調査の概要 1 調査目的 健康増進法や、北海道たばこ対策実施要綱のもと、たばこ対策を強化するため、管内公共施 設の禁煙・分煙状況を把握する。 2 対象施設 管内市町村の不特定多数人が利用する主な公共施設 251 施設 3 対象施設数と施設区分 集計のための調査客体の分類を次のように分類した。 表1 調査客体の分類と対象数 施設区分 施設内容例 対象数 医療施設 病院・医院・診療所・歯科診療所 58 教育施設 学校・公民館・教育委員会・体育館 市町村庁舎 市役所 役場 役場支所 保健センター 保健センター 交通機関 タクシー、JR 駅、バスターミナル 19 国・道・その他 税務署・法務局・警察・郵便局・金融機関・温泉・ 52 104 12 6 道の駅 合 計 4 調査方法 251 郵送により調査票を配布し、FAX で回答を得る。 施設長または施設管理者に依頼する。 5 調査期間 平成19年 7月下旬〜8 月 7 用語の定義 【表2 分煙状況区分】 完全分煙 喫煙できる場所は一部に限定されており、その場所が 空間的に仕切られているか、十分な能力の洗浄機が設置さ れていることにより、禁煙区域でたばこの臭いがない。 部分分煙 喫煙できる場所は一部に制限されているが、仕切られてい ないので禁煙区域でもたばこの臭いがする。 喫煙自由 禁煙に関する規制は特に行っていない。 その他の対応 禁煙自粛の呼びかけや喫煙タイム等により禁煙の制限を しているが、たばこの臭いがする。 【表3 施設内の区分】 公共スペース 公共の場所として住民が利用するスペース (例)病院・駅・バス待合室、公民館、ロビーなど 来客スペース 施設職員が業務を行う場所であり、かつ住民が手続き等 で、訪れるスペース (例)市役所・役場窓口、学校の職員室など 事務室 職員のみが業務を行う場所 休憩室 職員用休憩室、専用食堂など職員のみが利用する場所 8 回収率 アンケート回収率が高かったのは保健センター・教育施設で、低かった のは、交通機関、国・道その他の施設であった。(表4・図2) 回収状況 回収施設 148施設 (回収率 59.0%) 表4 施設別回収率 施設別 分類別 回収率(%) 回収率(%) 分類 施設 医療施設 病院・診療所 18 28 64.3 歯科診療所 15 30 50.0 学校 47 54 87.0 市町村文化施設等 22 37 59.5 市町村体育施設 7 13 53.8 役場 市町村役場 9 12 75.0 75.0 保健 保健センター 6 6 100.0 100.0 交通 交通機関 3 19 15.8 15.8 国・道その他 温泉・道の駅 2 12 16.7 40.4 金融機関 6 20 30.0 郵便局 6 9 66.7 国の機関 7 11 63.6 148 251 教育施設 計 回収枚数 配布枚数 56.9 73.1 59.0 図2 施設別回収率 (%) 国・道その他 1 施設別禁煙・分煙状況 2 スペース別禁煙・分煙の状況 3 スペース別禁煙・分煙状況の経年変化 4 禁煙・分煙を実施した理由と時期について 5 禁煙・分煙の必要性 6 禁煙・分煙対策について今後の意向 7 禁煙・分煙をしない理由について 問い合わせ先 北海道留萌保健福祉事務所 保健福祉部 子ども・保健推進課 〒077−8585 留萌市住之江町 2 丁目1 TEL 0164−42−8326 FAX 0164−42−8216 e-mail:[email protected] 国 の機 関 交通 郵便局 保健 金融機関 交通機関 役場 温 泉 ・道 の駅 保 健 セ ンター 教育施設 市町村役場 市町村体育施設 6 調査項目 市町村文化施設等 医療施設 学校 歯科診療所 病 院 ・診 療 所 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 結果の概要 1 施設別禁煙・分煙状況 禁煙・分煙対策が進んでいる施設は、保健センター、教育施設・医療施設など で、逆にあまり進んでいない施設は、交通機関、市町村庁舎、国・道その他の施設 であった。 