BP141:建築史

BP141:建築史
科目番号、科目名
BP141、建築史 History of Architecture
科目区分、必修・選択、授業の方法、単位数
専門教育科目、選択、講義、2単位
履修年次、実施学期、曜時限、使用教室
2年次、2学期、水曜2限、422室
受講対象
環境デザイン学領域
担当教員(オフィスアワー)
長島一道(火曜・水曜 18:00~19:00)
授業における配慮
プレゼンテーション資料や板書、手話等を用いて、視覚的に理解できるようにする。毎回のリ
アクションレポートとその添削により、講義内容が理解できたかどうかを確認しながら授業を
進める。
履修条件
なし
学習に必要な知識・技能等
高等学校の西洋史、日本史及び建築に関する基礎的な知識
教科書・教材・参考文献・配布資料等
教科書「建築史」(藤岡通夫
他、市ヶ谷出版社)
科目の到達目標
古代から現代にいたるまでの西洋諸国と日本の建築・都市の歴史に沿って、各時代の技術・文
化の中で築かれてきた建築・都市の特質、様式等を習得する。
西洋建築史と日本建築史の具体的な事例を通して学習することにより、時代と地域特性による
建築の変遷を把握し、建築の審美眼を養う。
学習の項目別目標
1.各時代の建築課題を理解し、時代の価値感や建築の意義を説明できる。
2.各時代・様式の代表的建築の名前を挙げることができる。
3.各様式の特徴をキーワードを用いて説明できる。
4.各様式の成り立ちとその背景の関係を説明できる。
5.各様式の基本的構成を理解し、各部の名称を言え、描くことができる。
授業概要
古代エジプト文明、ギリシャ建築から近代・現代建築に至る建築史の流れについて、具体的な
西洋建築の事例を通して、各時代の建築の特徴と基本を学習する。
古代に源流を持つ神社建築、インド、中国、韓国から伝搬された寺院建築、寝殿造り、武家造
り、書院造り、数寄屋造り等日本独自の風土に基づく日本建築の特徴と基本を学習する。
学生は授業で1回以上、関心ある分野について調べ、発表を行う。
授業計画
第1回 ガイダンス、エジプト建築、西方アジア建築
キーワード
/ 墳墓、神殿、ジグラット
予
習
/ 建築史に興味を持って授業に臨む
復
習
/ 課題について十分に理解する
第2回 ギリシャ建築
キーワード
/ オーダー、アゴラ、ストア
予
習
/ 指定した教科書の該当部分を事前に読んでおくこと
復
習
/ 授業の後に興味ある関連事項を調べること
第3回 ローマ建築
キーワード
/ アーチ、ヴォールト、ドーム、バジリカ、フォーラム
予
習
/ 指定した教科書の該当部分を事前に読んでおくこと
復
習
/ 授業の後に興味ある関連事項を調べること
第4回 ビザンチン建築、ロマネスク建築
キーワード
/ 集中式ドーム、長堂式、ペンデンティブ
予
習
/ 指定した教科書の該当部分を事前に読んでおくこと
復
習
/ 授業の後に興味ある関連事項を調べること
第5回 ゴシック建築
キーワード
/ フライングバットレス、尖塔アーチ、リブヴォールト
予
習
/ 指定した教科書の該当部分を事前に読んでおくこと
復
習
/ 授業の後に興味ある関連事項を調べること
第6回 ルネッサンス建築:
キーワード
/ 比例的調和
予
習
/ 指定した教科書の該当部分を事前に読んでおくこと
復
習
/ 授業の後に興味ある関連事項を調べること
第7回 バッロク・ロココ、新古典主義、アール・ヌーヴォー・ゼツェッション
キーワード
/ 流動的趣、サロン文化、有機的自由曲線、分離派
予
習
/ 指定した教科書の該当部分を事前に読んでおくこと
復
習
/ 授業の後に興味ある関連事項を調べること
第8回 近代建築
キーワード
/ バウハウス、コルの五原則、ドミノスステム
予
習
/ 指定した教科書の該当部分を事前に読んでおくこと
復
習
/ 授業の後に興味ある関連事項を調べること
第9回 飛鳥奈良時代の都城、宮殿、寺院
キーワード
/ 塔と金堂の配置の変遷、裳階、条坊制
予
習
/ 指定した教科書の該当部分を事前に読んでおくこと
復
習
/ 授業の後に興味ある関連事項を調べること
第10回 平安時代の宮殿と住宅、平安時代の神社
キーワード
/ 平安京、寝殿造、春日造、流れ造、八幡造り
予
習
/ 指定した教科書の該当部分を事前に読んでおくこと
復
習
/ 授業の後に興味ある関連事項を調べること
第11回 平安時代の寺院、鎌倉室町時代の寺院
キーワード
/ 懸造り、礼堂、和様、大仏様、禅宗様
予
習
/ 指定した教科書の該当部分を事前に読んでおくこと
復
習
/ 授業の後に興味ある関連事項を調べること
第12回 鎌倉室町時代の神社
キーワード
/ 流れ造、入母屋造・春日造
予
習
/ 指定した教科書の該当部分を事前に読んでおくこと
復
習
/ 授業の後に興味ある関連事項を調べること
第13回 桃山江戸時代の城郭、住宅、茶室、霊廟、社寺、儒教建築
キーワード
/ 金閣寺、銀閣寺、書院造り、如庵、縄張り
予
習
/ 指定した教科書の該当部分を事前に読んでおくこと
復
習
/ 授業の後に興味ある関連事項を調べること
第14回 近代:明治・大正・昭和時代の建築
キーワード
/ 建築家、コンドル、丹下健三
予
習
/ 指定した教科書の該当部分を事前に読んでおくこと
復
習
/ 授業の後に興味ある関連事項を調べること
第15回 建築史通史としてのまとめ
キーワード
/ 西洋建築、日本建築
予
習
/ 今まで学習した内容を整理して理解しておくこと
復
習
/ 研究対象となる関連事項を深く調べること
成績評価方法
期末試験 小テスト レポート
発表
作品
学習計画
60
20
知識
40
5
45
技能
10
5
15
応用
10
5
5
20
5
5
10
合
力
指
標
表現
10
合計
総合評価
総
10
その他
100
協調
意欲
10
10
*知識:知識を取り込む力
*技能:技能を習得する力
*応用:想起・解釈・問題解決能力、思考・推論・想像する力
*表現:プレゼンテーション力(提示・発表・伝達する能力)、コミュニケーション力(思考・感情を伝達する能力)
*協調:コラボレーション力(共同・協調する能力)、リーダーシップ力(統率力・指導力)
*意欲:自ら考え行動する力(学習に取り組む姿勢・意欲、チャレンジ精神、自己管理能力)
成績評価規準
知識 / 各時代・様式の代表的建築の名前を挙げることができる。
技能 / 各様式の成り立ち、特徴とその背景をキーワードを用いて説明できる。
応用 / 各時代の建築課題を理解し、時代の価値感や建築の意義を説明できる。
表現 / 各様式の基本的構成を理解し、各部の名称を言え、描くことができる
協調 / ―
意欲 / 新しい知識を積極的に学ぶ意欲を持っている。
留意事項(受講生に望むこと、その他)
西洋建築史及び日本建築史の学習においては、建築の変遷の裏面を流れる時代精神を汲み取る
ことが必要である。美術の母と呼ばれる優れた西洋建築と自然との調和をめざした繊細なセン
スを持つ日本建築に親しみ、その良さを味わい、自己のものとすることにより、芸術的鑑賞力
を養ってほしい。