目 次 弓 削 商 船 高 等 専 門 学 校

西垣
第62号
和書
平成17年7月
弓 削 商 船 高 等 専 門 学 校
〒794-2593 愛媛県越智郡上島町弓削下弓削1000
TEL 0897−77−4620 FAX 0897−77−4693
ホームページアドレス http:/www.yuge.ac.jp/
平成17年度専攻科入学式
平成17年度本科入学式
目
巻頭言 ………………………………………… 1
新年度にあたり ……………………………… 1
学生主事就任にあたって …………………… 2
学寮について ………………………………… 2
専攻科長抱負 ………………………………… 3
海上輸送システム工学専攻主任抱負 ……… 3
生産システム工学専攻主任抱負 …………… 4
より活力のある商船学科に ………………… 4
電子機械工学科がめざすこと ……………… 5
「自ら考え行動する学生」に ………………… 5
天は自ら助くる者を助く …………………… 6
次
一年生担任から ………………………………
五年生担任から ………………………………
平成16年度電子機械工学科・情報工学科卒業式 …
平成17年度入学式 ……………………………
平成17年度学生会執行部一覧 ………………
平成17年度前期級長・副級長 ………………
クラブ活動状況 ………………………………
新任教員の紹介と抱負 ………………………
編入学生紹介 …………………………………
留学生紹介 ……………………………………
学事予定表 ……………………………………
8
8
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巻 頭 言
新しい時代を歩み始めた弓削商船高専
校長
西
垣
和
昨年4月に、高専が独法化
し、新しい制度の下での学校
運営が始まって1年が経ちま
した。本校では法人化への対
応、外部評価対応、専攻科の
新設等が重なり、繁忙を極め
ましたが、教職員の協力の下
に順調に船出できたと受け止
めています。現在、国立 55
高専に共通な業務は高専機構本部が担い、各高専
は、新しい目標(「産業構造の変化に対応でき、
豊かな人間性と創造力を備えた実践的技術者の養
成、および研究活動の活発化、地域への貢献」)
の達成に向けて改革を進めています。本校では、
教育研究の質の向上・高度化・活性化・個性化を
キーワードに中期計画を作成しており、この計画
の進捗状況を評価しつつ、達成度を高める努力が
続けられています。成果の中で特筆すべきは、高
度化の一貫として掲げてきた専攻科の設置が実現
したことです。
すでに、「専攻科だより1号」や本校ホームペ
ージで広報されたように、平成 17 年度より本校
に「海上輸送システム工学専攻」と「生産システ
ム工学専攻」よりなる、1学年 12 名の専攻科が
設置され、4月 11 日には生産システム工学専攻
に8名が入学しました。また、10 月3日には海上
輸送システム工学専攻の入学式も行われます。専
攻科では、本科で培った実践的技術の上に、高度
で最新の専門的知識と技術力・研究力をも修得
し、大学卒と同じ学士の学位を目指します。専攻
科を修了してさらに学問を続けたい人は、大学の
修士課程へ進学することも可能です。専攻科のこ
れからの課題は、内容の充実と専攻科棟の建設で
す。その実現のためにも、意欲的な学生が多数進
み、大いに学び且つ研究し、活気に満ちた専攻科
にして欲しいと期待しています。
次に、高専法人化のスケールメリットを生かし
て、学生・教員の高専間交流による相互のレベル
アップを図る目的で、昨年より四国6高専および
5商船高専間でいろいろな新しい取り組みを始め
ています。一例として、昨年 10 月に、本校の練
習船弓削丸を活用した四国6高専連携による特別
講義(テーマ;「地球環境の現状と海の環境への
取り組み」、1単位)が実施されましたが、この
授業は、全国的にも初めての企画であり、参加し
た学生および先生方から高い評価が得られていま
す。引き続き今年度も実施の予定です(テーマ;
「海の環境とエネルギー」、1単位)。また、四国
地区高専では教育改善、共同研究推進、教員の人
事交流なども、今後盛んにして行くよう協議され
ています。一方、5商船高専間においても同様に
連携強化を図って行くことが検討されておりま
す。例えば、練習船とシミュレーターを使った新
型教材システムの開発研究を、本校の提案で実施
する方向で進められています。興味ある人は参加
して、先生達を手伝って応用力を付けるのもいい
と思います。この他5商船では、新しい教育研究
プロジェクトの企画、商船学科の共同PR、教員
の交流、海の日の共同事業などについても協議が
なされています。
高専法人の目標に創造性の育成があります。本
校では「創造性をいかに育むか」、昨年度1年間
に亘って検討を重ね、今年度は低学年を対象に試
行的授業(単位なし)の実施計画が練られていま
す。計画がまとまれば募集があると思いますので、
積極的に参加して創造力を高めるよう心がけて下
さい。
これらの他に、本校の当面する課題は、日本技
術者認定受審、平成 18 年の認証評価受審、地域
社会への貢献など、いろいろありますが1つ1つ
クリヤーして、社会の期待に十分に応え、変革期
こそ飛躍する弓削商船を目指し堅実に進みたいと
思います。学生諸君もカリキュラムにある勉強は
しっかり行って基礎を築きつつ、新しいことにも
どんどん挑戦し、はつらつとした学生生活を展開
してください。
平成 17 年5月
−1−
新年度にあたり
新年度の抱負
教務主事
教務主事の仕事も二年目に
入りました。昨年度は、独立
行政法人化に伴う中期計画の
立案と実施、専攻科設置に向
けての準備、学校PRなど、
対外的な取組に全力を尽くす
ことを余儀なくされました。
幸いにも、関係各位のご協力
友
田
進
と教職員が一丸となって鋭意努力した結果、高度
化の目玉である専攻科の開設、入学志願者数の確
保等の重点項目についての目標が達成できまし
て、本校は機構本部より高い評価が得られたもの
と確信しています。本年度は、学内の教育をさら
に充実させるために、「学生の学力向上」と「特
色ある高専づくり」を目標に掲げています。
「学生の学力向上」のためには、試験発表期間
中の補習時間帯の確保、オフィスアワーの活用、
学生による授業評価の実施、英語力の向上をねら
った各種検定試験受験の奨励、公開授業(授業参
観)の実施、学会への学生参加などを積極的に取
り入れる計画です。
「特色ある高専づくり」のためには、現在検討
中の創造性教育の具体化、本校の環境を取り入れ
た授業の推進、練習船弓削丸の全学科での活用、
地域のニーズに応えた教育への展開などに力点を
おいて、係る計画を推進したいと考えています。
これらの目標を達成するためには、前年度の抱
負でも述べましたように、学生、保護者、学校の
三者が一体となって努力する必要があります。保
護者の皆様には、本校教育の充実に一層のご協力
とご理解をお願いいたします。
学生主事就任にあたって
学生主事
上
岡
範
雄
4月の始業式で、学生諸君
に本年度の学生指導指針とし
て次の5項目を提示しまし
た。
(1)未成年者の喫煙の撲
滅、
(2)身だしなみの適正化、
(3)クラブ活動の活性化、
(4)
交通ルールの遵守、(5)挨拶
の励行。
(1)については、違反者には指導連絡表と奉仕活
動及び保護者への連絡、
(2)については3年生まで
はピアス、染髪の禁止、制服の着用、
(3)について
は3年生までは運動部または、文化部いずれかへ
の加入、
(4)については二人乗り、夜間無灯火、傘
差し運転の禁止及び駐輪マナーの向上を求めてい
ます。
(5)
については今までにかなり効果がみられ、
一部外部の方々からお褒めの言葉をいただいてお
ります。これらのこと(
(1)〜(4)
)を学生諸君に求
める背景にあるものは、 ルールを守り、マナーを
大切に ということです。社会生活においては、
ルールを守らない一部の人達の行動によって、ル
−2−
ールを守っている多くの人々が多大な迷惑を被っ
ています。例えば、赤信号に変わっても突っ込ん
でくる車、並列走行の自転車、駐車違反の車によ
って引き起こされる交通渋滞、授業中の私語、携
帯電話の使用マナー、喫煙マナー等々。私は学生
諸君にとって、優しい物分りの良い教師になる気
は更々ありません。なぜなら、私が優しい物分り
の良い教師であることが将来の諸君にとって幸せ
であるとは思えないからです。私は教師を続ける
限り、物分りの悪い、口うるさい教師でありたい。
継続は力なり をモットーに!
