マルハンCSR報告書2014 Maruhan Corporate Social Responsibility Report 2014 マルハンイズムとCSR 社業を通じた明るく楽しい社会づくりを目指し、企業としての社会に対する責任を果たすべく、CSRを重要テーマに掲げ 様々な取り組みを行っていきます。 マルハンイズム ※一部抜粋 経営理念 ~人生にヨロコビを~ 私たちは社業を通じ、人々に生きる喜びと安らぎの場を提供し、心身のリフレッシュと明日への仕事の糧となることを念願 し、幸せで希望に満ちた明るく楽しい社会づくりに貢献します。 社訓 「創意と工夫」 「誠意と努力」 「信用と奉仕」 企業姿勢 企業責任と社会貢献 私たちは社会の持つさまざまな問題に真摯に取り組み、 「 良き企業市民」としての責務を果たします。また、地域市民のコ ミュニティーセンターとして、地域社会との「共感・信頼」を実現します。 業界を変える 私たちは道を切り開くパイオニアとして常に新たなチャレンジを続けます。 ビジョン ● パチンコ業界でES・CS※日本一になる。 ※ES(Employee Satisfaction):従業員満足 CS(Customer Satisfaction):顧客満足度 ● あらゆるサービス業の中でトップクラスのサービスを提供する。 ● 世界レベルのエンターテイメント企業になる。 ● 報告の範囲 対象期間:2013 年 4 月~ 2014 年 3 月 対象範囲:株式会社マルハン単体の活動 ● 対象読者 マルハンイズムとCSR.................................... P1 トップメッセージ.......................................... P3 お客様やお取引先、マルハン社員、マルハン事業所 事業内容..................................................... P5 のある 地 域 の 方 々、他 企 業 のCSRご 担 当 者 など、 お客様との関わり......................................... P7 マルハンと関わりのある全ての方々を想定しています。 ● 発行日 2014 年 6 月 ● 次回発行予定 2015 年 6 月 ● 問い合わせ先 株式会社マルハン 経営企画部 〒100-6228 東京都千代田区丸の内 1-11-1 パシフィックセンチュリープレイス丸の内 28 階 T E L :03-5221-7004 FAX :03-5221-7174 1 CONTENTS MARUHAN CSR REPORT 2014 環境との関わり............................................ P9 地域社会との関わり.................................... P11 お取引先との関わり..................................... P13 従業員との関わり....................................... P14 組織統治................................................... P17 チャレンジ 2020 パチンコホール事業領域で進化を遂げる CSRを重要テーマとして積極的な活動を推進する 「新しいパチンコ」 「新しい価値創造」へ挑戦し、新たなユー ● ● ザーの創造とパチンコ業界のダイナミックな変革を実現する。 ● かさを追求する活動に積極的に参画・支援する。 ● 世界規模の課題である環境問題解決に積極的に取り組み、 温暖化防止・低炭素社会に貢献する活動を行う。 パチンコホール事業以外で売上 1000 億円を達成する ● 大限に果たし『業界を変える真のリーダー』として、心の豊 パチンコ業界に関わる周辺のビジネスチャンス拡大にチャ レンジする。 規模至上主義ではなく、社会から求められる企業責任を最 環境変化に適合した、新しい業態・サービス・商品の開発 ● を行いながら、パチンコホール事業に次ぐ第 2、第 3 の柱と なる事業を10 年以内に育成し確立する。 パチンコ業界における負のイメージを払拭するために、業 界が抱える課題と正面から向き合い、解決へ向けリーダー シップをとる。 マルハンイズム さらなる未来へ 2020年 2014年 経営理念の 実現 チャレンジ 2020 CSRに対する考え方 マルハンの事業活動は色々な立場の方々との関わりにより成り立っています。明るく楽しい社会づくりを実現するために、 私たちは立場の異なるそれぞれの皆様に対し自らの責任を果たすとともに、ご意見ご要望を頂きながら、皆様とより強い 信頼関係を築き協働関係を構築していきたいと考えています。 従業員 お客様 ・労使協議会 ・コンプライアンスホットライン など ・店舗スタッフによる対応 ・お客様ホットライン ・Web サイト など お取引先 組織統治 ・取引先交流会、 付加価値向上を図る 様々な協働 など 環境 ・省エネなどの ECO 活動 など 地域社会 ・行政や NPO との連係 ・社会・地域貢献活動 など MARUHAN CSR REPORT 2014 2 トップメッセージ 2013 年度を振り返って 2013 年はアベノミクスの効果もあって東京市場の株価も上昇し、景気の回復傾向 が感じられました。また、2020 年のオリンピック・パラリンピックの東京招致も 決まるなど、日本経済にとって明るい兆しが見えてきたように思います。しかし、 パチンコ業界にとって、そしてマルハンにとっては大変厳しい変化のある年でした。 レジャー白書 2013 では、2012 年のパチンコ市場規模が 19 兆 660 億円、遊技人口 が 1,110 万人と発表されました。1995 年には市場規模が 30 兆円を超えていたこと と比べると、3 分の 2 を切るほど縮小しており、遊技人口も減少の一途をたどってい ます。2013 年もその傾向は変わらず、厳しさは増すばかりです。