MANDARA操作マニュアルのダウンロード

地理情報分析支援システム
MANDARA
操作マニュアル
Version 9.00対 応
目
次
第1章
地 理 情 報 分 析 支 援 シ ス テ ム 『 MANDARA』
1
第2章
地図データを作成する
4
………………………………………………………………………………… 4
1.地図データの構造
…………………………………………………………………………… 6
2.地図データの作成方法
3.白地図画像から地図データを作成する
……………………………………………………… 7
4.数値地図・基盤地図情報から地図データを作成する
5.国土数値情報から地図データ作成する
………………………………… 10
…………………………………………………… 18
6 . シ ェ ー プ フ ァ イ ル ・ Export 形 式 (e00)フ ァ イ ル か ら 地 図 デ ー タ を 作 成 す る
7.マップエディタでの編集
……………………………………………………………………… 23
……………………………………………………………………………………… 39
8.時空間モード
……………………………………………………………………………… 41
9.集成オブジェクト
10. 測 地 系 ・ 座 標 系 ・ 投 影 法
第3章
……………………………………………………………………… 42
44
属性データを作成する
1.属性データとは
…………………………………………………………………………………… 44
2.表計算ソフトから属性データを取り込む
3.属性データ編集機能で地理行列を作成する
第4章
…… 21
……………………………………………… 54
57
MANDARA設 定 画 面 で の 操 作
…………………………………………………………………………… 57
1.属性データ取り込み
2.設定画面とメニュー説明
3.単独表示モード
………………………………………………… 45
……………………………………………………………………… 58
…………………………………………………………………………………… 63
4.グラフ表示モード
……………………………………………………………………………… 67
5.ラベル表示モード
……………………………………………………………………………… 69
6.重ね合わせ表示モード
7.連続表示モード
8.白地図表示
第5章
…………………………………………………………………………………… 71
………………………………………………………………………………………… 72
73
出力画面での操作
1.出力画面
2.図形モード
第6章
………………………………………………………………………… 69
…………………………………………………………………………………………… 73
………………………………………………………………………………………… 75
76
移動データの設定・表示
1.移動データとは
…………………………………………………………………………………… 76
2.移動データの設定
……………………………………………………………………………… 77
3.移動データの表示
……………………………………………………………………………… 81
第7章
正しい主題図を描こう
83
第8章
おわりに
85
- Ⅰ -
第1章
第1章
地理情報分析支援システム『MANDARA』
地 理 情 報 分 析 支 援 シ ス テ ム 『 MANDARA』
(1)概 要
パソコンで自分の作った地図にデータを表示してみたい!と思っても、なかなか適当な
ソ フ ト は 無 い も の で す 。 そ こ で 作 成 し た の が こ の MANDARA で す 。 そ の 特 徴 は 、
・自分で簡単に地図データを作成できます。
スキャナで読み込んだ白地図データを、自動的に画像処理を施してベクトルデータに
変換してくれます。
また、数値地図や国土数値情報のデータを取得することもできます。
・距離概念・オブジェクト概念があります。
地 図 を 単 な る 絵 で は あ り ま せ ん 。 MANDARA で は 距 離 概 念 が あ る の で 、 面 積 計 測 、
バッファなどいくつかの空間的な分析が可能です。また、点・線・面の形状のオブジェ
クトに対応。
・属性データの取り込みが簡単です。
表計算ソフト上にあるデータを貼り付けることで属性データが取り込めます。
また属性データ編集機能を使用すれば、表計算ソフトが使えない人でも使用できます。
・緯度経度情報を保持しています。
地図データには緯度経度情報を入れることができるので、地図データ同士を簡単に重
ね合わせることができます。
・多様な地図表現に対応しています。
塗りつぶし、円、等値線、グラフなど、様々な方法でデータを表現できます。またオ
ブ ジ ェ ク ト 間 を 線 で 結 ん で 表 示 す る 機 能 が あ り 、 OD 行 列 を 地 図 化 で き ま す 。
・レイヤ概念があります。
鉄道線と行政境など、異なる種類のデータを重ね合わせて表示できます。
・多様な作図機能があります。
円や線、画像などを主題図に挿入できます。
・時間概念があります。
オブジェクトやラインには時間属性を設定することができ、これにより市町村合併や
名称変更などでオブジェクトが変化しても、一つの地図ファイルを継続して使用するこ
とができます。またこれにより、任意の時期の地図を表示することができます。
1
第1章
地理情報分析支援システム『MANDARA』
・移動データを表示できます。
時間・空間上を移動する主体を表示することができます。時間地理学的概念であるデ
イリーパスを簡単に表示できます。
・ Web 用 や Google Earth, シ ェ ー プ フ ァ イ ル に 出 力 で き ま す 。
地図上の一部をクリックするとデータが表示されるような、クリッカブルマップとし
て表示した主題図を出力できます。また、複数の主題図をアニメーションのとして連続
表 示 す る html フ ァ イ ル を 作 成 で き ま す 。 ま た 、 Google Earth 上 に 表 示 で き る KML と い
う 形 式 で 保 存 で き ま す 。 シ ェ ー プ フ ァ イ ル に 出 力 す れ ば 、 い ろ い ろ な GIS と 連 携 で き
ます。
こ の よ う に MANDARA は G I S ( 地 理 情 報 シ ス テ ム ) の 一 種 で す 。
(2)役 立 つ 分 野
小・中学校、高等学校での地理教育、理科教育、総合学習
企業のマーケティング
大学や研究所での論文・資料作成
地理学、歴史学、都市工学、土木工学、建築学、農学、公衆衛生学、方言学、社会学
地理情報システムに関する大学での実習や講習会
MANDARA を 用 い て 作 成 し た 地 図 を 使 っ た 学 術 論 文 が 多 数 あ る ほ か 、 大 学 の 情 報 セ ン
タ ー へ の イ ン ス ト ー ル 事 例 も あ り ま す 。 ま た 中 学 校 や 高 等 学 校 で MANDARA を 利 用 し た
教育実践もなされています。
2
第1章
地理情報分析支援システム『MANDARA』
(3)デ ー タ の 流 れ
地理情報は、それぞれの物の位置に関する空間的情報と、それぞれの物も属性に関する
属 性 情 報 に 分 け ら れ ま す 。 MANDARA は 、 そ の 両 者 を 統 合 し 、 表 示 す る ソ フ ト で す 。
地図データ
属性データ
紙白地図
既成白地図画像データ集
スキャナ
画像ファイル
インターネット
統計書
フィールドワーク
外部地図データ
MANDARA
数値地図
・数値地図2500(空間データ基盤)
・数値地図5000(土地利用)
・数値地図25000(行政界・海岸線)
・数値地図25000(空間データ基盤)
・数値地図25000(土地条件)
・数値地図200000(海岸線・行政界)
・数値地図500万(総合)
・数値地図50m・250m・1kmメッシュ
・基盤地図情報
・国土数値情報
・シェープファイル
・エクスポート形式ファイル
白地図処理
表計算ソフト
マップエディタ
初期属性
属性データ編
集
固定長テキスト変換
ド
地価データ変換
メッシュデータ変換
合衆国センサス抽出
クリップボード
CSVファイル
MANDARA用
地図ファイル
設定画面
他のGISソフト
シェープファイル
出力
出力画面
MANDARA
上での操
作
画像ファイル,
WEB,KML出力
インターネットブラウザ
Adobe Illustrator,Photoshop
Google Earth
(4)動 作 環 境
MANDARA は 日 本 語 Windows 2000/XP/VISTA 上 で の 動 作 を 確 認 し て い ま す 。
3
第2章
地図データを作成する
第2章
地図データを作成する
1.地図データの構造
1.地図データの構造
(1)地図データ
MANDARA は位相構造化されたベクトル型の地図データ構造を採用しています。また、属性データ
(統計データ)と地図データを結合させる際には、すべてオブジェクトを単位として処理が行われます。
逆に言えば、オブジェクトでないものは表示することができません。
オブジェクトには、次の3種類の形状があります。
①面オブジェクト:市町村など広がりのあるオブジェクトで、境界となるラインが閉じた形状をしたも
のです。
②線オブジェクト:鉄道や川など、閉じていないラインで構成されています。
③点オブジェクト:特定の地点を指す、広がりのないオブジェクトです。
右の図は、マップエディタで付属の
japan.mpf という地図ファイルを読み込んだ
ものです。
「岩手県」は赤い四角の代表点と、
それを囲むラインから構成されていること
がわかります。ここから、岩手県は面オブ
ジェクトということがわかります。
また、岩手県と隣接する県の境界線は、
隣接する県と共有されています。つまり、
岩手県と秋田県の境界線を変化させると、
岩手県と秋田県両方の形状が同時に変化します。このように、一本のラインは複数のオブジェクトに
よって共有することができます。
地図データを作成することは、オブジェクトとオブジェクトを構成するラインを結合させる(位相
構造化)することを意味します。
また、オブジェクトのタイプには次の2種類があります。
①通常のオブジェクト(非集成オブジェクト):ラインを参照して自身を構成しています
②集成オブジェクト:他のオブジェクトを参照して、自身を構成しています
4
第2章
地図データを作成する
1.地図データの構造
(2)時間管理
MANDARA では、地図データに時間情報を付加することができます。これによって、市町村が合併
したりしてオブジェクトが変化しても、同一の地図ファイルを継続してメンテナンスしていくことが
できます。また、これによって任意の時期の地図を表示させ、属性データを表示できるようになりま
す。また、独特の時系列分析も行うことができるようになります。
下の図は、「日本市町村.mpf」という付属の地図ファイルの千葉県市原市オブジェクトを見たもので
す。いろいろな要素に時間が設定してあることがわかります。
5
第2章
地図データを作成する
2.地図データの作成方法
2.地図データの作成方法
地図データの作成方法として、以下の4つが用意されています。いずれの方法でも、起動画面で【マ
ップエディタ】を選択し、【地 図 デ ー タ 取 得 】メニューから選択します。
①白地図画像から作成
次の数値地図や国土数値情報からは得られない任意の地図データを作成することができます。
→ 3.白地図画像から地図データを作成するを参照してください
②数値地図から作成
数値地図 2500(空間データ基盤)、数値地図 25000(空間データ基盤)
国土地理院のホームページからダウンロードできます
http://www.gsi.go.jp/
数値地図 25000(行政界・海岸線),数値地図 200000(行政界・海岸線)(平 成 12 年 以 前 )
数 値 地 図 25000( 行 政 界 ・ 海 岸 線 ) (平 成 16 年 版 以 降 )
数 値 地 図 500 万 ( 総 合 )
数 値 地 図 50m、 250m、 1km メ ッ シ ュ 標 高
数 値 地 図 5000(土 地 利 用 )、 数 値 地 図 25000(土 地 条 件 )
→ 4.数値地図・基 盤 地 図 情 報 から地図データを作成するを参照してください
③基盤地図情報から作成
国土地理院ホームページからデータを無料でダウンロードできます。
→ 4.数値地図・基 盤 地 図 情 報 から地 図 デ ー タ を 作 成 す る を参照してください
④国土数値情報から作成
旧フォーマット
行政界・海岸線(面),道路,鉄道,公共施設(点),公示地価(点),都道府県地価調査(点),
埋立・干拓区域,河川流路
JPGIS準拠データ
行政界・海岸線、鉄道、公 共 施 設
国土数値情報ダウンロードサービスから無料でダウンロードできます
http://nlftp.mlit.go.jp/ksj/
→ 5.国土数値情報から地図データを作成するを参照してください
⑤シェープファイル・Export形 式 (e00)フ ァ イ ル から作成
→6.シェープファイル・Export形 式 (e00)フ ァ イ ル から地図データを作成するを参照してください。
6
第2章
地図データを作成する
3.白地図画像から地図データを作成する
3.白地図画像から地図データを作成する
(1)白地図画像の準備
白地図画像データは、イメージスキャナ等で紙の白地図を読むか、既存の画像データを使用します。
白地図画像データの例を右に示します。これは中国・四国地方の例です。
地図中の小さな点は、県庁の位置を示しています。ここで描いた点の位置は代表点と呼ぶもので、
主題図を表示した際に円やグラフなどが置かれる位置となります。代表点の設定はマップエディタで
も行うことができますが,事前に代表点を描いておくと後の処理が容易になります。
色はモノクロで、カラーで描いても最終的には黒になります。線
の幅はそれほど気にする必要はありませんが、線の接続関係はよく
注意して下さい。また、代表点は1ピクセルでも認識され、長細く
なると線として認識されるので注意してください。
鉛筆で描いた白地図をスキャナで読みとる場合、きれいに読みと
れないことが多いので、ペンでしっかりと描いた白地図を使用して
下さい。
また、スキャナで読みとった場合、下図左の赤丸内のように、細かい箇所の白領域が黒ピクセルに
よって切断されることがよくあります。この画像をそのまま白地図処理にかけると、面がバラバラに
なってしまいます。このような画像の場合、「ペイント」等の画像処理ソフトを使用し、右図のように
1ピクセル単位で修正してください。
作成した白地図は、BMP、GIF、JPG 形式などの画像ファイルで保存、あるいはクリップボードに
コピーしておきます。画像のサイズが大きくなると、メモリ消費量が増大し、膨大な処理時間がかか
る可能性があります。画像の解像度は必要最小限にしてください。例えば A4 サイズの白地図をスキャ
ナで読みとる場合、200dpi 以下の精度で読みとってください。
7
第2章
地図データを作成する
3.白地図画像から地図データを作成する
(2)MANDARAの白地図処理での操作
マップエディタにて、【地図データ取得】メニューの【白地図処理】を選択すると、白地図処理ウイ
ンドウに切り替わります。
①白地図画像データを取り込む。
・ BMP、 GIF、 JPG、 PNG 形 式 等 の 画 像 フ ァ イ ル を 、 画 像 追 加 の 【 フ ァ イ ル か ら 】 ま
たは【クリップボードから】読み込みます。重ね合わせる画像がある場合は、連続して追
加していきます。そのばあいはこちらも参考にしてください。
②【緯度経度設定】を行います。
設定する場合は、左上と右下の緯度経度を設定します。緯度経度情報が不要の場合は設
定 し な く て も 読 み 込 め ま す し 、 読 み 込 み 後 に マ ッ プ エ デ ィ タ の 【 設 定 】【 ス ケ ー ル ・ 緯 度
経度設定】で設定することもできます。
※緯度経度を設定できるのは、画像の範囲が地球を平面として考えても問題のないくら
い狭い領域である場合に限られます。世界全体の地図画像に緯度経度を設定しても正しく
機 能 し ま せ ん ( 正 距 円 筒 図 法 の 場 合 を 除 く )。
③【白黒しきい値設定】を行います。
カラーの画像やグレースケールの場合は、白黒のしきい値を設定する必要があります。
④ 【 変 換 】 を ク リ ッ ク す る と ベ ク ト ル 化 さ れ ま す 。 そ れ で よ け れ ば 「 OK」 を ク リ ッ ク し
ます。マップエディタでの作業に移ります。
(3)白地図処理の詳細設定
白地図処理画面では、画像を処理する際の様々なしきい値を設定することができます。
【これより短い独立した線は点オブジェクトとして認識 】点として描いたものはオブジェクトとして
認識されますが、細線化の際に点ではなく短い線となる場合があります。その際、点として認識す
る線の最大値を設定します。
【これより短いすき間はつなげる 】白地図画像で、線を完全につなげていない場合、自動的に結合さ
せます。その際のすき間の最大値を設定します。
【これより短い枝分かれは消去する 】白地図画像で、不用な枝分かれラインを削除する際のラインの
基準を設定します。
【1・2ピクセルの空白は埋める 】白地図画像で、黒領域に囲まれた1ピクセルまたは2ピクセルの
8
第2章
地図データを作成する
3.白地図画像から地図データを作成する
白領域を黒領域にするかどうかを設定します。ここにチェックすると、交点などで小さな不用な面
領域が作られるのを防ぐことができます。
9
第2章
地図データを作成する
4.数値地図・基盤地図情報から地図データを作成する
4.数値地図・基盤地図情報から地図データを作成する
(1)使用できる数値地図
財団法人日本地図センター
http://www.jmc.or.jp/
から販売されている以下の数値地図
を 読 み 込 ん で 、 MANDARA で 使 用 で き る 形 式 に 変 換 す る こ と が で き ま す 。
① 数 値 地 図 2500( 空 間 デ ー タ 基 盤 )
1/2500 都 市 計 画 図 を 元 に 国 土 地 理 院 に よ っ て 作 成 さ れ て い る 地 図 デ ー タ で 、 市 区 町 村 内
の町丁界や街区など、他のデータにはない細かなデータが入っています。整備区域は都市
計画区域に限られます。独自形式版と地理情報標準版が発売されており、地理情報標準版
の方が新しくて正確です。
② 数 値 地 図 25000( 空 間 デ ー タ 基 盤 )
1/25000 地 形 図 を 元 に 国 土 地 理 院 に よ っ て 作 成 さ れ て い る 地 図 デ ー タ で 、 行 政 界 や 河 川
の ベ ク ト ル デ ー タ だ け で な く 、 標 高 の メ ッ シ ュ デ ー タ も 入 っ て い ま す 。 デ ー タ CD を 入 手
した後に、デコードという作業を行う必要があります。
③ 数値地図 25000(行政界・海岸線),数値地図 200000(行政界・海岸線)平 成 12 年 以 前
国土地理院作成の地図データで、日本地図センターから販売されていたが、現在では販
売されていない。
④ 数 値 地 図 25000( 行 政 界 ・ 海 岸 線 ) (平 成 16 年 版 以 降 )
数 値 地 図 25000( 行 政 界 ・ 海 岸 線 ) は 、 平 成 16 年 版 以 降 は 、 地 理 情 報 標 準 対 応 の デ ー
タとなり、市区町村の行政界・海岸線・湖のデータが入っています。
⑤ 数 値 地 図 500 万 ( 総 合 )
日本とその周辺の地図データが入っています
⑥数値地図標高メッシュ
数 値 地 図 50m、 250m、 1km メ ッ シ ュ デ ー タ か ら 等 高 線 を ベ ク ト ル デ ー タ と し て 抽 出 し
ます。
3.白地図画像から地図データを作成するで 解 説 し た 白 地 図 画 像 か ら 地 図 デ ー タ を 作 成 す る 方
法の場合、マップエディタで位相構造化の作業を行う必要がありますが、これらの数値地
図は最初から位相構造化されているので、マップエディタ上での地図の編集作業が不要な
ったり、容易になります。
10
第2章
地図データを作成する
4.数値地図・基盤地図情報から地図データを作成する
(2)数 値 地 図 2500( 空 間 デ ー タ 基 盤 ) から地図データ作成
数 値 地 図 2500( 空 間 デ ー タ 基 盤 ) か ら 地 図 デ ー タ を 取 得 し ま す 。 こ の 地 図 デ ー タ か ら
は、市区町村および市区町村内の町丁のオブジェクト、また鉄道、駅などのオブジェクト
を含む地図データを作成することができます。
数 値 地 図 2500( 空 間 デ ー タ 基 盤 ) が 整 備 さ れ て い る 範 囲 は 、 都 市 計 画 区 域 に 限 ら れ て
いるので、山間部や農村部ではデータが存在しないところもあります。
a.独 自 形 式 版
数 値 地 図 2500(空 間 デ ー タ 基 盤 )の う ち 、 独 自 形 式 版 は 2008 年 3 月 ま で 国 土 地 理 院 の 地
図閲覧のページからの無料でダウンロードできましたが、現在は日本地図センターから購
入する必要があります。しかし、独自形式版はデータが古いため、次の地理情報標準版を
購入された方がよいでしょう。
① 任 意 の フ ォ ル ダ に 、 必 要 な 数 値 地 図 2500 の デ ー タ を 入 れ て お き ま す 。 た と え ば 「 数 値
地 図 2500」 と い う フ ォ ル ダ を 作 成 し 、 そ の 中 に 「 02OC973」「 02OC974」 と い っ た フ ォ
ル ダ を 保 存 し ま す 。「 02OC973」 フ ォ ル ダ の 中 に は さ ら に 「 gyousei」「 road」 な ど の フ ォ
ルダがふくまれます。
② MANDARA を実行し、【マップエディタ】の【地図データ取得】メニューから【数値地図読み込
み】【数値地図 2500( 空 間 デ ー タ 基 盤 ) / 独 自 形 式 版 】を選択します。
③【フォルダ選択】で①のフォルダを選択します。
