2008年度 事 業 報 告 書

2008年度
事
業
報
告
書
2008 年 4 月 1 日から 2009 年 3 月 31 日まで
学校法人 平安女学院
Heian Jogakuin(St.Agnes’)School
目
次
1
「建学の精神」について
・・・・・
1
2
理事長・院長・大学学長からのメッセージ
・・・・・
2
3
法人の概要
・・・・・
・・・・・
・・・・・
・・・・・
3
4
6
7
・・・・・
8
・・・・・
・・・・・
・・・・・
12
28
39
1
2
3
4
4
事業の概要
1
2
5
設置する学校・学部・学科等
入学定員、学生数等の状況
理事・監事・評議員および教職員の人数
学院の沿革
事業の概要
主な事業の目的・計画および進捗状況
大学・短期大学部
中学校高等学校
幼稚園
財務の概要
2008 年度決算の概要
Ⅰ.資金収支の状況
Ⅱ.消費収支の状況
Ⅲ.貸借対照表の状況
Ⅳ.監査の状況
主要財務比率経年比較表・推移グラフ
6
・・・・・ 40
・・・・・ 43
・・・・・ 45
・・・・・ 45
トピックス
1
2
3
4
5
6
聖公会関係学校六校交歓会について
・・・・・
聖公会関係大学・短期大学学長懇談会について
・・・・・
聖公会関係学校教職員研修会について
・・・・・
SeeLフェアの開催について
・・・・・
経費節減委員会の設置について
・・・・・
平安女学院大学公開講座「やさしい経済教室」の開催について・・・・・
47
47
47
48
48
49
以
上
1
「建学の精神」について
知性を広げ 望みを高くし 感受性を豊かにし そして神を知らせる
この言葉は、
大阪の川口居留地で米国聖公会宣教師として活躍していたクインビー司祭が、
1875
(明治 8)年 3 月 20 日付で本国へ書き送った手紙の中に見いだされ、米国聖公会ミッションの中
心人物であったウイリアムズ主教による女学校設立の方針に沿って、その準備にとりかかってい
た時に述べられたものです。
この建学の精神は、本学院の教育の根底に流れていますキリスト教精神に基づいた教育理念=
フィロソフィであり、その言葉の具体的な内容は以下の通りであります。
「知性を広げ」
学校という教育の場において、多くの知識を身につけ、自ら考える力を養う。自己の意見や
考えを表現できる総合的な知性を育てるため、体力を養い、感性を磨き、表現力を豊かにして、
何事も受け身の姿勢でなく自主的・自発的な学びの場としてゆく。
「望みを高くし」
目的意識を持つ人とそうでない人では、努力や集中力に違いが生ずる。早い時期に、自身が
進むべき目標を見出し、
努力が実った時の達成感を味わう喜びを通じて人格を成長させてゆく。
そして、目標や希望をより高く掲げ、人生の未来に常に希望を持ち続ける。
「感受性を豊かにし」
道端に咲く草花の美しさに感動し、悩める友の痛みを共有し、自身のことばかりでなく他人
のことを思いやることができる。すなわち“すべてのものを愛する心”
。小さな草花から地球レ
ベルの環境問題まで、また身近な人間関係から世界の平和問題まで、柔軟かつ優しい心をもっ
て周囲に接することが出来る豊かな心を育てる。
「そして神を知らせる」
キリスト教精神に則り、神に対する考え方や人間に対する見方を知る。それは人間の力をは
みわざ
るかに越えて働く神の御業がすべてのものを創造し、存在させ、支えていることを認めていく
ということであり、私たち人間が、考えや行動において神のようになろうとする傲慢さに気づ
き、謙虚に神をおそれ敬い真理を求めるということである。
〔クインビー司祭の手紙〕
School for Girls
“The girl school which we feel more and more to be necessary to the success of our work, has occupied
thoughts and endeavors for several months. Bright, lovely, innocent little girls have been offered us, to
take them for a number of years. What an opportunity to enlarge their minds, elevate their aspirations,
cultivate their hearts and make them know of Him who can sanctify them wholly-body, soul and spirit.”
(The extracts from the Rev. J. H. Quinby’s letter dated March 20, 1875)
女学校の創設、それは私たちの仕事の成功にとって、ますます必要なものと思われるようになってきたの
ですが、そのことがこの数ヵ月の間、私の思いをとらえ、そのために努力してまいりました。聡明で、可愛
く、無邪気な少女達が私たちの手にゆだねられ、数ヵ年の間、その教育にあたることになりました。彼女達
の知性を広げ、望みを高くし、感受性を豊かにし、身も心もそのすべてを受け入れて下さる神様を彼女たちに
知らせるのに何という素晴らしい機会でしょう。
1
2
理事長・院長・大学学長からのメッセージ
時代の要請に適応している教育改革を推進
●教学改革
中学校高等学校では 2008 年 4 月より「立命館コース」と新しくなった「アグネスコース」がスタ
ートいたしました。
特に「アグネスコース」は本学の教育目標に掲げる「ジェネリック・スキル*」を身につけさせる
ことを教育目標に掲げています。多くの学校、塾関係者、保護者の方々よりご理解と賛同を頂きまし
た。結果、入学者数は前年度より大きく上回り、生徒も意欲的に勉学に励んでいます。
大学においても新しい教育を目指しています。芥川賞・直木賞の作家、世界的なヴァイオリニスト、
日本を代表する造園家、世界的に有名なヨーグルト研究家、女性誌にいつも登場する有名な占星術研
究家、JR東海の初代社長、ブライダル産業の日本の覇者、有名な囲碁の高段者等の多彩な先生方を
客員教授として招聘したり、茶道、華道、香道、着付けなどの一流の講師の授業など伝統文化を通じ
て、礼儀作法を学ばせ、豊かな情操を養っています。
このように全学院の学生・生徒が「ジェネリック・スキル*」を身につけ、豊かな情操を養った教
養ある大人へと育てています。
●2009 年度よりGPA制度を導入
本学では 2009 年度より GPA(grade point average)評価システムを導入いたします。アメリ
カですでに実施しているこのGPA評価システムは、学生の成績を数値化して毎学期の成績の平均点
を算出し、客観的な評価を出すシステムです。日本の多くの大学においては、今もなお優・良・可・
不可の 4 段階の成績評価が一般的で、学生は不可が付いていても優良可の合格点が卒業単位数に満て
ば良いとされています。そのため、履修科目を出来るだけ多く登録しておいて、単位が取れればよし、
取れなければ捨ててもよし、これにより出席不良の状態が常に起こります。これを防ぐために新しい
成績評価方法を導入いたします。
●教育理念を実行するための 3 つの資質( 躾・心得・愛 )
本学が培ってきた優れた女子教育の伝統を踏まえ、
< 躾 ( しつけ )> 気品や品格、高度な常識をもち「社会適応能力」にたけた人材
< 心得(こころえ)> 専門的なスキルと自分なりの得意技をもった人材
< 愛 ( あい )> ホスピタリティ・マインドをもった人材
という「三つの優れた資質」を備えた女性の育成を教育理念とし、ホスピタリティをもって接するこ
とのできる人材の育成を目指しています。
学校法人平安女学院 理事長・院長
平 安 女 学 院 大 学 学 長
山岡 景一郎
*ジェネリック・スキルとは、
「教養や知識を社会で生かす知恵」を言い、専門分野を超えた
汎用的能力、或いは社会人基礎力とも言われ、①コミュニケーション力 ②問題発見力 ③情
報活用力 ④学習スキル ⑤豊かな人間性の涵養など、さまざまな状況のもとでも応用できる
高次のスキルのことである。
コース」と新しくなった「アグネスコース」がスタートいたしました。
2
3
法人の概要
1 設置する学校・学部・学科等(2008年4月1日現在)
(1)平安女学院大学
国際観光学部 国際観光学科 (京都キャンパス)
生活福祉学部 生活福祉学科 (高槻キャンパス)
(2)平安女学院大学短期大学部 (高槻キャンパス)
英語コミュニケーション学科
保育科
(3)平安女学院高等学校(全日制課程 普通科) (京都キャンパス)
(4)平安女学院中学校 (京都キャンパス)
(5)平安女学院大学附属幼稚園 (高槻キャンパス)
【キャンパスについて】
所在地:京都府京都市上京区下立売通烏丸西入五町目町 172 番地の 2
①学校法人平安女学院本部
1.京都キャンパス
②平安女学院大学 国際観光学部
③平安女学院高等学校
④平安女学院中学校
所在地:大阪府高槻市南平台五丁目 81 番 1 号
①平安女学院大学 生活福祉学部
2.高槻キャンパス
②平安女学院大学短期大学部 保育科 英語コミュニケーション学科
③平安女学院大学附属幼稚園
3
2 入学定員、学生数等の状況
(2008年5月1日現在)
(1)平安女学院大学
学部
学科
国際観光
学部
生活福祉
学部
国際観光
学科
生活福祉
学科
計
在学生数(2008.5.1 現在)
2年
3年
4年
入学
定員
収容
定員
1年
90
380
91
96
−
−
187
95
435
36
67
−
−
103
185
815
127
163
−
−
290
計
備考
2007 年4月
設置
2007 年4月
設置
注.収容定員は完成年度時の収容定員を記載/編入学定員を含む。
【募集停止している学科】
学部
学科
生活環境学部
生活環境デザイン学科
1年
在学生数(2008.5.1 現在)
2年
3年
4年
計
−
−
31
51
82
福祉臨床学科
−
−
64
39
103
国際観光コミュニケーション
学科
−
−
33
−
33
国際コミュニケーション学科
−
−
−
40
40
−
−
128
130
258
人間社会学部
計
【学部学科の名称変更について】
2004 年度
2005 年度
2006 年度
備考
2007 年度から
募集停止
2007 年度から
募集停止
2007 年度から
募集停止
2006 年度から
募集停止
2007 年度
現代文化学部
人間社会学部
人間社会学部
国際観光学部(京都)
・現代福祉学科
・福祉臨床学科
・福祉臨床学科
・国際観光学科
・国際コミュニケーション学科
・国際コミュニケーション学科
・国際観光コミュニケーション学科
(京都キャンパス)
生活環境学部
生活環境学部
生活環境学部
生活福祉学部(高槻)
・生活環境デザイン学科
・生活福祉学科
・生活環境学科
・生活環境デザイン
(高槻キャンパス)
学科
※ 2008 年度は学部・学科の変更等なし
(2)平安女学院大学短期大学部
在学生数(2008.5.1 現在)
1年
2年
計
学科
入学
定員
収容
定員
英語コミュニケーション学科
50
150
43
43
86
保
100
200
95
101
196
150
350
138
144
282
育
計
科
4
備考
(3)平安女学院高等学校
入学
定員
収容
定員
320
960
在学生数(2008.5.1 現在) 〔 〕内は学級数
1年
2年
3年
計
113〔4〕
93〔3〕
115〔5〕
備考
321〔12〕
(4)平安女学院中学校
入学
定員
収容
定員
160
480
在学生数(2008.5.1 現在) 〔 〕内は学級数
1年
2年
3年
計
82〔3〕
57〔2〕
50〔2〕
備考
189〔7〕
(5)平安女学院大学附属幼稚園
3 歳児
定員
収容
定員
25
95
園児数(2008.5.1 現在) 〔 〕内は学級数
3 歳児
4 歳児
5 歳児
計
25〔1〕
35〔1〕
33〔1〕
(6)平安女学院 学生・生徒・園児総数
人
数
2007.5.1 現在
2008.5.1 現在
在学生総数
1,447
1,433
内 新入生総数
489
485
アクセスマップ
阪急電車京都線
京阪電車
近鉄奈良線
5
近
鉄
京
都
線
93〔3〕
備考
3 理事・監事・評議員および教職員の人数
(1)理事・監事・評議員(2008.4.1.現在)
〔理 事〕 (5 人)
理 事 長
山岡景一郎
常務理事
小林 敬三
理
事
坂口 慶治
理
事
梶浦 恒男
理
事
宮嶋
眞
〔監 事〕 (2 人)
監
事
加藤 潤一
監
事
上羽新一郎
〔評議員〕 (11 人)
評 議 員
山岡景一郎
評 議 員
小林 敬三
評 議 員
坂口 慶治
評 議 員
梶浦 恒男
評 議 員
宮嶋
眞
評 議 員
磯野眞紀子
評 議 員
今宿 純男
評 議 員
浦地 洪一
評 議 員
陣屋 トヨ
評 議 員
格谷佳与子
評 議 員
戸田 貴子
院長、大学学長
事務局長
大学副学長
大学名誉教授、元大学副学長
京都教区司祭
税理士
税理士
理事長、院長、大学学長
理事・事務局長
理事・大学副学長
理事・大学名誉教授
理事・京都教区司祭
大学附属幼稚園長
中学校高等学校校長
京都教区司祭
校友会同窓会長
校友会同窓会理事
大学後援会顧問
(2)教 員(2008.5.1 現在)
平安女学院大学・短期大学部
区 分
国際観光学部
生活福祉学部
人間社会学部
生活環境学部
短期大学部
計
教授
6(4)
7(6)
5(1)
1(0)
6(0)
25(11)
( )内は、特任教員内数
専任(特任)
准教授
講師
2(0)
3(1)
0(0)
1(0)
6(1)
12(2)
助教・助手
専任(特任)
小計
兼 任
(非常勤講師)
合 計
1(1)
0(0)
0(0)
0(0)
1(0)
2(1)
15(9)
14(7)
6(1)
4(0)
17(3)
56(20)
4
11
13
8
14
50
19
25
19
12
31
106
6(4)
4(0)
1(0)
2(0)
4(2)
17(6)
平安女学院高等学校
区 分
全 校
専
任
学校長
副校長
教諭
助教諭
講師
計
1
1
20
0
0
22
兼 任
合 計
23
45
兼 任
合 計
11
22
平安女学院中学校
区 分
全 校
専
任
学校長
副校長
教諭
助教諭
講師
計
1
1
9
0
0
11
6
平安女学院大学附属幼稚園
専
区 分
全 園
園長
任
教諭
計
1
3
4
兼任
合計
0
4
(3)職 員(2008.5.1 現在)
区 分
法人本部
専任職員
22
嘱
託
大学
短期大学部
高等学校
中学校
幼稚園
合 計
27
6
3
−
58
6
21
4
−
−
31
契約職員
1
3
2
−
−
6
パートタイマー
1
8
2
−
4
15
30
59
14
3
4
110
計
4 学院の沿革
1875 年 9 月
1880 年
1894 年 11 月
1895 年 4 月
1948 年 4 月
1950 年 4 月
1959 年 4 月
1987 年 4 月
2000 年 4 月
2002 年 4 月
2005 年 4 月
2006 年 4 月
2007 年 4 月
2008 年 4 月
米国聖公会宣教師ミス・エレン・G・エディ、大阪川口に「エディの学校」
を設立
「照暗女学校」
(St.Agnes’School)に改称
校名を「平安女学院」に改称
学院を京都市上京区下立売烏丸に移転
平安女学院高等学校を設置
平安女学院短期大学英文科、保育科を開学
平安女学院短期大学家政科を増設
短期大学、幼稚園を大阪府高槻市南平台に移転
滋賀県守山市に平安女学院大学現代文化学部を開学
平安女学院短期大学を平安女学院短期大学部に名称変更
短期大学生活学科を大学生活環境学部に改組転換
大学「現代文化学部」を「人間社会学部」に、
「現代福祉学科」を「福祉臨床
学科」に、
「生活環境学科」を「生活環境デザイン学科」にそれぞれ名称変更し、
びわ湖守山キャンパスを高槻キャンパスに統合
大学人間社会学部「国際コミュニケーション学科」を「国際観光コミュニケーション学科」に名
称変更
大学国際観光学部国際観光学科を京都キャンパスに、大学生活福祉学部生活
福祉学科を高槻キャンパスに開設
平安女学院幼稚園を大学の附属とし、名称を「平安女学院大学附属幼稚園」
に変更
中学校、高等学校に「アグネス総合進学コース」および「立命館コース」を
設置
7
4
事業の概要
1.事業の概要
(1)学内携帯サイト School BB の運用について
2008 年 5 月 26 日より学内携帯情報配信サービス『 School BB 』の運用を開始しました。
この情報サービスは、本学の教職員・大学生を対象に公開講座や学内イベントの案内、申込受
付、アンケートなどに利用することができます。運用方法は学生のリストをシステム登録して
おき、そこに登録希望者がメールを送ることにより利用登録ができます。学部・学科・クラス
別の配信や、個別配信なども可能で、YES・NO での簡単な返信を受け取ることができ、双方
向の情報連絡が可能になっています。現在、キャリアサポートを中心に就職講座の案内等に利
用されています。
(2)明治館改修工事竣工について
2005 年 7 月より改修工事が行われてきた明治館は、3 年におよぶ工事を経て竣工。2008 年 8
