※本文の複製、転載、改変、再配布を禁止します。 2012 年 度 業 務 報 告 (2012年4月1日~2013年3月31日) Ⅰ.2012年度運営方針と重点活動計画 2012年度の世界経済や知的財産の動向は,先 以上の基本スタンスに立ち,以下の重点活動 基本方針およびそれに基づく重点活動計画を着 実に実行し,会員企業の知的財産活動に対し, 進諸国による世界経済の牽引状態は既に崩壊 直接および間接的に貢献する活動を展開しまし し,BRICsなど新興国が経済成長に貢献して世 た。 界経済が次のステージに移行している。それと 同じくして,世界の知財の世界もTRIPs協定に Ⅱ.重点活動の基本方針 基づく知財保護強化の方向から揺れ戻しと考え (1)グローバル活動の推進 られる動きが新興国から発動され,現在の知財 (2)JIPA内部活動(専門委員会やPJ等)の 制度の変革方向に影響を与えている段階である 活性化 という認識に有りました。正に,知財制度も次 (3)人材育成 のステージに移行し始めている段階でありま (4)JIPA運営基盤の整備 す。 このような世界情勢の中で,JIPAは過去か らスローガン通り,欧米先進国に対して,中韓 Ⅲ.基本方針を達成するための重点活動計画 (1)グローバル化進展への対応 の企業に対して,そしてWIPOに対しても多く ① WIPO GREEN(旧GTPP)への協力 の知的財産制度の改革,運営などに関する意見 ② 特許制度調和に向けた活動(日欧米お 発信を行ってきました。また,こうしたJIPA の意見,提言は世界の中の一大ユーザーの意見 としていずれの国の特許庁や企業でも重要視さ れ,検討され,そして改革の実行につながって おります。これらJIPA主導の改革が世界の産 業の振興に寄与していることは言うまでもあり ません。 2012年度も,同スローガンの下,世界市民と しての日本国民の幸福のために,次のステージ の知財制度へのドアを開けることにより世界を よびIP-5関連) ③ その他,日中企業連携会議,模倣品・ 海賊版対策活動の推進 (2)JIPA内部活動(専門委員会やPJ等)の 活性化 ① 総合戦略会議(旧総合企画委員会) , 人材育成委員会,会誌広報委員会のミッ ションとJIPA内位置づけの明確化 ② 2020年を見据えた知財のあり方につい ての研究 リードする活動を推進し,競争力強化のための ③ 職務発明制度PJ,事業と標準化戦略検 日本国内制度の改良や先進国間の制度調和は元 討委員会活動の外部とのコラボと成果の より,本年度は新興国や後進国における環境技 公表 術の移転,模倣品・海賊版などの課題を含む知 ④ 新興国IP情報の提供の加速 財制度のあり方にも一層注目し,グローバルな ⑤ 地方活動の活性化(中国・四国・九州 知財活動に対応できる人材が活躍してくれるこ 地区における協議会設置準備活動など) とを期待した活動を行うこととしました。また, JIPAの活動が東京,大阪,東海地域だけに偏 らず,日本国に広く行渡るような施策も検討, 実行することといたしました。 ⑥ 広報活動の活性化 (3)人材育成 ① 知財グローバル人材の育成 (4)JIPA運営基盤の整備 1 ※本文の複製、転載、改変、再配布を禁止します。 ① JIPA財政基盤の再構築 ② JIPA研修の質の再評価 ③ ITを活用した,より効率的な(会議) 3.政策プロジェクト(PJ) ・特別委員会 アジア戦略,環境技術パッケージ推進,職務 発明制度検討,特許制度小委員会対応,日中企 業連携各PJ 運営 ④ JIPA事務局機能の強化 Ⅳ.部 会,業種別部会,知的財産問題研究 会活動 (1)関東部会・関西部会は各11回開催(内, 1回は定例総会時に合同開催) ,東海地区 協議会は3回開催。都合 3,299社,3,750名 が参加。 (2)業種別部会 三極ユーザー/特許制度調和推進,事業と標 準化戦略研究,第12回JIPA知財シンポジウム 各委員会 Ⅵ.2012年度活動状況 1.主なプロジェクト活動 1-1 アジア戦略 (1)模倣品対策(IIPPF)対応 1)6月26~29日,中国IPGとの模倣品対策 ・8業種別部会で,延べ40回開催。 戦略会議(機関別戦略案の構築と連携活 ・都合 2,037社,2,820名が参加。 動計画の作成)にPJ関係者を北京に派遣 (3)知的財産問題研究会 ・関東…参加人員42名,5グループに分けて 研究会を開催。 ・関西…参加人員35名,4グループに分けて 研究会を開催(広島地区1グループ (6名)を含む) 。 ・東海…参加人員18名,3グループに分けて 研究会を開催。 Ⅴ.2012年度専門委員会及び政策プロジェ クト(特別委員会) 専門委員会は,19委員会にて87テーマについ て推進した。 (245社,延べ773名が参画) 。 政策プロジェクトは,5PJ,特別委員会は, 3委員会で推進した。 (74社, 延べ122名が参画) 。 1.総合戦略会議 本年度より,総合企画委員会の位置づけと名 した。併せて,中国政府のシンクタンク である社会科学院,人民大学関係者,特 許・法律事務所と各種の法律改正動向に ついて意見交換を行った。 2)IIPPF設立10周年を迎えたため,記念誌 を発行すべく作業を行った(年度内に発 行予定) 。 3)IIPPF実務レベル訪中ミッションの建議 書作成のために,海関に関するアンケー ト,工商行政管理総局に対する追加アン ケートをIIPPFメンバー企業・団体に対 して実施すると共に,IIPPF実務レベル 訪中ミッションの準備の一環として,第 3回IIPPF-中国IPG連携会議(TV会議) を8月31日に開催した。 4)9月9~11日に,IIPPF官民合同ハイレ ベル訪中ミッションを北京に派遣し,全 称を変更し,総合戦略会議を新設した。 国人民代表大会常務委員会,商務部,国 2.専門委員会 家工商行政管理総局,国家知識産権局, 人材育成,会誌広報,特許1,特許2,国際 国家版権局関係者と意見交換を行った。 1,国際2,国際3,医薬・バイオテクノロジ 5)IIPPF実務レベルミッションの準備の一 ー,ソフトウェア,著作権,知的財産マネジメ 環として, 第4回IIPPF-IPG連携会議(テ ント1,知的財産マネジメント2,知的財産情 レビ会議)を9月27日に開催した。 報システム,知的財産情報検索,ライセンス1, 6)IIPPF実務レベル訪中ミッションの派遣 ライセンス2,意匠,商標,フェアトレード各 のために,海関に関するアンケート,工 委員会 商行政管理総局に対する追加アンケート 2 ※本文の複製、転載、改変、再配布を禁止します。 をIIPPFメンバー企業・団体に対して実 施行された。昨年11月末のJIPA訪中 施し,これに基づいて建議書を作成した。 団がSIPOに対して当該弁法草案から 7)IIPPF実務レベル訪中ミッション及び広 削除を求めた事項(①不適切な外国特 東省政府への実務レベルミッションにつ 許権の表示に対する規制・処罰,②特 いて,いずれも尖閣問題で延期されたが, 許無効・権利満了後の特許表示に対す 1月15日~18日に派遣を実施した。 る規制・処罰)については何れも要望 8)1月15日~18日のIIPPF実務レベル訪中 (北京)ミッションの状況報告があった。 通り削除された。 3)中国専利法第4次改正に関する案が公 質検総局模倣品対策室では,巧妙化手口 表されたので,9月10日付にて国家知 の巧妙偽装表示の製品の取締を実施中で 識産権局宛てに意見書を提出した。 あること,海関総署では,水際差し止め 4)中国の「職務発明条例草案」について, に関する2014年海関保護条例改正案を国 法 改 正WGが 担 当 し 常 務 理 事 会 メ ン 務院に提出予定であること等の多くの情 バ,職務発明制度プロジェクトの意見 報を収集するとともに,社会科学院では, を反映して12月3日に中国へ意見を提 当協会による法院向け建議書について議 出した。 