Blancco 導入事例日本サムスン株式会社 Blancco の消去レポートにより、社内への導入が進む SSD 搭載パソコンを含む内蔵ディスクに対する監査業務を大幅に効率化日本サムスン株式会社 ( 以下、同社 ) は、社内の技術情報、顧客情報の流出対策として、スタッフが利用するパソコンの内蔵ディスクに対するデータ消去を実施していますが、消去業務と監査業務の効率化のために、 Blancco のソフトウェアを導入しました。データ消去後に発行される消去レポートは、社内のサーバにインストールされた Blancco Management Console で一元管理されています。本事例では、同社の次長・Brand T/F の岡田圭介氏、代理・経営革新 Part の宇野弘樹氏に、社内への導入が進む SSD 搭載パソコンを含め、日常的に実施されているデータ消去についてお話を伺いました。会社概要同社は、韓国に本社を置くサムスン電子の半導体事業部の日本国内における販売会社として設立され、メモリ製品、システム LSI 製品、 LED 製品、 TFT-LCD 製品、有機 EL 製品などを販売しています。半導体業界は、ドッグイヤーと言われており、近年のスマートデバイスの急速な普及も含め、技術革新やお客様の変化のスピードが速く、これら変化に追随すべく、同社では常にスピーディーな経営が求められています。情報流出に対してグローバルレベルで厳しく統制同社では、最先端の半導体メーカーの販売会社として、社内スタッフのデバイス利用にも力を入れており、スマートフォンやタブレットをはじめ、 SSD( ソリッドステートドライブ ) を搭載したパソコンなど自社製品の社内導入が進んでいます。しかし、その一方で、社内の技術情報、顧客情報など機密情報の流出が経営に与えるインパクトは非常に大きく、セキュリティについては、グローバルレベルで厳しく統制されていると言います。岡田氏は、次のように語ります。パソコンを分解して、内蔵ディスクのシリアルを記録現在、同社で社内スタッフ向けに保有しているパソコンは約 400 台。その内、約 300 台が実際に稼働しています。同社では、海外からの長期出張者や短期の派遣スタッフへの貸し出しなど、スポット的な利用が多く、ユーザ変更の際に、日常的にデータ消去が行われています。しかし、ディスクのシリアルを証跡として記録し保存することが求められているため、管理業務が煩雑になることが多かったと宇野氏は語ります。「セキュリティの重点ポイントとして、内蔵ディスクに対する監査があります。内蔵ディスクのシリアルを記録し管理することが必要ですが、 Blancco を導入する前は、シリアルを調べるために、毎回、パソコンを分解しなければなりませんでした。そのため、分解に要する工数や、手作業によるシリアル番号の管理が煩雑になっていました。」「ひとつの E メールを間違えて送ってしまうだけで、すべてのノウハウが漏れてしまうことがあります。実際、世界中で発生する産業スパイや情報流出などの事件は、個々のニュースとして話題になることがありますが、私たちも半導体メーカーとして、セキュリティをはじめ情報流出については、例外なく、グローバルレベルで厳しく統制されています。」日本サムスン株式会社代理・経営革新 Part 宇野弘樹氏内蔵ディスクに対する監査業務の効率化しかし、 Blancco のデータ消去ソフトウェア導入後、内蔵ディスクに対す日本サムスン株式会社次長・Brand T/F 岡田圭介氏る監査対応を、大幅に効率化することができたと言います。宇野氏は、 Blancco のデータ消去ソフトウェアが発行する消去レポートを、そのまま証跡として活用できる点を評価しています。「Blancco のデータ消去ソフトウェアは、パソコンのハードウェア情報を参照して、内蔵ディスクのシリアル番号を記録するので、証跡としての客観性が高いと思います。また、作業を自動化できるため、手作業によるヒューマンエラーを防ぐことができ、資料作成や社内監査の手離れがよくなりました。感覚的には、管理に必要な工数が、約 1/6 程度、効率化できたと思っています。」 Samsumg SSD 840 EVO/PRO のデータ消去については、Blancco のフィンランド本社で、正式に技術検証が行われ、ディスク全領域に対する安全なデータ消去が保証されています。