この厳しい環境を乗 り越えていくためにはまずご来店くださるお客様に楽しんでいただくことが最重要 と考え、お客様満足度向上のための施策を行うとともに、この一年は徹底的な経費削 減に取り組んできました。あらゆる経費について見直しをかけ、全員参画で努力と決 断を数多く積み重ねていく過程で、私たちが何を大切にし、どこへ向かっていくのか ということの重要性が改めて浮き彫りになってきているように感じます。 マルハンイズムの実現のために 当社には、ここで働く誰もが大切にし、立ち返る土台となる「マルハンイズム」があり ます。そこで最上位においているのは「人生にヨロコビを」という経営理念であり、 社業を通じて明るく楽しい社会づくりに貢献していくことが私たちの目指す姿です。 それはお客様からのご支持があってこそ成り立つものですので、耳を傾け目を配り、 お客様のご期待を上回るサービスを提供することを心がけてまいりました。また、 地域社会の人々やお取引先様など、お客様以外にも多くの皆様に支えられ、1957 年 の創業から今日まで 50 年を超えて事業を展開させていただきました。ここに改めて 当社を愛し支えてくださった皆様に心より感謝申し上げます。これからも当社と関わ る全ての方々にヨロコビを届けたいという想いを全ての従業員と共有し、行動し続け てまいります。 CSRを重要テーマとして 創業者である韓昌祐は「得た利益の一部は社会に還元するべきである」という信念に 基づき、かねてより社会貢献活動に力を入れてまいりました。現代社会はさまざまな 課題を抱えており、その解決のためには行政や市民だけでなく企業の力が不可欠と され、企業が本来の経済的責任だけでなく社会的責任も果たすことがますます求め られてきています。当社はパチンコ業界で売上トップ企業として、社会に恥じないと いうだけではなく、業界の模範となっていかなければならないという覚悟を持って、 社会貢献活動以外にも、環境負荷軽減のためのECO活動や従業員の働きやすい職場 環境づくりなど、CSRを重要テーマとして取り組んでおり、今後さらにその取り組み を深めていかなければならないと考えています。 2014 年度に向けて 2014 年度は 4 月の消費税増税という厳しい局面から始まりましたが、当社には 213 名の新卒社員が入社し、心強い仲間となってくれました。また、更なるお客様満足 追及のために、全従業員一丸となって経費削減への取り組みを続けてまいります。 当社と関わる一人でも多くの方々にヨロコビをお届けできるよう、そして、更に皆様 に信頼され愛される企業として成長できるように努めてまいりますので、2014 年度 もどうぞよろしくお願い申し上げます。 3 MARUHAN CSR REPORT 2014 代表取締役社長 MARUHAN CSR REPORT 2014 4 事業内容 全店舗網 パチンコ パチンコホール:299 店舗 大衆娯楽であるパチンコは、身近で気軽に遊べる大人のエ ンターテイメントです。安全・安心の土台の上で、刺激と L&A(レジャー &アミューズメント):12 店舗 (2014 年 3 月末現在) 安らぎを得ることができるよう、店舗設計や施設等のハー ド面から接客サービスや賞品構成などのソフト面まで、 ● 北海道 全ての面からお客様の満足を考えるトータルクオリティ パチンコホール:32 店舗 サービスを手がけています。 レジャー&アミューズメント ボウリングやアーケードゲームなどの子供もいっしょに 楽しめるアミューズメント施設は、ご家族の皆様にとって の楽しみの場であり、憩いや安らぎの場でありたいと考 ● 東北 パチンコホール:39 店舗/ L&A:1 店舗 ● 関東 パチンコホール:63 店舗 / L&A:4 店舗 ● 北陸・甲信越 え、総合アミューズメント企業として幅広い事業展開を行 パチンコホール:22 店舗 い、地域社会に必要とされるコミュニティーセンターとし ● 東海 ての役割を果たせる店舗づくりを目指しています。また、 1997 年、約 40 年間の歴史に幕を閉じ休業となった文芸 坐を、2000 年にリニューアル。名画座としての歴史を引 き継いで、国内外の新旧名作の上映や映画関係者をゲス パチンコホール:49 店舗 / L&A:4 店舗 ● 関西 パチンコホール:56 店舗 / L&A:3 店舗 トとしたトークイベント、各種演芸やライブなどを実施し ● 中国 ています。 パチンコホール:6 店舗 ● 四国 パチンコホール:8 店舗 ● 九州 パチンコホール:24 店舗 5 MARUHAN CSR REPORT 2014 会社概要 主要財務情報 社名 売上高(連結) 経常利益(連結) 株式会社マルハン 京都本社 21,209 20,389 21,368 20,791 21,116 〒602-0822 京都市上京区出町今出川上る青龍町 231 TEL:075-252-0011(代) 554 FAX:075-252-0018 605 521 487 424 東京本社 〒100-6228 東京都千代田区丸の内 1 丁目 11-1 パシフィックセンチュリープレイス丸の内 28 階 TEL:03-5221-7777(代) 2010年 3月期 2011年 3月期 2012年 3月期 2013 年 3月期 2014 年 3月期 (単位:億円) FAX:03-5221-7171 創業 1957 年 5 月 設立 1972 年 12 月 店舗数 258 269 273 2011年 3月期 2012年 3月期 299 286 資本金 100 億円 売上高(連結) 2 兆 1116 億円(2014 年 3 月期) 経常利益(連結) 605 億円(2014 年 3 月期) 2010年 3月期 2013 年 3月期 2014 年 3月期 (単位:店 /ホール事業のみ) 営業店舗数 パチンコホール:299 店舗(2014 年 3 月末現在) ボウリング場・アミューズメント施設・ その他:12 店舗(2014 年 3 月末現在) 主要取引銀行 従業員数 12,899 12,226 12,427 2011年 3月期 2012年 3月期 13,001 三菱東京UFJ銀行 11,827 みずほ銀行 三井住友銀行 静岡銀行 グループ会社 株式会社エムエムインターナショナル 株式会社マルハンダイニング 株式会社太平洋クラブ 2010年 3月期 2013 年 3月期 2014 年 3月期 (単位:人 /パート・アルバイト含む) マルハンカンボジアコーポレーション マルハンジャパン銀行 サタパナ マルハンインベストメントアジア マルハンジャパン銀行ラオス マルハンミャンマーコーポレーション マルハンコーポレーショングアム 株式会社世界韓商ドリームアイランド MARUHAN CSR REPORT 2014 6 お客様との関わり 安心と安全、 そしてトータルクオリティサービス(TQS)の追求により、 「お客様のヨロコビ」を提供していきます。 