急成長する 中国 インド 新興スマートフォンメーカの全容 -中国国産メーカ 24 社 インド国産メーカ 8 社及び Smart Phone714 機種の徹底解明- 発刊日: 2013 年10 月21 日 体裁: A4 判 106 頁 価格: 95,000 円 (税込 102,600 円) 調査の狙い Smart Phone 市場は Samsung と Apple がシェア争いを繰り広げ、絶えず新モデルの話題がネット でも取り上げられている。売上、収益面をみる限り両社の絶対有利は動かないが、2012 年以降数量 ベースでは 2 社の伸びに迫る勢いでアジアメーカが浮上してきた。 アジアでは中国の Smart Phone 普及が急速に広がり、国内を地盤とする中国国産メーカが国内需要 を背景に販売台数を伸ばし、2013 年にはグローバルのトップ 10 に中国メーカ 4 社がランクインする ことは確実になった。インドは Smart Phone では出遅れているが、2013 年にようやく離陸の兆しが 出てきた。至近状況では低価格を武器にグローバルメーカを凌ぎ 4-6 月期でインド国産メーカが販売 台数ベースで 2 位、3 位に躍進した。国内需要 2.5 億台を擁するインドは今後急速にフィーチャーフ ォンから Smart Phone へシフト、2014 年以降中国を抜いて最も伸長率の高い国になる可能性がある。 本報告書「急成長する中国 インド 新興スマートフォンメーカの全容」は中国、インド国内の Smart Phone 環境、国産参入メーカ動向、端末メーカ個々の発展経緯、戦略を展望し、合わせて中国国産メーカ上 位 13 社、インド Micromax、Karbonn2 社の 2010 年~2014 年の販売台数実績・見通しを明らかに した。 メーカ動向とは別に中国の Smart Phone リリースモデル 641 機種(タブレットを含めると 668 機種)、 インドの Smart Phone 73 機種 (91 機種)の仕様を詳細に取り上げ、スペックごとに特長・傾向を 分布化した。中国、インドメーカがリリースする Smart Phone スペックは今後市場化が見込まれる 新興国向けローエンドの雛型になり、いずれ Smart Phone の主戦場を形成するものとみられる。 調査方法 既存データの収集、端末メーカ/オペレータの四半期業績報告書、端末メーカと部品メーカの直接取材 調査期間 2013 年 8 月~2013 年 10 月 調査担当;笹山徳光 パックリムリサーチ 〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町 1 番地 Tel ホームページ http://www.pacrimresearch.co.jp/ 045-201-9731 電子メール 株式会社 シルクビル 926 Fax 045-201-9781 [email protected] 調査結果の概要 中国 市場規模 中国国内の Smart Phone は 2012 年に米国を抜き、需要最大国になった。2012 年の中国の Smart Phone は全端末販売の 56%を占め、2013 年 4-6 月期では 80%を越えた。 Smart Phone の国産、外資比率は 2012 年で国産メーカシェアが 60%強に上昇、2013 年は 70% 前後に達するものとみられる。 市場の特長 中国の Smart Phone 市場は中国内で完結するエコシステムが成立。 中国では大半は Android OS で占められ、オペレータや IT メーカの中には Android をカスタマ イズし、独自の OS を構築しているケースもある。Android OS を利用する場合、一般に Google Play を通してアプリケーションをインストールするが、中国では独自のアプリがオペレータなど から複数提供されている。 2012 年のアクセスランキングでは Baidu 百度(検索)、Taobao 淘宝(ショッピング) 、Welbo 新浪微博 (SNS)が上位を占め、ネット検索、オンライン販売、SNS が Smart Phone を通して活 発に利用されている。ポータルサイトは Sina 新浪網、Tencent 騰訊網、Sohu 搜狐網、Wangyi 網易網が同様のサービスを提供。 Smart Phone 参入メーカ 中国政府によれば 2012 年末の Smart Phone 参入メーカ数は 380 社に上り、政府が把握していな い山寨機を含めると 400 社以上が参入。ただ 400 社の内、中国ユーザに認知されている国産メー カは 40 社以内とみられる。 国産メーカで上位シェアを占めているのはフィーチャーフォンから Smart Phone に軸足を移し たメーカが多い。