学寮について
寮務主事
藤
井
清
治
4月から新しい年度が始ま
りました。昨年度までの4年
間、寮務主事補として学寮に
携わった後、今年度から寮務
主事を務めることになり、今
までに経験のない緊張感を感
じています。9名の寮務主事
補の先生方に補佐して頂きな
がら、学寮の更なる向上・発展のために努めてい
こうと決意を新たにしています。
今年度の新入寮生は、1年生男子 68 名、1年
生女子8名、3年次の編入留学生4名(うち女子
1名)
、4年次の編入生6名の計 86 名です。在寮
生を併せると総勢 314 名になり、男子寮はほぼ満
室状態です。これは、近年、寮生数の増加傾向が
ずっと続いたためで、この8年間の平均では、毎
年約 20 名ずつ増えています。これは外部からの
学寮評価の証しであると有り難く思っています。
この寮生増加に対応して、この数年間、未改修部
分の改修を毎年やってきましたが、今年度 10 月
から入寮予定の専攻科生も考えますと、今後の更
なる改修で居室を増設する必要が生じています。
ほとんどの新入寮生にとって、寮生活は初めて
の経験であろうと思います。最初は不慣れなこと
も多いでしょうが、寝食を共にする集団生活を通
して、きちんとした挨拶や時間厳守、円滑な人間
関係を築くためのマナーなどを自分自身の内面か
らしっかり身につけてもらいたいと考えています。
高学年生は、自主的・主体的に寮生活を送り、
人間的に成長し、寮生会を中心にして学寮の質的
向上にも貢献してください。
いずれにしても、寮生諸君には全員、21 世紀
の社会を担う若者らしく前向きに行動できる人間
に成長し、りっぱな社会人として活躍できるよう
羽ばたいてもらいたいと願っています。
海上輸送システム
工学専攻主任抱負
海上輸送システム工学主任
専攻科長抱負
専攻科長
中
哲
夫
平成 17 年度4月に本校に
念願の専攻科が設置されまし
た。このことにより、独立行
政法人国立高等専門学校機構
55 高専の内、16 年度に1期
生を迎えた沖縄高専以外は全
て専攻科が設置されたことに
なります。4月 11 日には生
産システム工学専攻1期生の
入学式が挙行され8名が入学し、本校の新たな歴
史の第一歩をスタートしました。本校の専攻科は
生産システム工学専攻(定員8名)と、海上輸送
システム工学専攻(定員4名)の2専攻がありま
すが、海上輸送システム工学専攻の方は 10 月入
学ですので、秋には専攻科第一期生全員が揃うこ
とになります。
本校はこれまで、社会に出てすぐに役立つ実践
的技術者の育成に務め、その成果は関連する企業
から極めて高い評価を受けています。しかし、近
年の急激な科学技術の高度化、多様化にともない、
より深い専門知識とともに、幅広い視野をもった
技術者が求められています。
このような社会の要請に応えるため、専攻科で
は本科の一貫した実践教育の上に、さらに2年間、
少人数で充実した講義や実験・研究を行い、創造
力、技術開発能力あるいは工学的センスを持つ高
度な実践的専門技術者を養成するべく努力しなけ
ればなりません。
専攻科の修業年限は2年で所定の単位を修得
し、国の機関である大学評価・学位授与機構の審
査及び試験に合格することにより海上輸送システ
ム工学専攻は「学士(商船学)
」
、生産システム工
学専攻は「学士(工学)」の学位が得られます。
また、「学士」の資格を得ることにより大学の学
部卒業生と全く同等に大学院への進学への途も開
かれています。
本校のあり方が大きく変化した年ですが、専攻
科としての特徴を出し、学生・保護者・地域の
人々・企業及び大学院等に訴えるものを持ち、弓
削商船専攻科の存在を社会に認識してもらうべく
努力していくつもりです。
高
岡
俊
輔
平成 17 年度から、全国5
つの商船高専に専攻科が設置
されました。本校の専攻科は
商船系の「海上輸送システム
工学専攻」と電子・情報系の
「生産システム工学専攻」の
2専攻でスタートしました。
本校の位置する「しまなみ海
道」沿線には大学の工学部に
匹敵する高等教育機関は皆無であったため、近隣
の大学等へ進学を希望して、経済的負担を負って
離れた地区へ進学していた子女には願ってもない
学校になるのではないかと思っています。また、
これと同時に今後の専攻科の評価などの面で我々
の責任も重大になろうかと考えます。
海上輸送システム工学専攻は、本年4月よりス
タートしている生産システム工学専攻と違い、本
科の修業年限が5年半ということから、半年遅れ
の 10 月からのスタートになります。既に本科か
らの進学希望者や本校卒業生が専攻科の受験に殺
到しています。本専攻科は、「航海システム系」
と「機関システム系」に分かれており、それぞれ
本科での航海コース、機関コースで習得した実践
的運航技術に加え、21 世紀の高速化・高知能化
された船舶や海上交通システムの管理技術にも対
応できる国際的視野を持った人材の育成を行ない
ます。時代の流れからか、各産業界では技術の高
度化に伴い即戦力の技術者から大学、大学院卒業
の能力を持った学生を要求する会社が増えていま
すので、正しく時代に対応できる人材を育成でき
るのではと考えています。また、このように産業
界だけではなく、研究者としての道も開けるよう
に国立大学等の大学院への進学ルートも備えてい
ます。専攻科から更に上級の道へ進む学生も沢山
でてくれるように教職員一同、全力で指導して行
きたいと思っています。
以上、海上輸送システム工学専攻の紹介と今後
の目標を述べてみました。このように、本校は大
きく前進しました。我々教員も期待に答えられる
ように教育目標に向かって全力を注ぎます。後は
「自分の持つ能力を高めたい」と思う学生諸君!