月 2 日(土)に竣工式と祝賀行事が行われました。明治館 中 2 階会議室でのキリスト教式の式
典は、佐藤茂樹衆議院文部科学委員長、門川大作京都市長はじめ、80 名を越える方々の出席で
行われました。記念の祝賀行事としては、服部和子・本学特任講師コーディネートによる「ア
グネス・ファッションショー」に引き続き竣工記念パーティーが約 400 名の参加で行われまし
た。
(3)
「建学の精神」の石碑の建立について
明治館改修工事竣工を記念し、山岡理事長寄贈による「建学の精神を刻んだ石碑」が室町館
前庭に建立され、2008 年 8 月 2 日の竣工式当日に除幕式が行われました。
(4)有栖川宮旧邸の取得について
2008 年 8 月、京都キャンパス北側にある旧京都地方裁判所長宿舎を学院教育施設として取得
しました。この旧宿舎は有栖川宮旧邸より一部移築されたものを母体として、1891(明治 24)
年に建築された建物であり、これに因んで「有栖館」と命名しました。
(5)5者協定の締結と共同記者会見について
2008 年 8 月 29 日、本学院及び財団法人池坊華道会、財団法人裏千家今日庵、京都市立芸術
大学、立命館大学の 5 者が日本文化の教育・研究・社会発信の協力に関する包括協定を締結し
ました。また 10 月 2 日 には共同記者会見を行ない、包括協定を結んだことを本学院の有栖館
にて発表しました。包括協定の連携・協力内容としては、以下の通りです。
1.教学交流・連携、共同研究、教育文化事業ならびにその成果の社会発信
2.教職員、学生等の人的交流
3.博物館、資料館、図書館などの施設の相互利用の促進
4.学術資料の相互利用の促進
山岡理事長・学長は記者会見にて「京都の雅の文化をつくっていく『平成のルネッサンス』を
行っていきたい」と語り、今後、本学院の有栖館は京都文化の発信源として活用されます。
(6)職員合同研修会(SD)実施について
2008 年 9 月 25 日(木)16 時より京都キャンパス M ホールにおいて職員合同研修会(SD)
を実施しました。法人本部、大学、中高の全事務職員 93 名が出席し、山岡理事長・学長より
『「ミッション宣言」と事務職員の役割と使命について』の演題での講話のあと、意見交換が行
われました。今回のSDは、全職員が平 安 女 学 院 の “ ミ ッ シ ョ ン 宣 言 ” を よ く 理 解 し 、
学校運営の基本方針を全員が共有することにより、全職員がさらに一致団結して、
学院 改革に取り 組むことを 目的として 実施しまし た。
8
研修 後は全職員 による報告 書(提言書 )が提出さ れました。
(7)逝去者記念礼拝について
2008 年 10 月 31 日(金)
、学院の創設者、歴代院長、旧職員、卒業生の逝去者、そして、現
在の学院関係者でこの 1 年の間に亡くなられた方々を偲んで、逝去者記念礼拝を京都、高槻の
両キャンパスで執り行いました。本来ならば、11 月 1 日が諸聖徒日であり、世を去れる有名・
無名の信徒を記念する日ですが、2008 年は 11 月 1 日が土曜日のため、1 日繰り上げて行いまし
た。
(8)業務のコンピュータ共有システム(グループウェア)について
2008 年 11 月 4 日より、学院内文書のペーパーレス化、情報の共有化、案件決裁の迅速化を
図るためグループウェアを導入しました。システム機能として、
①ワークフロー(起案書、各種申請)②タイムカード(出退勤管理)③アンケート(Headline
Report)④スケジュール(個人のスケジュール管理)⑤伝言・回覧板 (連絡用に使用)⑥文書
管理(起案書決裁後閲覧)
、レポート(業務報告などに使用)
、設備予約(会議室、ホールな
どの使用予約)
などの運用が可能となり、各部署、個々で活用しています。
(9)ホームカミングデーの開催について
2008 年 11 月 22 日(土)にホームカミングデーが開催されました。午前には同窓会総会、午
後からは校友会総会、懇親会・アトラクション、その後明治館・有栖館の見学が行われ、夕刻
からイルミネーションの点灯式が行われました。懇親会には 200 名を超す卒業生や教職員が集
まり、旧交を温めました。アトラクションでは、日本舞踊、独唱、琴・三絃、アンサンブル、
太極拳など卒業生の素晴らしい演舞・演奏をご披露いただきました。最後には全員で校歌を歌
い、お開きとなりました。
(10)アグネスイルミネーション点灯式について
2008 年のアグネスイルミネーションのテーマは「ほほえみの宝石箱∼夢の輝きをつめこんで
∼」
。大学生イルミネーション委員、中高生、教職員が一体となって、前年度以上の完成度をめ
ざし、毎晩遅くまで作業を続けました。そして 2008 年 11 月 22 日(土)
、同日に開催されたホ
ームカミングデーやオープンキャンパス、中学校説明会に来られたお客様、大勢の市民の方々
が見守る中、中高の吹奏楽部によるファンファーレのあと、17 時に点灯。その瞬間、大きな箱
の中に詰め込まれた宝石のように色鮮やかな電球が輝き、
周囲から歓声があがりました。
また、
風力発電の「風車」や歩く力で発電できる「発電小径」も登場し、一層の環境保護をアピール
しました。点灯期間および時間は 11 月 22 日(土)∼12 月 25 日(木)の 16 時 30 分∼21 時
で、その間、NHKや朝日新聞など多くのメディアでも報道され、京都の冬の恒例行事として、
広く知られるようになってきました。
9
(11)創立 134 周年記念式典について
2009 年 1 月 21 日(水)
、京都キャンパスのアグネスホールで、出席者 190 名による平安女
学院創立 134 周年記念式典が行われました。第一部の記念礼拝に続き、第二部ではアグネス賞
表彰式が行われました。受賞者の喜びの声、生徒による英語スピーチ披露などに続き、全員で
なつかしい小学唱歌を合唱しました。
(12)1号館トイレの改修について
2009 年3月、京都キャンパス1号館1階東の男子トイレを改修しました。聖アグネス教会の
倉庫の一部スペースを使用し、多目的トイレを増設、車椅子の方にも余裕をもって使って頂け
るスペースを確保しました。明治館にも近いので、来訪者への利便性も高まりました。
(13)春の文化フェスタ/池田満寿夫展の開催について
2009 年 3 月 29 日(日)
、学院としてはじめての企画である「平安女学院 春の文化フェスタ」
を開催しました。内容は以下の通りです。
◆門札掲揚式:茶道裏千家 千玄室大宗匠のご揮毫による青天門門札の掲揚式を行いました。
千玄室大宗匠はじめ門川京都市長や小石原範和京都府副知事(知事代理)
、池坊由紀華道
池坊次期家元など各界の来賓 86 名をはじめ約 200 名の来場者が、掲揚式の会場を埋めま
した。
◆有栖館観桜の会/庭園見学:満開のしだれ桜が咲く有栖館前庭でお点前(中高茶道部)
、邸内
では琴の演奏(中高箏曲部)が行われ、大学客員教授の小川治兵衞先生の作庭による庭園や
有栖館内部が公開されました。400 名を超える入場者が春の有栖館を楽しみました。
◆佐藤陽子コンサート:中高グランドに野外ステージを設置。グランドピアノの伴奏で
佐藤陽子先生のヴァイオリン演奏、独唱が行われ、350 名余の聴衆が演奏に聴き入りました。
◆池田満寿夫版画展:2009 年 3 月 28 日(土)∼4 月 3 日(金)の期間、明治館中2階会議室
を会場として池田満寿夫展を開催。版画作品 30 点を展示しました。
その他、以下の明治館での同時開催イベントとあわせ、300 名余の来場者がありました。
①アンティーク展:大正末期から昭和にかけて学院で使用されていたフロア型蓄音機をはじ
め 30 数点のアンティークを展示。
②フラワーアート展:
「花工房」のフラワーアート作品の展示。
③ブックコーナー:本学客員教授の著書をジュンク堂書店により販売。学院は購入価格の 5%
割引券を発行。
④学院グッズコーナー:お香をはじめとするこれまでの学院グッズに加え、ポストカードセ
ット(明治館や有栖館など学院の文化財的施設の写真で構成)や校章をかたどったピンブ
ローチ等を販売。また、
「月刊京都」等の販売も行いました。
(14)校友会の活動について
1)
「校友センター」の設置について
平安女学院校友会は、学院の発展と会員相互の交流を目的として、2007 年 7 月 7 日にス
タートしました。卒業生はもちろん教職員や賛助会員をも含めた組織として、この1年余り
でようやく軌道に乗った感があります。2008 年 6 月 1 日には、校友センターが開設されま
した。当初、明治館1階に事務所を設けましたが、職員配置の効率化と経費節減を目的とし
て、法人本部事務局所属とし、現在は庶務チームと机を並べています。マネージャー、チー
ムリーダーは、総務部と兼務です。業務は、4 万人を超える会員名簿の管理や会員からの問
合せ対応、関連イベントのサポート等、多岐にわたっています。
2)校友会ホームページの立ち上げについて
校友の輪をさらに広げるため、校友会のホームページを立ち上げました。学院ホームペー
ジにリンクしており、校友会の活動状況や会員特典等、多くのコンテンツが盛り込まれてい
ます。
校友会ホームページ アドレス:http://www.agnes-kouyukai.com/
10
3)校友会総会について
2008 年 11 月 22 日(土)
、発足後初めての校友会総会が京都キャンパス・アグネスホール
で開催されました。当日は予想をはるかに上回る 200 名近くの校友が出席し、聖歌とお祈り
の後、
山岡景一郎名誉会長の挨拶で幕を開けました。
慣例により磯野校友会長が議長を務め、
協議事項として、①退職幹事の欠員補充②校友会会則の改定③2007 年度会計報告④2008 年
度予算書⑤2008 年度事業報告⑥学生募集活動・事務所人件費に対する財政援助、等が提出さ
れ、満場一致で承認されました。締めくくりは、小林敬三副会長が校友会の今後の活動につ
いて決意を述べました。
“笑顔と校友の輪を広げよう”
創立 134 周年記念式典 アグネス賞表彰者一覧
賞区分
寄
付
大
学
貢献賞
貢献賞
貢献賞
努力賞
努力賞
氏名・団体名
所属
優秀賞
中学校
高等学校
優秀賞
中・高コーラス部
部長 金子 薫
他 35 名
中学校
高等学校
努力賞
木村 美咲
高校 1 年 4 組
努力賞
横田 沙知
高校 2 年 1 組
努力賞
中・高ESS部
部長 杉本 晴香
他7 名
中学校
高等学校
中
高
表彰理由
校友会同窓会
卒業生
山岡 景一郎
理事長・学長
卒業生
北大路 芳子
「トロイの木馬」制
大学教職員
作チーム(河田公治)
福祉臨床学科
植松 有希
3年
中・高体操部
部長 吉田 美妃
他 31 名
(敬称略)
11
学院に対し多大な寄付で貢献。
学院に対し多大な寄付で貢献。
学院に対し多大な寄付で貢献。
高槻キャンパス子どもランドの「トロイの木馬」制作に尽
力。
卓球部所属。高槻市第 111 回卓球大会一般女子の部で
準優勝。
高校新体操は 2008 年度インターハイへ出場。京都
府新人選手権大会及び京都私学総合体育大会 団体
の部で優勝、個人の部でも優秀な成績を収めた。器
械体操は、中学近畿総合体育大会に出場、優秀な成
績を収めた。京都市、京都府大会では各々団体総合
で優勝および 2 位。高校近畿選手権大会に個人の部
で出場。本学の募集対策において大きく貢献。
2008 年度京都府合唱コンクールで金賞を受賞、第
63 回関西合唱コンクールでは銀賞に輝く。オープ
ンスクールなど学院行事にも常に協力、学院の発展
に大きく貢献。
京都府高等学校英語スピーチコンテストにおいて、
1年生にもかかわらず見事優勝。本学の英語教育の
評価を高める上で大きく貢献。
全国 JOC ジュニアオリンピックカップ夏季水泳競技
大会においてシンクロ競技で全国6位。
第 60 回高円宮杯全日本中学校弁論大会、京都府中学
校総合文化祭英語学習発表会、第7回鳳凰杯全国中学
生英語スピーチコンテストの出場で優秀な成績を収
める。オープンスクール、学校紹介ビデオ等にも常に
協力、本学の英語教育のアピールに大きく貢献。
2.主な事業の目的・計画および進捗状況
大学・短期大学部
(1)概 要
1)平安女学院大学 子ども学部の開設について
2009 年 4 月、既設の生活福祉学部生活福祉学科を基礎として、高槻キャンパスに子ども学
部子ども学科を開設します。子ども学部子ども学科は、幼児教育及び初等教育の専門家養成を
目指し、
「子ども臨床教育系コース」と「子ども保育福祉系コース」の履修コースを設定して
います。
2008 年 6 月 27 日は、子ども学部子ども学科の設置に向け、
「平安女学院大学子ども学部設
置届出書」を文部科学省に届出しました。また、幼稚園及び小学校の教職課程認定を文部科学
省に申請するとともに、保育士資格の学則変更を近畿厚生局に申請しました。なお、生活福祉
学部生活福祉学科については、子ども学部子ども学科の設置に伴い、2009 年度より募集停止
となるため、文部科学省に学生募集停止を報告しました。
2)平安女学院大学短期大学部 英語コミュニケーション学科の学科名称変更について
2009 年 4 月、英語コミュニケーション学科を外国語文化学科に名称変更します。2008 年
7 月 31 日に文部科学省に学科名称変更を届出しました。外国語文化学科では、英語や中国語
の言語能力の育成を図るとともに、
言語の背景にある社会文化や日本文化をあわせて学びます。
学部学科名称
(旧学部学科)
定員
資格等
子ども学部子ども学科
(生活福祉学部生活福祉学科)
入学定員 90 名、編入学定員 10 名、収容定員 380 名
幼稚園教諭一種免許状
小学校教諭一種免許状
保育士資格
学部学科名称
短期大学部外国語文化学科
(旧学部学科) (短期大学部英語コミュニケーション学科)
定員
入学定員 50 名、収容定員 100 名
資格等
情報処理士
3)2008 年度大学自己点検・評価について
2008 年度大学及び短期大学部自己点検評価を実施。昨年に引き続き、短大は「財団法人短
期大学基準協会」大学は「財団法人日本高等教育評価機構」の評価基準に準拠しながら点検
項目を設定し報告書の作成を進めました。
4)禁煙キャンペーンについて
高槻キャンパスにおいては、全学禁煙の掲示をし、喫煙を無くすことにしました。教育系
の学科が大半を占めることとなる 2009 年度以降においては、将来健康教育に関わるものと
しての規範意識を喚起すべく全面禁煙の徹底に向けて、教職員間の意思統一をはかりました。
5)四川省大地震救援金について
国際観光学科の留学生 4 人が発起人となり、その後学生会が取り上げました。共同でポス
ターなどを作成し、大学全体をはじめ中高や保護者にも呼びかけ、5 月 26 日(月)∼6 月 6
日(金)の募金期間中に合わせて計 333,366 円を集めました。
6 月 10 日(火)に学生会執行部 4 名が、募金 333,366 円をNHK京都支局へ持参しました。
12
6)中国の厦門(アモイ)大学との交流について
①嘉庚学院との学術交流について
2008 年 6 月 3 日(火)
、中国の厦門(アモイ)大学嘉庚学院と「学術及び教育交流の協定書」
および「留学生募集と受入に関する覚書」を交わしました。今後は 2009 年 9 月より、嘉庚
学院から学生を受け入れる留学生制度を開始する予定です。また、留学生制度だけでなく、
教員の交流や学生同士の交流も積極的におこない、相互の教育の充実と更なる発展につなげ
ていきます。
②外文学院との交流会について
2008 年 8 月 30 日に、厦門大学外文学院の日本語学科と英語学科の学生合わせて 30 名が本学
と交流のため日本を訪れました。8 月 30 日は、山岡景一郎学長の特別講義を行いました。中
国の西安、トルファン、桂林に昔、訪れた際の話や京都と中国のつながりなどの講義で、学
生達は興味深くまた真剣に受講していました。翌日の 8 月 31 日の午前中は、服部和子先生の
礼儀と着物の講義を行い、日本の礼儀作法と着物の美しさを学びました。学生は日本の文化
を直に体験でき、感動した様子でした。またお昼からは、本学院の国際観光学科の学生 20
名との交流会が室町館食堂で行われ、お互いの大学の紹介や、お土産の交換など楽しい交流
会となりました。その後、本学学生が案内する形で、学校周辺のフィールドワークを実施し、
京都の町並みを体験しました。本学院との交流会は 8 月 30 日(土)と 31 日(日)の 2 日間
でしたが、様々な行事を通して学生同士はもちろん、学校間の交流を深めることができまし
た。
7)高槻ブランド推進会議について
自然や歴史、文化、産業などの資源を生かして独自性を高め、地域の価値向上や地域の活性
化を図ることを目的に、高槻市は、
「高槻ブランド推進会議」を 2008 年 10 月に設置しました。
推進会議は、本学、高槻市商工会議所、観光協会などの約 30 名で構成され、
「魅せる」
「暮ら
す」
「創る」という 3 つのキーワードを柱とした部会により討議が進められました。本学から
は、会長に山岡景一郎理事長・学長が、そして「魅せる」部会長に井上学国際観光学科講師、
「暮らす」部会長に西村一朗生活福祉学部長、
「創る」部会長に、的場輝佳客員教授が、それ