「判断基準はお客様」。お客様満足創造が私たちの使命です。 BQ(ベーシッククオリティ) 「あらゆるサービス業の中でトップクラスのサー ビスを提供する」。そのための基礎となる身だしな み・挨拶・クリンリネスをBQ(ベーシッククオリ ティ)と定め、それらの維持・向上を目的にOJTア ドバイザー(OA)が各店舗を診断し、現状確認を した上で必要な施策を提案・実行しています。 また、年に一度「BQフェスティバル」としてOAによるサービスマナーの全店覆 面診断を行い、取り組み優秀店舗を表彰するとともに、その取り組みをレポート し、ナレッジ共有できる環境を整えています。 INTERVIEW 想いをこめたサービスマナー 日頃の接客において、お客様の求めてい らっしゃる事の一歩先を想像し、その瞬 間その場所で自分がお客様にできること はないか全方向に意識を向けるようにし ています。行動を作業にせず、自分の一挙 手一投足に想いをこめることがこだわり です。自分が一番大切にしている接客に おけるサービスマナーで最高の評価を頂 いたことはとても嬉しいと共に大きな責 任を感じています。これからも礼節を重 んじて繊細な応対を心がけていきます。 お客様ホットライン マルハン臨海店 MA(マナー・挨拶)診断2年連続100点 全国ランキング1位 綱岸 慶太 基本的に、お客様の声は相対する店舗スタッフが直接お伺いしています。しか し、店舗スタッフに話しにくいケースも想定し、 「お客様ホットライン」を設け、 お電話やメールでのご意見ご要望を承っています。より良い店舗づくりにはお 客様からのご意見が欠かせません。頂いたご意見をもとに改善へつなげていき ます。 ■ 電話番号: 0120-936-390 ■ メール : ホームページ http://www.maruhan.co.jp. お問い合わせフォームより受付 ■ 受付時間: 月~金 9:30 ~ 17:30 ※ 年末年始(12/29 ~1/3)、祝祭日、 および当社指定の休日を除きます。 INTERVIEW ホットラインを通し、快適向上 お客様ホットラインへ「くしゃみがとま ホットライン担当者 らないので空調を確認してほしい」との 声をいただきました。オープンから3 年 がたち定期的に清掃もしておりました が、改めて47か所全てのエアコンフィル お客様からの声 フィードバック ホットラインの情報の流れ 7 MARUHAN CSR REPORT 2014 いと思います。 後藤 基之 店舗からお客様へ 電話 2,258 件(前年比506 件増) メール 1,220 件(前年比80 件増) 手紙 10 件(前年比12 件減) 合計 ました。今後もお客様の声にお応えする ことでより快適な店舗をつくっていきた マルハン会津若松一箕店 マネージャー 改善 2013 年度受付件数 ターの清掃を徹底することで対応いたし 3,488 件(前年比574 件増) VOICE お客 様 パチンコ・パチスロ 依存問題への取り組み パチンコ・パチスロはお客様に楽しみを提供していますが、一部には依存によっ て苦しんでいる方もいらっしゃいます。依存で苦しむ方がゼロになるように努 NPO法人依存学推進協議会 事務局長 藤本 光太郎 氏 うな取り組みをしています。 現代社会では「個性を尊重する」ことが 業界団体や関連NPOと連携し、 依存問題の相談窓口をご案内 の成長の原動力となる、独創的な発想や 重要な社会的規範となっています。社会 依存対策 啓発ステッカー 業界団体である日遊協や全日遊連では、依存に関する電話相談を行っている NPO法人リカバリーサポートネットワーク(RSN)の連絡先を告知するポス ターやステッカーをホール店舗に掲示し、依存に苦しむお客様やそのご家族に ■ 相談窓口 電話番号:050-3541-6420 依存に陥る仕組み解明の研究支援 依存には「集中・熱中」といった良い面もありますが、その度合いを自分でコン があり、極端な行動や依存行為は、本人 だけでなく、家族や地域など社会全体に 被害を及ぼします。個性を尊重しつつ、 社会的秩序を守るにはどうすればよいの でしょうか。NPO法人依存学推進協議会 では、 このような問いかけをベースに、過 お取 引 先 これらを掲示し、周知に努めています。 発生するという経験則を私たちは共有し ています。一方、社会にはルールや規範 地域社会 相談窓口をご紹介するように進めています。マルハンでも全ての店舗において 想像力は、しばしば個性豊かな人格から 環境 めるのがパチンコホール事業を営むマルハンの責務の一つだと考え、以下のよ 去 4 年にわたり、貴社と共同研究を進め てまいりました。今後も貴社との協働を 通じて、依存についての考えを深め、社会 に発信していきたいと思います。 トロールできなくなると「中毒・のめり込み」といった悪い面が出てきます。ま た、依存する対象も人それぞれです。複雑な現象である依存に関する研究を「依 存学」として取り組んでいるNPO法人依存学推進協議会を通じ、 「U-35 依存学 研究助成プログラム」を提供。35 歳以下の個人またはグループリーダーが行 う、ゲーミング依存やネット依存などの「プロセス(行為)依存」研究に助成を行 いました。 