学外連携 - 文化学園大学

文化学園大学造形学部
年
間
教
育
活
動
報
告
集
2
0
1
3
P1
卒業研究
優秀作品集
P21
造形学部
プレゼンフォーラム
P27
学外連携
地域連携・産学連携
ご
あ
い
さ
も
つ
く
じ
BZ- 造形学部年間教育活動報告集- によせて
文化学園大学造形学部には生活造形学科と建築・インテリア学科があり、それぞれの専門分野で「新しい美と文化の創造」
卒業研究優秀作品
1
グラフィック・プロダクトデザインコース
2
メディア編集デザインコース
4
テキスタイルワークコース
6
ジュエリー・メタルワークコース
8
※
の理念のもと、生活に根ざしたモノづくりやデザインの追求に励んでおります。そして4年間の教育成果を公表し評価いただく
機会として、卒業生全員の作品や論文を展示する「卒業研究展」を毎年度末に開催しております。その他にも本学部の特色
である「新宿・渋谷の立地を生かした都市型連携教育」
、あるいは「人材育成促進のための学科・コース横断型教育」の成果
を問う教育行事として、
「地域連携型教育事業」学科ごとの「プレゼンフォーラム」などがあります。
この報告集は、これら年間を通しての造形学部の多様な教育活動の中から主たる3件を1冊にまとめたものです。広く皆様に
この報告集をご覧いただき、
多くのご意見、
ご指導をいただいて本学部の新たな展開につなげてまいりたいものと期しております。
本学部の日頃の教育事業にご協力いただいております多くの方々に心から御礼申し上げますとともに、今後ともご指導ご支
援を賜りますよう、お願い申し上げます。 (※平成 26 年度より「デザイン・造形学科」へ名称変更します)
造形学部長 堀尾
眞紀子
生活造形学科
建築・インテリア学科
生活造形学科では、幅広い 5 つのコースがそれぞ
建築・インテリア学科には「建築デザインコース」
「住
れ専門性を深め感性をはぐくみ技術を磨いていま
居デザインコース」
「インテリアデザインコース」
「イン
す。視覚情報や生活用品の「グラフィック・プロダク
テリアファブリックコース」の4つのコースがあります。
トデザインコース」
、
雑誌、
書籍の編集制作をする「メ
この4コースで扱うデザインの領域は、街づくりや生
ディア編集デザインコース」
、染めと織りによる作品
活の拠点となる集合住宅や独立住宅、様々なショップ
制作の「テキスタイルワークコース」
、金属や七宝に
や各種施設、さらには生活の場を演出する家具・照明
よる造形表現の「ジュエリー・メタルワークコース」
、
器具・インテリアファブリックまでを含みます。コース
独 創的作品づくりの「アートワークコース」
、平成
に分かれて専門を深めながら4コース合同のプロジェ
25 年度には「映像クリエイションコース」が加わり
クトにも取り組みます。一人ひとりの個性や感性を大
専門性の幅が広がりました。また、平成 26 年度に
切にしながら、広い視野と豊かな感性を養い、生活
は「デザイン・造形学科」へと名称変更し、さらな
者の視点を重視した豊かなデザインの出来る人材育
る豊かな暮らしづくりへの提案をめざします。
成をめざしています。
*平成 25 年度入学生より、コース編成が新しくなりました。
*平成 25 年度入学生より、コース編成が新しくなりました。
映像クリエイションコース
インテリアデザインコース
グラフィック・プロダクトデザインコース
インテリアファブリックデザインコース
メディア編集デザインコース
建築デザインコース
テキスタイルワークコース
住生活デザインコース
*平成 26 年度
「デザイン・造形学科」へ名称変更します。
ジュエリー・メタルワークコース
アートワークコース
アートワークコース
10
建築デザインコース
12
住居デザインコース
14
インテリアデザインコース
16
インテリアファブリックコース
18
会場レポート・HOT20
20
造形学部プレゼンフォーラム
21
学外連携
27
卒業研究
優秀作品集
いろはがんぐ
星座をモチーフにしたオリジナルキャラクターのデザインとその展開
新澤 ひなか
解説
郷土玩具を若い人に伝えるための提案
香取 温子
星の楽しみ方は屋外に出ての天体観測だけで
はない。星 座にはそれぞれ神話があり、それを
知れば夜空が大きな絵巻であるということに気
がつく。星座や神話の登場人物をオリジナルキャ
ラクターにし、LED によって光る星 座図と神話
の絵本を制作した。キャラクターと星座図の光、
絵本の物語を通して、部屋の中でゆったりとくつ
生 活 造 形 学 科
ろぎながら楽しむ新しい星の楽しみ方を知っても
らい、
星座と神話の魅力を少しでも感じて欲しい。
新作落語の魅力を伝えるためのイラストレーションを使った CDジャケットとグッズの制作
茂木 美聡
近年社会人に向けた趣味の講座や入門書が多
く存在する。そのような中でも私は新作落語に
グ ラ フ ィ ッ ク ・プ ロ ダ ク ト デ ザ イ ン コ ー ス
くないイラストレーションで表現、CD ジャケット
や関連グッズに展開し制作した。落語にある特有
の取っ付きにくさや閉塞感を取り払い、趣味を新
規開拓するきっかけとなればいいと思っている。
L I V I N G
着目した。新作落語ならではのユーモアある噺を、
自分の中でイメージを膨らまし、あえて落語らし
O F
解説
D E PA RT M E N T
星座図 891× 644mm
A RT
A N D
D E S I G N
オリジナルアニメーション映画と
そのプロモーショングッズの制作
小林 未緒
解説
レインボーベアーズという7人組のヒーローの
解説
可愛くて、面白くて、不思議で、個性
プロセス
どうしたら郷土玩具を楽しく面白く見
講評
絶滅危惧 種になりつつある郷土玩具
的な郷土玩 具たち。作られた由来や込
てもらえるか、また本来の良さを損なわ
の資 料の収 集には多くの時間を費やす
められた想いも様々でとても魅 力的だ
ぬよう常に考えながら制作した。生産地
ことになった。心が折れながらも直面す
が、近年その姿を消しつつある。さらに
に探しにいっても見つからないことが る苦労に対処する我慢強さが光った。日
出身地の郷土玩 具ですら知らない人が
あり、より郷土玩具の危機を実 感した。
課としてキャラクターを書き溜めていた
多く、願いや祈りの詰まった素晴らしい
情報も少なく、
作業が進まないこともあっ
ことが訓練になっていて魅力的なかわい
おもちゃがあることを知ってほしいとの
たが、ひとつひとつに物語があり、調べ
いイラスト表現に成功している。特筆す
想いで、47都道府県の郷土玩具いろは
ていくうちにどんどん魅了されていった。
べきは、解説本の表紙がマグネットで左
かるたとその解説本を制作した。本来の
この作品をみてくれた方にもその想いが
右どちらからも開けられること、紙の紐
ぬくもりが伝わるよう手描きイラストに
伝わって郷土玩具に興味を持ってくれれ
を引くことでカルタが飛び出すことなど
し、箱に絵札を飾って楽しめるようになっ
ば本望である。
随所に工夫が見られ、愛あふれる作品と
ている。
アニメーション映画を設定し、人にとっての個性
の大切さを伝えようとした。テーマを「ひとりで
は不可能なことも7人でなら乗り越えられる」と
し、この作品を通してひとりひとりが主役であり、
引き立て役でもあるということを感じてもらいた
い。アニメーション映画の予告編の他にプロモー
ショングッズとしてキャラクターの個性に関連付
けたオリジナルグッズも展開し、制作した。
なっている。
4
5
Dear
ただ、それだけ
小野 綾香
井上 早紀
目に映るにほんごの世界