ぞれ就任し、本学の都築麻紀子さん(福祉臨床学科 4 年)
、松森あゆみさん(福祉臨床学科 4
年)
、松尾八千代さん(福祉臨床学科 3 年)の 3 名が委員として参加しました。会議の成果は、
高槻市により 2009 年 5 月頃に報告書としてまとめられます。
8)京都キャンパスの整備改修工事について
①平安女学院大学 観光センター改修について
国際観光学部の施設の充実を図るため、2008 年 7 月 10 日∼7 月 24 日に、烏丸通り沿いの平安
女学院大学観光センター(烏丸館)の改修工事を行いました。改修内容は 2、3 階部分を中心
に内装工事や畳の入替などを行いました。8 月下旬には、中国の厦門大学外文学院の学生の宿
泊施設として使用されるなど、学生の交流の場として、また大学のさまざまな行事や学生の委
員会活動およびクラブ活動の場として利用されています。
②室町館学生食堂について
2008 年 10 月 2 日、京都キャンパス室町館地下に学生食堂がオープンしました。室町館の食堂
は学生起業の取り組みの一環として運営は学生主体で行っています。1∼3 回生の学生が授業
の合間にアルバイトとして頑張っています。学生には、在庫表・売上表の付け方や、発注、メ
ニュー作り、接客など将来社会に出たときに役立つことを身に付けるよう、日々悪戦苦闘しな
がら楽しく取組んでいます。
9)高槻キャンパス 子どもランド計画について
①彫刻の設置について
2008 年 9 月 5 日(金)
、彫刻 6 体を設置しました。彫刻は、いずれも大理石で創られたもの
で、京都嵯峨芸術大学から提供を受けました。高槻キャンパス正門から図書館・ウィリアム
ズホール(体育館)への通り脇の植込みに設置しました。
13
高槻キャンパス 彫 刻(一部)
(2008.9.5 設置)
②稲刈り・芋掘り及びトロイの木馬完成式について
本年度から 9 号館西に設置した「さわやか農園」の稲刈り・芋掘り、中庭に制作してい
た遊具「トロイの木馬」の完成式を、2008 年 10 月 30 日(木)に行ないました。
参加者は、保育科学生約 90 名、附属幼稚園児約 80 名、教職員 20 名、計約 190 名で、
学生や園児の歓声に包まれた華やかな催しとなりました。
プログラム:開会のお祈り、学長のことば、稲刈り・芋掘り、
トロイの木馬除幕、トロイの木馬テープカット、滑り初め。
10)国際観光学部設置計画履行状況等調査
2008 年 11 月 20 日(木)
、京都キャンパスにて、大学設置・学校法人審議会大学設置分科
会による実地検査が行われました。概要は次の通りです。
場所:Mホール(会場)
、法人会議室(控え室) 時間:10 時 20 分∼16 時 32 分
委員:濱名 篤委員《主査》
、安岡 高志委員 随行事務員:大学設置室 3 名
学院出席者:山岡理事長・学長、小林常務理事・事務局長、坂口副学長、広滝教学部長補佐、
佐藤学部長、荒川学科長、井本大学本部事務部マネージャー、青木大学新学部準備室長、内
潟大学本部事務部サブマネージャー、廣瀬チームリーダー、福田京都総合事務サービスチー
ム職員
14
〔当日の内容〕
・委員及び文部科学省事務官事前打ち合わせ
・学生インタビュー(MホールB)
・施設見学及び授業参観
・委員及び文部科学省事務官意見交換前の打ち合わせ
・大学との意見交換(MホールA)
・委員及び文部科学省事務官事後打ち合わせ
・所見、感想等伝達後、終了。
実地調査の結果、届出時との変更について、貴重なご助言を頂きました。
11)平成20年度 私立短期大学 学生生活指導者研修会について
2008 年 12 月 2 日(火)∼4 日(木)にかけて、大阪市北区・ラマダホテル大阪にて標記
研修会が開催されました。1 日目の短大見学会では本キャンパスが見学対象のひとつに指定
され、見学者から施設内容につき高い評価を受けました。また、2 日目には、山岡景一郎理
事長・院長・学長による「提言1 新入社員教育のいらない学生を育てるために ∼学力偏
差値よりも社会適応力偏差値に重点をおく教育を∼ 」と題された講演が、140 名の参加者
を前に行われ、アンケートの結果大多数より賞賛の声が寄せられました。また、各委員から
は近年では最高の講演であったと評価されました。
12)大学入学センター試験について
新学部「子ども学部」を含む全ての学科について、2009 年度大学入試センター試験に参加し
ました。また会場校として、2009 年 1 月 17 日(土)及び 18 日(日)の 2 日間に約 400 名
の受験生(女子のみ)を受け入れ、センター試験を実施しましたが、特段の問題もなく終え
ました。
13)新入生と保護者のための入学準備説明会
新入生と保護者を対象に、新たな大学生活をスタートさせるにあたって、必要な情報をお知
らせする入学準備説明会を開催しました。内容は下記の通りです。またこの機に、平安女学
院とジェイアール京都伊勢丹が共同で、フォーマルスーツおよび校章をアレンジしたピンブ
ローチをプロデュース、特別価格で提供しました。
日時:2 月 7 日(土)
、2 月 14 日(土)13:30∼16:30
場所:京都キャンパス Mホール、室町館地下食堂
プログラム:①理事長・学長挨拶②生協理事長挨拶③「入学の手引き」の説明④大学生活に
ついて(学生による説明)⑤各種保険の加入手続き・教科書等購入時の注意事項(生協よ
り)⑥明治館・有栖館見学⑦フォーマルスーツ試着・販売⑧相談コーナー開設(下宿、学
生生活他)
〔参加人数〕
国際観光
子ども
外国語文化
保育
学生合計
保護者
2月 7日
17
9
4
24
54
57
8
2 月 14 日
12
5
4
14
35
34
8
合 計
29
14
8
38
89
91
16
(2)施設・設備関係の整備状況
1)施設・設備の整備状況
【高槻キャンパス分】
①校内各所の外構、外壁補修工事
②電気量の監視計(デマンド計)取替え工事
③校内ガス設備にガス漏れ警報機(11 箇所)を設置
15
スーツ販売
④セントラル空調設備の冷温水機油ポンプ修繕工事
⑤5 号館、食堂ガスGHP空調機の修繕工事
⑥消防設備の修繕工事
−空調機械室内の危険物使用範囲を区分けする扉の閉鎖順位調整器取付
危険物地下タンク貯蔵所の各種標識取付
⑦食堂喫茶コーナーの電動ブラインド修繕工事
⑧子ども学部開設に伴う 2 号館 2 階ピアノ練習室整備
⑨5 号館調理室ガスコンロ(9 台)取替え工事
⑩西門電気錠の制御盤取替え工事
⑪西門守衛所内の電気エアコン取替え工事
⑫「どんぐりの森」電気エアコン設備工事
【京都キャンパス分】
①駐輪場の増設工事
②M401、M409、M412 の教室改修工事
2)図書館の整備状況
2008 年度中に受け入れた図書は、寄贈いただいたものも含め約 2,800 冊、雑誌は約 50 タイ
トルでした。2008 年度末の蔵書数は、高槻キャンパス、京都キャンパス含め、図書が約 187,900
冊、雑誌で約 370 タイトル、そして視聴覚資料が約 1,560 タイトルになります。また、京都キ
ャンパス図書館の蔵書をより充実させるため、京都キャンパス図書館に高槻キャンパスより、
約 1,500 冊の図書を移管しました。規模、蔵書数ともに、今後見込まれる学生数の増加に見合
うよう一層の充実に向けて計画を策定中です。
2009 年度、高槻キャンパスに「子ども学部」が設置されることにより、新たに約 1,000 冊の
図書、20 タイトルの雑誌を購入し、整備しました。なお、年間貸出冊数は両キャンパス合わせ
て 4,520 冊(2007 年度/4,205 冊)
、入館者数は延べ 31,062 人(2007 年度/37,741 人)でし
た。
(3)教育・学生支援の状況
1)「UNIVERSAL PASSPORT」Web履修システムの導入について
ウェブ上で学生が履修登録や成績確認を自分で行なえる教務システムを導入しました。学生
は自らの時間割やシラバスを学内や自宅からのパソコンで自由に確認することも出来るように
なりました。また休講のお知らせなど大学からの情報提供は、基本的に学内掲示、またホーム
ページを通じて行なっていますが、2008年度からは、従来の方法に加えて、同プログラムのメ
ール配信システムを活用しています。登録は、学生自身がパスワードを設定して行ないますの
で、他に漏れる心配はありません。
これにより、個々の学生自身が指定する携帯電話やパソコンに、授業に関する情報や緊急の
伝達事項などを一斉メール配信しています。休講等の情報を遅滞なく配信していますので、学
生からの苦情も激減しました。未登録者がいますので、今後登録の呼びかけを強化します。
2)新任教員FD研修会について
新年度の授業が始まって 1 ヶ月が過ぎた時期に、新任・昇任教員に対して本学の教育方針及
び教学実施体制、学生指導体制等についての説明・研修を行い、あわせて懇談の機会をもちま
した。
日時:5月7日(水) 15:00∼18:00
場所:京都洛翠
内容:①学長の教育方針について、
②本学の教育実施体制について
(授業、担任制、休講・補講届、引率届、定期試験、成績評価等)
③学生生活指導について、
④質疑応答
16
3)受講マナーアップキャンペーンについて
「授業中の私語などのマナーに反する行為を完全に無くし充実した学習・研究活動に専念で
きる時間と環境を確保し、教育効果を高める」という趣旨のもと、2006 年度から継続的に取
り組んでいます。
実施期間:6 月 2 日(月)∼6 月 27 日(金)
活動内容:
①教員は日々の授業を組み立て、授業の作戦を練る。
②教員は学生を授業に巻き込む。
③教員、学生ともに「マナー憲章」をよく読み、遵守する。
④学生会の賛同を得て、全学的に徹底を図る。
(学生会がポスター、ビラの配布、呼びかけの
放送を行う。
)
⑤授業の開始と終了時に敬意あるあいさつを交わす。
⑥全授業で、教育効果を高めるため、毎時間出欠を調査する。
⑦授業・ゼミへの遅刻をなくす。
また、学生の意識を高めるために、大学生活を送る中でマナーに関して気づいたり、考えたり
したことをテーマにして、メッセージを込めた「受講マナーアップキャンペーン標語」の募集
を行ったところ、学生からの 115 首の応募がありました。応募作品の全てを学内に張り出し学
生の投票によるものと学長、副学長、教学部で講評の結果、7首が学長賞として選出され、大
学祭において 7 グループ 44 名に、一人一人学長から表彰状と記念品が授与されました。
応募期間:6 月 2 日(月)∼6 月 27 日(金)
応募内容:各クラスで 5 名から 10 名のグループを作り、グループ毎の応募とする。
応募作品数:115 首
学長賞受賞:7 首
学長賞の作品
机で寝るな 床で寝ろ
口閉じて お膝も閉じたら 目を開ける
マナーモードは マナーじゃない
遅刻組 デートに仕事 落ちこぼれ
女子大だもの 皆でスッピン 怖くない
キレない 逃げない あきらめない
そこの君 ケータイ握らず ペン握れ
4)授業評価アンケートについて
授業について学生たちの要望や建設的な意見に耳を傾け、授業内容や授業方法および大学
全体のカリキュラム体系を検討・改善する目的で授業評価アンケートを実施しました。
実施期間:7 月 7 日(月)∼7 月 23 日(水)
実施方法:設問用紙・マークシートを科目毎に封筒に入れて授業担当者に配布し、実施。
設問項目:10 項目と自由記述
5)大学生活の満足度に関するアンケートについて
学生生活の実態及び意識の全体的な傾向を把握し、教育上の基礎資料を得ること及び学生
の福利厚生の向上を目的として満足度に関するアンケートを実施しました。
実施期間:1 月 5 日(月)∼1 月 20 日(火)
実施方法:設問用紙・マークシートをゼミ毎に封筒に入れてゼミ担当者に配布し、実施。
設問項目:25 項目(その内 2 項目は、自由記述)
17
(4)広報活動と学生募集の強化について
2009 年 4 月からの子ども学部開設、英語コミュニケーション学科から外国語文化学科への
名称変更を最重要アピール項目として募集活動を進めました。
2008 年度の入学センターの広報・募集活動は新聞広告等を使う「間接広報」から、個別の受
験生に本学の教職員が直接話をして本学への出願を訴える「直接広報」へと比重を移しました。
高校訪問の体制も、地元の近畿を重点に鳥取などの本学に出願者が多い地方の府県を併せて、
府県ごとに訪問担当者を置きました。また、全教職員による一斉訪問も 2 回実施しました。
受験生に直接広報を行う場として、高校内と地区別相談会の場を活用し、2008 年度は高校で
70 会場、地区で 65 会場に参加。また、高校からのバス見学会なども手掛けました。オープン
キャンパスでは、京都、高槻キャンパスで合計 12 回実施、788 人を動員しました。また合格
者へ学長からのお祝いメッセージを届けるなど、受験生や高校との「直接的」な結びつきを強
化(直接広報)することに一層力を入れました。
新学部・子ども学科を始め、完成年度を 2010 年に迎える国際観光学部、そして、外国語文
化学科、保育科の広報について、次年度も「直接広報」を軸に展開していきます。
(5)高大連携教育
1)高大連携教育 −現代文化特別講義/アグネス講座−
2008 年度においてもアグネス講座での学びを本学大学・短大入学者に限り単位認定する制
度を設けて、現代文化科目「現代文化特別講義Ⅰ」と「現代文化特別講義Ⅱ」として単位認定を
行いました。
【2008 年度アグネス講座受講生の単位認定者数】
学 科
現代文化特別講義Ⅰ(名)
現代文化特別講義Ⅱ(名)
国際観光
生活福祉
英語コミュニケーション
保 育
1
5
2
7
1
5
―
―
合 計
15
6
【2008年度アグネス講座の担当者とテーマ】
学 期
担 当 者
春学期
秋学期
テ ー マ
富永 義人(保育科 教授)
弘中 陽子(生活福祉学科 講師)
横川 典古(英語コミュニケーション学科
教授)
金川 由紀(国際観光学科 講師)
生命誌―人間らしく生きるには―
豊な生活とあそび
名画の謎解き
観光に関わる事柄から英語を学ぶ
2)講師派遣 高等学校へ講師を下記のとおり派遣しました。
日 程
派 遣 者
生活福祉学部
5 月 2 日(金)
深江誠子教授
国際観光学部
6 月 6 日(金)
毛利憲一講師
保育科
6 月 11 日(水)
金子眞理教授
派遣先高等学校
大阪府立三島
テーマ等
ジェンダー問題を中心とする
差別問題について
大阪府立柴島
<地域遺産>から観光を考える
好文学園女子
保育者になるために
18
国際観光学部
毛利憲一講師
保育科
9 月 10 日(水)
金子眞理教授
保育科
11 月 18 日(火)
金子眞理教授
生活福祉学部
11 月 28 日(金)
竹内一夫教授
6 月 20 日(金)
大阪府立柴島
京都観光と歴史遺産・歴史的景観
大阪府立柴島
絵本の読み聞かせの方法及び
生徒作品(布絵本)の講評
大阪女子
音楽
YMCA学院
「高齢社会を考える」をテーマに
共生社会を考える
(6)地域連携、産官学連携の推進
1)高槻市地域子育て支援拠点事業「どんぐりの森」について
2007 年 11 月より、高槻市の委託事業として補助金を受け、乳幼児と保護者の交流の場と
して設置した「平安女学院大学どんぐりの森」も、2008 年度はその運営を軌道に乗せる重要
な時期を迎えました。ベビーマッサージやリトミック等の講習会や誕生会などの行事も定着
し、リピーターの増加もあり、和やかな雰囲気の場を提供することができました。特に、学
生食堂が営業している期間は、昼食時を挟んで滞在する利用者も多く、学生食堂の売り上げ
にも貢献しています。
また、附属幼稚園との連携についても、磯野園長によるお話会の開催や幼稚園の園庭開放
における交流等を通じて深めることができました。幼稚園送迎の際の兄弟の利用もしばしば
見られます。学生ボランティアについては、できるだけたくさんの学生に乳幼児や子育て中
の保護者と直に接する機会を提供し、体験的な学びを深めていってもらいたいとの思いから、
2008年度は英語コミュニケーション学科の学生も参加し、全学的な取り組みとして進め
ることができました。
2)高槻市食育フェア・食育シンポジウム 2008
①高槻市食育フェアは 2008 年 10 月 19 日(日)
、関係団体等 15 の部署・団体により食に関
わるさまざまなイベントが開催されました。今年で 3 回目を迎える食育フェアのオープニン
グでは、平安女学院大学の学生がキャラクターの「クーちゃん」とともに「ちゃんとたべよう
体操」を踊り、会場を盛り上げました。
②食育シンポジウム 2008 は、高槻市制施行 65 周年・中核市移行 5 周年記念事業として、
2008 年 11 月 15 日(土)に開催されました。生涯学習センターを会場として、食育をテーマ
にした少年少女の合唱や講演会、パネルディスカッションなどが行なわれ、
「食育ステージコ
ーナー」では、平安女学院大学の学生が食育体操「ちゃんとたべよう体操」や食育紙芝居によ
り大いに貢献しました。
3)高槻市内 5 大学リレー市民講座 ∼大学からみた高槻まちづくり∼
高槻市内の5大学(平安女学院大学、大阪医科大学、大阪薬科大学、関西大学、京都大学)
が有する教育研究機能や学生の感性や行動力を活かして、都市文化の振興とまちの活性化を
