ケンコーコム株式会社

SAP Customer Success Story | Retail |ケンコーコム株式会社
ケンコーコム株式会社:
クラウド上に SAP® ERP を短期間で構築し
EC サイトの業務効率化と安定化を実現
導入パートナー
SAP Customer Success Story | Retail |ケンコーコム株式会社
概要
会社紹介
導入の背景 /目的
SAP 選択の理由
導入ハイライト
ソリューションの活用
導入効果
社名
ケンコーコム株式会社
業種
小売(EC サービス)
事業内容
健康関連商品の E コマース
Web サイト
www.kenko.com/
SAP® ソリューション
SAP® Business All-in-One
パートナー
株式会社 NTT データ グローバルソリューションズ
今後の計画
健康食品・医薬品から日用品まで、幅広い商品を EC サイトで展開するケンコーコム株式会社。
同社は商品数と顧客数の増加に伴い拡大を続けている業務の効率化と安定化を目指し、
アマゾン ウェブ サービス
(AWS)
のクラウド環境上にわずか 10 カ月で SAP® ERP を導入。
基幹システムの統合管理を実現しました。
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SAP Customer Success Story | Retail |ケンコーコム株式会社
概要
会社紹介
導入の背景 /目的
SAP 選択の理由
導入ハイライト
ソリューションの活用
「健康に関することはケンコーコムへ。
」
をテーマに
日本最大級の EC サイトを展開
1994 年に健康食品の通信販売会社として設立されたケンコー
コム株式会社。2000 年には EC サイトの健康メガショップ「ケン
コーコム」を立ち上げ、販売品目を多方面に拡げながらビジネス
を拡大してきました。商品点数は、
健康食品から医薬品、
介護用品、
日用品、家電、
スポーツ用品まで 19 万点以上(2012 年 10 月現在)
と、国内最大級の規模を誇ります。
ケンコーコムでは、お客様が 24 時間 365 日どこからでもショッ
19万点以上
ピングが楽しめるように携帯電話やスマートフォンからの注文に
導入効果
も対応。さらに、
楽天市場や Yahoo! ショッピングなど複数のショッ
今後の計画
えています。
ピングサイトに販売チャネルを持ち、幅広いユーザーニーズに応
の幅広い商品を展開
近年はアジアマーケットにも進出。2009 年にシンガポールに
子会社を設立しました。2012 年には中国に合弁会社を設立し、
中国と日本の健康関連商品を中国マーケット向けに販売してい
ます。
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概要
会社紹介
導入の背景 /目的
SAP 選択の理由
導入ハイライト
ソリューションの活用
導入効果
今後の計画
業務の効率化と安定化を目指し
複数のシステムを統合
ケンコーコムの EC サイトはサービス開始以来、ロングテールの
らないなどの分断がたびたび起こってデータの検証作業に手間
増加とともに売上高も急速に伸長し、勢いはとどまることを知り
ていました」
がかかっていたことに加え、IT 統制上も問題が目立つようになっ
ビジネスモデルを武器に多くの顧客を獲得。顧客数と商品数の
ません。
急成長を続ける EC ビジネスを支えていくため、ケンコーコムは
早急なシステム改善が必要と判断。業務の効率化と安定化を目
これまで、同社のビジネスを支えるシステムは業務単位で個別に
構築し、業務の拡大に合わせて随時必要な機能を追加してきま
的に、企業全体を統合的に管理する ERP パッケージの導入を決
した。しかし、顧客数・商品数が急速に増加するにつれて、個別
断します。
管理による課題も見えてきました。同社の取締役で IT 本部長の 「ノンコア業務は ERP で標準化し、当社独自のロングテールビジ
新井達也氏はこの点を次のように語ります。
ネスに適したコアシステムの開発に集中するための環境作りを
「システム数が増えたことで、データの不整合が発生するようにな
目指しました」
(新井氏)
りました。上流工程で変更したデータが下流工程まで正しく伝わ
「顧客数・商品数の急速な増加に対応し、EC ビジネスの
スピードを加速させるため、全社システムを統合的に管理する
ERP パッケージの導入を進めました」
新井達也氏 ケンコーコム株式会社 取締役 IT 本部長
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概要
会社紹介
