Ⅴ. アウトルック:中東欧・ロシア、アフリカ 地域 JCIF 欧州・アフリカ部長 遠藤 吾郎 1. 中東欧地域概観(ポーランド、チェコ、ハンガリー、ルーマニア) 過去比較的堅調に経済成長を遂げてきた当該4カ国も、EU 圏における景気停滞の影響 等を受け成長の歩速は鈍化傾向にあったが、今般景気回復の気配が窺える。いずれの国も 「構造改革」を旗印に、特に財政改革を要訣の課題に掲げ、財政赤字の削減に向け懸命に 取り組んでいる。各国とも財政再建と景気対策との相克に腐心し、難しい政策運営を余儀 なくされているが、現在までその進捗は十全とは言えない。正に改革途上にある各国にと って、今後財政面のみならず、多方面に亙る構造改革の加速が一層必要とされる。 EU 加盟に関しては、ハンガリー、ポーランド、チェコで、本年 4∼6 月に国民投票が 実施され、いずれの国も賛成多数で承認された。結果、2004 年 5 月の新規加盟が確定し た。以降、EU 加盟後の EMU 加盟を睨んで、各国の思惑を反映した時限設定、諸施策の 断行が更に注目される。2007 年の EU 加盟を目指すルーマニアにおいては、11 月に発表 された EU の欧州委員会の年次報告で「機能する市場経済」という評価を得られず、加盟 時期については今後予断を許さない状況下にある。 2. 主要国国別概況 (1) ポーランド 2003 年 3 月のポーランド農民党の政権離脱により少数与党に転落した民主左翼連合 (SLD)−労働同盟(UP)連立政権は、現在、困難な政局運営を迫られている。2003 年 6 月のミレル首相不信任投票は、少数政党や無所属議員の協力により乗り切ったものの、今 後、2004 年予算法案、および中期歳出削減法案の審議などの難題が山積している。ミレル 首相は中期歳出削減法案の成立に政治生命を賭けると言明しているものの、法案成立の目 処は今だ立っておらず、今後、政局がさらに混迷の度合いを深めることも十分に考えられ る。 2003 年 6 月の欧州連合加盟の是非を問う国民投票により、同国の 2004 年 5 月の EU 加 盟が正式に決定された。しかし、11 月に発表された欧州委員会のレポートでは、同国の加 盟準備状況は EU 加盟予定 10 ヶ国の中で最悪と酷評されている。特に、農業部門について は、精肉・牛乳・漁業部門の衛生状況や、直接農業補助金支払の算定根拠となる統合管理 コントロールシステム(IACS)の準備の遅れ等に厳しい批判が集まっている。その中でも IACS の不備は、農家が直接農業補助金を EU から受給することができないことを意味する ことになりその経済に与える影響は非常に大きい。政府が IACS の準備を EU 加盟に間に 合わせることができるかどうかが、今後、同国の EU 加盟に関する最大の焦点になるもの と思われる。 ポーランド経済は外需主導による景気回復傾向を鮮明にしている。2003 年第 2 四半期の 実質経済成長率は、ズロチ相場の下落に伴う輸出ドライブにより 3.8%を記録した。第 3、 4 四半期も輸出が堅調に推移することが確実視されることから、2003 年の政府目標である 3.5%成長の達成は確実と見られている。2004 年以降の景気動向は、前年同期比で依然マイ ナスに落込んでいる設備投資の動向次第であるが、企業業績改善が急速に回復しているこ とを考えると、同国経済の自律的景気回復への動きはよりしっかりとしたものとなるとの 見方が一般的である。 経済に明るさが増しつつある一方で、巨額の財政赤字が同国経済の新たな癌となりつつ ある。財政拡大型の 2004 年度予算案発表後、財政悪化懸念の増大により通貨・国債売りが 急速に進行した。特に 10 月終わりには 1 ユーロ=4.68 ズロチとユーロ導入後の最安値を記 録、またベンチマークである 5 年物ズロチ建て国債の利回りも 7.03%と 9 月末時点よりお よそ 140 ベーシスポイント上昇するなど、市場は予算案に対しネガティブな反応を示して いる。