図って、市内 5 大学リレー市民講座が開催されました。会場(定員 150 名)は熱心な参加者
で満員となりました。本学からは、梶浦恒男名誉教授が、
『住宅を長持ちさせて使う』と題し
て講演しました。また本学は会場前の大学紹介ブースにおいて、教育の特色などを広報しまし
た。
日 時:2008 年 11 月 21 日(金) 18 時∼20 時 30 分
場 所:高槻市立総合市民交流センター 8 階イベントホール
(7)地球環境研究センター活動報告
2008 年 8 月 21 日(木)に明治館にて、小学生を対象として夏休み宿題応援隊(理科実験教
室)を開催しました。小学生と保護者と一緒になって、体験できる様々な色をつけたマイクロ
カプセルの実験を行い、
「親子で楽しめた」
「また参加したい」とのお声を多数いただき、好評
19
でした。
毎年 11 月から 12 月に開催される本学院の冬の恒例行事である「アグネス・イルミネーショ
ン」の製作・技術指導を行い、大学生、中高生とともに活動しました。
(8)情報技術(IT)などを活用した大学運営
1)情報リテラシーの拡充
授業以外に学生が自由に自習できるように情報処理演習室を開放しており、授業の予習・
復習の他、コンピュータに触れる機会を与えています。卒業論文対策として臨時にゼミ室を
コンピュータルームとして開設しました。
2)演習サポート
コンピュータチーム職員は、各演習において、そのサポートアシスタント的役割も担って
います。情報演習の導入科目において、メディアセンターオリジナルのテキストを作成し、
より学生が演習する環境にマッチした教科書、教材の提供を行っています。
3)デジタル機材の活用
マルチメディアスタジオの設置により、デジタル機材の活用とともに、英語のヒアリング・
リスニング環境を充実させることが可能になり、特化した教室の提供と語学演習用教材の開
発サポートも行っています。
4)職員によるシステム利用のサポート
コンピュータチーム職員は、これらの全ての運営に対しての技術サポートを学生に対して
行っています。学生だけではなく教職員に対してのサポートも行っています。
5)職員による情報通信インフラの運用と管理
電子メールサービスやファイルサービス、ホームページ配信サービス等のネットワークの
中核的サービスから情報通信設備に至る運用管理をコンピュータチーム職員が行っていま
す。
(9)学生活動
高槻キャンパス
1)学生会
本年度も、8 月 2 日・3 日の「高槻まつり」
、同じく 24 日の「南平台校区夏祭り」
、10 月
25 日の「わくわくフェスタ 2008」をはじめとする地域の諸活動に積極的に関わりました。
また、四川大地震被災者救済のための募金への取り組みや高槻市食育フェアでの「ちゃんと
食べよう体操」への協力等、社会的に有意義な活動を展開しました。
学内に向けては、クリスマス祝会、新入生歓迎会やリーダーズセミナーといった恒例行事を
開催しました。また受講マナーアップキャンペーンにも参加し、ビラの配布や学内放送等で
注意を喚起しました。
2)大学祭
今年のテーマは「無限DAI ∼五感・共感・満足感∼ 」でした。104 人の実行委が多
数のイベントと 26 の模擬店を切り盛りし、生憎の天候にも関わらず約 1,800 人の参加者を
集めました。
ステージでの恒例のファッションショー等のパフォーマンス、9 号館でのバンドライブ、附
属幼稚園をお借りしての「こども王国」等のプログラムに加え、新しい試みとしては、チャ
ペルでの学生、教員によるコンサートが挙げられます。壇上に次々に出演者が立ち、熱のこ
もったパフォーマンスを繰り広げました。出演者と客席との距離が近い分、お互いの息遣い
が感じられ好評でした。なお、京都キャンパスからも、吹奏楽部、ダンス部と Seel フェア実
行委員会が駆けつけてくれました。
20
3)クラブ活動
バレーボール部は関西大学バレーボール連盟のリーグ戦に出場し、卓球部は高槻市体育協
会卓球連盟の大会に参加しました。特筆すべきは、卓球部・植松有希さん(福祉臨床 3 年)
が、10 月 26 日に開催された同大会の一般女子の部で準優勝を飾ったことです。
人形劇部クローバーは、一年間を通して様々な地域の自治会や諸施設へ出向き、人形劇、バ
ルーンアートや手遊びで親子や子どもたちの楽しいひとときを演出しました。吹奏楽部は高
槻まつりを初めとする各種催しや施設での演奏に請われて出演し自慢の音色を響かせまし
た。新しく誕生したのが着物クラブ「雛菊」です。着物のデザインに取り組む今までにはな
かったユニークな活動内容のクラブです。まずはハンカチ染めを手がけました。
4)学生寮(聖アグネス寮)
今年度の寮生は 4 月の時点で 37 人でした。寮生委員が中心となって春学期は、入寮式 、
新入寮生歓迎会、スポーツ大会、秋学期にはクリスマス礼拝・祝会や退寮式等を企画運営し、
相互の親睦をはかりました。また文集委員会は今年も読み応えある文集を完成させ、寮生一
人一人の横顔を映し出しました。
アグネスサロンは、学長先生を初めとする諸先生を囲んで、学生生活について語り合う場で
す。春学期に 2 回実施しました。学期間中原則として月 2 回行われる晩祷は本年度より新た
に着任した三浦チャプレンのもとで厳粛に執り行われました。
京都キャンパス
1)各委員会について
①学生会
6 月 9 日(月)∼6 月 16 日(月)掲示総会を開き、京都キャンパス執行部として、8 名の執行
委員が信任されました。2008 年度の主な取り組みとしては、以下のとおりです。
○ 4 月 8 日(火)新入生歓迎会・クラブ紹介
○ 6 月 2 日(月)∼27 日(金) 受講マナーアップキャンペーン
○ 6 月 18 日(水)
、11 月 26 日(水) 留学生交流会
○ 5 月 26 日(月)∼6 月 6 日(月) 四川省大地震救援金活動
○ 7 月 23 日(水)学科交流会(アグネスホール、室町館各教室)122 名参加。
○ 7 月 24 日(木)高槻・京都学生会合同会議 高槻キャンパス
○ 9 月 22 日(月)リーダーズセミナー 高槻キャンパス
2 月 5 日(木)
〃
京都キャンパス
○11 月 22 日(水)お願い文書を高槻キャンパス執行部との連名で学長に提出。
○12 月 17 日(水)クリスマスパーティ 学生食堂にて実施。99 名参加。
○3 月 新入生歓迎実行委員会を立ち上げる。
②京都SeeLフェア実行委員会
今年度は 2 年生が中心となり、5 月 13 日(火)に立ち上げてメンバーを募り、1 年生も含め
30 名で、毎週火曜日を委員会日として取り組みました。主な活動は次のとおりです。
○ 7 月 26 日(土)高槻センター街 「夜まつり」実行委員 5 名参加。
○10 月 12 日(日)京都学生祭典にバルーンアートで 9 名がブースに出展しました。
「京都 SeeL フェアin平安女学院」のチラシを配布。
○11 月 2 日(日)京都 SeeL フェアin平安女学院。
京都キャンパスでは、大学祭実行委員会としての位置づけで取り組みま
したので、詳しくは大学祭の項目のとおりです。
○12 月 13 日(土)上京老人クラブ連合会とのボランティア体験。
於:永観堂・禅林寺(SeeL フェア実行委員 3 名、イルミネーション実行委員 3 名)
○1 月には次年度の委員長、副委員長を選出しました。
21
③学生イルミネーション委員会
5 月 13 日(火)から委員会を立ち上げ、メンバーを募ったところ、2 年生及び 1 年生で 34 名
の委員となり、今年度の活動を開始しました。
今年のテーマは「ほほえみの宝石箱∼夢の輝きをつめこんで∼」
主な活動として、
○ 7 月 28 日(月)∼8 月 7 日(木)電飾確認作業
○ 8 月 18 日(月)∼19 日(火)メインテーマの「宝石箱」に取り組む。
○10 月 11 日(土)京都学生祭典「灯祭り」の準備に参加。
○10 月 12 日(日)京都学生祭典、同「灯祭り」に 2 名参加。
○10 月 11 日(土)京都観月の夕べ〔上賀茂神社〕レセプショ二ストと共に受付・案内。
同 13 日(月)
同
〔京都コンサートホール〕
同
○11 月 22 日(土)アグネスイルミネーション点灯式。17:00∼
詳しくはアグネスイルミネーション 点灯式の項目のとおりです。
○12 月 13 日(土)上京老人クラブ連合会とのボランティア体験
於:永観堂・禅林寺(イルミネーション実行委員 3 名、SeeL フェア実行委員 3 名)
○ 1 月 29 日(木)∼30 日(金) 電飾等の撤去。
○1月には次年度の委員長、副委員長を選出しました。
④図書委員会
12 名のメンバーで定期的に活動しました。原則月 1 回、案内誌「読んでモーリーン」を発刊。
また「アグネス読書マラソン」にも取り組みました。しかし秋学期からは活動が停止しがちに
なり、定期的な活動が取りにくくなりました。
上記以外の主な活動は次のとおりです。
11 月 2 日(日)京都 SeeL フェアに参加。
2 月 5 日(木)に行われたリーダーズセミナーを最終として、解散しました。
⑤卒業企画委員会
今年度の国際観光学科は 3 年生のクラス委員 4 名が決まり、7 月 2 日(水)委員会発足。京都
キャンパスは 4 年生がいないので、3 年生のクラス委員を中心に次年度に向けてのアルバム作
成 に取り組みました。
3 月 19 日(木)卒業パーティ(ホテルグランヴィア京都)
。次年度に向けて、3 年生のクラス
委員 2 名と学生会 2 名がオブザーバーとして参加し、卒業パーティ担当の 4 年生の委員会メン
バーを補佐しました。
2)大学祭
京都キャンパスは京都 SeeL フェアを京都の大学祭として位置づけ、SeeL フェア実行委員
会を 5 月に立ち上げて、
30 名のメンバーで毎週火曜日を委員会日として取り組みました。
SeeL
担当者と学生たちの打ち合わせも 6 月 24 日(火)から 10 月 17 日(金)まで 8 回も実施し、
11 月 1 日(土)の前日の準備に最終打ち合わせを行いました。主な活動は以下のとおりです。
○10 月 12 日(日)第 6 回京都学生祭典に 9 名の SeeL フェア実行委員がバルーンアートでブー
ス出展。
○11 月 2 日(日)京都SeeLフェアin平安女学院。参加者;約 2,000 名。
・京都 SeeL フェアの内容は、楽しい京料理教室、第 3 回銭湯KING、ライブ、大抽選会、
源氏物語着装ショー、宝探し大会などでした。
・大学祭としての内容は以下のとおりです。
① 民族衣装ショー② アジアンフードエリア③ 野外ステージ(ダンス、吹奏楽、軽音楽)
④ 親子でENJOYブース
○11 月 8 日(土)高槻キャンパスの大学祭に京都キャンパスからも模擬店(SeeL フェア)
、ス
テージ(ダンス部、吹奏楽部)に参加。
○12 月 1 日(月)学長と SeeL フェア実行委員会、イルミネーション委員会、
大学祭実行委員会〔高槻〕が会食。約 60 名参加。
22
3)クラブ活動
各委員会の他にクラブ活動としては、今年度から軽音楽部とバトミントンクラブが立ち上
がりました。従来からの吹奏楽部、ダンス部、丸亀護身術部、書道部、美術部、
イングリッシュクラブ、セントアグネスレセプションは今年度もいろいろな場面で活躍しま
した。
主な活動として、
○7 月 27 日(日)
「左京区民まつり」にダンス部がバルーンアートとダンスで参加。
○8 月 3 日(日)
「高槻まつり」に吹奏楽部が高槻キャンパスと合同で出演。
○10 月 11 日(土)
〔上賀茂神社〕
、13 日(月)
〔京都コンサートホール〕
「京都観月の夕べ」 セントアグネスレセプションが受付・案内業務で参加。
○11 月 22 日(土)ホームカミングデーにおいて吹奏楽部が演奏。
○12 月 10 日(水)クリスマスカンタータに京都キャンパスの吹奏楽部 7 名が参加。
○ 2 月 1 日(日)ダンス部が「LIVE KIDS IN 新風館」に出演。
4)学生指定マンション
大学から徒歩又は自転車で通学可能で、一定補助のある学生指定マンションは地方生に関
心が高く、地方生の入学手続き状況の中で部屋数を限定して一定数の募集を行っています。
今年度は「エルセレーノ本能寺」5 室の募集を 12 月 16 日(火)から開始したところ、比較
的早期に満室となりました。年度末に1名の退室があり、最終 1 年生から 3 年生までの利用
状況は「エルセレーノ本能寺町」11 室、
「御所西セントラルハイツ」5 室で計 16 室となりま
した。
(10)就職支援活動
1)就職活動支援体制の更なる整備と強化
好調だった 2007 年度の就職希望率および内定率(大学 94%、短期大学部 100%)を継続
するために、様々な工夫をした 1 年でした。
まず、就職講座、就職ガイダンスでは、企業・福祉・保育の各プログラムとも内容を更に充
実させました。また、DVDで補講を行い、欠席者や再受講希望者へのフォローも充実させ
ました。さらに、担当職員による個別相談に力を入れたことはもちろん、後援会および理事
長統括室にご協力いただき、学生が就職活動に意欲を持って取り組む基本ツールとして「就
職ガイドブック」を企画制作しました。
その結果、内定率は下表の通り、経済・雇用情勢悪化の今年度(2009 年 4 月 15 日現在)
も 90%超を維持しました。なお、大きな社会問題となった企業による内定取消となった学生
はいません。
学校名
大
学
短期大学部
学 科 名
国際コミュニケーション学科、
生活環境デザイン学科
福祉臨床学科
英語コミュニケーション学科
保育科
内定率
93.3%
92.3%
93.3%
91.3%
100%
2)教員との連携
教員とキャリアサポートセンター双方向からの就職支援体制を高めるために、担任教員と
キャリア担当者それぞれが学生の状況を記載するゼミ・クラス別シートを作成し、情報交換
を密に行い、進路指導、求人斡旋に活用しました。
23
主な就職先
<四大企業>
㈱京セラ、キユーピー㈱、西日本旅客鉄道㈱、㈱京都銀行、㈱JTBサン&サン
<四大福祉>
(医)洛和会ヘルスケアシステム、(福)舞鶴学園、(福)和悦会、
(福)水仙福祉会
<短大企業>
ダイハツ工業㈱、㈱ユーシン精機、㈱三井住友銀行、㈱京都銀行、㈱京都信用金庫
<私立幼稚園>
(学)聖光学園聖光幼稚園、(学)河辺学園千里山ナオミ幼稚園、
(学)鴨東キリスト教学園鴨東幼稚園、(宗)日本基督教団茨木教会めぐみ幼稚園
<私立保育園>
(福)つつみ会たんぽぽ安威保育園、(福)北巣本福祉会北巣本保育園、
(福)柊野保育園、
(福)照治福祉会阿武山たつの子保育園・浦堂保育園
(11)各センターの活動状況
1)生涯学習センターの活動
2008 年度は次の 3 つの講演会を催しました。これらの講演会を通して、
“今、大切と
思われる事項“について、学生・教職員および地域社会に、啓発・問題提起しました。
①趣 旨:性同一性障害に対する差別の現実を考える。
日 時:2008 年 7 月 1 日(火)15 時 50 分∼17 時 30 分
演 題:
「 多様な性を考える ∼ 性同一性障害者の挑戦 ∼ 」
講 師:森村 さやか「G−FRONT」
(性同一性障害者団体)
場 所:高槻キャンパス 4 号館 106 教室
参加者:124 名
②趣 旨:環境ホルモンの怖さを啓蒙する。
日 時:2008 年 10 月 21 日(火)15 時 50 分∼17 時 10 分
演 題:
「 ダイオキシンと環境ホルモンの怖さ∼食品や食器への複合汚染∼ 」
講 師:宮田 秀明(摂南大学薬学部教授/農学博士)
場 所:高槻キャンパス 4 号館 106 教室
参加者:98 名
③趣 旨:DVの現状と被害を受けた場合の法律関係を考える。高槻市との共催。
日 時:2008 年 12 月 14 日(日)14 時 00 分∼16 時 00 分
演 題:
「 DV被害者と子どもたちへのサポート 」
− フェミニストカウンセリングの現場から −
講 師:井上 摩耶子(ウィメンズカウンセリング京都)
場 所:高槻市立総合市民交流センター 5 階 視聴覚室
参加者:26 名
共 催:高槻市
2)キリスト教文化センターの活動
キリスト教文化センターは、建学の精神に培われた素晴らしい歴史と伝統を継承し、本学
につらなるすべての人々の心の拠り所となるべく活動をしています。運営はチャプレンを中
心とした運営委員会が主体となり、礼拝を中心とした活動を行なっています。
キリスト教文化センターでは今年度年間テーマを『まことの愛』
「わたしがあなたがたを愛し
たように、互いに愛し合いなさい。これが私の掟である」(ヨハネによる福音書 15 章 12 節)とし
ました。
①礼拝
チャペルアワー(昼の祈り)、聖アグネス寮の晩祷、附属幼稚園の園児のための礼拝
24
②年間特別礼拝
入学・始業礼拝、チャペルオリエンテーション、花の日礼拝、逝去者記念礼拝、
大学祭開会礼拝、クリスマス・カンタータ発会式、クリスマス礼拝、
成人祝福感謝礼拝、卒業礼拝、聖アグネス寮・入寮式・退寮式・クリスマス礼拝、
附属幼稚園の花の日礼拝・収穫感謝礼拝・幼児祝福式、イブ礼拝とキャンドルサービス
③学院特別行事
クリスマス・カンタータ
④その他の行事
聖書贈呈式、チャペルトーク月間特別講話、セメスター留学、チャペルコンサート、
「トロイの木馬」除幕式、田畑の祝福の祈り、附属幼稚園の保育者のための聖書の会