Huawei、ZTE、Lenovo、Coolpad、Hisense、TCL、Konka、Haier、Amoi、 K-Touch 各社で、内 Huawei、ZTE、Lenovo、Coolpad、Hisense の 5 社が中華酷聯海と呼ばれ、 オペレータと中国ユーザの信頼感が厚く、ファーストティアを形成。 セカンドティアには Xiaomi、OPPO、Vivo、Gionee、Meizu、ZOPO、Koobee、AUX、JIAYU、 Changhong が家電ショップ、オンライン販売を中心に販売、中国国内では新興ブランドとしての 注目度が高い。 国産系内のシェア Huawei、ZTE のインフラ系メーカが Smart Phone 分野で先行し、Lenovo と Coolpad を加えた 有力 4 社が市場を牽引した。海外向けを含めた販売台数は 2010 年がほぼ 100%、2012 年でも 3 分の 2 を占有。4 社を除くその他国産メーカは 2014 年に有力 4 社に肉薄し、2015 年にはシェア 逆転の可能性が出てきた。特に国内向けでは 4 社寡占の構造が崩れ、海外向けに先行する形でシ ェア 50%の壁を切り崩すものと予想。 チップセット チップセットは Mediatek が過半を占め、 Mediatek と Qualcomm を合わせて全体の 80%を占有。 Mediatek のリファレンスデザインの BOM コストが Qualcomm よりも低いこと、ターンキーソ リューションによる開発設計が Mediatek の方が短時間で済むこと、また中国メーカと Mediatek の長年の信頼関係も Mediatek を選考する理由。 Smart Phone スペック (641 機種) 各メーカの平均店頭価格は 1,000 元台が多く、調査 365 機種の平均店頭価格は 1,309 元。 CPU コアでは 2011 年がシングルコア、2012 年下半期以降のリリースモデルにデュアルコアの採 用が広がり、2013 年上半期ではデュアルコアとクアッドコアの搭載が拮抗、下半期にはクアッド コアが主流を占める勢い。 インド 市場規模 2012 年は全端末需要に対し Smart Phone 比率は 7-8%、2013 年は 14%前後に。2012 年の国産 化比率は 14%、2013 年は 45%に伸長する見通し。インドの Smart Phone 市場は 2013 年から本 格化し、国産メーカの中では Micromax、Karbonn、Spice が先行。 市場の特長 インドの Smart Phone は中国に比べ普及率は低い。Smart Phone が普及しない背景として 3G 展開の遅れもあるが、インドでは 90%以上のユーザがプリペイド利用であること、オペレータに よる Smart Phone に対する助成金制度が確立していないことも普及を妨げる要因。 Smart Phone 参入メーカ インドの国産メーカは Micromax、Karbonn、S Mobility/Spicey、Lava /Xolo、Lemon、Maxx、 Videocon、Zen、Olive、Rage Mobile 各社がフィーチャーフォンを販売、Smart Phone への参入 は現在 10 社以内に留まっている。大半のインド国産メーカはデザインスタジオをもっているもの の、フィーチャーフォンを含め端末開発、R&D 支出がほとんどなく、生産についても自社生産の ウエートは少なく、中国、台湾からの完成品輸入が大半を占めている。一方で国内では流通支配 という圧倒的なアドバンテージを有している。 資料目次 I 要約 ………6 ② Smart Phoneの展開 ………70 II 中国の新興Smart Phoneメーカ動向 ………11 ③ リリースモデル一覧 ………71 1章 中国Smart Phoneの市場規模推移 ………11 6 Meizu魅族 ………72 2章 Smart Phoneの参入メーカ ………12 ① 概況 ………72 3章 有力4社と国産新興メーカとの競争力格差 ………13 ② Smart Phoneの展開 ………72 4章 中国メーカのSmart Phoneシェア推移 ………15 ③ リリースモデル一覧 ………73 5章 Mediatekがリファレンスデザインをリード ………17 7 Koobee酷比 ………74 6章 Smart PhoneのWebサービス環境 ………18 ① 概況 ………74 7章 異業種のSmart Phoneへの参入 ………19 ② リリースモデル一覧 ………75 8章 オペレータ主導の流通体制 ………20 8 AUX ………76 9章 オペレータによる助成金政策 ………20 ① 概況 ………76 10章 中国Smart Phoneモデルの特長 ………22 ② リリースモデル一覧 ………77 1 