④【取得市区町村設定】で取得する市区町村を選択します。
⑤【取得データ】で取得するオブジェクトにチェックします。
⑥【ファイル変換】をクリックします。
データの変換作業が行われ、マップエディタに移ります。マップエディタでは、ファイル
名を設定して地図ファイル保存を行ってください。
★注意事項
数 値 地 図 2500 の デ ー タ 自 体 に 誤 り が 含 ま れ る 場 合 が あ り ま す 。 そ の 場 合 は マ ッ プ エ デ
ィ タ で 修 正 を 行 っ て 下 さ い 。 数 値 地 図 2500 の エ ラ ー 情 報 に つ い て は 、 財 団 法 人 日 本 地 図
センターのホームページを参照して下さい。
11
第2章
地図データを作成する
4.数値地図・基盤地図情報から地図データを作成する
b.地 理 情 報 標 準 版
数 値 地 図 2500 の う ち 、 地 理 情 報 標 準 版 は 日 本 地 図 セ ン タ ー か ら 発 売 さ れ て い ま す 。 特
徴としては、独自形式版よりもデータが新しい、ファイルが都道府県単位である、といっ
た点があります。また、場地・公共施設・街区データを取り込むことが出来ます。
① CD の 中 の 都 道 府 県 ご と の 圧 縮 フ ァ イ ル を ハ ー ド デ ィ ス ク に 解 凍 し て お き ま す 。 そ の 際 、
同時に複数の県のファイルを一つのフォルダに入れないでください。
② MANDARA を実行し、【マップエディタ】の【地図データ取得】メニューから【数値地図読み込
み】【数値地図 2500( 空 間 デ ー タ 基 盤 ) / 地 理 情 報 標 準 版 】を選択します。
③【フォルダ選択】で①のフォルダを選択します。
④【取得市区町村設定】で取得する市区町村を選択します。
⑤【取得データ】で取得するデータにチェックします。
⑥【ファイル変換】をクリックします。
データの変換作業が行われ、マップエディタに移ります。マップエディタでは、ファイル
名を設定して地図ファイル保存を行ってください。
★注意事項
・地理情報標準版の河川、街区、道路データは巨大なファイルなので、選択すると処理に
か な り 時 間 か か り ま す の で ご 注 意 下 さ い ( 特 に 道 路 デ ー タ )。
(3)数 値 地 図 25000( 空 間 デ ー タ 基 盤 ) から地図データ作成
数 値 地 図 25000( 空 間 デ ー タ 基 盤 ) か ら デ ー タ を 取 得 し ま す 。 こ の 地 図 デ ー タ は 、 市 区
町 村 内 の 鉄 道 、道 路 、標 高 メ ッ シ ュ な ど の デ ー タ を 取 得 す る こ と が で き ま す 。数 値 地 図 2500
(空間データ基盤)とは異なり、町丁界データは含まれていません。また、都市計画区域
だけでなく全国のデータが整備されています。
こ の デ ー タ は 、 2008 年 3 月 ま で 国 土 地 理 院 の 地 図 閲 覧 の ペ ー ジ か ら の 無 料 で ダ ウ ン ロ
ードできましたが、現在は日本地図センターから購入する必要があります。
※ JPGIS 準 拠 版 は 読 み 込 め ま せ ん の で 注 意 し て く だ さ い 。
a.解 凍 と デ コ ー ド
12
第2章
地図データを作成する
4.数値地図・基盤地図情報から地図データを作成する
数 値 地 図 25000( 空 間 デ ー タ 基 盤 ) を 利 用 す る た め に は 、「 デ コ ー ド 」 と い う 作 業 が 必
要です。
① 数 値 地 図 25000 の フ ァ イ ル を ダ ウ ン ロ ー ド し ま す 。
② 閲 覧 用 ソ フ ト ウ ェ ア ( 数 値 地 図 25000) Viewr.lzh を ダ ウ ン ロ ー ド し ま す 。
③①②のダウンロードしたファイルを解凍します。
④ Viewr.lzh を 解 凍 し て 出 て き た フ ォ ル ダ の 中 に 、「 Decode」 と い う フ ォ ル ダ が あ る の で 、
そ の 中 の 「 Decode.exe」 を 実 行 し ま す 。
Decode.exeで の 操 作
⑤ 【 フ ァ イ ル セ ッ ト 一 覧 CSV フ ァ イ ル 】 で 「 Decode」 フ ォ ル ダ の 「 cityname.csv」 を 選 び
ます。
⑥ 【 デ ー タ フ ォ ル ダ 】 で 数 値 地 図 25000 の フ ァ イ ル が 解 凍 し て 出 て き た フ ォ ル ダ の 一 つ 上
の階層のフォルダを指定します。
⑦ 【 出 力 フ ォ ル ダ 】 を 指 定 し て 【 次 へ 】。
⑧ 【 フ ァ イ ル セ ッ ト 一 覧 】 か ら 【 >>】 を ク リ ッ ク し て フ ァ イ ル セ ッ ト を 選 択 。
⑨【選択ファイルセット】で変換する市区町村をすべて選択し、取得する【地物】を選択
します。
⑩ 【 出 力 フ ァ イ ル 単 位 】 を 「 統 合 フ ァ イ ル 」 に 、【 DTD フ ァ イ ル 】 は 「 コ ピ ー し な い 」、
【 文 字 コ ー ド セ ッ ト 】 を 「 シ フ ト JIS」 に 設 定 。
⑪【実行】すると出力フォルダの中に市区町村コードのフォルダが作られ、その中に拡張
子 XML の フ ァ イ ル が 作 ら れ ま す 。 ⑨ で メ ッ シ ュ 標 高 を 選 択 し た 場 合 は メ ッ シ ュ 標 高 の
XML フ ァ イ ル も 同 時 に 作 成 さ れ ま す 。
b.数 値 地 図 25000( 空 間 デ ー タ 基 盤 ) 読 み 込 み 画 面
① 【マップエディタ】の【地図データ取得】メニューから【数値地図 25000 空 間 デ ー タ 基 盤 )】ま
たは【地図データ】メニューの【数値地図読み込み】【数値地図 25000( 空 間 デ ー タ 基 盤 )】を選
択します。
② a.で 作 成 し た フ ォ ル ダ を 選 択 し ま す 。
13
第2章
地図データを作成する
4.数値地図・基盤地図情報から地図データを作成する
②【取得市区町村コード】に指定したフォルダに含まれる市区町村のコードが表示されて
います。読み込みたい市区町村コードにチェックします。
③【取得データ】で取得したい項目にチェックします。メッシュ標高については、データ
量 が 多 く な る の で 圧 縮 す る こ と が で き 、 ま た 面 か 点 で 設 定 す る か を 選 択 で き ま す 。【 属
性 デ ー タ 出 力 CSV】で は 、メ ッ シ ュ 標 高 、地 名 、公 共 施 設 、基 準 点 の 各 デ ー タ を MANDARA
の 属 性 デ ー タ と し て 読 み 込 め る 形 式 で CSV フ ァ イ ル に 出 力 し ま す 。
④【ファイル変換】をクリックします。
データの変換作業が行われ、マップエディタに移ります。マップエディタでは、ファイル
名を設定して地図ファイル保存を行ってください。
(4)数値地図25000(行政界・海岸線),数値地図200000(行政界・海岸線)から地図データ作成
数 値 地 図 25000( 行 政 界 ・ 海 岸 線 )、 数 値 地 図 200000( 海 岸 線 ・ 行 政 界 ) は 、 市 区 町 村
の境界および湖沼の輪郭線のデータが入っており、日本地図センターから発売されていま
す。
数 値 地 図 25000( 行 政 界 ・ 海 岸 線 ) は 、 平 成 16 年 以 降 は デ ー タ 形 式 が 変 更 に な っ て い
ま す 。 ま た 、 数 値 地 図 200000( 海 岸 線 ・ 行 政 界 ) は 現 在 販 売 さ れ て い な い よ う で す 。
a.平 成 16年 度 版 以 降 の 数 値 地 図 25000( 行 政 界 ・ 海 岸 線 )
① MANDARA を実行し、【マップエディタ】の【地図データ取得】メニューから【数値地図読み込
み】【数値地図 25000(行政界・海岸線)平成 16 年版以降】を選択します。
② 【 数 値 地 図 25000( 行 政 界 ・ 海 岸 線 ) フ ォ ル ダ 】 で 数 値 地 図 フ ァ イ ル の 入 っ て い る フ ォ
ルダを選択します。
③【取得都道府県】で取得する都道府県を選択します。
④【水部データ取得】で湖沼のデータを取得するか設定します。
⑤【ファイル変換】で変換作業が行われ、マップエディタに移ります。マップエディタでは、
ファイル名を設定して地図ファイル保存を行ってください。
b.平 成 12年 度 版 以 前 の 数 値 地 図 25000( 行 政 界 ・ 海 岸 線 )
14
第2章
地図データを作成する
4.数値地図・基盤地図情報から地図データを作成する
① MANDARA を実行し、【マップエディタ】の【地図データ取得】メニューから【数値地図読み込
み】【数値地図 25000,200000( 行 政 界 ・ 海 岸 線 )】を選択します。
②【数値地図
海 岸 線 ・ 行 政 界 】 パ ネ ル を 選 択 し 、【 数 値 地 図 ( 行 政 界 ・ 海 岸 線 ) 変 換 】
にチェックします。
③ 【 読 み と り 数 値 地 図 】 で 数 値 地 図 25000 を 読 み 込 む か 、 数 値 地 図 200000 を 読 み 込 む か
を選択します。
④【フォルダ選択】で数値地図ファイルの入っているフォルダを選択します。
⑤ 【 取 得 範 囲 設 定 】 で デ ー タ を 取 得 す る 範 囲 を 設 定 し ま す 。 デ ー タ は 1/20 地 勢 図 の 範 囲
を単位として入っています。
⑥【ファイル変換】をクリックすると、データの変換作業が行われ、マップエディタに移り
ます。マップエディタでは、ファイル名を設定して地図ファイル保存を行ってください。
(5)数 値 地 図 500万 ( 総 合 ) か ら 地 図 デ ー タ 作 成
国 土 地 理 院 刊 行 の 地 図 500 万 分 1 日 本 と そ の 周 辺 の 、 14 地 物 に つ い て の ベ ク ト ル 形 式 の
データで、日本地図センターから発売されています。
① MANDARA を実行し、【マップエディタ】の【地図データ取得】メニューから【数値地図読み込
み】【数値地図 500 万(総合)】を選択します。
② 【 数 値 地 図 500 万 フ ォ ル ダ 】 で 数 値 地 図 500 万 の 入 っ て い る フ ォ ル ダ を 指 定 し ま す 。
③ 【 山 岳 標 高 点 ・ 水 深 点 ・ 注 記 属 性 デ ー タ 出 力 CSV】 で 標 高 な ど の 属 性 デ ー タ を 出 力 す
る CSV フ ァ イ ル を 指 定 し ま す 。
④【ファイル変換】をクリックすると、データの変換作業が行われ、マップエディタに移り
ます。マップエディタでは、ファイル名を設定して地図ファイル保存を行ってください。
(6)数値地図標 高 メ ッ シ ュ から地図データ作成
数 値 地 図 50m、 250m、 1km メ ッ シ ュ デ ー タ か ら 等 高 線 を ベ ク ト ル デ ー タ と し て 抽 出 し
ます。
15
第2章
地図データを作成する
4.数値地図・基盤地図情報から地図データを作成する
① MANDARA を実行し、【マップエディタ】の【地図データ取得】メニューから【数値地図読み込
み】【数値地図 50m、 250m、 1km メ ッ シ ュ 】を選択します。
②【取得メッシュ】で取得するメッシュデータの種類を選択します。
③【数値地図標高メッシュフォルダ】で指定したメッシュデータのあるフォルダを指定し
ます。
④【取得範囲設定】で等高線を取得する範囲を日本地図から選択します。
⑤【取得等高線】で取得する等高線を設定します。多く等高線を抽出するほど、変換作業
に時間がかかります。
・【 等 高 線 ご と に 線 種 を 設 定 】
こ こ を チ ェ ッ ク す る と 、 等 高 線 ご と に 100 も 、 な ど と 線
種が設定されます。チェックしない場合、全て「等高線」という線種になります。
・【 等 高 線 ご と に オ ブ ジ ェ ク ト を 設 定 】
ここをチェックすると、等高線ごとにオブジェ
クトが作成されます。その場合線オブジェクトになります。
⑥【ファイル変換】をクリックすると、データの変換作業が行われ、マップエディタに移り
ます。マップエディタでは、ファイル名を設定して地図ファイル保存を行ってください。
(7)基 盤 地 図 情 報 から地図データ作成
国土地理院の基盤地図情報から地図データを取得します。このデータは、ポリゴン間の
位相構造は持っていません。
国 土 地 理 院 の ホ ー ム ペ ー ジ か ら は 、「 JPGIS2.0 形 式 」 と 「 JPGIS2.0(GML)形 式 」 の デ ー
タ が あ り ま す が 、 MANDARA で 取 り 込 め る の は 「 JPGIS2.0(GML)形 式 」 の 方 で す の で 、 こ
ち ら を ダ ウ ン ロ ー ド し て く だ さ い 。 精 度 レ ベ ル 25,000 の デ ー タ は 読 み 込 め ま す が 、 数 値
標高モデルは読み込めません。
読み込める項目と内容は以下のようになっています。
・ 行 政 区 画 の 境 界 線 及 び 代 表 点 ( フ ァ イ ル 名 に "AdmArea"が 入 る )
一つのファイルに、町丁、自区、自市の境界線が入る。
中抜けポリゴンには対応しておらず、外周のみ含まれる。
・ 道 路 縁 ( フ ァ イ ル 名 に "RdEdg"が 入 る )
一つのファイルに選択した地区の少し外側までの道路縁が含まれる。
16
第2章
地図データを作成する
4.数値地図・基盤地図情報から地図データを作成する
道路の中心線データ・結節関係に関するデータは無い。
国道名や県道名といった道路を特定できるデータは無く「道路の縁」のデータしか含ま
ない。
「トンネル内の道路」の区分はあるが「高架の道路」は無い。
TYPE が 「 そ の 他 」 の 道 路 縁 は 、 広 い 道 に 狭 い 道 が 合 わ さ る 箇 所 に 存 在 す る 。
このようなデータのため、道路内を塗りつぶしたり国道の色をかえたりといったことは
できない。
・ 軌 道 の 中 心 線 ( フ ァ イ ル 名 に "RailCL"が 入 る )
単線の場合は 1 本、複線の場合は 2 本など、軌道の数だけ入っている。
路線名や駅のデータ、および結節関係のデータは無い。
非常に小さな「索道」も入っている。
・ 標 高 点 ( 数 値 標 高 モ デ ル を 除 く )( フ ァ イ ル 名 に "GCP"が 入 る )
三角点や水準点のオーソドックスな点データ
・ 水 涯 線 ( フ ァ イ ル 名 に "WL"が 入 る )
河川や湖沼の水崖線が入っている。河川名や結節関係データは無い。
・ 建 築 物 ( フ ァ イ ル 名 に "BldA"が 入 る )
建物の形状が一つずつポリゴンとして入っている。普通建物 、堅ろう建物 、普通無壁
舎、堅ろう無壁舎、その他の区分がある。
・ 測 量 の 基 準 点 ( フ ァ イ ル 名 に "ElevPt"が 入 る )
標高点の地点データ。標高点(測点) と等高線構成点の属性がある。かなり数が多い。
必 要 な フ ァ イ ル を ダ ウ ン ロ ー ド し て お き 、【 追 加 】 ボ タ ン で 追 加 し て い き 、【 フ ァ イ ル
変 換 】 で MANDARA に 取 り 込 み ま す 。
17
第2章
地図データを作成する
5.国土数値情報から地図データ作成する
5.国土数値情報から地図データ作成する
国土交通省の国土数値情報のページ
http://www.nla.go.jp/ksj/
から様々な地図データが
無料でダウンロードできます。国土交通省のデータには、以前からの独自形式のデータか
ら 、 最 近 で は JPGIS( 地 理 情 報 標 準 プ ロ フ ァ イ ル ) 対 応 の デ ー タ に 移 行 し つ つ あ り ま す 。
(1)独 自 形 式 ( 旧 フ ォ ー マ ッ ト ) 版 の 読 み 込 み
a.読 み 込 め る デ ー タ
行政界・海岸線
フ ァ イ ル 名 は 「 N03 ~ 」 で 始 ま る 。 市 区 町 村 ご と の オ ブ ジ ェ ク
トが作成できる。
道路
フ ァ イ ル 名 は 「 N01 ~ 」 で 始 ま る 。 高 速 道 路 、 国 道 な ど の オ ブ
ジェクトが作成できる。
鉄道
フ ァ イ ル 名 は 「 N02_07L.txt」。 新 幹 線 、 J R 、 私 鉄 な ど の オ ブ
ジェクトが作成できる。
公共施設
フ ァ イ ル 名 は 「 P02 ~ 」 で 始 ま る 。 市 区 町 村 ご と の オ ブ ジ ェ ク
トの代表点を市区町村役場の位置に設定するために使用するほ
か、学校の位置を取得することができる。
埋立・干拓区域
フ ァ イ ル 名 は 「 C26-59L.txt」。 埋 立 ・ 干 拓 区 域 を 線 デ ー タ と し て
読みとり、その時期などの属性データファイルを作成すること
ができる。
河川流路
フ ァ イ ル 名 は 「 W15-52L.txt」。 全 国 の 河 川 の 流 路 デ ー タ が 一 つ
のファイルに入っている。河川名(半角カタカナ)を取得する
に は 河 川 台 帳 「 W13-52T.txt」 も ダ ウ ン ロ ー ド し て お く 。
※ 日 本 測 地 系 ・ 世 界 測 地 系 ( フ ァ イ ル 名 に 「 2K」 が 入 っ て い る ) の デ ー タ ど ち ら も 読 み
込めますが、行政界・海岸線のデータにエラーが存在するため、おかしな地図になります。
鉄道・埋立・干拓区域以外は都道府県別にデータをダウンロードします。ダウンロード
し た デ ー タ に は html 形 式 の デ ー タ 構 造 の 解 説 な ど が あ り ま す が 、 MANDARA に 読 み 込 む
ためには、次のようにします。
①必要なデータファイルをまとめて入れるためのフォルダを作成。
② ダ ウ ン ロ ー ド し た フ ァ イ ル を 解 凍 し 、 そ の 中 で 拡 張 子 が 「 .txt」 の フ ァ イ ル を ① で 作 成
18
第2章
地図データを作成する
5.国土数値情報から地図データ作成する
したフォルダに入れます。
道 路 デ ー タ に つ い て は 、 県 別 の デ ー タ に 加 え 、「 N01_07L_台 .txt」 が そ の フ ォ ル ダ に 入
っている必要があります。
※ MANDARAに 読 み 込 む 際 に は 、 必 ず 行 政 界 ・ 海 岸 線 の デ ー タ が 必 要 で す 。 道 路 や 鉄 道 だ け を
読み込むことはできません。
b.国 土 数 値 情 報 ( 旧 フ ォ ー マ ッ ト ) の 読 み 込 み 画 面
【 国 土 数 値 情 報 フ ォ ル ダ 】 a.① で 設 定 し た 、 必 要 な 国 土 数 値 情 報 の フ ァ イ ル が 入 っ て い る
フォルダを選択します。
【取得都道府県】指定したフォルダ中にある行政界・海岸線ファイルを参照して、そこに
含まれる都道府県が表示されています。読み込みたい都道府県をチェックします。鉄
道や駅、道路などは、ここでチェックした都道府県に含まれる範囲が取得できます。
【オブジェクト名設定】国土数値情報からオブジェクト名を取得する方法を選択します。
オブジェクト名は二つ付けることができます。
【代表点を役所所在地に】公共施設のファイルが存在する場合に使用できます。ここをチ
ェックするとオブジェクトの代表点が市区町村役場の位置に設定されます。そうでな
い場合は、最大のポリゴンの重心に設定されます。ただし、行政界データと公共施設
のデータの時期がずれている場合に、指定通りにならないオブジェクトがあります。
【鉄道・駅】鉄道のファイルが存在する場合に使用できます。指定した都道府県の範囲に
含まれる鉄道・駅を読み込みます。
【道路】道路のファイルが存在する場合に使用できます。指定した都道府県の道路を読み
込みます。
【公共施設】公共施設のファイルが存在する場合に使用できます。指定した都道府県内の
学校を読み込みます。
【埋立・干拓区域】埋立・干拓区域のファイルが存在する場合に使用できます。埋立・干
拓区域を線データとして読み込むとともに、その時期などの属性データは初期属性デ
ータとして取り込まれます。
【河川流路】流路のファイルが存在する場合に使用できます。1級河川、2級河川、指定
外河川と、必要に応じてチェックを入れます。河川のオブジェクト名は、河川台帳フ
ァ イ ル が あ る 場 合 は 河 川 名 お よ び 河 川 コ ー ド ( 水 系 域 番 号 3 桁 + 河 川 コ ー ド 3 桁 )、
19
第2章
地図データを作成する
5.国土数値情報から地図データ作成する
ない場合は河川コードのみ。ただし河川台帳があっても名称がついていない河川も多
い。
必 要 な 設 定 を 終 え て か ら 、【 フ ァ イ ル 変 換 】 を ク リ ッ ク し ま す 。 変 換 さ れ る と マ ッ プ エ
ディタに移ります。マップエディタでは、ファイル名を設定して地図ファイル保存を行っ
てください。
(2)JPGIS準 拠 デ ー タ の 読 み 込 み
a.読 み 込 め る デ ー タ
2006 年 か ら 公 開 さ れ 始 め た 国 土 数 値 情 報 の JPGIS 準 拠 デ ー タ 版 で す が 、 MANDARA で
読 み 込 め る の は 「 行 政 区 域 ( 面 ) 」 と 「 鉄 道 ( 線 )」「 公 共 施 設 」 だ け で す 。
デ ー タ を ダ ウ ン ロ ー ド し た ら 、 解 凍 し 、 拡 張 子 XML の フ ァ イ ル を ま と め て 一 つ の フ ォ
ル ダ に 入 れ て お き ま す 。 鉄 道 の 「 N02-05.xml」 は 、 解 凍 す る と 150MByte も の 大 き な フ ァ
イルになります。
地 価 公 示 ・ 都 道 府 県 地 価 調 査 の デ ー タ は 、 設 定 画 面 の 【 ツ ー ル 】【 ア ド イ ン 】【 国 土 数