導入の背景 /目的
SAP 選択の理由
導入ハイライト
長期間の安定運用を確保するため
トップクラスの実績を持つ SAP® ERP を選択
ERP パッケージの導入を決断したケンコーコムが SAP ERP を 「スピードを重視する当社にとって、ハードウェアを調達する時間
採用した理由について、新井氏は次のように説明します。
が要らず、しかも必要に応じてリソースを柔軟に拡張できるクラ
「10 年後まで確実に使える ERP パッケージを考えた時、真っ先
ウドの利用は大きなメリットです。以前から当社では商品画像の
SAP ERP でした。また、将来的に海外ビジネスを拡大していくう
多くのシステムを移行し、社内にナレッジも蓄積していたので、基
に頭に浮かんだのが世界的に実績があり、対応ベンダーも多い
保存に AWS を活用してきただけでなく、EC サイトや在庫管理など
(新井氏)
幹システムも AWS 上でと考えるのは自然の流れでした」
えでもメリットが大きいと判断しました」
ソリューションの活用
導入効果
今後の計画
導入に際しては、開発期間の短縮と負荷の軽減を図るため中堅
企業向けテンプレート SAP Business All-in-One を利用し、会
計と購買(自動発注)のコンポーネントを導入しています。
プラットフォームには既に導入していたクラウドサービス、
アマゾン
ウェブ サービス
(AWS)
を利用。同社が利用方針を決定した後、
AWS は 2012 年 5 月に SAP システムのプラットフォームとして正
式に認定されました。AWS を SAP ERP の本番環境で商用利用
する事例としては、ケンコーコムが日本で初となります。
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導入プラットフォームに
クラウドサービス
アマゾン ウェブ サービスを採用
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会社紹介
導入の背景 /目的
SAP 選択の理由
導入ハイライト
ソリューションの活用
導入効果
ERP テンプレートとクラウドを活用し
10カ月でシステムを構築
導入プロジェクトは 2011 年 10 月にキックオフ。新設された ERP
一方、販売管理や在庫管理など多くの周辺システムとの連携には、
推進室を中心に、IT 部門、経理部門、物流部門のメンバーが参画
導入パートナーの NTT データ グローバルソリューションズが提
を活用し、
インター
案したデータ連携ソリューション
(EAI ツール)
し、
チームを組んで開発に当たりました。
フェースの開発工数を抑制しています。
基本的にはテンプレートの標準機能を適用する方針がとられま
したが、ケンコーコム独自の自動発注機能はアドオンで作り込ん
また、ハードウェアリソースを柔軟に追加できる AWS のメリット
点以上の商品を扱う当社にとって、自動発注は購買の核となる
プロトタイプ環境を構築し、
その後開発環境として引き続き利用。
でいます。ERP 推進室長の笹葉謙氏は「ロングテールで 19 万
も活用されました。具体的には、要件定義フェーズで AWS 上に
機能です。在庫管理や倉庫管理に大きな影響を及ぼすことがな
テストフェーズでは、テスト環境を新たに構築して開発環境に負
いよう、既存システムの機能を活かす方針で開発を進めました」 荷をかけることなく同時に複数のテストを実施。さらにシステム
と語ります。
に大きな負荷がかかるデータ移行フェーズでは、システムリソー
スを一時的に 2 倍まで高めることで移行時間を短縮しています。
今後の計画
「中堅企業向けテンプレートSAP Business All-in-One を
活用するとともに、ハードウェアリソースが柔軟に拡張できる
クラウドサービスのメリットを活かして開発負荷を軽減しました」
笹葉謙氏 ケンコーコム株式会社 ERP 推進室長
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SAP Customer Success Story | Retail |ケンコーコム株式会社
概要
会社紹介
導入の背景 /目的
SAP 選択の理由
導入ハイライト
ソリューションの活用
導入効果
円滑なデータ連携により
日次会計処理時間を短縮
2012 年 8 月に本稼働したケンコーコムの新会計システムと購買
応え、セキュリティ対策がしっかり整っている AWS 上で十分な対
策を施しておけば、過剰な心配をする必要もありません」
(新井氏)
システムは現在、AWS のクラウド上でほぼ滞りなく運用されてい
ます。オンプレミス
(自社構築型)