店頭価格は1,000元台が中心 ………23 9 Doov ………78 2 リリース時期 ………24 ① 概況 ………78 3 圧倒的なAndroid OS ………25 ② Smart Phoneの展開 ………78 4 データ通信 ………26 ③ リリースモデル一覧 ………78 5 アプリケーションチップセットはMediatekが過半を占有 ………27 10 ZOPO ………79 6 採用チップセットのCPUコア数 ………29 ① 概況 ………79 7 2013年は4インチ、5インチのパネルサイズ ………30 ② Smart Phoneの展開 ………79 8 カメラ画素数8MPを搭載したモデルが増加 ………32 ③ リリースモデル一覧 ………79 9 2013年の平均筺体重量は144g ………33 11 纽曼 ………80 10 2013年下半期の平均電池容量は2,000mAhを越えた ………34 ① リリースモデル一覧 ………80 11章 中国国産有力メーカ ………35 12 Boway 邦华 ………80 1 Huawei华为 ………35 ① リリースモデル一覧 ………80 ① 概況 ………35 13 Changhong 国虹 ………81 ② Smart Phoneの展開 ………36 ① リリースモデル一覧 ………81 ③ リリースモデル一覧 ………38 14 JIAYU ………81 2 Lenovo联想 ………40 ① 概況 ………81 ① 概況 ………40 ② Smart Phoneの展開 ………81 ② Smart Phoneの展開 ………41 15 Haier ………82 ③ リリースモデル一覧 ………42 ① リリースモデル一覧 ………82 3 ZTE ………43 16 HIKe ………82 ① 概況 ………43 ① リリースモデル一覧 ………82 ② Smart Phoneの展開 ………44 17 Hosin ………83 ③ リリースモデル一覧 ………45 ① リリースモデル一覧 ………83 4 Coolpad酷派 ………48 18 Konka ………84 ① 概況 ………48 ① リリースモデル一覧 ………84 ② Smart Phoneの展開 ………49 III インドの新興Smart Phoneメーカ動向 ………86 ③ リリースモデル一覧 ………50 1章 インドSmart Phoneの市場規模推移 ………86 5 TCL/Alcatel ………52 2章 国産メーカの参入動向 ………87 ① 概況 ………52 3章 中国メーカブランドのインドSmart Phone市場への浸透 ………88 ② Smart Phoneの展開 ………52 4章 インドSmart Phoneモデルの特長 ………89 ③ リリースモデル一覧 (TCL) ………54 5章 インドSmart Phoneメーカ ………95 ④ リリースモデル一覧 2(Alcatel) ………55 1 Micromax ………95 6 Hisense ………56 ① 概況 ………95 ① 概況 ………56 ② Smart Phoneの展開 ………96 ② Smart Phoneの展開 ………56 ③ リリースモデル一覧 ………96 ③ リリースモデル一覧 ………57 2 Karbonn ………98 12章 中国国産新興メーカ ………58 ① 概況 ………98 1 Xiaomi小米 ………58 ② Smart Phoneの展開 ………99 ① 概況 ………58 ③ リリースモデル一覧 ………100 ② Smart Phoneの展開 ………59 3 Spice ………101 ③ リリースモデル一覧 ………60 ① 概況 ………101 2 Gionee金立 ………61 ② Smart Phoneの展開 ………102 ① 概況 ………61 ③ リリースモデル一覧 ………102 ② Smart Phoneの展開 ………61 4 Xolo ………103 ③ リリースモデル一覧 ………62 ① 概況 ………103 3 K-Touch天语 ………64 ② Smart Phoneの展開 ………103 ① 概況 ………64 ③ リリースモデル一覧 ………104 ② Smart Phoneの展開 ………64 5 Lemon ………105 ③ リリースモデル一覧 ………65 ① 概況 ………105 4 Vivo ………67 6 Maxx ………105 ① 概況 ………67 ① 概況 ………105 ② Smart Phoneの展開 ………67 7 Videocon ………105 ③ リリースモデル一覧 ………68 ① 概況 ………105 5 OPPO ………70 8 Zen ………106 ① 概況 ………70 ① 概況 ………106
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