⑤キリスト教文化センター学生ボランティア
オーガニストギルド、聖歌隊、オーケストラ楽器演奏、ハンドベルクワイアー
3)国際言語文化センターの活動
①他大学・他団体との連携
国際言語文化センターでは、2008 年度もセメスター留学(約4ヵ月間)を主催し、カナダ、
ニュージーランド、オーストラリア、中国の4ヵ国4大学の提携大学へ合計6名の学生を派
遣しました。夏期カナダ研修旅行(3 週間)については、申込者が最少催行人数の 15 名に達
しなかったため中止としました。不安定な為替レートと、原油高のあおりで参加費用を例年
に比べかなり高めに設定せざるを得なかったこと、などが申込者減少の原因と思われます。
来年度の実現に向けて、方策の再検討を進めていきます。
②語学検定試験学内団体受験の実施
上記の事業の他、国際言語文化センターでは例年通り TOEIC-IP、実用英語検定試験(英検)
、
中国語検定試験(中検)の学内団体受験を主催しました。
・TOEIC-IP:12 月 6 日(京都)が 20 名、2 月 21 日(高槻)が 7 名受験しました。
・英語検定:第 1 回(6 月 15 日)
(高槻)は申込者が少人数のため中止しました。第 2 回(10
月 19 日)
(高槻)は 10 名の申込者があり実施しました。第 3 回(2009 年1月 25 日)
(高
槻)も 10 名の申込者があり予定通り実施しました。
(京都)は申込者が少人数のため中止しました。第 2 回
・中国語検定:第1回(6月 22 日)
(11 月 23 日)
(京都)は 9 名の申込者があり予定通り実施しました。第 3 回(2009 年3
月 22 日)
(京都)は申込者が少数であったため中止しました。
2009 年度は、TOEIC-IP は年 2 回の実施とし、英検と中検は受験者数が少ないため、学
内実施を中止します。
(12)後援会との連携
1)後援会助成金の使途
後援会からは、学生の勉学及びキャンパスライフ全般にわたる支援を頂いています。具体
的には、就職懇談会をはじめとした就職活動支援の他、学生会や大学祭実行委員会の活動支
援など広範囲にわたり多大な貢献をしていただきました。2008 年度助成金として、
「学生就
職活動対策費」200 万円をいただき、以下のとおり有効に活用し、高い就職率実現に繋がり
ました。
①職業適性検査受検料補助
②面接トレーニング受講料補助
③筆記試験対策講座受講料補助
④就職戦略支援システム”JobHunter”カスタマイズ費用の補助
⑤就職関連図書購入の補助
⑥保護者就職懇談会開催に係る郵送料等の補助
また、⑦「施設整備助成金」
・・・昨年度寄贈いただいたガーデンセット用にパラソル
10 セットとパラソルカバー10 枚(387,188 円)を寄贈いただきました。
2)2008 年度保護者就職懇談会
25
2008 年 11 月 16 日(日)13 時∼16 時、大学と後援会との共催で、会場を従来の高槻キャ
ンパス食堂から交通至便なホテルグランヴィア京都に変えて開催しました。保護者 81 名、
後援会役員 5 名、教職員 42 名の計 128 名が参加し、プログラムは、山岡理事長・学長から
本学のキャリア支援についての説明の後、キャリアサポートセンターから就職状況・支援内
容について報告、内定学生によるパネルディスカッションを等を行いました。保護者からは
概ね満足との感想をいただきました。
3)平安女学院大学公開講座「香山リカ氏講演会」について
2009 年 1 月 11 日(日)14 時∼15 時 30 分、毎年恒例となった後援会との共催による公開講
座を高槻現代劇場中ホールにて開催しました。講師には精神科医・大学教授としてTV等多
数のメディアで活躍されている香山リカ氏を迎え、
「
“いい子”じゃなきゃいけないの?」を
テーマに、香山氏の「今の自分を受け入れる」自己肯定の大切さを説いた講演に、多くの参
加者が子育てやこれからの自分自身の人生について再考する機会となり、意義深い時間とな
りました。会場は高校生をはじめ、子育て中の方から 60 代を過ぎた方までさまざまな年代
の聴講者で埋まりました。
テーマ
「 “いい子”じゃなきゃいけないの? 」
会
場
後
援
講演者
高槻現代劇場 中ホール
高槻市、高槻市教育委員会
香山 リカ(精神科医、立教大学教授)
参加人数
500名
26
(13)資料編(2008年度在籍者、卒業者数、免許・資格等取得者数)
1)在籍者数
2009年3月31日現在
学部・学科
国際観光学部
生活福祉学部
人間社会学部
生活環境学部
短期大学部
合
国際観光学科
生活福祉学科
福祉臨床学科
国際観光
コミュニケーション学科
国際
コミュニケーション学科
生活環境
デザイン学科
英語
コミュニケーション学科
保育科
計
学科
合計
175名
98名
100名
1年次
2年次
3年次
4年次
82名
35名
―
93名
63名
―
―
―
63名
―
―
37名
―
―
33名
―
33名
―
―
―
39名
39名
―
―
31名
49名
80名
40名
―
―
82名
91名 100名
―
―
191名
42名
合計
525名
273名
250名 296名 127名 125名 798名 798名
2)卒業者数(2008年3月)
学 部
現代文化学部
人間社会学部
生活環境学部
短期大学部
合 計
卒業者数
3名
66名
49名
137名
255名
学
科
現代福祉学科 2名、国際コミュニケーション学科 1名
福祉臨床学科 33名、国際コミュニケーション学科 33名
生活環境学科 1名、生活環境デザイン学科 48名
英語コミュニケーション学科 39名、保育科 98名
3)2008年度 免許・資格等取得者数
《現代福祉学科・福祉臨床学科》
精神保健福祉士
国家試験受験資格
福祉レクリエーション・
レクリエーション・
(福祉)
社会福祉士
国家試験受験資格
ワーカー
インストラクター
5名
31名
7名
5名
3名
高校教諭一種
《国際コミュニケーション学科》
高校教諭一種 中学校教諭一種
上級
上級
(英語)
(英語)
ビジネス実務士
情報処理士
1名
1名
3名
5名
情報処理士
レクリエーション・
インストラクター
4名
1名
《生活環境デザイン学科》
1 級建築士 2 級建築士 上級情報
受験資格 受験資格 処理士
20名
21名
1名
フード
サイエンティスト
衣料
インテリア
処理士
フード
スペシャリスト
管理士
プランナー
商業
施設士補
25名
4名
9名
5名
20名
13名
情報
《短期大学部》
幼稚園教諭 2 種
保育士
ビジネス実務士
情報処理士
95名
95名
19名
17名
27
中学校高等学校
(1)概 要
2008 年度は中学生 84 名、高校生 109 名の新入生を迎え、全体として中学 191 名、高校 320
名、合計 511 名で新年度が始まりました。今宿純男中高校長をリーダーに平安女学院の教育改
革を推進し、生徒の校則違反も減少し、規律ある学校生活を送る生徒が増えました。学校行事
に参加される保護者も増え、保護者との連携を大切にしてより良い生徒指導へとつなげていき
ます。
(2)2008 年度から「新コース」がスタート
2008 年度より中高とも「アグネス総合進学コース」と「立命館コース」がスタートしました。
◇「アグネス総合進学コース」は高校でⅠ類とⅡ類に別れ、Ⅰ類は平安女学院大学をはじめ、
有名私立大などへの進学、Ⅱ類は国公立大学、難関私立大学への進学をめざします。
◇「立命館コース」は、原則として全員が立命大学やAPU(アジア太平洋大学)に進みます。
両コースともキリスト教精神に基づく長い伝統を大切にし、時代や社会の変化に応じて、新し
い教育内容で出発しました。改革に合わせて新しくなった高校制服や通学カバンで学校の雰囲
気も変わりました。なお、2007 年度に引き続き「新コース設置準備室」を設けて、新行事やガ
イダンスの具体的な実施母体となり、2009 年度に向けての準備を行いました。
1)具体な教育内容
①基礎学力やマナーをしっかり身につけさせました。
②学んだ知識を使ってさまざまな問題に取り組む「知識活用力」や自分の意見や考えを外に
向けて発信できる「自己表現力」をつけました。
③立地や大学の豊富な人材を生かして、京都の伝統文化を学び体験する授業を設けました。
中 1「祇園祭」学習、中 2「時代祭」学習、中 3「御所一般公開」学習
高 1「祇園祭」学習、高 2「葵祭」学習
④将来の人生設計をしっかり考えることのできる「キャリア教育」を充実させました。
中 1:夏に「職業調べ」をして学院祭展示発表や授業でプレゼンを実施しました。
高 1:7 月「USJ 研修」
、9 月「インターンシップ」等でキャリア教育を進めました。
⑤語学教育を重視し、コースごとに語学力の目標基準を達成するための教育内容としました。
2)これらの教育内容を実現するため、教育課程を以下のとおり変更しました。
①授業時間を 1 週 38 時間とし、授業時間数や内容の充実をはかるカリキュラムとしました。
中学 1 年では今年度から 7 限目を「振返り授業」とし、英語・国語・数学の自主学習定着
の時間として教科担当者や担任の協力で効果をあげました。
②1日3回のアグネスタイムを設け、短期集中学習の時間をおく(全学年の取り組みとした)
1回目の「Englishアワー」では、ネイティブの英会話でリスニングの力をつけ
ました。
3回目の「Agnesタイム」では、5 教科の小テストで基礎学力を定着させました。
③新教科を設置
◇「アグネス総合進学コース」に新教科「プレステージ」を設置
中1:
「日本文化」で礼儀作法や浴衣着付け、
「ソーシャル」で命と食の学習を実施しま
した。
高1:
「日本文化」で礼儀作法や・着物着付け、
「ソーシャル」で命の学習を実施しまし
た。
◇「立命館コース」に新教科「リベラルアーツ」を設置
中1:
「起業家教育」としてワコールや立命館大学生との連携で授業を実施しました。
高1:土曜日は立命館大学衣笠キャンパスで「リベラル授業」があり、環境問題を中
心に実施しました。
28
3)生徒・保護者の満足度
新入生と保護者へのアンケートの集計では、
「新コース」の授業や指導・学校生活について、
生徒・保護者とも「満足度が非常に高い」という結果が出ています。
(3)中高全体の授業や進路指導
学校を挙げて、挨拶の徹底・授業集中・自主学習・服装指導を進め、生徒達は楽しく落ち着
いた学校生活を過ごしています。
中高とも授業や進路指導の改善により、家庭学習の大切さを理解させ、学力も向上しました。
教科指導に力を入れ、英語関係では、英検受験に関して中学としての取り組みが評価されて「学
校表彰」を受けました。
クラブ活動として、ESS クラブからスピーチコンテストに参加した生徒が近畿大会などに出
場した他、体操部がインターハイ出場・コーラス部が関西大会出場等、優秀な成績を修めまし
た。
進路においては、平安女学院大学と連携したキャリア教育を実施し、生徒の学習意欲の向上
とともに早期の進路に対する意識づけが強化されました。また、立教大学指定校推薦枠定員 8
名を満たし、国公立大学や有名私立大学についても合格者数が順調に伸びています。
学校改革や立命館との提携や新コース開設に注目が集まり、特に中学校への期待は大きくな
り、平安女学院教育改革が浸透してきたことを確認できました。
(4)施設・設備関係の整備状況
1)エディホール外部通路の滑止め設置
6 号館改修後は生徒・教職員が通行する機会が増加しましたが、雨天時には大理石調の材質
により非常に滑りやすい状態になりますので、床面に滑止めシールを貼付して転倒事故の防
止を図りました。
2)黒板取替
教室の黒板が校舎建設時以来ほとんど改修されておらず、板面の痛みが激しい物や授業時
に磁石が使用できない教室がありましたので、黒板板面を張り替えました。改修した教室は、
普通教室 6 室と理科室の計 7 ヵ所です。
3)生徒用机・イス交換
大部分の机・イスが 1990 年以前の物で、割れや凹み等の破損が激しいものが増加していま
したので、
中学 1 年生と中学 2 年生のクラスを対象に 160 セットの机・イスを交換しました。
今後 4 年をかけて、ホームルーム教室の机・イスの交換を進めて行きます。
4)高校ホームルーム教室にシューズボックス設置
従来、高校生は個人ロッカーに着替えや弁当と一緒に靴を入れており、保護者から改善の
要望が出ていました。衛生面からも問題がありますので、高校ホームルームクラスに 30 人
収納のシューズボックスを設置し改善を計りました。
5)3 号館中央階段改修
3 号館中央階段は、段鼻・けこみ部分の欠落が目立っていました。同箇所は室町門を入っ
た正面にあたり、生徒・保護者をはじめ多数の来客の目に触れるところであり、また同校舎
は登録文化財であることから、明治館補修施工業者長谷川建設に依頼し建築当時と同じ技法
で改修を行いました。
(5)教務部
1)授業改善の取組み
新任教員が増えたため、特に若年層を対象に教務部内で担当者をきめて、アドバイスを行
うなど積極的に取り組みました。また、全教員に対しては、1学期の授業を振り返る授業報
告を提出させ、中間的な総括を行ってもらったことは大きな前進です。
29
2)学習アンケートの実施
7月と 12 月の 2 回、生徒に授業についてアンケートを実施しました。7 月は、授業と生徒
の学習習慣、12 月は生徒の学習習慣について実施しました。アンケート結果は全教職員に示
し、学習時間の不足しているクラスなどへ適切なアドバイスができました。中学の読書の取
り組みは効果が上がっています。
3)学習習慣の確立
中学校は学校全体で生活点検帳「タイムくん」を導入し、各担任がこまめに点検すること
により、学習習慣の確立ができています。学習時間の増加にもつながっています。また、中
学1年生で取り組まれた振り返り学習は、自主学習の習慣と、学習する雰囲気を作り出す上
で大きな効果がありました。
定期考査前の 1 週間の学習ウィークは各学年の担当者から各教科に依頼することで、前年
度よりも効果的な取り組みとなりました。
高校1年生は、設置準備室主導で行いましたが、年度当初考えていた到達目標には少し至り
ませんでした。
4)成績処理システムについて
成績入力システムに基づいて、通知票、素点通知票、大表、学籍データなどの処理を行っ
ています。
5)模擬試験の実施
学力を把握する手段として、中学の学力推移調査、大阪進研模試、高校のスタディサポー
ト、試験模試が定着しました。経年変化や多年度変化を必要に応じて示しながら、各教科へ
の課題などを提起しています。
6)アグネスタイムなどの新しい取り組みについて
教務担当となったアグネスタイムについては、それぞれ検証を教務サイドでも行い、必要
な提案を行ってきました。結果としてアグネスタイム②(昼間実施)は取りやめ、①(朝)と③
(夕)は実質的な方向で充実させることとなりました。
7)成績不振者に対する取り組み
高校 1 年は年度末に、原級留置者を出しました。教務部としては学年に夏休みの時点から
アドバイスを行い、2 学期からは学力不振者への直接面談・補習に取り組みました。
高校 2 年生では、欠課時数オーバーによる休学者、成績不振による原級留置者が出ました
が、保護者・本人ともそれまでの指導経過に納得し、新しい進路を切り開いてくれました。
追認考査は各教科の協力により必要な生徒への認定をすることができました。
8)学籍異動の生徒数
・転出 中学 2 名 高校 4 名
・休学 高校 10 名
・退学 高校 3 名
9)教務内規の整備
高校の成績評価基準が 2008 年度入学生より変更となりましたが、履修科目、卒業規定な
どを変更しました。成績基準は引き続き 09 年度持ち越しの検討課題となっています。
10)教員研修
教員研修は年 3 回、PISA を巡る教育情勢、SS 等からの生徒現状分析、各種模試から課題
をテーマに行いました。
(6)生徒部
1)安全対策
2007 年度新入生対象で実施した安全教室を、今年度は警察関係者を招いて中高全校生で実
施しました。また、痴漢被害などの対応を保護者・警察と連携して行いました。自転車通学
などの安全面強化が課題です。
30
2)マナー指導
身嗜み・あいさつなどのマナーについては、本学院の教育方針の根幹でもあり、生徒に日
常的に声を掛け、学校に愛着・誇りをもたせる指導を徹底しています。校則に則り服装(頭
髪も含む)指導も厳しくしております。そのため近隣の方からはお褒めの言葉を頂いており
ます。
3)その他の指導
インターネットのWebサイトへの書き込み問題で指導しました。表に現れにくく、丁寧
な指導とWebサイトの性質を周知させることが大切です。盗難もここ数年で初めて発生し
ました。指導は難しく、その防止策と生徒への注意喚起を強化し再発防止をしていきます。
4)主な行事
①体育祭
集団演技ですべてのブロックのレベルが上がりました。3 年生中心に良いものを創り上げて
いく姿勢は、後輩に大きな刺激を与え、終了後下級生が先輩のクラスにお礼に行くなど、例
年にない雰囲気を醸し出しました。ただ、雨天のため競技をカットせざるを得なくなり消化
不良の面もありました。翌日が休みになったため、会場整備や道具の撤収など課題も残りま
した。
②学院祭
クラス単位での演劇発表がメインとなり、高校では模擬店・クラブ・有志の発表など盛り上