気持ちを書くこと残すこと
中嶋 梢
ワカモノコトバ
左綴じ、くるみ綴じ製本 A5 変形 148 × 180mm、100 ページ
解説
詩、写真、22 才のわたし
左綴じ、くるみ綴じ製本
ハードカバー(マット、グロス加工)
200 × 240mm、114 ページ
解説
今の若者の間では、意味が分からないような、若者だけが使う特有の言葉が
左綴じ、くるみ綴じ製本
B6 変形 128 × 173mm、142 ページ
ひとは、たった一瞬での出来事で人生が変わることがある。そして、その連
たくさんある。どうやったらそんな言葉になるの?という不思議な言葉の世界だ。
鎖で人生が作り上げられていくのかもしれない。22 年間生きてきて、たくさ
そんなワカモノコトバを写真で視覚的に表現できたら面白いだろうなあ、という
んの人に出逢い、たくさんの感情に出逢った。あのとき、この選択をしたのは
閃きからこの本の制作を決めた。言葉か
大きな理由があったわけではない。ただ興味があったから、聞いてみたいこと
らイメージして作った写真ではなく、おじい
があったから、かっこよかったから、すきだから。その気持ちだけで今のわた
ちゃんやおばあちゃん、こども、家族、恋
しが作られてきた。じぶんらしい言葉と写真で一冊にまとめた。この本は今の
人、友人、外国人など、人々の自然体の表
わたし自身でもあるのだ。
生 活 造 形 学 科
情を大切にした写真でワカモノコトバを表
現。そして、写真から言葉の意味やニュア
ンスが少しでも伝わるような、50 個の言
葉と写真を組み合わせた写真集。
D E PA RT M E N T
O F
L I V I N G
A RT
メ デ ィ ア 編 集 デ ザ イ ン コ ー ス
A N D
米倉 観月
右綴じ、くるみ製本 A5 縦定型、102 ページ
解説
獣の頭を持つ人、身体の半分が魚の人、頭が
解説
プロセス
講評
ビデオカメラの人。このような、人間に近いが人
あった。授業中にノートの切れ端に書い
普段から知人や友人に、大切にしている
ものはない。特に年月が経っているもの
て交 換していた友 達との手紙、塾 の先
手紙を貸してほしいと伝えることを心が
だと、それは、時空を超えて、過去と現
は目にしたことがあるだろう。これらの、
「基本的
生が受 験前にくれた 応 援 の手紙、母が
けていた。それらの手紙は、祖母から孫
在を一瞬で繋ぎ、いつまでも続いている
誕生日の度にくれた手紙など…久しぶり
への沢山の絵手紙や、ラブレター、娘か
ようだ。この作品は、手紙の概念をアナ
に開いて読んでみると、楽しかった思い
ら親への手紙など様々で、普段見ること
ライズするというものではなく、手紙に
出や、懐かしさが蘇るとともに、勇気づ
のない他の人の手紙はとても興味深かっ
綴られた文字や、挿絵などの、ビジュア
けられてきた。長い年月がたっても変わ
た。全ての手紙から、相手を想いやる心
ルの持つ要素を丁寧に構成し、
効果的に、
らない、手紙の力や温かさを伝えたく本
が伝わってきて、最後まで温かい気持ち
デザインしている。また、スナップ写真
今まで、手紙に励まされることが多く
手紙をテーマにしようと決めてからは、
手紙に込められた気持ち程、胸に響く
書を制作した。メールや電 話が 便 利に
で作業する事が出来た。また写真は、手
を使うことで、その衒いのないストレー
なった今だからこそ再確認してほしいと
紙を引き立たせるアクセントとして使用
トさが、純心な臨場感を引き出し、本書
思う。
した。
の魅力となっている。
6
間ではないキャラクターを、誰しもどこかで一度
には人に近い形をしていながら、人には無い身
体的特徴を持つ架空の存在」は、
一般的に「人外」
と総称されている。私は、
そんな人外キャラクター
について分 類、研究をした本を制作した。人 外
好きの人外好きによる人外好きの為の人外圖鑑。
人外好き専用。
7
D E S I G N
人外圖鑑
こどもしあわせづくし
小林 ななこ
CIRCUS
池澤 眞純美
(ラグ)ノッティング・トルコ結び技法/ 5/3 ロービング梳毛、20/36 綿 (テント)捺染技法、シルクスクリーン/綿生地
1700 ×1500 ×1900mm
糊型染め(スクリーン型)/オーガニックコットン、650x600mm
解説
部屋の中にある自分だけの世界、そして他人と
一緒に時間を共有出来る場所、そんな空間があ
ればという考えのもと制作した。
テーマをもとに自分の好きな色や世界観をイメー
ジし、テクスチャー感の違いで表現した。サーカ
スをイメージしたテントは捺染技法を、旗や置物
としてのラグは織技法の両技法を取り入れてコー
ディネートした。サ
イズ は 1 人 用 程 度
でも 外でも 使 える
ように 居 心 地 が 良
く、楽しめる空間と
なった。
着物と雑貨
解説
大正浪漫 乙女牡丹
本の色彩と紡錘形の果実
伊東 沙百合
型絵染/絹、
1800 × 1500mm(着物)
解説
私が高校生の時に出会い、今でも深く心に残っている作品、梶井基次郎
上田 佐紀
型絵染/絹、
1700 ×1500mm
“日本”
“和風”
“女の子らしい”をイメージして制作した。モチーフには、
日本では古くから文学や絵画、着物をはじめとした様々なものに描かれてい
日傘を制作した。小説の最も印象的な場面である、色とりどりの画集を積
た牡丹を選択。牡丹の花弁、1枚1枚のひらひらとした重なりを消してしま
わないようなデザインにした。また、今は現代風な柄の着物がたくさん出て
の感じている憂鬱な感情を表す「得体の知れない不吉な塊」という一文を、
きているが、
その中でも通じるような古典柄と組み合わせた着物を目指した。
シルクスクリーンを使った抽象的な連続柄にすることで表現した。
L I V I N G
み上げた上に檸檬を安置した様を型染めで再現し、また地紋部分は主人公
O F
作の短編小説「檸檬」をモチーフにして柄合わせのある着物 ( 訪問着 ) と
D E PA RT M E N T
で、子 供 が 家 の 中
A RT
A N D
D E S I G N
解説
プロセス
講評
NPO を通じて厳しい境遇に生きる子ど
ンの手 描きの線と型 染の暈しを同時に
として、人間の体を包み、守り、生活に欠
ものための活動をしてきた。卒業研究に
表すために、シルクスクリーンによる糊
くことのできないテキスタイルのあり方に
あたって、それらの問題に対してテキス
防染で制作した。色は明るく楽しい未来
目を向けた。ことに子 供を取り巻く厳し
タイルデザインを通じて自分には何がで
を思わせるようなカラフルな配色にし、
い現実にふれ、図案には世界中の子供た
きるだろうかと考え、子どもの幸せに必
素材は人や環境への負荷が少ないオー
ちが等しく幸せな環境の中で育つよう願
要なものをテーマにオーガニックコット
ガニックコットンを選んだ。
制作を通して、
いが込められている。通常はプリントに
ンで子ども用ワンピースを制作した。家
自分の世界観を作り上げて伝えたいこと
用いられるスクリーン型で防染糊を印捺
庭・教育・健康・遊び・笑顔という子ども
を人に理解してもらえるものを作るのが
し、手彩色によるぼかしなども取り入れ
私 は 元 々 国 際 協 力 に 興 味 が あ り、
技法は、温かみのあるシルクスクリー
作者の目的とする国際貢献の一つの形
の幸せに不可欠な要素をデザインし、全
いかに難しく、また大切かを学んだ。よ
ながら、明るくやさしい色調で仕上げて
ての子どもがこれらを手に入れられるよ
り人の心を引きつけるような方法を探っ
いる。手間暇かかるこの手法は必ずしも
うにという願いを込めた。
ていきたい。
現実的ではないが、素材などへのこだわ
