沖縄統治に関する布告 • 布令 指令•

ル ウ イ ス ・P ・オ l ア
副官軍務団大尉
米民政官府
沖縄統治に関する布告
これに答える。
聞かれたがその時民政府法令に就いて疑義の点があげられたから
一一九五一年六月十四日沖縄民政官府主席民政官に依って会合が
沖縄群島議会議長殿
一九 五一年六月十四日
沖縄民政官府
琉球列島米国民政府
法令の解釈について
W
二 左の事項を御参考までに御知らせするから御指導願い 二い
。
ー舟ー
n
告
法規の解釈
寸
布令
指令
廃止しない限り、現在なお、その効力を有す。
し、一九 四五年に制定した米国海軍布告と称する諸布告は 、特に
現在一般的に一連番号を附してあるのは、特別布告と称す。但
号を附す。
に発布する同一種類の法規のみである。布告には型態別に一連番
に関し発布する。布告を廃止、修正若しくは代替し得るのは、後
布告は民政副長官が署名公布し、占領政策の最も重要なるもの
•
2 刑罰規定の制定
創設、賦与
1 人民、政府 若しくは他の機関に対する立法、 司法、行政権の
要とす。
を帯びた規定からなり、次の如き題目は、概して立法的権能を必
布令は全琉球人若しくは一部琉球人に効力を有する立法的性格
ニ布令
•
198
税法の 制定
現行制定法の改廃
5 布令は 、民政副長官が署名し公布す。現在琉球列島に於て 、
法規に署名し 、公布する権限は副長官のみに委任されている。
布令には 一連番号を附す。
三民政府指令
す。
民政副長官の権限により、琉球列島住民に責任、義務、特権、
権利を賦与するには、前記一、二、三、四以外に 、民政府若しく
は﹁民政官府﹂は 、如何なる公式指示も発布する こと が で き な
本条項は ﹁琉球政府﹂職員に対し 、機 構 の 内 部 規 定 や 情 報 の
沖 縄 に お け る現 在 有 効 な布 告 ・布令・
為、覚書 、回 覧、文書 、価格標準表、特 別運 用手続その他占領命
、 正当なる権能を いささかもさまたげるものではな い。
令に関 し
指 令 一覧
民政府指令は 、民政副長官が 、﹁ 琉 球 政 府 行 政 主 席 ﹂ に 発 布
し
、 主席若しくは﹁琉球列島﹂内の各機関並びに個人の行為を指
示する立法的性格を有しない行政命令である。民政府指令は 、概
して 、布告に定められた非立法的規定 を補 足 す る 行 政 規 定 で あ
一布
布告
番号
一米国海軍軍政府布告
七一 財産の管理
・四・
一
一
四五 ・四・
・ ・王
・ ・五
七
四口
七
四口
一
一
五
四
発布年月日
土 施行年月日
ろ。指令は 、全琉球に適用することがしばしばあるが 、地域的事
情又は特殊の慣行が認定されると 、斯かる条件 、慣行等に対する
詳細な適用は 、民政府の下級機関若 しくは各群島の﹁民政官府﹂
に委任する ことが出来る。 民政府指令の発布権は副長官に委任さ
れている。指令には毎年新しく 一連番号を附す。
四命令
命令は布令若しくは指令に附随し 、布令或は指令の広範に百一る
規定の限度において 、特殊手続、制限 、人事、事件若しくは活動
一米国軍 政府特別布告
二三 一 政党について
王 六・
ニ
一
一
・
一
五
でニ ・
仁 コ 三E
に係るものを規律す。命令は次の如く厳密に限定す。
1 一 地 方の固有事情により必要と判断する補足的事項
一琉球列島米国民政府布告
八一 土地所有権
一三 琉 球 政 府 の 設 立
7
9
9
・六・一
一
五 ・四・
一
ニ
五 千五
ニ
一
五一
・
Cコ 三E
=
五
一
で一
で九
五
二二
、 認一川を得る余裕のな い緊急事項
2 副長官に照会 し
二六軍用地域内に於ける不動産の使
用に対する補償
三三
三E
此 の 種 の 指 示 を 緊 急 命 令 と 称 す 。 命 令 は ﹁ 民 政 府 民 政 官﹂が
、 その写 しは、総て直ちに民政副長官の
﹁各群島政府 ﹂ に公布 し
琉球列島の地理的境界
ニ
ニ
名
下に送附す。
三E
題
米国民政府上訴審裁判所
三五
ノ
ス
、
t
:
:
I
止と
二七
三E:三E:
J¥
4 3
命令には 、その発布(民政官府)が毎年新 しく 一 連 番 号 を 附
三三
三E
アメリカの沖縄統治制度
f
f
s二 部
米国民政府民事裁判所
米国民政府刑事裁判所
五
八 ・七・ ニ一
五
八 ・?ニ一
五
八 ・ ? ニ一
二
五
八・? 一
六
三 ・八・ 六
六
ニ
・ 七
・一
ニ
ロ
六一ニ・一六
六
回 ・ ? zc
六一子八 ・六
六一一・七・=一口
六一・ニ・一六
キヤラウェイ高等弁務官の就任
英語センターの設立
六
四 ・七 二
ニ
ロ
六十