VOICE 従業員 ユニバーサルマナーへの対応 移動やコミュニケーションに不安のあるお客様にも、安心して通って頂ける店 舗の実現を目指しました。そこで、ハード(設備)だけでは解消しきれない問題 を、ハート(対応)で解消していくというユニバーサルマナーを学ぶための社 への適切なお声がけ方法や、サポート方法が掲載されています。 株式会社ミライロ 代表取締役社長 垣内 俊哉 氏 近年、交通機関を中心にバリアフリー化 が進み、障害のある方やご高齢の方が外 出しやすい社会となりました。ただし、安 心して遊ぶことができる環境は未だ多く ありません。どのような方にも、安心して 楽しんで頂きたいという想いの元、貴社 とは2012 年から様々な取組みを行わせ て頂いており、今年はマニュアルを共同 制作いたしました。今後も、押しつけでは なく、まずは不安を抱えている方の目線 に立ち、行動するユニバーサルマナーの 考えが貴社の文化として根付くことを目 ユニバーサルマナーテキスト 指します。 MARUHAN CSR REPORT 2014 8 組織統治 内教材を、株式会社ミライロと共同作成しました。障害のある方やご高齢の方 環境との関わり マルハンでは、 【居心地のいいホール空間の創造】をテーマに、 「地球環境」 「店内環境」 「労働環境」のいずれにとってもより 良い影響を与えられるように、2007 年度よりそれぞれの改善施策をECO活動として取り組んでいます。 省エネ活動 前橋西片貝店店長 低貸営業部ECO活動リーダー 林 直樹 パチンコホール運営には電力が不可欠ですが、電力とその元となるエネルギー資源には限りがありますので、 省エネ活動は経済的にも社会的にも重要と考え取り組んでいます。低貸営業部では 2013 年度電力使用量は 前年比▲ 9.7%、削減額にして▲ 16,531,797 円を達成することができました。これは低貸プロジェクトリー ダーの三上部長の口癖「リーダーの想いの先行性」の重要さを低貸営業部の店長全員が理解し、取り組んでき た結果であると考えております。私たち自身のためだけではなく、地球環境やお客様、地域の皆様のためにも、 会社をリードして省エネ活動に取り組んでいきます。 2 エネルギー使用量を計る原単位をKwh/m(営業面積 1m2 あたりの使用電力量) と定めて省エネ活動に取り組んでいます。 2013 年度目標 前年比 ▲3% 2013 年度実績 前年比 ▲3.9% 〈施策〉 1 設備導入やメンテナンスなど ・ メイン照明のLED化(21店舗) ・ 空調室外機へのRO水散水システム (2店舗) ・ 空調室外機薬品洗浄(78店舗) 〈施策〉 1 設備導入やメンテナンスなど ・ メイン照明のLED化 ・ 空調室外機へのRO水散水システム ・ 空調室外機薬品洗浄 算出対象店舗: 245店舗 ※ テナント店舗及び2012年度・2013年 2 従業員への意識改革の徹底 度の新店を除く 3 飲料自動販売機の省エネ化 2014 年度目標 前年比 ▲3% 2 従業員への意識改革の徹底 3 優秀事例の共有 2013 年度は目標を達成することができました。今後も「賢く創る・賢く貯める・賢く使う」をテーマに更なる省エネ活動 を続けてまいります。 空気対策 パチンコ店での不快な要素の 1 つに「たばこ臭さ」があります。喫煙の方、禁煙の方双方に快適な空間を求めて、分煙の仕 様について 3 種類のトライアルを実施しています。 全席禁煙 3店舗 仕切る分煙 2店舗 昭島店・なんば新館・梅田店 千葉北店・上小田井駅前店 店内に喫煙所を設け、 島内は完全に禁煙とした。 ガラスや壁で、 喫煙・禁煙ゾーンを分ける。 気流による分煙 4店舗 川越店・千葉みなと店・ 前橋インター店・亀有店 空調による気圧差で、喫煙・禁煙ゾーンを分ける。 分煙の種類が異なっても禁煙エリアでの浮遊粉塵量はいずれも「構築物における衛生的環境の確保に関する法律(ビル管 理法)」で定められている0.15mg/㎥以下を確保しています。今後もお客様の利便性や店舗レイアウトの自由度など、総 合的な観点から検証を続けていきます。 9 MARUHAN CSR REPORT 2014 パチンコ店での不快な要素としてもう1 つ「音の問題」があります。玉やメダルが遊技台や設備の中を循環する音や、演出 お客 様 静音化対策 の音楽など多くの音があふれる店内を、 お客様にとってより居心地の良い空間、従業員にとってより働きやすい職場とする べく静音化に取り組んでいます。 ● 2013 年度 静音化実績 〈施策〉 ● 設備の対策: カバーや吸音材の設置 ● 情報共有: 成功事例を店舗間で共有 2012 年度 東海営業部 ■北海道 ■東北 ■関東第二 ■関西 ■西日本 ■九州 ■低貸 各営業部 環境 ※トライアル中の営業部のグラフ表示。 トライアルが終了した営業部はグラフに含まれておりません。 トライアル終了後は、営業部内全店に展開。 ● 遊技台対策: 音量調整、音量管理表の作成 (dB) 93.0 46 92.5 92.0 店舗 91.5 91.0 90.5 地域社会 お取 引 先 2013 年度 北海道営業部 東北営業部 関東第二営業部 関西営業部 西日本営業部 九州営業部 低貸営業部 90.0 89.5 89.0 132 88.5 88.0 店舗 2013 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 雨水資源利用プロジェクト 2014 1月 2月 3月 VOICE 都市計画法や特定都市河川浸水被害対策法では、一定規模以上の店舗施設建 透)タンクの設置が義務付けられています。一方で、地球規模で水資源の重要性 が高まっており、日本でも雨水を貯めて有効活用していく方向に進んでいます。 水害防止には大雨時にタンクの空き容量が多い方がよく、雨水活用にはタンク に雨水が多く貯まっていた方がよいという矛盾がありますが、降雨時期と降雨 量を予測しタンク内の貯水量を事前にコントロールすることで水害防止と雨水 利用を両立させることはできないかと山梨大学共同研究チームが研究してい 場の地下に雨水貯留槽を設置し、山梨大学共同研究チームとともに実証実験を 行っています。 