市場の信頼を回復するため政府は 11 月初めに 2004∼2007 年で 320 億ズロチの歳出 を削減することを掲げた中期歳出削減案を発表したものの、市場は法案成立を懐疑的に見 ていることから期待したほどの効力は発揮していない。今後の国会審議次第ではさらにズ ロチ・債券安が進行する恐れもあることから、その動向には十分注意が必要である。 最後に一部に囁かれ始めている同国が通貨危機に陥る可能性であるが、経常赤字が低水 準で推移していることから短期的にはその可能性は低い。同国の経常赤字は、ズロチ安に 伴う輸出ドライブにより、2003 年 10 月には 1989 年の体制移行後初の経常黒字を記録して いる。また同国の外貨準備高は輸入の 7.5 ヶ月分の 325 億ドル(2003 年 10 月時点)と積 み上がっており、現状、フロー面での問題はほとんどない。しかし中長期的には、財政悪 化懸念により、内国債に流入した外資のキャピタル・フライトが生じる危険性があること や、景気回復により経常赤字の増加が予想されることからその可能性は否定できない。今 後起こり得る危機を回避するためにも、政府には、財政改革を断行し、ユーロ導入の道筋 を明確にすることが今求められている。 ( 尾 崎 茂 樹 ) (2) チェコ 2003 年 6 月に実施された国民投票を経て、永年の目標であった EU への加盟はいよいよ 他の候補国 9 カ国とともに来年 5 月の正式加盟を待つのみとなった。そして、チェコにと って次の目標は、ERMⅡ(新為替相場メカニズム)に参加し、最終的に EMU(経済通貨 同盟)に加盟することとなった。加盟に向けた最大の障壁は対 GDP 比 8%まで拡大する一 般財政収支赤字(財務省 2003 年予測値)であり、政府には、これをマーストリヒト・クラ イテリアの 3%以下まで削減することが求められる。このような状況下、 社会民主党(CSSD) のシュピドラ議長率いる連立政権は、2004 年度の予算案審議に絡んで、財政改革を推し進 めている。これまでに年金支給年齢の一部引き上げ、傷病手当の削減、物品税率の引上げ、 公務員給与の据え置きなど財政改革関連法案 11 件の大半が可決された。これらの改革によ って、今後 3 年間で 2,000 億コルナの歳出減および 700 億コルナの歳入増が見込まれ、2006 年には財政赤字対 GDP 比率は 4%以下に抑えられる見通しである。 しかし、シュピドラ政権を取り巻く環境は引き続き厳しい状況が続いている。財政関連法 案の一部に反対していた与党議員の離党(その後復党)によって、一時的にせよ下院議席 の過半数を割り込む状況に陥り、また 9 月には賛成 98、反対 100 の僅差でかろうじて否決 したものの、野党から内閣不信任案が提出される事態を招いた。最近の世論調査では、財 政改革関連法案や来年度予算案の議会審議を反映して、CSSD の支持率は野党第 1 党の市 民民主党(ODS)のみならずチェコ・モラヴィア共産党(KSCM)の後塵を拝する 3 位に 低迷している。 経済面では、長期的に見れば近年の好調な外国直接投資の流入によって輸出能力が大幅に 向上し、輸出が増加傾向を示すなど徐々に経済規模が拡大している。2003 年上期は底固い 民間消費および輸出増によって、GDP 成長率 2.3%と持続的に安定した経済成長を示した。 足元の経済活動にも大きな変化は見受けられず、2004 年には EU 諸国の景気回復も見込ま れることから、同国経済は 2%後半から 3%台前半の成長率が期待できよう。 ( 山 勢 哲 史 ) (3) ハンガリー ハンガリーは、中東欧 7 か国(チェコ、ポーランド、スロバキア、スロベニア、エスト ニア、リトアニア、ラトビア)、地中海地域の 2 か国(マルタ、キプロス)とともに、念願 の EU 加盟を 2004 年 5 月 1 日に控えている。