︿・一一・一一
について
民政府裁判所に出頭する弁護 士
に伴う布告
両大東島の土地所有権について
六
六 ・一一ニ
航 海規程│難破船及び沈没船
労働賃金支払用委託金
一九五O年七月 一日から一九五
二年四月二十七日に 至るまで 、
己
吾一・一ニ ・三
五=7? 一
吾
一・?一
五一ニ・=720
円
吾
一 ・一・ =0 五 ・ ニ・一
ニ
一
五
三・ ・
一
一
吾 7 z・
一
一
一
=
王子=7ニ五五一二・=了一=一一
主
コ
一 ・七・ニ一
吾一・一口・一
200
九八
一O三
一O五
米国政府によって使用された 、
琉球人私有地の賃貸契約の締結
土地の埋立
五=一・?ニ 一
及び借地料支払の履行権限
琉球所得税
五三・八・一八
一O六
琉球人被用者に対する労働基準
法人税
五=一・一ニ・九
吾一・八・=五
一一六
用に対する補 償 (施行規則)
軍用地域内における不動産の使
公 道 附 近 の 建設 工事
及び労働関係令
一一四
一一五
一一七
一二O
五
四・一一
五
回 ・子一 五
個人所有に係る自動車の公道通
琉球列島出入管理令
王
国 ・ =・
一
五回・ニ・一五
一一一六
吾
一 ・一千一
一二五
五回・子ニ六
四
八 ・五
五回・一一・一九
五
回 ・四・一
五(︺・六
通信事業
五
回 ・ 千二六
四八・王 ・四
一二八
琉球電力公社の設立
罰則
る示威行進及び集団行列並びに
行税支払
五一・四・一
一二九
五(︺・六・一
署名年月旦施行年月日
ア ソ ガ l高等弁務官の就任に伴
琉球銀行の設立
現行法規の罰金刑
歯科衛生士法
琉球列島米国民政府布令
琉球大学財団
伝染病の取締について
介輔制の 廃 止
歯 科 医 師 助 手 の 廃止
豆一・一・一九
五一・四 ・一
王
四 ・回二石
五一・五・五
一
一
主
回 ・ 三・
五一 ・ 四・一
一
一
一
一
一
王国・四二一七
五
五
一
・ ?一
琉球列島商船出入管理令
五一 ・ 手
五747一一一
一
一
一
一
一
五一・六 ・ニ
(
︺
禁止される又は許可を必要とす
五一・九・一=
五
回
・ 一一・一一
琉球政府章典
五五・=了一五一
五千
・
一一
一
一
五
ニ ・ 四・一
手続令
一
一
一
・
七
歪 ・一・
一
=
王子ニ・ニ九
五ニ・八・一一七
五回・一一・九
五千九・20
王子 一0・四
所有者不明土地の登記
金融機関の会計検査施行の責任
五一丁一0・==
一
名
琉球民裁判所制度の民事裁判権
-
プu
五
一
千
ニ ニ プU
琉球列島における受刑者の釈放
三E
乙三正E
う布告
寸3
琉球民警察官の逮捕権
四四
布令
番号
題
米国軍政府布令
ぷ入
五九八
七
五二九
布
八八六五五四四四 三
七 五 八 八 O六 = 一 一
一四四
一四六
刑法並びに訴訟手続法典
市町村非細分土地の登記につい
て
一四七一
琉球住民の渡航管理
一六O一 琉球人でその土地を軍事上の目
的に使用されている者の移住に
関する 資 金の特別会計
看護学校並びに看護婦の免許に
米合衆国土地収用令
一六
一六四
土地の調査又は測量のための立
関する布令
一七一
入権限
一琉球列島高等弁務官布令
六一米国民政府上訴審裁判所
五
八
・
九
・
一
ニ
五
八
・
九
・
一
ニ
五八・九・一=
三九
三七
三五
三四
警察局設置法
緊急災害復旧資金特別会計
銀行、銀行業務及び信用供与
末梢石油製品
干潟の管理について
六
一
・
一
ニ
・
六
六
一
・
一
口
二
五
六
(
︺
・
一
ニ
・
一
六
六
(
)
・
九
・
一
ニ
六
一
・
一
ニ
・
三
口
ニ
五
六
一
・
一 0・
六
(
︺
・
ニ
・
一
六
(
︺
・
九
・
一
五
七
・
一
A
五千七・ 一
四O
労働者災害補償
一
九
五
十
︿
・
一 0・
去
ァ
ニ
・
一
一
=
一
・
一
玉
・六
七
五
・干 一
二
八
五
・
千
四
八
五
五
八
・
九
・
=
一
五
八
・
九
・
一
六
五
八
・
九
・
一
六
五八・九・一六
ニ
七
五
八
・
一 0・
六
一
・
一
一
一
・
一
五
六
五
・
一
千
二
六
六千一二・四
六
一
千
=
一・
ニ
六
・
一
ニ
・
ニ
六
ニ
一
六
六回 0・一二︿
一
・
六
一
千
一
ニ・
四
六千九・一
琉球船舶規則
六
三
・
一
千
三
︿
基金募集の宝くじについて
いについて
一米国軍政府指令
六一千九 ・
一
ニ
一
玄ァ一・一
口
・
一
・
一
口
四八・四・七
四八・四・七
署名年月旦施行年月日
七
六
六一千九二三
六
回
・
一 0・
一
四
五七一
指令
番号