値 情 報 JPGIS 準 拠 版 地 価 デ ー タ → CSV 変 換 】 を 使 っ て 取 得 し ま す 。
土 地 利 用 ・ 標 高 傾 斜 度 メ ッ シ ュ デ ー タ は 、 設 定 画 面 の 【 ツ ー ル 】【 ア ド イ ン 】【 国 土 数
値 情 報 JPGIS 準 拠 メ ッ シ ュ → CSV】 変 換 を 使 っ て 取 得 し ま す 。
b.国 土 数 値 情 報 ( JPGIS準 拠 デ ー タ ) の 読 み 込 み 画 面
【国土数値情報フォルダ】
【取得都道府県】
国 土 数 値 情 報 (JPGIS 準 拠 デ ー タ )の フ ォ ル ダ を 指 定 し ま す 。
取得する都道府県を指定します。
【鉄道・駅】
鉄道・駅のデータで取得するものを設定します。
【公共施設】
取得する公共施設を選択します
20
第2章
地図データを作成する6.シェープファイル・Export形式(e00)ファイルから地図データを作成する
6 . シ ェ ー プ フ ァ イ ル ・Export形 式 (e00)フ ァ イ ル か ら 地 図 デ ー タ を 作 成 す る
シ ェ ー プ フ ァ イ ル ( ESRI Shapefile) は 、 ESRI 社 の 提 唱 し た 、 公 開 さ れ た ベ ク タ デ ー タ
の フ ォ ー マ ッ ト で 、 同 様 に Export 形 式 (e00)フ ァ イ ル は 、 ESRI 社 の Arc/Info の デ ー タ 交 換
用 の ベ ク タ デ ー タ の テ キ ス ト フ ォ ー マ ッ ト で 、 拡 張 子 が e00 と な っ て い ま す 。
(1)シ ェ ー プ フ ァ イ ル か ら 地 図 デ ー タ 作 成
シ ェ ー プ フ ァ イ ル は 、 メ イ ン フ ァ イ ル ( 拡 張 子 shp)、 イ ン デ ッ ク ス ・ フ ァ イ ル ( 拡 張
子 shx)、 属 性 フ ァ イ ル ( 拡 張 子 dbf) で 構 成 さ れ ま す 。
読み込むことのできるシャープファイル
・ シ ェ ー プ タ イ プ が Point、 Polyline、 Polygon、 PointM、 PolylineM、 PolygonM、 PointZ、
PolylineZ、 PolygonZ の シ ェ ー プ フ ァ イ ル を 読 み 込 む こ と が で き 、 こ れ ら 以 外 は 読 み 込 め ま
せん。
シ ェ ー プ フ ァ イ ル を 変 換 す る に は 、 設 定 画 面 メ ニ ュ ー の 【 地 図 デ ー タ 】【 シ ェ ー プ フ ァ
イル読み込み】を選択します。
次に現れた画面で、読み込みたいシェープファイルを選択していきます。必要なファイ
ル を 全 て 選 択 し た ら 、【 フ ァ イ ル 変 換 】 を ク リ ッ ク し ま す 。 す る と 、 マ ッ プ エ デ ィ タ に 変
換 さ れ た 地 図 デ ー タ が 表 示 さ れ る の で 、 MANDARA の 地 図 フ ァ イ ル と し て 保 存 し ま す 。
【座標系】シェープファイルの中身が、緯度経度のデータか、平面直角座標系のデータか、
またそれ以外かを選択します。平面直角座標系の場合は系番号も必要です。
【測地系】測地系を選択します。
【 面 形 状 フ ァ イ ル を 位 相 構 造 化 す る 】 MANDARA の 地 図 デ ー タ は オ ブ ジ ェ ク ト 間 の 隣 接
関係を示す位相構造を持つことができますが、シェープファイルは位相構造を持って
いません。そのため、一見ラインを共有しているように見えても、重なった別々のラ
インとなっています。しかし、読み込み画面で面形状ファイルを位相構造化するにチ
ェックを入れておくと、ラインの共有部分が別のライン共有として抽出され、位相構
造化されます。ただし、データ量が多いと、かなり時間がかかります。
なおこの機
能 は マ ッ プ エ デ ィ タ の 【 編 集 】【 ラ イ ン 関 係 】【 ラ イ ン の 共 有 部 分 を 別 ラ イ ン に 】 で
も行えます。
設定されるオブジェクト名
・ シ ェ ー プ フ ァ イ ル の 中 の レ コ ー ド 番 号 が MANDARA で の オ ブ ジ ェ ク ト 名 に な り ま す 。
21
第2章
地図データを作成する6.シェープファイル・Export形式(e00)ファイルから地図データを作成する
・ 複 数 の シ ェ ー プ フ ァ イ ル を 読 み 込 ん だ 場 合 は 、 読 み 込 む 順 番 に 「 1-」「 2-」「 3-」 と い う
番号がレコード番号の前に付けられます。
DBF フ ァ イ ル
バ ー ジ ョ ン 9.0 か ら DBF フ ァ イ ル も 同 時 に 読 み 込 み 、 初 期 属 性 デ ー タ と し て 取 り 込 む
ようになりました。
※設定画面からもシェープファイルを読み込むことができます。この場合はマップエディ
タに入らず直接設定画面になります。
(2)Export形 式 (e00)フ ァ イ ル か ら 地 図 デ ー タ 作 成
e00 フ ァ イ ル に は い ろ い ろ な 要 素 が ま れ て い ま す が 、 MANDARA で 取 り 込 む の は 、 ARC
の デ ー タ で は ARC、PAL、LAB、CNT セ ク シ ョ ン で す 。LAB セ ク シ ョ ン は 、ARC お よ び PAL
セクションが無い場合に限り、読み込まれます。
INFO の 部 分 で は 、 出 力 CSV を 指 定 す る と AAT(Arc Attribute Table)、 PAT(Polygon or
Point Attribute Table)セ ク シ ョ ン の 属 性 デ ー タ を 初 期 属 性 デ ー タ と し て 取 り 込 み ま す 。AAT
は 線 形 状 、 PAT は 点 ・ 面 形 状 の オ ブ ジ ェ ク ト の デ ー タ で す 。
Export 形 式 (e00)フ ァ イ ル を 変 換 す る に は 、 設 定 画 面 メ ニ ュ ー の 【 地 図 デ ー タ 】【 Export
形 式 (e00)フ ァ イ ル 読 み 込 み 】 を 選 択 し ま す 。
次 に 現 れ た 画 面 で 、【 追 加 】 を ク リ ッ ク し て 読 み 込 む e00 フ ァ イ ル を 選 択 し て い ま す 。
属 性 デ ー タ を CSV フ ァ イ ル と し て 出 力 し た い 場 合 は 出 力 フ ァ イ ル 名 を 指 定 し ま す 。
必 要 な フ ァ イ ル を 全 て 選 択 し た ら 、【 フ ァ イ ル 変 換 】 を ク リ ッ ク し ま す 。
す る と 、 マ ッ プ エ デ ィ タ に 変 換 さ れ た 地 図 デ ー タ が 表 示 さ れ る の で 、 MANDARA の 地
図ファイルとして保存します。
【 座 標 系 】 Export 形 式 (e00)フ ァ イ ル の 中 身 が 、 緯 度 経 度 の デ ー タ か 、 平 面 直 角 座 標 系 の
データか、またそれ以外かを選択します。平面直角座標系の場合は系番号も必要です。
【測地系】測地系を選択します。
設定されるオブジェクト名
・ フ ァ イ ル 中 の 並 び 順 が MANDARA で の オ ブ ジ ェ ク ト 名 に な り ま す 。
・ 複 数 の フ ァ イ ル を 読 み 込 ん だ 場 合 は 、 読 み 込 む 順 番 に 「 1-」「 2-」「 3-」 と い う 番 号 が オ
ブジェクト名の前に付けられます。
22
第2章
地図データを作成する
7.マップエディタでの編集
7.マップエディタでの編集
マップエディタでは、外部の地図データを取り込むだけでなく、地図のラインを追加・
編集したり、オブジェクトを追加し、オブジェクトとラインを関係づけ、位相構造化など
を行うことができます。
(1)数 値 地 図 や 国 土 数 値 情 報 、 シ ェ ー プ フ ァ イ ル か ら 地 図 デ ー タ を 取 得 し た 場 合
数 値 地 図 や 国 土 数 値 情 報 、 シ ェ ー プ フ ァ イ ル か ら 地 図 デ ー タ を 取 得 し た 場 合 、【 デ ー タ
変換】を行うとマップエディタに移ります。基本的な設定はすでにできているので、地図
ファイルとしてデータを保存すれば完成です。
地 図 フ ァ イ ル と し て 保 存 す る に は 、 マ ッ プ エ デ ィ タ の メ ニ ュ ー の 【 フ ァ イ ル 】【 名 前 を
つけて地図ファイル保存】を選択し、ファイル名を設定して保存してください。
ただし、既存地図データにもエラーが含まれている場合があります。その場合は修正す
る必要があるので、以下の項目を参照してください。
(2)白 地 図 処 理 か ら 移 っ て き た 場 合
3.白地図画像から地図データを作成するか ら 移 っ て き た 場 合 は 、 ま ず 次 の 設 定 を 行 い ま す 。
①スケールのたは緯度経度の設定を行います。
マ ッ プ エ デ ィ タ メ ニ ュ ー の 【 設 定 】【 ス ケ ー ル ・ 緯 度 経 度 設 定 】 で 地 図 の ス ケ ー ル ま た
は緯度経度を設定します。スケール設定の場合は、画面上で2点を指定し、その間の実際
の長さを入力します。緯度経度設定の場合は、2点の緯度と経度を指定します。
た だ し 、 世 界 地 図 の よ う に ス ケ ー ル を 設 定 し て も 意 味 の な い も の は 、【 設 定 】【 地 図 情
報 】【 地 図 の 精 度 】 を 選 ん で 設 定 を 行 っ て く だ さ い 。
② 【 設 定 】【 線 種 設 定 】 で 線 種 を 設 定 し ま す 。
③ 【 設 定 】【 オ ブ ジ ェ ク ト グ ル ー プ 設 定 】 で オ ブ ジ ェ ク ト グ ル ー プ を 設 定 し ま す 。
④ 【 設 定 】【 方 位 設 定 】 で 方 位 を 設 定 し ま す 。
(3)オ ブ ジ ェ ク ト 編 集
(2)で 主 要 な 設 定 を 終 え た ら 、 次 に オ ブ ジ ェ ク ト を 設 定 し て い き ま す 。 オ ブ ジ ェ ク ト の
23
第2章
地図データを作成する
7.マップエディタでの編集
設定とは、オブジェクト名を設定し、面・線オブジェクトの場合は使用するラインを設定
することです。オブジェクト編集にするには、画面上のパネルの【オブジェクト編集】を
選 択 し ま す 。 な お 、 オ ブ ジ ェ ク ト 編 集 と (4)ラ イ ン 編 集 は 密 接 に 関 係 し て お り 、 交 互 に 切 り
替えながら地図データを完成させていくことになります。
a.オ ブ ジ ェ ク ト の 代 表 点
オブジェクトには必ず代表点が必要です。マップエディタ上の代表点は、面形状オブジ
ェクトの場合は□、線形状は△、点形状は○で示されます。代表点の色は、オブジェクト
が 所 属 す る オ ブ ジ ェ ク ト グ ル ー プ に よ っ て 決 め ら れ 、【 設 定 】【 オ ブ ジ ェ ク ト グ ル ー プ 設
定】で変更できます。
b.新 し く オ ブ ジ ェ ク ト を 追 加 す る
白地図処理で代表点を付け忘れたりして、新しくオ
ブジェクトを作る必要がある場合は、画面の上の【新
規オブジェクト】ボタンをクリックします。すると、
右のようなパネルと画面中央に小さい赤丸が現れます。
小さい赤丸はオブジェクトの代表点で、適当な位置に
ド ラ ッ グ し て く だ さ い 。 つ い で cに 進 ん で く だ さ い 。
c.オ ブ ジ ェ ク ト に 名 前 を 付 け る
オブジェクトの代表点をクリックすると、右のようなパネルが現れます。オブジェクト
名の欄に名称を設定します。ここで設定したオブジェクト名は、次の章で属性データと結
びつける際のキーとなります。なお一つのオブジェクトに対して二つのオブジェクト名を
設定することもできます。
この方法でオブジェクト名を設定した場合、オブジェクトが増えるとかなり面倒です。
そ う し た 場 合 に も っ と 楽 に オ ブ ジ ェ ク ト 名 を 設 定 す る 方 法 が あ り ま す 。 (5)マ ッ プ エ デ ィ タ
の便利な機能の a を参照してください。
d.オ ブ ジ ェ ク ト の 使 用 す る ラ イ ン を 設 定 す る
面または線形状のオブジェクトの場合、オブジェクトが使用するラインを設定する必要
があります。その方法の一つは、画面上のラインをクリックすることで、選択したライン
は 赤 色 に 変 わ り ま す ( こ の 色 は 【 設 定 】【 オ プ シ ョ ン 】 の 【 編 集 中 オ ブ ジ ェ ク ト の ラ イ
ン 】 で 指 定 さ れ る 色 で 、 変 更 す る こ と が で き ま す )。 こ の 方 法 で 必 要 な ラ イ ン を 選 択 し て
いき、面オブジェクトの場合はパネルの【形状】欄が面になるまで選択していきます。
24
第2章
地図データを作成する
7.マップエディタでの編集
面オブジェクトの場合適用可能なもう一つの方法として、パネルの【境界線自動設定】
ボタンをクリックする方法があります。これによって、代表点を囲むラインが自動的に選
択されます。一つずつオブジェクトを選択して【境界線自動設定】を行うのが面倒な場合
は 、 f.オ ブ ジ ェ ク ト の 複 数 選 択 で 一 斉 に 境 界 線 を 設 定 す る こ と も で き ま す 。 た だ し 、 ラ イ ン
が途切れていると、境界線自動設定は失敗します。その場合はラインを修正する必要があ
り ま す 。 (4)ラ イ ン 編 集 を 参 照 し て く だ さ い 。
e.パ ネ ル の コ マ ン ド ボ タ ン
【重心】代表点を、選択したラインから計算される重心位置に設定します。二つ以上のポ
リゴンからなる面オブジェクトの場合、最大の面積のポリゴンの重心が代表点になりま
す。ただし、線オブジェクトや点オブジェクトの場合、代表点は変化しません。
【オブジェクトグループ】オブジェクトの種類を選択します。
【すき間表示】形状が線の場合に使えるコマンドボタンで、線が切れている箇所を青丸で
示してくれます。
【プロパティ】選択したラインの数などを表示します。
【削除】選択したオブジェクトを削除します。オブジェクトを構成するラインはそのまま
残されます。
【登録】オブジェクトを設定した状態で登録します。
【キャンセル】変更を登録せずにパネルを閉じます。
f.オ ブ ジ ェ ク ト の 複 数 選 択
複 数 の オ ブ ジ ェ ク ト に 対 し て 同 じ 操 作 を 行 っ た り 、 結 合 さ せ る こ と が で き ま す 。【 複 数
選択】をクリックすると、パネルが現れます。このとき、画面中の代表点をクリックする
こ と で 、 オ ブ ジ ェ ク ト を 選 択 で き ま す 。 ま た 、 パ ネ ル で 操 作 を 選 択 し 、【 実 行 】 を ク リ ッ
クすると指定した操作が実行されます。
【 1:オ ブ ジ ェ ク ト 名 検 索 】 オ ブ ジ ェ ク ト 名 か ら オ ブ ジ ェ ク ト を 検 索 し て 選 択 し ま す 。
【 2:全 て 選 択 】 全 て の オ ブ ジ ェ ク ト を 選 択 し ま す 。 た だ し 、 編 集 対 象 オ ブ ジ ェ ク ト か ら 外
さ れ た オ ブ ジ ェ ク ト ( オ ブ ジ ェ ク ト 名 の 左 に *が 付 け ら れ て い る ) は 選 択 さ れ ま せ ん 。
25
第2章
地図データを作成する
7.マップエディタでの編集
【 3:結 合 】 選 択 し た オ ブ ジ ェ ク ト を 結 合 し 、 一 つ の 新 し い オ ブ ジ ェ ク ト を 作 成 し ま す 。 選
択したそれぞれのオブジェクトはそのまま残ります。
【 4:境 界 線 自 動 設 定 】 選 択 し た オ ブ ジ ェ ク ト の 境 界 線 を 自 動 設 定 し ま す 。
【 5:代 表 点 を 重 心 に 】 選 択 し た オ ブ ジ ェ ク ト の 代 表 点 を 重 心 に 設 定 し ま す 。
【 6:オ ブ ジ ェ ク ト グ ル ー プ 変 更 】 選 択 し た オ ブ ジ ェ ク ト の オ ブ ジ ェ ク ト グ ル ー プ を 変 更 し
ます。
【 7:削 除 】 選 択 し た オ ブ ジ ェ ク ト を 削 除 し ま す 。
【 8:使 用 ラ イ ン ご と 削 除 】 選 択 し た オ ブ ジ ェ ク ト を 削 除 し ま す 。 同 時 に 、 当 該 オ ブ ジ ェ ク
トが使用しているラインが、他のオブジェクト共有されていない場合は、当該ライン
を削除します。
【 9:外 側 オ ブ ジ ェ ク ト 削 除 】 面 形 状 オ ブ ジ ェ ク ト が 選 択 さ れ て い る 場 合 、 指 定 し た 面 形 状
の外側に位置する編集対象オブジェクトを削除します。
【 10:メ ッ シ ュ 作 成 】 選 択 し た オ ブ ジ ェ ク ト に か か る よ う 、 各 種 メ ッ シ ュ オ ブ ジ ェ ク ト を
作成します。
【 11:使 用 ラ イ ン 線 種 変 更 】 選 択 し た オ ブ ジ ェ ク ト が 使 用 し て い る ラ イ ン の 線 種 を 変 更 し
ます。
【 12:集 成 オ ブ ジ ェ ク ト を 構 成 】 選 択 し た オ ブ ジ ェ ク ト を 集 成 オ ブ ジ ェ ク ト の 構 成 要 素 に
設定します。集成オブジェクトについて9.集成オブジェクトを参照してください。
【 13:選 択 オ ブ ジ ェ ク ト 名 表 示 】 選 択 し た オ ブ ジ ェ ク ト の オ ブ ジ ェ ク ト 名 を 表 示 し ま す 。
【実行】選択した機能を実行ます。
【終了】複数選択モードから抜けます。
※ 時 空 間 モ ー ド で は 、 4:境 界 線 自 動 設 定 , 5:代 表 点 を 重 心 の 機 能 は 使 用 で き ま せ ん 。
(4)ラ イ ン 編 集
ラインを追加したり、修正する場合には、ライン編集を行います。ライン編集にするに
は 、 画 面 上 の パ ネ ル の 【 ラ イ ン 編 集 】 を 選 択 し ま す 。 な お 、 ラ イ ン 編 集 と (3) オ ブ ジ ェ ク ト
編集は密接に関係しており、交互に切り替えながら地図データを完成させていくことにな
26
第2章
地図データを作成する
7.マップエディタでの編集
ります。
a.ラ イ ン の 追 加
ラ イ ン を 追 加 し た い 場 合 は 、画 面 上 の【 新 規 ラ イ ン 】
ボタンをクリックします。するとパネルが現れ、画面
中央に両端が水色、中央に紫色の点を持つラインが現
れます。まずはこれらの点をドラッグして、だいたい
の ラ イ ン の 位 置 に セ ッ ト し ま す 。 つ い で bに 移 り ま す 。
b.ラ イ ン の 修 正
ラインを修正する方法には、パネル上のコマンドボタンを使用する操作と、画面中のラ
インに対する操作の二通りがあります。
①ラインに対する操作
編集中のライン上の紫色、水色の点を左クリックでドラッグし、正しい位置に移動させ
ます。また、右クリックすると次のようなメニューが現れます。
【ポイント削除】選択したポイントを削除します。
【ライン分割】選択したポイントで、ラインを分割します。
【結節点化】面オブジェクトを構成する一つ一つのラインは、別のラインと端点が結合し
ています。端点が他のラインの端点と結合していない場合、面オブジェクトと認識さ
れません。マウスでドラッグして移動しても、二つの端点が完全に一致することは難
しいことです。そこで、作成中のラインと、他のラインの端点を完全に一致させるた
めに、このメニューが用意されています。
【ループ化】一つのラインで構成される島のように、同じラインの二つの端点を重ねます。
【 ポ イ ン ト 挿 入 】【 複 数 ポ イ ン ト 挿 入 】 ラ イ ン の 形 を 整 え る た め に は 、 ラ イ ン の 端 点 の 間
にポイントを挿入し、さらに移動させます。このメニューでは、選択した線分の箇所
にポイントを挿入します。
【近接点に重ねる】選択したポイントを最寄りのポイントに重ねます。
②パネル上のコマンドボタン
【線種】ラインの線種を選択します。
27
第2章
地図データを作成する
7.マップエディタでの編集
【両端部】ラインの両端が、別のラインの端点に結合しているかどうかで、両結節点、方
結節点、非結節点と表示されます。
【削除】選択したラインを削除します。そのラインを使用するオブジェクトの形状にも影
響します。
【登録】ラインを設定した状態で登録します。
【キャンセル】変更を登録せずにパネルを閉じます。
【分割&結節点】編集中のラインの端点を、最寄りの別のラインに結節点を作って結合し
ます。その際結合されたラインは二つに分割されます。新しくラインを作成した場合
などに使用します。
【結節点化】両端部を最も近い結節点に移動します。右クリックメニューでの結節点化は
クリックした点のみですが、パネルの結節点化は両端に対してなされます。
【プロパティ】編集中のラインを使用しているオブジェクトなど、ラインの情報を表示し
ます。
c.ラ イ ン の 複 数 選 択
複数のラインを同時に削除したり、同時に線種を変更したりすることができます。画面
上の【複数選択】ボタンをクリックし、処理したいラインをクリックしていきます。
線種変更:選択したラインの線種を同時に変更します。
【選択ライン番号】選択中のラインのライン番号を表示します。ライン番号は、メニュー
の 【 ラ イ ン 関 係 】【 ラ イ ン 番 号 指 定 検 索 】 で 探 す こ と が で き ま す 。
【ラインを交点で切断】選択されたライン同士で、交点を探し、その位置でラインを切断
します。
【ラインの共有部分を別ラインに】異なるラインで、かつ同じ座標を持つ部分がある場合
に、その部分を共有ラインとして抽出します。
【削除】選択したラインを削除します。
【終了】複数ライン選択モードから抜けます。