専攻科へ進学してみて下さい。必ずその価値はあ
ると思います。待っています。
−3−
生産システム
工学専攻主任抱負
生産システム工学専攻主任 葛
目
幸
一
本年4月、「生産システム
工学専攻」に一期生8名の学
生が入学しました。7名は本
科卒業後ストレートに専攻科
に進学し、1名は本科卒業後、
1年間の会社勤務の経験を経
て入学した学生です。2ヶ月
という短い期間ですが、授業
や工学実験を通して彼らと接
して驚くことは、「やる気と前向きな姿勢」プラ
ス「旺盛な探究心」です。第一期生としてすばら
しい学生が入学してくれ感謝する次第です。と同
時に、彼らをどのように育てるのか、また卒業後
の出口の開拓など、我々教員の責任も重大である
と考えます。
2003 年の全国高専卒業生の進学率は 41 %で、
実に 10 人に4人が専攻科あるいは大学に編入学
していることになります。今、高専は創設当時の
設立目的である「即戦力型実践的技術者の育成」
から大きく変わろうとしています。本校の専攻科
の特徴は、「ものづくり」を基本とした電子・機
械・IT技術の実践的な教育にあり一度社会に出
た高専卒業生にとっても更なるキャリアアップを
目指す新たな教育機関としての意義は大きいと言
えます。
本科で進路指導を担当している関係で企業訪問
の際、人事担当者や技術者とお会いする機会が多
くありますが、企業側では高専本科卒業生に対し
て、現場で活躍できる実践的技術者、具体的には、
製造現場での品質管理、製造技術、保守・サービ
ス分野で仕事できる技術者を求めているようで
す。技術の高度化と高学歴化に伴い、高校卒を技
術者として採用する企業が激減し、その空いた席
を高専卒業生が担当する状況に変わりつつありま
す。10 年ほど前に学士卒、高専卒が担当してい
た開発・設計業務は、現在では主に大学院卒の高
度な専門知識を持った者にシフトし、このような
職種には高専生の入り込む余地がないような状況
になりつつあります。特に大手の製造業ではその
傾向が顕著になっています。それゆえ将来、自分
の希望する職種に就くためには、更なる上級の教
育機関で学び、「職種の選択肢を広げる」必要が
あると考えます。
次に専攻科卒業生の出口についてですが、これ
まで、数校の国立大学大学院の先生方とお会いし、
異口同音に「専攻科卒業生は、よく勉強し、フッ
トワークがいい(身体が良く動く)」と高い評価
を受けており、推薦入学の門戸を広げる大学院も
増加しつつあります。また、ある国立大学院とは
「専攻科修了学生の推薦入学協定」の締結の準備
を進めています。これは、大学院への入学試験を
「学業成績」と「学校長推薦書」の書類選考のみ
で行うもので、さらに合格者には学生寮への優先
入寮などの特典が与えられます。また、卒業後就
職する場合でも、大学学部卒と全く同じ、または
それ以上の評価をしている企業もあり求人も活発
化の傾向にあります。
このように出口に関しても期待の持てる状況に
なりつつあることを報告しておきます。
「学生のみなさん、さあ、高い志を持って自分の
可能性におおいに挑戦してはいかがでしょうか。
」
−4−
より活力のある商船学科に
商船学科長
多
田
勝
独立法人になり1年が過ぎ
ました。学校全体が大きな流
れに乗りつつ、新しい時代を
築かなければなりません。長
い歴史を持った商船学科も確
固とした指針を持ち、海事産
業に貢献するべく次のような
ことに努力しています。
学生に教育する方針として
は、どのような状況に際しても動じないだけの基
本的な学力、行動力、判断力を持たせることです。
これを養うためにはわれわれ教師が毅然とした態
度で、また思いやりのある気持ちを学生に抱き、
お互いに信頼し合える関係を築く必要がありま
す。
教授方法も、学生が授業内容に興味を持ち、十
分に理解するような方法を模索しながら工夫を凝
らし、発展させなければなりません。身近な問題
から説き起こし、自分自身で問題を解決する能力
を養う手助けをしてゆく必要があります。
現在の学生は、情報摂取能力に優れており、多
様な考え方を持つようになっています。教職員が
懸命に努力している様子を学生が見ているうちに
学生もその中から大事なことを学び取る能力は十
す。
具体的には、専門教育では計画・設計から生
産・保守運用までできる技術者育成教育を行いつ
つ基礎学力の読む力、書く力、計算力そして考え
る力がつくような指導をしていくつもりです。講
義、実験・実習およびそのレポート作成の中でエ
ンジニアリングセンスや技術者倫理などにもふれ
たいと考えています。
しかし、学生の成長過程における大きなウエイ
トを占めるのが、クラブ活動やクラスメートとの
交友関係であると感じています。毎年、5年間の
クラブ活動で得たすばらしいものを持つ卒業生を
見ることができます。縦、横の人間関係の中で自
分を大いに磨き、自己主張もできるようになって
ほしいと思います。国立高専機構が掲げる「幅広
い視野に立った総合的な判断能力と斬新な創造力
を備えた実践的技術者育成のための基礎的能力の
涵養と教養の育成」という目標には必要不可欠な
取り組みと思います。
以上は入学からの学生生活について述べました
が、出口(進路)についてふれてみます。
産業界の好景気と団塊の世代が定年を迎えるこ
との人員不足を予測して企業の求人数は増えてき
ています。5年生に幸運が訪れうれしい限りの就
職活動のはずですが、以前のバブル期のような就
職内定を得てはいないのが実情です。学生の取り
組みが消極的で意欲に欠けているようでもったい
なくてなりません。低学年の時に企業見学を実施
していますが、さらに将来の仕事への関心を育て
る機会を持つことの必要性を感じています。4年
生には是非インターンシップ(夏期会社実習)を
経験し、自分の将来を見つめて残りの学生生活を
有意義なものとしてもらいたいと思います。
分備えていると思います。真摯な教育・研究の姿