五九一 麻薬類の取締り
六O 一 琉球人の講和前補償請求の支払
五八一
五O一 逃亡犯罪人引渡しについて
五六 一 高等弁務官法令の廃止について
気事業法 ﹂の改正
・
一
=
・
一
五
六
六ニ・九・一
一九五二年立法第三十九号﹁電 一
(
・
一
・
・
一
・ 2︺
口
一
=
六
一
六
六一・八・一
六一・八・一 一
八
五
六
・ 一0・
四二
災害復旧特別会計
王子四・﹂
一 一 琉 球 列 島における外国人の投資
五
八
・
九
・
一
五
五
九
・
一
・
一
三
四六
四三
ZO-
五
五
・
八
・
一
一
一
一
九
塁
︿
・
一 0・
五
六
・
一
口
・
一
九
若・千三
歪
]
・
六
・
一
玉
五八・干=一
一 一 一 琉 球 列島における外国貿易
五
八
・
一
口
二
一
七
五八・九・四
通貨
一七物品税法
八一琉球水道公社の設立
O一 銀行
一
一四
五
九
・
一
・
一
=
一
一九一琉球財産の管理
一琉球列島米国民政府指令
一一三区
・
一
・
一
二
五一自動車の登録
一一一労働関係委員会の行政事務取扱
ー
フ句フ可
九
五
五
九
・ 一
ニ
ヱ
︿
五
九
・
一 0・
一
一
一八暫定借地権の取得
五
九
・
一7
三区
豆
九
・
一
・
ニ
一
賃借権の取得について
ニ
一
五
九
・
九
・
三
(
)
三E
五
回
・
六
・
=
一
フ宍
一九琉球列島米国土地裁判所の設置
琉球開発金融公社の設立
王国・穴
ー
ア『
について
二五
二O
機関
永住許可について
一一三五
フ可
・六・
一
︺
(
六
六?? 一
・.
一
・.
三三
プU
合同石油審議会
名
.
t
、
寸3
題
・.
フ可
・
六
・
ニ
四
副六 0
三丘三包
指
三ff.とEr.
六
(
)・五
・
ニ=
一
採掘権及び試掘権の管理
五
三五三広
一
一
二
三
一
一
一
201
アメリカの沖縄統治制度
第二部
一
/
、
/、
ー-L・-'-"
琉球列島への転籍
五千七・六
王国・
一
一
五九 ・ ニ・
一
一=
一
一
一
? ニ
戸籍に関する文通
五九 ・ 四 ・
回・
一ニ
五九 ・ 七 ・
一回
六
一7
五回 ・ 七二=一一
五一
千 七
・
八
一
五九 ・ で 一 一
一
一
五九 ・ 四 ・ ニ
五八 ・ 七 ・ 一
六 =・ 四 ・
一
一
一
丘ヒ
Eコ
一九 四 五 年 四 月
一日
米国海軍軍政府布告第七号
改正一九四九年 六 月 二 八 日
﹁遺棄財産﹂ なる用語は其の財産の権利
、 所有権又は権益を有す
されたる総ての財産を含む。
の支配権を行使したるもの及び財産管理官 に依 りて国有財産と決定
産にして米国以外の国家が其の本来の権益を有し、且つ 、其の本来
権益を有する総ての財産又は米国 以外の国家に依り て所有、支配 、
管理されたる総ての財産或は会社、商会 、組合、協会及び団体の財
﹁固有財産﹂なる用語は米国以外の国家が其の権利 、所有権又は
したるものと決定されたる総ての財産を含む。
る者に依りて遺棄されたる総ての財産及び財産管理官に依り て遺棄
む
。
は有形又は無形の総 て の種類及財産上の権利 、所有権又は権益を含
本布告又は本布告に関する総 て の場合に於て 、
﹁ 財産 ﹂な る 用 語
第一条 用語の解説
ミツは左の如く布告す。
本官米国太平洋艦隊並びに太平洋区域司令長官兼米国軍占領 下 の
南西諸島及其の近海軍政府総長米国海軍元帥シ l ・ ダ ブ リ ュl ・ニ
米国軍占領 下 の南西諸島及其の近海住民に告ぐ。
財産 の管 理
布
1
証人及び陪審員に対する報酬及
び手当の支給、裁判所費用 の支
払並びに 代金の査定につ いて
裁判所の指定 した弁護人に対す
る支払 いに ついて
米国が権利を保有又は取得する
土地 に関する登記につ いて
て
日本国県有森林地の管理につい
琉球列島高等弁務官指令
一
一
20
2
第二項如何なる者も木布告に所属する財産の権利、所有権及び
の報告書を提出すべし。
国際公法の下に賠償無くして時取し得る総ての私有財産及び財産管
の認承無くして斯る財産の評価、使用及び収入に対し実質的に
権益を有し又は保管、支配及び執行権を有する者は財産管理官
﹁国際公法の下に賠償無くして略取し得る私有財産﹂なる用語は
理官が国際公法の下に賠償無くして略取し得る私有財産と決定した
財産管理官は本布告の執行及び運用に関し必要なる総ての命令、
第六条命令発布の権能
し
。
士官に委託する事を得。斯る士官の行動は財産管理官と見倣きる可
財産管理官は其の権能の一部又は全部を該島指揮官の幕僚民事課
第五条権能の委託
官に引渡す可し。