がりをみせました。中高とも 3 年生がすばらしいものを演じ、下級生の模範となりました。
クラス人数減少で、中学は演劇後の展示での負担が大きくなり課題を残しています。
5)生徒会
高校生徒会は新聞発行を増やし、黒タイツ要求で生徒の先頭に立って活動しました。こう
した働きは、生徒会役員の自覚を高めました。行事の企画や運営、そのための会議を自分た
ちで進めていくなど課題は残っています。中学生徒会でも 3 学期にはレクリエーション大会
を企画するなど、年度当初に比べてその成長は著しいものがありました。今後も自主性を育
んでいく予定です。
6)クラブ
体操部は京都府で優勝し、インターハイ出場を果たしました。コーラス部は京都府金賞で
関西大会に出場しました。吹奏楽部は京都府銀賞、ESS部は個人で優秀な成績を修めまし
た。練習に励んで上位を目指し活躍したこれらのクラブに続くクラブが増えることを期待し
ています。地道な活動で努力しているクラブもたくさんあります。
7)奨学金
年度当初に公的奨学金・高校 3 年生対象大学予約奨学金・学内奨学金を周知しました。奨学
金希望者は増えています。
(7)国際理解について
1)姉妹校交流
姉妹校 Ivanhoe Girls' Grammar School(オーストラリア:メルボルン)交流では、2008 年 9
月 13 日から 9 月 22 日まで、生徒 24 名が、2 名の付添教師とともに本学の受け入れプログラ
ムに参加して本校を訪問し、
中 1 から高 3 までの 24 家庭がホストファミリーとして協力し、
家庭での交流の他、授業や行事にも参加しお互いに貴重な体験をしました。
2)修学旅行
中学 3 年生は 3 月 11 日より 3 月 13 日に「卒業旅行(韓国)」を実施。事前学習や学校交流
などを通じて国際理解を深めました。参加者は 43 名、付添教員は校長始め 4 名でした。
高校2年生は昨年に引き続き「オーストラリア(ケアンズ)研修旅行」を実施しました。
日程は 2008 年 10 月 31 日より 11 月 6 日、参加生徒は高校 2 年在籍数(休学・退学を除く)84
名中、76 名が参加、付添教員は副校長を含め 6 名でした。
31
3)単位認定留学
高 1 で 1 名、高 2 で 1 名が「単位認定制度(1 年間)」を利用して留学しました。
(8)チャプレン室
−建学の精神を深め、命を大切にするために−について
1)朝の礼拝(朝礼)
一日の始まりとなる朝礼を大切にしています。互いに耳を傾け合う朝礼とするために、今
年度も朝礼表を作成し、高校生には朝礼日誌を書いてもらいました。今年度もクラス朝礼で
生徒が発表した原稿のうち優れたものを、毎学期1回放送朝礼で生徒自身に発表させ、クラ
ス朝礼のより一層の充実を図りました。
2)チャペル朝礼
学院を支える祈りの場としてのチャペルに、毎週 2∼3 クラスずつが入り、チャペル朝礼
を行いました。チャペルは 110 年を越える歴史とともに様々な人々の祈りが染み込んだ場で
あり、そのような環境での朝礼は、パイプオルガンの前奏や後奏があり、ひざまずき黙祷し
厳粛に行われています。また、礼拝を支えるパイプオルガン演奏者は毎年オーディションで
選ばれ、今年も 3 名の奏楽者が礼拝奉仕を行いました。
3)クリスマス・カンタータ
カンタータ(キリスト誕生の声楽劇)の充実を図るため、準備段階から関わりました。ま
た、カンタータは高校 3 年生を中心に、他の学年の生徒も裏方として参加し大変感動的なも
のでした。裏方を含め、カンタータを指導できる教員の減少が今後の課題です。
クリスマス献金(29 万円)は、国際精神里親運動やアフガン復興 NGO,地域活動,ホームレ
ス支援など国内外 8 ヵ所に寄付しました。
4)宗教行事
入学式、入学礼拝、始業式、終業式、イースター礼拝、誕生日礼拝、保護者会チャペルア
ワー、花の日礼拝、学院関係逝去者記念礼拝、収穫感謝礼拝、クリスマス礼拝、学院創立記
念礼拝、卒業式、卒業礼拝、同窓会礼拝、修学旅行結団式等を行いました。学年全員が出席
する礼拝と自由参加の礼拝等がありますが、イースター礼拝は昨年度より、収穫感謝礼拝は
今年度より全生徒教職員の参加で行いました。収穫感謝礼拝では生徒教職員に米を持ってき
てもらい、神様におささげしました。おささげした米は京都寄り添いネットに寄付しました。
5)チャプレン室体制
キリスト教精神を浸透させるチャプレン室は、チャプレン 2 名と教員 1 名の体制でした。
(9)保健室
1)保健室来室状況(件数)
下記「資料」は保健室の来室記録用紙に記入した生徒のみの合計件数です。
冷えからの不調や生理痛の生徒のなかで、
「ホットタオル(濡れタオルをレンジで温めたもの)
を貸して下さい」と自分自身で対処できる生徒が増えてきました。ホットタオル貸し出しの
みや小さなケガ等は件数に入れていないので、実際はもっと多くの生徒が来室しています。
気になる生徒は随時担任やカウンセラーと連絡をとり対応しました。週 1 回のメンタル会議
では、支援室・相談室にも関わっている要配慮の生徒状況を共通理解しました。
中1
中2
中3
高1
高2
高3
合計
1 学期
123
76
56
295
112
131
793
2 学期
68
48
38
312
119
105
690
3 学期
19
44
28
114
65
8
278
合計
210
168
122
721
296
244
1761
32
2) 健康診断
定期健康診断
・実施
①内科(高 2、3 年)・歯科・身長・体重・座高・視力・聴力:4 月 17 日(木)午前
②検尿 1 次:5 月 8∼9 日、2 次:6 月 17∼18 日、臨時:6 月 27 日
③胸部 X 線(高1):3 月 25 日(火)入学者説明会時
④心電図(中 1・高 1):4 月 17 日(木)午後
⑤内科検診(高 1):5 月 1 日(木)午後
⑥内科・結核検診(中学生):4 月 24 日(木)全日
・事後措置
①各生徒の健康状態の把握、健康管理
②有所見者に受診勧告を行いました。
③11 月に、有所見者で未受診者に再度受診勧告書を渡しました。
臨時健康診断・健康調査・健康相談
・実施
①高校 2 年生修学旅行前健診:9 月 25 日(木)
②夏期・冬期運動部合宿前健康調査(合宿参加生徒のみ)
③中学 3 年生卒業旅行前健診:1 月 15 日(木)
・事後措置
①有所見者に健康相談・受診勧告を行いました。
②付き添い教員に要配慮生徒の連絡を行いました。
教職員健康診断
・実施 10 月 15 日(木) 13:00∼17:00 委託業者:中央診療所
・事後措置
①11 月 27 日(木)13:30∼15:30 に学校医による健康相談を実施
②以前の反省点を委託業者の担当者と繰り返し打ち合わせを行い、改善を要望したため、今
年度当日は大きな問題もなくスムーズに実施できました。
3)学校環境衛生
・水質検査
①学校薬剤師による定期検査:5 月 29 日(木)午前、保健室による実施:12 月 13 日(土)
〈結果〉
・すべて水質基準に適合。ただし、残留塩素の数値が不足気味の箇所があります。
・使用頻度の低い水道に関しては遊離残留塩素値が低かったり、色度に問題があっ
たりする箇所があります。
・現在の支援室の水道は、以前より毎回遊離残留塩素と色度に問題があるため、飲
料としては使用できない状態です。
・体育館トイレの水道は、遊離残留塩素は基準値を満たしていますが、値が低いた
め、飲料は禁止しています。
・ダニアレルゲン検査(保健室ベッド、ソファー):夏季休暇中に実施
〈結果〉定期的に掃除機をかけているため、特に問題ありませんでした。但し、ソファー自
体が古く使用も多いため、夏季にはダニが発生しやすいようです。今のところ、ソファ
ーカバーを定期的に洗濯したり掃除機をかけたりするようにこころがけて対応していま
すが、何年後かには新品に交換します。
4)その他
緊急時対応に関して
①教職員救命講習会:7 月 25 日(金) 13:30∼16:30
講師:上京消防署 出店氏
参加人数:18 人(中高 11 人、法人大学 7 人)
3 時間の普通救命講習会の形態で実施しました。参加者全員が熱心に取り組み、とても有
意義な講習会でした。
33
②AEDトレーナー・心肺蘇生練習用人体モデル(3 セット)を購入
③教職員全員に人工呼吸用携帯マスクを配布
④学院祭にてAED・心肺蘇生体験を実施
・短時間の実施でしたが、中学生や保護者が熱心に参加してくれました。
・中1もAEDに大変興味を持っており、生徒向けのAED講習も検討する予定です。
学院祭模擬店
①模擬店衛生面
本年度は、衛生面の注意を生活委員からの連絡ではなく担任からの連絡としましたが、生
徒認識は薄いように感じました。特に検食を提出するクラスはほとんどなく、出向いて回収
する必要がありました。また、保護者会および同窓会についても同様でした。
来年度に向けて、衛生面の連絡の徹底が課題であると思われます。
②検便
高校 6 クラス・教員・保護者会・同窓会が調理を希望し、総計 155 名に検便を実施しまし
た。全員異常なしでした。
(10)図書室
1)図書室利用状況
2008 年度の貸出総冊数は 2,716 冊(中学生:1,830 冊、高校生:778 冊、教職員:108 冊/
中学図書室:1,230 冊、高校図書室:1,486 冊)となり、昨年度と比較すると約 700 冊余り
が減少しました。
2005年度
2006年度
2007年度
2008年度
貸出冊数
在籍人数
1人当冊数
貸出冊数
在籍人数
1人当冊数
貸出冊数
在籍人数
1人当冊数
貸出冊数
在籍人数
1人当冊数
中学1年 中学2年 中学3年 高校1年 高校2年 高校3年
1,157
134
231
718
1,186
574
35
42
40
119
183
172
33.1
3.2
5.8
6
6.5
3.3
1,031
1,283
169
252
235
387
51
36
42
131
113
175
20.2
35.6
4
1.9
2.1
2.2
874
870
802
343
469
213
57
50
36
95
123
107
15.3
17.4
22.3
3.6
3.8
2
854
285
691
328
204
246
84
57
50
113
92
115
10.2
5
13.8
2.9
2.2
2.1
※ 貸出冊数減少の理由は俄かには即断しかねる部分がありますが、2008 年度については生徒の
購入希望図書については厳選して集書に努めたことも反映しているかもしれません。貸出冊
数減少の事実を厳粛に受け止めつつ、
生徒・教職員がより利用しやすい図書館を構築するよう
に努めていかなければなりません。
依然として中学生の図書室利用は堅調です。
(生徒数でいえば高校生の半数にもかかわらず、
貸出冊数では 2 倍以上の冊数を貸し出しています。
)これは、中学のカリキュラムの中に「読
書の時間」が設けられたり、「読書マラソン」等の試みも継続しておこなわれるなど、中学
生全体に積極的な動機付けが与えられていることがうかがえます。今後もこの傾向が継続さ
れるように各教科の担当教員と緊密な連携を取りながら図書室を運営していきます。
2)図書整理統計
2008 年度は、購入:749 冊(¥1,294,958)、寄贈:185 冊(¥481,933)、再登録:759 冊(¥846,913)
の図書を受け入れました。
3)蔵書点検作業
2008 年度については過去 10 年間余りにもわたるブランクを経て、蔵書点検作業に着手し
ました。この作業によって得られた結果を積極的に活用しながら、次年度以降に予定されて
いる図書のデータベース構築作業に引き継いでいきたいと考えています。
34
4)
「あゆみ」の発行
2008 年度の生徒紀要「あゆみ」は以下の通り発行しました。
原稿依頼開始:2008 年 10 月初旬、冊子完成:2009 年 2 月 25 日
発行部数:650 部
※昨年度に引き続き、表紙デザイン・原稿レイアウト・印刷レイアウト等については法人広
報チームの助言を仰ぎながら編集作業を進めました。
(11)進路部
1)平安女学院大学・短期大学への内部進学
高 3 年生を対象に、6 月に生徒保護者向けの平大ガイダンスを実施、夏の面談を経て、9
月には「子ども学部」を含めた教学内容や学内特別推薦の説明会を実施しました。また、幼
稚園実習は高 1、高 2 の生徒を対象に実施し、参加者多数のため、6 月と 11 月の 2 回に分け
て実施しました。
2)進路ガイダンス
自分の適性にあったふさわしい進路を見つけるために、次の 3 通りのパターンで実施しま
した。
① LHRでのガイダンス(各学年学期に 1 回程度)実施
② 大学説明会・オープンキャンパスへの参加(校外)
③ 大学説明会・出前講義(校内) 高1、高2対象の分野別のガイダンスを実施
また、
「進路の手引き」を大学・短大、学部学科、職業案内などの内容を昨年より増補して
発刊しました。
3)キャリア教育
新コースの教育の1つの柱であるキャリア教育は、各学年で系統的に実施しました。アグ
ネスⅠ類では、夏休みに「ユニバーサルスタジオ研修」を実施、2 学期には SEEL の協力によ
ってインターンシップを実施、その後、働く卒業生の話を聴きました。アグネスⅡ類では、
主に学問分野の研究を通じて、大学進学を具体的にイメージする取り組みを行いました。立
命館コースでは、卒業生の話に続いて、キャリア講演会を実施、キャリアデザインの意義や
重要性を理解することを目標にしました。中学校では中1で職業インタビュー、「お仕事紹
介」発表、中 2 でパソコンを使った職業調べなどを実施しました。
4)補習・学習合宿の実施
特進コース、アグネスⅡ類を中心に、各コースで夏・冬・春休み期間中や放課後に進学補
習を行いました。また、高 1 では夏休みに各コースで学習合宿を計画、アグネスⅠ類は高槻
キャンパス、アグネスⅡ類と立命館コースは立命館大学で実施しました。
5)学習ルーム
2 号館1階に設置した学習ルームは、さっそく多くの生徒が利用しています。とくにグル
ープ学習室は、進路相談、学習相談、質問など多目的に利用されています。また、個人学習
室では受験を目前にした生徒が、学習に打ち込んでいる姿が目立ちました。
6)主な大学の合格者数と進路先
今年は国公立大学に 8 名の合格者を出しました。平安女学院大学・短期大学への進学は 17
名(国際観光 6、子ども 5、保育 4、外国語文化 2)でした。
立命館大学特別推薦 4 年目の今年度は 21 名がこの制度を利用しました。
主な大学の合格者数は次の通りです。
( )内は合格者数
滋賀大学(2)
、奈良女子大学(1)
、京都府立医科大学(1)、奈良教育大学(1)
、
大阪府立大学(1)
、大阪教育大学(1)
、北九州市立大学(1)
、立命館大学(21)、立教大学(8)
、
関西大学(3)、関西学院大学(3)、同志社大学(1)、同志社女子大学(4)、京都産業大学(8)、
龍谷大学(3)など。
なお、
卒業生 115 名の進路先は大学 89 名、短期大学 16 名、専門学校 7 名、
その他 3 名でした。
35
(12)入学センター(中学校・高等学校)
1)2008 年度基本方針
2008 年度より装いも新たにアグネス総合進学コースおよび立命館コースがスタートしま
した。本校を含む中高と有名私大の連携は学習塾・進学教室などの受験業界にとどまらず、
新聞等マスメディアにも取り上げられて反響を呼びました。その新コース第一期生を迎えて
学院の教育内容を充実させるとともに、本校の魅力を受験生・保護者、中学校、塾・進学教室
など受験希望者やその関係諸機関に広く伝えることを基本方針に据えました。同時に、受験
希望者の立場に立った親身な対応を常に心がけて取り組みました。
また、広報活動のさまざまな場面で出された本校への期待や要望などを学校改革へフィー
ドバックさせることも重要な課題と位置づけました。
2)オープンスクールについて
本校教育を広く公開する行事と位置づけ、在校生の参加を大幅に増やして生徒たちの生き
生きした姿を前面に押し出す取り組みを行うとともに体験授業や展示・クラブ発表を通じて
魅力をアピールしました。
第1回目は、夏休み前の 6 月 30 日(土)に、第2回目は、10 月 28 日(土)に開催しました。
とりわけ中学受験希望者を中心に堅調に参加者を集めることができ、じっくり見学をできる
ように中学校受験、高校受験を午前・午後に振り分けた二部制として取り組みました。実際、
本校を受験したり入学した生徒の多くがオープンスクール参加をきっかけに本校のもつ教育
内容や雰囲気が気に入ったとアンケートに答えています。百聞は一見にしかずのたとえ通り、
来校した生徒・保護者の多くが本校を気に入っていることからも、今後専願受験者を増やす
意味でも非常に大切な取り組みといえます。
3)学校説明会・個別相談会について
本校の教育方針と 2009 年度入試に関する説明会を中学校受験者を対象に 11 月 15 日(土)・
22 日(土)の 2 回、高等学校受験者を対象に 11 月 8 日(土)にそれぞれ開催しました。参加者
数は昨年度に比較して減少しましたが、参加者の多くが熱心な本校の専願希望者とくにリピ
ーターが目立ちました。
また、12 月 1 日(土)、8 日(土)、15 日(土)および 22 日(土)の4日間、中学校高等学校入
