サンプルポンプP-960 with AirSensor Air

GE Healthcare
サンプルポンプ P-960 with AirSensor Air-912N 付き
ÄKTApurifier、ÄKTA FPLC をお使いの方へ
(UNICORN Ver. 5.0 以降)
1、マニュアルサンプル添加の場合(P-960 を使用しない場合)........................................................................ 3
2、Sample Pump P-960 について.............................................................................................................................................. 3
3、P-960 によるカラムへのサンプル直接添加配管(標準配管)........................................................................ 5
3.1、配管準備.............................................................................................................................................................................. 5
3.2、パージ操作およびインジェクションバルブまでのバッファー交換 ............................................... 6
3.3、カラムへのサンプル直接添加を行う場合のメソッド中の設定 ......................................................... 6
4、使用後の洗浄 ................................................................................................................................................................................ 7
GE ヘルスケア・ジャパン株式会社
ライフサイエンス統括本部
バイオダイレクトライン
TEL:03-5331-9336、FAX:03-5331-9370
e-mail:[email protected]
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Revised 2010/12/07
注意
毎回お使いになる直前に、一度 CU-950 の電源を入れ直して下さい
システム本体とコンピュータを接続するコントローラーユニット CU-950 は使用する前
に電源を入れ直し、リセットします。システム本体・コンピュータを起動する前に、
CU-950 の電源が接続されている OA タップの電源を入れて下さい。システム本体から
CU-950 の電源が供給されている場合は、システム本体の電源を入れ直すことでリセット
されます。
低温室、クロマトチャンバー内で装置をお使いの方へ
毎回お使いになる直前に、一度システム主電源を入れ直して下さい
通常、低温環境下にてシステムを使用する場合には、システム電源は常時入れていただ
くようお願いしていますが、使用直前に一度、
主電源 OFF⇒(10 秒ほどしてから)ON の作業を行っていただけますようお願いします。
この作業によりポンプ、UV、Cond/pH の各ユニットは自動的に動作テストをし、エラー
があれば検出し表示します。
なお、この操作はコンピュータの電源が落ちている状態で行って下さい。
UPC-900 をご使用になられている場合
低温環境下にてシステムをご利用いただく場合には、システム電源は常時入れておきま
すが、UV モニターのランプは、使用後 OFF にします。
1、本体の UPC-900 のつまみを反時計回りに一目盛り回します。
2、液晶パネルに Lump ON/OFF の表示がでたら、つまみの OK を押し、OFF を選択して
つまみの OK を押します。
(システム本体の電源を入れ直した時に UV ランプは ON になります)
UPC-900 のつまみの操作ができない場合は、
UNICORN の System Control モードより
System ↓ Settings → Specials → Keyboard → Open → OK
の順で設定して下さい。
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1、マニュアルサンプル添加の場合(P-960 を使用しない場合)
添加したい量のサンプルに合った容量のサンプルループ、スーパーループをインジェ
クションバルブ V1(ポート 2~6 間)に接続します。
インジェクションバルブをダイレクトロードの接続から、サンプルループやスーパー
ループを使用してサンプル添加をする場合、次の手順で配管の変更をします。
1、インジェクションバルブのポート 3 とポート 6 の間に接続されている緑色の PEEK
チューブを取り外します(3 ページの表中で③のチュービング)。
2、インジェクションバルブのポート 2 に接続されているコネクター(P-960 出口側)
を取り外します。
3、インジェクションバルブのポート 4 に接続されている 10 cm 長のテフロンチュー
ブ(3 ページ目表中⑤のチュービング)と FR-902 を取り外し、FR-902 アウトレ
ット側に接続されている 120 cm 長のテフロン廃液チューブ(3 ページの表中で
⑥のチュービング)をインジェクションバルブのポート 4 に接続します。
4、インジェクションバルブのポート 2 とポート 6 にサンプルループまたはスーパー
ループを接続します。
5、インジェクションフィルポート(18-1127-66)にインジェクションニードル(外
径 0.7 mm、18-1801-42)を差し込みます。
6、インジェクションバルブのポート 3 に、インジェクションニードルを挿したまま、
インジェクションフィルポートをねじ込みます。
7、インジェクションニードルを抜きます。
8、インジェクションフィルポートにシリンジホルダーを差し込みセットします。
9、開始バッファーで満たしたシリンジをポート 3 に接続して、サンプルループを洗
浄します(サンプルループ体積の 3 倍体積以上)。
サンプル量が多いとき(サンプルループ 2 ml やスーパーループを使用する際)は、
インジェクションフィルポートの代わりにルアーロックアダプター(18-1112-51)を
使用します。
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2、Sample Pump P-960 について
P-960 仕様
流速範囲; 0.1~50 ml/min
圧力
; ~2 MPa(20 bar、290 psi)
サンプルループやスーパーループでは添加不可能な多量のサンプルを添
加したい場合、サンプルポンプ P-960 でサンプルを吸い上げ、直接カラ
ムへ添加することが可能です。
注意
P-960 の圧力範囲は 2 MPa までです。それ以上の圧力がかかるカラムではご利用いただけませんのでご
注意下さい。
注意
サンプルのダイレクトロードを行うためには、次の項(3.1、配管準備)のように配管し、毎回サンプ
ルインレットと P-960 内の気泡を除くためのパージ操作を必ず行って下さい。
パージを行わなかった場合、サンプルを指定した分量吸い上げないことがあります。
