SR16000 におけるログインおよびファイル転送方法

SR16000 におけるログインおよびファイル転送方法
東北大学金属材料研究所 計算材料学センター
2013.11
version 1.0
目次
1.
ログイン ..................................................................................................................................................... 1
1.1 本所ネットワーク内部からのログイン ...................................................................................................... 1
1.2 本所ネットワーク外部からのログイン ...................................................................................................... 2
2.
ファイル転送.............................................................................................................................................. 6
2.1 本所ネットワーク内部からのファイル転送............................................................................................... 6
2.2 本所ネットワーク外部からのファイル転送............................................................................................... 8
改版履歴
版数
version 1.0
日付
内容
2013 年 11 月 7 日
初版作成
SR16000 におけるログインおよびファイル転送方法
スーパーコンピューターHITACHI SR16000 モデル M1(以下、「SR16000」という)へのログインおよびファイル
転送の手順について説明します。
1. ログイン
SR16000 への接続は SSH クライアントを用います。
1.1 本所ネットワーク内部からのログイン

super1.imr.edu、super2.imr.edu、super3t.imr.edu、super4t.imr.edu に SSH で接続します。
Windows の場合
ここでは、PuTTY での例を説明します。
PuTTY はこちらからダウンロードすることができます。
PuTTY を起動し、「ホスト名」に接続したいホスト名(例:super1.imr.edu)を入力し、「開く」をクリックします。
「セッション一覧」にセッション名を指定し、「保存」をクリックしてこの状態を保存しておけば、次回よりそのセ
ッションを読み込むだけで接続できるようになります。
「login as:」にユーザーID(例:user01)を入力し、次にパスワードを入力します。
1
←ユーザーID を入力
←パスワードを入力
プロンプトが表示されれば、ログイン成功です。

Mac および Linux の場合
標準でインストールされている OpenSSH を利用します。以下に super1.imr.edu へログインする例を示しま
す。
[username@machine]$ ssh -l user01 super1.imr.edu
user01@super1’s password:
←パスワードを入力
[user01@super1 ~]$
プロンプトが表示されれば、ログイン成功です。
1.2 本所ネットワーク外部からのログイン
いったん SSH リレーサーバー(cms-ssh.imr.edu)を経由して SSH で接続します。SSH リレーサーバーへの接続
は RSA 公開鍵暗号による鍵認証方式を採用しています。そのため、公開鍵・秘密鍵を作成する必要がありま
す。
 Windows の場合
ここでは、PuTTY での例を説明します。
PuTTY はこちらからダウンロードすることができます。
まず、PuTTY に付属されている PuTTYgen を使用して公開鍵・秘密鍵を作成します。PuTTYgen を起動する
と、「PuTTY Key Generator」画面が表示されます。ここで、「Generate」をクリックすると、Key エリアに「Please
generate some randomness by moving the mouse over the blank area.」と表示されますので、Key エリア
の中でマウスをランダムに動かします。バーが右端に到達すると、以下のような画面となります。
2
「Key passphrase」と「Confirm passphrase」にパスフレーズを入力します。「Save public key」と「Save private key」
をクリックし、公開鍵と秘密鍵を保存します。次に、「Public key for pasting into OpenSSH authorized key file:」の
内容をテキストファイルとして保存し、計算材料学センター宛てにメールに添付して送付します。メールアドレス
はスーパーコンピューティングシステム利用申請書に記載したメールアドレスを使用します。登録後、接続でき
るようになります。
接続する際は、PuTTY を起動します。「ホスト名」に「cms-ssh.imr.edu」を入力し、「SSH」の「認証」画面で「参
照」をクリックし、「認証のためのプライベートキーファイル」に作成した秘密鍵ファイルを指定します。
3
「セッション」画面に戻り、「セッション一覧」にセッション名を指定し、「保存」をクリックしてこの状態を保存して
おけば、次回よりそのセッションを読み込むだけで接続できるようになります。
「開く」をクリックし、「login as:」にユーザーID を入力し、次にパスフレーズを入力します。cms-ssh.imr.edu へ接
続されますので、次に、接続したいホスト名(例:super1.imr.edu)を入力し、パスワードを入力します。
←ユーザーID を入力
←パスフレーズを入力
←接続したいホスト名を入力
←パスワードを入力
プロンプトが表示されれば、ログイン成功です。