総ての者は財産管理官に依りて要求されたる場合は之を同管理
第三項本布告に所属する財産の保管、所有及び支配権を有する
し
。
影響する如何なる行動を取る事又は取らるる事を能わざる可
る総ての私有財産を合む。
﹁財産管理官﹂なる用語は我が軍政府長又は其の政府長に依り財
産管理官として任命されたる他の士官を含む。
第二条財産管理官に委任する財産
本布告の有効期日より軍政府下の区域内に於ける左の財産は財産
管理官に委任す。
w
川
総ての遺棄財産
制総ての国有財産
約国際公法の下に賠償無くして略取したる総ての私有財産
第三条財産管理官に委任されたる財産に関する報告の責任
総ての者は本布告第二条に依りて財産管理官に委任されたる財産
の存在及位置に関する知識を有する場合、其の財産の位置を明記し
範囲に於て財産管理官の負いたる手数料、費用及び経費、回収又は
規則及び規定を発布する 事 を得。又前記条項の一般性に影響せざる
行の権利の行使を継続すベし。斯る者は斯る財産を維持し又は
び執行の権利を有する総ての者は其の財産の保管、支配及び執
は間接の如何なる損失に対しても之を賠償す可き責任を有せず。但
其の他の者が斯る財産の支配権獲得の理由に依りて生じたる直接又
生ずる如何なる損失文は損害に対しても或は斯る財産の所有者又は
に対し又は其れに 関係あ る如何なる者に対しても或は斯る財産より
軍政府及び其の官憲は本布告に依りて支配さる可き財産の所有者
第 七 条 軍 政 府 の 保護
て要求さる可き代償の回収に関する規定を作成することを得。
財産管理官が本布告の下に為したる事務又は履行したる奉仕に対し
たる説明書を直ちに同管理官に報告すベし。
第一項本布告に所属する財産の権利、所有権及び権益を有する
第四条財産管理官に委任されたる財産の維持及び引渡に関する責
任
総ての者は其の財産の引渡命令に接する迄斯る権利、所有権及
其れに必要なる手段を講じ、斯る財産の記録を保持し財産管理
び権益の所持を継続し、本布告に所属する財産の保管、支配及
官の要求に応じて其の財産の運用、管理及び執行に関する定期
203
アメリカの沖縄統治制度
第二部
琉球列島で公明正大な選挙を期するため琉球における政党の政治
活動に関する諸規定を発布するのは必要 と思われるので 、本官北緯
O度以南南西諸島、並びに 近海諸島唄軍政府長官、米国陸 軍准将
一
=
フレデリ ツク ・L ・へイデン は ここ に左 の通り布告する 。
204
し軍政府の如何なる官憲も軍政府及び米国政府に対する 責任より免
がるること能わず。
第八条削除
第九条取引を無効にする権能
第 一 条 ( 定 義)本布告に 関す るあらゆる場合において、﹁選挙﹂
とは、 総選挙、特別選挙、予備選挙を含む。 ﹁候補者﹂とは政治
財産管理官は本布告或は如何なる者又は敵国政府に課せられたる
文は課せらる可き如何なる 責 任、罰金及び刑罰をも無効、回 避又は
的役職への 選任の ための選挙に当り、その名前を届出た伺人をい
はすべて価値あるものの支払、分配、借用、立替、寄託、または
予約、 貸与、立 替ま たは寄託を含み、﹁費用﹂とは金銭、もしく
﹁寄附﹂とは金銭もしくは、すべて価値あるものの贈与、寄附、
。
主
汁ノ
廃棄の為めに 為されたりと信ずる財産に関し如何なる場合に為され
たる取引と臨も命令を以て該取引を破段、無効又は無用とする事を
得
。
第十条有効期日
本布告は占領地域内に於ける各島又は其の一部に於て発布された
﹁
政 党﹂と は候補者の当選に影響を及ぼす、あるい は及ぼさ ん
贈与を含む。
とする目 的をもって寄附を受け 、または費用を支出する委員会、
る日より有効と す
。
於
府、並びに軍政府の本部へ提出すること。
C 政党の目的、並びにそ の事業綱領を 明確に文書に して各民政
府、並びに軍政府の本部へ提供すること。
B 政党役職員、並びに 実行委員の遺漏 なき現行一 覧表を各民政
各月十五日にその前月分の写 しを検証のうえ 、各民政府、並び
に軍政府に提出する こと 。
A 政党の受けた 寄附及び 出費の詳細、かつ正確な経理をなし、
第 二 条 ( 政 党 の 職責﹀琉球列島における琉球住民の 政党はすべて
集団を含む。
﹁人﹂ とは、個人、組合、法人及びその他の人 、団体も しくは
組合または団体を含む。
ニミツ
米国太平洋艦隊及び太平洋区域司令長官
米国海軍元帥
兼南西諸島及び其の近海軍政府総長
政党について
一九四七年一 O月 五 日
米国軍政府特別布告第二十三号
改正一九四九年六月二八日
北緯三O度以南南西諸島、並びに近海島唄住民に告ぐ。
2
D その支持する全候補者の姓名を公表し、その旨文書により各