雨水資源利用プロジェクト 代表代行 株式会社フォーガ 代表取締役 山崎 晴明 氏 雨 水 利 用 プロジェクトは 最 初、農 業の IT化という課題から出発しました。そ の際、水は重要な資源ですが、そのほと んどは雨水によってもたらされます。し かしながら雨水は多すぎれば水害、少な すぎれば干ばつという災害を起こしま 屋根上冷却 マルハン店舗 電子情報通信学会フェロー す。 「新型雨水タンクシステム」は、豪雨 太陽光パネル冷却 が予想される時にはあらかじめ河川や トイレ洗浄 地中に貯水を排出し、渇水が予想される 時には貯水して、 トイレや植栽への散水 ろ過装置 空調室外機冷却 植栽管理 に利 用、水 害 抑 制と雨 水 利 用の機 能を 受水槽 併せ持ったものです。研究チームでは、 各種公共施設やショッピングモール、ア ミューズメント施設での雨水利用を想定 し、貴社支援のもとに、その店舗を利用 地下雨水貯留槽(集中豪雨等にも対応) して 1 年間の実証実験を行う予定です。 MARUHAN CSR REPORT 2014 10 組織統治 ます。マルハンは、2014 年 2 月にオープンしたマルハン日野店において、駐車 山梨大学名誉教授 従業員 設や駐車場設置において、大雨などの際の水害を防止するために雨水貯留(浸 地域社会との関わり 私たちは事業所所在地域の皆様に「マルハンがあって良かった」と思っていただけるよう、地域活動への参画や支援、社会 貢献活動を通じて地域への貢献に努めています。また、自らが社会を構成する一員であることを意識して良き企業市民と して社会への責務を果たしてまいります。 社会貢献理念 ■ 基本姿勢:「挑戦」 「育成」 「継続」 ■ 重点分野:「地域社会貢献」 「健康・生活環境」 「スポーツ」 「芸術・文化」 「日韓交流・国際支援」 地域社会貢献 健康・生活環境 基本姿勢 日韓交流・ 国際支援 挑戦・育成・継続 スポーツ 11 芸術・文化 東海第一エリア店舗合同清掃 地域の方々と共に プルタブ収集による車椅子寄贈 マルハンの多くの店舗が周辺の清掃活動を 実施しています。 東海第一エリア(静岡県東部)店舗では合同 で 7 月にマルハン吉原店周辺の清掃活動を 実施しました。 店舗所在地域近隣の方々と一緒に、地域の ための活動をしている店舗もあります。 大間々店では、桐生市民交流センターゆい の方々と一緒に動物園での草刈りやゴミ拾 いなどの地域ボランティア活動を定期的に 行っています。 アルミのプルタブを集めて車 椅 子と交 換 し福 祉 施 設 へ 寄 贈する活 動は 今 年で 9 年 目となります。2013 年 度は 車 椅 子 6 台 分 4,800kgのプルタブが集まり、会社で購入 した30 台と合わせ、全 36 台を各エリア代表 店舗より地域の福祉施設へ寄贈しました。 MARUHAN CSR REPORT 2014 店舗の近隣にある福祉施設へ出向いて交流を 図っている店舗もあります。 福島店では従業員有志が近隣の児童福祉施設 へ出向いてバレンタインにチョコレートを一 緒に作りました。 マルハン柏林台店と帯広店の従業員有志で、 釧路市社会福祉協議会にご協力いただき、認 知症サポート講座を受講しました。認知症のし くみや対応の仕方について学ぶことで、店舗に いらっしゃる多くの方々に対してより適切な 対応や心配りをできるように心がけています。 創業 50 周年を機に従業員からの提案によ り、従業員参加型の社会貢献活動として献 血に取り組み始めました。 2013 年度は全国の店舗や事業所で 1,124 名が参加しました。 ワクチンを贈る支援 日本電動車椅子サッカー協会 日本唯一のオープン形式の軟式野球全国大 会として、52の都道府県予選、8 地区での 地区決勝大会を実施、その後全国大会を行 い日本一が決まります。 2013 年で第 7 回を迎え、1,067 チームが参 加しました。 老若男女問わず、障がいの種類や程度の違 いも超えて一緒に戦うことの出来る電動車 椅子サッカー。マルハンは日本電動車椅子 サッカー協会のグランドパートナーとして 活動を支援しています。 ©K.Miura 東京フィルハーモニー交響楽団 公益財団法人韓昌祐・哲文化財団 子供たちに絵本を贈る支援 音楽の力によって心豊かな社会づくりに貢 献している公益財団法人『東京フィルハー モニー交響楽団』の活動に賛同し、2005 年 度よりオフィシャル・サプライヤーとして 支援しています。 日韓両国の相互理解と友好関係促進のため に、日韓の歴史・文化などの学術研究や芸 術・国際交流・スポーツなどで優秀な成果 を残した個人や団体へ活動助成金を贈って います。 マルハンジャパン銀行の設立を契機に、公 益社団法人シャンティ国際ボランティア会 を通じ、現地カンボジアの子供に絵本を贈 る活動を支援しています。 MARUHAN CSR REPORT 2014 12 組織統治 従業員 ワクチンさえあれば防げる感染症から子ど もを守る医療支援活動をしている認定NPO 法人「世界の子どもにワクチンを 日本委員会 (JCV)」を通じ、さまざまな国へワクチンを 贈る活動を支援しています。 マルハンドリームカップ お取 引 先 献血活動 地域社会 認知症サポート講座を受講 環境 福祉施設訪問 お客 様 お取引先との関わり 事業活動を支えてくださるお取引先とは、お客様に楽しんでいただきたいという気持ちを共にし、相互に意見を出しあっ て、 より良い設備の開発を行ったり、新製品のトライアルを行ったりしています。 健全な取引の土台づくり VOICE 市民社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力および団体との関わりを 防ぐため、お取引先には新規取引開始時等に反社会的勢力との関連の有無を確 認させていただくなどの諸施策を行っています。また、反社会的勢力への対応に 関する統轄部署として保安部を設置し、関連情報を一元的に管理しています。 