(5)マ ッ プ エ デ ィ タ の 便 利 な 機 能
28
第2章
地図データを作成する
7.マップエディタでの編集
a.オ ブ ジ ェ ク ト 名 の 簡 単 な 設 定 方 法
(3)cの 方 法 で オ ブ ジ ェ ク ト 名 を 設 定 す る こ と は 、 オ ブ ジ ェ ク ト 数 が 増 え る と 意 外 と 面 倒
です。そうした場合、クリップボードにコピーした文字データを画面上のオブジェクトに
割り当てるという方法を使用します。手順は以下の通りです。
①表計算ソフトやワープロなどに一行ずつ縦方向にオブジェクト名を入力しておき、クリ
ップボードにコピーしておく。一つのオブジェクトに二つのオブジェクト名を設定する
場合は、表計算ソフト上で2列分をコピーしておく。
② 【 マ ッ プ エ デ ィ タ 】 で 【 オ ブ ジ ェ ク ト 編 集 】 の 状 態 に し て 、【 編 集 】【 オ ブ ジ ェ ク ト 名
関 係 】【 オ ブ ジ ェ ク ト 名 の 割 り 当 て 】 を 選 ぶ 。
③クリップボード中のデータがウインドウに表示されるので、適当なオブジェクト名を選
択し、その名称に該当するオブジェクトの代表点を画面中から選択する。
④③を繰り返す。
b.オ ブ ジ ェ ク ト 名 の 表 示 ・ 非 表 示
マップエディタの画面上に、オブジェクト名を表示するかどうかを切り替えことができ
ます。画面上の【オブジェクト名表示/非表示】ボタンをクリックすれば切り替わります
が、オブジェクト名表示の状態であっても画面上に一定数以上のオブジェクトがあると表
示 さ れ ま せ ん 。 そ の 数 は 【 設 定 】【 オ プ シ ョ ン 】 の 【 オ ブ ジ ェ ク ト 名 を 表 示 す る 一 画 面 当
たりの最大表示数】で変更できます。
c.編 集 対 象 線 種 ・ オ ブ ジ ェ ク ト を 限 定 す る
3(3) 複数の画像を重ね合わせて読み込ませるで
解説したように、複数の白地図画像を読み込ま
せると、異なる線種・オブジェクトグループが
作成されます。その状態でマップエディタに移
ると、右のようなごちゃごちゃした画面になり
ます。このままだと、たとえば都道府県のオブ
ジェクトを編集しようとしても、どれが県境で
どれが都道府県オブジェクトなのか、判断しづ
らい状態です。
29
第2章
地図データを作成する
7.マップエディタでの編集
そこで、編集対象線種と編集対象オブジェクトを限定することで、操作をわかりやすく
します。そのためには、画面上の【編集対象選択】ボタンをクリックしてください。
①編集対象ラインの選択パネル
【 線 種 】 表 示 す る 線 種 を 限 定 し ま す 。 線 種 自 体 の 設 定 は 【 設 定 】【 線 種 設 定 】 で 行 い ま す 。
【結節関係】表示する結節関係を限定することで、本来は結節点であるべきラインなのに、
そうなっていないラインを抜き出すことができます。
【オブジェクト使用回数】面オブジェクト同士が隣り合っていると、そのラインは2回使
用されることになります。ここで表示するラインの使用回数を限定することで、うまく
オブジェクトとラインが関係づけられているかをチェックすることができます。
②編集対象オブジェクトの選択パネル
【グループ】表示するオブジェクトグループを限定します。
【形態】表示するオブジェクトの形態を限
定することで、面であるべきオブジェク
トが線になっていたりというミスをチェ
ックすることができます。右図は編集対
象ラインとオブジェクトを限定したとき
の画面です。
d.オ ブ ジ ェ ク ト 名 の 検 索 ・ 置 換
地図データ中のオブジェクト数が増える
と、オブジェクトを探すこと自体に時間がかかるようになります。その場合、オブジェク
ト の 検 索 機 能 を 使 用 し ま す 。【 編 集 】【 オ ブ ジ ェ ク ト 名 関 係 】【 オ ブ ジ ェ ク ト の 検 索 】 で 検
索することができます。
また、オブジェクト名の「1丁目」を「一丁目」に変更したい場合があります。このと
き 、 オ ブ ジ ェ ク ト が 多 い と 一 つ ず つ 選 択 し て 変 更 す る の は 大 変 で す 。 そ う し た 場 合 、【 編
集 】【 オ ブ ジ ェ ク ト 名 関 係 】【 オ ブ ジ ェ ク ト 名 置 換 】 で 一 斉 に オ ブ ジ ェ ク ト 名 を 置 換 す る
ことができます。
30
第2章
地図データを作成する
7.マップエディタでの編集
(6)地 図 デ ー タ の チ ェ ッ ク と 保 存
①地図データが正しく作られているかどうかをチェックする方法
a.オ ブ ジ ェ ク ト グ ル ー プ の 設 定 を 厳 密 に 行 う
【 設 定 】【 オ ブ ジ ェ ク ト グ ル ー プ 設 定 】 で 、 オ ブ ジ ェ ク ト グ ル ー プ ご と に 使 用 す る 線 種 と
形状を設定することで、正しいオブジェクトを作ることができます。
特に、本来は面形状であるべきオブジェクトが、面になっていないということがよくあ
ります。
b.編 集 対 象 選 択 機 能 を 活 用 す る
(5) c.編 集 対 象 線 種 ・ オ ブ ジ ェ ク ト を 限 定 す る で 述 べ た 方 法 を 使 っ て 、 お か し な 箇 所 を 見 つ
け出し、一つずつ潰していってください。
②地図データの保存
作 成 し た 地 図 デ ー タ は 、【 フ ァ イ ル 】【 名 前 を つ け て 地 図 フ ァ イ ル 保 存 】 で 保 存 し ま す 。
拡 張 子 は mpf に な り ま す 。 保 存 先 を Mandara.exe の あ る フ ォ ル ダ の 中 の ¥Map フ ォ ル ダ に
し た 場 合 、 属 性 デ ー タ 読 込 時 に MAP タ グ を も と に 自 動 的 に 地 図 フ ァ イ ル を 読 み 込 み ま す 。
(7)マ ッ プ エ デ ィ タ の メ ニ ュ ー
【ファイル】
【新規作成】
新しく地図データを作成します。
【 地 図 フ ァ イ ル 読 み 込 み 】 地 図 フ ァ イ ル ( 拡 張 子 .mpf) を 読 み 込 み ま す 。
【地図ファイル保存・名前を付けて地図ファイル保存】
地図ファイルを保存します。
【地図ファイルの挿入】以下の手順で、現在の地図ファイルの上に、別の地図ファイ
ルを挿入します。
1.挿入する地図ファイルを選択します。
次のケースでは、挿入することが出来ません。
・座標系が設定してあるデータと、設定していないデータ同士
・作業中のデータの座標系が平面直角座標系で、挿入するデータの座標系
が緯度経度の場合
→作業中のデータを【設定】メニューの「座標変換」を使って緯度
経度座標系に変換し、挿入してください。
2.オブジェクトグループ名・線種名が同じ場合はまとめるかどうかを選択
31
第2章
地図データを作成する
7.マップエディタでの編集
します。
3.座標系の設定がない地図ファイルの場合は、座標を平行移動するかどう
か を 選 択 し ま す 。「 は い 」 を 選 ん だ 場 合 は 移 動 量 を 入 力 し ま す 。
【シェープファイル出力】
地図ファイルのデータをシェープファイルに出力します。
【地図ファイル結合】 座標系を設定していない2つの地図ファイルを結合し、1つの
地図ファイルに結合します。
【マップエディタの終了】 マップエディタを終了します
【編集】
【オブジェクト名関係】
【オブジェクト名検索】オブジェクト名を指定して検索し、編集状態にします。
【オブジェクト番号検索】オブジェクト番号を指定して検索し、編集状態にしま
す。
【オブジェクト名置換】オブジェクト名を置換します。
【オブジェクト名一括変換】クリップボードに設定してあるデータを元に、オブ
ジェクト名を一括変換します。
①まず表計算ソフトを使って、次のようにデータをセルに設定してください。
a.オ ブ ジ ェ ク ト 名 1 の み を 変 換 し た い 場 合
変換前のオブジェクト名
変換後のオブジェクト名
・
・
変換したい分だけ繰り返す
b.オ ブ ジ ェ ク ト 名 1 と 2 を 両 方 設 定 し た い 場 合
変換前のオブジェクト名
変換後のオブジェクト名1
変換後のオブジェ
クト名2
・
・
変換したい分だけ繰り返す
②設定したデータの部分を表計算ソフト側でコピーしておきます。
③ マ ッ プ エ デ ィ タ で 、【 編 集 】【 オ ブ ジ ェ ク ト 名 関 係 】【 オ ブ ジ ェ ク ト 名 一 括
変換】を選びます。
【クリップボードへオブジェクト名のコピー】オブジェクト名コピーパネルを使
って、オブジェクト名をコピーします。
【オブジェクト名の割り当て】この方法は大量のオブジェクトに名称をつけるの
32
第2章
地図データを作成する
7.マップエディタでの編集
に便利で、短時間のうちにオブジェクト名の設定ができます。その手順は次
のようになっています。
①表計算ソフトやワープロなどに一行ずつオブジェクト名を入力しておき、
クリップボードにコピーしておく。一つのオブジェクトに二つのオブジェク
ト名を設定する場合は、表計算ソフト上で2列分をコピーしておく。
② 【 マ ッ プ エ デ ィ タ 】 で 【 オ ブ ジ ェ ク ト 編 集 】 の 状 態 に し て 、【 編 集 】【 オ ブ
ジ ェ ク ト 名 関 係 】【 オ ブ ジ ェ ク ト 名 の 割 り 当 て 】 を 選 ぶ 。
③クリップボード中のデータがウインドウに表示されるので、適当なオブジ
ェクト名を選択し、その名称に該当するオブジェクトの代表点を画面中から
選択する。
④③を繰り返す。
※この機能は時空間モードでは使用できません。
【同一オブジェクト名のオブジェクトを結合】マップエディタで、同一のオブジ
ェクト名のオブジェクトを結合して一つのオブジェクトにします。
【 点 オ ブ ジ ェ ク ト の 取 り 込 み 】 (7)点 オ ブ ジ ェ ク ト の 取 り 込 み を ご 覧 下 さ い 。
【ライン関係】
【ライン番号指定検索】指定したライン番号を編集状態にします。ライン番号は、
ラインを選択して「プロパティ」をクリックすることで知ることができます。
【ライン結合】地図ファイル中の結合可能なラインを結合して1つにします。結
合可能なラインとは、以下のような条件を満たすラインです。
・結合する端点が一致し、2つのラインのノードであり、3つ以上のノードに
なっていないライン。
・ラインの線種が同じ
・2つのラインを使用する同一オブジェクトの、使用期間が同じ
【ポイント・ループ間引き】ポイント間引きでは、ラインのポイントを間引くこ
とができます。ループ間引きでは、小さい島や、飛び地といった閉じたライ
ンを省略することができます。これにより、地図ファイルのサイズを小さく
することができます。
【ラインを交点で切断】ライン同士で、交点を探し、その位置でラインを切断し
ます。
【ラインの共有部分を別ラインに】異なるラインで、かつ同じ座標を持つ部分が
ある場合に、その部分を共有ラインとして抽出します
【 ラ イ ン の 取 り 込 み 】 (9)ラ イ ン 取 り 込 み を ご 覧 下 さ い 。
【ビットマップデータのコピー】現在の画面をクリップボードにコピーします
【 初 期 属 性 デ ー タ 編 集 】 (10)初 期 属 性 デ ー タ を ご 覧 下 さ い 。
33
第2章
地図データを作成する
7.マップエディタでの編集
【時空間モード】8.時空間モードをご覧下さい。
【時空間モード】時空間モードに入ったり出たりします。
【継承データ一覧】時空間モードで設定した継承年月日データを表示します。
【オブジェクト名変更一覧】オブジェクト名の変更年月日を表示します。
【設定】
【スケール・緯度経度設定】
【スケール設定】座標系の設定していない地図データについて、マップエディ
タ の 画 面 上 で 2 地 点 を 指 定 し 、 そ の 間 の 実 際 の 距 離 と そ の 単 位 ( km、 m な
ど)を入力することでスケールが設定されます。座標系の設定がなく、ス
ケールが設定されていない場合、面積や距離の測定はできません。
【緯度経度設定】2地点を指定し、その地点の緯度経度を設定することで緯度
経度情報を持つ地図データとします。使用するケースとしては、白地図処
理から地図データを作成する場合などがありますが、白地図処理の場合は
処理の際に左上と右下の緯度経度を設定できるので、実際にはあまり使用
する機会はないと思われます。この機能を使用する際には、元の地図デー
タの東西南北の長さと緯度経度の間隔の比が一定でなければなりません。
たとえば、メルカトル図法の世界地図データでこの機能を使用して2点を
指定しても、正確な緯度経度はつけられません。
【線種設定】線種の設定を行います。新しい線種を設定したり、複数の線種を統合し
てまとめたりします。
【オブジェクトグループ設定】オブジェクトグループの設定を行います。新しいオブ
ジェクトグループを設定したり、複数のオブジェクトグループを統合してまとめ
たりします。
【方位設定】地図上に表示される方位は、初期設定では上が北になっています。しか
し、白地図処理から移行した場合などで上が北になっていない場合は、北の角度
を設定できます。方位の表示位置は、画面上の方位をドラッグすることで変更で
きます。
【 座 標 変 換 】 10. 測 地 系 ・ 座 標 系 ・ 投 影 法 を ご 覧 下 さ い 。
【 投 影 法 変 換 】 10. 測 地 系 ・ 座 標 系 ・ 投 影 法 を ご 覧 下 さ い 。
【地図情報】
【オプション】
(8)点 オ ブ ジ ェ ク ト の 取 り 込 み
34
第2章
地図データを作成する
7.マップエディタでの編集
別に作成したオブジェクト名と座標のデータから、点オブジェクトを取り込みます。
a.2点位置指定
MANDARA タ グ の DEFINITION に 近 い も の で す が 、 DEFINITION で は 、 X Y 座 標 が
MANDARA の 地 図 デ ー タ の 座 標 系 と 一 致 し て い な け れ ば な り ま せ ん が 、 こ こ で は 相 対 的
な位置関係が一致していれば取り込むことができます。
ま ず 、 MANDARA の マ ッ プ エ デ ィ タ に ベ ー ス と な る 地 図 デ ー タ を 読 み 込 ん で お き ま す 。
次 に 、 Excel な ど か ら オ ブ ジ ェ ク ト 名 、 X 座 標 、 Y 座 標 の 入 っ た デ ー タ を コ ピ ー し ま す 。
X座標、Y座標は相対的な位置を表す数値であれば何でも結構ですが、緯度・経度の場合
は 、 10 進 数 に 適 宜 修 正 し て 下 さ い ( 135 度 30 分 36 秒 → 135.51 な ど )。
例)
網走
89.7
74.9
根室
97.2
70.2
釧路
91.7
67.7
帯広
85.4
68.1
稚内
75.7
83.9
旭川
78.8
72.4
札幌
74.8
67
さ ら に 、 オ ブ ジ ェ ク ト 編 集 の 状 態 で 、【 編 集 】【 点 オ ブ ジ ェ ク ト の 取 り 込 み 】【 2 点 位 置
指定】を選択します。
パネルが現れるので、その中のリストから二つの地点について、それぞれ画面中の地図
でどこに位置するかを指定します。二つの地点はどこでもいいのですが、できるだけ離れ
た二地点について指定した方が正確です。さらに【取り込み】をクリックすると、点オブ
ジェクトとして登録され、画面に反映されます。
b.緯 度 経 度 ・ 平 面 直 角 座 標 系 に よ る 点 オ ブ ジ ェ ク ト 取 り 込 み
読み込んである地図ファイルが、座標系を持つ地図データの場合に、同一座標系の点デ
ータを取り込むことができます。アドレスマッチングによって取得した緯度経度データや、
GPS の ト ラ ッ ク デ ー タ な ど を 取 り 込 め ま す 。
マ ッ プ エ デ ィ タ の オ ブ ジ ェ ク ト 編 集 の 状 態 で 、【 編 集 】【 点 オ ブ ジ ェ ク ト の 取 り 込 み 】
【 < 点 オ ブ ジ ェ ク ト の 取 り 込 み 】【 緯 度 経 度 】 ま た は 【 平 面 直 角 座 標 】 を 選 択 し ま す 。
【 取 り 込 み 方 法 】 CSV フ ァ イ ル か 、 あ る い は ク リ ッ プ ボ ー ド か ら 取 り 込 む こ と が で き ま
35
第2章
地図データを作成する
7.マップエディタでの編集
す。
【並び順】データがどのような順で並んでいるかを指定します。
【オブジェクトグループ】取り込んだ点オブジェクトが入るオブジェクトグループを指定
します。
【 プ レ ビ ュ ー 】 ク リ ッ プ ボ ー ド ま た は CSV フ ァ イ ル の デ ー タ を プ レ ビ ュ ー し ま す 。
※ こ の 方 法 で 取 り 込 ん で 、 位 置 が 400m く ら い ず れ て い る 場 合 は 、 測 地 系 が 違 う こ と が 考
えられます。
c.ジ オ コ ー デ ィ ン グ ( 住 所 か ら 取 得 )
住所から緯度経度に変換することを、ジオコーディングまたはアドレスマッチングと呼
び ま す 。 こ の 機 能 で は 、 Google Maps API を 使 用 し て 、 ジ オ コ ー デ ィ ン グ を 行 い 、 点 オ ブ
ジェクトとして登録します。この機能を使うには、インターネットに接続している必要が
あります。
マ ッ プ エ デ ィ タ の オ ブ ジ ェ ク ト 編 集 の 状 態 で 、【 編 集 】【 点 オ ブ ジ ェ ク ト の 取 り 込 み 】
【 ジ オ コ ー デ ィ ン グ ( 住 所 か ら 取 得 )】 を 選 択 し ま す 。
エクセルに、
オブジェクト名1
住所
オブジェクト名2
住所
オブジェクト名3
住所
といった順にデータを入れておき、コピーしておきます。その際、住所にマンション名の
ような建物名が含まれていると、エラーになるので入れないでください。
【クリップボードから取得】として、リストに入ったことを確認します。
【緯度経度取得】をクリックすると、インターネットを通して緯度経度に変換します。変
換結果は下のリストに表示されます。
【オブジェクトグループ】欄で点オブジェクトを登録するオブジェクトグループを指定し
ます。
【取り込み】でマップエディタに取り込まれます。取得状況がエラーのオブジェクトは取
り込まれません。
※この機能は、緯度経度座標系の地図データで行います。
※取得される緯度経度は世界測地系ですが、地図データの測地系が日本測地系の場合は、
36
第2章
地図データを作成する
7.マップエディタでの編集
自動的に取得した緯度経度を日本測地系に変換して取り込みます。
※ こ の 機 能 は Google に よ る サ ー ビ ス を 利 用 し て い る た め 、 Google の 都 合 な ど に よ り 利 用
できなくなることもあります。
(9)ラ イ ン 取 り 込 み
読み込んである地図ファイルが、座標系を持つ地図データの場合に、同一座標系のライ
ン の ポ イ ン ト デ ー タ を 取 り 込 む こ と が で き ま す 。 GPS の ト ラ ッ ク デ ー タ な ど を 取 り 込 め
ます。
操 作 方 法 は 、 (8)b の 緯 度 経 度 ・ 平 面 直 角 座 標 に よ る 点 オ ブ ジ ェ ク ト 取 り 込 み と ほ ぼ 同
様です。
【 取 り 込 み 方 法 】 CSV フ ァ イ ル か 、 あ る い は ク リ ッ プ ボ ー ド か ら 取 り 込 む こ と が で き ま
す。
【並び順】データがどのような順で並んでいるかを指定します。
【線種】取り込んだラインが入る線種を指定します。
【 プ レ ビ ュ ー 】 ク リ ッ プ ボ ー ド ま た は CSV フ ァ イ ル の デ ー タ を プ レ ビ ュ ー し ま す 。
※複数のラインを同時に取り込むには、取り込むデータの中でラインを分割したい位置に
空白行を入れておいてください。
※ こ の 方 法 で 取 り 込 ん で 、 位 置 が 400m く ら い ず れ て い る 場 合 は 、 測 地 系 が 違 う こ と が 考
えられます。
(10)初 期 属 性 デ ー タ
地図データに付属し、地図ファイル中に保存されている属性データを初期属性データと
呼んでいます。初期属性データは、オブジェクトと属性データの関係が固定的な場合に使
用 し ま す 。 た と え ば 、 外 部 地 図 デ ー タ の 数 値 地 図 5000(土 地 利 用 )か ら デ ー タ を 取 得 し た
場合、土地利用の境界線の地図データとそこでの土地利用は、固定的な関係にあるので、
読み込み時に初期属性データとして取り込まれます。
初 期 属 性 デ ー タ を 修 正 す る に は 、 マ ッ プ エ デ ィ タ の 【 編 集 】【 初 期 属 性 デ ー タ 編 集 】 で
行います。初期属性データ編集画面では、属性データ編集画面と類似したグリッドが表示
37
第2章
地図データを作成する
7.マップエディタでの編集
されています。上側にはオブジェクトグループが並んでおり、オブジェクトグループ単位
で初期属性のデータ項目を設定することができます。
タイトルに何も入っていない場合は、無視されます。オブジェクトグループの初期属性
データをなくしたい場合は、タイトル欄を空白にしておきます。
初期属性データ編集画面では、オブジェクトグループおよび個々のオブジェクトを追加
したり、削除したりすることはできません。これらの作業はマップエディタの設定メニュ
ーまたはオブジェクト編集で行います。
初期属性データを使用して色分けなどを行う場合は、次の2通りの方法があります。
・ 設 定 画 面 の 【 フ ァ イ ル 】【 白 地 図 ・ 初 期 属 性 デ ー タ 表 示 】 で 初 期 属 性 デ ー タ の 設 定 し て
ある地図ファイルを表示する。
・属性データ編集画面で【初期属性追加】メニューを使う。
38
第2章
地図データを作成する
8.時空間モード
8.時空間モード
MANDARA で は 空 間 情 報 の 時 間 変 化 を 正 確 に 表 現 で き ま す 。 そ の よ う な 地 図 デ ー タ を