第五条(総則﹀本布告のいかなる条項も軍政府の法令、布令、指
なすことができる。
め、屋内外を悶わず、八ムの会合、公の集会、その他の公の集合を
E 寄附、費用の計理報告書、政党役職員、並びに実行委員一覧
令、命令、規程等の制定、廃止、または改正にたいし平穏に請願
民政府、並びに軍政府の本部へ通知すること。
表、政 党の目的、事業、綱領、及び候補者名は提出の日より二
することを禁止するものと解してはならない
第六条削除
のではない。
また琉球住民の公務員の適否を公明に論議することを禁ずるも
ω
年間は、各民政府本部の公記録の一部として公衆の閲覧に供す
ること。
員により
ため必要と見なされる命令、または規程を作成することができ
第七条︿命令作成権﹀軍政府副長官は、本布告の目的を達成する
第三条(政党の行動の制限)琉球の政党はその役職員もしくは党
A 琉球に対する連合国の政策、または琉球もしくは琉球住民へ
所管
ウィリアム・
軍政副長官陸軍大佐
H ・クレイグ
准 将 フ レ デ リ ツ ク ・ L ・へイデン
琉球列島軍政府長官、米国陸軍司令長官
第九条(有効期日﹀本布告は一九四七年十月五日から実施する。
一九四七年十月五日署名公布する。
盾ゃあい昧な点が生ずる場合は英語原文を木休とする。
他の布告、命令、または規程の英語原文とその翻訳文との聞に矛
第八条(翻訳)本布告、または本官の権能の下に発布されたその
る
。
の軍政府の政策に対し敵意、または有害なる、あるいはこれら
の政策を非難し、もしくは軍政府の指令においてなす各民政府
の行動を非難する政治目的をもって演説をなし、あるいは印刷
物、手記物の流布をなさないこと。
B 適用すべき選挙法の罰則が、発布せられたとき、これを犯す
ことを共謀し、企画し、教唆もしくは勧告し、または自らこれ
を犯さないこと。
C 候補者その他の人を誹設中傷しないこと。
D 軍政府の法律、布告、指令、命令、または規程等の違反を悠
湿しないこと。
け、または受諾しないこと。
E その候補者の選挙に関して銀行、または団体からの寄附を受
F投票をなし、またはこれを控え、あるいはまた候補者のため
にもしくはこれに反対して投票するよう何人に対しても贈賄を
たし、あるいはなすことを申出ないこと。
第四条ハ公の政治的会合﹀琉球住民の政党は、政治運動推進のた
205
アメロカの沖縄統治制度
第二部
土地所有権
民政府布告第八号
一九五一年六月一一一一日
改正一九五二年四月七日
第二通には同様﹁税務署﹂、第
土地所有権-証明書原本の通知書は、三通作製する。
第一通紙面には﹁土地登記所
一つの土地に対して、二つ以上の所有権証明申請がある場合
は、市町村長は、土地所有権証明書を発行しないで各申請者に対
して、右の土地所有権について異議申立のある旨を通知する。
得権を申請する場合 、右申 請書は法定に於て真の土地所有権を決
裁判所が土地所有権を決定したら裁判所書記は 、裁判所の判決
の人に知らさなければならない。
ま該土地の所有権について訴訟継続中なる旨の告知文とし、凡て
右通知書に基き土地登記所の関係台帳に記入せる事項は 、そ のま
宛に送付しなければならない。
右件について審議中の土地登記所、税務所、及び土地中央事務所
3右の様な場合は、その訴訟を取扱う裁判所の書記は、通知書を
のとする。
前に市町村長の発行せる土地所有権証明書よりも優先権を持つも
定するため 、当該管轄地区巡回裁判所に訴訟を提起しなければな
らない。右の場合 、裁判所が真なりと決定した土地所有権が、以
2 土地所有権証明書を所持する地主に対する土地所有権の健先取
土地所有権の認定 、証明、 登記に関する計画を尚一層効果的に完了
のて、本官、琉球列島民政副長官、米国陸 軍准将、ハ l リ l ・ピ
し得さし めるため 、右布告 を改正し度いと思う。
l ・シヤ l マン は、ここ に左の通り布告する。
管轄地区の沖縄巡回裁判所に於ける裁判によって之を処理する。
第一条一九五一年四月一日以降、土地所有権の要求は、総て当該
信用ニ久木
ー 一 九 五O 年四月十四 日付特別布告第三十 六号の規定に従い、市
する。
町村長は、所有権証明 書申請者に対して 土地所有権証明 書を交付
4
号を現状に即するものとするため又沖縄人をして沖縄群島に於ける
特別布告第三十六号発布当時には、予期しなかった状況や、存在
と認める。
1 記名調印せる土地所有権証明書は、法定土地所有権の証拠書類
第三条
記所、税務署、中央土地事務所に送付する。
市町村長は、土地所有権証明書の代りに右通知書を一通宛土地登
3
記の各官署に送付する。
﹂
三通には﹁中央土地事務所﹂と、