試受験希望者の個々の相談に対応する機会を設けました。とりわけ、15 日(土)はクリスマ
ス・カンタータ見学会と併せて多くの参加を得ました。
さらに、各公立中学校において総合的学習の一環として取り組まれている中学生による学
校訪問の受け入れ窓口となり、学校見学者に本校教育の特徴について説明する機会を持ちま
した。
4)京都府私立中学高等学校連合会主催行事への参加
6 月 15 日(日)にみやこめっせで行われた「私学フェア“KYOTO”
」には、教員・生徒が参加
し、広く本校教育をアピールするとともに、第 1 回オープンスクールへの参加を呼びかけま
した。
9 月 20 日(土)∼23 日(火)にかけて京都産業会館で私学展が行われました。全体の参加者は
低調に終わり、京都私学全体として反省課題となりました。
12 月 2 日(日)にはメルパルク京都で入試説明会が開催され、志望校決定の最終段階という
こともあり、多くの受験希望者の相談を受験・入学に結びつけることができました。
5)中学教員対象説明会について
京都府、滋賀県、奈良県に関してはそれぞれ京都府私立中学高等学校連合会および各行政
区ごとの進路主事会の主催する合同説明会に参加し、本校教育の取り組みおよび入試要項に
ついて説明する機会を持ちました。日程は、京都府は 8 月 21 日(木)、滋賀県の大津市 8 月
22 日(金)、湖南 4 市 20 日(水)、近江八幡市 8 日(金)、彦根市 26 日(火)でした。
大阪府については、京都私学 7 校の担当者が実行委員会を結成して、高槻・茨木方面および
枚方・寝屋川方面の各中学校にそれぞれ働きかけて独自の説明会を枚方市で 8 月 27 日(水)、
高槻市で 22 日(金)に開催しました。
36
6)塾・進学教室対象説明会ついて
京都・滋賀・大阪・奈良・兵庫の各塾・進学教室の教職員を対象とした説明会を 9 月 9 日(火)
に本校で開催しました。いずれも約 135 塾参加を得て盛況となり、塾関係者の本校の学校改
革への熱い期待を感じ取ることができました。また、本校の入試に関する問い合わせや教育
への要望を直接聞き取り、また意見交換など大変貴重な機会となりました。
7)業者・塾・進学教室主催入試説明会
学習塾・進学教室主催の説明会として以下の説明会・相談会に参加しました。
◎京進(4/29)みやこめっせ
◎明光義塾(5/10)メルパルク京都
◎栄光ゼミナール(8/31)メルパルク京都
◎開智義塾(9/28) 京阪奈プラザ
◎開成教育セミナー(9/28)ピアザ淡海
☆中高ミーティング梅田(9/28)梅田センタービル
◎茨木高槻教育研究会(10/5)高槻現代劇場 ◎奈良県進学博(10/12)奈良商工会議所
◎浜学園説明会(10/12)ヒルトン大阪
◎五ツ木書房(10/13)OMM ビル
◎関西進学セミナー(10/13)ホテル日航茨木大阪 ◎河本教室(10/30)河本教室八幡校
☆ひのき塾(10/31)山城ホール
◎関西私塾の会(11/2)京都タワーホテル
◎KEC ゼミナール(11/4)なら 100 年会館
(◎印:継続、 ☆印:新規参加)
また、業者主催の説明会として以下の説明会・相談会に参加しました。
エルネット主催 入試説明会(7/21) 守口ロイヤルハインズホテル
マイライフ新聞社主催 入試説明会(9/15) ラポール枚方
8)広告・宣伝媒体による広報活動
中学校入試・高等学校入試の受験希望者および塾・進学教室向けの宣伝媒体を中心に、本
校教育の特色をアピールすると同時にオープンスクール・学校説明会の告知などに積極的に
取り組みました。
中学校・高等学校 クリスマス・カンタータ
37
(13)資料編
1)在籍者数( 2009 年 3 月 31 日現在)
○高等学校
1年
クラス数
人数
ア グ ネ ス コー ス
2
57
Ⅰ類
特進Ⅰコース
特進Ⅱコース
ア グ ネ ス コー ス
1
26
Ⅱ類
立命館コース
1
26
計
4
109
2年
クラス数
人数
3年
クラス数
人数
旧アグネス
旧アグネス
2
1
3
59
22
6
87
2
2
1
5
計
クラス数
人数
48
6
164
44
23
4
66
29
1
26
1
12
26
311
115
○中学校
1年
クラス数
人数
アグネスコース
立命館コース
計
2)2008 年度卒業者数
○高等学校
2
1
3
2年
クラス数
人数
2
57
49
34
83
2
クラス数
2
2
1
5
アグネスコース
特進Ⅰコース
特進Ⅱコース
計
○中学校
クラス数
2
3)2007 年度卒業生の進路一覧
○高等学校
大
学
進
短期大学
学
専門学校
就
職
そ
の
他
合
人数
48
44
23
115
人数
50
89
16
7
1
2
計
115
校
校
職
計
40
10
0
50
進学
○中学校
本
他
就
合
38
57
3年
クラス数
人数
2
50
2
50
計
クラス数
4
2
1
7
人数
107
49
34
190
幼 稚 園
(1)概要
1)こいのぼりフェスタ 1000(高槻市芥川桜堤公園で実施)に参加
4 月 25 日(土)∼5 月 5 日(月)に開催された「こいのぼりフェスタ 1000」に 5 歳児(年
長組)が製作したこいのぼりを出展しました。
2)ミス・ブール記念ホームを慰問
6 月 9 日(月)花の日の行事の一環として核家族化が進む中、園児たちに敬老の心を育てる
ために介護老人福祉施設を5歳児(年長組)が慰問しました。
3)キャンプの実施について
7 月 15 日(火)∼16 日(水)1泊で、年長組が、能勢一里松キャンプ場に宿泊保育に出か
けました。
4)平安女学院大学附属幼稚園こども祭りを開催
2008 年 10 月 19 日(日)に保護者会主催の「子ども祭り」が開催されました。
地域の子どもたちや卒園児がたくさん参加してくれて、賑やかに行なわれました。
5)クリスマスカンタータに出演
大学高槻キャンパスで行なわれたクリスマスカンタータに聖歌隊として参加しました。
6)園庭開放
未就園児を対象に16回実施しました。園庭開放が 11:30 までなので、その後どんぐりの森
へ行かれる方もあり、相互に影響しあっていると思われます。
7)募集活動
9 月に 3 回入園説明会・見学会を行ないました。パワーポイントを用いて、具体的な園生活
の写真を見ていただき説明することにより、わかりやすかったという評価を得ることができま
した。
(2) 施設・設備関係の整備状況
1)観察林駐車場の整備
観察林駐車場から幼稚園に到る坂道及び通路を整備しました。坂道には階段を設置し、登降
園時の園児及び保護者の安全が確保されました。また、通路の倉庫を撤去し、外観を整えまし
た。90%の園児が登降園する通路なので、今後も花を植えるなど、環境を整えていく予定です。
2)自動車進入路のフェンスの移設
自動車進入路のフェンスが、自動車の離合を妨げていたので、移設を行ないました。往来が
円滑になり、渋滞がなくなり、危険も少なくなりました。
3)階段の手すりを設置
2 階保育室に上がる階段を、障がい児が利用することになったため、手すりを設置しました。
ホームセンターで手すり等を購入、大学職員に取り付けを依頼しました。
39
5
財務の概要
2008 年度決算の概要
Ⅰ.〔資金収支の状況〕
資金収支計算書〔表 1〕について、ご報告いたします。
(1)収入の部
○学生生徒等納付金収入は、在籍学生数が減少したものの、前年度に大学・短大、本年度の中学高
校の授業料値上げなどにより 1,411,219 千円、前年比 12,884 千円の増加です。なお、在籍学生
生徒園児数(2008 年 5 月 1 日現在)は、前年比 14 名減少の 1,433 人です。
○手数料収入は、入学検定料 12,980 千円、大学入試センター試験実施手数料 3,252 千円、試験料・証
明手数料 1,298 千円の合計 17,530 千円、前年比 4,564 千円の減少です。
○寄付金収入は、教育研究強化寄付・学院振興寄付などの合計 25,084 千円、前年比 9,589 千円の
増加です。平安女学院校友会 6,500 千円・校友会同窓会 5,000 千円・大学後援会 4,300 千円・中
高保護者会 1,252 千円の合計 17,052 千円の寄付をいただいたのが増加の主たる要因です。
○補助金収入は、
国庫補助 181,647 千円と地方公共団体補助 327,848 千円を合わせて 509,495 千円、
前年比 57 千円の増加です。
○資産運用収入は、投資信託分配金 10,158 千円、預金利息 2,034 千円、施設設備利用料収入 1,868
千円の合計 14,060 千円、前年比 7,090 千円の減少です。
○資産売却収入は、京都市上下水道の予納金制度廃止により、水道利用申込金 100 千円が返還され
たことによる収入です。
○事業収入は、アグネス寮の寮費、京都学生用マンション賃料収入およびピアノレッスン料、室町食堂収入により
33,207 千円、その他 480 千円の合計 33,687 千円、前年比 607 千円の増加です。
○雑収入は、退職金財団交付金 21,928 千円、明治館竣工式と春の文化フェスタのお祝金 1,662 千円、
過年度分大学諸費残金精算 1,378 千円、大学休学者在籍料 900 千円、春の文化フェスタチケット等 892 千
円、他 4,852 千円の合計 31,612 千円、前年比 46,638 千円の減少です。私大退職金財団交付金の
不交付および過年度分現場実習費精算が無くなったのが減少の主たる要因です。
○借入金収入は、有栖館土地購入のため市中銀行から借入れた 750,000 千円および長期借入金の借
換え 40,000 千円との合計 790,000 千円です。
○前受金収入は、本年度に受入れた次年度入学者の学納金 230,458 千円で、前年比 52,715 千円の
減少です。
○その他の収入は、施設設備等引当特定預金から繰入れた 266,125 千円、前期末未収入金の回収
53,359 千円、長期貸付金の回収 7,448 千円、預り金受入収入(所得税・共済掛金・学生諸費等)
403,557 千円、立替金回収収入 67,198 千円の合計 797,687 千円で、前年比 51,472 千円減少です。
以上の主たる収入から、期末未収入金 31,099 千円と前期末前受金 283,173 千円を資金収入調整
勘定として調整(減額)し、これに前年度繰越支払資金 581,316 千円を加えた当年度収入の部合計
は 4,127,976 千円となり、前年比 393,524 千円の増加です。
(2)支出の部
○人件費支出は、合計 1,187,248 千円、前年比 29,284 千円の減少です。
○教育研究経費支出は、合計 326,026 千円、前年比 22,995 千の増加です。
消耗品支出 4,322 千円、報酬委託手数料支出 4,416 千円の減少があったが、主たる増加要因は、
奨学費支出 22,592 千円、学生生徒活動補助金支出 2,481 千円、修繕費支出 7,602 千円の増加で
す。
40
○管理経費支出は、合計 263,074 千円、前年比 17,140 千円の増加です。
通信運搬費支出 5,264 千円、印刷製本費支出 11,283 千円の減少があったが、主たる増加要因は、
賃借料支出 4,020 千円、広報費支出 25,365 千円、雑費支出 2,978 千円の増加です。
○借入金等利息支出は、
借入金約定利息額 43,091 千円と当年度借入金利息 7,468 千円の合計 50,559
千円です。
○借入金返済支出は、長期借入金の当年度約定返済額 215,756 千円と長期借入金の借換え返済分
40,000 千円との合計 255,756 千円です。
○施設関係支出は、京都キャンパス有栖館土地取得 750,000 千円、明治館・室町館・有栖館・烏丸
館・中高校舎の建物整備改修工事 120,248 千円、明治館外構工事 4,830 千円、他 2,211 千円の合
計 877,289 千円です。
○設備関係支出は、大学・短期大学部の新教務システムや携帯電話サイトシステムの導入および中
学・高等学校の机・椅子の入替えやシューズロッカーの設置など教育設備充実のために 31,542
千円を、またその他に大学室町館地下食堂の整備や新会計システム導入等設備充実のために
14,883 千円、図書支出 4,745 千円の合計 51,170 千円です。
○資産運用支出は、㈱学生情報センターに対する学生用賃借物件の敷金 750 千円です。
○その他の支出は、長期奨学貸付金支出 411 千円、前期末未払金支払支出 60,860 千円、預り金支
払支出(所得税・共済掛金・学生諸費等)427,309 千円、前払金支払支出 7,555 千円、立替金支
払支出 66,427 千円の合計 562,562 千円、前年比 105,926 千円の減少です。
以上の主たる支出から、期末未払金 59,426 千円、前期末前払金 6,904 千円を資金支出調整勘定
として調整(減額)した支出合計は、3,508,103 千円です。
この結果、次年度繰越支払資金は 619,873 千円となり、前年比 38,557 千円の増加です。
学校会計基準による計算書類について
1.資金収支計算書
資金収支計算書は、毎会計年度での諸活動に対応する全ての収入・支出の内容ならびに
当該会計年度における支払資金の収入・支出の顛末を明らかにするものです。
2.消費収支計算書
消費収支計算書は、資産の消費額および用益の対価(=消費支出)と、その補填に充当
しうる収入(=消費収入)とが持続的に均衡しているかなど、財務の健全性を表すもの
です。
3.貸借対照表
貸借対照表は、保有する財産が有効に維持・管理されているかを明らかにし、会計年度末
における財政状態を表したもので、資産・負債および正味財産(基本金・消費収支差額)を
示しています。
41
資金収支計算書〔表 1〕
(単位:千円)
収 入 の 部
科
目
学生生徒等納付金収入
手 数 料 収 入
寄 付 金 収 入
補 助 金 収 入
資 産 運 用 収 入
資 産 売 却 収 入
事
業
収
入
雑
収
入
借 入 金 収 入
前 受 金 収 入
そ の 他 の 収 入
資金収入調整勘定
前年度繰越支払資金
収 入 の 部 合 計
2008 年度予算
2008 年度決算
2007 年度決算
1,409,902
17,550
24,500
507,000
15,000
100
32,620
27,500
790,000
220,157
793,191
△313,172
581,316
1,411,219
17,530
25,084
509,495
14,060
100
33,687
31,612
790,000
230,458
797,687
△314,272
581,316
1,398,335
22,094
15,495
509,438
21,150
33,080
78,250
283,173
849,159
△345,692
869,970
△1,317
20
△584
△2,495
940
0
△1,067
△4,112
0
△10,301
△4,496
1,100
0
12,884
△4,564
9,589
57
△7,090
100
607
△46,638
790,000
△52,715
△51,472
31,420
△288,654
4,127,976
3,734,452
△22,312
393,524
4,105,664
当年予算対比
前年決算対比
(単位:千円)
支 出 の 部
科
目
2008 年度予算
2008 年度決算
2007 年度決算
当年予算対比
前年決算対比
人 件 費 支 出
教育研究費支出
管 理 経 費 支 出
借入金等利息支出
借入金等返済支出
施 設 関 係 支 出
設 備 関 係 支 出
資 産 運 用 支 出
そ の 他 の 支 出
資金支出調整勘定
次年度繰越支払資金
1,194,340
323,364
265,019
50,561
255,756
895,740
50,422
750
534,860
△ 58,904
593,756
1,187,248
326,026
263,074
50,559
255,756
877,289
51,170
750
562,562
△66,331
619,873
1,216,532
303,031
245,934
38,033
235,906
306,660
23,061
182,822
668,488
△67,331
581,316
7,092
△ 2,662
1,945
2
0
18,451
△748
0
△27,702
7,427
△26,117
△ 29,284
22,995
17,140
12,526
19,850
570,629
28,109
△182,072
△105,926
1,000
38,557
支 出 の 部 合 計
4,105,664
4,127,976
3,734,452
△22,312
393,524
42
Ⅱ.〔消費収支の状況〕
消費収支計算書〔表 2〕について、主な内容をご報告いたします。
(1) 収入の部
① 帰属収入
○寄付金は、資金収支計算書〔表 1〕の寄付金収入 25,084 千円に現物寄付 3,423 千円を加えた
28,507 千円です。
○資産売却差額は、京都市上下水道の予納金返還による簿価との差額 37 千円です。