論し,当協会意見はいずれも妥当との評 価を得た。 9)2月25日~28日,広東省政府への実務訪 中ミッションを実施した。 10)3月4日のIIPPF総会の報告があった。 5)12月20~21日に北京のSIPO,社会科 学院,国家版権局(NCAC)他,を訪 問した。前出の職務発明条例草案の状 況のほか著作権法改正法案の今後の取 扱い等,状況を関係機関より収集した。 今年度の活動成果として,①広東省ほぼ ② 韓国関連: 全域での摘発活動,②当局間の連携,③ 1)韓国デザイン保護法の改正立法予告が 報告事例の10%が刑事事件となった,な なされたので,10月15日付にてJIPA どがある。 意見書を提出した。 (2)東アジア/東南アジア(法改正)対応 ① 中国関連: ③ 台湾関連: 1)台湾智慧財産法院の裁判官と意見交換 1)中国では著作権法改正作業が進められ を行った。台湾改正特許法が来年1月 ており,その修改草案が公表されたの 1日から施行されるが,従来出願時に で,損害賠償における著作権又は著作 提出が義務付けられていた出願権証明 者隣接権の登録要件,二度以上の故意 書類(例えば,譲渡証など)について, 侵害に対する罰則強化等に関して,4 施行日後は提出の義務がなくなった。 月28日付にて意見書を中国新聞出版総 その他,現行法により提出された出願 署(国家版権局)宛てに提出した。中 案についての特例扱いもあるとのこ 国版権局によると,中国著作権法修改 と。 草案パブコメ募集に対しては1,560件 2)日台貿易経済会議での議題として「特 のコメント提出があった由。その後, 許権,実用新案権及び意匠権侵害に刑 修改草案第2稿が公表され,パブコメ 事罰の復活及び非親告罪化」をJPO宛 募集があったため,これに対する意見 てに提案したが,台北市日本工商会・ 書を,中国新聞出版総署(国家版権局) 知的財産委員会から議題取り上げに反 宛てに7月31日付にて提出した。 対 す る コ メ ン ト が 出 さ れ た た め, 2)中国特許標識標注弁法が5月1日から JIPAとしては刑事罰の復活自体は要 3 ※本文の複製、転載、改変、再配布を禁止します。 望として継続したいが,日台貿易経済 とムンバイにて,ムンバイ特許庁,ム 会議においてこの議題を取り上げるか ン バ イ 税 関,JETROニ ュ ー デ リ ー, どうかの判断はJPOに一任する旨を 法律事務所等を訪問した。 JPOに伝えた。 3)台湾の知的財産戦略策定に当たっての 1)5月にNYでWorldBank, GEF, UN Global ヒアリングのため, 台湾経済研究院(日 Compact,USCIB関係者と会合を持つと 本の知財研究所の様な組織)から派遣 共 に, 6 月 にWIPOのWIPO GREEN関 された調査団が11月5日にJIPAを訪 係者との会合を持った。また,5月29~ 問した。 30日にスリランカ(コロンボ)において 4)台湾訪問団3月11日~12日。智慧財産 開 催 さ れ たWIPO Regional ForumにPJ 局,智慧財産法院,訴願審議委員会, 関係者を派遣し,WIPO GREEN等につ 全国工業総会,他,全6か所訪問した。 いて講演を行った。 ④ その他: 2)三菱総研,三菱UFJリサーチ&コンサル 1)日タイEPAビジネス環境小委員会(9 ティング,UNIDO東京オフィス,弁理 月3日開催,於:バンコク)での議論 士会他と会合を持ち,対外PR活動を実 のための議題案と関連資料をJETRO 施した。 バンコク事務所に提出した。 3)WIPO GREENのホームページ(①) ,並 2)特許庁国際課とASEAN地区の知財の び にWIPO GREENを 紹 介 し たWIPO 支援についての意見交換会合を2月19 MAGAZINE(②)について紹介があっ 日に実施した。 た。 (3)インド関連(インド代表団フォローUP 対応) 1)2012年1月に実施したインド訪問代表 団の活動について4月度の関東・関西 部会で報告した。また,インド訪問代 表団報告書の投稿原稿が完成した(協 会資料No.407:2012年5月発行) 。 2)5月29日に特許庁国際課と情報・意見 交換を行った。 3)9月10日にWGメンバーによるCSIRな ①https://www3.wipo.int/export/sites/ www/shared/images/green/slogan.gif ②http://www.wipo.int/wipo_magazine/ en/2012/03/ 4)IP*SEVAのCynthia Cannady弁護士との 意見交換等を行った。 5)WIPO GREENについて,協会,WIPO, 経団連からプレスリリースした。これら は,2月1日に日刊工業,他,各紙で紹 介された。 ど訪問先候補の課題を確認した。10月 (関係URL:http://www.wipo.int/global 16日東大渡部教授との意見交換会,10 challenges/en/pdf/press_green_tech_ 月23日JETRO今浦氏との意見交換を ja_2013.pdf) 実施した。 6)WIPO GREENのVersion 1.2がリリース 4)10月31日に2013年度インド訪問代表団 され,50MBのデータ登録が可能となっ とインド研修団の派遣に関し,役割分 たこと,データベースへの技術登録の推 担の明確化及び連携について人材育成 進活動中であり,関係技術のDB登録へ 委員会との打合せを実施した。 の協力要請が報告された。 5)デリー高裁シン判事と意見交換を実施 した。 6)インド訪問団2月18日~23日。デリー 4 1-2 環境技術パッケージ推進 7)WIPO主催の電話会議(2月15日,3月 5日)の参加,関連団体との意見交換を 実施した。 ※本文の複製、転載、改変、再配布を禁止します。 また,日刊工業新聞から,プロジェクト (4)アンケート結果:基調講演,パネルと の各社が取材を受けており,3月15日に もに好評であり,また,何等かの制度改 WIPO GREENの記事が掲載された。 正の検討が必要という意見が72%を占め 1-3 職務発明制度検討 ており,今後も外に向けた発信が必要と 1)改正法下での諸課題,問題等を浮き彫り いう結果を得た。 にして,我が国産業のイノベーション促 1-4 日中企業連携 進や,国際競争力強化という観点から, 1)8月9日に,中国広東省知識産権局長他 あらためて本制度を考えるとして,産業 11名のメンバーがJIPAを訪問,意見交 横断職務発明フォーラムを開催した。 換を行った。その結果,来年3月に広州 また,本フォーラムに関連して,業種別 部会毎に2011年日本出願数で上位1割程 度の正会員を対象に,アンケートを実施 した。 (1)日 時:2012年12月11日(火)13:30 ~17:45(来場者:約600名) (2)場 所:ニッショーホール(東京都港 区虎ノ門) (3)テーマ: 「見えてきた課題,我が国の において日中企業連携(広東)会議を開 催することで合意した。 2)12月2,3日,北京,広州へ訪問し,中 国側と企画打合せを行い,2013年3月5 日に広州で,3月7日に成都でフォーラ ムを開催することとした。 3)3月4日~8日に広州,成都で日中企業 連携会議を開催のため12名を中国に派遣 した。 イノベーションに寄与する知財管理の在 り方を考える」 1-5 三極ユーザー/特許制度調和推進 ① 基調講演: 「職務発明制度に関する 1)4月11日にEPO関係者と特許の品質につ 基礎的考察」飯田 秀郷弁護士, 「職務 いての意見交換,同12日に三極ユーザー 発明制度はイノベーション促進に有効 会議,同13日に五極ユーザー会議を開催 か」長岡 貞男一橋大学教授, 「日本の した(いずれもJIPA会議室にて) 。