明記の上、市町村長がそれぞれ表
2
しなかった事情が、計画実施途中に生じて来た。特別布告第三十六
仕事は、大体計画通り完了した。
に示した沖縄群島に於ける土地所有権の認定、証明、登記に関する
一九五O年四月十四日付特別布告第三十六号﹁土地所有権証明﹂
沖縄群島住民に告ぐ。
3
206
文書一通宛を当該土地提記所、税務署、中央土地事務所に送付し
る正式地図を作製しなければならない。中央土地事務所は、土地
る九ゆる資料の総合綴込簿を保管すると共に土地所有権を明示せ
第七条一九四六年二月二十八日付指令第二二号に依って任命さ
登記所の従うべき規格手続きを示さねばならない。
なければならない。
右の各事務所は直ちに、裁判所の判決文書に従って関係書類に
れ一九五一年二月二十八日活動を停止した市、町、村、字の土地
冊数に分けて表紙を附し、地図其の他関係書類を添えて、中央土
請求委員会は、土地所有権申請に関する総ての記録原本を適切の
決定した真の地主に交付する。
記帳し、土地登記所は新に土地所有権証明書を作製L、裁判所の
第四条削除
地事務所に提出する。
員会は解散する。
右書類全部の提出を終えた時を以て市、町、村、字の土地請求委
1 土 地 登 記 所 を 再 開 す る 同 登 記 所 は 、 沖 縄 群 島政府法務部の管轄
第五条
内で事務を執る。登記所の数及び位置は沖縄群島政府が之を決定
土地所有権認定中央委員会は、その任務を完了したので、本布告
第 八 条 一 九 五O年二月一日付軍政府指令第一号に依り任命された
すべきものとする。
日本旧法の規定は、米国民政府布告、布令又は指令で廃止、変更
然しながら、本布告発布前に於て、右特別布告第三十六号
ο
本布告で示すものを除き、凡て以前実施した時の効力と同等の効
に従って実施せる土地所有権の認定、証明及其他の処置は、特に
する
第 九 条 一 九 五0年四月十四日付特別布告第三十六号は、之を廃止
効力発生の日を以て之を解散せしめる。
2 米国の沖縄占領当時有効であった不 動産の登録 、登記に関する
又は改正されたものを除き、まだその効力を有するものとする。
3 各土地登記所は、完全なる新規登記簿台帳、其の必要なる記録
帳簿を作製して之を保管する。
力を有すべきものである。
又最近の土地所有権計同で発行された土地所有権証明書関係の
地反土地登記所の関係帳簿に記帳する。
関して故意に虚偽の陳述又は申請をした者は、重罪と認め、裁判
承知の上で故意に之を受取ったり、又は土地所有権証明書発行に
第十条不正の主張に基き発行された土地所有権証明書六ることを
書類及所有権異議申立についての通知書類は、それぞれ土地所在
4 本布告の効力発生の日以降、沖縄群島の土地についての譲渡、
所の定むる所に従い五万円以下の罰金又は二年以下の禁銅又は両
移管、放棄、負担又は抵当に関する書類の写各一通又は沖縄群島
内の土地所有権に関する書類の写各一通は、右行為執行後三十日
一九五一年六月一日とする 。
刑に処する。
右民政長官の命に依り発布する。
第十一条木布告効力発生の日付は、
以内に当該管轄土地獄記所が之を級じ込んでおかねばならない。
沖縄群島政府の中央土地事務所は、沖縄群島の土地に関す
文右事務所は、同所備付の関係帳簿に右の旨記帳したければなら
﹁九、。
、
4'h U
第六条
207
アメリカのi"'
I
品目統治制度
第二部
副長官
権能を実施するに必要適切なすべての立法を行うことが出来る 。
び琉球内の他の行政団体に対する補助金の交付を含む琉球政府 の
会し爾後法規に従い定例会を開くものとする。
琉球政府の行政権は 、行政主席に属するものとする 。行政
立法院の第一会期は 一九五二年四月 一日 沖縄の那覇にお いて開
民政副長官
・B ・シ ヤ l マン
米国陸軍少将
ハI リ l
s ・ピ lトラ l
・
ロバ 1ト
主席は時宜により立法院に対し政府の状況につき報告し、自ら必
第四条
立法院の臨時会を招集する権限を有する。行政主席は立法院の 立
要適切と認める方策についてその審議を勧告する 。 行政主席は、
必要な職員を任命する。但し、暴力による政府の破壊を主張する
法により設置する行政各局の管理運営につき責任を負い、各局に
者は 、琉球政府の職員となることができない。行政副主席は 、行
琉球政府の設立
民政府布告第十三号
政 主 席 が 任 命 す る も の と す る 。 行 政 主 席 が 不 在 の と き、事故ある
一九五二年二月二九日
一九六五年二一月一一一日、一九六七年一二月一
改正一九五二年四月二一日、一九六五年一月七日
琉球住民に告げる。
権 を 行 な う 。 上 訴 裁 判 所 の 判 事 は 民 政 長 官 が 之 を 任 命 する。巡回