りも含めた作者の提案として評価したい。
8
9
ジュエリー
ジュエリー
張 瑜文
解説
趙 ウンビ
地獄神曲
精密鋳造/シルバー、樹脂 55 × 90 × 55mm 他 9 点
風の旅
精密鋳造/七宝、シルバー
65 × 50 × 65mm 他 9 点
風車の形状と動きに興味を持ち、
「風の旅」を
キーワードとして捉え、自分の好きな自然風景と
合せてデザインし、リングを制作した。素材は銀
をベースに使用し、ワックス原型から鋳造した上
に七宝を施し、
自然の色を表現した。風景には、
街、
山、湖、丘、崖、森の 6 種類を選択し、ポイント
に家、灯台、木、動物などを銀板で制作し取り付
生 活 造 形 学 科
けた。単体でも楽しめ、全て構成して配置するこ
とでインテリアとしても一体感のある作品とした。
馬場 叶奈
オルゴール・旅
有線七宝/オルゴール、木箱 80×80×54mm
箱根のオルゴール美術館を見ての感動と作品
に大好きな音楽を取り入れることでオルゴール付
彩を表現するために七宝焼きを用いた。テーマ
をこめて先の見えない旅の途中を現在、自然と
共存する星、汚染された星を地球の未来に想像
し表現した。月のような衛星、地球を入れること
で異星の表現だが地球を連想できるようにした。
A RT
ジ ュ エ リ ー ・メ タ ル ワ ー ク コ ー ス
は宇宙旅行である。気になる環境へのメッセージ
L I V I N G
きの七宝の箱を制作することにした。様々な色
O F
解説
D E PA RT M E N T
ジュエリー
A N D
D E S I G N
REVIVAL collection of fossil accessories
村瀬 花絵
精密鋳造/シルバー 180 ×110 × 30mm 他 4 点
解説
自然界にかつていた現存しない生き物である
化石。美しいフォルムが魅力的なものになるよう
解説
プロセス
講評
国」三部で構成されており、
ひとりの男
(ダ
めにロストワックス技法で制作した。九
ジュエリーをデザインし、男性の力強さ
「ダンテ神曲」は「地獄」
、
「煉獄」
、
「天
イメージに近いフォルムを作り出すた
文 学 作 品 を テーマにボリュームあ る
ンテ)がこれらの場所を一週間かけて旅
つの地獄それぞれの罪を主題にデザイン
や格好よさを引き出すようなメンズジュエ
をしていく物語である。この作品は地獄
し、原型は硬度や粘度の違うワックスを
リーの提案がなされている。各アイテム
編をテーマにして、九つある地獄の各物
使い分けて、形態の表現を微細に作りあ
は地獄の物語を的確に表現している。亡
語を男性向けのジュエリーで表現した。
げた。主にスターリングシルバーで鋳造
霊の表 情や身 体の動きで苦しみを表 現
アイテムはリング、ネックレス、ブレスレッ
した。アクリル樹脂を組み合わせて炎や
し、細部まで熱心に作り込んでいる。銀
ト、ピアスである。このメンズジュエリー
氷を表現したアイテムや、タガネを使っ
を古美仕上げした落ち着いたモノトーン
を通して、多くの人に堅苦しい文学作品
た打ち出し技法も組み合わせペンダント
の表現がテーマと良くマッチしている。こ
「ダンテ神曲」に興味を持ってもらうこと
ヘッドを制作するなど、細部まで作り込
のジュエリーを見た人が物語に引き込ま
を目的とし制作した。
み錯誤を繰り返して自分なりに納得のい
れ、地獄で苦しみにあえぐ亡霊たちの姿
く作品を目指した。
を現在の自分の人生に重ね合せてしまう
にシルバーのみを用いた。ロストワックス技法で
立体感を持たせ、アクセサリーとして蘇らせた。
襟飾りはアンモナイト目のマンテリケラス、リン
グはケラトドゥス目のケラトドゥス(歯)
、バングル
はウグイスガイ目のラステルム、ピアスはキダリ
スモドキ目のヘミキダリス、ネックレスはイシサ
ンゴ目のセプタストラエアという化石をモチーフ
にした。仕上げは銀古美で濃淡をだし、チェーン
はオリジナルなものを考え制作した。
ほど魅力のある作品に仕上がっている。
10
11
吐出す地面
立川 愛美
漂流
西島 陽花
塑像/ FRP・鉄 h 930 × w1000 × d 430㎜
解説
「漂流」は幼少期の記憶と私の心を元に制作し
油彩/キャンバス 1303 × 1620mm
た。外界の音を遠くに感じながら、水面から射し
込んで来る淡い光に包まれ、無重力に身を任せ
て水中を漂っている時間は、私にとって何よりも
落ち着く時間だった。しかし何時か溺れてしまう
のではないか、という不安も常に抱いていた。そ
の時の「浮遊感と不安定感」は身体的記憶とし
て未だに私の中に存在し、現在でも心理的に浮
生 活 造 形 学 科
遊感と不安感を感ずる度にその時の感覚がよみ
がえる。
二見 亜花李
アクリル絵の具/スケートボード
1600 × 2070mm
私の考案したキャラクターの絵はキャンバスで表現
するよりも違った物で表現したいと考え、基底材をス
ケーターの方々に協力してもらい、絵でその感謝の気
持ちを伝えるという思いも込めました。下描きはせず
に、その時の感覚を大切に描く事を心がけ、配色は隣
り合う色味を見て全体の配置を考えました。予想でき
ない絵がどんどん増殖していく感じが自分らしく表現
A RT
A N D
ア ー ト ワ ー ク コ ー ス
できたと思います。
L I V I N G
ケートボードにする事にしました。そしてこの作品はス
O F
解説
D E PA RT M E N T
MONSTR
中村 あゆみ
D E S I G N
森羅
木彫/楠・樹脂 h 550 × w1500 × d 550㎜
解説
元々自然 界の造形にとても興味があり、特に
解説
プロセス
講評
姿をした生物が現れた。その生物は目や
全体的に描いてはその上に別の色を擦ら
行動出来ないときに感じた不安定な 心
鼻、口から煙を吐出し、鳥たちが空へ羽
せて下地を活かすように重ねていくなど、
情を、擬人化された大地が煙を吐き出し
ばたいて飛んでいく、その様子を描いた。
色や表現方法を変えて試した。
その結果、
ている風景に見立てて表現された作品
煙は人の心の中のもやもやした不安定な
描きすぎて周りと同じ表現方法になって
であり、ある種の自画像とも言える。そ
気持ちを表現している。目に見えないそ
しまい単調に見える所もあったが、自分
の 大 地が 起き上 がったようなスケール
の気持ちを煙に込めて描くことによって
のイメージに近づけることの出来た部分
感、くすぶった煙に託した心情表現、自
夜、地面が起きあがると人間のような
描いているときは試行錯誤の連続で、
思うように気持ちが伝わらないときや
体の中に溜まった思い、あふれ出す思い
もあった。苦労したのは煙の表現で、も
らの意思を感じさせるような羽ばたく鳥
を伝えたいと考えた。地面から羽ばたく
やもやと吐出す気持ちが伝わるように大
や油彩特有の透明感を活かした色彩表
鳥の大群は、内にこもらず外に飛び出し
まかに描いたり細かく描写したりするな
現 が 相 俟って、今でなければ 描けない
ていきたいという思いを表現している。
ど、しっくりとくるまで画面に向かい完
瑞々しい感覚を感じさせる、完成度の高
成させた。
い作品となった。
12
水に関するものに魅力を感じてきた。この作品で
は、棚田の連続的な造形の美しさとアメリカのイ
エローストーン国立公園にある「グランド・プリズ
マスティック・スプリング」という虹色の温泉にヒ
ントを得て制作した。大きな作品を作るというの
は、今まで作った作品のどれよりも骨が折れる作
業の連続で悩む事もあったが、諦めずに作り続
けて納得のいく作品が完成したのでよかった。
13
地下空間から発信!
