資 本 金:4 億円
(東急不動産株式会社の全額出資)
健全な経営なくして企業の社会的責任は果たせないとの立場から、コンプライアンス経営を推進し、関連法規の遵守はもと
社会の一員として、また地域社会の良きパートナーとして、社会
より、社会的規範や企業倫理の遵守に取り組んでいます。
と文化のより一層の発展に貢献できるよう、さまざまな社会貢献
活動を行っています。
設 立:1982 年 9月22日
開 業:1982 年 11月17日 代 表 者:取締役社長 金指 潔 従 業 員:500 名
(2007 年 4月1日現在)
業務内容:1. 2×4 工法住宅「東急ホーム」
の販売・設計・施工
改正消費生活用製品安全法への取り組み
J-SOX法(通称)への取り組み
高齢社会を見据えた住環境の提案
製品事故情報を社会全体で共有し、製品事故の再発防止をはか
J-SOX法(内部統制制度の義務化)は、非上場企業である当社
地域と連携した高齢者の自立ある暮らしを目指す東急ホームの「グルー
4. 上記建物に付帯するインテリアの物販・設計
ることを目的として消費生活用製品安全法が改正(2007 年 5月
に対しても、東急不動産のグループ連結会社として適用対象と
プリビング」は、今後の高齢社会を見据えた住環境として注目を集めて
5. 戸建住宅などのリモデリングの設計・施工
14日施行)されました。今回の改正により、製造事業者・輸入
なっており、2008 年 4月適用開始に向けて、「財務の信頼性」
います。NPOとのコラボレーションによって設立された
「ライフリー荏田」
事業者は、重大事故の発生を知った日から10日以内に経済産
「法令遵守」
「資産保全」
「業務の有効性・効率性」の4つの目
(横浜市青葉区)
に加え、2007 年 5月には新たに中高年者向け賃貸
業省への報告が義務化されました。
的の達成を保証するための内部統制構築を推進しています。具
住宅「ライフリー大場」(同青
当社では、同法の改正を受け、「製品安全基本理念」及び「自
体的には、規程・マニュアル等の基準充足チェック、未充足項
葉区)の建物内覧会を開催。
主行動指針」を策定するとともに、重大製品事故が発生した場
目の是正や、業務プロセスの文書化とリスク抽出・改善活動等
見学者の皆様に建物の設備・
合は、その日のうちに製品安全管理担当部門及び社長、関連
の作業を行っています。
仕様やサポートサービス、ご
部門への報告を義務づけた緊急行動マニュアルを策定。事故
の再発を未然に防ぐための製品安全管理体制を整備しました。
労務改善に向けた取り組み
時間の変更による効果の検証を実施する等、労務環境の改善
確認者
(社内外)
製品安全管理
担当部門
社 長
関連部門
▼
(重要)
重大製品事故の発生を知った、その日のうちに報告します。
改正建築基準関連法等への取り組み
構造計算書偽装事件を踏まえ、建物に対する消費者の信頼回
6.「東急ホーム」代理店が行う販売・設計・施工の
指導・支援
7. 建築資材の輸入・加工・販売
許認可登録:宅地建物取引業 免許番号 国土交通大臣(7)第3137号
建設業 許可番号 国土交通大臣(特−18)第13034号
営 業 所:東京営業部
(東京都渋谷区)
東京西営業部
(東京都立川市)
田園都市営業部
(神奈川県横浜市)
を行いました。
横浜営業部
(神奈川県横浜市)
神奈川営業部
(神奈川県横浜市)
「ライフリー荏田」
千葉営業部
(千葉県船橋市)
常磐営業部
(千葉県松戸市)
に取り組んでいます。また、1ヶ月単位で長時間勤務となっている
東急グループの社会貢献・環境活動
埼玉営業部
(埼玉県さいたま市)
従業員に対しては産業医による個別の指導助言を行い、従業員
東急グループでは、信頼され愛される
「東急」
ブランドの確立を目指
の健康維持にも取り組んでいます。
し、世界のさまざまなジャンルの音楽をシリーズでご紹介する「東急
資産活用事業部
(神奈川県横浜市)
ワールドミュージックスペシャル in Bunkamura」をはじめとして、