と変わりないパフォーマンスを
発揮しているため、ユーザーがインフラ環境を意識することはあ
SAP ERP を核としたシステム統合により、EC サービスの受注か
りません。また、クラウド上でシステムが稼働することで、セキュリ
ら販売、在庫、購買、倉庫、会計までの円滑なデータ連携が実現し
ティについてはかえって安心感があるといいます。
ています。
「以前から業務システムを AWS に移行してきた経験がありました 「従来環境では翌日の夕方まで把握できなかった日次の会計処理
が、翌日の朝には確認できるようになりました。SAP ERP に移行
から、
クラウド環境に基幹システムを置くことにも不安はありません
したことで、購買の核となる自動発注の仕組みが以前に比べてか
でした。むしろ、複雑なセキュリティ環境を自社で整備することな
なり安定し、運用面での不安が解消されました」
(笹葉氏)
く運用できるメリットを感じています。顧客からの高度な要求に
今後の計画
「SAP ERP 導入により、業務の効率化とシステムの安定化が
実現しました。今後もさらにシステムを強化し、
ビジネススピードを加速させていきます」
新井達也氏 ケンコーコム株式会社 取締役 IT 本部長
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SAP Customer Success Story | Retail |ケンコーコム株式会社
概要
正確な在庫量を即座に把握
会社紹介
導入の背景 /目的
SAP 選択の理由
導入ハイライト
ソリューションの活用
導入効果
今後の計画
業務面での効果は、データのリアルタイム化と可視化による業務
また、システムが分散している環境では検証項目が多く、監査で
で確認していた「経理在庫」と
「システム在庫」がリアルタイムに
現し、信頼性が向上したことも導入効果のひとつです。
は厳しく審査されていましたが、SAP ERP によって IT 統制が実
効率の向上に表れています。以前の環境では日次のバッチ処理
連動。正確な在庫量が即座に反映されるようになりました。たと
えば、仕入先から問い合わせが入った場合など、物流部門の担当
者が、正確なデータをもとに、即座に回答できるようになったこと
は、大きな効果です。
システム面の効果としては、AWS への移行によって IT コストを
削減したことが挙げられます。
「初期導入費と 5 年間の想定運用費を合計した金額は、オンプレ
ミスで導入するケースと比べて約 65% 削減できたと考えています」
また、以前の環境では売上原価や粗利などのデータ反映に時間 (新井氏)
がかかったり、完全に正確ではなかったため、迅速な判断が行え
ない部分がありました。
また、サーバやストレージを自社で管理する必要がなくなり、さら
このデータを利用して、
すばやく最適な判断が下しやすくなったと
るシステムのアップグレードやリプレースなどの作業は大幅に削
「新システムでは、売上原価や粗利が正確な数値になったので、 に複数のシステムを SAP ERP に集約したことで、IT 担当者によ
減。空いた時間をデータの精度向上や新機能の追加などの業務
思います」
(笹葉氏)
に配分できるようになっています。
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ケンコーコム株式会社
概要
会社紹介
システム連携強化と
大量データ分析を推進
導入の背景 /目的
ケンコーコムでは今後、その他の業務システムと SAP ERP との
SAP 選択の理由
導入ハイライト
ソリューションの活用
導入効果
今後の計画
連携を強化していく予定です。
「次のステップでは、ビジネスのコアとなる販売管理システムと
倉庫管理システムを再構築し、SAP ERP を核としたシステムと
統合させていきます。クラウド化していない業務システムもリプ
レースのタイミングで順次 AWS に移行し、可能な限りシステムを
(新井氏)
AWS 上で稼働させようと考えています」
データの有効活用も次のテーマです。今後は SAP ERP を始め、
あらゆる業務システムに蓄積されていくデータを一元管理する情
を導入。販売実績の分析やレポート
報系データベース
(DWH)
作成などを実施して、EC ビジネスの成長を支えていく方針です。
スピーディかつタイムリーな商品供給が求められるケンコーコム
にとって、SAP ERP を核とした統合業務システムが果たす役割
49009666(SE/12/11)
はますます拡大していくことになります。
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