Medusa
外濠にある水辺の音楽鑑賞施設
食を生み出す未来都市・東京
梅原 睦実
髙梨 早希
[制作]
解説
[制作]
「音を聴くと色が見える ( 色聴 )」などで知られる
共感覚という知覚現象に着目し、色彩と音楽が混
ざり合うことで音楽の新しい試聴空間を提案する。
建 築 ・イ ン テ リ ア 学 科
制作タイトルである「Medusa」はクラゲの別名を
指し、遊感や透明感、曲線的なフォルムが音楽と
似ているということからデザインに取り入れている。
想定敷地は付近に楽器店が多く建ち並ぶこと、ク
ラゲが水中生物であることなどから御茶ノ水駅沿
いの外濠に設定した。
大貫 友香理
[制作]
解説
新宿中央公園内に美しいステンドグラスを観る
し、使 用用途は礼拝の他に、結婚式、集会、コ
拝堂を目指す。樹木をモチーフとした柱を連続し
て、森を連想させる建築にした。木を象った 5 ~
10 mの柱があり、天井に水玉模様のステンドグ
ラスをはめた。礼拝堂空間は最も大きな 10 mの
柱で形成されている。中庭を挟んだ向こう側は
休憩所になっていて、ステンドグラスの下でお茶
を楽しむひと時を味わえる。
&
建築デザインコース
A R C H I T E C T U R E
ンサートなどが開催でき、誰もが気軽に入れる礼
O F
ことが出来る礼拝堂を計画する。無宗教を礎に
D E PA RT M E N T
緑の礼拝堂
I N T E R I O R
あいまいくうかん
住宅地における子どもの遊び場の提案
解説
プロセス
講評
荒川河川敷に地下栽培空間を設計した。
それに伴う食糧危機などの社会問題を背
脅かしつつある脅威に対し、どのように対
地下栽培には、天候に左右されない事、
景に設計した作品である。なお、このよ
応あるいは解決していくべきかについて
都会の食糧自給率を改善するために、
地下栽培空間は、食糧自給率の低下や
食料問題や自然災害など、近年我々を
無農薬野菜を栽培できる事など様々な
うな堅苦しいテーマに対して、都心に住
考えた作品である。都市の地下に栽培空
メリットがあり、生産効率は露地栽培の
む人々が自給することの喜びや栽培の楽
間を作るという単純な提案ではなく、安
4 〜 50 倍とも言われている。地下栽培
しさを感じることができるような、新たな
定した食糧需給、河川の浄化、自然資源
空間によって、東京でも新鮮な地場野菜
ジャンルの施設を意識して設計した。
また、
の有効利用など、これから取り入れてい
を入手でき、仕事帰りや週末には気軽に
地下栽培空間の利用者以外の人も、気軽
くべき未 来 への提 案を盛り込 んだ将 来
農に触れることができるようになる。
また、
に立ち寄り夕飯の買い物や、レストランで
の都市構想となっている。現在開発中の
災害時にはシェルターとして機能し、食
の食事、見学を兼ねた散歩などができる
様々な技術調査や、提案空間によっても
糧備蓄や再生可能エネルギーの活用な
よう、地下空間内を上層と下層に分けて
たらされる効果の試算も行っており、本人
ども行う空間を提案した。
計画した。
の強い熱意が滲み出ている作品である。
14
坪山 紗斗美
[制作]
解説
戸建住宅群の住宅地に公共の場でも個人の場
でもないあいまいな空間を生かした子どもたちの
遊び場を提案する。大中小の広場と広場同士を
繋ぐように並ぶ住宅群でつくる歩道空間、住宅群
で囲まれたそれぞれに特徴のある 8 つの森、隣
家との境界をなくした住宅まわりにある路地と森
を繋ぐ小道や路地に面した縁側、住宅群のフラッ
ト屋根を繋ぐ屋上街路と広場、これらすべてが子
どもたちの遊び場、交流の場となり、近隣交流の
場となる。
15
どてんちぱーく
残像の島
東京湾第一海堡斎場
地域を彩る公園型集合住宅の提案
中野 未都美
坂巻 舞
[制作]
解説
[制作]
光と影は様々な思想や文学の中で、精神的で象
徴的なものとして取り上げられている。現在の斎場
は効率的である一方で、精神性の低い空間と化し
建 築 ・イ ン テ リ ア 学 科
ているように感じた。そこで、訪れた人が光と影に
よって心理的に故人の存在を感じられるような斎
場を提案する。火葬された煙は徐々に空間に広が
り、光によって光芒となる。光芒をぼんやりと眺め
ながら、人々は故人を想う。生の象徴である母なる
海で、残された人々は故人の旅立ちを見送る。
森野 智奈美
[制作]
なインテリア空間を損なわず日本らしさのあるものにしたいと考え、御節料理
をモチーフとした幾何学模様の立体的な形状のパネルを9種類制作した。これ
らは、何通りもの組み合わせにより様々なバリエーションが可能で、自然光や
照明による陰影が温かい表情を持つ空間を生み出す。
&
住居デザインコース
A R C H I T E C T U R E
居住空間に寂しさを感じていた。その一因である、平滑で無愛想な壁に表
情をつけたいと思い、壁面建材をデザインした。現在のライフスタイルの自由
O F
解説
D E PA RT M E N T
お×せ×ち
I N T E R I O R
明治後期における
館林の街並みについて
橋本 さやか
[論文]
解説
明治後期、館林では工場等が進出し、市街化が
解説
プロセス
講評
あり、住まいである。通常の公園に設置
人と場所の関係性について共通する部分
素を融合した建築を、自身の思い描く心
されているような遊具はなく建物そのも
が多く「人の暮らす場」として似ていると
地良い風景として表現しようと試みた作
のが遊具的役割を果たす。各住戸は戸建
感じ、研究に至った。公園と住まいの実
品である。緩やかに傾斜する土手の光景
住宅のように独立しているが、屋根は隣
態について調査し、また今日における住
を屋根上の広場に再現し、
そこで佇む人々
同士と繋がっておりその上を自由に移動
まい手の地域観についても研究して「今
に様々な場面を生み出せることを意図し
できる。敷地内には「やねの広場」と「み
の人々が住みたいと思う暮らしの場」と
ている。風景のイメージをできる限り壊
建物全体が公園であり、巨大な遊具で
公園と住まいは、人間関係のあり方や
「公園」と「住まい」・・・ 異なる 2 つの要
んなの広場」という 2 つの広場が存在し、
は何かを意識し設計を行った。単なる集
さないよう、安全上必要な対策を建築の
2 つに分断されつつもゆるく繋がる、ま
合住宅や公園としてだけではなく、コミュ
中に落とし込むなど、細々とした気配りを
るで土手の上と下でコミュニケーションを
ニティの場として、地域の核となるような
誠実に重ねたデザインの結果、豊かな情
とっているような空間である。
空間を提案したいと考えた。
景を創り出す集合住宅となった。
16
進展した。当時の街並みを知るために『館林市中
絵入案内双六』
(栃木県足利郡 1899 年)と『群
馬県営業便覧』
(全国営業便覧発行所 1904 年)
を用いた。
『双六』
から店舗形状や間口、
『営業便覧』
から店舗種類と位置関係を読み取り、現在の住宅
地図に当てはめると、全てが一致したため、復元
が可能となった。復元を通して、現分筆が凡そ当
時のものを引き継いでいることなどがわかった。
17
サイクリングハウス・軽井沢
コミュニケーションをはかれる住宅地の計画
木下 柔
閃
眠っている感覚を目覚めさせるミュージアムの提案
中島 真梨
[制作]
[制作]
閃きたいのに閃くことの出来ない現代人の為の美術館。東西 95 m、南北 50 m、地上4階、地下1階からなる。螺旋状のスロープを回りな
がら4階へ上がり、エレベーターで1階フロアへと下る循環した空間構成。スロープを歩きながらアートと出会い、刺激を受けることで閃きの発
想を促す。スロープの途中には、閃きのエレベーター、閃きの昼寝スペース、閃くトイレを設備し、閃きのプロセスが構成される設計になっている。
あの子やその子も文字の子屋っ!