勢を示すことにより、学生に訴えるよう努力しな
ければなりません。また本年度より専攻科(海上
輸送システム)が発足し、より高度な知識を取得
した学生を海事関係の会社に送り出す予定です。
就職状況では、景気状況が活発になり、海上関
係は外航海運、内航海運の会社より多数の求人が
あり、海上就職者も卒業生の 40 %になっており
ます。陸上関係では造船所や機械関係のサービス
エンジニアの求人が多く、100 %の就職率です。
学校での勉強及び航海訓練所での実習を通して学
生が獲得した自信を会社が評価してくれたものだ
と思います。
また本年度設置された専攻科や大学への編入学
希望者は 38 %と向学心も旺盛で、より一段と勉
学意識の高まりを感じます。
高等専門学校のあり方が大きく変わろうとして
いる現在ですが、学科としての特徴をより鮮明に
出し、学生・保護者・地域の人々及び企業等に訴
えるものを持ち、より活力のある商船学科の存在
を社会に認識してもらうべく努力していくつもり
です。
電子機械工学科が
めざすこと
電子機械工学科長
鶴
秀
登
今年度、電子機械工学科に
41 名の新1年生、3年に編
入学する3名のマレーシア留
学生と4年への編入学生5名
を迎えることができました。
新年度を迎え学生に接すると
しっかり鍛えようという新た
な気持ちが湧いてきます。学
科が目標とするものづくりの
できる実践的な技術者教育をさらに推し進めてい
きたいと思います。
新1年生は5年間、それ以外は3年あるいは2
年の間電子機械工学科で学ぶことになりますが、
学力、技術を付ける頑張りとともに、その過程で
体力・気力・包容力・忍耐力などを併せ持つ人に
育つ学生生活を送ってもらいたいと思います。学
校、学科、教師はその環境を与えてはいますが、
学生自らが目標に向かって努力する意欲を持ちつ
づけないと成長は大きなものとならないと思いま
「自ら考え行動する学生」に
−5−
情報工学科長
塚
本
秀
史
情報工学科では、電話機能
のついたコンピュータである
携帯電話の使い方を授業で教
えていません。携帯電話は生
活に欠かせない(?)道具と
なったため、意識した学習を
していないのに使いこなして
いる実態があります。
現在、普通科高校において
も情報科目が必修とされ、今や本校1年生での専
門科目と称する科目は、一般科目の授業となった
と言っても言い過ぎではありません。それでは情
報工学科に在籍し何を学ぶのでしょうか。
情報工学科はコンピュータの利用者養成が目的
ではなく、コンピュータ環境の分析、構築、改良
をする立場の技術者養成が目的です。そのため情
報基礎・ソフトウエア・ハードウエアおよびその
応用分野をはじめそれらシステム開発上の品質・
工程管理まで含む、情報工学を軸足とするものづ
くりのための系統だったカリキュラムを用意して
います。
卒業生の就職先や配属先をみてみると、情報工
学のスペシャリストとしては期待されていないと
断言できます。情報工学だけでは何も出来ないか
らです。他分野との融合により大きな価値が生れ
る技術なのです。そのため情報工学出身の技術者
には、他分野に対する理解力・適応力が求められ、
英語・数学などの基礎学力を始めとした一般教養
や常識が必要です。また人の話を聞く、自分の考
えを伝えるコミュニケーション能力も重要視され
ています。
高専では 40 名1クラスで5年間を過ごすため、
この小集団内の相対評価に終始します。同学年の
高専生は1万人、高校生・大学生は 100 万人いる
ことを常に意識してください。
就職進学のいずれを選択するにしても、学習到
達点の絶対指標として「初級システムアドミニス
トレータ」
、
「基本情報処理技術者」などの国家試
験の資格取得に挑戦してください。また進学希望
者は推薦入試でなく学力入試に挑戦してくださ
い。実力をつけてください。
弓削商船高専での5年間は人生の中では通過点
でしかありません。
天は自ら助くる者を助く
総合教育科長
山
尾
徳
雄
本校が独立法人化されて2
年目を迎えました。教職員は、
引き続き中期計画に従って目
標達成に努めなければなりま
せん。一方、学生は、そのよ
うな環境の中で実力をつけ、
より有為な人材となって巣立
っていってもらわなければな
りません。国際交流が活発に
なり、産業の世界においては国境が次第にその影
−6−
を薄くしつつあります。今後、国籍に関係なく優
秀な人材が求められる傾向がますます強くなると
すれば、誰もが今まで以上に実力を身につけてお
くことが必要になってきます。
そのような前提に立つとして学生諸君にまず心
掛けておいてほしいのは、基礎的な力をしっかり
と身につけるということです。読んで理解できる、
自分の考えを作り上げるために先人の考え方や社
会のルールを知る、自分の考えを作り上げ、的確
に説得力を持って表現する、国際社会に対しても
情報発信ができる、こうした能力が重要です。そ
うした能力を身につけるには、実は相当な努力が
必要です。
高校野球の優勝監督が、インタビューに応えて、
監督に就任した当時、厳しくスパルタ式で指導し
ていた間は勝てなかったが、選手の自主性を尊重
するようになって勝てるようになったと話すのを
聞いたことがあります。選手本人の自主的な努力
がなければ目標は決して達成されません。いかに
実績のある監督がきてもうまくはいきません。
有為な人材の育成は、教職員と学生との共同作
業に他なりません。双方の努力が実る1年であり
たいものです。
新入生オリエンテーション
専攻科入学式
公開講座「操艇・通信」
平成16年度卒業式
平成16年度卒業式
剣道部
陸上部
野球部
−7−
情報工学科1年担任 田
一年生担任から
商船学科1年担任 二
村
本校情報工学科を 11 年前
に卒業し、大学と企業を経て
6年前に先生として母校に戻
ってきました。本校学生時代
のことを思い出すと、学寮を
