病理・細胞診専門医コース / 大学院社会人入学コース

病理専門医・細胞診専門医・検査専門医
内 科 系
病理・細胞診専門医コース / 大学院社会人入学コース、
病理・細胞診・臨床検査専門医コース / 大学院社会人入学コース
【1】コースの全体像
病理専門医コース:
病理の専門医として活動するには、病理専門医資格と細胞診断専門医の資格が求められるので両方の
資格取得のためのトレーニングを行うコースである。
コースの期間 4 年
1 年目は外科病理の研修を行う。研修カリキュラムは、月曜日から金曜日にかけ、病理診断の頻度の高
い臓器である消化器、婦人科、呼吸器などの臓器について、一臓器ずつ診断の基本的な知識をマンツー
マンで標本をみながら教育し、基礎知識を習得させる。個々の臓器の診断の基礎知識が一通り習得でき
た時点でその臓器の標本の診断を開始し、自分で診断を行ったあと、診断結果と標本の見方ついて指導
医である病理専門医と討論し、必要に応じて修正する。診断確定後、診断書の記述の下書きを行う。そ
の後、指導医により作成した診断書のチェックを行い、臨床家にわかりやすいスタイルに訂正して、そ
れを、正式な報告書として作成する。ほぼ 9 ヶ月を目途に病理診断頻度の高い臓器の病理診断をマスター
し、その後頻度の少ない臓器の診断の研修を行うとともに、病理専門医受験に必要な剖検のトレーニン
グを行い、報告書のまとめ、CPC の資料作成を外部の病院と提携して行い死体解剖資格の認定を得て、
受験に必要な 40 体の剖検を修練期間中に実施する。
病理診断に一定の習熟をした後に、頻度の高い婦人科、呼吸器、尿、体腔液の細胞診のトレーニング
を病理組織診断と同様の方式で実施する。
また、病理医は、臨床医の症例の学会報告などの指導も重要な任務であるので、2 年目から、病理学会
などの全国学会で、症例報告を中心に学会発表の指導を行うとともに症例報告論文の作成を指導し、症
例報告などの指導ができる訓練を実施する。
病理専門医・検査専門医コース:
病理専門医コースの傍ら、検査全般の学習をし、検査専門医資格を併せて取得するコースで、生理検
査を除く各検査室で、検査の研修を追加実施する。
病理専門医コース概略図
大学院社会人入学コース
病理専門医コース
卒後3~5年目
滋賀医大病院/高槻病院など(剖検とCPC)
卒後3年目
滋賀医大病院
初期研修修了
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大学院社会人入学併用
滋賀医科大学(病理・細胞診専門医取得)
(学位取得)7年目
卒後6~7年目
病理専門医・細胞診専門医・検査専門医
内 科 系
【2】コースの概要
コース名:病理・細胞診専門医コース / 大学院社会人入学コース(定員:2 名)
大学病院・ 
医療機関名
診療科名
専門分野名
指導者数
目 的
養成(受入)
人数
期 間
滋賀医科大学
附属病院
検査部・ 
病理部 病理・細胞診
2名
病理専門医として病院
勤務に耐える実力養成
2名
5 年間
コース名:病理・細胞診専門医・検査専門医コース / 大学院社会人入学コース(定員:1 名)
大学病院・ 
医療機関名
滋賀医科大学
附属病院
診療科名
専門分野名
検査部・ 
病理部 病理・細胞診
検査
指導者数
目 的
養成(受入)
人数
期 間
2名
病理専門医として病院
勤務に耐える実力養成
1名
5 年間
【3】コースの実績
過去 3 名が病理・細胞診の専門医の両方を取得している。
【4】コースの指導状況
大学病院全体の病理組織診断・細胞診を実施しており、豊富な材料を用いて、十分な指導ができる。
検査専門医についても、当大学病院では検査部・病理部が一体運営されているため円滑に病理関係の
研修と同時に実施することができる。
【5】専門医の取得等
学会等名
日本病理学会、日本臨床細胞学会、日本臨床検査医学会
資 格 名
病理専門医(日本病理学会)細胞診専門医(日本臨床細胞学会)検査専門医(日本臨床検査医学会)
資格要件
臨床研修終了後 4 年以上の実務経験
学会の連携等の概要
当大学病院は病理学会、臨床細胞学会のいずれも認定施設である。
また、臨床検査医学会の認定施設でもある。
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