シルクロード・騎馬遊牧民族・オアシスと草原・ザ・グレート・ゲーム・ソ連からの独立…… 中央アジアってどんなところ?~熊谷図書館おすすめの中央アジアを知るための資料~ キルギスは中央アジアの国です。 さて〈中央アジア〉はアジアの中央部を 意味する漠然とした用語で、その意味・範 囲は分野や時代・地域によってかなり幅が あります。このリストでは国際連合の地域 の分類による〈中央アジア〉=カザフスタ ン・キルギス・タジキスタン・トルクメニ スタン・ウズベキスタンの五ヶ国を中心に、 資料によってはさらに広く〈中央アジア〉 をとらえています。 目で見て楽しむ ~写真集と DVD・ビデオ~ 『世界の大遺跡 7シルクロードの残映』 講談社 1998 175p 36cm(2 階 D209.2 セカ 102011160) 草原にそびえるブラナの塔、点在する突蕨の石人、ソグド人の都市遺跡ペンジケント。さらには敦煌、 楼蘭、バーミヤン…中国から中央アジア・アフガニスタンにかけてのシルクロード遺跡を多数のカラー写 真で紹介。縦 36cm の大判な図書なので、とても迫力があります。 『悠久の大地を駈ける』日本中央競馬会/企画 農林放送事業団/制作 日本中央競馬会 1997 (2 階視聴覚 292 ユ 720023316) カザフスタンとキルギスタン(キルギス)には、黄金色に輝く美しい馬「アハルテケ」がいます。騎馬 遊牧民族の少年たちの夢は「アハルテケ」を自由に操り、風のように草原を駈けることです。馬とともに ある彼らの暮らしと遊び。そして今年も、少年だけの競馬レース“バイゲー”が近付いてきました。 ビデオ 『文明の道 5 シルクロードの謎 隊商の民ソグド』 NHK/編集 NHK エンタープラ イズ 21/企画制作 NHK ソフトウェア 2004 (2 階視聴覚 209 ブ 740002613) シルクロードの映像と言えば、NHK が制作した「シルクロード」および「新シルクロード」が有名で す。さて、それらを見尽くしてしまった方は、同じ NHK 制作のこちらはいかがでしょうか?シルクロー ドの交易を 700 年にもわたって支配しながら、1 千年前に忽然と姿を消した隊商の民ソグド。東は法隆寺、 西はベルギーで発見された新史料からソグドの謎に迫ります。 こちらもおすすめ→『シルクロード文明誌図鑑』 ジャン・ピエール・ドレージュ/著 中村公則/訳 原書 房 1989 30cm 293p (書庫 220 シ 117047720) *西安からローマを旅するような写真集 本からはじまる旅 『地球の歩き方 D15(2011~2012 年版)中央アジア サマルカンドとシルクロードの国々』 地球の歩き方編集室/著作編集 ダイヤモンド・ビッグ社 2011 (2 階 290.93 チキ 102411790) 海外旅行ガイドブックとして定評のある「地球の歩き方」シリーズ。情報量・対象地域の広さとも群を 抜いていて、もちろん中央アジアのものも出ています。名所・宿泊・交通・食事からなんと現地ガイド情 報まで網羅。本当に旅行しなくても、読むだけで楽しいガイドブックです。 『遥かなり流砂の大陸 中央アジア歴史紀行』 秋吉茂/著 河出書房新社 1999 20cm 254p (2 階 292.96 ハル 100543206) 著者秋吉氏は退職後、青春時代からの夢であった中央アジア探訪に旅立ちました。その体験をもとに雑 誌「歴史と旅」に連載したエッセイが本書の元です。楽しくも味わい深い中央アジア旅行記。 こちらもおすすめ→『ウズベキスタン シルクロードのオアシス』萩野矢慶記/写真 関治晃/文 東方出版 2000 21cm 159p (2 階 292.964 ウス 100838267) *豊富な写真で紹介 『天山の小さな国・キルギス 日本語教師の遊憂記』 三井勝雄/著 東洋書店 2004 21cm 63p (2 階 292.962 テン 101423713) *キルギスの地理と風土をコンパクトに 中央アジア探検とザ・グレート・ゲーム 『さまよえる湖 上・下』 (岩波文庫) ヘディン/著 福田宏年/訳 岩波書店 1990 (2 階 B292.9 サ 113142350, 113142368) 幻の湖ロプ・ノールを求めて、中央アジアを旅したスヴェン・ヘディンの探検記。 