第2学年2組 1 単元名 体 育 科 学 習 指 導 指導者 案 小林 由季 ゲーム「ボール蹴りゲーム」 2 単元について (1)教材の魅力と特性 ○ボールを思い切り蹴り,ゴールへの得点を競うことが楽しいゲームである。 ○友だちと,攻め方を工夫してゲームすることが楽しい運動である。 ○簡単なきまりを工夫し,ボールを蹴って的当てをしたり,シュートしたりして楽しめる運動であ る。 ○シュートを決めたり,ゲームで勝ったりしたときには,喜びを感じることができる運動である。 (2)子どもの実態 ①意識調査 5月17日調査 好 き ・ き ら い 5 とても好きである。 4 男子15名,女子15名 10名→ 名 好きである。 8名→ 名 3 どちらでもない。 9名→ 名 2 きらいである。 2名→ 名 1 とてもきらいである。 1名→ 名 ②実態調査 段 階 (嫌いな理由) ・頭にあたると痛いから。 ・上手く蹴れないから。 ・変な方向に行ってしまうから。 ・足が痛いから。 ★止まっているボールを 踏み出して蹴る。 止まっているボールを 助走をつけて調子よく蹴る。 男子15名,女子15名 学習前 18名 16名 30名 (好きな理由) ・シュートが決まると嬉しいから。 ・ボールを蹴るのが楽しいから。 ・遠くに蹴ることができるから。 5月14日調査 (達成内容) 計 学習後 段 階 (達成内容) 計 30名 学習前 学習後 名 転がってきたボールを 足の裏で止める。 26名 名 名 転がってきたボールを 正面に入って止める。 17名 名 転がってきたボールを タイミングよく蹴る。 15名 名 5m先の壁に当てることが できる。 21名 名 10m先の壁に当てることが できる。 14名 名 (★スタンダード) (3)実態の考察 本学級の児童は,休み時間に進んで外に出て,鬼ごっこ遊びやタイヤ・雲梯・鉄棒等の遊具で遊ぶ ことが多い。体を動かして遊ぶことが好きな子は多いが,ボールに触れて遊ぶ機会は少ない。昨年度 の終わりから的当てゲームやドッジボールも遊びに取り入れるようにはしているが,ボール遊びの経 験は十分とは言えない状況である。 実態調査の際にサッカーを習っている(習っていた)児童と習っていない児童との間の実力の差が 大きくあることがわかった。さらに,サッカーを習っているか否かが意識調査の結果にも大きく影響 していることもわかった。 ここから本単元では,ボールを蹴ることの楽しさを実感できるような場づくりをしていきたい。 「ト 2-2・① トーン」のリズムで,リズムよく思い切り蹴る経験をたくさん積み重ね,みんなが楽しく意欲的に学 習に臨めるようにしたい。 また,サッカーを習っている子が6人だったため,各グループに一人経験者が入るようにし,その 児童たちを中心にグループで協力して見合ったり,アドバイスをしたりできるような関係作りもして いきたい。 3 授業の構想 《できる》 《かかわる》 ・ランド遊びを通して基礎感覚を十 分身につける。 ・ボールをねらったところに思い切 り蹴ることができるようにする。 ・止まっているボールを踏み出して 蹴り,シュートができるようにす る。 ・スモールステップを示し,できた 喜びやできそうだという気持ち をもたせ,ボール蹴りゲームへの 意欲を高める。 ・なわとびのペア学習を通して友だちへの アドバイスの仕方を学ぶ。 (見る側の視点) ・技能ポイントを,友だちと一緒に見つけ る。 ・見つけたポイントをもとに友だち同士で 教え合いができるようにする。 ・話し合いの場面で一人一人の役割を決め どの子も積極的に関わることができるよ うにする。 ・グループでの意識を高めるためにハイタ ッチの場面を取り入れる。 《わかる》 (重点学習) 「 思考,判断力をつけるための場面設定の工夫」 に向けて ・ボール蹴りゲームの基礎的な技能ポイントを学び,ポイントを意識した声かけができるようにする。 ・一人一人が考えたことを伝えやすい小グループでの活動の場面を設定する。 ・話し合いの時間を確保し,技能ポイントを探ったり,作戦を考えたりする。 ・友だち同士で技能ポイントを伝え合ったり,運動のでき映えを見合ったりする。 ・子どもたちが見つけたポイントを掲示し,意識して使えるようにしていく。 具体的な場面設定の構想 《基礎感覚学習》 《基礎を高める学習》 《発展学習》 ○思い切りボールを蹴るポイン ○みんなで見つけたポイントを ○攻め方の作戦をチームで話 トについてグループで話し合 意識しながらランドを回り,友 し合う。 う。 だちと見合う。 ○友だちの動きを比べたり,「こ ○友だちをアドバイスしたり,で うすればできそうだ。」と予想 き映えを評価しながら,ポイン したことを試してみたりしな トの定着を図る。 