作成・編集するのが時空間モードです。時空間モードに入る前に、基準となる時期の地図
データが確実に作られていることを確認してください。時空間モードで作成した地図ファ
イルは、時間属性を全て削除しない限り、時空間モードから抜けることはできません。
①時間を設定することができる要素
【オブジェクト名】オブジェクト編集
た と え ば 茨 城 県 守 谷 町 は 2002 年 2 月 2 日 か ら 守 谷 市 と な り ま し た 。 こ の 場 合 、「 守 谷
町 」 の 有 効 期 間 を 2002 年 2 月 1 日 ま で と し 、 守 谷 市 の 有 効 期 間 を 2002 年 2 月 2 日 か ら
とすることで、同一のオブジェクトとして扱うことができます。
【オブジェクトの使用するライン】オブジェクト編集
た と え ば 岩 手 県 三 陸 町 は 2001 年 11 月 15 日 大 船 渡 市 に 編 入 さ れ ま し た 。 こ の 場 合 、 オ
ブ ジ ェ ク ト 名 「 三 陸 町 」 の 有 効 期 間 は 2001 年 11 月 14 日 ま で と な り ま す 。 大 船 渡 市 は
名称変更はありませんが、次のように使用するラインの使用期間の変更となります。ま
ず 大 船 渡 市 と 旧 三 陸 町 の 境 界 線 の 使 用 期 間 を 2001 年 11 月 14 日 ま で と し ま す 。 次 に 大
船 渡 市 と 接 し て い な い 旧 三 陸 町 の 境 界 線 の 使 用 期 間 を 2001 年 11 月 15 日 以 降 と し ま す 。
【オブジェクトの代表点】オブジェクト編集
点オブジェクトの場合、たとえば学校が移転した場合なとがこれに相当します。また、
東京都庁が移転したような場合、面オブジェクトの代表点も移動させることになります。
【ライン】ライン編集
埋立で関西国際空港が完成した場合など、新しく海岸線があられたり、海岸線でなくな
ったりした場合に、ラインの有効期間を設定します。また、市の境界線が区の境界線に
変化した場合などにも設定します。
【継承設定】オブジェクト編集
オブジェクトの一部あるいは全体が他のオブジェクトに編入されたり、分離した場合に
継 承 先 の オ ブ ジ ェ ク ト を 設 定 し ま す 。 上 の 三 陸 町 の 例 で は 、 2001 年 11 月 15 日 大 船 渡
市に継承されたという設定を行います。この設定をもとに時系列集計が行われます。
②ラインの有効期間とオブジェクトのライン使用期間
時空間モードでは、境界線を自動的に設定することはできないので、一つずつ使用する
ラインを選択していきます。また、使用するラインをクリックすると、次のメニューが現
39
第2章
地図データを作成する
8.時空間モード
れます。
【使用しない】指定したラインを編集中のオブジェクトで使用しないようにします。
【使用期間の設定】編集中のオブジェクトが、指定したラインを使用する期間を設定しま
す。これにより、別のオブジェクトを編入した時期以降などで、使用しなくなったり、
新たに使用するラインができたりすることに対応できます。
使用期間の設定したラインは、オブジェクト選択時に紫色で表示されます。
40
第2章
地図データを作成する
9.集成オブジェクト
9.集成オブジェクト
通常、オブジェクトは、点形状であれば代表点の位置、線または面形状であれば構成す
るラインを使って形状を構成します。しかし、オブジェクトの種類によっては、空間的に
階層関係を持つ場合があります。たとえば、行政領域の場合は次のような関係があります。
県
-市町村
-政令指定都市-区
この場合、市町村は、必ず一つの県の構成要素となります。また、区は政令指定都市の
構成要素となり、政令指定都市は県の構成要素となります。これらのオブジェクトを含む
地図データを作成する場合、県オブジェクトは、県境のラインを参照して領域を構成する
方 法 だ け で な く 、 市 町 村 と 政 令 指 定 都 市 を 参 照 し て 、 そ れ ら を 集 成 (aggregation)す る こ と
で領域を構成することができます。政令指定都市と区の領域の関係も同一になります。
このように、オブジェクトの集合として定義されるオブジェクトを集成オブジェクトと
呼びます。集成オブジェクトの利点としては、以下のような点があげられます。
・現実世界と同様な領域の関係が、地図データ中に再現される
・下位オブジェクトの形状が変化した場合も、上位オブジェクトは形状を修正しなくても
よい。たとえば、海岸が埋め立てられた場合を考えると、変化した箇所の市町村の形状
を修正すれば、上位の県の形状は自動的に変更されます。
・オブジェクトの構成要素が離脱したり、追加した場合も、参照先オブジェクトを変更す
るだけで、ラインを操作しなくてもすみます。
・このような特徴は、特に時間変化に対応する場合に有効です。
集成オブジェクトを作成するには、マップエディタのオブジェクトグループ設定で、集
成オブジェクトグループを作成しておきます。その後、オブジェクト編集において集成オ
ブジェクトを作成します。作成する方法は次の二通りがあります。
・ 通 常 の オ ブ ジ ェ ク ト の 編 集 で 複 数 選 択 に し 、 メ ニ ュ ー の 【 12:集 成 オ ブ ジ ェ ク ト を 構
成】で作成する。
・集成オブジェクトの編集の状態にし、新規作成、または既存集成オブジェクトを選択し、
追加したい非集成オブジェクトをクリックする。
41
第2章
10.測地系・座標系・投影法
地図データを作成する
10. 測 地 系 ・ 座 標 系 ・ 投 影 法
(1)測 地 系
現在日本では、日本測地系と世界測地系の2種類の測地系が混在して使用されています。
外部データを利用する場合や、緯度経度データを扱う場合は、どちらの測地系によるデー
タかを確認してご利用下さい。測地系の違いとは、主に地球の形状を定義する式の違いに
よります。
日本測地系:明治時代から日本で使われていた測地系。
世 界 測 地 系 : 世 界 共 通 の 測 地 系 で 、 日 本 で は 2000 年 以 降 に 使 わ れ る よ う に な っ た 。 日
本 測 地 系 と は 400m ほ ど 位 置 が ず れ ま す 。
測地系が異なるとマップエディタの【地図ファイルの挿入】機能が使えません。
日 本 測 地 系 と 世 界 測 地 系 の 相 互 変 換 は 、 マ ッ プ エ デ ィ タ の 【 設 定 】【 座 標 変 換 】【 緯 度
経度座標系の測地系変換】で行うことができます。
最近公開される地図データでは世界測地系が一般的です。ただし、国土数値情報のメッ
シュデータなどは日本測地系で作成されたものが多くなっています。そのため、地図デー
タが成果測地系で、過去のメッシュデータを表示する際には、いったん日本測地系に変換
してメッシュオブジェクトを作成し、再度世界測地系に変換するという作業が必要になる
こともあります。
(2)緯 度 経 度 座 標 系 ・ 平 面 直 角 座 標 系
地図の地球上での絶対位置を指定するためには、座標系を設定する必要があります。緯
度経度座標系は、地球上緯度・経度のデータを保持しています。平面直角座標系は、日本
で 使 わ れ て い る 座 標 系 で 、 全 国 を 19 の 系 番 号 に 分 け て い ま す 。 系 番 号 ご と の 範 囲 は 、 国
土地理院のホームページ等をご覧下さい。
http://www.gsi.go.jp/LAW/heimencho.html
平 面 直 角 座 標 系 か ら 緯 度 経 度 座 標 系 へ の 変 換 は 、 マ ッ プ エ デ ィ タ の 【 設 定 】【 座 標 変
換 】【 平 面 直 角 座 標 系 を 緯 度 経 度 座 標 に 変 換 】 で 行 う こ と が で き ま す 。
※ こ れ ら の 座 標 系 ・ 測 地 系 変 換 プ ロ グ ラ ム に は 、 国 土 地 理 院 の TKY2JGD の ソ ー ス コ ー ド
の一部を使用しています。
「 こ の プ ロ グ ラ ム は 、国 土 地 理 院 長 の 承 認 を 得 て 、同 院 の 技 術 資 料 H・1-No.2「 測 地 成 果 2000
の た め の 座 標 変 換 ソ フ ト ウ ェ ア TKY2JGD」 を 利 用 し 作 成 し た も の で あ る 。
(承認番号
国 地 企 調 第 174 号
平 成 18 年 8 月 22 日 )」
なお、日本の場合、緯度経度座標系・平面直角座標系ともに、日本測地系と世界測地系
42
第2章
10.測地系・座標系・投影法
地図データを作成する
の二種類の測地系によるデータがあります。
(3)投 影 法
緯度経度の座標系を持つ地図データには、投影法を設定・変更することができます。
投 影 法 の 変 換 は 、 マ ッ プ エ デ ィ タ の 【 設 定 】【 投 影 法 変 換 】 で 行 う こ と が で き ま す 。
MANDARA で 使 用 し て い る 投 影 法 は 次 の 通 り で す 。
緯度経度座標系の場合/次の円筒図法を選択できます。
・サンソン図法(面積が正しい)
・正距円筒図法(緯度と経度の間隔が等しい)
・メルカトル図法(極に近づくと大きくなる)
・ミラー図法(メルカトル図法の歪みを小さくした図法)
・ランベルト正積円筒図法(面積が正しいが、歪みがはげしい)
これらの図法では、中央緯線は 0 度に固定、中央経線は対象範囲の東西の中央になりま
す。デフォルトはサンソン図法です。
平面直角座標系の場合/平面直角座標系自体が投影法の一種なので、取得した座標値をそ
のまま表示しています。
座標系を設定していない場合/取得した座標をそのまま使用して表示しています。
43
第3章
第3章
属性データを作成する
1.属性データとは
属性データを作成する
1.属性データとは
MANDARA の 主 要 な 機 能 は 、 作 成 し た 地 図 デ ー タ に 対 し て 様 々 な 属 性 を 与 え 、 地 図 に
表すことです。
マップエディタで作成した地図データのオブジェクトは、それぞれ点オブジェクト、線オ
ブジェクト、面オブジェクトなどの、幾何学的な属性を有しています。
MANDARA の 目 的 は 、 そ れ ぞ れ の オ ブ ジ ェ ク ト を た だ 表 示 す る だ け で な く 、 い ろ い ろ
なテーマに様々に加工して表示させることができます。そうした地図を「主題図」と呼び
ます。地図データ中のオブジェクトは幾何学的属性を持つだけですが、それ以外のオブジ
ェクトに関する特徴(人口などの統計)を設定したものが属性データです。
属性データを作成する方法には、次の3種類があります。
① マ ッ プ エ デ ィ タ 上 で 初 期 属 性 デ ー タ と し て 設 定 し 、「 白 地 図 ・ 初 期 属 性 デ ー タ 表 示 」 機
能で表示する。
② 表 計 算 ソ フ ト 上 に MANDARA 特 有 の 約 束 事 「 タ グ 」 を 追 加 し て MANDARA に 取 り 込 む 。
③ MANDARA 上 の 属 性 デ ー タ 編 集 機 能 を 使 用 し て 作 成 す る 。
①は、地図ファイルを直接作成した場合に使いますので、ここでは説明しません。
② は Excel な ど の 表 計 算 ソ フ ト に デ ー タ を 入 力 し 、 そ の デ ー タ を ク リ ッ プ ボ ー ド に コ ピ ー
し 、 MANDARA に 送 り ま す 。 こ の 方 法 は コ ン ピ ュ ー タ の 使 用 に 慣 れ た 人 に お 勧 め す る 方
法です。
③ は 表 計 算 ソ フ ト の 使 用 法 に 慣 れ て い な い 人 に お 勧 め す る 方 法 で 、 MANDARA の タ グ を
知らなくても属性データを作成できます。
複雑なデータになると②③を併用して作成することになります。
そ れ で は 、 都 道 府 県 別 の 日 本 地 図 が 入 っ た 地 図 フ ァ イ ル 、 japan.mpf を 利 用 し た 属 性 デ ー
タの作成方法を順番に解説します。
44
第3章
属性データを作成する
2.表計算ソフトから属性データを取り込む
2.表計算ソフトから属性データを取り込む
こ こ で は 主 に 都 道 府 県 別 の 日 本 地 図 が 入 っ た 地 図 フ ァ イ ル 、 japan.mpf を 利 用 し た 属 性
データの作成方法を解説します。
(1)地 理 行 列 を 作 ろ う
まずはじめに、縦に都道府県名を並べ、横方向にそれぞれの都道府県の人口、面積、人
口密度をセルに入力しておきます。ここでは、単位もつけておきます。
こうしたデータを地理行列と呼びます。
都 道 府 県 名 で は 、 必 ず 「 ~ 県 」「 ~ 府 」 と つ け る 必 要 が あ り ま す 。 そ れ は 、 MANDARA で
付 属 し て つ い て く る JAPAN.MPF
という地図ファイルは、マップエディタでそのように
オブジェクト名が設定されているからです。
<例>
人口
面積
人口密度
万人
k㎡
人/k㎡
北海道
568
83519
68
青森県
152
9619
158
岩手県
143
15279
94
118
2254
523
・
・
・
沖縄県
(2)MANDARAタ グ を つ け よ う
地 理 行 列 を 入 力 す る だ け で は 、 ま だ MANDARA に 送 る こ と は で き ま せ ん 。 送 る 前 に 、
MANDARA に 送 る た め の 約 束 事 を 示 す 、 MANDARA タ グ を 付 け 加 え ま す 。 次 の 例 の ゴ シ
ック体の箇所がタグです。タグは必ず半角ローマ字で記入します(大文字でも小文字でも
構 い ま せ ん )。
<例>
MAP
TITLE
JAPAN
人口
面積
人口密度
45
第3章
属性データを作成する
k㎡
2.表計算ソフトから属性データを取り込む
UNIT
万人
人/k㎡
北海道
568
83519
68
青森県
152
9619
158
岩手県
143
15279
94
118
2254
523
・
・
・
沖縄県
MAP・・・・地 図 フ ァ イ ル を 指 定 す る タ グ で す 。 こ こ で は 日 本 地 図 を 指 定 す る の で 、 横 の セ ル
に 「 JAPAN 」と 記 し ま す 。 地 図 フ ァ イ ル の 拡 張 子 mpf は 不 用 で す 。
TITLE・・・・右 側 に デ ー タ の タ イ ト ル が 続 く こ と を 示 す タ グ で す 。
UNIT・・・・右 側 に デ ー タ の 単 位 が 続 く こ と を 示 す タ グ で す 。
(3)MANDARAに 属 性 デ ー タ を 送 ろ う
(2)の よ う な 表 を 作 っ た ら 、 MANDARA に デ ー タ を 送 り ま す 。
そのためには、
①表の左上から右下の部分までを選択し、
②表計算ソフトのメニューで<編集><コピー>を選びます。
③表自体もそれぞれの表計算ソフトの形式で保存しておきます。
④ MANDARA を 立 ち 上 げ 、 起 動 画 面 の 【 ク リ ッ プ ボ ー ド か ら デ ー タ を 読 み 込 む 】 を 選 択
し 、【 OK】 を ク リ ッ ク し ま す 。
す で に MANDARA を 実 行 中 の 場 合 は 【 フ ァ イ ル 】【 ク リ ッ プ ボ ー ド か ら デ ー タ の 読 み 込
み】を選びます。
(4)タ グ 一 覧 と 解 説
① MAP
地図ファイルの指定
② TITLE
データ項目のタイトルの指定
46
第3章
属性データを作成する
2.表計算ソフトから属性データを取り込む
③ UNIT
データ項目の単位の指定
④ CAT
属性データがカテゴリーデータ(名義尺度)であることを示す
⑤ STR
属性データが文字列であることを示す
⑥ DUMMY
属性データをもたない、外形だけを表示するダミーオブジェク
トの指定
⑦ DUMMY_GROUP
ダミーオブジェクトをオブジェクトグループごとに指定
⑧ LAYER
レイヤ構造化の指定
⑨ MISSING
欠損値の指定
⑩ TIME
属性データの時期の設定
⑪ URL_NAME
ホームページの名称の指定
⑫ URL
ホームページアドレスの指定
⑬ COMMENT
属性データのコメントを設定
⑭ DEFINITION
地図データで指定していない点オブジェクトを生成
※現在このタグの使用は推奨していません
① 【 MAP】 地 図 フ ァ イ ル を 指 定 し ま す 。
文 法 : MAP
例 : MAP
(地図ファイル名)
JAPAN
注意事項
MAP タ グ は 、 表 計 算 ソ フ ト 中 で 、 通 常 は デ ー タ の 最 初 に 書 き ま す 。
地図ファイル名では、拡張子は不要です。
MANDARA は 、 MAP タ グ を 見 つ け る と 、 自 動 的 に ¥MANDARA¥MAP フ ォ ル ダ の 中 で 指
定されたファイルを検索し、見つかった場合はそのまま読み込みます。見つからなかった
場合は、ユーザーに地図ファイルを指定するように促します。
② 【 TITLE】 デ ー タ 項 目 の タ イ ト ル を 指 定 し ま す 。
文 法 : TITLE
例 : TITLE
(データ1のタイトル)
人口
面積
(データ2のタイトル)
・・・・・
人口密度
③ 【 UNIT】 デ ー タ 項 目 の 単 位 を 指 定 し ま す 。
文 法 : UNIT
(データ1の単位)
(データ2の単位)
47
・・・・・
第3章
属性データを作成する
例 : UNIT
万人
k㎡
2.表計算ソフトから属性データを取り込む
人/k㎡
注意事項
デ ー タ が 、 カ テ ゴ リ ー デ ー タ や 名 義 尺 度 の 場 合 は 、 CAT タ グ を 単 位 欄 に 指 定 し ま す 。
④ 【 CAT】 デ ー タ 項 目 が カ テ ゴ リ ー デ ー タ ( 名 義 尺 度 ) で あ る こ と を 指 定 し ま す
文 法 : UNIT
(データ1の単位)
CAT
(データ3の単位)
・・・・
使用例:データが人口や面積のように、連続して変化するデータでなく、0と1、0、1、
2、3といった、特定の値しかとらないようなデータの場合に使います。 また、次の例
のように、文字列を使うこともできます。
例1:
例2:
市町村
CAT
市
市
町
村
町
TITLE
UNIT
浦和市
川口市
庄和町
飛島村
奥多摩町
TITLE
UNIT
東京都
神奈川県
千葉県
埼玉県
群馬県
内陸県
CAT
海沿い
海沿い
海沿い
内陸
内陸
注意事項
CAT タ グ は 、 UNIT タ グ で 指 定 し た 単 位 の 行 に 指 定 し ま す 。
カ テ ゴ リ ー の 最 大 数 は 256 で 、 こ れ を 越 え る と 文 字 列 と し て 扱 わ れ ま す 。
⑤ 【 STR】 デ ー タ 項 目 が 文 字 列 で あ る こ と を 指 定 し ま す
文 法 : UNIT
(データ1の単位)
STR ( デ ー タ 3 の 単 位 )
・・・・
使用例:データの内容がオブジェクト間で異なっており、かつ文字で表現されるデータの
場合に使います。
TITLE
UNIT
埼玉県さいたま市
埼玉県川越市
埼玉県熊谷市
埼玉県川口市
埼玉県本庄市
市町村名
STR
さいたま市
川越市
熊谷市
川口市
本庄市
注意事項
STR タ グ は 、 UNIT タ グ で 指 定 し た 単 位 の 行 に 指 定 し ま す 。
STR タ グ を 使 用 し た デ ー タ 項 目 は 、 ラ ベ ル 表 示 モ ー ド で の み 表 示 で き ま す 。
48
第3章
属性データを作成する
2.表計算ソフトから属性データを取り込む
⑥ 【 DUMMY】 ダ ミ ー オ ブ ジ ェ ク ト を 指 定 し ま す 。
文法:
DUMMY
(オブジェクト名1)
(オブジェクト名2)
・
・
(オブジェクト名n)
END
使用例)全国の測候所の点オブジェクトを表示する際、地点だけでなく、日本列島の輪郭
も表示したい。
使用例)愛知県の市町村別データに、線路のオブジェクトも外形だけ表示したい。
例:
MAP
DUMMY
北海道
青森県
・
・
沖縄県
END
TITLE
UNIT
稚内
根室
JAPAN
気温
℃
1.5
1.0
注意事項
例 で 示 し た よ う に 、 DUMMY ~ END は 、 「 MAP 」と 「タ イ ト ル 」の 間 で 指 定 し ま す 。
MANDARA の 設 定 画 面 で も 追 加 ・ 変 更 す る こ と が で き ま す 。
ダ ミ ー オ ブ ジ ェ ク ト を 画 面 に 全 て 入 れ る か と う か は 変 更 で き ま す 。 MANDARA で 地 図
を 描 画 し た 後 、【 オ プ シ ョ ン 】【 飾 り ・ 凡 例 ・ 背 景 設 定 】【 背 景 ・ ダ ミ ー 設 定 】 タ ブ で 、
【ダミーオブジェクトを画面領域の計算対象に含む】のチェックボックスで設定します。
⑦ 【 DUMMY_GROUP】 ダ ミ ー オ ブ ジ ェ ク ト を オ ブ ジ ェ ク ト グ ル ー プ ご と に 指 定 し ま す 。
文法:
DUMMY_GROUP
(オブジェクトグループ名1)
(オブジェクトグループ名2)
・
・
49
第3章
属性データを作成する
2.表計算ソフトから属性データを取り込む
(オブジェクトグループ名n)
END
例:
MAP
JAPAN
DUMMY_GROUP
都道府県
END
TITLE
気温
UNIT
℃
稚内
1.5
根室
1.0
注意事項
DUMMY タ グ も 参 照 し て く だ さ い 。
ダミーオブジェクトグループは、属性データを読み込んでから、出力画面の【表示】メ
ニューからも設定できます。
⑧ 【 LAYER】 属 性 デ ー タ を レ イ ヤ 構 造 化 す る と と も に 、 レ イ ヤ 名 を 指 定 し ま す 。
文 法 : LAYER
(レイヤ名)
点オブジェクト、線オブジェクト、面オブジェクトなど、形状のことなるオブジェクト
を重ね合わせた主題図を作りたい場合に使用します。
50
第3章
属性データを作成する