サイクリングハウス・軽井沢
ひらがな みながら ふれながら
[制作]
解説
電子機器の増加で文字を読み書きする機会が
パラパラめくる音や動作、書いた文字の形の不思
議さ、自ら書いたり読んだりすることの魅力を、今
一度伝えたいと考えた。
文字を見続けることで、
「文
字ってこんな形をしていたのか」
「このひらがな○
○に見える」といった新たな発見を得られるよう
程よい距離感
離れながらもお互いの存在はわかる
&
I N T E R I O R
インテリアデザインコース
な場とするため、空間のいたるところに文字を配
し、どこにいても文字だらけの場を提案した。
A R C H I T E C T U R E
減ってきている現在、鉛筆を動かす感覚や、紙を
O F
島村 由佳
コミュニケーションをはかれる住宅地の計画
D E PA RT M E N T
建 築 ・イ ン テ リ ア 学 科
解説
NEMO-NEMO
白 セラ
[制作]
技法・材質:ウッドタイプ・シナアピトン、
テーブル・縦 580 ×横 370 ×奥行 300mm
スツール・縦 370 ×横 330 ×奥行 280mm
解説
解説
プロセス
講評
軽井沢のゴミ処理や交通問題、建設問
部屋の隅やベッド脇などに置いて使う多機能で
コンパクトな家具である。和室でも洋室でも似
地球温暖化対策と美しい軽井沢の景
軽井沢は私自身が観光で良く行く場所
Nemo(韓国語で「四角」
)をモチーフにして、
観維持を掛け合わせ、サイクリングと住宅
である。調査をはじめると日本の代表的
題などの個人主義から発生した景観・環
を融合させた新しい住宅地の計画。
「サイ
な保養地・避暑地と比較して殆どの評価
境問題について調べ、現地に足を運び作
合うようにジンプルな形にし、スツールの内部に
クリングロード」
「家と家の間を通り抜け
項目がトップであり、何度も足を運びたく
り上げた計画である。土地の緩やかな勾
はムードライトを設け、照明器具としても使える。
る小道」
「住民が主に使う車道」を配置。
なる魅力ある土地だとわかった。しかし
配と中心に流れる川を活かし、風と視線
テーブルには小物の収納 スペースがあり、時計・
家と木々の間を縫う複数のロードで人と
季節で大きく人口が変わり冬は利用され
が気持ちよく通り抜ける。そして奥の併
温度計・スピーカーも設置されている。
の繋がりを持たせ、地域外の人ともコミュ
ていない別荘が多く存在していたため
「地
設施設へと自然に誘われる。家は居住者
ニケーションがとれるようにした。家の中
域に溶け込む永住型軽井沢」を検討する
層を想定して 5 パターン作られ、インテ
も「サイクル」をイメージした動線で部屋
べきだと考えた。景観維持のための問題
リアに景色を取り込む工夫や土地の歴史・
を配置し、ガラスを利用することで自然
点や軽井沢文化・気候を調べ、カラマツ
景観に馴染む形を良く追求した。丁寧な
との一体感を感じることができるように
に合う平屋建ての住宅地となった。
配慮で作り上げられた秀作である。
した。
18
19
HAKA+
地球化オフィス
既存のお墓の概念を覆す新たな場の提案
野崎 えりか
力を得る“働く”のカタチ
伊勢田 奈美
[制作]
解説
[制作]
現代の日本の働く環境では、仕事に生きがい
を感じている人が少ない。これは、オフィスが働
くためだけの機能的ではあるが遊び心の少ない
建 築 ・イ ン テ リ ア 学 科
空間だからなのではないかと考えた。活力があ
り楽しい地球のイメージを取り入れた新たな力
を得られるオフィスを提案する。毎日決まった席
に着き、同じ風景を眺め仕事をするのでは変化
を感じられず、労働意欲が高まらない。地球が
自転するように建物も自転し、景色が変化する
空間構成とした。
知能と創造性を生むオフィスの提案
解説
健康面だけでなく生産性の低下を招いているとい
A R C H I T E C T U R E
[制作]
O F
串田 真純
D E PA RT M E N T
Aqua Spatium
仕事をする人の約 6 割がストレスを抱えており、
われている。そこで癒し効果や集中力向上などが
期待できる「水」の効果を取り入れ、知能と創造
性を生むオフィス空間を湾岸エリアの天王洲に計
画した。水を表現した曲線や色で深海から海上の
インテリアファブリックコース
イメージを作り、泡をモチーフにしたミーティング
ルームや半透明の仕切りなどで視線を緩やかに繋
いだ。
創造性をかきたてるオフィス空間を目指した。
&
I N T E R I O R
Hopi
病院という概念を取り払ったホスピタルデザインとアートの提案
原 香菜美
[制作]
解説
プロセス
講評
解説
ぐ5つの三角錐は、
ダイヤのカットをイメー
う従来の形式への疑問が浮上してきてい
割は大きい。朝先ず 仏壇の前で祖先へ
たいと考え、Happiness のイメージから Hopi と
ジした地上と天上を繋ぐ光道である。こ
る。先ず世界と日本の埋葬の歴史、現代
の感謝の気持ちをお祈りで表し、お彼岸
の光道は、昼は聖なる太陽光を1階のダ
の墓の形式等を調査し、
墓の面積の削減、
などでは会した後、故人を偲び食事をし
た。過去形で書いたのは、この風習が風
屋上まで各フロアーを仕切りながら繋
近年墓不足や土地不足等から、墓とい
日本空間文化の中で仏壇やお墓の役
イヤモンド遺灰オブジェまで導き、故人
親族との交流の向上を重視し、墓の持つ
を偲んで会 食をする1階スペースを照ら
意義を再考した。そして遺灰から作られ
化してしまうのではないかと思う危惧から
す。また夜は屋上の祈りのスペースに、聖
たダイヤモンドを基に、デザインイメージ
だ。無論これはある程度継承されるかも
なる経典のアートガラスを浮かび上がらせ
を考えた。そして、祈りと光との関係に着
しれないが、そのスタイルは時代の流れ
る。床の暖かなスリット照明や、煌めく装
目。ダイヤの輝きや煌めきをモチーフに、
の中で変化の洗礼を受けなければならな
飾壁と共に新たなライフスタイルに合う、
現代のライフスタイルに合ったオシャレな
い。この作品には、時代の激流の中、輝
HAKA+のイメージを目指した。
空間デザインのスタディを行った。
く宝石の様な凛とした一つの解がある。
私は、病院という概念を払拭したデザインがし
いう空間を提案した。空間イメージは【波紋】で、
幸せ・笑顔・愛などが伝播していくようにと考え
た。建物の内外部共に、自然と一 体化できる素
材やデザインの工夫を施し、全体を五感で感じら
れる空間に仕上げた。利用者には、日々の喧騒や
緊 張 から 離
れた心のゆ
とりと 安 ら
ぎ を 取り戻
し、病に対し
て 前 向きに
なってもらえ
たらと思う。
20
21
Theme
造形学部プレゼンフォーラム
The Exhibition of Graduation Works
青空ランチ
造 形 学 部 卒 業 研 究 展
年度より「デザイン・造形学科」へ名称変更します。
26
素敵なランチグッズでエンジョイしよう♪
生活造形学科
2014 造形学部 卒業研究展 レポート 作品と研究論文約 200 点が公開されました。会期中は大雪が降る日もありましたが無事に開催でき、多数の方々に
P R E S E N TAT I O N
2
3
今 年 で 3 回 目 と な る THE
HOT 20! 卒 業研究展にいら
した来場者の方にお気に入り
作品を投票
い た だ き、
造形学部の
もっともホッ
品を決定。
食を生み出す未来都市・東京
着物と雑貨
本の色彩 紡錐型の果物
107
伊東沙百合
97
RANK
TITLE
11 イージーモード 般若心経
NAME
POINTS
尾崎真帆
44
森野智奈美
42
12
お×せ×ち
いろはがんぐ
新澤ひなか
35
造形学部プレゼンフォーラムの意義
「造形学部プレゼンフォーラム」は 2005 年に文科省の特色ある
髙野楓
81
13
郷土玩具を若い人に伝えるための提案
サイクリングハウス・軽井沢
木下柔
78
14
lris
湯尾鹿乃子
29
魔女っ子ちゃちゃちゃ
佐藤千明
76
15
Nemo Nemo
白セラ
28
75
16
勝負下着
長真貴子
27
自己を客観的に理解することを目的としています。また、教員間に
鈴木彩加
59
17 オリジナルビデオクリップの実験的制作
山口奈津
26
ます。運営には、毎年教員と学生で構成される委員会を立ち上げ、
小林ななこ
58
18
La f’ee de fleur
Jewelry
飯村美里
24
吉川梢
48
18
ライふわりー
有我美輝子
24
2012 年より「 造 形 学部プレゼンフォーラム デザインコンテ
20
空間装飾
小野有里花
23
Friendship に参加しています。
5
平成魔法少女おもちゃコレクション
昭和 30 年代におけるインテリアと暮らし方に
冨塚明日香
ついての考察 サツキとメイの暮らしを通して
7
ジュエリー
8
子ども服のためのテキスタイル
10
梅原睦実
シンデレラ城のグラスアート制作
コミュニケーションをはかれる住宅地の計画
9
POINTS
Magic of a color.
4
6
NAME
架想生物標本
こどもしあわせづくし
まほろば
生きる実感をもつための山小屋の提案
Dear
中嶋梢
気持ちを書くこと残すこと
45
多機能立方体家具
大人な秋の味覚
教育プログラムの GP 特別企画として発足、その横軸連携型教育
内容を造形学部の特徴と位置づけ、回を重ねてまいりました。生
活に根ざしたモノづくりや、デザインの在り方を豊かな感性で追
及する造形教育の成果として、学生が作品のプレゼンテーション
を行い、学科・コースを超えて共有することで、各自が視野を広げ、
おいても教育内容などを相互理解し、専門教育活動へ繋げてい
社会の変化に対応した企画を検討し行っています。
Schedule
デザインコンテスト
ポスター
7/13 〜 27
一次審査
9/23 プレゼンテーション
&最終選考会
最終審査結果発表
スト」は 明 治 大 学 で 行 わ れてい る e・Presen Contest with
●造形学部 HP「TRUNK」
www.bunka-zokei.jp/trunk
22
2 0 1 3
▼
ト な 20 作
TITLE
地下空間から発信!
10/1
プレゼンテーション&
最終選考会
Theme
風
1
THE HOT20!