また, 制度との対比における欧米諸国の職務 同13日には三極特許庁と三極ユーザー団 発明制度」竹中 俊子ワシントン大学 体との意見交換をJPOにて開催した。 教授 2)6月4日に仏コルシカ島にて開催された ② パネルディスカッション: 「最近の Industry-IP5準備会合,翌5日に開催さ 発明創生・製品化・事業化プロセスの れた第1回IP5オフィス&産業界会合に 変化やグローバル競争における企業の JIPA関係者を派遣した。JIPA他の三極 リスク,職務発明制度の運用のための ユーザー団体が三極特許庁に提言し,現 負担について,特に我が国の経済発展 在運用されている共通出願様式(CAF: や企業のイノベーション促進,グロー Common Application Format) に つ い バル競争力強化に寄与しているか」 て,8月1日より中国国家知識産権局 コーディネーター:石川 浩JIPA常務 理事,パネリスト:飯田 秀郷弁護士, (SIPO)も運用開始することになった。 3)ワルシャワ (ポーランド) のLE MERIDIEN 長岡 貞男一橋大学教授,竹中 俊子ワ BRISTOLホテルにおいて,9月20~21 シントン大学教授,柳川 範之東京大 日に,FICPI(国際弁理士連盟)および 学大学院教授,上柳 雅譽氏(セイコ AIPLAの 主 催 に よ り「 特 許 出 願 の 質 」 ーエプソン) , 鈴木 崇氏(日立製作所) , に関する国際会合が開催され,この会合 森田 拓氏(アステラス製薬) にJIPAから金平氏(三極ユーザー/特許 5 ※本文の複製、転載、改変、再配布を禁止します。 制度調和推進委員会,日本アイ・ビー・ エム)を派遣したが,会議概要について 報告があった。 http://www.jipa.or.jp/katsudou/kokusai _katsudou/ficpiaipla.html 4)11月14日,三極ユーザー会議が京都にて 開催された。先願主義への歩み寄りを見 せた米国特許法(AIA)におけるGrace Periodの討議,各国間の審査質の相違, 明細書記載の実体内容統一等を議論し た。詳細は,以下の協会会員専用URLを 参照。 http://www.jipa.or.jp/kaiin/topics/ view.php?topics_id=580ee34eb034198f7f 68018e8ed09ee3 そこまで言わせますか?~ 1)来賓挨拶:深野 弘行特許庁長官 2)基調講演: 「世界的な知的財産の保護 水準の向上と情報化の推進に向けて」 基調講演者:WIPOガリ事務局長 また,翌15日には三極特許庁協力30周年 3)パネルディスカッションⅠ: 「アジア シンポジウムが開催され,協会からは奥 諸国の知財制度への期待と可能性,知財 村理事長が登壇し祝辞とJIPAからの今 戦略を考える」 後の期待を述べた。 モデレータ:高倉 成男明治大学教授 5)五大特許庁 (日/米/欧/中/韓)とユーザー パネラー:Ahmad M. Ramli氏(インド 団体の代表で構成されたタスクフォース ネシア知的財産権総局長官) ,Chiam Lu “Global Dossier Taskforce”が1月22~ Lin氏(シンガポール知的財産庁副長官) , 23日に開催され,参加結果概要が報告さ Pajchima Tanasanti氏(タイ知的財産局 れた。報告によれば,中国ユーザーは欠 長官) ,奥村 洋一氏(JIPA理事長) 席したが,庁の審査データを交換すると パネルディスカッションⅡ: 「アジアで いうDossier Systemの要望に関して出席 の今後の知財アクティビティーの考察」 した5ユーザー間には大きな意見の乖離 コーディネーター:渡部 俊也東大教授 は無かった。今後,庁側でシステムを検 パネラー:Juergen Koch氏(Bosch社) , 討する。 http://www.jipa.or.jp/topics/view. php?topics_id=440e46670fba389e47453e af1721e553 柳生 一史氏(味の素) , 加藤 実氏(花王) , 小栗 眞氏(ヤマハ発動機) 4)専門委員会によるポスターセッション (17委員会が参加) 1-6 第12回 JIPA 知財シンポジウム 5)アンケート結果(来場者は, 総勢961名) 。 第12回JIPA知財シンポジウムを下記の要領 以下は,アンケートでのポジティブアン で開催した。 サーの率。 (1)日 時:2013年2月1日(金)10:30~ 17:40 (2)場 所:名古屋国際会議場(愛知県名古 屋市熱田区) (3)テーマ: 「本音で語る知財戦略とアジア での成功の秘訣」~そこまで言いますか? 6 全体 基調講演 88% 65% パネルディス ポスター カッション セッション 79%,92% 67% ※本文の複製、転載、改変、再配布を禁止します。 1-7 その他 1)TPP対応ワーキング: 特許庁,経済産業省知財政策室など関係機関 のヒアリング状況が報告された。政府でもTPP 交渉参加未定という状況であり,ワーキングで 整理した知財分野の課題につき大所高所的な観 点からも引き続き検討する。 2.行政機関等の知的財産制度検討会への参画 と協会意見の反映 昨年度に引き続き,多くの審議会・委員会等 に参画。主な委員会等の名称と参加者は以下の とおり。 1)特許庁 (1) 「産業構造審議会 知的財産政策部会」 委員:岡本 一雄氏(会長) (2) 「産業構造審議会 知的財産政策部会 特 許制度小委員会」 委員:長谷川 治雄氏(副理事長) (3) 「産業構造審議会 知的財産政策部会 特 許制度小委員会 特許権の存続期間の延長 制度検討WG」 委員:長谷川 治雄氏(副理事長) (4) 「産業構造審議会 商標制度小委員会」 委員:柳生 一史氏(常務理事) (5) 「産業構造審議会 意匠制度小委員会」 委員:柳生 一史氏(常務理事) (6) 「産業構造審議会 意匠制度小委員会「意 匠審査基準WG」 」 委員:荒井 秀年氏(意匠委員長) (7) 「商標制度小委員会・商標審査基準ワー キンググループ」 3.制度改正,運用改善への提言・要望 政策プロジェクト及び専門委員会が,数多く の提言・要望を行った。内訳は以下のとおり。 日本特許庁他日本政府 USPTO 中国 海外向け 39件 EPO その他 計 12件 15件 7件 3件 14件 51件 1)経済産業省・特許庁,知的財産戦略推進 事務局宛 (1)特許庁次期システム開発に対する要望: 6月8日付,特許庁情報システム室長宛, 知的財産情報システム委員長名 (2) 「中国・韓国・台湾の知的財産制度・運 用に関する議題の募集」に対する提案:7 月17日付,特許庁国際課宛,アジア戦略PJ 名 (3) 「著作権法への間接侵害導入」に関する 意見:8月29日付,文化審議会法制問題小 委員会宛,日本知的財産協会名 (4) 「特許庁業務・システム最適化計画(改 定案) 」に対する意見:10月10日付,特許 庁総務部総務課宛,知的財産情報システム 委員長名 (5) 「日・トルコ経済連携協定交渉において 要求すべき知財ルール」に関する提案:10 月17日付,特許庁国際課宛,日本知的財産 協会名 (6)日伯貿易投資促進合同委員会, 追加要望: 委員:國米 弘一氏(商標委員長) 10月19日付,特許庁国際課宛,日本知的財 2)内閣府 産協会名 (1) 「知的財産による競争力強化・国際標準 化専門調査会」委員:奥村 洋一氏(理事長) 3)国際知的財産保護フォーラム(IIPPF) (1)企画委員会委員長:河本 健二氏(前理 事長) (2)第1プロジェクト幹事:小薗江 健一氏 (副理事長) (7) 「画像デザイン保護拡充の基本的方向性 について」に関する意見:11月16日付,特 許庁工業所有権制度改正審議室宛,理事長 名 (8)出版社への著作隣接権付与に関する反対 意見:11月22日付,石橋議員他,日本知的 財産協会名 (9) 「ニース同盟専門家委員会第23回会合へ 7 ※本文の複製、転載、改変、再配布を禁止します。 