2.表計算ソフトから属性データを取り込む
例:
MAP
LAYER
TITLE
UNIT
東灘区
灘区
中央区
兵庫区
長田区
須磨区
垂水区
芦屋市
北区
西区
神戸
市区
小学校数
CAT
13
12
14
15
17
21
20
8
31
20
六甲山歌う
CAT
8
6
2
0
1
0
0
6
10
0
LAYER
小学校
DUMMY
東灘区
灘区
中央区
兵庫区
長田区
須磨区
垂水区
芦屋市
北区
西区
END
TITLE
六甲山
UNIT
CAT
東灘小
1
本庄小
1
本山南小
1
・
・
宮川小
1
精道小
0
浜風小
0
潮見小
0
注意事項
こ の 例 で は 、「 市 区 」 と い う 面 オ ブ ジ ェ ク ト の レ イ ヤ と 、「 小 学 校 」 と い う 点 オ ブ ジ ェ
クトのレイヤが作られます。
LAYER タ グ は MAP タ グ よ り も 後 に つ け ま す 。
レイヤで使用できるオブジェクトは、同一地図ファイルに含まれるオブジェクトです。
異なる地図ファイルを使ってレイヤ構造化することはできません。
レ イ ヤ ご と に 、 DUMMY ~ END な ど の MANDARA タ グ を つ け る こ と が で き ま す 。
⑨ 【 MISSING】 空 白 セ ル が 欠 損 値 で あ る こ と を 宣 言 、 ま た は 解 除 し ま す 。
文法:
空白セルを欠損値として扱う場合
MISSING ON
51
第3章
属性データを作成する
2.表計算ソフトから属性データを取り込む
空白セルを0として扱う場合
MISSING OFF
例
MAP
MISSING
title
unit
アイスランド
アイルランド
アンドラ
イギリス
world
ON
国民総生産
百万米ドル
7175
62040
1人当りGNP
米ドル
26580
17110
1152136
19600
ア ン ド ラ の 国 民 総 生 産 と 一 人 あ た り GNP は 欠 損 値 と し て 読 み 込 ま れ ま す 。
注意事項
何 も 指 定 し な い 場 合 は 、 OFF の 状 態 と な っ て い ま す 。
⑩ 【 TIME】 属 性 デ ー タ の 時 期 を 設 定 し ま す 。
文 法 : TIME
例 : TIME
年
2000
月
10
日
1
時空間モードで作成された地図ファイルを使用する場合に使用します。属性データの時
期を設定しておくことで、どのオブジェクトを使用するかを特定することができます。
注意事項
TIME タ グ は 、 LAYER タ グ よ り も 下 、 オ ブ ジ ェ ク ト 名 よ り も 上 に 置 い て く だ さ い 。
複数のレイヤを持つ場合は、レイヤごとに設定してください。
月・日は省略可能です。省略した場合、1月1日に設定されます。
⑪ 【 URL , URL_NAME】 ホ ー ム ペ ー ジ の ア ド レ ス 、 ま た は 名 称 で あ る こ と を 示 し ま す 。
MANDARA で 表 示 し た 地 図 を ク リ ッ ク す る と 、 指 定 し た ホ ー ム ペ ー ジ が 表 示 さ れ る よ
うになります。
文 法 : TITLE
(データ1のタイトル)
URL_NAME
・・・・
52
URL
(データ4のタイトル)
第3章
属性データを作成する
2.表計算ソフトから属性データを取り込む
例:
MAP
TITLE
UNIT
北海道
青森県
岩手県
宮城県
秋田県
山形県
福島県
茨城県
JAPAN
人口 URL_NAME
URL
万人
568 道庁
http://www.pref.hokkaido.jp/menu.html
152 県庁
http://www.pref.aomori.jp/
143 県庁
http://www.office.pref.iwate.jp/
218 県庁
http://www.pref.miyagi.jp/
125 県庁
http://www.pref.akita.jp/
126 県庁
http://www.pref.yamagata.jp/
208 県庁
http://www.pref.fukushima.jp/
273 県庁
http://www.pref.ibaraki.jp/
注意事項
URL_NAME , URL タ グ は 、 TITLE タ グ で 指 定 し た 行 で 使 用 し ま す 。
URL_NAME と URL は 必 ず 組 み 合 わ せ て 使 用 し て く だ さ い 。
一 つ の オ ブ ジ ェ ク ト に 対 し て 複 数 の URL を 設 定 す る 場 合 は 、 URL_NAME , URL タ グ を
横方向に繰り返して設定してください。
UNIT に は 何 も 記 入 し な く て も 構 い ま せ ん 。( 無 視 さ れ ま す )
URL_NAME , URL タ グ で 指 定 し た 列 は 、 MANDARA に 取 り 込 ん だ 後 に は 「 デ ー タ 項
目」として表示されません。主題図を表示した後、画面上でオブジェクトをクリックする
と表示されます。
⑫ 【 COMMENT】 属 性 デ ー タ の コ メ ン ト を 設 定 し ま す 。
文 法 : COMMENT
(コメントの内容)
例:
COMMENT
このデータは国勢調査による
⑬ 【 DEFINITION】 属 性 デ ー タ 上 で 点 オ ブ ジ ェ ク ト を 定 義 し ま す 。
文法:
DEFINITION
(新オブジェクト名1)
(X座標)
(Y座標)
(新オブジェクト名2)
(X座標)
(Y座標)
(X座標)
(Y座標)
・
・
(新オブジェクト名n)
END
例:
53
第3章
属性データを作成する
DEFINITION
稚内
根室
END
MAP
DUMMY
北海道
END
TITLE
気温
UNIT
℃
稚内
1.5
根室
1.0
757
972
3.属性データ編集機能で地理行列を作成する
-839
-702
JAPAN
注意事項
X Y 座 標 は 、【 マ ッ プ エ デ ィ タ 】 上 で 表 示 さ れ る X Y 座 標 に 対 応 し て い ま す 。
例 で 示 し た よ う に 、 DEFINITION ~ END の 指 定 は 、 「 MAP 」タ グ の 前 に 置 き ま す 。
例 で は 、 DUMMY ~ END を 併 用 し て い ま す 。
マップエディタ上で点データを取得することもできます。
※ 現 在 の バ ー ジ ョ ン の MANDARA で は 、 DEFINITION ~ END を 使 用 す る よ り も 、 マ ッ
プエディタで点オブジェクトを作成した方が容易です。そのため、現在では
DEFINITION タ グ の 使 用 は 推 奨 さ れ ま せ ん 。
3.属性データ編集機能で地理行列を作成する
(1)属 性 デ ー タ 編 集 機 能
MANDARA 付 属 の 属 性 デ ー タ 編 集 機 能 を 使 用 し て 属 性 デ ー タ を 作 成 す る 方 法 を 解 説 し
ます。
ま ず MANDARA を 実 行 し 、 起 動 画 面 の 【 新 し く デ ー タ を 作 成 】 を 選 択 し 、 【 O K 】 を ク
リックします。
すると、表計算ソフト風の画面となると同時に、使用する地図ファイルを選択する画面
に な り ま す 。 こ こ で は 都 道 府 県 別 日 本 地 図 が 入 っ て い る 、「 japan.mpf」 を 選 択 し て み ま す 。
次 に 入 力 フ ォ ー ム 上 で 右 ク リ ッ ク し 、「 オ ブ ジ ェ ク ト 数 の 設 定 」 と 「 デ ー タ 項 目 数 の 設
定 」 を 行 い ま す 。 都 道 府 県 別 デ ー タ を 入 力 す る 場 合 は 、 オ ブ ジ ェ ク ト 数 に 47 を 入 れ 、 デ
ータ項目数には必要分を入力しておきます。画面右側のレイヤの種類では「通常のレイ
ヤ」を選択します。ここでの設定は後から自由に修正することができます。
左側の緑色の部分にはオブジェクト名を入れます。オブジェクト名は手で入力するほか、
貼 り 付 け る こ と も で き ま す 。 オ ブ ジ ェ ク ト 名 が 分 か ら な い 場 合 は 、「 オ ブ ジ ェ ク ト 名 コ ピ
54
第3章
属性データを作成する
3.属性データ編集機能で地理行列を作成する
ーパネル」で探すこともできます。
作 成 し た 属 性 デ ー タ を 保 存 す る に は 、 MANDARA の メ ニ ュ ー の 【 フ ァ イ ル 】 【 MANDARA
の形式でデータ保存】を行います。またデータの内容はクリップボートにコピーできるの
で、表計算ソフトに貼り付けることもできます。
(2)属 性 デ ー タ 編 集 画 面
【 地 図 フ ァ イ ル 】「 参 照 」 を ク リ ッ ク す る こ と で 、 使 用 す る 地 図 フ ァ イ ル を 変 更 で き ま す 。
【オブジェクト名コピーパネルの表示】オブジェクト名の一覧が表示されますので、必要
なオブジェクト名をコピーして属性データ編集画面に貼り付けることができます。
【空白セルの扱い】空白セルを欠損値にするか、0にするかを選択します。
【レイヤ・タブ】左クリックで編集するレイヤを設定します。右クリックすると次のメニ
ューが現れます。
レイヤ名の変更/レイヤ名を変更します
レイヤの移動/レイヤを指定した位置に移動します
新しいレイヤの挿入/新しくレイヤを作成して挿入します。
レイヤの削除/編集中のレイヤを削除します。
【レイヤの種類】通常のデータ・移動主体定義レイヤ・移動データレイヤを選択します。
【時期設定】時空間モードで作成された地図ファイル中を使用する場合、ここでレイヤ
ごとに属性データの時期の設定をしておく必要があります。
属性データ編集画面のメニュー
【検索】
表中のデータを検索します。
【初期属性追加】
地図ファイル中に初期属性データが存在する場合に使用できます。
【現在のレイヤに追加】現在のレイヤにあるオブジェクトのデータ項目として、初期属
性データを取得します。
【新しいレイヤにオブジェクトグループ単位で追加】新しいレイヤを作成し、オブジェ
クトグループ単位で初期属性データをデータ項目として作成します。
(3)属 性 デ ー タ の 入 力
a.入 力 方 法
入力したいセルの上でダブルクリックすると、文字を入力することができます。その状
55
第3章
属性データを作成する
3.属性データ編集機能で地理行列を作成する
態で矢印キーを押すと、指定した方向に入力セルが移動します。
縦方向で薄緑色の部分がオブジェクト名を指定する箇所です。
b..デ ー タ の タ イ ト ル ・ 単 位 の 入 力
属性データ編集モードで、画面の薄緑色の部分がデータ項目の表題と単位を指定する箇
所です。ここで右クリックした時にでるメニューの項目で、【データ項目の設定】をみる
と次の三つの機能が含まれています。
カ テ ゴ リ ー デ ー タ に 設 定 / 単 位 の 部 分 を 「 CAT」 と す る こ と で 、 指 定 し た デ ー タ 項 目 を
カテゴリーデータとして設定します。
ホ ー ム ペ ー ジ の 名 称 に 設 定 / タ イ ト ル 欄 を 「 URL_NAME」 と す る こ と で 、 指 定 し た デ
ータ項目をホームページの名称に設定します。
ホ ー ム ペ ー ジ の ア ド レ ス に 設 定 / タ イ ト ル 欄 を 「 URL」 と す る こ と で 、 指 定 し た デ ー タ
項目をホームページのアドレスに設定します。
c.グ リ ッ ド 移 動 の キ ー 操 作
↓↑←→
上下左右に移動
Shift + ↓ ↑ ← →
Ctrl + ↓ ↑ ← →
Tab
上下左右に移動しながら選択
上下左右端にジャンプ
右に移動
Shift + Tab
左に移動
56
第4章
第4章
MANDARA設定画面での操作
1.属性データ取り込み
MANDARA設 定 画 面 で の 操 作
1.属性データ取り込み
地 図 デ ー タ を 作 り 、 属 性 デ ー タ も 作 り 終 え た ら 、 MANDARA で の 作 業 に 入 り ま す 。 属
性データを取り込むには、以下の3つの方法があります。
(1)表 計 算 ソ フ ト で ク リ ッ プ ボ ー ド に コ ピ ー し た 属 性 デ ー タ を 貼 り 付 け る
①第3章2.表計算ソフトから属性データを取り込むで解説してある方法で属性データを作成
する。
②属性データの表の左上から右下の部分までを選択し、
③ 表 計 算 ソ フ ト の メ ニ ュ ー で 【 編 集 】【 コ ピ ー 】 を 選 び ま す 。
④表自体もそれぞれの表計算ソフトの形式で保存しておきます。
⑤ MANDARA を 立 ち 上 げ 、 起 動 画 面 の 【 主 題 図 表 示 】 タ ブ の 【 ク リ ッ プ ボ ー ド の デ ー タ
を 読 み 込 む 】 ま た は 、 メ ニ ュ ー か ら 【 フ ァ イ ル 】【 ク リ ッ プ ボ ー ド か ら デ ー タ の 読 み 込
み】を選びます。
(2)あ ら か じ め 保 存 し て あ る フ ァ イ ル か ら 取 り 込 む
MANDARA の 起 動 画 面 の 【 主 題 図 表 示 】 タ ブ の 【 デ ー タ フ ァ イ ル か ら 読 み 込 む 】 ま た
は 、 メ ニ ュ ー か ら 【 フ ァ イ ル 】【 デ ー タ フ ァ イ ル 読 み 込 み 】 を 選 び ま す 。 MANDARA で は 、
次のような形式で保存したファイルを読み込めます。
a.テ キ ス ト フ ァ イ ル で 保 存 し た 属 性 デ ー タ フ ァ イ ル
属 性 デ ー タ 部 分 を カ ン マ 区 切 り ( CSV 形 式 )、 タ ブ 区 切 り ま た は ス ペ ー ス 区 切 り で 保 存
したファイルを読み込めます。
b.MANDARA の 形 式 で 保 存 し た フ ァ イ ル ( 拡 張 子 .MDR ま た は .MDRM の フ ァ イ ル )
MANDARA の メ ニ ュ ー の 【 フ ァ イ ル 】【 名 前 を 付 け て デ ー タ 保 存 】 ま た は 【 地 図 フ ァ イ
ル付属形式でデータ保存】によって保存したデータファイルを読み込みます。この場合、
保存前の各種設定が保持されています。
57
MANDARA設定画面での操作
第4章
2.設定画面とメニュー説明
(3)属 性 デ ー タ 編 集 で 作 成 し た デ ー タ を 取 り 込 む
MANDARA の 起 動 画 面 の 【 新 し く デ ー タ を 作 成 】 ま た は 、 メ ニ ュ ー か ら 【 編 集 】【 属 性
データ編集】または【属性データ新規作成】を選びます。属性データ編集画面でデータを
作 成 し 、【 OK】 を ク リ ッ ク し ま す 。 詳 細 は 第 3 章 3 . 属 性 デ ー タ 編 集 機 能 で 地 理 行 列 を 作 成
するを参照してください。
2.設定画面とメニュー説明
(1)画 面
【描画開始】
設定した状態で画面に出力します。印刷する場合は出力画面の印刷メニューから行い
ます。
【データ表示モード】
【対象レイヤ】複数のレイヤがある場合に、どのレイヤを対象として設定するかを選択
します。レイヤが一つしか無い場合は表示されません。
【重ね合わせセット】単独表示モードやグラフ表示モードで設定した主題図を、重ね合
わせモードに設定します。重ねるデータセットは、重ね合わせモードで設定中のデ
ータセットになります。設定した状態は、重ね合わせモードにすることが見ること
ができます。
【連続表示セットセット】単独表示モードやグラフ表示モード、重ね合わせモードの主
題図を連続表示モードで設定中のデータセットに設定します。このボタン以外にも、
<ツール>メニューの<連続表示モードにまとめてデータ追加>を使って設定でき
ます。
【白地図】境界線だけの白地図を画面に出力します。
(2)メ ニ ュ ー
a.【 フ ァ イ ル 】 メ ニ ュ ー
【データファイル読み込み】次の形式の属性データファイルを読み込みます。
①テキストファイルで保存した属性データファイル
属性データ部分をタブ区切りまたはスペース区切りで保存したファイルを読み込めま
58
第4章
MANDARA設定画面での操作
2.設定画面とメニュー説明
す 。 カ ン マ 区 切 り ( CSV 形 式 ) は 無 効 で す 。
② MANDARA の 形 式 で 保 存 し た フ ァ イ ル ( 拡 張 子 .MDR、 MDRM の フ ァ イ ル )
MANDARA の メ ニ ュ ー の 【 フ ァ イ ル 】【 MANDARA の 形 式 で デ ー タ 保 存 】 ま た は 【 地
図ファイル付属形式でデータ保存】によって保存したデータファイルを読み込みます。
この場合、保存前の設定が保持されています。
【クリップボードからデータの読み込み】第3章2.表計算ソフトから属性データを取り込む
で作成した属性データを読み込みます。
【白地図・初期属性データ表示】
地図ファイルを指定して、白地図または初期属性デー
タを表示します。
【 MANDARA の 形 式 で デ ー タ 保 存 】【 名 前 を 付 け て デ ー タ 保 存 】 い ろ い ろ 設 定 を 行 っ た 属
性 デ ー タ を そ の ま ま 保 存 す る こ と が で き ま す 。 拡 張 子 MDR の フ ァ イ ル で 保 存 さ れ 、
【 フ ァ イ ル 】【 デ ー タ フ ァ イ ル 読 み 込 み 】 で 読 み 込 む こ と が で き ま す 。
【 地 図 フ ァ イ ル 付 属 形 式 で デ ー タ 保 存 】 属 性 デ ー タ だ け で な く 地 図 デ ー タ も mdr フ ァ イ
ル内に保存されます。他のパソコンで使用する際など、地図データを別途コピーする
必要がなく便利です。
【データ挿入】
【 フ ァ イ ル か ら デ ー タ 挿 入 】現 在 の デ ー タ に 、同 一 の 地 図 フ ァ イ ル を 使 用 す る MANDARA
用 フ ァ イ ル ( MDR、 CSV フ ァ イ ル ) を 、 新 し い レ イ ヤ と し て 挿 入 し ま す 。
【クリップボードからデータ挿入】現在のデータに、同一の地図ファイルを使用するデ
ータをクリップボードから読み込み、新しいレイヤとして挿入します。
【シェープファイル】
【シェープファイル読み込み】シェープファイルを読み込みます。
【シェープファイル出力】レイヤ単位でシェープファイルに出力します。
【情報表示】
【情報表示】現在の属性データに関する情報を表示します。
【属性データのコメント】属性データのコメントを表示・編集します。
【 MANDARA の 終 了 】 MANDARA を 終 了 し ま す 。
b.【 編 集 】 メ ニ ュ ー
【属性データ編集】
59
第4章
MANDARA設定画面での操作
2.設定画面とメニュー説明
【属性データ編集】現在の属性データを修正します。
【属性データ表示】現在の属性データを表示します。
【属性データ新規作成】新しい属性データを作成します。
【マップエディタ】マップエディタに移ります。処理中の属性データは破棄されます。
【クリップボードにデータのコピー】クリップボードに現在の属性データをコピーします。
そ の 際 、 MANDARA タ グ が つ い た 状 態 で コ ピ ー さ れ る の で 、 こ の デ ー タ を MANDARA
に読み込むことができます。区切りはタブ区切りで、表計算ソフトやワープロに貼り
付けることができます。
c.【 分 析 】 メ ニ ュ ー
【オブジェクト名入れ替え】時空間モードで作成された地図データを使用している場合、
同一のオブジェクトに対して2つの名称が設定できますが、この機能ではオブジェクト名
を入れ替えます。
【バッファ】現在設定中のレイヤのオブジェクトからバッファ領域を設定し、そこに含ま
れる別レイヤのオブジェクトを検索します。または、現在のオブジェクトが別レイヤ
のどのオブジェクトに包含されているかを検索します。
【距離測定】現在設定中のレイヤのオブジェクトと、別のオブジェクトの間の直線距離を
測定し、距離行列の形で出力します。出力先としてデータ項目かクリップボードかを
選択できます。クリップボードに出力する場合、データの区切りはタブ区切りなので
表計算ソフトに貼り付けられます。
※距離の測定方法について
面または点オブジェクト同士の距離は、代表点同士の距離が取得されます。座標系
が設定してある地図ファイルを使用している場合、地点間の距離は緯度経度の値をも
とに計算されます。そうでないばあいはスケール値を使用して計算されます。
設定中のレイヤが線オブジェクトの場合は、ラインと左で設定したオブジェクトの
代表点との最短距離が取得されます。ラインとの距離は、座標系が設定してあっても
スケール値を使用して計算されます。
【記号表示位置等関連操作】
【代表点を属性データとして取得】オブジェクトの代表点のXY座標を、データ項目と
して取得します。
【記号表示位置操作】
【記号表示位置を属性データとして取得】オブジェクトの記号表示位置のXY座標
60
第4章
MANDARA設定画面での操作
2.設定画面とメニュー説明
を、データ項目として取得します。
【属性データを記号表示位置に設定】データ項目の数値をオブジェクトの記号表示
位置として設定します。
【重心を記号表示位置に設定】面オブジェクトの場合、オブジェクトの重心を記号
表示位置に設定します。
【記号表示位置を代表点に戻す】変更された記号表示位置を、デフォルトのオブジ
ェクトの代表点に戻します。
【ラベル表示位置操作】
【ラベル表示位置を属性データとして取得】オブジェクトのラベル表示位置のXY座
標を、データ項目として取得します。
【記号表示位置をラベル表示位置に設定】オブジェクトの記号表示位置をラベル表示
位置として設定します。
【属性データをラベル表示位置に設定】データ項目の数値をオブジェクトのラベル表
示位置として設定します。
【ラベル表示位置を代表点に戻す】変更されたラベル表示位置を、デフォルトのオブ
ジェクトの代表点に戻します。
【面積・周長取得】オブジェクトの面積または周囲の長さを計算し、データ項目に追加し