所とする。裁判所は行政機関及び立法機関から独立してその司法
巡回裁判所、治安裁判所及び時宜により設置されるその他の裁判
琉球政府の司法機関はさきに設置された琉球上訴裁判所、
とき又は欠けたときは、行政副主席がその職務を行う。
琉球住民の経済的政治的及び社会的福祉を増進するため琉球政府
第五条
九日、一九六八 年二月二十日
を設立することが望ましいので、本官琉球列島民政副長官陸軍少将
送する等の処置を講ずることができる。
行政主席が之を任命する。民政副長官は裁判所の決定文は判決に
ついて任意にこれを再審し、認可し、延期し、停止し 、減刑し移
裁判所及び治安裁判所の判事は 、民政副長官の事前の認 可により
立法機関、行政機関及び司法機関を備える琉球政府を弦に
琉球政府は琉球における政治の全権限を行なうことができ
信教 、 言論 、集 会、請願及び出版の自由及び 正当な法手続
対する安全の保障を含む民主国家の基本的自由は、公共の福祉に
によらない不当な捜査、逮捕及び生命、自由又は財産の剥奪等に
第六条
立法院は琉球政府の行政機関及び司法機関から独立してその立法
反しない限りこれを保障する。
琉球政府の立法権は琉球住民の選 挙 した立法院に属する。
権を行なう。立法院は 一般租税 、関税、分担 金、
消 費 税の賦課徴集及
第三条
る。但し琉球列島米国民政府の布告 、布令及び指令に従う。
第二条
設立する。
第一条
ロバ lト・エス・ピ lト ラ !は訟に次の通り布 告する。
4
208
一九民
九 五政
日
月月二
一 十
八五六
日日号
五三府
七 年布
年一告
四二第
体又はその代行機関に依り制定された法令、規則の施行を拒否
O
第 七 条 民 政 副 長 官 は 、 必要な場合には、琉球政府その他の行政団
年
軍用地域内に於ける不動産の使用に
対する補償
七
月
し、禁止し、文は 停止 し自ら適当と認める法令規則の公布を命じ
九
及び琉球に於ける全権限の一部又は全部を自ら行使する権利を留
さきに任命組織された臨時中央政府は、本布告施行の日に
五
、
ノ
保する。
第八条
は、本布告に依り設立される琉球政府のそれぞれの機関の行為に
解消する。但し臨時中央政府の立法、行政及び司法の合法行為
依り改廃されるまでは有効とする。但し臨時中央政府の行政機関
及び司法機関の官職に対して行われた任命は琉球政府の当該官職
改
第 九 条 前 条の規定を条件として一九五一年四月一日附民政府布告
た陸戦法規及び陸上戦闘の規則、慣習に関する規定第三節第五十二
告 、布令及び指令の規定は、弦に之を廃止する。
権 に 基 き 、合 衆 国 軍 隊 は 、 一 九 五 二 年 四 月 二 十 八 日 以 後 、 更 に 、合
対日講和条約第二章第三条によって合衆国に与えられた土地収用
衆国軍隊の必要とする他の不動産を占有し、これを使用した。合衆
合衆国は、一九五O年七月一日又は収用の翌日から一九五二年四
した。
る土地の所有者に対しては合衆国軍隊がその土地使用を適当に通知
戦災によって滅失した土地台帳は既に復旧され、軍用地域内にあ
地に指定された不動産の或る部分を引き続き使用して来た。
国軍隊は、一九五O年七月一日以後本布告の発効期日以前まで軍用
る
。
米国陸軍少将
ロメ!ト・
s ・ビ l ト ラ l
右民政府長官の命に依り一九五二年二月二十九日署名の上発令す
第十条本布告は一九五二年四月一日から施行する。
し、これを占有した。
条 の 条 項 に 基 き 、 合 衆 国 軍 隊 は 、占 領 軍 が 必 要 と す る 不 動 産 を 収 用
一九O 七年十月十八日の 第四回﹁へ lグ 会 議﹂において定められ
琉球列島住民に告ぐ
正
第三号﹁臨時中央政府の設立﹂及び本布告と抵触するその他の布
に対して効力を持続するものとする。
5
の支払を完了しつつある。琉球列島の福祉及び防衛のために 、 合 衆
月二十七日に至るまでの軍用地域内のすべての土地に対する使用料
209
ア メ リ カ の 納 l拠紋治制度
第二部
国軍隊はなお引き続き無期限に軍用地のすべてを使用し、占有する
予告を当初の予告に係る地域と同一の部分についてのみ発する権
までの期聞は、合衆国は、該予告を廃棄し、又はそれに代替する
土地又は不動産に関する所管の登記所において又、設記所はかか
第二条米国は、確認及び地代供託証を設記する権限を有し、当該
限を有する。
必要がある。
合衆国代行機関は、合衆国が地主に対し正当な補償をなすことに
よって軍用地の使用及び占有の権利を取得すベく該地主との書面に
よる契約締結の交渉に努めたが成功しなかった。