含む学校施設の充実、学生の
容姿や思考の変化、携帯電話
やメールを利用したコミュニケ
ーション方法の変化を感じます。
情報工学科1年生とクラス運営を共にして約2
ヶ月になります。クラス目標は、「清潔・Never
Give Up・笑顔」です。勉強をするための清潔な環
境、あきらめないというクラスの雰囲気、笑顔で
過ごせる学生生活を送ってもらいたいと思ってい
ます。このクラス目標に少しでも近づけるために
学生たちを叱ったり、褒めたりすることが私の役
割だと考えています。私も学生たちも4月当初の
意欲・緊張感を保ちながら、喜怒哀楽を共にする
時間を少しでも多く過ごしたいと思っています。
彰
商船学科1年の担任を受け
持つことになりました二村彰
です。
私は、子供のときから海の
近くで育ち、海と船が好きで
船の道を進んできました。学
生には、授業や実習を通じて
海と船のすばらしさを伝えて
いきたいと思います。
さて、担任として学生に次のことを繰り返し教
えます。自己の中に常識を身に付け、自ら考えて
行動することです。充実した学校生活、寮生活を
過ごすためにもしっかりと常識を身に付け、自信
と誇りを持って成長してほしいと思います。私も
全力で手助けをしていきます。
最後に、友達を大事にし、一生の友人をぜひ作
ってほしいと願っております。
電子機械工学科1年担任 野
口
房 友 典
隆
五年生担任から
商船5年の諸君へ
電子機械工学科第1学年担
任、野口隆です。以前に電子
機械工学科の1年生を担任し
たのは本校に赴任して2年目
のことでしたので、もう10 年
以上も昔のことになってしま
いました。当時は私もまだ
20 代でしたし、学生の気質
も今とはまた違っていたよう
に思います。だから、まずはクラスの学生と接す
る機会を多くもち、お互いをよく知ることから始
めたいと思います。
最後に、年度当初に掲げたクラスの目標を書い
ておきます。
1.時間を守ること
2.挨拶すること
学生たち自身がホームルームで決めたクラス
の目標は次のようなものでした。
3.親しき仲にも礼儀あり
クラスの学生一人一人が、きちんと時間が守
れて、気持ちよく挨拶ができて、そして礼儀を
わきまえた学生になれるよう指導していこうと
思っています。
よろしくお願いします。
商船学科5年担任 児
玉 敬 一
席上課程の終了まであとわずかになりました。
大学進学予定の人以外は、教室での座学がこれで
最後ですが、一つだけ今から肝に銘じておいてほ
しいことがあります。それは卒業して仕事を持っ
てからも、勉強はずっと続けて行かなければなら
ないという事です。大ざっぱな言い方をすれば、
知識という道具を学校で身に付けたわけですが、
本当に大事なのはその道具を使ってどんな仕事を
するかという事です。社会に出てからはこの道具
の使い方を絶えず勉強して行かなければなりませ
んし、新しい道具も身に付けなければならないで
しょう。何年か後には「学生時代は良かったな。
朝から晩まで勉強する時間があったんだから。」
と思うようになります。皆そうでしたから間違い
ありません。思う存分勉強や研究が出来る恵まれ
た環境に居る事が出来るのもあとわずかです。後
で悔いが残らないよう勉強や研究で、残された時
間を精一杯過ごそうではありませんか。担任はそ
のための助力は惜しみませんから、ともかく一緒
にがんばりましょう。
−8−
今、社会では団塊世代の大量退職者の補充、そ
して、各企業の業績の向上等を反映して、多くの
企業は採用人員の増加が見られます。東レ、京セ
ラ等をはじめ、超一流企業が二次募集をかけてい
る現状です。このような滅多にない絶好の機会を
逃す手はありません。
「夢」と「希望」と「勇気」を持って、就職戦
線を乗り切って欲しい!
そのためのサポーター役が私!
就職試験
情報工学科5年担任 葛
目 幸 一
就職試験を終えると翌日、研究室に学生が試験
の状況を報告に訪れますが、下記の会話は、今年
3月に卒業した学生との会話の一部です。
A君:「教官、昨日、就職試験に行ってきまし
た。
」
先生:「どうだった? 手ごたえは?」
A君:「それが、面接試験は3人の集団面接
で、30 分のうち質問の内容の8割は
部活動のサッカーのことでした。
」
先生:「ところで筆記試験の方はできたの?」
A君:「半分はできたと思うけど……」
先生:「それなら大丈夫。おそらく内定もらえ
ると思うよ。
」
一週間後、A君のもとには会社より内定通知が
届きました。A君の最大のセールスポイントはサ
ッカーを5年間続けたこととクラブでキャプテン
を務めたことでした。面接では、高専生活で最も
力をいれたクラブ活動について、苦労したこと、
それをどのように克服したかをはきはきと元気よ
く話したそうです。どこの会社でも共通してA君
のような学生を求めているようです。それは、入
社後、会社で教育を受けられるだけの基礎学力
(必ずしも 100 点である必要はありません)を持
ち、学生生活を通して、何かひとつ他人に誇れる
努力をした、コミュニケーションのとれる学生で
す。「学生のみなさん!!今から何か行動を起こ
してみませんか。
」
平成16年度
電子機械工学科・情報工学科卒業式
平成 17 年3月4日、電子機械工学科、情報工
学科の卒業式が挙行されました。
式は好天に恵まれ、和やかな中に厳粛さを保っ
た雰囲気の中で行われました。一人一人卒業証書
を手渡された後、各賞の授賞があり、来賓の祝辞、
在校生総代の商船学科4年で学生会長の秋山由樹
(あきやま ゆうき)君の送辞に送られ、卒業生
総代の井手由美子(いで ゆみこ)さんの答辞を
残し、卒業生が旅立って行きました。
夢・希望・勇気で
就職戦線を乗切れ!
電子機械工学科5年担任 勘久保
広 一
平成 12 年以来、久しぶりに5年生の担任です。
5年生にとって最大のテーマは「 人生を決める
に近い決断を要すること」だと思うのですが、当
の本人たちは如何に?