同国を含む新規 EU 加盟国にとって、次なる 課題は EMU(経済通貨同盟)への加盟となる。 単一通貨ユーロを採用すれば、為替変動の問題が軽減される上、資金調達コストの大幅 な低下も見込まれ、経済活動が一層活発化すると期待されている。このため、現在は、財 政・金融政策を始めとする経済諸政策が、EMU 加盟のためのマーストリヒト・クライテリ ア達成に照準を合わせて遂行されている。しかし、経済・社会両面において EU 諸国レベ ルへの収斂を目指すプロセスは、同国において当初予期されていたほど容易ではないこと が明らかになってきている。 2003 年半ば以降、主要貿易相手先である EU 諸国、なかでもドイツで漸く成長の兆しが 見え始めたなか、同国景気も 2003 年第 2 四半期を底に回復しつつある。反面、11 月末に は、外国為替相場、債券市場で、対ユーロでのフォリント急落とフォリント建て国債利回 りの急騰が起こり、中銀は大幅な緊急利上げを余儀なくされる等、金融・資本市場におけ る変動幅が一段と増している。マーケットでは、同国の抱えるマクロ経済不均衡(すなわ ち、財政赤字と経常収支赤字の「双子の赤字」 )や当面の物価上昇懸念等、もっぱら悪材料 に焦点が当っており、金融・資本市場は不安定な状況が続くものと予想される。 近年、同国は、EU 加盟に備えるため多大な財政資金を費やしてきた上、今後は加盟国と して EU への資金拠出を求められること、インフラ整備、地方部開発のための EU 構造基 金に対して政府も共同出資する必要があること等から、同国財政は一層の悪化が懸念され ている。これが、マーストリヒト・クライテリアを達成する上での障害となり、同国の EMU 加盟は 2009∼2010 年頃へと遅延するのではないかとの見方が強まっている。 こうしたことを背景に、メッジェシ政権は、2004 年度予算策定にあたり、思いきった歳 出削減と税制改革(VAT、一部消費税の引き上げと、法人税、所得税の税率引き下げ等)を 通じて、同国経済を再び健全な成長軌道に回帰させようと企図している。2004 年には、EU 諸国の一層の景気回復が見込まれ、緊縮的な財政スタンスを余儀なくされる同国経済も、 +3%程度の成長率を維持しよう。ただし、上記 VAT の引き上げ等の増税により、一時的と はいえども、インフレ率の上昇は不可避と見られ、2004 年の CPI 上昇率は 6%程度(年平 均)へと高まるものと予想されている。拡大後の EU のなかで、同国なりの比較優位をい かに維持・開拓して、今後の直接投資の誘致に繋げていけるかどうか、同国は一層厳しい 競争に直面しているといえるだろう。 ( 山 本 さくら ) (4) ルーマニア 同国は「2007 年の EU 加盟を目指し、2004 年末までに加盟交渉を終了させる」という 時限目標を国政の最重要課題に掲げてきたが、11 月に発信された欧州委員会による年次 報告では、同国の期待に反して「機能する市場経済」との評価を見送られる結果となった。 同報告では、行政能力の欠如や法制度の未整備といった同国の根本的な問題を改めて指摘 するとともに、一連の諸改革が順調に進展しない限り同上の評価を獲得することは困難で ある、との厳しい見方を示すこととなった。現ナスタセ政権は今後も EU 加盟に向けた取 組みを継続すると標榜しているが、改革の速度を上げることについては国民からの抵抗も 予見されるため、今後は 2004 年末に予定される議会・大統領選挙を睨みつつ、慎重な対 応を強いられていくこととなろう。 経済面では、政府は干ばつによる農業生産の悪化を理由として、2003 年の実質 GDP 成 長率予測を+4.8%へ下方修正(当初は 5.2%)しているが、依然として中東欧諸国の中で は高い経済成長が見込まれている。