向けたニース国際分類第10-2013版の変更 view Proceedings” :4月10日付,USPTO のための各国提案検討結果」についての意 長官宛,理事長名 見:12月7日付,特許庁審査業務部商標化 (7)“Transitional Program for Covered 商標国際分類管理室宛,日本知的財産協会 Business Method Patents ‒ Definition of 名 Technological Invention” : 4 月 1 0 日 付, (10) 「民法(債権関係)の改正に関する中間 USPTO長官宛,理事長名 試案のたたき台(5)15 賃貸借に類似する (8)“Changes to Implement Transitional 契約(2)ライセンス契約について」 :2月 Program for Covered Business Method 25日付,経産省経済産業政策局産業組織課 Patents” : 4 月 1 0 日 付,USPTO長 官 宛, 競争環境整備室 亀井室長補佐宛,宮下常 理事長名 務理事名 (11) 「知的財産推進計画2013」及び「知的財 産政策ビジョン」の策定に向けた意見:3 月22日付,内閣官房推進事務局宛,理事長 名 (12) 「発明の単一性の要件」 , 「発明の特別な 技術的特徴を変更する補正」等の審査基準 改訂案に対する意見:3月29日付,特許庁 審査基準室宛,特許第1委員長名 2)海外向け (9)“Changes To Implement Derivation Proceedings” :4月10日付,USPTO長官 宛,理事長名 (10) 「中華人民共和国著作権法(修改草案) 」 に対する意見:4月28日付,中華人民共和 国新聞出版総署(国家版権局)法規司宛, アジア戦略PJリーダー名 (11) 「米国経済保全のための秘密特許制度」 に対するパブコメ:6月18日付,USPTO 長官宛,理事長名 (1)Notice of Proposed Rulemaking— (12) 「WIPO 標準 ST26」に関する意見:7 “Changes to Implement the Supplemental 月12日付,JPO,USPTO,EPO宛,医薬・ Examination Provisions of the LeahySmith America Invents Act and To Re- バイオテクノロジー委員長名 (13) 「タバコに関するプレーンパッケージ規 vise Reexamination Fees” : 3 月 2 6 日 付, 制」についてのパブコメ:7月9日付,英 USPTO長官宛,理事長名 国保健省宛,商標委員長名 (2) 「技術輸出入管理条例に関する事例」 :3 (14) 「韓国商標法一部改正法律案」に対する 月30日付,中国商務部条約法律副司長宛, 意見:7月17日付,韓国特許庁長宛,アジ アジア戦略PJ名 ア戦略PJリーダー名 (3) “Rules of Practice for Trials before the (15) 「中国著作権法(修改草案第二稿) 」に Patent Trial and Appeal Board and Judi- 対する意見:7月31日付,中国新聞出版総 cial Review of Patent Trial and Appeal 署(国家版権局)宛,アジア戦略PJリーダ Board Decisions” : 4 月 9 日 付,USPTO ー名 長官宛,理事長名 (4)“Practice Guide for Proposed Trial Rules” :4月9日付,USPTO長官宛,理 事長名 (16) 「韓国特許法一部改正法案」に対する意 見:8月28日付,韓国特許庁長宛,アジア 戦略PJリーダー名 (17) 「広東省査処生産銷售假冒偽劣商品違法 (5) “Changes To Implement Post-Grant Re- 行為条例修正案」に対する意見:8月31日 view Proceedings” :4月10日付,USPTO 付,中華人民共和国広東省人民代表大会常 長官宛,理事長名 務委員会法制工作委員会経済法規処宛,ア (6) “Changes to Implement Inter Partes Re- 8 ジア戦略PJリーダー名 ※本文の複製、転載、改変、再配布を禁止します。 (18) 「中華人民共和国 専利法修改草案(請 (29) “Consulta Publica 66.12” :12月17日付, 求意見稿) 」に対する意見:9月10日付, ブラジル国家衛生監督庁(ANVISA)長官 中華人民共和国国家知識産権局条法司条法 宛,医薬・バイオテクノロジー委員長,国 三処宛,アジア戦略PJリーダー名 際第1委員長連名 (19)Notice of proposed examination guide- (30) “The text of Pharmaceutical Patents lines―“Examination Guidelines for Im- Review ‒Background and Suggested plementing the First-Inventor-to-File Pro- Issues Paper- on November 2012” :1月 visions of the Leahy-Smith America 10日付,オーストラリア特許庁審査基準 Invents Act” :10月4日付, USPTO長官宛, 長官宛,医薬・バイオテクノロジー委員長 理事長名 名 (20) Notice of proposed rulemaking― “Changes (31) “IPA Comments on the draft”Guidelines To Implement the First Inventor To File for examination of Biotechnology Applica- Provisions” :10月4日付,USPTO長官宛, tion” :1月10日付,インド特許庁バイオ 理事長名 出願の審査基準 長官宛,医薬・バイオテ (21) 「韓国デザイン保護法全部改正法律案」 に対する意見:10月15日付,韓国特許庁長 宛,アジア戦略PJリーダー名 クノロジー委員長名 (32) 「中国国家標準と特許に関する管理規定 に対する意見」 :1月10日付,中国標準化 (2 2) “Setting and Adjusting Patent Fee” : 関連委員会宛,アジア戦略プロジェクト 11月1日付,USPTO長官宛,理事長名 (33) 「中国商標法修正案(草案) 」へのパブ (23) 「インド知的財産戦略(案) 」に対する 意見:11月12日付,インド商工省産業政策 振興局宛,アジア戦略PJリーダー名 コメ提出:1月10日付,中国全人代宛,ア ジア戦略PJ名 (34) 「中華人民共和国著作権法(修訂草案送 (24) “Opening EPO’ s Chapter II to PCT ap- 審稿)に関する検討結果」 :2月25日付,国 plicants who do not use the EPO as ISA” : 務院法制弁公室 宛,アジア戦略PJ リー 11月22日付,EPO長官宛,理事長名 ダー名(中国日本商会名義) (25) “Status report on the collaborative (35) 「Making Global Dossier a High Priori- search and examination pilot” :11月22日 ty」 :3月1日付,五大特許庁長官,WIPO 付,EPO長官宛,理事長名 