図 3 施 設 別 禁 煙 ・分 煙 状 況 10 0 % 90% その他 80% 禁 煙 タイム 70% 自粛の呼びかけ そ の他 60% 自粛の呼びかけ 会議中禁煙 50% 自粛の呼びかけ 放送 40% 喫煙自由 30% 部分分煙 20% 完全分煙 10% 国 ・道 他 交通機関 保 健 セ ンター 市町村庁舎 教育 医療 0% 全面禁煙 2 スペース別禁煙・分煙の状況 施設のうち、公共スペース・来客スペース・事務室・休憩室のスペース別に 全面禁煙・完全分煙・部分分煙・喫煙自由・自粛のよびかけ・禁煙タイムなどのどの ような取り組みをしているか聞いたところ、事務室で全面禁煙にしている施設が最 も多かった。一方、喫煙自由の割合が最も多かったのは休憩室だった。 図4 禁煙・分煙状況(施設全体) 100% 90% 80% その他 70% 60% 禁煙タイム 50% 自粛の呼びかけ 放 送 喫煙自由 40% 30% 20% 部分分煙 10% 完全分煙 休憩室 事務室 来 客 ス ペー ス 公 共 ス ペー ス 0% 全面禁煙 3 スペース別禁煙・分煙状況の経年変化 施設全体の平成 13 年度から平成 19 年度への経年変化を見ると、どのスペ ースにおいても全面禁煙の割合に伸びがみられる。一方、自由喫煙の割合は減 少している。 全体的に、禁煙・分煙対策が進んでいるようである。 図11 禁煙・分煙の経年変化 100% 80% その他 60% 禁煙タイ ム 自粛呼びかけ 喫煙自由 部分分煙 40% 完全分煙 全面禁煙 20% 0% H13 H16 H19 H13 H16 H19 H13 H16 H19 H13 H16 H19 公共スペース % 来客スペース 事務室 休憩室 H13 H16 H19 平均 図12 調査施設全体の禁煙・分煙状況の推移 70 60 50 全面禁煙 完全分煙 部分分煙 喫煙自由 40 30 20 10 0 H13 H16 H19 4 禁煙・分煙を実施した理由と時期について 禁煙・分煙の理由としては、「健康増進法(法律や国のガイドライン)」によるものが 最も多く、次いで「管理者の要望」が多かった。 禁煙・分煙の時期は、平成 15 年度以降が多く、健康増進法施行以降に対策を行っ た施設が多い。 図13 禁煙・分煙をした理由(全施設) 70 60 50 公共スペース 来客スペース 事務室 休憩室 40 30 20 10 そ の他 不明 職 員 組 合 の要 望 同 業 者 の方 針 来 客 ・住 民 の 指 摘 一 般 職 員 の要 望 管 理 者 の要 望 健康増進法 0 図14 禁煙・分煙の時期(施設全体) 平成14年度以前 平成15年度以降 不明 休憩室 事務室 来 客 ス ペー ス 公 共 ス ペー ス 70 60 50 40 30 20 10 0 5 禁煙・分煙の必要性 禁煙・分煙対策の必要性に関して、「公共の場として禁煙・分煙することが望まし いと考えている」という施設が 138 施設(81%)で一番多く、次いで「利用者や職員 から、たばこについての苦情や分煙してほしいという要望をうけたことがあるので必 要性は感じている」という施設は 25 施設(15%)あった。 図 19 禁 煙 分 煙 の 必 要 性 要 望 が ある の で 必要性は感じ る ; 25; 15% そ の 他 ; 5; 3% 対策の必要性 は ない; 1; 1% 禁 煙 ・分 煙 が 望 ましい と考 えて いる ; 138; 81% 6 禁煙・分煙対策について今後の意向 禁煙・分煙対策について今後の意向は、「今後も実施していく」と答えた施設が 128 施設で最も多かった。次いで、「前向きに検討したい」が 10 施設であった。 禁煙・分煙対策は、ほとんどの施設で前向きであり、今後も実施されていくよ うである。 しかし、する考えはない・困難であるという施設も若干であるがあるため、 今後の働きかけも必要である。 図20 禁煙・分煙対策の今後の意向 128 計 16 国・道他 交通機関 2 1 1 2 1 1 6 保健センター 7 市町村庁舎 1 72 教育 26 医療 0% 10 20% 今後も実施していく する考えはない 40% 5 60% 具体的な検討をしている 困難である 80% 前向きに検討したい その他 100% 7 禁煙・分煙をしない理由について 禁煙・分煙をしない理由について 「予算がない」が 2 施設 「要望がない」が 1 施設 「喫煙者からの反発」が 1 施設であった。
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