Mac、Linux の場合
標準でインストールされている OpenSSH を利用します。最初に、鍵生成コマンド ssh-keygen コマンドを実行し
ます。秘密鍵(id_rsa)と公開鍵(id_rsa_pub)は~/.ssh/配下に作成されます。
4
[username@machine]$ ssh-keygen -t rsa
Generating public/private rsa key pair
Key generation complete.
Enter file in which to save the key (/home/username/.ssh/id_rsa): ←Enter
Create directory ‘/home/username/.ssh’.
Enter passphrase (empty for no passphrase):
←パスフレーズを入力
Enter passphrase again:
←パスフレーズを入力
Your identification has been saved in /home/username/.ssh/id_rsa.
Your public key has been saved in /home/username/.ssh/id_rsa.pub.
The key fingerprint is:
1024 c2:c1:52:83:c1e:706f:43:fb:b5:6c:11:c2:7a:f1
[username@machine]$ ls .ssh
id_rsa id_rsa.pub
ここで作成された id_rsa.pub を計算材料学センター宛てにメールに添付して送付します。メールアドレスはス
ーパーコンピューティングシステム利用申請書に記載したメールアドレスを使用します。登録後、接続できるよ
うになります。
接続する際は最初に SSH リレーサーバー (cms-ssh.imr.edu) にログインし、その後、接続したいホスト名
(例:super1.imr.edu)へログインします。
[username@machine]$ ssh -l user01 cms-ssh.imr.edu
Enter passphrase for RSA key ‘/home/user01/.ssh/id_rsa’: ←パスフレーズを入力
Last login: ……….
Connected to CMS-SSH.
To connect to a remote ssh server give your login as:
--------------------------------------------------------------------------------ssh -l : Go remote host. (do not add any other option.)
exit : Logout.
--------------------------------------------------------------------------------> ssh -l user01 super1.imr.edu
user01@super1’s password: ←パスワードを入力
[user01@super1 ~]
プロンプトが表示されればログイン成功です。
5
2. ファイル転送
ファイル転送には sftp および scp が利用できます。
2.1 本所ネットワーク内部からのファイル転送

Windows の場合
ここでは、WinSCP での例を説明します。
WinSCP はこちらからダウンロードすることができます。
WinSCP を起動します。「ホスト名」に接続したいホスト名(例:super1.imr.edu)を指定し、「ユーザ名」にユー
ザーID を入力し、「ログイン」をクリックします。
6
「パスワード」にパスワードを入力し、
「OK」をクリックします。
以下のようにディレクトリが表示されるとファイル転送が可能となります。

Mac および Linux の場合
標準でインストールされている OpenSSH を利用します。以下に super1.imr.edu へ接続してファイル転送(ク
ライアント PC にある test.f というファイルをホームディレクトリに転送)を行う例を示します。
[username@machine]$ sftp [email protected]
[email protected]'s password:
←パスワードを入力
Connected to super1.imr.edu.
sftp> put test.f
[username@machine]$ scp test.f [email protected]:/home/user01/
[email protected]'s password:
←パスワードを入力
7
2.2 本所ネットワーク外部からのファイル転送
いったん SSH リレーサーバー (cms-ssh.imr.edu) を経由してファイル転送を行います。
 Windows の場合
ここでは、WinSCP を使用した例を説明します。
WinSCP はこちらからダウンロードすることができます。
WinSCP を起動し、「詳細設定」にチェックします。「接続」から「トンネル」を選択し、「SSH トンネルを経由して
接続」にチェックを入れます。「ホスト名」に「cms-ssh.imr.edu」、「ユーザ名」にユーザーID を入力します。「秘密
鍵」に PuTTYgen で作成した秘密鍵(*)の保存場所を指定します。
(*)WinSCP では PuTTY 形式の秘密鍵を使用し、Tera Term などで作成した OpenSSH 形式の秘密鍵は使用
できません。PuTTYgen を使用することで OpenSSH 形式の秘密鍵を PuTTY 形式へ変換することができます。
8
セッションの「ホスト名」に接続したいホスト名(例:super1.imr.edu)、「ユーザ名」にユーザーID を入力し、
「ログイン」をクリックします。
「秘密鍵のパスフレーズ」にパスフレーズを入力し、「OK」をクリックします。
9
「パスワード」にパスワードを入力し、「OK」をクリックします。
以下のようにディレクトリが表示されるとファイル転送が可能となります。

Mac、Linux 系の場合
OpenSSH のポートフォワード機能を利用し、scp コマンドや sftp コマンドでファイル転送を行います。そのため
にはポートフォワード用とファイル転送用の 2 つのターミナルを使用します。以下に super1.imr.edu へ接続してフ
ァイル転送(クライアント PC にある test.f というファイルをホームディレクトリに転送)を行う例を示します。
10
ポートフォワード用のターミナル:
[username@machine]$ ssh -l user01 -L 8022:super1.imr.edu:22 cms-ssh.imr.edu
Enter passphrase for RSA key ‘/home/user01/.ssh/id_rsa’: ←パスフレーズを入力
Last login: ……….
Connected to CMS-SSH.
To connect to a remote ssh server give your login as:
--------------------------------------------------------------------------------ssh -l : Go remote host. (do not add any other option.)
exit : Logout.
-------------------------------------------------------------------------------->
ファイル転送用のターミナル:
[username@machine]$ sftp -oPort=8022 user01@localhost
Connecting to localhost…
user01@localhost’s password:
←パスワードを入力
sftp> put test.f
[username@machine]$ scp -P 8022 test.f user01@localhost:/home/user01/
user01@localhost's password:
←パスワードを入力
11