「建設リサイクルデータ統合システム∼CREDAS∼」への入力の際に注意すべき点 ① 全ての建設副産物の現場外搬出 において、下記のコードはリサイクルされていないと判断されます。 実際の処分方法と照らし合わせた上で、下記コードは 極力使用しない でください。 搬出先の種類 6.最終処分場(海面処分場) 7.最終処分場(内陸処分場) 8.建設発生土受入地 9.建設発生土ストックヤード(再利用工事未定) 10.中間処理施設(焼却) 11.その他 ②民地等(田面含む)の造成や整地、砂利採取場の穴埋めなどに利用するため、残土を運搬・整正まで 実施した場合などにおいて、 他工事(民間工事を含む)ではないという理由で 、「11.その他」 に入力される方が多いようです。そのような場合でも、土砂の再利用は行っているわけですので、 「1.他の工事現場」 に入力してくださるよう、お願いいたします。 ③工事の実施にあたり、未だ 「自由処分」 により残土を工事請負業者に処分させているケースが見受け られます。極力 「自由処分はしない」 よう、お願いいたします。 ④ダムや港湾などの浚渫工事等で 、浚渫土砂を県有地ストックヤード等に運搬・処理する場合において 、 現時点ではその土地の明確な利用計画が無くても、最終的に何らかの形で利用することが予想される 場合(例:ダム公園など)には、その搬出先の種類は 、「1.他の工事現場」 と、してください。 ⑤平成18年度より、建設発生土のリサイクル率の計算方法が下記のように変更されました。 (土砂利用量のうち土質改良を含む建設発生土利用量)/(土砂利用量) ※ただし、利用料には現場内利用量を含む この計算式では「購入土」の量が減らないと、リサイクル率が上昇しません。 ですので、 土砂の購入は極力避けて ください。どうしても土砂購入の必要がある場合には、 平成19年3月7日付建企第646号により、 再生改良土または改良土 の使用が原則となります。 ⑥伐木材・建設発生木材を処分する際は 、「リサイクル施設(チップ化等)」へ運搬することが原則です が、やむを得ず 、「中間処理施設(焼却等)」へ運搬し、減量化(焼却)する場合には、CREDASシステム には減量法及び減量化量を記入する欄がありますので、その欄に必ず入力してください。 CREDASシステムへ減量化量を入力する際には、マニュフェスト等によりどれだけ減量化されたかを 確認し、記入することが基本ですが、工期の都合上、マニュフェストでの確認ができない場合には、 下記「残さ率・減量化率」を用いて減量化された量を算出し、入力してください。 建設汚泥も同様に、減量化を行った場合には、必ず、減量化量を入力してください。 ※CREDASシステムで使用する「木くず(伐木材・建設発生木材)」の残さ率・減量化率=0.10 ※CREDASシステムで使用する「建設汚泥」の残さ率・減量化率=0.95 (この数値は、青森県・岩手県・秋田県・福島県の産廃協で制定したものです。) <計算例> ある工事で、木くずが10t発生し、中間処理施設にて焼却処分した場合 発生量=10t 減量化量=10−10×0.10=9t ⑦CREDASシステムの建設資材利用タブ「 供給元種類 」入力欄において 、 「 現場内利用 」を選択した場合 、 建設副産物発生・搬出タブ「現場内利用」入力欄に、相応の数量を入力する必要があります。 逆の場合も同様です。 ⑧発注機関の欄は、出来る限り詳細な所属を選択してください。 <例1>山形県 村山総合支庁建設部 <例2>山形県 最上総合支庁産業経済部農村整備課 ⑨市町村合併によるコード表の対応について システムの基本データは平成17年7月現在のものを使用しているため、庄内町以外は従来の市町村 コードがまだ残っていますが、鶴岡市、酒田市に関しては、旧市町村コード(藤島町、松山町等)は 使用しないでください 。(全て新しい住所を入力してください 。) ⑩庄内総合支庁産業経済部農村整備課においては 、未だシステム内に課名コードが登録されていません 。 よって、課名を入力する際には、旧鶴岡市及び旧東西田川郡管内工事は鶴岡農村整備課、旧酒田市 及び旧飽海郡管内工事は酒田農村整備課としてください。 ⑪数値は、それぞれの単位に注意して、小数点以下第2位を四捨五入して 小数点以下第1位 までの 記入としてください 。