事務総長宛,JIPA理事長含むユーザー5 (26) 「伝統的知識及び生物的物質に係る特許 団体の長から共同発信 出願処理のガイドライン(草案) 」に関す (36) “Request for Comments and Notice of る意見:11月29日付,インドOffice of The Roundtable Events for Partnership for Controller General Patents, Designs & Enhancement of Quality of Software- Trade Marks宛,アジア戦略PJリーダー名 Related Patents” :3月14日付,USPTO宛, (27) 「職務発明条例草案(征求意見稿) 」に 国際第1委員会委員長名 対する意見:12月3日付,中華人民共和国 (37) “Preparation of Patent Applications” : 国家知識産権局条法司宛,アジア戦略PJリ 3月14日付,USPTO宛,ソフトウェア委 ーダー名 員会委員長名 (28) “A formal consultation on patent (38) 「中国専利審査指南修改草案(征求意見 infringement in clinical and field trials” : 稿)に対する意見」 :3月15日付,中国国 12月17日付,英国知財庁宛,医薬・バイオ 家知識産権局条法司条法二処宛,アジア戦 テクノロジー委員長名 略PJリーダー名 9 ※本文の複製、転載、改変、再配布を禁止します。 (39) 「EPOから分割出願の条件について規定 するEPC規則36についての意見」 :4月8 日付,EPO宛,理事長 4.国際活動の充実 4-1 代表団等の派遣 (1)IIPPF官民合同ハイレベル訪中ミッショ ン:9月9~12日,北京 小薗江 健一氏 (副理事長) (2)JIPAシンポジウム登壇者への挨拶と折 太田 宜衛氏 (国際第2委員長) , 永野 大介 氏(国際第2委員長代理) (2)五極ユーザー会議,五極特許庁(IP5) ・ 五極ユーザー会議への出席:6月3~7 日,コルシカ (フランス)竹中 弘氏 (常務 理事) , 荘 林 啓 氏( 特 許 第 1 委 員 長 ) , 太田 宜衛氏 (国際第2委員長) , 野元 澄男 氏(JIPA事務局) (3) 中 国IPGとIIPPF第 1PJ間 の 戦 略 会 議, 衝等:12月10~14日,タイ,インドネシア, 社会科学院等との意見交換への参加:6月 シンガポール各知財局,森 修俊氏,上本 26~29日,北京 アジア戦略PJ 浩史氏(第12回JIPA知財シンポジウム実 行委員) (3)中国訪問ミニ代表団:12月5~8日,北 (4)WIPO Regional Workshop「Effective Use of the PCT System:The Experience of Asian Countries」 講 師 :WIPO主 催, 京,岡本武蔵リカルド氏,吉原 利樹氏, 5月16~17日, バンコク 永野 大介氏(国 菊地 康久氏,藤井 憲氏(アジア戦略PJ 際第2委員長代理) メンバー) (5)WIPO Regional Forum「知財と環境上 (4)インド訪問代表団:2月18~22日,デリ 適正な技術」講師:WIPO主催,5月29~ ー・ムンバイ,アジア戦略PJメンバー他13 30日,スリランカ 諏訪 頼正氏(環境技 名 術パッケージ推進PJメンバー) (5)台湾訪問代表団:3月11~12日,岡本武 (6)FICPI/AIPLA Colloquium on“What is 蔵リカルド氏他アジア戦略PJメンバー5 a Quality Patent Application ?”パネラー: 名 9月20~21日,ポーランド(ワルシャワ) , 4-2 各国知的財産関係者との交流 (1)中国知識産権局(SIPO)復審委員会関 係者:5月15日 (2)WIPO“WIPO GREEN”関係者:6月7 日 FICPI/AIPLA共催 金平 裕介氏(三極ユーザー/特許制度調 和推進委員会メンバー) (7)AIPPIソウル国際総会:10月20~22日, 韓国ソウル,AIPPI主催 (3)フランス特許庁 Lapierre長官他:7月 4日 久慈 直登氏(専務理事) (8)TM5(商標五極庁)会合・ユーザーセ (4)中国広東省知識産権局長他:8月9日 ッション:10月29日~11月2日,バルセロ (5)台湾智慧財産法院裁判官:9月12日 ナ,松平 季之(商標委員会副委員長) (6)台湾経済研究院:11月5日 (7)台湾大学 蔡教授:11月6日 (8)韓国知財庁 金庁長他:12月17日 (9)インド/デリー高裁 Singh判事:12月25 日 4-3 国際会議への出席,海外への講師の派 遣等 (1)WIPO-PCT-WG5会議:5月28日~6月 10日,ジュネーブ 10 (9)EPO Information Conference 2012への 参加:11月5~10日,ハンブルク, 井上 二三夫氏 (常務理事) , 田辺 千夏氏 (知的財産情報検索委員長) , 伊東 秀記氏 (知的財産情報検索委員長代理) , 宮内 和彦 氏(知的財産情報検索委員) (10)ロシア調査団:10月21~26日,ロシア, 渡辺 一弘氏(常務理事)他国際第2委員 会関係者6名 ※本文の複製、転載、改変、再配布を禁止します。 (1 1)WIPO Global Challenges Division会 合 への出席:11月12∼13日,WIPO(ジュネ 準協会 久慈 直登氏(専務理事) (2) 「人材育成協力委員会」委員: (一社) 発明 ーブ) , 川 村 裕 一 郎 氏( 副 理 事 長 ) , 推進協会/アジア太平洋工業所有権センタ 諏訪 頼正氏(環境技術パッケージ推進PJ ー 久慈 直登氏 (専務理事) ,竹本 一志 メンバー) 氏(副理事長) (1 2) ビ ジ ネ ス ヨ ー ロ ッ パ 主 催 セ ミ ナ ー (3) 「今後の弁理士制度の在り方に関する調 “Harmonization(Grace Period) ”への講 査研究委員会」委員: (一財)知的財産研 師 派 遣 :1 2 月 4 ∼ 7 日, ブ ラ ッ セ ル, 荘林 啓氏(特許第1委員長) 究所 荘林 啓氏(特許第1委員長) (4) 「マドリッド協定議定書の利用における (13)日中企業連携会議事前打合せ:12月2 手続の課題に関する調査研究委員会」委 ∼4日,広州,北京,日中企業連携PJメン 員: (一財)知的財産研究所 松平 季之 バー5名 氏(商標委員会第3小委員長) (14)タイ・インドネシア調査団:1月20∼ (5) 「安定的な権利付与に向けた制度に関す 26日,タイ・インドネシア,糟谷 孝之氏 る調査研究委員会」委員: (一財)知的財 (国際第3委員長)他11名 (15)アジア新興国調査団:2月17∼23日, シンガポール,タイ 片山 和之氏(ライ センス第2副委員長)他4名 (16)IP5主催 Global Dossier Task Force:1 月20日∼25日,オランダ(ハーグ) , 吉 岡 章 夫 氏( 国 際 第 2 副 委 員 長 ) , 遠山 退三氏 (知的財産情報検索副委員長) , 加藤 義宣氏(知的財産情報委員) (17)IIPPF実務レベル訪中(北京)ミッシ ョン:1月15日∼18日,北京,アジア戦略 PJ 10名 産研究所 小瀬木 健氏(特許第2委員会 委員) (6) 「PCT国際出願制度における手続の課題 に関する調査研究委員会」委員: (一財) 知的財産研究所 太田 宜衛氏(国際第2 委員長) ,永野 大介氏(国際第2委員長 代理) (7) 「プロバイダ責任制限法ガイドライン等 検討協議会著作権関係WG」委員:プロバ イダ責任制限法ガイドライン等検討協議会 [ (一社)テレコムサービス協会] 村上 隆平氏(著作権副委員長) (18)IIPPF実務レベル訪中(広東省)ミッ (8)Prism特許法シンポジウム」パネリスト: ション:2月25日∼28日,広東,アジア戦 7月13日,大阪大学知的財産センター主催, 略PJ 4名 (19)日中企業連携会議:3月3日∼8日, 広州・成都,日中企業連携PJ 4名 (20)WIPOエコプロダクト会議:3月12日 (於,大阪大学中之島センター) 安生 剛氏(特許第1委員会委員) (9) 「適切なタイミングでの権利取得のための 特許制度の在り方に関する調査研究委員会」 ∼17日,シンガポール,諏訪 頼正氏(環 委員: (一社)知的財産研究所 黒田 訓行 境技術パッケージ推進PJメンバー) 氏(特許第1委員会副委員長) 5.