エジプト現地法人の子会社化について

2013 年 4 月 25 日
東京海上ホールディングス株式会社
東京都千代田区丸の内一丁目 2 番 1 号
コード番号 8766
エジプト現地法人の子会社化について
東京海上ホールディングス株式会社（社長隅修三、以下「当社」）は、今般、当社の子会社で
ある東京海上日動火災保険株式会社が 40%出資するエジプト現地法人ナイル・ジェネラル・タカ
フル社（以下「NGT 社」）
、ナイル・ファミリー・タカフル社（以下「NFT 社」）を子会社化いたし
ましたのでお知らせします。
１．中東・アフリカ地域における事業展開について
東京海上グループは 1962 年にレバノンで営業を開始した後、インフラプロジェクト等に参画
する日系企業のお客様のサポートを中心に半世紀以上にわたり同地域における保険事業を展開
してまいりました。
2000 年以降は、2001 年にサウジアラビアでイスラム式保険（タカフル(*)）事業の参入、2008
年に Egypt Kuwait Holding Company, S.A.E.（以下「EKHD 社」
）との合弁会社である NGT 社・NFT
社をエジプトに設立する等、イスラム式保険商品の提供を通してローカルビジネスへの展開も進
めています。
現在では、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、エジプトの 3 カ国で元受保険事業を展開して
おり、今般のエジプト現地法人の子会社化等を通して、経済成長・人口増加が見込まれる同地域
での保険事業の展開を加速してまいります。
エジプト
◆現地法人（NGT 社・NFT 社）でタカ
フル（損保・生保）元受事業を展開。
(*)タカフルとは、過剰な不確実性、賭博、
利子などを禁じるイスラム教の教義に沿
アラブ首長国連邦(UAE)
◆東京海上日動ドバイ支店で
損保元受事業を展開。
いながら、損害てん補、死亡・疾病保障、
相互扶助といった保険の持つ経済効果を
享受すべく生まれた制度で、イスラム文化
圏を中心に広く普及してきています。なお、
直近のイスラム式保険マーケットの市場
規模は約 1 兆円と見られています。
サウジアラビア
◆現地法人（ATMC 社）でイスラム式
保険（損保・生保）元受事業を展開。
２．エジプト現地法人の子会社化について
（１）概要
当社は EKHD 社と共同で出資し 2008 年 10 月に NGT 社・NFT 社を設立いたしましたが、エジプ
トの若年人口・中産階級の増加に伴う中長期的なイスラム式保険（タカフル）ビジネスの発展
を見込み、EKHD 社が保有していた株式を取得し子会社化いたしました。
本株式は、東京海上日動火災保険株式会社を通じ、約 6.8 億円で取得しております。
なお、2013年5月頃を目処に、NGT社を Tokio Marine Egypt General Takaful S.A.E.に、NFT
社を Tokio Marine Egypt Family Takaful S.A.E.に社名変更する予定です。
（２）東京海上グループの出資比率
EKHD 社保有株式取得前：
40％
EKHD 社保有株式取得後： 99.99％（今後速やかに完全子会社化する予定）
（３）エジプト現地法人について
・NGT 社の概要
正式名称
Nile General Takaful Company S.A.E.
（Tokio Marine Egypt General Takaful S.A.E.に変更予定）
本店所在地
エジプト･アラブ共和国カイロ市
主な事業内容
ジェネラルタカフルの元受
設立年月
2008 年 10 月（2010 年 1 月開業）
資本金
30 百万エジプトポンド（約 4 億円）*
支店数
3 本支店
従業員数
約 70 名
主な株主
東京海上日動火災保険株式会社
99.99%
・NFT 社の概要
正式名称
Nile Family Takaful Company S.A.E.
（Tokio Marine Egypt Family Takaful S.A.E.に変更予定）
本店所在地
エジプト･アラブ共和国カイロ市
主な事業内容
ファミリータカフルの元受
設立年月
2008 年 10 月（2010 年 1 月開業）
資本金
41.6 百万エジプトポンド（約 5.5 億円）*
支店数
6 本支店
従業員数
約 100 名
主な株主
東京海上日動火災保険株式会社
99.99%
* 1 エジプトポンド=13.7 円にて計算。
（４）エジプトの保険市場と当社現地法人の事業計画について
エジプトの生損保市場規模は約 1,500 億円と中東・アフリカ地域ではアラブ首長国連邦、イ
ラン、サウジアラビア等に次ぐ規模でありながら、生損保の普及率（GDP 対比の保険料）は 1%
未満と潜在的な成長力の高い市場です。また、約 8,200 万人の国民のうち約 9 割がイスラム教
徒であることから、イスラム式保険に潜在的な需要が期待されます。
当社現地法人の拠出金（NGT 社・NFT 社合算、正味収入保険料に相当）は、2020 年に約 80 億
円を見込んでおります。
３．サウジアラビア現地法人の開業について（ご参考）
（１）概要
2012 年 10 月、サウジアラビアにおいて、日本の保険会社として初めての生損保兼営保険会
社であるアルインマー・トウキョウ・マリン社（以下「ATMC 社」）を開業いたしました。ATMC
社は、合弁パートナーであるアルインマー銀行の同国内全域に約 80 ある支店網等を通じてイス
ラム式保険商品を販売しております。なお、ATMC 社はサウジアラビアの共済保険監督法に基づ
き、同国の証券取引所に上場しております。
（２）現地法人等の概要
・ATMC 社の概要
正式名称
Alinma Tokio Marine Company
本店所在地
サウジアラビア王国リヤド市
主な事業内容
損害保険・生命保険の元受
設立年月
2012 年 6 月（2012 年 6 月に IPO を実施、2012 年 10 月開業）
資本金（開業時） 200 百万サウジリアル（約 50 億円）*
株主
東京海上日動火災保険株式会社
28.75%
アルインマー銀行
28.75%
サウジアラビア基礎産業公社グループ会社他
12.50%
一般株主
30.00%
（サウジアラビア通貨庁の指導により共済保険監督法を充足するた
め、同社株式の 30%を株式市場に公開しています。）
・アルインマー銀行の概要
正式名称
Alinma Bank (A Saudi Joint Stock Company)
本店所在地
サウジアラビア王国リヤド市
主な事業内容
商業銀行および投資銀行業務
設立年月
2006 年 3 月（2008 年 5 月に IPO を実施、2009 年 7 月開業）
資本金
15,000 百万サウジリアル（約 3,750 億円）*
支店数
79 支店（21 都市）（2012 年 9 月末現在）
従業員数
約 1,400 名
株主
Public Investment Fund
10.00%
General Organization for Social Insurance
10.00%
Public Pension Fund
10.70%
一般株主
69.30%
* 1 サウジリアル=25 円にて計算。
（３）サウジアラビアの保険市場について
生損保合算の市場規模は約 4,500 億円であり中東地域トップクラスである一方、生損保の普
及率は 1%未満とエジプトと同様に潜在的な成長力の高い市場です。
以上

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