インフレ率についても、物価上昇抑制を意図した中央 銀行の政策が奏効したことから、CPI 上昇率(前年比)は直近で 10%台半ばまで低下して おり、来年以降も1桁台に低下させるという具体的な目標を掲げている。IMF はこのよう なマクロ経済の好調さを評価し、10 月には革命後 6 度目となるスタンドバイ・プログラ ムにおいて、ようやく満額のディスバースを承認することとなった。また、2004 年初頭 には更なるスタンドバイ・プログラムを設定することで、同国に対する信用補完や政策支 援を継続することが見込まれている。 ( 青 柳 憲 俊 ) (5) ロシア 高値で推移する原油価格を背景に好調な経済を維持していたロシアでは、政治的リスク がクローズアップされている。10 月の下旬、ロシア最大手の石油企業「ユコス」の社長 を務めるホドルコフスキー氏が脱税・横領を含む 7 つの容疑で突如逮捕・起訴された。し かし、この逮捕は政権による政敵の排除との見方が強い。ユコス社長逮捕の報を受け、ロ シア株式市場(RTS)は前日比で 10%近く急落(535.05)し、一週間前には RTS 指数は 過去最高値(650.09)を記録したばかりのマーケットはロシアの政治リスクに敏感に反応 した。10 月にチェチェン大統領選挙が実施されプーチン大統領が支持するカディロフ氏 が得票率 80%で圧勝する一方、同月実施されたサンクトペテルブルク市長選挙でも、大 統領が推すマトビエンコ前北西連邦管区大統領全権代表が決戦投票の末、勝利した。12 月に実施された下院選挙では大統領を支持する与党勢力が圧勝し、憲法改正に必要な 300 議席を超える議席を獲得する見通しとなった。野党第一党の共産党は議席を半減し、民主 リベラル勢力は比例区で議席を失うなど、野党は惨敗を喫した。プーチン大統領にとって は政権基盤が強化され、長期政権への土台を固めた一方で、内外からは権威主義的傾向や 国家による統制色が強まる懸念を指摘する声も出始めている。 プーチン大統領の就任によって保たれた政治的安定は、ソ連邦崩壊後幾度となく政治の 混迷と危機が続いたロシアにとって、経済発展の基礎的土台となった点でも極めて大きい。 しかし、上記選挙においては強権的とも映る当局の介入の動きが目立っており、このよう な動きは国内外の投資家からもリスク認識へと変容しつつある。 外交面においては、10 月にキャンプデービッドにて米ロ首脳会談に臨み、イラク戦争 後の米ロ協調路線を再確認した。しかし、早期批准が期待されていた京都議定書について は、再び批准時期の決定が見送られ、議定書の発効は更に遅れる可能性が高まった。WTO 加盟交渉も継続中であるが、最終的な加盟時期は 2006 年以降にずれ込むものと見られる。 不透明さが増す政治状況とは逆に、ロシアのマクロ経済状況は経済の好調さを如実に示 している。上半期の GDP 成長率は 7.2%を記録、通年でも 6%前後の成長を見込んでいる。 原油価格も依然高値で推移しており、輸出の増加により外貨準備も大幅に増加しており、 11 月末時点で約 680 億ドルに達している。油価の安定が続く限り、堅調な成長を維持す るものと予想される。対外債務も予定通り返済を履行しており、もはや債務問題は峠を越 えたとの見方が多い。ユコス事件前には大手格付機関ムーディーズがロシアの外貨建て債 券のカントリーシーリングを二段階格上げし、大手格付機関の間では初めて投資適格水準 となる Baa3 に引き上げた。2004 年度予算についても、黒字予算を組んでおり、緊縮型 の予算策定は今後も続く可能性がある。また来年度から、原油収入で得た余剰金による「安 定化基金」が創設され、油価下落時の歳入不足に際し、財政の安定に寄与することが期待 されている。