「湖は 1600 年周期で 移動するのでは?」…自説を証明するために念願の旅へと出発したヘディンの足かけ3年にもおよぶ旅が 当時の写真・スケッチと共によみがえります。 『ザ・グレート・ゲーム 内陸アジアをめぐる英露のスパイ合戦』 ピーター・ホップカーク/著 京谷公雄/訳 中央公論社 1992 20cm 386p (2 階 229.6 ザ 113268767) 19 世紀、ロシアとイギリスのあいだで行われた熾烈な情報合戦「ザ・グレート・ゲーム」 。南下するロ シアと植民地インドを通して北上するイギリスが衝突したのが中央アジアとその周辺地域でした。本書は ザ・グレート・ゲームに活躍した人物たちを生き生きと描いています。 こちらもおすすめ→『大谷探検隊とその時代』 白須淨眞/著 東京 勉誠出版 2002 22cm 128p (2 階 292.28 オオ 101206274) *日本からも探検隊が中央アジアに向かいました 『西域 探検の世紀』 (岩波新書) 金子民雄/著 岩波書店 2002 18cm 221p (2 階 292.28 セイ 101079010) *ザ・グレート・ゲームと大谷探検隊 『中央アジア踏査記』 オーレル・スタイン/ 〔著〕 沢崎順之助/訳 白水社 1984 20cm 320p (書庫 229.6 チ 116768474 ) *ヘディンと並ぶ探検家スタインの探検記 歴史あれこれ 『私のシルクロード』 松本清張/ほか著 朝日新聞社 1977 19cm 358p (書庫 222.8 ワ 116756693) 朝日ゼミナール「シルクロード」の全 8 回の講義録。仏教遺跡・バクトリア・ステップロードなど内容 も多彩ながら、講師も専門家はもちろんのこと作家の松本清張、画家の平山郁夫など豪華な顔ぶれに驚か されます。話し言葉をそのまま記録しているので、文章が柔らかくて読みやすい点もおすすめです。 こちらもおすすめ→『中央アジアの歴史と現在』 宇山智彦/〔著〕 東洋書店 2000 21cm63p (2 階 229.6/ チユ 100916451) *特に 20 世紀の流れについて詳しい 『オアシス国家とキャラヴァン交易』 荒川正晴/著 東京 山川出版社 2003 21cm 82p (2 階 229.6/オア 101398378) *シルクロード商人・ソグド人の活躍について 『中央アジア歴史群像』 (岩波新書) 加藤九祚/著 岩波書店 1995 18cm 225,3p (2 階 229.6/チ 113268759) *大学者イブン・シーナ、中央アジアの覇者チムールなど 物語で読む中央アジア 『白い汽船』 Ch.アイトマートフ/著 岡林茱萸/訳 理論社 1984 21cm 268p (こども読書室書庫 98 ア 210502019) キルギス出身の作家アイトマートフによる物語集。表題作「白い汽船」は朴訥な老人モームンと、新し いかばんで学校へ行くことが楽しくて仕方がない孫を中心とした家族の物語です。遊牧民族の伝統とソ連 がもたらした新しい時代の間で戸惑い悩む人々。一方で少年が思いをはせるイシイク・クーリ(湖)など の大自然や豊かな伝承の描写はたいへん美しく、物語に彩りを添えています。高校生から一般向け。 音楽 ~ロシアから見た中央アジア~ 中央アジアの草原にて/ダッタン人の踊り 『スラブ行進曲』 エーテボリ交響楽団 ネーメ・ヤルヴィ/指揮 DEUTSCHE GRAMMOPHON1990 (2 階視聴覚 120 チ 710114695) ほか収録 中央アジアの隊商の様子を描いた「交響詩中央アジアの草原にて」 。歌劇「イーゴリ公」でダッタン人(韃 靼人、タタール)の陣営で踊られる「ダッタン人の踊り」 。ロシアの作曲家ボロディンの代表作であるこれ らは、共に異国情緒にあふれ、日本でもよく知られています。 ぼくらは繋がっている ~シルクロードの国キルギスの風景と人々~(キルギス共和国写真展) 埼玉県立熊谷図書館 2011.6.14~19
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