F O R U M
~ゆれる・感じる・動き出す~
建築・インテリア学科
レポート・
主催 文化学園大学 造形学部
共催 明治大学
後援 学校法人 文化学園 アカデミックアーカイブセンター
東通産業株式会社
文化出版局
RANK
7/13 一次審査
11/4 表彰式・展示
学生の成果を見て頂けました。卒業生・ご父兄・高校生・企業の方など、皆さんご来場ありがとうございました。
2014 ミンナが選ぶ造形学部卒業研究
公開審査会ポスター
最終選考会結果発表
平成 26 年 2 月 6 日(木)~ 9 日(日)に、新都心キャンパスの 20 階 3 会場で開催。デザインからアート・工芸まで、
H
O
T
20
Schedule
23
11/4 表彰式・展示
生 活 造 形 学 科
最優秀賞
みかんの保冷ボール
及川さとみ
優秀賞
[テキスタイルワークコース 3 年]
箸休めクリップ
優秀賞
新澤 ひなか[グラフィック・プロダクトデザインコース 4 年]
彼(彼女)スプーン
花田 佳奈美[テキスタイルワークコース 3 年]
P R E S E N TAT I O N
●本人メッセージ ボタンを押すとスプーンから「美味しい?」などの音声が
弁当箱からお箸が転がり落ちるのを防いでくれる、外でのランチには便利なアイテムです。
流れる仕組みになっており、楽しんで食事ができたらいいなと思い作りました。
グッドプレゼン賞
Umbrella feat. 木陰
グッドコンセプト賞
チョウ シカ[ジュエリー・メタルワークコース 3 年]
●本人メッセージ ピクニックに行く時,食
材などがいっぱいでレ
ジャーシートを 別に入
れるところがない時,ま
た保 冷バックが 欲しい
時、全部の機能がつい
てい るレジャーシート
バックを作りました。す
ごく便利です。
●本人メッセージ 『みかんの保冷ボール』は青空ランチのテーマを聞いたときにパッと思
●コンセプト ランチタイムには欠かせない保冷バックですが
いついたまま応募したので考えるのには苦労しませんでした。しかし形にするのにとても苦
ただ保冷するだけでなく友達や家族と遊べるようボールになっ
労し、作っていくうちにいくつかトラブルが起き、元々応募した時とは少し違う形になったとこ
たり、コンパクトにたため持ち運びに便利な形になったりなど、
ろもあるのですが、結果的にはそこがとても良い機能になり良い作品ができたなと思いまし
1つで 3 つの機能を持たせてみました。もちろん機能だけでな
た。実際に自分で考えたものを形にして相手に伝えるということなど、楽しい反面苦労もあ
く見た目もこだわりみかんらしく仕上げ、持っているだけで楽
りましたがとても良い経験になりました。
しくなるようにしました。
入澤真子/斉藤利奈
入選者
平野伽奈/粂田花歩
坂口麻美/橋本葵
学生
委員
粟野恵理子/池田麻友菜/大野幸恵
小熊鈴/小澤伽羅/笠井桃子/小坂知里
菅原真美/鶴巻玲花/峰村優花
24
教員
委員
押山元子/嘉松聡/久木章江/井上揺子/
岩塚一恵/成井美穂/近藤静香/山崎裕子/泉由貴子
(生活造形学科/建築・インテリア学科共)
●本人メッセージ 強い日差しの中でも適度な木漏れ日を浴びながらランチができる
『傘』を制作しました。楽しく快適なランチができるよう木陰に力を入れて作りました。
審査
総括
今年はテーマ自体にのどかで楽しい雰囲気が込められていたこともあって、伸びやかで発想の豊かな作品がたくさん集まりました。その中から 1 次審査を通過し
た作品は 5 作品。いずれも“こんなものがあったらいいな”と思わせるような夢のある提案でした。最優秀賞には完成度も高く、もっとも“青空感”が伝わって
くるものが選ばれました。
(松本 章)
25
2 0 1 3
澤口 愛[テキスタイルワークコース 3 年]
マジックレジャーシートバッグ
F O R U M
●本人メッセージ お弁当箱のフチにつける箸置き『箸休めクリップ』を提案しました。お
建 築 ・イ ン テ リ ア 学 科
最優秀賞
風纏 ~ふうまとひ~
岡井 美奈
優秀賞
ハリケーン・アンブレラ「カトリーナ」
アイデア賞
梅原 睦実[建築デザインコース 4 年]
[インテリアデザインコース 3 年]
やすらぎのカーテン
前川 紗里茄[1年 A クラス]
漠然としたアイディアから試
●本人メッセージ 行錯誤して作品を生み出した
自分で 考えたものを実際に模 型を
事により、今まで知らなかっ
作りプレゼンするというとこ自体あ
た様々な知識や技術を身に
まりしたことがなかったのでそのこ
付けることができました。
とを 経 験で きたことが良 かったで
す。また先 輩方の 発 表 の 仕方など
と思いました。
アイデア賞
風を感じる部屋
アイデア賞
岡井 美奈[インテリアデザインコース 3 年]
●本人メッセージ 風というテーマやサブテーマを聞いて、風により揺れ、肌
で感じ、心を動かすものを創ろうと考えました。そして風を纏うという独自の
テーマに行きつきました。想像を形にするのに苦労しましたが、
理想の姿になっ
た時は喜びがありました。又、参加させて頂いた韓国研修では、自分を成長
させることが出来た良い経験になりました。
●コンセプト 『風に揺れている木の実や花を摘んで髪に飾った女の子が言っ
た。
“揺れた木の実は摘めても揺らした風は摘めないの”風を纏ったら感じる
世界が動き出す。
』風という形の無いものを摘み取り、身に着けられる機能を
●本人メッセージ ●本人メッセージ 設けた。又、イベント空間として、色や光でそのシーズンごとに吹く風を空間と
自分のアイデアを実際に形にすること、相手に伝えることがどれだけ難しいの
音と香りと光を風に揺らした作品です。風という共通のテーマでの作品でも
して曖昧に表現した。
かということを知りました。PF に参加できて、とても良い経験になりました。
様々な捉え方があり、
他の方の作品からも刺激を受け、
勉強させて頂きました。
岡本汀/榮田彩夏/柴崎光一
入選者
柚木園沙也/大岡佑香/胸組彩
吉田恭隆
学生
委員
曲ゲイ/宮沢伶奈/涌井千花/石井永里奈/早川日和/對馬かおり/寺田奈那子/塚本玲奈
中塩景子/根崎敏子/エンフデルゲル・トルガ/韓麗娜/栗田愛里/齋藤真由/安藤夏帆
川俣菜摘/張超/見目晃子/武藤加奈/吉橋葉紬衣
26
審査
総括
空間・モノ・素材の力を借りて、自然を如何に身体化するかが学生の関心事だったように思います。審査は、学生らしい自由な視点・発想からの作品が数多
く応募され困難を極めました。最終的には、身体化した自然がどのように「場」として表現されているかが決め手となりました。
(高橋正樹)
27
2 0 1 3
金山 智子[1年 A クラス]
鈴音感香心動 ~リンネカンコウシンドウ~
F O R U M
とても勉強になり参加して良かった
P R E S E N TAT I O N
●本人メッセージ 地域連携
産学連携
学外連携
External
Cooperation
表 彰 式
表彰式
11月4 日
地域社会とのつながりや産業界との共同活動など、学外との連携も大学の重要な社会的役割です。地域社会に
息づく文化や産業を活性化する作業を通じ、大学で学んでいる知識を実践する活動は学生の社会的視野を拡大
してくれます。また、産業界とのコラボレーションは、実社会で必要とされる多岐にわたる社会的配慮や、コミュ
ニケーションの重要性を肌で学ぶ絶好の機会です。今年度実施したさまざまな学外連携活動を以下に報告します。
審査委員名
◎ 建築・インテリア学科
◎ 生活造形学科
松本章
(グラフィック・プロダクト研究室)
春田玲子
小田敬子
(デザイナー)
(短大部生活造形研究室)
冨田靖子
大石さおり
(調理学研究室)
(服装社会学研究室)
丸茂みゆき
(インテリアデザイン研究室)
澤田志功
(基礎造形研究室)
明治大学と共同開催
「e·Presen
Contest with Friendship 2013」
各大学でのコンテスト入賞者が共同でプレゼンテーションコンテンツ制作の研修を行います。
プレゼンテーション報告コンテンツ
高橋正樹
(インテリアデザイン研究室)
木村戦太郎
(家具デザイナー)
鳥井貴正
(インテリアデザイナー)
韓国研修レポート
11月 6 日~10 日の日程で韓国の大学を訪
問し、嶺南大学 校、韓東 大学 校、明治大学、
文化学園大学の 4 校で
「e・presentation contest with
第 9 回造形学部プレゼンフォーラムデザインコンテストの両学科の入賞者 10 名が、シルバースト
friendship」ワークショップを行いました。4
リームを使用したプレゼンテーション報告コンテンツを制作しました。下記よりご覧いただけます。
チームに編成された学生が、価値観や文化の
http://bwu.bunka.ac.jp/forum/index.php
異なる人とのコミュニケーションを取りなが
ら、慶州の名所旧跡などを取材後コンテンツ
生活造形学科
建築・インテリア学科
を制作し、発表会を行いました。
● 地域連携 R e g i o n a l A l l i a n c e s
01
02
03
04
多摩産材を活用した家具・インテリア小物のデザインと制作 [インテリアデザイン研究室・丸茂他]
染の小道 [染織研究室・佐藤他]
長野県須坂市の古民家プロジェクト [建築研究室・井上他]
百人町壁画プロジェクト [絵画研究室・安高(嘉松)他]
● 産学連携 A c a d e m i a - I n d u s t r y C o o p e r a t i o n
28
05
06
07
08
09
10
小田急フリーペーパー(小田急電鉄との連携授業) [造形文化研究室・牧野他]
小田急エキテリア(小田急電鉄との連携授業) [インテリアデザイン研究室・高橋他]
(株式会社ヤマヒサとの連携授業)[メディア編集デザインコース]
カルチャーペーパー「東京職人マップ」
文化出版局 装苑 Fashionjp.net[メディア編集デザインコース]
ネクタイコラボ展(東京ネクタイ協同組合との連携授業)[染織研究室 松本他]
ロッテ CM 提案(株式会社ロッテとの連携授業)[グラフィックプロダクト研究室・松本他]
29
学外連携
地域連携
Regional
Alliances
External Cooperation
01
03
東京の森を活かします !