ます。面積の計算方法は以下の通りです。
・ 一 つ の ポ リ ゴ ン か ら な る オ ブ ジ ェ ク ト ・・・・そ の ま ま の 面 積 で す 。
・複数のポリゴンからなるオブジェクト
離島や飛び地などのポリゴンは、面積に加算されます。
湖沼など、あるポリゴンの内部に存在するポリゴンは、減算されます。例えば、地図
フ ァ イ ル japan.mpf を 使 っ て 滋 賀 県 の 面 積 を 出 す と 、「 県 境 で 囲 ま れ た 部 分 の 面 積 」
-「琵琶湖の面積」が滋賀県の面積となります。
同 じ く japan.mpf で 、 北 海 道 の 洞 爺 湖 の よ う に 、 湖 沼 の 内 部 に 島 が あ る よ う な 、 ポ リ
ゴンの中のポリゴンの中のポリゴンは、面積に加算されます。
※面積の測定の際は、緯度経度情報を持つ地図ファイルの場合でも、スケール値を元に
計 算 さ れ ま す 。。
【クロス集計】複数のデータ項目のクロス集計を行い、結果をクリップボードに出力しま
す。
【時系列集計】異なる時期設定のレイヤのデータ項目に対して、新しくレイヤを作成して
時系列的に集計します。
【レイヤ間オブジェクト集計】別々のレイヤ内のオブジェクトを統合して、新しいレイヤ
61
第4章
MANDARA設定画面での操作
2.設定画面とメニュー説明
を作成します。
【属性検索設定】属性データに条件を設定して、条件に合うオブジェクトだけを表示しま
す。
d.【 ツ ー ル 】 メ ニ ュ ー
【凡例設定コピー】単独表示モードで、現在のデータ項目の凡例を別のデータ項目にコピ
ーします。
【連続表示モードにまとめてデータ追加】
連続表示モードのデータセットに、単独表示
モード・グラフ表示モード、重ね合わせモードのデータをまとめて設定します。
【 ア ド イ ン 】 MANDARA に 組 み 込 ま れ た ア ド イ ン ソ フ ト を 実 行 し ま す 。 詳 細 は そ れ ぞ れ
のソフトの解説をご覧下さい。
【 固 定 長 テ キ ス ト → CSV 変 換 プ ロ グ ラ ム 】固 定 長 テ キ ス ト フ ァ イ ル カ ン マ 区 切 り の CSV
ファイルに変換します。
【 MANDARA フ ァ イ ル バ ー ジ ョ ン チ ェ ッ カ ー 】 MANDARA の 地 図 フ ァ イ ル 、 属 性 デ ー
タ フ ァ イ ル の バ ー ジ ョ ン を チ ェ ッ ク し ま す 。 属 性 デ ー タ の 場 合 は 、 CSV フ ァ イ ル
を含めて使用している地図ファイル名を表示します。
【 国 土 数 値 情 報 JPGIS 準 拠 メ ッ シ ュ → CSV 変 換 プ ロ グ ラ ム 】 国 土 数 値 情 報 の JPGIS 準
拠 メ ッ シ ュ デ ー タ の XML フ ァ イ ル を 、 メ ッ シ ュ ご と の CSV フ ァ イ ル に 変 換 し ま す 。
【 国 土 数 値 情 報 JPGIS 準 拠 地 価 デ ー タ → CSV 変 換 プ ロ グ ラ ム 】 国 土 数 値 情 報 の JPGIS
準 拠 地 価 公 示 ・ 都 道 府 県 地 価 調 査 の デ ー タ の XML フ ァ イ ル を 、 CSV フ ァ イ ル に 変
換します。
【 2000 年 合 衆 国 セ ン サ ス デ ー タ 抽 出 ツ ー ル 】 2000 年 合 衆 国 セ ン サ ス デ ー タ 抽 出 ツ ー ル
を起動します。
【オプション】規定値を変更します。
62
第4章
MANDARA設定画面での操作
3.単独表示モード
3.単独表示モード
(1)階 級 区 分 モ ー ド
a.全 般 的 な 画 面 構 成
数値を階級区分して表示するモードで、次の4つの方法があります。
【表示】
【ペイント】色で塗り分けます
【ハッチ】線や点の密度で描きます
【階級記号】区分に応じた文字を表示します。
【線】指定したオブジェクトとの間を区分に応じた線種で結びます。
【階級区分方法】
【区分方法】
【自由設定】分割数を指定して任意の値で区切ります
【分位数】指定した分割数を元に、オブジェクト数が階級間に等しく分布するよう
に、区分値を決定します。
【面積分位数】指定した分割数を元に、含まれるオブジェクトの面積が階級間に等
し く 分 布 す る よ う に 、 区 分 値 を 決 定 し ま す ( 面 形 状 の 場 合 の み 使 用 で き ま す )。
【 標 準 偏 差 】 平 均 値 +標 準 偏 差 、 平 均 値 +標 準 偏 差 /2、 平 均 値 、 平 均 値 -標 準 偏 差 /2、
平 均 値 -標 準 偏 差 、 と 区 分 値 を 決 定 し ま す 。 分 割 数 は 6 で 固 定 で す 。
【等間隔】指定した分割数で等間隔で区分します。
【階級区分数】右側で分けられている区分数を設定します。最初は最大値・最小値をもと
に 自 動 で 決 め ら れ て い ま す 。 単 位 に 「 CAT」 を 設 定 し た 、 名 義 尺 度 デ ー タ の 場 合 は 変
更できません。
【度数分布表】現在の階級区分の状態での度数分布表を表示します。
【区分値入力ボックス】階級区分の値を入力します。カーソルの↓↑を使うと、上下に設
定箇所が移動します。名義尺度データの場合は、名称入力ボックスになります。この
場合、ボックスをドラッグ&ドロップすることで、順序を入れ替えることができます。
b.ペ イ ン ト モ ー ド
【色設定方法】
63
第4章
MANDARA設定画面での操作
3.単独表示モード
右側のカラーボックスの色の設定方法を選択します。
【2色グラデーション】白→黒、赤→青など、右側の色設定ボックスの上下端の色を設
定します。すると中間部は自動的にグラデーションになるように色が選ばれます。
【3色グラデーション】赤→白→青など、右側の色設定ボックスの上下端および中間の
一つの色を設定します。すると、三段階にグラデーションがかけられます。
【単独設定】右側のボックスの一つの階級ごとに色を設定します。
【記号・サイズ設定】
オブジェクトが点オブジェクトの場合のみ表示されます。代表点に表示される記号や大
きさを設定します。
【カラーボックス】
階級区分の際の色を設定します。2グラデーションでは上下の2箇所のみが変更できま
す。
c.ハ ッ チ モ ー ド
【全色変更】ハッチボックス内の模様の色を全て変更します。
【ペイントモードの色をコピー】ペイントモードで設定した色をべた塗りで使用します。
【すべてベタ塗りにする】ハッチパターンを全てベタ塗りにします。
【ハッチボックス】ここをクリックするとハッチを変更できます。
【記号・サイズ設定】オブジェクトが点オブジェクトの場合のみ表示されます。代表点に
表示される記号や大きさを設定します。
d.階 級 記 号 モ ー ド
【記号ボックス】記号ボックスをクリックすると記号選択画面が出るので選択します。
【ペイントモードの色を内部色に設定】ペイントモードの色を内部色に設定します。
【内部データ】記号内部を別のデータ項目のペイントまたはハッチで塗りつぶします。記
号が既定記号のみの場合はハッチを選択できますが、文字記号や画像が入っている場
合はペイントのみが選択されます。画像の場合は、内部色で指定された箇所の色が変
更されます。
64
第4章
MANDARA設定画面での操作
3.単独表示モード
e.線 モ ー ド
【起点オブジェクト】線で結ぶオブジェクトを選びます。
【矢印設定】矢印を付けるかどうか、また矢印の形状を設定します。
【全色変更】線種ボックス内の線の色を全て変更します。
【ペイントモードの色をコピー】線種の色をペイントモードで設定してある色に変えます。
【線幅自動設定】最上位階級と最下位階級の線幅をもとに、中間部の階級の線幅を設定し
ます。
※便利な機能
「描画開始」して描かれた図では、オブジェクト間は直線で描かれています。しかし線
の上をマウスが通過すると十字型のマウスカーソルに変化するので、そこで左ボタンを
押しながらドラッグすると曲線で結ぶことができます。また、左クリックすると、曲線
だったものを直線に戻すことができます。
(2)記 号 モ ー ド
a.全 般 的 な 画 面 構 成
記号モードでは、円や四角などの記号や文字によって数値を表します。
【表示】
【記号の大きさ】記号や文字の大きさで数値を表現します。
【記号の数】記号や文字の数で数値を表現します。
【記号の回転】データ値を角度と見なして、指定した記号を回転して表示します。
【表示記号設定】表示する記号を設定します。
【内部データ】記号内部を別のデータ項目のペイントまたはハッチで塗りつぶします。
記号が既定記号のみの場合はハッチを選択できますが、文字記号や画像が入ってい
る場合はペイントのみが選択されます。画像の場合は、内部色で指定された箇所の
色が変更されます。
b.記 号 の 大 き さ モ ー ド
65
第4章
MANDARA設定画面での操作
3.単独表示モード
記号の大きさモードでは、記号や文字の大きさで数値を表現します。
【記号・サイズ設定】表示する記号を設定します。ただし、オブジェクトが線オブジェク
トの場合、最大幅と色を設定するボックスに代わります。
【 凡 例 】 地 図 を 表 示 し た 際 に 、 凡 例 と し て 表 示 さ れ る 値 を 設 定 し ま す 。「 0 」 に 設 定 し た
箇所は表示されません。
【最大サイズの値】最も記号の大きくなるデータの値を設定します。
【データ項目の最大値】選択してあるデータ項目の最大値が、そのまま最も大きい記号
になります。
【ユーザ設定】ユーザー側で設定します。例えば、最大値のちがう複数のデータ項目を
記 号 で 表 示 す る と き に 、「 デ ー タ 項 目 の 最 大 値 」 で 設 定 す る と 、 そ れ ぞ れ の 記 号 の
大きさを比較することができません。そのような場合には、ここでユーザ設定で最
大値を固定しておけば、記号の大きさを比較することができます。
【負の値の内部色】データ項目に負の値が存在する場合、その際の色を設定します。
c.記 号 の 数 モ ー ド
記号の数モードでは、記号や文字の数で数値を表現します。
【記号配置】選択した記号(または文字)をどのように配列して表示するかを設定します。
【ブロック】塊状になるように配置する。
【縦】縦一列で配置する。
【横】横一列で配置する。
【1記号当たりの値】一つの当たりの記号(または文字記号)が、どれだけの値を指すか
を設定します。
【端数】データの値を「1記号当たりの値」で割った際のあまりの処理を設定します。
【非表示】端数は切り捨てて表示しません。
【表示】端数に比例したサイズの記号を表示します。
d.記 号 の 回 転 モ ー ド
記号の回転モードでは、データ値を角度と見なして指定した記号を回転して表示します。
【回転方向】データ値が正の値の場合に反時計回りに回転させるか、時計回りに回転させ
るかを指定します。
66
第4章
MANDARA設定画面での操作
4.グラフ表示モード
【一周の値】一周分の値を指定します。
(3)等 値 線 モ ー ド
等値線モードでは、オブジェクトの値にしたがって等値線を描きます。名義尺度データ
や線オブジェクトの場合は利用できません。
【等値線の設定方法】
【等間隔】下限値・上限値・間隔値を入力して等値線を描きます。
【一つずつ入力】描く等値線の値を一つずつ入力します。
【ポリゴン内部のみ描画】ここをチェックすると、ポリゴンに含まれない部分では等値線
を描きません。なお、ここではダミーオブジェクトのポリゴンも含まれます。
【等値線の描き方】細かく設定するほど、局地的な値が強く反映され、粗いほど広い領域
の値が反映されて滑らかになります。
【等間隔設定】
【通常の等値線】基本となる等値線の下限・上限・間隔・線種を設定
【上のうち強調する等値線】通常の等値線で設定したもののうち、異なる線種で表示し
たいもののを設定します。
【一本だけさらに強調する】通常の等値線で設定したもののうち、一本だけ強調したい
場合に値を設定します。必要ない場合は空欄にしておきます。
※表示された等値線の図には数値は示されていません。数値を示す場合は、等値線にマウ
スカーソルをあわせて右クリックします。するとメニューの中に「等値線の数値表示」が
あるので選択します。
4.グラフ表示モード
複数のデータを使って円グラフ、帯グラフ、棒グラフ、折れ線グラフを作成します。
(1)グ ラ フ 全 般
【グラフのデータセット】一つのデータセットの中には、グラフの表示形式が設定されて
おり、複数のグラフのデータを保持することができます。
67
第4章
MANDARA設定画面での操作
4.グラフ表示モード
【データセット追加】新しいデータセットを追加します
【データセット削除】選択中のデータセットを削除します
【タイトル】
グラフのタイトルを設定します。
【グラフ形式】円グラフ、帯グラフ、棒グラフ、折れ線グラフから選択します。
【表示データ】
一 つ の グ ラ フ 中 に 組 み 込 む デ ー タ 項 目 を 複 数 選 択 し ま す 。 最 大 で 12 ま
で選べます。
また、そのデータを表示する場合の色等も設定できます。
(2)円 グ ラ フ ・ 帯 グ ラ フ
【境界色】グラフの輪郭線の色を設定します。
【最大サイズ】最大の大きさのグラフが、地図の全体の幅の何%の大きさで表示されるか
を設定します。
【固定】選択したデータ項目の合計に関係なく、グラフのサイズを一定にします。
【可変】選択したデータ項目の合計によってグラフのサイズを変化させます。
【最大サイズの値】最も記号の大きくなるデータの値を設定します。
【選択データの最大値】選択してあるデータ項目を合計した値の最大値が、そのまま最
も大きい記号になります。
【ユーザ設定】ユーザー側で設定します。例えば、最大値のちがう複数のデータ項目を
記 号 で 表 示 す る と き に 、「 デ ー タ 項 目 の 最 大 値 」 で 設 定 す る と 、 そ れ ぞ れ の 記 号 の
大きさを比較することができません。そのような場合には、ここでユーザ設定で最
大値を固定しておけば、記号の大きさを比較することができます。
【 凡 例 】 地 図 を 表 示 し た 際 に 、 凡 例 と し て 表 示 さ れ る 値 を 設 定 し ま す 。「 0 」 に 設 定 し た
箇所は表示されません。
【帯グラフモードの場合】
【縦表示・横表示】帯グラフを縦に表示するか、横に表示するかを選択します。
【長辺・短辺】長辺と短辺の比を設定します。
(2)折 れ 線 グ ラ フ ・ 棒 グ ラ フ
68
第4章
MANDARA設定画面での操作
5.ラベル表示モード
【線種】棒グラフの場合は棒の輪郭線の線種、折れ線グラフの場合は折れ線の線種を設定
します。
【サイズ】グラフの大きさが、地図の全体の幅の何%の大きさで表示されるかを設定しま
す。
【枠】
【枠線】グラフの枠の線種を設定します。
【縦:横】グラフの縦横の比を設定します。
【内部色】枠の内部の色を設定します。
5.ラベル表示モード
ラベル表示モードでは、オブジェクト名と数値を表示します。
【ラベルデータセット】一つのデータセットの中には、ラベルの表示形式が設定されてお
り、複数のラベルの表示形式を保持することができます。
【オブジェクト名】オブジェクト名を表示するかどうか、またフォントなどを設定します。
【表示位置の記号】ラベル表示位置に記号を表示するかどうか、記号の種類を設定します。
【最大幅】オブジェクト名や数値を表示する際の、枠の大きさを指定します。
【 デ ー タ 項 目 】 表 示 す る デ ー タ 項 目 を 設 定 し ま す 。「 追 加 」 ボ タ ン で 追 加 し ま す 。
【枠】ラベルの枠や枠内の背景色を指定します。
【ダミーオブジェクト・グループのオブジェクト名】ダミーオブジェクト・グループに指
定したオブジェクト名を表示します。
6.重ね合わせ表示モード
重ね合わせ表示モードでは、単独表示モードやグラフ表示モードなどのデータ表示モー
ドで作成した主題図を重ね合わせて表示します。そのための手順は以下の通りです。
① 重 ね 合 わ せ る 主 題 図 を 単 独 表 示 モ ー ド や グ ラ フ 表 示 モ ー ド で 設 定 し 、【 重 ね 合 わ せ セ ッ
ト】ボタンを押す。
69
第4章
MANDARA設定画面での操作
6.重ね合わせ表示モード
② 必 要 な 主 題 図 を セ ッ ト し 終 え た ら 、【 重 ね 合 わ せ モ ー ド 】 に し 、【 描 画 開 始 】 す る 。
③凡例の位置を整える。
【重ね合わせデータセット】
一つのデータセットの中には、重ね合わせるデータが設定されており、複数の重ね合わ
せパターンを保持することができます。
【データセット追加】新しいデータセットを追加します
【データセット削除】選択中のデータセットを削除します
【常に重ねる】選択した重ね合わせデータセットを常に表示するようにします。その場
合、単独表示モードやグラフ表示モードで描画した場合にも、ここで指定した重ね
合わせデータセットが描画されます。また、複数の重ね合わせデータセットにチェ
ックすることはできません。
【タイトル】描画した際に表示されるタイトルを設定します
【重ね合わせデータ】
【凡例を表示する】重ね合わせた際に凡例を表示するかどうかを一つの項目ごとに設
定できます。
【消去】選択中のデータの項目を消去します
【全て消去】重ね合わせデータの項目を全て消去します
注意事項
・異なるレイヤの主題図を重ね合わせられます。
・ペイントモード同士など、表示方法によっては、重ねられない組み合わせがあります。
・【 重 ね 合 わ せ セ ッ ト 】 ボ タ ン を ク リ ッ ク す る と 、 現 在 設 定 中 の 重 ね 合 わ せ デ ー タ セ ッ ト
にデータが追加されます。
70
第4章
MANDARA設定画面での操作
7.連続表示モード
7.連続表示モード
連続表示モードでは、単独表示モード・グラフモード・重ね合わせ表示モードのデータ
を、連続して表示・印刷、または画像の保存や画像アニメーションの作成をすることがで
きます。
そ の た め に は 、 連 続 し て 表 示 し た い デ ー タ を 選 択 し 、【 連 続 表 示 セ ッ ト 】 ボ タ ン を 押 す
か 、【 ツ ー ル 】 メ ニ ュ ー の 【 連 続 表 示 モ ー ド に ま と め て デ ー タ 追 加 】 を 選 択 し ま す 。
連続表示モードで【描画開始】すると、一番のデータが表示されます。出力画面で左ク
リックすると次のデータが表示され、右クリックすると一つ前のデータが表示されます。
【連続表示データセット】
一つのデータセットの中には、連続表示するデータが設定されており、複数のデータセ
ットを保持することができます。
【データセット追加】新しいデータセットを追加します
【データセット削除】選択中のデータセットを削除します
【連続表示データ】
【タイトル】データセットを区別するタイトルを設定します
【消去】選択中のデータの項目を消去します
【全て消去】連続表示データの項目を全て消去します
【↑↓】選択中のデータの表示順序を入れ替えます
注意事項
【連続表示セット】ボタンをクリックした場合、現在設定中の連続表示モードのデータセ
ットに設定されます。
71
第4章
MANDARA設定画面での操作
8.白地図表示
8.白地図表示
属性データは無いけど、とりあえず白地図を表示したい場合に使用する機能で、起動画
面 の 【 主 題 図 作 成 】 パ ネ ル の 【 白 地 図 表 示 】、 ま た は MANDARA 設 定 画 面 メ ニ ュ ー の 【 フ
ァ イ ル 】【 白 地 図 表 示 】 を 選 択 し ま す 。
ま ず 、【 地 図 フ ァ イ ル 】 で 最 初 に 表 示 す る 地 図 フ ァ イ ル を 指 定 し ま す 。 次 に レ イ ヤ を 指
定して、レイヤごとにデータとして、または、ダミーとして表示するオブジェクトグルー
プを設定します。データとして設定したオブジェクトグループは、描画画面でマウスを合
わせるとオブジェクト名を見ることができます。また、時空間モードで作成された地図フ
ァイルを使用する場合は、表示する地図データの時期をレイヤことに指定します。
【 OK】 を ク リ ッ ク し た 後 の 操 作 は 、 第 4 章
MANDARA設 定 画 面 で の 操 作 を ご 覧 く だ さ
い。
※白地図表示機能とは、データ部分に指定したオブジェクトに空白データを与えて表示さ
せる機能です。
72
第5章
第5章
出力画面での操作
1.出力画面
出力画面での操作
1.出力画面
出力画面にはオブジェクトモードと図形モードがあります。
【オブジェクトモード】
主題図中のオブジェクトの情報を取得することができます。凡例やスケール、方位、タ
イトルの表示形式を変更できます。さらにそれらをドラッグ&ドロップして位置を移動す
ることもできます。オブジェクトにホームページが指定してある場合は、オブジェクトを
選択するとメニューが現れ、指定したホームページを表示させることができます。
【図形モード】
図形モードでは、文字、円、線、点、画像などを主題図上に加えることができます。
メニュー説明
【ファイル】
【 画 像 の 保 存 】 表 示 中 の 画 像 を png 形 式 、 ビ ッ ト マ ッ プ 形 式 、 ま た は 拡 張 メ タ フ ァ イ
ル形式でファイルに保存します。
【 Web ペ ー ジ と し て 保 存 】 ブ ラ ウ ザ 上 で ク リ ッ ク す る と 、 そ の 場 所 の 属 性 デ ー タ が
表示されるクリッカブルマップを作成します。
【 KML 形 式 で 保 存 】
Google Earth 上 で 表 示 で き る KML 形 式 で 保 存 し ま す 。 出 力 は
座標系の設定してある地図ファイルを使用しており、かつ階級区分モードのペイ
ントモードに限ります。
【連続表示モードのファイル出力】
連続表示モードで描画している場合に選択でき
ます。
【編集】クリップボードに画像データをコピーしたり、オブジェクトの位置を名称で検索
します。
【分析】
【距離測定】画面上をクリックして距離を求めます。
緯度経度の設定してある地図ファイルを使用している場合は、緯度経度をもとに距
離が計算されます。そうでない場合は、スケール値を元に計算されます。
【複数地点を指定して距離測定】
左クリックで地点を指定すると、画面下に距離が表示されます。ダブル
