睡眠時無呼吸症(医科歯科連携登録)講習会のご案内

茨歯発 第 8 0 号
平成 28 年 5 月 11 日
会員各位
茨城県歯科医師会
会長 森永 和男
睡眠時無呼吸症(医科歯科連携登録)講習会のご案内
主催 茨城県歯科医師会
共催 茨城県南歯科医師会
新緑の侯 先生方におかれましてはますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
この度、下記の要網にて『睡眠時無呼吸症(医科歯科連携登録)講習会』を開催いたし
ます。お忙しいとは存じますが、ご清聴いただきますようご案内いたします。
記
演題 : 睡眠時無呼吸に対する歯科医の役割 〜治療と医療連携これからの使命〜
日時 : 2016 年 7 月 31 日(日曜日) 9:00〜12:25
場所 : 牛久中央生涯学習センター 1F 大講座室
牛久市柏田 1606-1 TEL 029-874-3111
講師 : 有坂 岳大 先生 医療法人 愛仁会 太田総合病院 太田睡眠科学センター
睡眠外科センター 口腔外科主任
講演 : 9:00〜10:35
10:35〜10:45
10:45〜12:15
12:15〜12:25
身近な睡眠障害と検査
休憩
OSA の治療と歯科医科連携
質疑応答 医科歯科連携登録用紙提出
修了書発行
定員 : 90 名
上記講習会は
『睡眠時無呼吸症医科歯科連携登録医歯科医師』
の登録講習会となります。
登録歯科医は茨歯会 HP での公開、医療機関への配布を予定しております。
※ 医科より依頼があった際に、必ず口腔内装置の作製が可能な方のみの登録をお願い
いたします
※ 登録歯科医院は茨歯会に登録してある本院のみです。勤務医(会員外)での代理受講
による登録はできません。
抄録 申し込み用紙 : 次ページ参照
抄 録:
閉塞性睡眠時無呼吸(以下 OSA)は、睡眠中の呼吸障害により高血圧症や心筋梗塞など
心循環器疾患を併発し生命予後に関係する重大な疾患として知られています。近年では
OSA を含む睡眠障害による眠気が多くの交通事故と関連し 2014 年 6 月には道路交通法が
改正され、免許の申請・更新時に申告が義務付けられるなど社会的にも問題となっている
疾患でもあります。また OSA は眠気などの症状から医療機関へ受診することもありますが、
自覚症状に乏しく周囲からのいびき・無呼吸の指摘で受診される方も多く、独居では発見
しにくい疾患でもあります。そこで歯科医が診療時の診査や検査から OSA を指摘すること
も重要な役割となります。
睡眠障害のうち眠気を催す疾患として最も頻度が高いのは不眠症であり、次いで OSA や
概日リズム障害、周期性四肢運動障害、ナルコレプシーと聞きなれない疾患も多いと思い
ますが、これらの疾患を認識した上で OSA を疑うことも重要な診断プロセスとなります。
そして睡眠障害の診断に必要な睡眠検査(PSG 検査)についても併せて概要を解説します。
OSA の治療としては、中等症以上で一般的に経鼻的持続陽圧呼吸(以下 nCPAP)が First
Line となりますが、装置の違和感、携帯性の悪さ、費用などから使用できない症例も多く
存在しています。一方、歯科医が作製する口腔内装置(以下 OA)は軽症から重症まで適
応可能(保険適応)で、その効果には個人差がありますが、適切な症例の選択と手順で作
製すれば nCPAP と同等に効果を得ることも可能です。また OSA の治療で近年注目を集め
ているのは、気道の閉塞を解除する目的で行う外科的治療です。鼻腔・舌根・軟口蓋の手
術に加え、口腔外科医が担当するオトガイ舌筋の牽引手術(GA)や上下顎前方移動術(MMA)
などが系統立てて行われています。また今後は OSA の予防という概念も必要となり、顎骨
や口腔を扱う歯科医への役割は大きくなっています。
そして OSA の診療に欠かせないのは医科との医療連携になります。基幹病院、歯科医師
会と医師会の連携無くして治療の成功はありません。それぞれの役割を理解することが円
滑な地域医療連携の鍵になると考えています。
以上の要旨で講演いたします。少しでも明日の臨床に活かせるお話ができれば幸いです。
7 月 31 日(日曜)「睡眠時無呼吸症医科歯科連携登録講習会」参加申込用紙
『睡眠時無呼吸症候群「医科歯科連携登録」講習会』に参加したく申し込みます。
平成 28 年
・ 所属(地区歯科医師会名)
・ 歯科医院名
月
日
歯科医師会
・会員氏名
・ 参加勤務者氏名
※
※
登録対象者は茨城県歯科医師会会員のみです。
勤務医の受講は可能ですが、勤務医のみでの会員登録はできません。
(FAX 送付先:茨城県歯科医師会 事務局
029-253-1075)