キヤノンマーケティングジャパン株式会社 ビジネスソリューションカンパニー GB営業本部 本部長 丸山 健一 氏 お互いの強みを生かした協働 マルハンでは、お取引先とともに、お互いの事業の発展だけではなく、社会課題 の解決にも貢献していきたいと考え、お互いの強みを生かした協働を意識して います。2013 年度はキヤノンマーケティングジャパン株式会社と富士ゼロッ クス東京株式会社の方々とともに、資料などの印刷枚数の削減に取り組みまし た。資料を作成・印刷する際の工夫や複合機の機能の使い方などのアドバイス や、使用状況のフィードバックを頂き、店舗数は増えながらも総印刷枚数は前年 比▲7%、カラー比率は前年比▲8.1%を達成し、紙の使用枚数削減による環 境負荷軽減と経費削減の双方向の成果を上げることができました。 キヤノンMJでは「顧客主語」 「双方向コ ミュニケーション」 「ものづくりへの参画」 の実践を通して、それぞれのお客さまへ 「最高の価値」をご提供するべく、日々営 業活動を行っております。貴社はお取引 先交流会や店舗訪問など質の高いコミュ ニケーション機会をご提供くださるた め、経営方針や中長期の展望などについ ての理解を深めた上で、ご提案の方向性 を定めることができ、大変感謝しており ます。今後も良好なコミュニケーション を通して、 「 社会貢献」 「経費削減」 「 業務 の効率化」といった課題を共有させてい ただき、キヤノン製品やサービスのご提 供により、解決に向けたご支援を推進し て参りたいと考えております。 取引先交流会 年に 1 回、マルハンのお取引先の皆様と交流会を実施しています。2013 年度 は、2014 年 3 月 26 日、ベルサール八重洲にて開催し、93 社 125 名の方々にご 参加いただきました。マルハンからはお取引についての感謝と課題や今後の方 針について話し、また、参加企業の方にもご登壇いただき、マルハンとの関係構 築だけでなく、 お取引先同士の横のつながりも深めています。 取引先交流会 会社説明会(決算説明会) 毎年 1 回、主に金融機関の方々やマルハンのお取引先に向けて説明会を実施、前 年の経営実績や新年度の経営方針、年度決算の報告を行っています。マルハン は非上場企業ではありますが、的確な情報開示を行うことで、信頼される企業で あり続けたいと考えています。 13 MARUHAN CSR REPORT 2014 (2014年3月26日・ベルサール八重洲) 「パチンコ業界でES・CS日本一になる」というビジョンに向けて、従業員が安心して活き活きと働けるような仕組みづく お客 様 従業員との関わり りを行っています。 マルハンは、従業員の出産・育児を支援するべく様々な社内制度を設けています。第一次行動計画(2011 ~ 2012 年度) 環境 妊娠・出産・育児支援制度 は、主に従業員がライフイベントに合わせ働き方の選択をできる制度の導入を中心に取り組みましたが、第二次行動計画 (2013 ~ 2014 年度)では、従業員へのヒアリング結果から、主に休業制度の拡充に取り組みます。 ■ 第一次行動計画 2011 年 12 月 1 日~ 2013 年 3 月 31 日 自己選択できる制度の導入(2011年度導入) 2 妊娠中及び出産後1年以内の女性正社員について 転宅転勤異動を制限可能とする 3 妊娠・出産・育児に関する社内制度について 従業員へ周知する (2012年ガイドブック作成) お取 引 先 正社員の転宅を伴う異動範囲について 地域社会 1 ■ 第二次行動計画 2013 年 4 月 1 日~ 2015 年 3 月 31 日 1 妊娠時の休業制度を拡充・導入する ハローベイビー休暇(2013年度導入) 2 育児休業取得後も継続して休むことができるよう制度を拡充・導入する 育児休業プラス入園支援休暇(2013年度導入) 3 休業取得者(妊婦・出産・育児) について 相談窓口を案内周知する 2013 年度は第二次行動計画の12の対応として、以下の2 制度を導入いたしました。 ● ハローベイビー休暇 ● 育児休業プラス入園支援休暇 従業員 妊娠をした従業員が、産休取得可能期間以前に安心して休むことができる制度。 〈期間:申請手続き完了後の取得開始日~産休開始前日まで(その後続けて産休に入ります)〉 育児休業終了後も子供が保育園に入園できない場合、期間を延長して休むことができる制度。 〈期間:育児休業の延長期間終了後(子供が 1 歳 6カ月まで)~子供が 2 歳になるまでの半年間〉 ● 2013年度(42期)の取得実績 産前/産後休暇 (法定) 育児休業 (法定) 育児休業プラス 入園支援休暇 正社員(人) 2 8 16 1 契約社員(人) 2 9 19 0 パート・アルバイト(人) 37 276 318 0 合計(人) 41 293 353 1 育児休業 ハローベイビー 休暇 産前休暇 産後休暇 育児休業 育児休業プラス 入園支援休暇 男性従業員 育児休業プラス 入園支援休暇 女性従業員 「くるみんマーク」 改正次世代育成支援対策推進法にもとづき、 出産予定日より6週間前 出産 出産から8週間後 1歳6カ月 2歳 2011年度より取り組んでまいりました 3 カ年 の一般事業主第一次行動計画の目標を達成し、 女性の活用を推進している企業として認めら れ、厚生労働省より「くるみんマーク」を取得し ました。 MARUHAN CSR REPORT 2014 14 組織統治 ハローベイビー 休暇 障がい者雇用 事業所所在地域において障がい者の方々の活躍の場を提供するため、障がい者 雇用を実施しています。2014 年 3 月末で障がい者雇用数は 187 名(うち重度 障がい者 40 名)、雇用率は 2.18%と法定雇用率を上回っています。今後も更な る雇用促進を図り、障がい者の方々が安心して働ける職場を提供していきます。 ● 雇用率推移 障がい者在籍者数(人) うち重度障がい者数(人) 雇用率(%) 2011 年 3 月 2012 年 3 月 2013 年 3 月 2014 年 3 月 176 160 174 187 55 50 49 40 2.01 1.89 1.89 2.18 電動車椅子サッカーをする当社社員の永岡真理 働きやすい職場づくり 人事部人事課 健康管理チーム(産業カウンセラー) 永尾 嘉康 マルハンの健康管理は「健康を失う者はすべてを失う」とい うスローガンのもと、健康管理・メンタルヘルス・安全衛生 に取り組み、 「 安全・快適な職場づくり」を実施しています。 従業員ひとり一人が主体性をもち、安全衛生委員会を通した 当事者意識をもてるような仕組みづくりに取り組んでおり、 “サービス業における産業保健とはなにか”をテーマに日々 追求しています。 健康管理 従業員の身体と心の健康に配慮し、皆が元気に活き活きと活躍できるよう取り 組んでいます。 ● 健康診断を実施(年 1 ~ 2 回)し、その結果をもとに生活習慣病の予防・改 善の取り組みや、禁煙講習などを行い、社員の健康維持・増進を支援してい ます。 ● メンタルヘルス対策として、産業医による管理職への講話や人事担当者へ の外部講師による勉強会を実施。イントラネット上で各自いつでも利用で きるストレスチェックシステムやEAPプログラムを設置し、早期発見と適 切な対応のできる体制を整備しています。なかでもストレスチェックシス INTERVIEW 大安寺店の衛生委員会紹介 従業員数 50 人以上だった頃は産業医の 先生とともに衛生委員会を開催していま したが、従業員数が50人を下回ったため 法律上、委員会開催や産業医の選任の必 要がなくなりました。マルハンのスタッ フではない第三者の方に悩みを相談でき ることは心強かったので、従業員数50人 未満の事業所でも産業医の先生にアドバ イスを頂けるような仕組みづくりにつな がればと思い、自主的に安全衛生委員会 を続けることにしました。店長やマネー ジャー、店舗スタッフの協力もあって、短 い時間ではありますがその分中身の濃い 衛生委員会を開催できています。店舗の 安全や衛生、健康などについて話をする ことは大事だと思いますので、大安寺店 のスタッフが皆元気に安心して働けるよ うに、今後も委員会活動を続けていきた いと思います。 マルハン大安寺店 クラークキャスト 上田 久美子 テムは、マルハン人事部健康管理チームが外部の専門家と共に作り上げた 全 120 項目にも及ぶオリジナルのセルフチェックテストです。PCや携帯か らも実施できるこのテストを全従業員に推奨しており、実施率は 59.3%と なっております。メンタルヘルス対策の 4 つのケアのセルフケアとして位置 付けており、 さらには「早期発見、早期治療」 (二次予防)へ繋げることでメン タルヘルス失調による休職者率の抑制、予防となっています。 安全衛生委員会 労働安全衛生法に基づき、従業員が 50 名以上となる事業所 85カ所において、 安全衛生委員会を組織し、産業医同席のもと毎月委員会を開催、事業所内にお ける働きやすい環境(安全面・衛生面・健康面)をつくるための討議を行って います。 15 MARUHAN CSR REPORT 2014 大安寺店安全衛生委員会メンバー (写真左から)マネージャー高橋靖幸、クラークキャ スト上田久美子、店舗スタッフ知念重寿 ※クラークキャストとは、店舗事務スタッフのこと です。 マルハンでは性別に関わらず、全ての従業員が活躍できる環境を整えていきた お客 様 女性社員の活躍推進 いと考えています。しかし、男性に比べ、女性の従業員数はまだまだ少ないのが 現状です。 女性の活躍推進のためには働きやすい環境や制度を整えることはもちろん、 マルハンにおける自分の将来を描くことができ、働きがいを感じられることが し、それぞれが自分なりの将来像を描くきっかけをつくるために、女性フォーラ 女性役職者によるセッション風景 (2013年8月6日・マルハン東京本社) ムを開催しています。2013 年度は第 6 回女性フォーラムとして、役職者を対 環境 重要です。そこで、マルハンでの女性社員の働き方について悩みや課題を共有 象とした 1 セッション、地域別の 11 セッションの全 12 セッションを行い、合計 281 名が参加しました。 ● 従業員数(男女別内訳) ※2014年3月末現在 正社員 役職者 4,682 1,725 6,756 4,286 1,687 うち女性従業員数(人) 5,071 396 38 お取 引 先 11,827 うち男性従業員数(人) 地域社会 男女合計数(人) 全従業員 女性一般社員によるセッション風景 (2013年6月5日・TKPガーデンシティ仙台) 人材育成 従業員の能力開発や自己啓発を促進することで、個人の成長を通じた企業全体 の成長を目指しています。また、OFF-JTの領域の各研修・講師を研修担当部署 の社員だけでなく、営業部門など他部門の社員も担当することで、教えることを 通じて改めて学びを深める機会の提供と自部署でのOJTの進化・発展につな INTERVIEW 研修講師を担当して 2013 年 度 入 社 の 新 卒 21 期 生 卒 業 研 修、2014 年 度 入 社の新 卒 22 期 生 導 入 研修において講師を担当しました。研修 がっています。 講師という新たなチャレンジで不安も 社内教育 い内容の理解度を深めていく事は、私に 経営理念の実現を支える従業員の教育に力を入れています。 とっても多くの学びを得ました。社会の 多々ありましたが、 「必要な人に必要な研 OFF-JTの領域 必要があり、求められる事も多様化して ● 必修研修: 対象者全員に必ず実施する必要があるもの(新入社員導入研 います。自己啓発により自身を高めるか、 修、新任マネージャー研修、新任店長研修など) 店舗スタッフによる研修(OJT)を増やす ● 選抜研修: 教育戦略上、特に注力しなければならない人材の育成を目的と ● 政策研修: 社内外の環境変化、経営戦略上のニーズに応えるための重点施 策的なもの(リーダー理念伝承研修など) OJTの領域 必要があると感じました。講師で得た経 験を、今後店舗のOJTに生かしていきた いと思います。 