外部への情報発信 5−1 外部の会議体への参画と提言 前述の「Ⅵ.2.行政機関等の知的財産制度 検討会への参画と協会意見の反映」に加えて, 知財関係機関等に次の通り委員・講師・パネラ ーを派遣した。 (1) 「認証評価委員会」委員: (公財)大学基 (10) 「知的財産と遺伝資源の保護に関する調 査研究委員会」委員: (一社)AIPPI 上田 浩史氏(医薬・バイオテクノロジー 委員長) (11)ASEAN諸国の意匠登録制度の調査研 究」アドバイザー: (一社)AIPPI 荒井 秀年氏(意匠委員長) 11 ※本文の複製、転載、改変、再配布を禁止します。 (12) 「グローバル知財戦略会議」委員: (一財) 知的財産研究所 久慈 直登氏(専務理事) (13) 「グローバルな知財戦略に関する調査研 究委員会」委員: (一財)知的財産研究所 上野 剛史氏(副理事長) , 竹本 一志氏(副 (22) (独)工業所有権情報・研修館の調査業 務実施者 育成研修評価委員会の評価委員 小畑 浩氏(情報検索副委員長) (23)技術情報サービス協会「ATIS第344回 例会」への講師派遣,3月13日,於:IHI 理事長) , 宮 下 知 子 氏( 常 務 理 事 ) , 本社(豊洲) 田辺 千夏氏(情報検索委 河野 通洋氏(常務理事) ,吉原 拓也氏 員長) ,森岡 由紀子氏(情報検索委員) (知的財産マネジメント第2委員長) , 5-2 他団体主催の知財関係イベントへの協 上田 正之氏(国際第2委員会副委員長), 吉岡 章夫氏(国際第2委員会副委員長), 賛・後援(協力) (1)弁理士の日記念講演会「知財力を育てる 本山 泰氏(NTT:元特許第2委員会委 ~理財を創造し,強くするため~」 :日本 員長) 弁理士会 近畿支部主催 (14)JPO/IPR研修「知財保護実務者コース」 講師:7月26日, (一社)発明推進協会 川村 裕一郎氏(副理事長) ,坂口 泰洋 氏(本田技研工業) (15) 「情報プロフェッショナルシンポジウム」 パネラー:情報科学技術協会 主催 時:6月30日(土)13:00~16:30 所:松下IMPホール (2)Asia Pacific Regional Conference:日本 ライセンス協会主催 時:9月3日(月)~4日(火) 所:ホテルオークラ東京 田辺 千夏氏(知的財産情報検索委員長) (3)平成24年度産学官連携推進会議「我が国 (16) 「中・韓・台の進歩性・記載要件の判例 の未来のイノベーションを支える科学技術 に関する調査研究」委員会: (一社) AIPPI 岩﨑 正幸氏(国際第3委員会副委員長) (17) 「三極協力30周年記念シンポジウム」パ ネラー:日本特許庁主催,11月15日,京都 の推進」 :内閣府等主催 時:9月28日(金)10:00~17:00 所:東京国際フォーラム(ホールB7,展 示ホール) ホテルオークラ 奧村 洋一氏(理事長) (4)日経ユニバーシティコンソーシアム「グ (18)シンポジウム「仲裁センターの新規事 ローバル時代に求められる人材育成」~大 業の紹介~事業適合性判定事業(特許等) 」 阪工業大学知的財産学部10周年記念シンポ 萩原 恒昭氏(総合戦略会議座長) ジウム:日本経済新聞社,大阪工業大学の (19)日本知的財産仲裁センター主催 第15 回シンポジウム講師:2月21日,弁理士会 時:9月28日(金)16:00~19:00 館 久慈 直登氏(専務理事) 所:大阪市中央公会堂 (20)WIPO主催 PCTセミナー講師:3月 5日 (東京) ・3月6日 (大阪) 熊切 謙次 (5)特許検索競技大会2012: (独)工業所有 権情報・研修館主催 氏(国際第2副委員長) ,太田 宜衛氏(国 時:10月27日(土)13:00~17:00 際第2委員長) 所: (東京会場)ベルサール六本木(大阪 (21)特許庁主催 特許制度調和シンポジウ ム パネラー 2月28日(大阪) 上野 剛史氏(副理事長) , 太田 宜衛氏(国 際第2委員長) 3月12日(関東) 竹中 弘氏(常務理事) , 井上 昌章氏(特許第1副委員長) 12 共催 会場)大阪工業大学 大宮キャンパス (6)シンポジウム「仲裁センターの新規事業 の紹介~事業適合性判定事業(特許等) 」 : 日本弁理士会,日本知的財産仲裁センター の共催 時:12月5日(水)13:00~17:30 ※本文の複製、転載、改変、再配布を禁止します。 所:灘尾ホール (7)INPITシンポジウム「日本産業を元気に するための産学官連携プロジェクト」 : (独) 工業所有権情報・研修館主催 時:12月7日(金)13:00~17:00 所:ホテルグランドアーク半蔵門 (8)AUTM Asia 2013 Kyoto国際シンポジウ ム: (一社)大学技術移転協議会,京都大 学主催 時:2013年3月20~22日 所:国立京都国際会館 (9) 「国際知的財産活用フォーラム2013」 : (独) 工業所有権情報・研修館主催 6.広報活動 6-1 会誌発行 月刊 「知財管理」 誌の発行。合計44,280部 (3,690 部/月) 2012年度の論文数は127本,総頁数1,815で, 昨年(論文数127本,総頁数1,843)とほぼ同数 である。 原稿分類別の掲載状況は,委員会の企画原稿 で論文掲載記事の59%を確保し,専門委員会原 稿が30%,外部投稿原稿が11%であった。 6-2 別冊資料発行 専門委員会他の活動成果は, 「知財管理」誌 に論説という形で発表されているが, 「別冊資 時:2013年1月28日(月)9:30~17:00 料」という形でも発行されている。2012年度は, 所:品川プリンスホテル 次の11点の資料を,延べ18,900部発行。 (10)IPrism知的財産人材育成シンポジウム -次世代を担う知的財産人材育成教育-: 大阪大学知的財産センター主催 ① No.405「中国技術ライセンス契約の関連 法規」 (ライセンス第1委員会) (2012年5月) ② No.406「商標実務における諸問題の考察 時:2013年2月8日(金)13:00~17:00 (技術名称・機能名称編) 」 (商標委員会) 所:大阪大学中之島センター 佐治敬三メ (2012年5月) モリアルホール 入場無料 (11)PCTセミナー「Strategic Use of the ③ No.407「インド訪問代表団報告」 (2011 年度アジア戦略プロジェクト) (2012年5月) PCT System:PCT制度の戦略的な利用」 : ④ No.408「第11回JIPA知財シンポジウム 世界知的所有権機関(WIPO)日本事務所 開催報告書」 (第11回JIPA知財シンポジウ 主催 ム実行委員会) (2012年6月) 時: (東京)2013年3月5日(火) , (大阪) 6日(水) 所: (東京)国連大学, (大阪)大阪商工会 議所 (12)日本知財学会10周年記念シンポジウム 「21世紀におけるデザイン・ブランド戦略 の方向性」日本事務所主催 時:2013年3月21日(木)14:00~18:00 所:早稲田大学小野記念講堂 (13) 「日中国際知的財産権保護交流フォーラ ム」 厦門(アモイ)大学知識産権学院,同 済大学知識産権学院,他主催 時: (東京)2013年3月21日(木) , (大阪) 25日(月) 所: (東京)コラボ産学官プラザ, (大阪) 大阪アカデミア ⑤ No.409「特許情報検索マニュアルV(CDROM版) 」 (知的財産情報検索委員会) (2012 年8月) ⑥ No.410「メキシコ訪問団報告」 (国際第 1委員会) (2012年9月) ⑦ No.411「各国広告規制の調査・研究―比 較広告を中心として―」 (フェアトレード 委員会) (2012年10月) ⑧ No.412「特許審査基準「明細書及び特許 請求の範囲の記載要件」の解説」 (特許第 1委員会) (2012年10月) ⑨ No.413「特許検索の教育に関する研究 (CD-ROM版) 」 (知的財産情報検索委員会) (2012年12月) ⑩ No.414「PCTを巧く活用する方法(初版) 」 (国際第2委員会) (2012年12月) 13 ※本文の複製、転載、改変、再配布を禁止します。 ⑪ No.415「産業横断 職務発明制度フォー 利便性向上の施策を実施した。今後も継続的に ラム開催報告書」 (職務発明制度フォーラ 改善を実施し,JIPA活動を支える効果的なツ ム準備委員会) (2013年2月) ールとして利用して行きたい。 6-3 ホームページ 2012年度より, 「協会会員サービス」による 一般用ページ及び会員専用ページのアクセス 状況を次に示す。 専門委員会・知財問題研究会募集,業種別部 一般用ページは,知財管理誌へのアクセスが 会・専門委員会開催案内・出欠回答のシステム 77万回,研修が65万回,続いて情報発信が,54 運用を開始した。また,Internet Explorerの他, 万回と続く。会員専用ページでは,知財管理誌 Google ChromeとFirefoxのブラウザソフト対 のアクセスが,65万回,協会活動が,26万回と 応,開催案内・出欠回答機能の改善を実施し, なっている。 【一般用】 【会員専用】 14 ※本文の複製、転載、改変、再配布を禁止します。 6-4 メルマガ して2011年度受講できなかった方々へは,特別 会員所属員にタイムリーに種々の有益な情報 措置として今年度受講可能の措置を取った。 を発信するべく,メルマガ(JIPAマガ)を, また,マニュアルの基本的事項を踏まえ,適 月2回配信している。上記ホームページの活用 宜TESの「そのときどう動くか」という自主的 に加え,有効に利用して行くこととしたい。 な判断で,対応できたと考える。今後とも,研 6-5 マスコミ対応 修現場でどのような状況におかれてもTESの的 新聞記事「発明の日特集」 :経済産業新報に 確な処置,判断が大きなポイントになると思わ 奥村理事長に対するインタビュー記事が掲載さ れた。特許業務・システム最適化計画について, 早崎監事が取材を受け,週刊朝日に掲載された。 職務発明制度に関して, 日本経済新聞社の「法 務インサイド」 (7月2日号)に事務局長への 取材記事が掲載された。 雑誌「WEDGE」に専務理事の投稿記事(喧 れる。 さらに,日本弁理士会からの要請に基づき, 弁理士の継続研修への対応を行った。 7-2 参加状況 今年度も受講者総数として,14,000名を超え て昨年並みとなった。 定例コースは11,154名(昨年比102.5%)の受 嘩の作法)が掲載された。 講参加者があり,臨時コースは26コース(うち 7.人材育成・研修運営関係 広島地方開催2コース)を実施して3,100名(昨 7-1 主な活動等 年比87%)の受講参加者があった。 人材育成委員会としては, 「会員の,会員に また,今年度は海外研修を2コース実施し, よる,会員のための研修」をモットーに,会員 F3コース(中韓台)21名,F4コース(欧州) 受講生の人材育成を図ると共に,委員自らのレ 22名の参加者であった。さらに,知財幹部研修 ベルアップを図ることを目的として活動を展開 として「知財変革リーダー育成研修」13名, 「知 した。 財戦略スタッフ育成研修」36名の受講者で実施 特に今年度は,「IP-MODE」 による委員会活 動が各小委員会にて実践され,会員満足度の高 した。 「若手企業知財要員育成研修」に42名の 参加があった。 い知財研修を提供すると共に,グローバル研修 について積極的に討議された。 ・期初の委員数は42名であったが,途中1名 減の41名で,4つの小委員会で活動を展開 した。 ・事務局人材育成グループは7名でスタート したが,途中1名減の6名(東京4名,大 阪2名)で,研修運営スタッフの統括及び 研修運営活動の円滑化に務めた。 ・研修会場の運営を行う研修運営スタッフ (TES)は,関東8名,関西7名,東海2名, 計17名で行った。委員会・事務局・研修運 営スタッフ(TES)が三位一体となって連 携した活動がなされた。 なお,2011年3月11日に発生した東日本大震 災の影響で電力供給の関係で休日の振替が発生 15 ※本文の複製、転載、改変、再配布を禁止します。 受講者総数としては, 14,388名(昨年比98.7%) 約200名迎えることができ,当協会の研修会は 質量共に世界に類のない規模となっている。 であった。 定例コースの講師陣は,裁判官,大学教授, 弁護士,弁理士,会員会社の経営者及び知的財 本年度研修参加状況は次表の通り。今年度臨 時研修は,26コースを開講。 (昨年度27コース) 。 産または法務・技術担当者等,斯界の権威者を (単位:人) コース 予 算 実 績 定 例 11,300 11,154 臨 時 3,500 3,100 講 義 名 (内訳) 1 231 中国特許制度 2 126 米国特許改正法案・最新判例の動向 3A 134 知的財産権訴訟における裁判所の運用動向 4A 125 米国特許を取得する方法 4B 113 欧州特許を取得する方法 5 130 事業活動における知財関連法務 6 104 初級特許情報 8 138 知財技術スタッフのための初歩的な国内中間処理(進歩性) 12 135 わかりやすい特許範例の読み方 13A 57 特許発明の技術的範囲について(機械・電気) 13B 60 特許発明の技術的範囲について(化学) 15 60 権利者優位のスタンスをつらぬくドイツの特許裁判について 16 209 中国特許情報講座 17 236 交渉学(入門) 21 38 22 116 ネーミング(商標案出) ,ブランドマネジメント講座 25 267 中堅技術者のための知的財産Advance講座 28 20 29 116 米国特許法改正 31A, B 111 交渉学(応用) 32 29 外国不正競争防止法 33 46 知財・技術者のための国内拒絶理由実務講座 34 184 知財実務における民法 35 246 欧米共通特許分類CPCの実態および調査実務における留意点 50 37 地方開催:技術スタッフのための特許情報実務講座 51 32 地方開催:経営に貢献する知財活動の実践と事例紹介 16 特許権侵害と権利変動に関わる,注目判例と法改正の流れ 英文契約書ドラフィティング講座Ⅱ ※本文の複製、転載、改変、再配布を禁止します。 海外F3 21 21 アジアの知的財産事情の研修 海外F4 22 22 欧州特許制度,法規,判例および模擬異議申立審理の研修 特別T1 12 13 知財変革リーダー育成研修 特別T2 30 36 知財戦略スタッフ育成研修 特別T3 41 42 企業若手知財要員育成研修 14,926 14,388 計 7-3 主な活動等 (1)基本方針 ・ 「グローバル人材育成研修について」の 検討を,前年度の続き議論し,グローバ 委員会,JIPA人材育成グループ及び研修運 ル知財人材の人物像を再確認し,①事業 営スタッフ(TES)との連携により会員満足度 や経営に直接的に関わる「グローバルリ の高い知財研修会を提供すると共に,委員自身 ーダー」 ,②全世界的な知財専門家でグ の自己成長に繋がる明るく楽しい充実した委員 ローバルな視点で知財活用できる「グロ 会活動を効率的に展開する。 