がら,ポイントを探っていく。 4 単元の観点別目標 (運動への関心・意欲・態度) 運動に進んで取り組み,きまりを守り,仲良く運動したり,勝敗を受け入れたり,場の安全に気をつ けたりすることができる。 (運動についての思考・判断) 運動のポイントを見つけ,ポイントを意識して運動ができる。 2-2・② 簡単な規則を工夫したり,攻め方を決めたりすることができる。 (運動の技能) ねらったところにボールを蹴ることができる。 ボールを操作しやすいところに動いて,思い切りボールを蹴ることができる。 5 単元の観点別評価規準 運動への関心・意欲・態度 運動についての思考・判断 運動の技能 ①ボール蹴りゲームに進んで取り組 ①運動のポイントを見つけ,ポ ①ねらったところにボールを もうとしている。 イントを意識して運動する。 思い切り蹴ることができる。 ②運動の順番やきまりを守り,勝敗や ②ボール蹴り ゲームのやり方 ②蹴る,止める,当てるなど 結果を受け入れて,友だちと仲良く を知り,楽しくゲームができ の簡単なボール操作をする 運動をしようとしている。 る場や得点 の方法などのル ことができる。 ③友だちと協力して,用具の準備や後 ールを選んでいる。 片付けをしようとしている。 ③ボール蹴り ゲームの動き方 ④ゲームを行う場や用具の使い方な を知り,攻め方を工夫してゲ どの安全に気をつけようとしてい ームにいかしている。 る。 6 単元計画 ステップⅠ 1 なわとび ・ペア学習での学び方 5 15 30 用具の安全 確認の仕方 学習の進め方 実態把握 45 ・自分の今の力を知る。 7 ステップⅣ 8 9 まとめ ゲーム 大会 基礎を高める学習Ⅱ 発展学習 パワーアップランドの 「パワフルシュートゲーム」 中から1つを取り上げ, 自分たちでルールや約束を工夫し, 対戦する。 ゲームを楽しむ。 単元計画と評価計画 時 主なねらいと学習活動 配 できる(◇)わかる(□)かかわる(●) 1 ス テ ッ プ Ⅰ ステップⅡ ステップⅢ 2 3 4 5 6 7 (本時) 基礎感覚学習 ①なわとび「30秒チャレンジ」 ②基礎感覚作り ・ネットボール蹴り ・パス 基礎を高める学習Ⅰ 「パワーアップランド」 ・まとあてゲーム ・どんどんシュートゲーム ・あっち行けゲーム ・ガラガラくずしゲーム 学習の進め方を知り学習の見通し をもつ。 ●なわとびで,ペア学習での見方や,声 のかけ方を知る。 □用具の安全確認の仕方や学習の進め 方を知る。 □自分のできることを知り,学習の見通 しとめあてをもつ。 ◇基礎感覚学習の取り組み方を知る。 学習に即した評価規準(評価方法) 運動の関心・態度・意欲 ③ 友 だ ちと 協 力 して,用具の準 備や 後片付け をし ようとし ている。 (観察) ④ゲームを行う 場や用具の使 い方などの安 全に気をつけ ようとしてい る。 (観察) 2-2・③ 運動についての思考判断 運動の技能 ス テ ッ プ Ⅱ 【基礎感覚学習】(重点学習) 2 3 ス テ ッ プ Ⅲ 4 5 6 7 本 時 ) ①強く蹴るため のポイントを 見つけ,ポイ ントを意識し ながら運動し ようとしてい る。(観察・ 学習カード) 運動のポイントを見つけ,友だちと 共有する。 ◇ボールを思い切り蹴る感覚を味わう。 □ボールを強く蹴るためのポイントを知 ることができる。 ●ペアの友だちと励まし合ったり声を掛 け合ったりしながら運動することがで きる。 【基礎を高める学習Ⅰ】 □各ゲームのやり方を知り,自分のめあ てをもって運動する。 【基礎を高める学習Ⅱ】 ◇的を狙ってボールを蹴ることができ る。 【基礎感覚学習】 □蹴るときの足の位置や,リズムに気を つけて思い切り蹴ることができる。 ●ペアの友だちと肯定的な声の掛け合い ができる。 【基礎を高める学習Ⅰ】(重点学習) ①各ゲームに進ん で取り組もうとし ている。(観察) ①ボール蹴りゲー ムに進んで取り 組もうとしてい る。(観察) ①各ゲームの ポイントを 意識して,自 分の力にあ っためあて をもって運 動しようと している。 (観察・学習 カード) 自分の力にあっためあてをもっ て運動する。 ◇ローテーション学習をしながら,ボー ル蹴ったり,止めたり,当てたりする 感覚をつかむ。 ●友だちと運動のポイントを確認し合い ながら運動することができる。 【発展学習】 ◇ゲームの進め方を知り,めあてをもつ ことができる。 □友だちのよい姿を見つけることができ る。 【基礎感覚学習】 ◇ボールが飛んだり転がってくるコース に入ることができる。 【基礎を高める学習Ⅰ】 ◇ボールを蹴りやすい位置に動くことが できる。 ◇チームで声を掛け合いながらすること ができる。 ●チームの友だちに声をかけながら運動 することができる。 ●友だちの運動する姿を見て,めざす姿 に近づけるように声をかける。 【発展学習】(重点学習) ①ボールを思い 切り蹴ること ができる。 (観察) ②ゲームのきまり を守り,勝敗や 結果を受け入れ て,友だちと仲 良く運動をしよ うとしている。 (観察・学習カ ード) 攻め方を工夫してゲームにい かす。 2-2・④ ②ボール蹴りゲ ームのやり方 を知り,楽し くゲームがで きる。(観察) ③ボール蹴りゲ ームの動き方 を知り,攻め 方を工夫して ゲームにいか している。 (観察・学習 カ カード) ②蹴る,止める, 当てるなどの 簡単なボール 操作をするこ とができる。 (観察) 8 ス テ ッ プ Ⅳ 9 □ゲームの仕方に慣れ,約束を守ってゲ ームを楽しもうとすることができる。 ◇蹴る,止める,運ぶなどの操作を活用 してゲームを行うことができる。 □人がいないところを狙って,思い切り ボールを蹴ることができる。 ●チームで作戦を立て,友だちと声を掛 け合いながらゲームをすることができ る。 【ゲーム大会】 ◇ルールやマナーを守り,楽しくゲーム をしようとすることができる。 □友だちの伸びを評価できる。 ●友だちのがんばりを肯定的な態度で見 ることができる。 ③ボール蹴りゲ ームの動き方 を知り,攻め 方を工夫して ゲームにいか している。 (観察・学習 カード) ①狙ったところ にボールを思 い切り蹴るこ とができる。 (観察) ①チームの友だち と協力してボー ル蹴りゲームに 進んで取り組も うとしている。 (観察) 8 本時の指導 (7/9) (1)目標 ○技能・・・・・・・・・「できる」 ・蹴る,止める,当てるなどの簡単なボール操作をすること ができる。 ○思考・判断・・・・・・「わかる」 ・ボール蹴りゲームの動き方を知り,攻め方を工夫してゲ ームにいかそうとしている。 ○関心・意欲・態度・・・「かかわる」・ゲームのきまりを守り,勝敗や結果を受け入れて,友だち と仲良く運動をすることができる。 (2)展開(45分展開) 時配 2 学 1 習 活 ※本時では,運動についての思考・判断を主として評価する。 動 なわとびをする。 ・30秒チャレンジ 2 2 場作りをする。 8 3 基礎感覚学習をする。 ・ネットボール蹴り ・パス(ペアで) 15 4 と 内 容 指導(○)と評価(◆) ペアで2セット ○ペアの友だちの伸びを認められ るような声かけを促す。 ○一緒に準備を行いながら,協力 して準備したり,積極的に動い たりしている子をほめる。 ○ポイントを意識してできてい る子をほめる。 基礎を高める学習をする。 パワーアップランドで楽しもう。 ローテーション学習 ◆ねらった的に思いきり蹴ることが できる。(できる) ・まとあてゲーム ボール の真 ん中 を思 い切り 蹴ろう。 2-2・⑤ 資料・用具 縄跳び 学習板 ボール ビブス まと ゴール ・どんどんシュートゲーム ○シュートラインまでボールを素 早く運び,どんどん蹴っている 子をほめる。 すぐに準備して,どんどんシ ュートしよう。 ・あっち行けゲーム ○転がってくるボールのコースを 読み,先回りして動いている子 をほめ,広める。 どの箱 を狙 えば 良い か考え よう。 ・ガラガラくずしゲーム どこに 当た れば くず れやす いかな。 10 5 ○発展学習のめあてを確認する。 発展学習をする。(重点学習) どんな攻め方をすれば,たくさん点をとれるだろうか。 ◆友だちと声をかけ合って運動す ることができる。 (かかわる) ・パワフルシュートゲーム ルール ・センターラインにボールを15個置いてお く。 ・コートの外に出たり,ゴールを外したりし たら,センターラインから再スタート。 ・ゴールに入ったボールの数が得点となる。 前半(2分) 作戦タイム(1分30秒) 後半(2分) 2-2・⑥ 【思考,判断③】 ボール蹴りゲームの動き方を知 り,攻め方を工夫してゲームにい かしている。 ○負けているチームや作戦が機能 していないチームに積極的に関 わる。 5 6 振り返りをする。 ・学習カードの記入 ○よかった動きや努力の様子が見 られた子を紹介し,次時への意 欲づけを図る。 3 7 片付けをする。 ○協力している子をほめる。 (3)場の設定 投てき板 がんばり山 まとあてゲーム ガラガラくずし ゲーム あっちいけゲーム どんどんシュート ゲーム 2-2・⑦ 学習カード
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