現在5年生に対して、この1月頃から機会を見
つけて進学・就職についての話題を提供してきま
した。その効果がいつ出るのか分からない状況の
現在、一日も早く高専での生活をじっくり見つめ
直し、自分の将来像をそれなりに作りだす必要に
迫られています。
−9−
各賞受賞者
特別精励賞
電子機械工学科
峯松 順子
情報工学科
大賀 亜衣、澤田 章太、中西 美陽
精励賞
電子機械工学科
金山 壮大、山根 恵司
情報工学科
井原 知美、馬越 輝知、大
岡野
甫、金本麻衣子、吉川
野間 悠助、長谷川将司、濱口
藤本 進矢、古川
輝、宮脇
村上 明穂、村上 真理
佑介
祥子
真弥
芽依
体育功労賞
電子機械工学科
柏原 正樹【陸上部】
清水 陽介【サッカー部】
仙田 卓司【ラグビーフットボール部】
峯松 順子【陸上部】
村上 恭之【ラグビーフットボール部】
森山 真也、柳原
瞳、山本 昌幸
【サッカー部】
情報工学科
大礒 春奈【男子バスケットボール部】
川田 智章【ラグビーフットボール部】
長谷川将司【陸上部】
原
瑠美【テニス部】
藤本 進矢【陸上部】
宮脇 芽依【ソフトテニス部】
村上 洋介【サッカー部】
森濱 千絵【テニス部】
学科1年田中拓也君による宣誓があり、電子機械
工学科1年藤井徹君から答辞が述べられました。
平成17年度
学生会執行部一覧
会
長
会長補佐
副 会 長
書 記 長
会 計 長
会計監査長
体育局長
文化局長
文化功労賞
電子機械工学科
今岡 由佳【写真部】
情報工学科
岡野かおり、吉川 祥子、
濱口 真弥、村上あかり、村上 明穂
【マイコン部】
日本機械学会畠山賞
電子機械工学科
島田 慶彦
西岡 雄大
小田 祐揮
白澤絵里加
天野 正章
尾後 成美
木下つる代
菅
彰信
小原 賞子
平成17年度
前期級長・副級長
金山 壮大
電気学会・電子情報通信学会・情報処理学会四国支部奨励賞
電子機械工学科
徳田健太郎
情報工学科
古川
輝
学
科
商船学科
軽金属学会中国四国支部奨励賞
電子機械工学科
今岡 由佳
平成17年度
商船学科4年
電子機械工学科5年
電子機械工学科5年
電子機械工学科5年
電子機械工学科5年
電子機械工学科5年
電子機械工学科5年
電子機械工学科4年
情報工学科5年
入学式
平成 17 年4月7日、新入生 120 名(商船学科
42 名、電子機械工学科 41 名、情報工学科 37 名)、
留学生4名(電子機械工学科3年生3名、情報工
学科3年生1名)、編入学生6名(電子機械工学
科4年生5名、情報工学科4年生1名)、計 130
名の入学式が、本校第2体育館において、平成
17 年度入学式が、西垣校長をはじめ、来賓、保
護者、教職員の列席のもと、午前 10 時から挙行
されました。
各学科、一人ずつ新入生の名前が読み上げられ、
校長から入学許可がなされました。その後、校長
の式辞に続き、町長、後援会長からご祝辞をいた
だきました。また、祝電が披露された後、本校在
校生を代表して島田慶彦学生会長(商船学科4年)
から歓迎の挨拶がなされ、新入生を代表して商船
−10−
学年
級
1年 田中
長
副級長
拓也 久保井博平
電子機械工学科 1年 若月
孝憲 岸下
昌士
情報工学科
1年 吉田
広平 阿部可奈美
商船学科
2年 野本
貴弘 笹野
純平
電子機械工学科 2年 平林
靖貴 村上
竜
情報工学科
2年 寺地
拓也 三原
崇弘
商船学科
3年 神田
和也 西村
早織
電子機械工学科 3年 野田
慎二 阿部
辰也
情報工学科
3年 岡本
麻美 岩本
光生
商船学科
4年 濱田
将志 濱本
桂太
電子機械工学科 4年 伊藤
将吾 平田
将樹
情報工学科
4年 荒井
仁 青野
正
商船学科
5年 宮田
真自 梶原
弥生
電子機械工学科 5年 西岡
雄大 尾後
成美
情報工学科
秀人 小原
賞子
5年 村上
【第59回愛媛県高校総体陸上競技東予地区予選】
期 日 平成 17 年5月3日〜5日
場 所 西条ひうち競技場
成 績 400 m
5位 宮田浩輔(S1)
400 mH
6位 田頭雪雄(M2)
5000 m
8位 岡田訓明(M1)
女子やり投 7位 酒井華菜(M2)
女子走高跳 6位 宮原亜希(I2)
4×400 mリレー8位
(S1河内-M2田頭-S1宮田-M1須田)
クラブ活動状況
【第48回上島町弓削駅伝大会】
期 日 平成 17 年1月 16 日
場 所 上島町弓削下弓削
成 績 高校・一般の部優勝 51 分 44 秒
区間賞 1区 藤本進矢(I5)
3区 柏原正樹(M5)
4区 渡邉 満(M3)
【第26回四国地区高等専門学校駅伝大会】
期 日 平成 17 年1月 27 日〜 30 日
場 所 高知工業高等専門学校
成 績 第2位
区間賞 4区 藤本進矢(I5)
【第35回因島市新人バドミントン大会】
期 日 平成 17 年5月8日
場 所 因島勤労者青少年体育センター
成 績 男子ダブルス3部 第2位
山崎将太(I4)
・安藤優介(M5)ペア
男子ダブルス4部 第3位
岩本光生(I3)
・松原一樹(I3)ペア
【第32回瀬戸内卓球選手権大会】
期 日 平成 17 年2月6日
場 所 因島勤労者青少年体育センター
成 績 一般女子ダブルス
準優勝
藤本文代(I3)
・幡三紗都(S1)ペア
【福山市ダブルステニス選手権大会】
期 日 平成 17 年5月 15 日
場 所 福山市竹が端運動公園
成 績 男子D級 第3位
窪田陽介(M2)
・窪田勇介(M2)ペア
【第35回東予サッカー選手権】
期 日 平成 17 年2月 20 日
場 所 グリーンフィールド新居浜
成 績 準決勝 弓削商船 1−2 シエロ
【平成17年度愛媛県高校野球春季大会東予地区予選】
期 日 平成 17 年3月 26 日
場 所 今治市営球場
成 績 1回戦 弓削商船 6−4 今治工業高
校
【平成17年度愛媛県高等学校総合体育大会
バスケットボール競技東予地区予選】
期 日 平成 17 年4月 23 日〜 24 日
場 所 今治工業高校、今治西高校
成 績 弓削商船 63−51 新居浜高専
弓削商船 48−74 今治西高校
弓削商船 77−42 伯方高校
【第59回中国四国学生陸上競技対抗選手権】
期 日 平成 17 年5月 20 日
場 所 島根県松江市営陸上競技場
成 績 800 m準決勝
第6位 渡邉 満(M4)
【第18回今治市長杯バドミントン大会】
期 日 平成 17 年5月 29 日
場 所 今治市営体育館
成 績
男子シングルス2部 優勝
山崎将太(I4)
男子シングルス2部 準優勝
森本 猛(専攻科1年)
女子シングルス4部 準優勝
高濱 茜(M1)
【春期四国地区ラグビーフットボール大会】
期 日 平成 17 年度4月 30 日
場 所 高松工業高等専門学校
成 績 弓削商船 7−26 阿南高専
弓削商船 43−5 新居浜高専
−11−
初めてといえば、船も赴任するまでは数えるほ
どしか乗ったことがありませんでしたし、海運や
海上物流についてもあまり関心を払ってはきませ
んでした。陸上の地域経済学や国土計画論を専門
として勉強・研究してきた自分には、海や船に関
する分野はとても新鮮に感じられます。また、練
習船弓削丸での実習など、今までいた文科系では
決して体験できないことも多く、慣れない作業服
を着て走り回っている毎日です。
そんな全てが初めてという環境の中で、今改め
て「知る」ということの楽しさを実感しています。
この新鮮な気持ちを忘れずに、毎日少しでも前進
していきたいと思います。よろしくお願い致しま