同社では、実際に、 SSD 搭載のパソコンのデータ消去についても、日常的に行われるようになったと言います。宇野氏は、語ります。「従来の HDD だと、例えば 500GB のディスクのデータ消去に、2 時間半から 3 時間必要でしたが、 SSD の場合、2/3 程度に作業時間を短縮することができ、管理業務全体を、大幅に効率化することができました。」データ消去と消去レポートの集中管理同社では、データ消去と消去レポートの集中管理のため Blancco Management Conosole を導入しており、消去対象となるパソコンは、情報システム部門にまとめられて一括でデータ消去が行われ、消去レポートについては、必要に応じて、いつでも参照できる体制が整えられています。実際の作業については、ハブポート経由で接続された複数台のパソコンに対して、Blancco Management Conosole からネットワーク経由でデータ消去ソフトウェアを起動、一括でデータ消去が行われます。新機能ターボライトテクノロジーを搭載した Samsung SSD 840 EVO 本ディスクのデータ消去については、Blancco フィンランド本社にて、正式に技術検証が実施されました SSD の安全な社内利用を促進するために急速に普及が進む SSD のデータ消去に対応同社では、国内向けに販売している SSD、 Samsumg SSD 840 EVO/PRO の社内向けの導入を進めています。SSD は、従来の HDD に比べて記憶媒体としてのパフォーマンスが高く、 TCO の観点から法人での利用に最適だと言います。岡田氏は語ります。「SSD 内蔵のパソコンは、通常の書き込み速度の向上だけでなく、起動やシャットダウン時間も短縮されるため、1 年で換算するとスタッフ一人あたり 3 日分の労働時間を確保することができますが、これを社内全スタッフで合算すると、大幅な TCO 削減になります。また、通常のビジネスでは、1 日あたり 1GB 程度の書き込みがあると言われていますが、その場合、理論上、ディスクの寿命は 440 年となり、大量の書き込みが発生する環境においても、パソコン本体より長い期間、利用することができます。」 SSD の企業導入のボトルネックのひとつとして、従来の HDD と同等のデータ消去ができないと言われていましたが、 Blancco は、2013 年、独自技術による SSD 向けのデータ消去ロジックを、パソコン向けデータ消去ソフトウェアに実装しました。同社では、 SSD 搭載のパソコンの安全な社内利用を促進するために、今後も、データ消去と消去レポートの管理に注力すると言います。岡田氏は次のように語ります。「従来の HDD であれば、数年で廃棄するのが当たり前でした。しかし、 SSD は、パソコン本体よりも寿命が長く、パソコンをリプレースした場合でも、ディスクは継続して利用するというケースが確実に増えると思います。ディスクの再利用についても、セキュリティ面での安全性を確保するのは大前提になりますので、データ消去と証跡の管理の重要性は高まると思います。」日本サムスン株式会社本社所在地 : 〒108-8240 東京都港区港南 2-16-4 品川グランドセントラルタワー 10 階事業内容 : エレクトロニクス部品・製品の輸入と国内販売創立 : 1953 年 10 月 Web サイト : http://japan.samsung.com 導入製品 : Blancco PC Edition, Blancco Management Console 取材日：2014 年 1 月本文中の記載されている会社情報やお役職等の情報につきましては、 2014 年 1 月現在のものです。株式会社ブランコ・ジャパン TEL: 03-5772-7491 E-mail: [email protected] 〒107-0062 東京都港区南青山 2-23-8 外苑ビル 5 階製品やソリューションについての詳しい情報は、弊社 Web サイトをご覧くださいブランコデータ消去検索 www.blancco.jp Copyright © Blancco Japan Inc. All rights reserved. ※記載されている社名、製品名またはサービス名は、各社の商標または登録商標である場合があります BJ-CS004-201403