注意
P-960 を操作する際は、空運転(溶液が準備されていない、または吸い上げきっている状態での運転)
をしないようご注意下さい。溶液がないとポンプ内のシールを痛め、正しく送液を行えなくなります。
Fingertight connector 1/16”
Union fingertight female/M6 male
Union 5/16” female/HPLC male
Tubing connector for 1/8” o.d. tubing with
ferrule for 1/8” o.d. tubing
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3、P-960 によるカラムへのサンプル直接添加配管(標準配管)
バックプレッシャー2 MPa 以下のカラムに、サンプルを直接添加することができます。
3.1、配管準備
下図のように配管接続します(下図は ÄKTA FPLC の例ですが、ÄKTApurifier でも同様の配管です)。
チュービング(最長)
①Tefzel
内径 1.0 mm×25 cm
②Tefzel
内径 1.0 mm×50 cm
③PEEK
内径 0.75 mm×15 cm
④Tefzel
内径 1.0 mm×130 cm
⑤Tefzel
内径 1.0 mm×10 cm
⑥Tefzel
内径 1.0 mm×120 cm
⑦Tefzel
内径 1.0 mm×25 cm
コネクター
接続箇所
Fingertight connector 1/16", 18-1112-55
Air-912N アウトレット
Fingertight connector 1/16", 18-1112-55,
サンプルポンプ インレッ
Union fingertight female/ M6 male, 18-1112-57
ト
Fingertight connector 1/16", 18-1112-55
Fingertight connector 1/16", 18-1112-55
Fingertight connector 1/16", 18-1112-55
Fingertight connector 1/16", 18-1112-55
Fingertight connector 1/16", 18-1112-55
Fingertight connector 1/16", 18-1112-55
サンプルポンプ アウトレ
ット
インジェクションバルブ
ポート 2
インジェクションバルブ
ポート 3
インジェクションバルブ
ポート 6
インジェクションバルブ
ポート 5
インジェクションバルブ
ポート 4
Fingertight connector 1/16", 18-1112-55
FR-902 インレット
Fingertight connector 1/16", 18-1112-55
FR-902 アウトレット
Fingertight connector 1/16", 18-1112-55
Air-912N インレット
サンプル添加時、次の順路でサンプルが添加されます(このときのインジェクションバルブポジションは
Inject です)。
サンプル → サンプルインレットチュービング⑦ → Air-912N → チュービング① → P-960 → チュービ
ング② → インジェクションバルブ(ポート 2) → インジェクションバルブ(ポート 1) → カラムへ
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3.2、パージ操作およびインジェクションバルブまでのバッファー交換
配管内および P-960 内の気泡を除きます。使用前に必ず毎回行って下さい。
1、使用するサンプルインレットを開始バッファーに接続します。
この際容器の一番底までサンプルインレットが届いていることを確認します。
2、インジェクションバルブのポート 3 についているコネクターを取り外し、パージチュービングを接続しま
す。
3、Manual ↓ Flowpath → InjectionValve → Load → Execute(システムが End 状態の場合は手順 4 にス
キップします)
4、ゆっくりパージシリンジのピストンを引きます。この際、サンプルインレットからバッファーが吸い上げ
られていることを目視確認します。
5、5 ml 分いっぱいに吸い上げます。もしインジェクションバルブまでの間に空気が残っていたら、パージシ
リンジ内の溶液を廃棄し、再度溶液を吸い上げます。
6、パージチュービングを取り外し、手順 2 で取り外したコネクターを元通りに接続します。
7、サンプルインレットをサンプル容器に移します(容器の底までサンプルインレットチュービングが届いて
いることを確認して下さい)。
8、End ボタンをクリックします。
3.3、カラムへのサンプル直接添加を行う場合のメソッド中の設定
ウィザードでのメソッド作成時、下図のようなサンプル添加に関する設定画面が現れます。
P-960 を使用したサンプル直接添加を行う場合の条件設定は次のように行います。
Injection Technique
Sample Pump Direct Loading P-960 を選択します。
Inject all Sample
エアーセンサーを有効にする場合にチェックを入れま
す。
Injection Volume(または Maximal Injection Volume)
添加したいサンプルボリューム(最大 20 L)を入力し
ます。
□ Pressure Control for Sample Pump
チェックを入れると、サンプル添加中に圧力が上昇し
た場合に、メソッド中で指定したカラム耐圧を超えな
いよう流速が調整されます(最低流速 0.1 ml/min)。
この場合、メソッドの所要時間が予測できなくなりま
すのでご注意下さい。
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注意 HiTrap カラム・HiPrep カラムをご使用の際は、
0.5 MPa =「HiTrap カラムの耐圧 0.3 MPa」+「フローリストリクターFR-902 分の 0.2 MPa」
0.35 MPa =「HiPrep カラムの耐圧 0.15 MPa」+「フローリストリクターFR-902 分の 0.2 MPa」
をプレッシャーリミットに設定します。Variables の画面で変更する点は「Column Pressure Limit」と「Sample
Press Limit」の 2 ヶ所になります。
注意:
メソッド実行時でダイレクトロード中に Pause ボタンをクリックしたり、システムがポーズした後に
Continue ボタンをクリックしたりすると、ダイレクトロードが中断し次のコマンドが実行されます。
4、使用後の洗浄
実験終了後、出来るだけ早くポンプの洗浄を行います。行わない場合、ポンプ内で析出した成分によりポ
ンプの摩耗、不具合が起こりやすくなります。
1、サンプルインレットを超純水(50 ml 以上用意)に置き換えます。
2、パージ操作(前述 3.2 参照)を行い、配管内に残っているエアーを除きます。
3、送液洗浄を行います。
Manual ↓ Pump → SampleFlow_960 → 1 ml/min → Execute
4、30 分程度送液してから終了(End ボタンをクリック)します。
自動的に終了させる場合はエンドタイマー機能を使用します。
Manual ↓ Other → End_Timer → Acc. time、30 min → Execute
※必要に応じ、上記洗浄終了後 0.1M NaOH での洗浄や 20%エタノールでのライン置換を行います。
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