田舎暮らしの体験から未来の暮らしを求めて
◦担当教員 インテリアデザイン研究室
丸茂みゆき、泉由貴子、
木村戦太郎(非常勤講師)
◦取り組んだ学生
建 築・インテリア学 科インテリアデザイン
コース、インテリアファブリックコース 4 年
生 「インテリアスタジオB」履修者
多摩産材を活用した家具・インテリア小物のデザインと制作
長野県須坂市古民家プロジェクト
秋川木材協同組合と連携して現地見学や作品制作に取
2013 年の春は須坂の食文化を追求して、そば打ちと味
り組み、地産地消・循環型の生活について理解を深め
噌造りを体験。翌年の春に寝かした味噌と再会します。
ています。今年度はリフォーム会社にご協力いただき、
夏は地元小学生たちが古民家で一人ひとつづつ凧を造
ショールームで作品展も開催しました。
り、それら全部を繋げた大型の凧揚げに挑みました。
02
◦担当教員
井上搖子(建築デザイン研究室)
渡邉裕子(住居デザイン研究室)
高橋正樹(インテリアデザイン研究室)
牧野昇(造形文化研究室)
佐藤百合子(染織研究室)
北岡竜行(絵画研究室)
百人町に百人壁画を描こう! 2013
◦担当教員 絵画研究室 安高信一、嘉松聡、北岡竜行、
、山崎秋人(非常勤講師)
内山高志(非常勤講師)
◦担当教員 染織研究室
佐藤百合子、近藤静香
◦取り組んだ学生
生活造形学科テキスタイルワークコース3、
4年(暖簾制作、
作品展示、
ワークショップ等)
生活造形学科有志(ボランティアスタッフ)
基礎造形研究室 加茂幸子、松村由樹子
◦取り組んだ学生 生活造形学科アートワークコース3・4年
「百人町壁画プロジェクト」履修者
「染の小道」プロジェクト
百人町壁画プロジェクト
かつて東京の染色産業の中心地だった中井、落合界隈。
環境浄化対策の一環として警視庁新宿警察署の依頼を受け、JR 東日本が管理する山手
そんな染めの街を染めの力で元気にするイベントが「染の
線新宿駅新大久保駅間の擁壁にアートワークコースの学生と教員が昨年に続き2期目の壁
小道」です。多くの染色家たちが腕を競う暖簾制作や作
画制作を行いました。1期と合わせ全体の 3 分の2にあたる約1
1
0メートルが完成しました。
品展示、着物姿で街案内…と学生たちが大活躍しました。
30
それぞれ 7 〜 8 名の有志
伊藤丙雄(東京工科大学)
04
染めの街—中井・落合—を染め物で埋め尽くす!
◦取り組んだ学生
文化学園大学造形学部 1〜 4 年生
東京工科大学デザイン学科 3 〜 4 年生 31
学外連携
産学連携
Academia-Industry
Cooperation
External Cooperation
05
08
産学連携でつくる新感覚フリーペーパー
小田急フリーペーパー
文化出版局 装苑 Fashionjp.net
昨年に続きメディア編集デザインコースでは小田急電鉄と連携、同
メディア編集デザインコースの課題で制作した 2 つのカル
社をテーマとしたフリーペーパーの制作に挑戦。4 つの編集部が企
チャーマガジン誌『ふぁぼ☆』
、
『MED』を基に文化出版局が
画・取材・編集・デザインを行いました。完成後、Web 配信を行い、
運営するウェブサイト「Fashionjp.net」用にコンテンツを制
うち1誌『オダスポ』は 9 万部を発行、小田急線各駅で配布しました。
作。紙メディアとウェブによるクロスメディア展開を行いました。
ネ タ
課題発→出版社 Web 発信で活きのいい情報を提供
小田急電鉄産学連携フリーペーパー特設ページ
http://www.odakyu.jp/csr/sangaku/mag/
◦担当教員 造形文化研究室
牧野昇、岡部隆信、水田圭、平島毅
◦担当教員 造形文化研究室
堀尾眞紀子、岡部隆信、牧野昇、森啓次郎
◦取り組んだ学生 ◦取り組んだ学生
生活造形学科
生活造形学科
メディア編集デザインコース 3 年
メディア編集デザインコース 4 年
06
09
エキテリアの魅力アップ!
小田急電鉄さん×インテリアデザインコース=
私たちの染めタイ!デコりタイ!をネクタイに。
小田急駅テリア
東京ネクタイ協同組合との共同プロジェクト
駅のインテリア「エキテリア」を女子大生目線でリノベーション。
「駅
毎年、文化祭時に東京ネクタイ協同組合と共同開催。テキスタイ
に行くのが楽しみ」
「こうだったらいいな」という提案を10 班に分
ルワークコースの学生は実物制作をし、生活造形学科1年はデザ
かれて行いました。今年は参宮橋、新百合ヶ丘、本厚木、秦野、
イン画で出品しています。今年のテーマは「ご当地応援ネクタイ」
片瀬江の島駅が対象です。作品は大学 HP 等で公開されました。
隣町から宇宙までご当地を元気づけるネクタイが揃いました。
◦ 担 当教 員 染 織 研 究 室 松 本 美 保 子、
佐藤百合子、近藤静香
◦取り組 んだ学生 生 活造 形 学 科テキス
タイルワークコース3、4年(染めタイ部門、
デコタイ部門)
生活造形学科1年クラフトデザイン論履修者
(デザイン部門)
◦担当教員 インテリアデザイン研究室 長山洋子、高橋正樹
◦取り組んだ学生
建築・インテリア学科 インテリアデザインコース 3年
07
10
東京の手仕事をマップで紹介!
株式会社ヤマヒサ 東京職人マップ
ロッテ商品開発部にコマーシャル映像を提案
メディア編集デザインコースでは株式会社ヤマヒサと連携し、
グラフィック・プロダクトデザインコースで毎年恒例の(株)ロッテとのコラボ課題、今
同社のショールームで配布するカルチャーペーパーを制作し
年のテーマは「30 代主婦の心に刺さるカスタードケーキの CM 提案」でした。5
ました。東京の職人を紹介する雑誌制作の課題のコンテンツ
つのグループによるコンペを見事勝ち取ったのは、
「主婦の甘いひととき—妄想篇」。
を再編集し、気軽に読める東京発見マップとなりました。
優勝と準優勝グループのメンバーには、ロッテから豪華賞品が贈られました。
こんな CM どうでしょう ?!