クリックで確定、右クリックで終了します。
【1地点とオブジェクト間の距離測定】
73
第5章
出力画面での操作
1.出力画面
クリックした地点から、それぞれのオブジェクトの間の距離を測定し、
データ項目に追加します。
【面積測定】画面上をクリックして領域内の面積を求めます。ダブルクリックすると
その地点と始点を結ぶポリゴンの面積が計算されます。右クリックで終了します。
緯度経度の設定してある地図ファイルを使用している場合は、投影法にかかわらず
内部的に正積図法に変換して面積が計算されます。そうでない場合は、スケール
値を元に計算されます。
【標準偏差楕円】標準偏差楕円は、表示されているデータ項目の数値の空間的分布を
楕円で表します。楕円の中心は分布の平均的位置を、軸の向きは分布の方向を、
長軸・短軸の長さはそれぞれの方向の散らばりの大きさを、面積は全体の散らば
りの大きさを表します。
このメニューを実行すると、標準偏差楕円の統計量が
表示されるとともに、標準偏差楕円自体が図形として表示され、図形モードの円
1のモードに移行します。もし図形要素として登録したくない場合は、そこで
「削除」を行います。また、そこで線の色や幅など自由に修正することができま
す。
【表示】
【再描画】線種などを変更しても、描画時間が設定画面の<ツール><オプション>
自動再描画で設定したよりもかかる場合は自動的に再描画されないので、この再描
画を使用します。
【地図画面サイズ変更】画面地図表示部分のサイズをピクセル単位で変更します。
【表示範囲指定】表示している地図上で範囲指定した領域のみを表示します。その際、
余白設定は 0 に、タイトル等の位置・記号のサイズはウインドウに固定されます。
【表示位置移動】表示位置・範囲を設定します。
【拡大】位置を指定して拡大表示します
【縮小】位置を指定して縮小して表示します
【画面設定保存・切り替え
出力画面の位置、大きさ、地図の表示領域、凡例・タイ
トル等の位置等の画面設定を保存したり、保存した画面設定を読み込んだりします。
【ダミーオブジェクト・グループ変更】ダミーオブジェクトとダミーオブジェクトグ
ループを変更します。
【3D表示】鳥瞰図風の地図を表示します。
【オプション】線種や飾り・背景・欠損値の凡例などの設定を行います。
【図形モード】図形を編集します。
【印刷】画面に出力した状態で印刷します。連続表示モードで表示した場合は、設定中の
データセットの中のデータが自動的に連続してすべて印刷されます。
74
第5章
出力画面での操作
2.図形モード
2.図形モード
図形モードでは、文字、円、線、点、画像などを主題図上に加えることができます。図
形モードに入るには、出力画面のメニューの【図形モード】をクリックします。すると図
形編集パネルが現れます。
編 集 す る 図 形 を 選 択 す る に は 、【 図 指 定 】 タ ブ を ク リ ッ ク し 、 画 面 中 の 図 形 を 選 択 し ま
す。
【表示レイヤ・表示データ】編集中の図形がどのレイヤ・データの表示の際に描画される
かを設定します。
【前へ・後ろへ】図形が重なった場合に、図形を前面に出したり、後ろに回したりできま
す。
【登録】編集中の図形を登録します。
【削除】編集中の図形を削除します。
【キャンセル】編集前の状態に戻します。
【図形モード終了】図形モードを終了します。
表示できる図形には以下のようなものがあります。
【文字】文字を表示します。
【線1】任意の線・多角形を描きます。
【線2】オブジェクトを結ぶ線を描きます。
【円1】任意の円・楕円を描きます。
【円2】オブジェクトの代表点を中心とした円を描きます。
【点】点を描きます。緯度経度などの座標データを点図形と
して取り込むこともできます。
【画像】画像を挿入します。
75
第6章
第6章
移動データの設定・表示
1.移動データとは
移動データの設定・表示
1.移動データとは
空 間 上 を 移 動 す る 人 や モ ノ を MANDARA 上 に 表 示 す る こ と が で き ま す 。
特徴としては、
・複数の移動主体の移動経路を同時に表示することができる。
・時間スパンは、年単位から分単位まで自由にとることができる。
・滞在場所(出発地・到着地)の指定は地図ファイルのオブジェクト名を用いる。
・ 3D 表 示 の 際 に は 、 縦 軸 に 時 間 を と っ て 移 動 経 路 と 滞 在 場 所 が 表 示 さ れ る 。
・移動線と滞在線には、それぞれ属性をつけて色分けして表示することができる。例え
ば、移動線に移動手段ごとに色をつけたり、滞在線に滞在場所での活動内容を色分け
して示すことができる。
・別のレイヤのデータと重ね合わせて表示することができる。
また、次のような機能はありません
・緯度経度情報をもとにカーナビのように移動経路を表示する。
76
第6章
移動データの設定・表示
2.移動データの設定
2.移動データの設定
(1)移 動 デ ー タ の 設 定 方 法
移動データは、レイヤを作成して設定します。その際、次の2種類のレイヤを作成しま
す。
①移動主体定義レイヤ
②移動データレイヤ
①では、移動する主体自体に関する属性をデータ項目として設定します。
②では、移動する主体が滞在する場所ごとに、次のデータを設定します。
・移動主体名(移動主体定義レイヤで指定した主体名)
・滞在場所(地図ファイル中に存在するオブジェクト名)
・ 到 着 時 間 ( 年 月 日 時 分 の 12 桁 )
・ 出 発 時 間 ( 年 月 日 時 分 の 12 桁 )
・滞在場所に属する任意のデータ項目
・次の滞在場所まで移動する間に属する任意のデータ項目
設定する方法としては、
表 計 算 ソ フ ト 上 で タ グ を 使 用 し て 設 定 す る 方 法 と 、 MANDARA の 属 性 デ ー タ 編 集 機 能 を
利用して設定する方法の二つがあります。
(2)タ グ を 使 用 し た 場 合 の 設 定
移動データを表示するには、
①移動主体定義レイヤ
②移動レイヤ
を設定する必要があります。
次ページの設定例を使って説明します。
MAP タ グ 、 MISSING タ グ は 通 常 の 設 定 と 同 様 で す 。
異 な る の は LAYER タ グ で 、 LAYER の 右 側 に 名 称 、 さ ら に そ の 右 側 に 次 の 記 述 を 加 え ま す 。
TRIP_DEFINITION
TRIP
77
第6章
移動データの設定・表示
2.移動データの設定
TRIP_DEFINITION は 、 そ の レ イ ヤ が 移 動 主 体 定 義 レ イ ヤ で あ る こ と を 示 し ま す 。
TRIP は 、 そ の レ イ ヤ が 移 動 デ ー タ レ イ ヤ で あ る こ と を 示 し ま す 。
MAP
日本市町村
MISSING
ON
LAYER 移動者 TRIP_DEFINITION
TITLE 個人番号
世帯番号
UNIT
CAT
CAT
山田太郎
1
1
男
山田花子
2
1
女
鈴木一郎
3
2
男
鈴木聖子
4
2
女
性別
職業
会社員
主婦
公務員
パート
LAYER 月曜日
TIME
2003
DUMMY
埼玉県
東京都多摩地区
東京都 23 区
千葉県
END
TITLE
UNIT
山田太郎
山田太郎
山田太郎
山田太郎
山田太郎
山田太郎
山田太郎
TRIP
4
さいたま市中央区 200304070000
さいたま市中央区 200304070630
さいたま市大宮区 200304070750
東京都千代田区 200304070850
東京都中央区
200304071940
さいたま市大宮区 200304072140
さいたま市中央区 200304072200
200304070630
200304070730
200304070800
200304071930
200304072100
200304072145
200304072400
活動
CAT
睡眠
食事
乗換
仕事
飲み会
乗換
睡眠
山田花子
山田花子
山田花子
山田花子
山田花子
山田花子
山田花子
さいたま市中央区 200304070000
さいたま市中央区 200304070630
さいたま市桜区 200304070805
さいたま市中央区 200304070845
さいたま市桜区 200304071515
さいたま市中央区 200304071545
さいたま市中央区 200304072200
200304070630
200304070750
200304070830
200304071500
200304071530
200304072200
200304072400
睡眠
食事
立ち話
家事
立ち話
家事
睡眠
鈴木一郎
鈴木一郎
鈴木一郎
鈴木一郎
さいたま市南区
さいたま市南区
千葉市美浜区
さいたま市南区
200304070000
200304070530
200304070830
200304072200
200304070530
200304070630
200304072000
200304072400
睡眠
食事
仕事
睡眠
鈴木聖子
鈴木聖子
鈴木聖子
鈴木聖子
鈴木聖子
さいたま市南区 200304070000
さいたま市南区 200304070630
さいたま市浦和区 200304070900
さいたま市南区 200304071530
さいたま市南区 200304072200
200304070630
200304070830
200304071500
200304072200
200304072400
睡眠
家事
仕事
家事
睡眠
1
場所
到着時間
出発時間
移動理由
CAT
通勤
通勤
その他
通勤
通勤
送迎
送迎
送迎
通勤
通勤
通勤
通勤
(3)属 性 デ ー タ 編 集 上 の 設 定
起動後の画面で「新しくデータを作成」または、属性データ編集を実行後に「新しくレ
イヤを作成」した後に現れる「オブジェクト数とデータ項目数の設定」ウインドウで、
「 レ イ ヤ の デ ー タ 」 を 「 移 動 主 体 定 義 デ ー タ 」 ま た は 「 移 動 デ ー タ 」 に し て 「 OK」 を ク
78
第6章
移動データの設定・表示
2.移動データの設定
リックします。
あとは、基本的にはタグを使用した場合の設定と同じです。
(4)移 動 主 体 定 義 レ イ ヤ
移動主体定義レイヤでは、移動する主体自体に関する属性をデータ項目として設定します。
ここで設定したデータ項目の数値に応じて、移動データを表示した際の線に色をつけたり
することができます。
方法
・ 通 常 の LAYER タ グ の 2 つ 目 の パ ラ メ ー タ に 、 TRIP_DEFINITIONと 指 定 し て く だ さ い 。
・通常のデータの場合は、指定した地図ファイル中に含まれるオブジェクト名を左端に入
力しますが、移動主体定義レイヤではオブジェクト名とは関係なく、移動主体名を入力し
てください。
・ここで入力した移動主体名は、移動データレイヤで使用します。
注意事項
・移動主体定義レイヤは1つしか設定できません。
・移動主体定義レイヤを読み込むと、ペイントモードと線モードを設定することができま
す。ここでの設定は、移動データレイヤをグラフ表示する際に使用し、移動主体定義レイ
ヤ自体では表示することはできません。
(5)移 動 デ ー タ レ イ ヤ
移動データレイヤでは、移動する主体が滞在する場所ごとに、次のデータを設定します。
・移動主体名(移動主体定義レイヤで指定した主体名)
・滞在場所(地図ファイル中に存在するオブジェクト名)
・ 到 着 時 間 ( 年 月 日 時 分 の 12 桁 )
・ 出 発 時 間 ( 年 月 日 時 分 の 12 桁 )
・滞在場所に属する任意のデータ項目
・次の滞在場所まで移動する間に属する任意のデータ項目
方法
通 常 の LAYER タ グ の 2 つ 目 の パ ラ メ ー タ に 、 TRIPと 指 定 し て く だ さ い 。
必ず次のような順番でデータ項目を並べてください。
①1列目のオブジェクト名の欄には、移動主体定義レイヤで設定した移動主体名を入力し
79
第6章
移動データの設定・表示
2.移動データの設定
ます。
②2列目には、移動主体が滞在した場所を設定します。その「場所」とは、指定した地図
ファイルに含まれるオブジェクト名です。
③ 3 列 目 に は 、 滞 在 場 所 に 到 着 し た 時 間 を 設 定 し ま す 。 こ こ で の 時 間 は 、 次 の よ う に 12
桁の数字で設定してください。
例 ) 2003 年 4 月 7 日 11 時 35 分 の 場 合
→
「 200304071135」
④4列目には、滞在場所を出発した場間を設定します。方法は3列目の到着時間と同様で
す。
⑤5列目以降は、その滞在場所に属する任意のデータ項目、あるいは、次の滞在場所まで
移動する間に属する任意のデータ項目を設定できます。
注意事項
・移動主体の並び方は、どのような順番でも構いません。読み込み後、自動的に同一移動
主体を到着時間順に並べ替えます。
・ 移 動 デ ー タ だ け で は 、 地 図 の 輪 郭 が 表 示 さ れ ま せ ん 。 そ の 場 合 、 DUMMY
タ グ や DUMMY_GROUP タ グ を 利 用 し て 輪 郭 を 設 定 し て く だ さ い 。
・移動主体定義レイヤ・移動データレイヤに加えて、対象地域内の別のレイヤを作成すれ
ば、重ね合わせモードで重ねて表示することができます。
80
第6章
移動データの設定・表示
3.移動データの表示
3.移動データの表示
(1)移 動 デ ー タ の 表 示 方 法
移 動 主 体 定 義 定 義 レ イ ヤ 、 移 動 デ ー タ レ イ ヤ を 作 成 し 、 MANDARA に 読 み 込 ま せ ま す 。
表示する場合は、レイヤで移動データレイヤを選択し、移動表示モードを使用します。ま
た 、 表 示 し た 際 に 、 3D モ ー ド で 表 示 し た 場 合 と 、 通 常 の 表 示 方 法 で 表 示 し た 場 合 で は 、
大きく異なります。
表示方法は次の3つです。
①白地図
②移動主体定義レイヤのデータ項目を利用
③現在のレイヤのデータを使用
①白地図モードでは、移動経路が線で表示されます。表示される移動経路の線種・色は、
描 画 後 に 【 オ プ シ ョ ン 】【 飾 り ・ 背 景 ・ 凡 例 設 定 】 で 変 更 で き ま す 。
②移動主体定義レイヤのデータ項目を利用モードでは、移動主体定義レイヤのデータを元
に 、 移 動 経 路 を 色 分 け す る な ど し て 表 示 し ま す 。【 表 示 す る 移 動 主 体 定 義 レ イ ヤ の デ ー
タ項目】欄でデータ項目を選択し、ペイントモードで表示するか、線モードで表示する
かを決めます。ペイントモード・線モードの階級区分や線種は、対象レイヤを移動主体
定義レイヤにして設定します。
③現在のレイヤのデータを使用モードでは、移動データレイヤのデータ項目を使って、移
動経路を色分けするなどして表示します。
【 表 示 す る デ ー タ 項 目 】 の う ち 、「 滞 在 デ ー タ 」 は 、 移 動 し て い な い 滞 在 場 所 の 線 を 表 示
す る の に 使 用 す る デ ー タ 項 目 を 指 定 し 、「 ペ イ ン ト 」 ま た は 「 線 モ ー ド 」 の ど ち ら で 表 示
す る か を 選 択 し ま す 。「 既 定 の ラ イ ン 」 を 指 定 し た 場 合 は 白 地 図 モ ー ド と 同 様 の 線 種 で 滞
在線が表示されます。
た だ し 、 3D モ ー ド で な い 場 合 は 、 滞 在 線 を 表 示 す る こ と は で き な い の で 、 代 わ り に 記 号
の内部の色で表示されます。
「移動データ」は、同様に移動経路を色分け等で表示します。
表示期間
表示期間を限定して示すことができます。
移動主体表示設定
移動主体を限定して表示することができます。
81
第6章
移動データの設定・表示
3.移動データの表示
(2)移 動 デ ー タ の 3Dモ ー ド で の 表 示
3D モ ー ド で 移 動 デ ー タ を 表 示 す る と 、 Z 軸 に 時 間 が 設 定 さ れ 、 時 空 間 上 で の 移 動 を 可
視化することができます。また、移動していない滞在時の状況も見ることができます。
通 常 の 2D モ ー ド で 表 示 し た 場 合 は 、 全 て の 移 動 ラ イ ン は 同 一 平 面 上 に 描 か れ る の で 、
時 間 ご と の 変 化 は 分 か り ま せ ん 。 ま た 、「 現 在 の レ イ ヤ の デ ー タ 項 目 を 利 用 」 で 描 い た 場
合、滞在データは記号で表示されます。
3D モ ー ド と 2D モ ー ド を 切 り 替 え る に は 、 描 画 後 の 画 面 で 【 表 示 】【 3D 表 示 ON/OFF】
を使用します。
82
第7章
第7章
正しい主題図を描こう
正しい主題図を描こう
MANDARA を 利 用 す れ ば 多 彩 な 表 現 で 統 計 デ ー タ を 簡 単 に 地 図 化 し 、 主 題 図 を 作 成 す
ることができます。しかし、データの性質に応じた表現方法を選択しないと、思わぬ誤解
を見る人に与える危険性があります。次の日本の都道府県別人口を示した二種類の主題図
を見てください。
ペイントモードで描いた左側の地図を見ると、中部地方から東北地方にかけての人口が
多いと感じられます。しかし記号モードで描いた右側の地図を見ると、南関東から東海~
近畿にかけての人口が多いと感じられます。
北海道のように人口密度がきわめて低くても、面積が広ければかなりの人口数になりま
す。逆に東京都のように狭い地域でも人口密度が高ければ、人口数は大きくなります。
左のペイントで描いた地図の表現方法の場合、面積が広い県ほど人口が多いということ
が強調され、国内の人口分布を正しく表現していません。一方右の記号表現で描いた地図
では、円の面積が人口数に比例して表現されるので、国内の人口分布を正しく表現するこ
とができます。
したがって、この場合は右側のの地図表現が正しく、人口数などの地域内部の絶対量を
表すデータを表示するには、ペイントモードではなく記号モードを使用しなければなりま
せん。
逆にペイントモードを使用した方がよいデータとして、人口密度があげられます。これ
83
第7章
正しい主題図を描こう
は、ある領域の人口数を面積で割った数値ですが、領域内の人口密度は同一であると見な
すことができます。人口密度のような、領域内ではどこでも等しい値を持つと見なしうる
データを表示する場合は、ペイントモードを使用します。他の例としては高齢者人口の割
合や産業別人口割合などがあげられます。
このように、データの種類に応じた正しい表現方法を使用するようにしてください。
84
第8章
第8章
おわりに
おわりに
(1)著 作 権 等
MANDARA の 基 本 的 な 著 作 権 は 谷 謙 二 に 属 し ま す 。 こ の プ ロ グ ラ ム を 運 用 し て 、 な ん
らかの損害をユーザーが負っても、作者はそれに関する責任を一切負いません。基本的に
は作者に無許可での転載、再配布、雑誌、ムック等への掲載を許可します。
(3)MANDARA で 描 い た 地 図 の 利 用 に つ い て
MANDARA で 描 い た 地 図 に つ い て は 、 学 術 利 用 、 商 業 利 用 な ど ど の よ う な 目 的 に 使 用 し
ていただいても構いません。著作権はユーザーに帰属します。
(3)プ ロ グ ラ ム 作 成 上 の お 礼
・ png 形 式 で の 画 像 の 読 み 込 み 、 画 像 回 転 等 に は 、 ル ー チ ェ 様 の dll(imgctl.dll)を 使 用 さ せ
ていただきました。
・ヘルプの作成に際しては、うな様のヘルプましんを使用させていただきました。
・ 画 像 デ ー タ の 圧 縮 に は 、 ご ぉ き 様 の ALZS を 使 用 さ せ て い た だ き ま し た 。
・ イ ン ス ト ー ラ に は 、 Liberal ソ フ ト の Liberal Installer を 使 用 し て い ま す 。
・日本測地系と世界測地系との変換および、平面直角座標系から緯度経度座標系への変換
機 能 で は 、 国 土 地 理 院 の TKY2JGD の ソ ー ス コ ー ド の 一 部 を 使 用 し て い ま す 。
「 こ の プ ロ グ ラ ム は 、 国 土 地 理 院 長 の 承 認 を 得 て 、 同 院 の 技 術 資 料 H・ 1-No.2「 測
地 成 果 2000 の た め の 座 標 変 換 ソ フ ト ウ ェ ア TKY2JGD」 を 利 用 し 作 成 し た も の で あ
る 。( 承 認 番 号
国 地 企 調 第 174 号
平 成 18 年 8 月 22 日 )」
(3)サ ポ ー ト
プログラム上のエラー、著作権等で、ご質問のある場合下記までメールしてください。
操作方法に関するご質問は、メールでのサポート対象外ですのでご遠慮下さい。
E-mail: [email protected]
85
第8章
おわりに
最新の情報については、下記 ホームページに掲載しています。
http://www.mandara-gis.net/
操作方法に関するご質問は、ホームページの掲示板でお願いします。
86
第8章
おわりに
地 理 情 報 分 析 支 援 シ ス テ ム 「 MANDARA」 操 作 マ ニ ュ ア ル
初 版 ( Version5.10 対 応 )
2002 年 10 月 1 日
第 2 版 ( Version5.50 対 応 )
2003 年 4 月 20 日
第 3 版 ( Version5.65 対 応 )
2003 年 8 月 10 日
第 4 版 ( Version6.00 対 応 )
2004 年 4 月 1 日
第 5 版 ( Version7.00 対 応 )
2005 年 8 月 10 日
第 6 版 ( Version8.00 対 応 )
2007 年 4 月 1 日
第 6 .3 版 ( Version8.04 対 応 )
第 7 版 ( Version9.00 対 応 )
谷
謙二
URL: http://www.mandara-gis.net/
87
2007 年 9 月 4 日
2008 年 9 月 1 日