このほかは、資金収支計算書の科目と同一内容ですので Ⅰ.〔資金収支の状況〕(1)収入の部
(40 ページ)をご参照ください。
以上により、当年度の帰属収入合計は、2,066,617 千円です。
② 基本金組入額
○第 1 号基本金は、当年度取得した固定資産(土地・建物・構築物・機器備品・図書等)931,881
千円のうち借入金および未払分 751,134 千円を除く 180,747 千円と、過年度に借入金により
取得した固定資産の当期借入金返済額等 72,234 千円の合計 252,981 千円が組入額となる。
一方、1 号基本金の取崩しとして建物・機器備品等の除却 58,349 千円があるため、差引し
た 194,632 千円を組入れた。
○第 4 号基本金は、当年度恒常的に保持すべき資金が前年度の額を下回るために組入れは生じ
ない。
以上により、消費収入合計は、既述の帰属収入 2,066,617 千円から基本金組入額を差引いた
1,871,985 千円です。
(2)支出の部
○人件費は、合計 1,167,037 千円、前年比 26,999 千円の減少です。
○教育研究経費は、合計 495,948 千円(うち減価償却費は 169,922 千円)、前年比 19,472 千
円の増加です。(減価償却費は、前年比 3,523 千円減少)
○管理経費は、合計 289,157 千円(うち減価償却費は 25,997 千円)、前年比 16,603 千円の増加
です。(減価償却費は、前年比 129 千円増加)
○資産処分差額
教育研究用備品および図書の除却分 3,730 千円を計上した。
上記科目の他に、借入金返済利息 50,559 千円、徴収不能引当金繰入額 1,174 千円がある。
以上により当年度消費支出合計は 2,007,605 千円です。
(3)当年度消費支出超過額および翌年度繰越消費支出超過額
上記(1)消費収入合計 1,871,985 千円と、(2)消費支出合計 2,007,605 千円の差額である当年度
消費収支は、135,620 千円の支出超過です。
これに伴い翌年度繰越は消費支出超過 5,600,286 千円となった。
以上、当年度は昨年度と同様、消費収支は支出超過となったが、帰属収支は 59,012 千円の収入超
過となり、帰属収入超過基調を継続している。
(45 ページ 消費支出超過額及び帰属収入超過額の推移 参照)
43
消費収支計算書〔表 2〕
(単位:千円)
消 費 収 入 の 部
科
目
2008 年度予算
学 生 生 徒 等 納 付 金
2008 年度決算
2007 年度決算
当年予算対比
前年決算対比
1,409,902
1,411,219
1,398,335
△1,317
12,884
手
数
料
17,550
17,530
22,094
20
△4,564
寄
付
金
27,500
28,507
26,144
△1,007
2,363
補
助
金
507,000
509,495
509,438
△2,495
57
資
産 運 用
収 入
15,000
14,060
21,150
940
△7,090
資
産 売 却
差 額
37
37
-
0
37
入
32,620
33,687
33,080
△1,067
607
入
27,500
52,082
78,250
△24,582
△26,168
合 計
2,037,109
2,066,617
2,088,491
△29,508
△21,874
基 本 金 組 入 額 合 計
△ 225,457
△ 194,632
△ 319,643
△30,825
125,011
消 費 収 入 の 部 合 計
1,811,652
1,871,985
1,768,848
△60,333
103,137
事
業
雑
帰
収
収
属 収 入
(単位:千円)
消 費 支 出 の 部
科
人
目
2008 年度決算
2007 年度決算
当年予算対比
前年決算対比
費
1,154,340
1,167,037
1,194,036
△12,697
△26,999
教 育 研 究 経 費
509,387
495,948
476,476
13,439
19,472
(うち減価償却費)
(186,023)
(169,922)
(173,445)
(16,101)
(△3,523)
費
293,738
289,157
272,554
4,581
16,603
(うち減価償却費)
(28,719)
(25,997)
(25,868)
(2,722)
(129)
借 入 金 等 利 息
50,561
50,559
38,033
2
12,526
資 産 処 分 差 額
2,300
3,730
484
△1,430
3,246
徴収不能引当金繰入額
1,200
1,174
2,328
26
△1,154
消 費 支 出 合 計
2,011,526
2,007,605
1,983,911
3,921
23,694
当年度消費支出超過額
△199,874
△135,620
△215,063
△64,254
79,443
翌 年 度 繰 越
消 費 支 出 超 過 額
△5,664,540
△5,600,286
△5,464,666
△64,254
△135,620
管
件
2008 年度予算
理
経
44
(ご参考) 消費支出超過額及び帰属収入超過額の推移
2002 年度
当 年 度 消 費 支 出 超 過 額
2003 年度
(単位:百万円)
2004 年度
2005 年度
2006 年度
2007 年度
2008 年度
△777
221
△150
△ 3,508
△ 55
△215
△136
額
−
−
−
4,503
-
−
-
翌年度繰越消費支出超過額
△ 6,260
△6,039
△ 6,189
△ 5,194
△ 5,250
△5,465
△5,600
△777
221
250
183
△55
△215
△136
△433
362
395
183
66
105
59
基
本
金
取
崩
特 殊 要 因 調 整 後 の
当 年 度 消 費 支 出 超 過 額
当 年 度 帰 属 収 入 超 過 額
(2004 年度および 2005 年度については、特殊要因を調整している)
消費収支差額と帰属収支差額の推移
(単位:百万円)
500
400
帰属収支差額
300
08 年度:59 百万円
200
100
0
2003年
-100
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
-200
消費収支差額
-300
08 年度:△136 百万円
Ⅲ.〔貸借対照表の状況〕
貸借対照表〔表 3〕
(単位:千円)
資 産 の 部
科
目
負債・基本金・消費収支差額の部
2008 年度
2007 年度
増減
固定資産
7,181,469
6,721,511
459,958
固定負債
2,486,607
1,990,724
495,883
(1)有形固定資産
7,099,240
6,366,649
732,591
流動負債
558,534
638,755
△80,221
82,229
354,862
△272,633
基 本 金
10,578,616
10,383,984
194,632
消費収支差額
△5,600,286
△5,464,666
△135,620
8,023,471
7,548,797
474,674
(2)その他の固定資産
流動資産
合
計
842,002
827,286
14,716
8,023,471
7,548,797
474,674
科
合
目
計
2008 年度
2007 年度
増減
Ⅳ.〔監査の状況〕
2008 年度決算についての監査状況は次の通りです。
(1)公認会計士による監査
2009 年 5 月 11 日(月)から 5 月 15 日(金)までの 5 日間、公認会計士による 2008 年度決算に係
る監査が実施された。決算処理についての特段の指摘事項はなく、消費収支計算書における損益
は、帰属収支差額(帰属収入合計約 2,067 百万円−消費支出合計約 2,008 百万円)約 59 百万円
の黒字であり、企業会計では償却前利益約 255 百万円、償却後利益約 59 百万円を計上している
と言える。従って、決算状況は良好であるとコメントを受けた。
(2)監事による監査
2009 年 5 月 15 日(金)に、本学院の監事による 2008 年度決算に係る計算書類等その他につい
て監査が実施され、指摘事項はありませんでした。
45
主要財務比率経年比較表
(2005 年度は、特殊要因調整後の数値に拠っている)
比
率
算式(×100)
人件費依存率
人 件 費 比 率
教育研究費比率
管理経費比率
消費支出比率
学 納 金 比 率
流 動 比 率
基 本 金 比 率
人件費 / 学生生徒納付金
人 件 費
/
教育研究経費 /
帰 属 収 入
帰属収入
管理経費
/
帰属収入
消費支出
/
帰属収入
学生生徒納付金 / 帰属収入
流 動 資 産 / 流 動 負 債
基本金/基本金要組入高
2002 年度
2005 年度
2006 年度
2007 年度
2008 年度
142.2%
81.4%
17.7%
7.4%
111.0%
56.1%
60.7%
91.7%
71.5%
51.7%
23.8%
13.8%
92.3%
72.4%
115.7%
94.1%
80.2%
56.4%
22.2%
14.9%
97.0%
70.3%
108.3%
92.7%
85.0%
56.9%
22.8%
13.1%
95.0%
67.0%
129.5%
93.5%
82.7%
56.5%
24.0%
14.0%
97.1%
68.3%
150.6%
88.4%
【グラフ】
財務比率の推移
120.0%
消費支出比率
100.0%
学納金比率
80.0%
60.0%
人件費比率
40.0%
20.0%
0.0%
2002年
2005年
2006年
2007年
2008年
(2005 年度は、特殊要因調整後の数値による)
人件費の推移(消費収支)
(単位:百万円)
1450
1400
1350
1300
1250
1200
1150
1100
1050
2003年
2004年
2005年
教職員人件費
46
2006年
退職給与引当金
2007年
2008年
6
トピックス
1.聖公会関係学校六校交歓会について
2008 年 5 月 24 日(土)
、聖公会関係学校六校交歓会が、平安女学院京都キャンパスを中心に
開催されました。今回は平安女学院が幹事校となったこともあり、教職員の意識も高く、学院か
らは84名の参加がありました。時折小雨がパラつくあいにくの空模様で、ソフトボールが中止
になるなど、競技種目の一部変更がありました。競技では平安女学院が昨年に引き続き総合優勝
を果しました。
競技の後はアグネスホールで懇親会を開催し、
関係学校相互の親睦を深めました。
また、併せて図書、チャプレン、入試担当の会議を催しました。
参加学校法人(参加者総数 200 名)
プール学院(30) 八代学院(22) 松蔭女子学院(35) 桃山学院(29)平安女学院(84)
2.聖公会関係大学・短期大学学長懇談会について
2008 年 8 月 25 日(月)
、京都ガーデンパレスにおいて、聖公会関係大学・短期大学学長懇談会が
開催されました。今回は本学が当番校で、9校13名の参加がありました。山岡学長の挨拶の後、
各校から近況報告およびCUAC(世界聖公会大学連合)の報告があり、引き続き、「学士力と質
の保証 ∼『大学全入』時代の学生への対応∼」について、活発な意見交換が行われました。各校
とも、学生数の確保に取り組むとともに、質の保証のための教学改革を推進中であることが窺えま
した。その後、昼食会が開催され、和やかな懇談のうちに閉会となりました。
3.聖公会関係学校教職員研修会について
今回の研修会は、平安女学院が幹事校となり、2008 年 8 月 25 日(月)から3日間、京都キャ
ンパスで開催されました。参加者は学校法人 15、その他の法人・教会等4、合計19 の団体から
145 名の参加者がありました。今回の主題は「聖公会関係学校の今後のあり方と連携」で、研修会
プログラムの概要は、以下のとおりです。
《8月25日(月)
》
(1)基調講演
発題テーマ
「これからの私学経営のあり方」
講
師
川本 八郎 学校法人立命館 理事・相談役
(2)パネルディスカッション
テ ー マ
「 私学の教職員と経営 」
パネリスト
川本 八郎 (立命館 理事・相談役)
松浦 道夫 (桃山学院大学 学長)
司
会
山岡 景一郎(平安女学院 理事長・大学長)
(パネリストと兼任)
《8月26日(火)
》
(3)分科会
<分科会テーマ>
分科会① キリスト教教育の現状と課題
礼拝や聖書を基に、教育現場における取り組み状況と今後の課題について。
進行:宮嶋
眞
平安女学院 理事
記録:三浦 恵子
平安女学院大学 チャプレン
会場:中学校高等学校 会議室A(昭和館)
分科会② 学生・生徒への指導について
多感な年代を過ごす学生・生徒に対する指導面での留意点等。
進行:杉山 修一 プール学院 院長・中学校高等学校長
記録:岡本 幸治
平安女学院大学事務部 サブマネージャー
47
会場:MホールB(室町館)
分科会③ 新任教職員懇談会 ∼役割と課題 ∼
私学の教職員として求められる資質と意識改革について。
進行:山岡 景一郎
平安女学院 理事長・大学長
記録:大峯 有次郎
平安女学院 理事長統括室チームリーダー
会場:法人会議室(室町館)
分科会④ 大学・短期大学の学生募集活動の現状と課題
私学の存続にもかかわる学生募集活動の現状と各校が抱える課題。
進行:菊地 伸二
平安女学院大学 教授・入試副本部長
記録:古川 和也
平安女学院 大学入学センターチームリーダー
会場:演習室M116(室町館)
分科会⑤ 聖公会関係学校の今後の協力・連携について
聖公会関係学校として、今後の発展に向けての具体的な協力・連携のあり方。
進行:小林 敬三
平安女学院 常務理事・事務局長
記録:井本 長子
平安女学院大学事務部 マネージャー
会場:MホールA(室町館)
《8月27日(水)
》
(4)全体会(分科会報告)
(5)聖餐式・閉会礼拝
4.SeeLフェアの開催について
2008 年 11 月 2 日(日)京都キャンパスで、財団法人 京都府生活衛生営業指導センターと本学
院の共同イベントとして、第 28 回京都SeeLフェアが開催されました。今回は、国際観光学部の
大学祭と同時開催され、また、学院教職員も「アート&私のお宝&思い出写真展」
「金山中国農民
画展」を行いました。これにより、文字通り“産・官・学・地”の共同イベントして、2,000 名
を超える方々が来校。伊吹文明元文部科学大臣や二之湯智氏、西田昌司氏の両参議院議員をはじ
め、京都府副知事、京都市副市長など多くの来賓も来場されました。
5.経費節減委員会の設置について
学院を取り巻く環境が厳しさを増す中、2009 年 1 月に経費節減委員会を設置し、室町館の光
熱水費等の経費節減を進めることとしました。なお、中高、高槻キャンパスについても室町館に
準じて取り組みを進めます。
(1)経費節減委員会の役割
①経費削減委員は各部屋の冷暖房機器、照明器具、複写機等の稼働・運転経費の節減を目指
し、各職員への啓発や機器等の稼働運転状況の点検、稼働・運転の効率化を進める。
②経費節減員会は定期的に開催し、経費節減の取り組みへのモチベーションの維持向上に努
め、また必要な方策を提言する。室町館全体の経費節減の状況の把握を行うと共に全職員
の共有化を図る。
(2)各担当(部屋)区分及び節減委員
委員長
小林常務理事・事務局長
副委員長
井本総務部・事務本部M
増田総合企画部M
48
各担当(部屋)区分
法人本部
入試本部
京都総合事務
理事長統括室・新学部準備室
教員執務室
その他の業務室
節 減
竹永
大前
内潟
大峯
福田圭
青木
委 員
廣瀬
市山
本郷
吉村
永田
阿部
(3)経費節減目標:
(学生・教職員1人当たりの)前年同月対比10%削減を目指す。
(4)その他
中高、高槻キャンパスは室町館に準じて取り組みを進める。
6.平安女学院大学 公開講座 「やさしい経済教室」の開催について
2008 年 8 月に改修工事が完了した明治館(国の登録有形文化財)を活用した初の公開講座と
して、
「平安女学院大学 公開講座 やさしい経済教室」を開催しました。同講座は、内外経済の動
向や金融詐欺への対策など、生活に役立つ情報を解説するものです。講師は小林敬三平安女学院
常務理事・事務局長が務め、全 3 回で実施し、好評を博しました。
日 時:2009 年 2 月∼4 月、毎月1回、計3回、各 14 時∼15 時 30 分
場 所:京都キャンパス 明治館
講 師:小林敬三 常務理事・事務局長
受講料:各回3,000円(本学学生は無料)
実施結果
人数(うち学生数)
2 月 21 日(土) 3 月 21 日(土) 4 月 18 日(土)
17 名(1 名)
13 名(1 名)
49
13 名(0 名)
合 計
43 名(2 名)
2008 年度 事 業 報 告 書
発行・編集 : 学校法人平安女学院 法人本部事務局
京都市上京区下立売通烏丸西入五町目町172-2
電話 075(414)8155
http://www.heian.ac.jp
発 行 日 : 2009年5月26日