(なお 、「塩化ビニル管・継手」及び 、「廃塩化ビニル管・継手」は、小数点 以下第5位を四捨五入して 小数点以下4位 までの記入としてください 。) 整数部については数値にカンマ「 ,」を付けないで桁間違いに注意して記入してください。小数点 以下を記入する場合は、必ず小数点(ピリオド)「 .」を付けて記入してください。ただし、四捨五入 したときに「 0 」 ( あるいは「 0 .0 」)となる場合 、 ( 0 .5未満( あるいは0 .05未満 )の数量 ) は切り上げてすべて「1 」(あるいは「0.1 」)として記入してください。 記入桁の指定がある場合は 、それぞれの記入桁に従って記入桁未満を四捨五入して記入してください 。 特に、最終工事請負金額は記入欄の桁に注意して、万円単位(千万円の単位を四捨五入)で記入して ください。 ⑫提出した調査票の記入内容について問い合わせる場合がありますので、提出した調査票の控えを保存 しておいてください。なお、問い合わせに際しては、請負会社記入欄の調査票記入者もしくは工事 責任者に問い合わせますので、それぞれの担当者名、連絡先(電話番号、FAX番号)を必ず記入 してください。 ⑬建築工事(解体含む)においては、構造、使途、延床面積を必ず記入してください。 また、建築工事において、解体と新築を一体的に施工する場合は、解体分と新築分の数量を区分し、 それぞれ別々の工事として記入してください。 なお、建築工事の修繕・模様替え工事の場合は、構造、使途、延床面積は必要ありませんので空欄 としてください。 ⑭解体工事は建設副産物の発生・搬出(裏面)のみ記入してください。 ⑮土砂及び建設発生土の土量単位 建設資材利用における土砂の土量単位は「締固め m3 」、建設副産物発生・搬出における建設発生土 の土量単位は「地山 m3」とします。 ⑯下記の工事種別は次のものに示すものとしてください。 ・情報BOX設備工事は道路のその他(B−9)としてください。 ・建築物の壁の修繕、塗料工事、建築物内の機械・設備工事は、修繕・模様替え工事(T−)として ください。 ・その他工事種別がわからない場合、発注者の担当部局等によって判断してください。 (例:道路部局が発注する工事は道路工事から選択) ⑰その他の建設資材、その他の分別された廃棄物について 利用量及び場外搬出の多い上位2品目を、それぞれ具体的に記入してください。 ⑱再生資材の供給元場所住所、搬出先場所住所について 住所情報は、国の施策立案等において活用させていただきますので、番地まで記載願います。 ⑲重量換算のついて 土砂、建設発生土以外の品目の数量単位は重量(トン)で記入してください。 体積から重量への換算は、個々の実態に基づいて記入してください。実態値がない場合には、 重量換算係数表を参考にして記入してください。 ● 重 量 換 算 係 数 表 荷 積 み 状 態 で の 換 算 値 建廃ガイドライン値 ※注1 参考値(㌧/ m3) 建設汚泥 1.2∼1.6 1.4 コンクリート塊 (建設廃材 1.8 ※注2 アスファルト塊 1.6∼1.8) 1.8 ※注2 建設発生木材 0.4∼0.7 0.5 建設混合 新築 ― 0.31 ※注3 廃棄物 木造解体 ― 0.816 ※注3 砕石 ― ― 廃プラスチック ― ― ※注5 廃塩化ビニル管・継手 ― 200 (kg/m3) <管・パイプ状態> 廃石膏ボード ― 0.65∼0.8 ※注6 紙くず ― ― アスベスト ― ― 実体積による換算値 参考値( ㌧/ m3) 1.4 2.35(無筋) 2.35 2.0 1.1 ※注4 0.5 0.9 注1)建廃ガイドライン値;『「 建設廃棄物処理ガイドライン」厚生省生活衛生局水道環境部産業廃棄物対策室監修』による値 注2)これは運搬時における空隙を多く含む状態での標準的な換算値である。 注3)建設混合廃棄物の新築は(社)建設業協会の調査結果(H2.9.30) 、木造解体は「関東木造建設解体業連絡協議会」の 調査結果(H3.3.4)による。 注4)盛土状態での換算値 。「 『 道路橋示方書・同解説 」(社)日本道路協会』等による値。 注5)塩化ビニル管・継手協会のリサイクル協力会社における値。 注6 )(社)石膏ボード工業会『石膏ボードハンドブック』による値。
© Copyright 2024 Paperzz