す。
新任教員の紹介と抱負
弓削丸一等航海士 永
本 和 寿
長崎県から予備知識も殆ど
なく赴任しましたので、右も
左もわからず一ヶ月が瞬く間
に過ぎてしまいました。私は、
学校を卒業後海運会社に入社
し、8年間海上勤務をしまし
た。入社して4・5年で、船
の乗組員は日本人船員から外
国人船員にと混乗化が進み、
私も韓国・フィリピン・ミャンマーと3つの国の
船員と乗船しました。いろいろな国の生活習慣に
驚かされたり、日本に寄港しない船に乗船したり
と苦労はありましたが、今思い出すと短いながら
も楽しい海上生活でした。その後、海上技術学校
に 14 年間勤務し、高校生の学生を教えていまし
たが、この4月より弓削商船高専にお世話になる
こととなりました。
海上技術学校での授業や部活を通して実感した
ことが、この年代は人生の中で心も体も一番成長
するとても大切な時期だということです。本校で
皆さんが、一つでも多くの素晴らしい思い出を作
って卒業できるよう、私も頑張ってゆきたいと思
っていますのでどうかよろしくお願いします。
最後に、前回勤務していた学校とはいろいろな
面で違いがあり、分からないことばかりです。周
りの諸先生や職員の方々にはご迷惑をおかけいた
しますが、今後ともいろいろご指導を頂きますよ
うお願い申し上げます。
商船学科助手 野々山
電子機械工学科助手 加
藤
茂
弓削に来て二ヶ月、周りの
方々のあたたかいご支援のお
かげで、ようやく心身共に新
しい環境に馴染むことができ
ました。高専では部活動、寮
務などを通じて様々な学生、
職員の方と接する機会があり
ます。色々な人と接すること
で気分がリフレッシュされ、
変化のある日々を過ごしております。そのような
環境の中で心機一転、新しい研究テーマへの着想
が生まれればと期待しております。
教員の第一の職務は教育です。しかし、日々も
のを教えることの難しさを実感しております。わ
かりやすい説明をするためには色々な参考書を調
べて、自分なりにまとめ、納得のいくものを考え
出さなくてはなりません。また、間違ったことを
教えないよう、慎重に正確さを確認しなくてはな
りません。かつての恩師の見えない苦労や偉大さ
が今になってわかってきました。
自分自身、高専出身ということもあり、時折、
学生の姿を見てふと昔の自分を思い出すことがあ
ります。そして、指導に行き詰ると、当時の自分
を振り返り、学生の視点からも、ものごとを捉え、
問題解決に当たろうと考えております。今後、失
敗や行き届かない点もあるとは思いますが、御指
導と御協力をどうぞよろしくお願い致します。
和宏
この4月に東北地方は仙台
市から、弓削商船高等専門学
校に赴任しました。1300 km
の大移動をし、去年より半月
早い満開の桜を見ながら「水
道管が凍結することはなさそ
うだ」と思う半面、去年まで
は必要なかったクーラーが
「今年はいるかもしれないな」
と考えたりもしました。出身が愛知県で山形、仙
台とどちらかといえば海よりも山が近い場所で暮
らしてきた私にとって、ここ弓削島での生活は初
めてのことばかりです。
−12−
情報工学科助手 徳
田
誠
昨年度末に大学院を修了
し、この度縁あって情報工学
科に助手として着任しまし
た。右も左もわからないまま
スタートを切り、二ヶ月がた
った今、改めて感じることは、
私たち教員の言動が学生に与
える影響の大きさです。同じ
内容を指導するにしても、表
現方法によっては、学生の受け止め方は肯定的に
も否定的にもなり、その後の態度も異なります。
私は指導する限り、それが少しでも学生のプラス
になるよう、これまでの学生生活を通じて得た知
識や経験を活かし、また諸先生方の指導の仕方を
参考に、自分なりの方法を見出していきたいと思
っています。
また、授業に関しては、単に理論を習得する場
ではなく、学習する意義や楽しさが感じられ、よ
り高度な内容への興味が喚起されるような場とな
ることを目指しています。さらに、研究指導に関
しては、研究をする上で必須となる基礎能力(調
べる・理解する・まとめる・発表するなど)の育
成に重点をおいて指導していきたいと考えていま
す。以上のような思いをもって、これからの教育
活動に励んでいきたいと思います。まだまだ発展
途上の私ですが、学生の皆さんの成長・発展を全
力でお手伝いします。どうぞよろしくお願いしま
す。
大学院では、12 世紀から 19 世紀までの様々な
英詩、劇、小説の原書の精読を通して、英語の歴
史を実地に学んできました。当然、古い時代の英
語ほど、今日の英語と異なりますので、読解する
のは容易ではありませんが、特殊な辞書や文法書
を随時参照し、教官や院生たちと解釈を巡ってじ
っくり議論しながら、作品を読み解くことには、
否定しがたい楽しみがありました。また、英国留
学中には、英語文体論を専攻する一方で、談話分
析やコンピュータを用いた言語分析法について手
ほどきを受けました。
今後は、18 世紀から現代までの英語研究を進
めながら、その成果を少しでも本校の英語教育に
還元していきたいと願っています。
編入学生紹介
電子機械工学科4年
上 田
昌 寛
同じクラスの皆さんに少しでも追いつけるよう
に、また部活動とも両立させて頑張りたいと思い
ます。
電子機械工学科4年
大内田
一 生
電気科出身なので機械系の教科を頑張って勉強
して留年しないようにしたいと思います。
電子機械工学科4年
高 田
良 樹
僕は早く学力等の面でクラスのみんなに追いつ
きたいと思っています。精一杯がんばっていきま
すのでよろしくお願いします。
総合教育科助手 坂 内 宏 行
今年度、本校に採用してい
ただき有り難うございます。
どうぞよろしくお願い致しま
す。
私が英語に本格的な興味を
持つようになったのは、シア
トルへ研修旅行に行った高校
3年の春頃でした。大学入学
後は、授業で英字新聞、雑誌、
海外英語放送などに接することが多くなりまし
た。そのような中、ジャーナリズム英語への関心
と、国際的な仕事がしたいという思いを抱くよう
になりました。具体的には、外交官か新聞社の外
国特派員に憧れを持ちましたので、その方面の勉
強を少ししましたが、憧れのまま終わりました。
−13−
電子機械工学科4年
田 中
ちろん、勉強も忘れずに励みたいと思う。日本は
非常に優れた国であるから、様々なことが良い勉
強になるに違いないと思う。
知 明
自分は愛媛県立松山工業高等学校から来まし
た。レベルの高い弓削商船の皆さんに少しでもつ
いていけるよう、これから2年間一生懸命頑張り
ます。
Syazwani Binti Mohd Najib
シャズワニ ビンティ モハマド ナジブ
出身国:マレーシア
好きな食べ物:スパゲッティ、リッツカスター
ドサンド
弓削の印象:平和な町です。静かで勉強に専念
できる所です。
今後の抱負:どこの土で島を作ったの。どこの
砂を掘ってきたの。こんなに広い所にひとりぼっ
ち。弓削に着いたとき、そんなことを一杯考えた。
しかし、私一人じゃないということに気がつきま
した。身の回りの人は親切に助けてくれて、今の
生活に慣れてきました。ここに来た目的を忘れず
に勉強ができるようになりたいです。また、ここ
での生活も楽しみたいです。お茶を点てられるよ
うにがんばりたい。
電子機械工学科4年
藤 川
良 成
自分は機械科から来たので電気や電子のことは
まだよくわかりませんが、早くみんなに追いつけ
るようがんばりたいと思います。
情報工学科4年
平
忠 彦