プーチン大統領は GDP 倍増を目標に掲げているが、構造改革の遅延や原油 価格動向など不確定要素も多く、実現は容易ではない。大統領再選後のプーチン政権では、 経済政策の手腕が問われてくる。 ( 三 浦 康 平 ) (6) 南アフリカ 2004 年 4 月に総選挙が予定されている。与党アフリカ民族会議(ANC)に対抗しうる野 党勢力が育っておらず、与党の勝利が確実視されている。ムベキ大統領の経済政策運営へ の評価は確立している。しかし、国内最大の懸念材料である 30%とも 40%とも言われる高 い失業率に改善は見られない。また、失業問題を背景に治安はさらに悪化傾向にあり、所 得格差も拡大している。南アフリカは民主化から 10 年目を迎えた。国民の期待が絶望に変 わる前に、政府はこれら難題に対する具体的な成果を国民にわかりやすい形で示していく 必要があるだろう。 外交面では、隣国ジンバブエにおいて政治と経済の混乱が続いている。ムベキ大統領は ナイジェリアとマラウィの両大統領と共に、政府と反政府勢力との間の調停を試みたが、 失敗に終わった。南アフリカがジンバブエに対して積極的に介入することが、一層の混乱 を招く事態も想定されるため、ムベキ大統領は「静かな外交」に徹している。しかし、英 国をはじめ西欧諸国はムベキ大統領が事態改善に消極的であるとして、失望感を高めてい る。ムベキ大統領は NEPAD(アフリカ開発のための新パートナーシップ)を立ち上げ、アフ リカ諸国のガバナンスの強化を提唱している。隣国の混乱を放置することは NEPAD の実 現性に疑問符を投げかけることにも繋がっており、ムベキ大統領は苦しい立場にあると言 える。 2002 年下半期以降、経済成長は減速している。主要輸出先である欧州景気が低迷し、外 需が落ち込んだ。また、2003 年になりランド高が一層進んだため、輸出企業の収益が圧迫 されている。政府は予算作成に当たり 2003 年の実質 GDP 成長率を 3.3%と当初予測した が、11 月になり 2.2%へ下方修正した。財政収支の赤字 GDP 比も 2003 年度(4∼3 月)は 当初の予測値である 2.4%より悪化して 2.6%へ、また総選挙が実施される翌 2004 年度は 3.2%へ悪化する見込みとなり、財政政策は拡張的になることになった。2004 年については、 先進国の景気回復が進展することを前提に、南アフリカの経済成長も外需の回復を主因に 加速すると考えられる。2004 年は景気拡大期にもかかわらず、財政政策が拡張的となるた め、その妥当性には疑問がもたれるところともなっている。 物価については 2003 年になりインフレの沈静化が進んだ。これを受けて南アフリカ準備 銀行は 2003 年 6 月以降、計 5%ポイントの利下げを実施した。消費者物価指数(CPI)上 昇率は 2003 年 9 月に 3.7%へ低下し、同行がインフレターゲット政策の指標に用いている CPIX(CPI から住宅融資金利を控除)は 9 月以降、ターゲットレンジ(3∼6%)内で推移 している。川上ではランド高を背景に輸入物価が低下しているため、この先に為替が急落 するといった事態が起こらない限り、2004 年にかけても消費者物価は安定して推移すると 考えられる。 同国通貨ランドは上昇を続けている。2001 年末の最安値から 2003 年 11 月にかけて 46% 上昇した。 「ドル安」を背景に主要通貨が軒並み上昇しているが、同国輸出の併せて 3 割近 くを占める金とプラチナの価格が上昇していることがとりわけランド高に繋がっていると 見られる。ランド高による輸出不振や先進国の需要低迷を受けて、2003 年の経常収支は 1 年振りに赤字に転落する見込みである。 ( 幸 田 円 ) 以 上
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