▼
重大製品
事故発生
3. 非木造住宅・マンション・ビルの企画・設計・施工
入居に関わる費用などの説明
時間外労働時間短縮を推進し、試験的にフレックス勤務や勤務
製品安全管理体制
2. 建売・法人受託・公団公社物件等の建物建築請負
障害者の雇用の促進
日本独自の文化の知られざる魅力を肌で感じていただくコンサート
「TOKYU PRESENTS 和」や東急沿線の魅力あるスポットを
賃貸営業部
(東京都渋谷区)
住宅展示場:20ヵ所
ショールーム:2ヵ所
FC代理店:20 社
(2007年5月22日現在)
企業の社会的責任を果たしていくための一環として障害者の雇
巡る「東急沿線エコウォーク」、東急沿線を緑豊かな街にするた
用を促進しており、2006 年度の雇用率は1.2%となっています。
め沿線住民の方に苗木をプレゼントする東急グリーニングキャン
今後も、障害者法定雇用率(1.8%)の達成を目指し、働くことを
ペーン「緑のプレゼント」など、さまざまな社会貢献・環境活動を
300
行っています。
250
希望する障害者の方の雇用促進をはかっていきます。
■売上高の推移
2007 年 4月22日(日)に行われた第 68 回「WE DO ECO.
されました。今回の改正により、建築確認・検査の厳格化及び
東急グリーニングキャンペーン
『緑のプレゼント』」では、プレゼン
100
ト会場を昨年の 7 会場から10 会場に拡大し、イワシダレドウダ
50
0
業務改革に向けた取り組み
当社では、「建築士免許証や材料の大臣認定証の整備」など、
社会的な要請に的確に応えていくことも重要なコンプライアンス
ンツツジ、ジューンベリー、プルーン、ゆずの4種類の苗木を合
法改正に伴う業務方法の変更と社内外への周知徹底を推進し、
の取り組みと考えています。当社では、お客様の意識・ニーズの
計 5,300 本プレゼント。第 1 回の開催から合計するとプレゼント
住まいの安全性の確保に努めています。
変化に対応していくための一環として、お客様の視点に立った業
した苗木の数は約 20 万本にのぼります。
務改革をすすめ、企業力の強化をはかっています。具体的な取り
また、東急グループ各社は全国各地で「東急会」を組織し、文
組みとして、組織間コミュニケーションの効率アップ体制の確立や
化講演会やスポーツイベント、観光地の清掃活動など、それぞ
IT活用によるお客様情報及び社内情報の一元化、また、社内
れの地域に密着した形で活動を行っています。
向け業務等の削減や各種業務の標準化等、テーマ別に組織横
334
337
305
288
1,200
150
1,430
1,390
600
300
2003
2004
2005
0
2006(年度)
2003
レジャー・
サービス事業
交通事業
伊豆急行
東急バス など
2004
2005
2006 (年度)
東急レクリエーション
東急エージェンシー など
東急グループ
リテール
関連事業
断的にワーキンググループを編成し、検討を行っています。
1,430
1,310
900
200
復と保護を目的として建築基準法等が改正
(2007 年 6月20日)
建築士の業務の適正化・罰則の強化等がはかられました。
■完工戸数の推移
(戸)
1,500
(億円)
350
東京急行電鉄
ホテル事業
東急ストア
東急ハンズ など
東急ホテルズ など
不動産事業
東急不動産グループ
東急沿線エコウォーク
13
東急グリーニングキャンペーン
「緑のプレゼント」
東急不動産
東急リバブル
東急リロケーション
東急リゾート
石勝エクステリア
東急住生活研究所
ディマンドアイ
東急ホーム
東急コミュニティー
東急アメニックス
東急ハンズ
東急スポーツオアシス
イーウェル
環境レポート 2007
14
本誌は古紙再生率 100%の再生紙と、VOC(揮発性有機化合物)
の発生が少なく
生分解性や脱墨性にすぐれた大豆インキを使って印刷しています。
発行 2007 年 9 月