ーバルスペシャリスト」 ,③国ごとの知 財専門家で担当国の出願や権利化の知財 -「IP-MODE」による委員会活動の実践 - I: Intellctual Property Human Resource Development P: Passion M: Motivation O: Observation D: Determination E: Execution 実務ができる「ナショナルスペシャリス ト」に分類して,各グローバル知財人材 に必要な知識・スキルを明確化した。更 に,現状のJIPA研修コースで前記知識・ スキルを付与可能かどうかの検討を行っ た結果, 「ナショナルスペシャリスト」 (2)重点推進事項 向けの研修は充実しているが, 「グロー 人材育成に関する中長期ビジョンに示された バルリーダー」と「グローバルスペシャ 方向に沿う形で,下記項目について重点推進を リスト」のスキルアップを図る研修が少 図る。 ないことが判明した。今後,これらのス 本年度は,委員会全体としてグローバル(中 国を中心とした東南アジア)研修の充実を重点 的に取組む。 他には,各小委員会で継続している下記事項 を推進した。 1)アクション50-50の着実な実行と,適切 キルを付与する手段について検討する必 要があり,次年度に検討する。 5)人材育成グループと研修運営スタッフを 主体とした研修運営定着化による更なる研 修運営の効率化。 ・具体例:体制と役割の明確化を推進。人 なフォローアップ 2)特別コース/技術者コースの安定運営と 材育成委員会の重点検証推進。 研修現場からの情報伝達・連携 継続可能な効率的研修運営方法・・・T1,T2 コース の強化。 テキスト印刷スケジュール管理 3)海外コースの安定運営と継続可能な効率 的研修運営方法(インド研修の企画立案) の定着化。 (3)その他 4)今年度は,特にグローバル化に対応した 独立行政法人 工業所有権情報研修館 主催 研修について,委員会として重点的に取り の「国際知的財産活用フォーラム2013」のパネ 組んだ。 ルデスカッション「海外ビジネスと知財人材」 17 ※本文の複製、転載、改変、再配布を禁止します。 で久山委員長が,パネリストとして「JIPA人 増加。賛助会員は,311社から320社,9社の増 材育成」について活動紹介した。 加。 8.協会運営関係 なお,新規入会は40社。内訳は,正会員24社, 8-1 会員状況 賛助会員16社。また,退会は22社(正会員15, 総会員数は,1,217社から1,235社になり18社 賛助会員7) 。 【2011年度:新規入会は35社。退 会は23社。 】 の増加。うち正会員は,906社から915社,9社 2012年3月31日現在 関 東 正 会 員 正 関 西 2013年3月31日現在 計 関 東 関 西 計 金 属 ・ 機 械 157 44 201 160 44 204 電 気 機 器 225 69 294 227 71 298 化 学 第 一 133 化 学 第 二 128 103 364 101 366 商 社 4 ― 4 4 ― 4 建 設 38 5 43 38 5 43 685 221 906 694 221 915 会 員 合 計 賛 助 会 員 合 計 東 海 地 区 協 議 会 79 27 137 128 311 320 1,217 1,235 106 (22) 78 26 104 (24) ( )内は賛助会員,外数 8-2 定例総会 5月31日,椿山荘にて開催。役員選任(常務 理事, 業種担当理事) , 2011年度「業務」及び「決 算」 ,2012年度「運営方針と重点活動計画(案) 」 Patent Harmonization」を実施した。 8-3 西日本地域での特別講演会 本年度のJIPA重点活動基本方針に掲げてい る「地方活動の活性化」の一環として,前年度 「予算案」 ,会則改正を賛成多数で承認すると共 に続き,西日本地域での特別講演会・意見交換 に,米国特許商標庁のKappos長官による特別 会を9月7日に広島で開催した。広島を中心に 講 演「America Invents Act(AIA)& Global 岡山,山口,香川,愛媛,福岡より99名の参加 岡本会長挨拶 USPTO・Kappos長官 特別講演 18 ※本文の複製、転載、改変、再配布を禁止します。 者があり,前年度より2割弱増えた。 本会のオープニングでは,久慈専務理事より, 会務報告に続き最新のトピックスとして, 「国 て意見交換・情報交換した。 8-6 その他特筆事項 6月度,8月度(臨時) ,9月度,2月度の 内外主要企業の知財戦略」の分析報告を行った。 役員会を,東京事務所-関西事務所間の「TV 特別講演として,シスメックス㈱井上知財部長 会議」で開催した。なお,8月度(臨時)の役 (JIPA常務理事)が,シスメックスの経営に連 員会からJIPA重点活動計画に基づき進めてい 動したグローバル知的財産活動について講演 た新規導入システム(映像・音響の大幅な改善) し,第二部では,参加者による意見交換会をグ による「TV会議」で実施した。今後も役員会・ ループ討議形式により進めた。 専門委員会等での会議の効率的な運営に向けて 8-4 JIPA知的財産フォーラム関西 フォーラム関西は,地域会員への支援強化の 積極的な活用をしたい。 8-7 財務状況 一環として,現場の知財実務に根ざした活動を 収入は,794百万円で研修会参加者増及び委 推進するため,地域での知財実務者による情報 員会会費増により,予算比101%増であった。 交換,人材交流を通じて,地域活動の活性化を 一方支出は,799百万円で5.6百万円の赤字(予 図ることを趣旨とするものである。2012年度は, 算:13.9百万円の赤字)となった。 11月21日に関西(大阪)において開催し,総勢 118名の参加があった。 なお,研修運営の収支として145百万円のプ ラス差額が生じた。また,予算比,マイナス20 当日は,奥村理事長の開会宣言に始まり,知 百万円の差額が生じたが,新規臨時研修開催に 財実務に係わる12テーマについて,各グループ 伴う会場費,テキスト資料の見直しに伴う費用 の知財実務者により自由闊達な議論がなされ が発生した。 た。その後,各グループの代表者より議論の概 また,JIPAスローガンに基づいたグローバ 要について発表があり,会場との間で質疑応答 ル活動推進のため,五極ユーザー会議,IIPPF, がなされた。 インド訪問代表団,ロシア調査団,アジア新興 8-5 近年入会会員・少数知財会員フォロー アップ会 直近5年以内に入会した会員に加え,知財部 員が10人以下の会員を対象として,フォローア ップ会を6月5日に関西事務所で開催した。久 国調査団の海外派遣等を積極的に行った。 その他,今後予想される東京事務所(朝日生 命大手町ビル)の建替のため,拡充準備金繰入 額(10百万円)を計上した。 来年度についても,JIPA重点活動計画に基 慈専務理事が「知財人材,活動,将来に向けて」 づいたグローバル活動の推進のための国際会議 をテーマに,井上常務理事に「経営への知的財 への参加,代表団の海外派遣,当協会の法人化 産活動のかかわりの在り方について」をテーマ 移行の推進のための経理・財務管理システム等 に講演し,それぞれ示唆に富んでいて参加者に の再構築,また,ITを活用した会議システム は有意義であった。その後,講演内容の質疑応 のより一層の向上に努めたい。 答,参加者同士での少数知財会員の課題につい 詳細は,別紙「収支計算書」他のとおり。 19
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