マルハンぶらくり丁店 マネージャー 松山 絢哉 ● 社内OJTアドバイザーによる現地での教育支援 キャリアアップに向けた様々な機会の提供 新店のグランドオープン時や部署新設の際など、人材を募集する際に全社に呼 びかけ希望者を募る「社内公募制度」があり、自らが働く地域や職域を選択し チャレンジすることができます。また、一定期間特定の部署で実務経験を積む 「社内留学」の機会を設け、 キャリア開発につなげています。 MARUHAN CSR REPORT 2014 16 組織統治 したもの(マネージャー候補者研修、店長候補者研修など) 変化に合わせて店舗スタッフも進化する 従業員 修を」を常に意識し、伝えなければならな 組織統治 お客様や社会により信頼される企業となり、事業を継続的に営んでいくための取り組みを行っています。 ガバナンス体制 マルハンでは、 コーポレートガバナンスの強化により、効率的で透明性の高い経営体制の構築を図っています。業務遂行に おいては、法令、規則を遵守し、経営陣は常に業務上発する各種リスクとその影響を把握しています。また、最大限の透明 性の確保、厳格な内部管理体制の維持、許可営業に伴うリスクの最小化を図る体制も構築していきます。 ガバナンス体制図 株主総会 選任・解任 選任・解任 選任・解任 経営・監督 取締役 監査 監査役 監査 監査法人 監督 監督 業務執行 監査・監査意見 業務監査部 連携 監査 スタッフ・事業部門 監査 コンプライアンスの推進 法令等遵守体制 1. コンプライアンスポリシー マルハンでは、法令等の遵守を徹底し、業務の適法性とともに適切性を確保するために、最適なコンプライアンスを実現 することを最優先とする企業文化の構築に取り組んでいます。このため平成 18 年の取締役会で決定した「内部統制シス テム構築に関する基本事項」のもと、役員・顧問および社員の行動指針となる「企業憲章」を策定し、役員・顧問および社 員が充分に理解し、遵守することについて毎年点検を行い、同憲章等に基づいた業務運営を行うことを確認しています。 また、会社が遵守すべきさまざまな法令諸規則等に関するリスクを評価し、 リスクの顕在化を防止するための枠組みとし て「倫理規程」を制定し、この規程の基本姿勢のもとコンプライアンスに関する詳細な手順書として「コンプライアンスマ ニュアル」を制定しています。 2. コンプライアンス体制 取締役会は、法令遵守態勢をはじめとする内部統制に関する適切性・実効性の検証を、監査役・業務監査部に委任すると ともに、法務担当役員をコンプライアンス統括責任者に任命し、コンプライアンスに関する全社的な態勢整備と適切な運 営を確保する体制としています。法務担当役員が所管する法務部は、法務・コンプライアンスに関する統轄部署として具 体的な法令等遵守態勢の整備・拡充と個別の業務内容について法務・コンプライアンスの観点から確認・検証を行なう とともに、コンプライアンスマニュアルの制定・改定等を行なっています。また、会社全体としての企業ブランドの向上を 目的とし、全社対象のアンケート方式コンプライアンスチェック等を行うことによる法令遵守状況の確認・徹底等を通じ て全体としてのコンプライアンス態勢の確立を目指しています。コンプライアンス統轄責任者のもと、すべての店舗・所 管部に「コンプライアンス担当者」を配置し、社員のコンプライアンスに関わる報告・相談等への対応や検証を行なってい ます。さらに、クリーン、オープン、フェアな企業文化の醸成と適正な職場環境の維持・向上を目的に、すべての役員・顧 問および社員が報告できる通報制度として「コンプライアンスホットライン」・「社外相談窓口」を設けています。 17 MARUHAN CSR REPORT 2014 3. コンプライアンスに関する研修・啓蒙活動 底しています。また、新入社員研修やマネジャー研修、全店店長会議、 コンプライアンスリスク分科会等、 さまざまな機会を とらえてコンプライアンスの重要性を周知徹底する体制としています。 お客 様 人材開発部は法務部と連携して「店長研修」等を実施し、新たな法令諸規則への対応や特に留意が必要な事項について徹 コンプライアンス体 制 図 【経営・監督責任】 取締役会 顧問弁護士(外部) 助言 相談 報告 【監督責任者】 監査役 業務監査部 助言 相談 【統括責任者】 法務担当役員 指示 報告 助言 報告 情報提供・指示 相談 お取 引 先 【サポート部署】 ・法務部 ・総務部 ・保安部 ・遊技機戦略部 ・人事部 地域社会 監査・指示 報告 環境 指示 監査法人(外部) 【業務責任者】 ・職務権限委譲者 ・部門責任者(コンプライアンス担当者) 指示 相談 【従業員等】 コンプライアンスホットライン(内部通報制度)の運用 コンプライアンスに関する問題を早期に発見し解決するため、社内外にコンプライアンスホットラインを設置し、相談や通 報を受け付けています。相談者及び通報者のプライバシーに十分に配慮して調査やヒアリングを行い、改善及び再発防止 に努めています。 パチンコホール業は風適法の対象となります。風適法はもちろん、それ以外の法律についても知識を深められるよう、必修 従業員 コンプライアンス浸透・定着のための各種研修実施 研修において各段階に応じたコンプライアンス研修を実施しています。また、毎月 1 回、身近で重要なテーマに絞り、5 分 程度でできる「コンプライアンス教育実施簿」による教育を実施しています。 全事業所において年 2 回以上防災訓練を実施しています。また、東日本大震災を受けて、想定範囲を更に広げた訓練を行 うため、地域消防署と連携し、大規模地震訓練を実施しています。 2013 年度は吉田店・高知一宮店・和歌山湊店の 3カ所で近隣の複数店舗と合同にて大規模地震訓練を開催いたしました。 合わせて 300 名以上のスタッフが参加し、地震と津波に対するシミュレーションを行い、大規模地震の際にお客様と自分 たち自身を守るべく対策を講じています。 MARUHAN CSR REPORT 2014 18 組織統治 防災対策
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