◦担当教員 グラフィック・プロダク
ト研究室 松本章
◦取り組んだ学生 生活造形学科 グラフィック・プロダクトデザインコー
ス3 年
◦担当教員 造形文化研究室
堀尾眞紀子、岡部隆信、牧野昇、森啓次郎
◦取り組んだ学生 生活造形学科
メディア編集デザインコース 3 年
32
33
学外連携
学生の受賞
Winning
student
External Cooperation
■学生の受賞
生活造形学科
第 6 回宇和島パール デザインコンテスト
最優秀賞 鈴木彩加 造形学部生活造形学科ジュエリー・メ
タルワークコース 4 年
宇和島真珠販売業組合長賞 坂本千紘、村瀬花絵、上野千
恵美、路遥 (生活造形学科 ジュエリー・メタルワークコース
4 年)
、湯尾鹿乃子(生活造形学科 アートワークコース 4 年)
第 47 回日本七宝作家協会展
建築・インテリア学科
インテリアデザインコンペ
JAPANTEX 2013
「しあわせ+インテリア」
~暮らし*素敵にリノベーション~入選 山下 聡(建築・インテリア学科 インテリアデ
ザインコース 4 年)
飯塚 杏瑠
(同 インテリアデザインコース 3 年)
、
一ノ瀬 香穂里(同 インテリアファブリックコー
ス 3 年)
日本七宝作家協会会長賞 房瑞穂(生活造形学科ジュエリー・
メタルワークコース平成 25 年 3 月卒業生)
(卒業研究)
第 7 回学生ネクタイコンテスト
「ネクタイコラボ展」
最優秀賞 池澤眞澄美(テキスタイルワークコース4年)
デコタイ部門 優秀賞 森田和子(染織研究室 研究生)
佳作 松田妃奈子、大森夕子(テキスタイルワークコース3年)
住空間 eco デザインコンペ
審査員特別賞 OOPS CHAIR(ウップスチェア)
渋谷史於里(建築デザインコース 3 年)
對馬かおり(インテリアデザインコース 3 年)
山口葉月
(グラフィック・プロダクトコース 3 年)
斉藤利奈、澤口愛(テキスタイルワークコー
ス 3 年)
住宅課題賞 2013 第13 回建築系大学住宅課題
優秀作品展
佳作 永沢さち安、豊野彩香、塩野目南帆(生活造形学科1年)
染めタイ部門 優秀賞 山田紗奈江
(テキスタイルワークコース3年)
佳作 阿部祥子(テキスタイルワークコース3年)
篠田奈々子、
小幡千尋(テキスタイルワークコース4年 )
第 68 回新匠工芸会展
ム」
、
「地域連携・産学連携」の記録を中心としながら、
「学生の受賞」や「その他の活動」
を追加して、より充実した内容を目指しました。伸び伸びと個性を発揮している学生たち
の姿を少しでもお伝えできたらと思います。
これらの教育活動は、「地域連携・産学連携」 にご協力いただいた地域や企業の方々を
はじめ、学内外の皆様に支えられて実現できた内容です。平成 26 年度からは新コースの
ご協力いただいたた皆様、また冊子の作成にあたりお力添えをいただいた編集デザイナー
の廣田氏に心からの謝意を表します。
造形学部年間教育活動報告集編集委員
住宅課 題 賞 伊 井友子(建 築・インテリア
学科 住居デザインコース 3 年)
第 14 回全国きもの
デザインコンクール
コース 4 年)
2 冊目となる今年度は、昨年と同様「卒業研究優秀作品集」、
「造形学部プレゼンフォーラ
形学部の教育活動をご支援くださいますようお願い申し上げます。この場をお借りして、
デザイン画部門 優秀賞 遠藤樹(生活造形学科1年)
手描きの部 入選 森田和子 (染織研究卒 今年も文化学園大学造形学部年間教育活動報告集「BZ」を纏めることができました。
授業も始まり、また新たな取り組みにも挑戦して参りますので、今後とも文化学園大学造
金子有紗(テキスタイルワークコース4年)
研究生)
池澤眞澄美(テキスタイルワーク
編 集 後 記
谷口久美子
日本インテリア学会 大会発表賞
大会発表賞 劉亜男(リュウ アナン)
「百貨店の屋上
染織部門 入選 森田和子(染織研究室 研究生)
佃朋苗(平成 21年度テキスタイルワークコース卒業生)
ブリジストン タイヤセーフティー
動画コンテスト
緑化空間に対する評価構造 」大学院生活環境学研
究科建築・インテリア専修修士2年 江効珊(コウ コウサン)
「加速度センサを用いた店舗
利用者の歩行様態の把握」大学院生活環境学研究
科建築・インテリア専修修士1年
アイディア動画部門 ブリジストン賞 造形学部生活
造形学科 2 年 B クラス代表 信氏優希 他 7 名、計
8 名(伊藤彩花、伊藤美夏海、小島萌、近藤彩乃、長
山詩織、松下はつき、吉津宏美)
優秀賞 倉澤美穂、坂本皐(グラフィック・プロダクト
日本私立大学協会
ロゴマークデザインコンペ
デザインコース 3 年)
佳作 田村典子(メディア編集デザインコース 4 年)
、
荻原由佳(グラフィック・プロダクトデザインコース4 年)
、
粂田花歩(生活造形学科 2 年)
■その他の活動
学 部 の 海 外 展 示として 5 / 17 ~
クリエイティブな活動を
伝える場に ―造形学部作
品投稿型サイトTRUNK―
20 の 4 日間、台 北 で 開 催され10
学生の作品の発表、制作活動やアイ
台湾最大の卒業研究展
YODEX に学部が参加!
万人の 来場 者を誇る YODEX に出
デアの共有の場としてユニークなウ
展しました。展示したのは卒業研究
エブサイトを運営しています。完成し
優秀 作品を中心とした10 点と作品
た作品ばかりでなく、制作のプロセス
ビデオ。
日本からのフレッシュでユニー
や試行錯誤など多様な活動内容を
クな作品群に地元の方も興味津津。
閲覧することが可能です。
▼ YODEX ホームページ
▼ TRUNK ホームページ
http://www.yodex.com.tw/
http://www.bunka-zokei.jp/trunk/
ポリモーダ大学の
作品公募に挑戦
造形学部のマスコット
キャラクター「ぞーけん」
2015 年にイタリア・フィレンツェのポリモー
HOT20!の金のトロフィーや文化祭・球 技 祭
ダ大学で IFFTI(国際ファッション工科大学
連盟)国際会議が開催されます。大会を記
念して、ルネッサンスを新解釈した作品公募
があり、学部の有志学生から計5点の応募
を行いました。好結果が期待されています。
文化学園大学
造形学部年間教育活動報告集 2013
● 造形学部専任教員
安高信一
浅沼由紀
泉由貴子
井上祐一
井上搖子
岩塚一恵
大関徹
岡部隆信
押山元子
小田敬子
嘉松聡
加茂幸子
角谷彩子
鳥海薫
北岡竜行
佐藤百合子
澤田志功
七里真代
柴田眞美
庄司喜久美
白井信
関根正文
曽根里子
高橋正樹
谷口久美子
長山洋子
成井美穂
沼尻七子
近藤静香
昼間行雄
久木章江
深田雅子
星野茂樹
堀尾眞紀子 牧野昇
松田純子
丸茂みゆき
松村由樹子 松本章
松本美保子
安野彰
山﨑裕子
渡邉秀俊
横山稔
● 造形学部年間教育活動報告集
編集委員
谷口久美子 庄司喜久美
押山元子
嘉松聡
久木章江
長山洋子
星野茂樹
渡邉裕子
● 写真提供
● デザイン
林敦彦
三守敬次
小林且典
アイキ元
鈴木義明
hirotaS / 廣田武志
への出動、そしてポスター、缶バッジ、陶器製
はしおきなどのグッズ展開まで。造形学部のマ
スコットキャラクターとして大活躍中の「ぞーけ
ん」
。実は学生がデザインしてくれたんです。
@公式 Twitter
▼ポリモーダ大学ホームページ
生活造形学科 @BUNKA-seikatsu
http://www.polimoda.com/en/iffti.html
建築・インテリア学科 @BUNKA_interior
● 発行:2014 年 3 月 11 日
● 発行者:文化学園大学造形学部 堀尾眞紀子
〒 151-8523
東京都渋谷区代々木 3-22-1
TEL. 03-3299-2310
FAX. 03-3370-6202
http://bwu.bunka.ac.jp
※本誌に掲載されている作品・写真等の無断利用、複製を禁じます。
34
文化学園大学
造形学部 生活造形学科 建築・インテリア学科
〒151-8523 東京都渋谷区代々木3-22-1
TEL. 03-3299-2302(造形学部長室)
http://bwu.bunka.ac.jp/index.php