早く、クラスのみんなと仲良くなり、一緒に卒
業したいです。
留学生紹介
情報工学科3年
Phommasak Uthai
電子機械工学科3年
Mohd Hanif Bin Jamaludin
ポッマサク ウタイ
モハマド ハニフ ビン ジャマルディン
出身国:マレーシア
好きな食べ物:天ぷら、ミークア(マレーシア
の食べ物)
弓削の印象:弓削はとてもきれいな所で、自然
が良いし、近所の人たちが親切で良い所だと思い
ます。勉強の環境も良い所と思います。
今後の抱負:私は、日本に来たのは初めてのこ
となので、日本にいる間に様々な経験を積んで身
につけようと思います。色々な技術を学びたいと
思います。また、学校でも友達をたくさん作り、
一緒に協力して色々なことを学びたいと思いま
す。今後、弓削での生活を楽しみにしています。
どうぞよろしくお願いします。
Qomarul Ariffin
コマルル アリッフィン
出身国:マレーシア
好きな食べ物:すし、さしみ、うなぎ
弓削の印象:すごくきれいだと思う。緑が多い
し、海と海岸もきれいです。人々は親切で、いつ
も助けてくれて、しみじみと感じました。
今後の抱負:今後もたくさん友達を作りたい。
もっと日本の文化や祭りを学んだり、楽しんだり
したいと思う。また、良い経験も作りたいし、も
−14−
出身国:ラオス
好きな食べ物:お好み焼き、たこ焼き
弓削の印象:弓削はとてもきれいで、静かな町
です。緑が多く、山と海はとてもきれいです。お
いしい店もあるのでとても満足です。
今後の抱負:今からたくさん友達を作りたい。
今回の試験が終わったら何かの部活に入りたいで
す。夏休みは帰国したいです。今できる限り日本
語や専門用語を勉強したいです。
学事予定表
7
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
金
土
日
月
火
水
木
金
土
日
月
火
水
木
金
土
日
月
火
水
木
金
土
日
月
火
水
木
金
土
日
月
火
水
木
金
土
日
月
火
水
木
金
土
日
月
火
水
木
金
土
日
月
火
水
木
金
土
日
月
火
水
月
9
○
S4N実験
×
× 後援会総会・保護者懇談会
○ 教員会議(追認試験結果)
S5卒研
○
S2B練習船実習
○
○
○
S4N実験
×
×
○ (短縮授業)
○ (短縮授業)
M1航海実習
○ (短縮授業)S5席上課程修了試験時間割発表
○ (短縮授業)放課後全校集会、壮行会・結団式 S2練習船実習
○ 午前中短縮授業、授業終了後HR等(午後授業なし) 全国漕艇大会(大島)
×
四国地区高専体育大会
×
×
海の日
×
8/29と振替
×
8/30と振替
練習船実習・補講
×
夏季休業
×
×
体験航海(1日船長)
×
×
入学願書受付
×
研究航海
×
×
×
×
×
○11日
△0日
×20日
(臨休 0日)
8
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
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25
26
27
28
29
30
31
○ 授業日
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
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17
18
19
20
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26
27
28
29
30
木
金
土
日
月
火
水
木
金
土
日
月
火
水
木
金
土
日
月
火
水
木
金
土
日
月
火
水
木
金
−15−
土
日
月
火
水
木
金
土
日
月
火
水
木
金
土
日
月
火
水
木
金
土
日
月
火
水
木
金
土
日
月
月
I4航海実習
S5卒研発表、教員会議(S5成績確認)
卒業式(商船学科)
研究航海
S5再試験
研究航海
前期期末試験時間割発表
敬老の日
S5特別試験
教員会議(S5席上課程修了認定)
S5席上課程修了式
秋分の日
洋上講座
前期期末試験
△1日 ×10日
10
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
× 休業日
席上課程修了試験
○19日
月
×
共同事業
夏季休業
× (入学試験委員会)
×
全国高専体育大会
×
オープンカレッジ(体験入学・校内見学)弓削丸運航
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弓削丸運航
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研究航海
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体験航海
× 編入学試験
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四国地区高専交流事業
× 入学試験委員会 教員会議
× 編入学合格発表、
弓削丸運航
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弓削丸運航
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M5特別講義
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× 寮生帰寮
○ 全校集会(午前中短縮授業、午後平常授業)授業開始
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○3日
△0日
×28日
(臨休 0日)
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△
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△ 開校日
(臨休
0日)
月
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キャンパスクリーン(5時限目)
○ 後期始業式(午前中短縮授業、午後平常授業)級長・副級長任命式
○ 中学校教員説明会
S3練習船実習
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× プログラミングコンテスト(米子)
× 体育の日
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S3A練習船実習
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S3B練習船実習
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S3実験
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M3航海実習
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S4N実験
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S3実験
○20日
△0日
×11日
(臨休 0日)