には関係土地の法的表示、収用期日以後に生じた又は支払うべき
る登記の事務を処理する権限を与えられる。確認及び地代供託証
賃借料見積額、接収した地上物件の価格並びに以後年々生ずる賃
該土地が収用された一九五O年七月一日及びその翌日から合衆国
借料額を明示する。米国は適当な期間を定めて新規に評価を行い
においてはその賃借についての黙契とその借地料支払の義務が生
めに無償で私有地を継続使用することは 、合衆国憲法に反し、且つ
じ、当該期日現在で合衆国は賃借権を与えられた。公共の目的のた
然るべき当該確認証の改正を登記することにより、以後の賃借補
権能に基き、ここに 、次のとおり布告する。
代理人に供託し、行政主席又はその代理人は適当に所有権を調査
地上物件の価格に相当する金額を琉球政府主席又はその委任する
の法定所有者又は有権者に支払うべき借地料見積額及び接収した
第三条米国は前記確認及び地代供託証の提出後直ちに、当該土地
償額を更新することができる。
又琉球列島住民にとって耐え難い事である。
ここにおいて、木官、琉球列島民政副長官、合衆国陸軍少将ダグ
第 一 条 合 衆 国 軍隊が黙契によりこれまで収用 して きた軍用地の使
る者が正当な受取人である旨認定した琉球政府の証明のもとに、
ィド・ A ・D-オグデンは、所轄当局によって与えられた権限及び
用及び占有に対する合衆国の権利をここに確認すると共に合衆国
支払を処理する。米国が解約を通知しない限り、土地使用料の支
し且つ当該財産の実地検証を行った上で、当該金額の支払を受け
の後においてこの布告の発効期日前に収用した日から一九五四年
はその代行機関が現在占用している土地をこの布告の第二条に基
き、正式に資記することによって一九五二年四月二十八日又はそ
し、賃借料支払に要する金額は年々適当に予算に計上されるもの
払は各会計年度末に前述のとおり 、供 託金をもってなされる。但
とする。いかなる不動産もその解放期日以後については賃借料を
六月三十日までの期間公共のために設定された現存の地役権を妨
生じない。
げることなく当該土地の占有及び使用に対する権利を保有するも
のとする。但し、当該登記をした土地の占有及び使用に対する権
記された賃借料及び地上物件の価格が満足すべきものであること
第四条有権者のために供託された金額は、前述の第二条に基き登
利は、以後年々引続き効力を有する。なお、合衆国は、これらの
土地の全部又は一部について六十日前に権利消滅の予告をするこ
を文書で証明した上で当該有権者はこれを受取ることができる。
とができるがこの予告は、六十日の期間満了の日までは、最終的
且つ、決定的なものではない。この予告を発した日から権利消滅
210
ーセントを受取って、確認及び地代供託証の提出後三十日(暦
法定土地所有者が補償額に不満である場合は、供託金の七十五パ
日﹀以内に民政副長官に対し 書面 に よ る 訴 願 を す る こ と が で き
る。確認証の提出後その改正が登記されそれによって当該確認証
に係る土地の賃借補償額が改変された時は、関係土地所有者は前
て訴願書を提出することがで きる。
記改正の提出及び登記期日後三十日以内に当該変更補償額につい
米国民政府上訴審裁判所
民政府布告第六号
一九五八年五月二O日
設立
この訴願については、確認証が提出された場合の訴願に関する
前述の規定及び制限的条件をその億適用する。これらの訴願は、
七 二 ニ号の第十節により 、ここに米国民政府上訴審裁 判所を設立
O
一 琉 球 列 島の管理に関する一九五七年六月五日付行政命令第 一
する。この裁判所は、琉球列島沖縄那覇市に所在し正式に任命さ
民政府布令第百九号第四条によって設置された琉球列島米国土地
の増減の如何に拘らず、同委員会の審理を受けて評価された補償
る。正式に任命された同裁判所構成員が正当な理由によりその任
れた三名の判事から成り、その中の一名は首席判事 に 指 名 さ れ
山 琉 球 政 府 の 最 高 の 裁 判 所 の 裁 判 と 民 政 府 の最高の上訴審裁
て裁判がなされた民事又は刑事事件で次に該当する場合。
b琉球政府の最高の裁判所が裁判権を有し、当該裁判所におい
事者によって上訴された民事又は刑事事件。
a 民政府の下 級裁判所に提起又は移送されて審理され、更に当
る
。
二 米 国 民 政 府 上 訴審裁判 所は次の 事 件 を 再 審 理 す る 権 限 を 有 す
裁判権
員に指名することができる。
務を遂行できない場合は正式に任命された代理判事を臨時の補充
については、当該評価の対象となった期間に関する限り確定的且
ダ グ ィ ド ・ A ・D - オ グ デ ン
米国陸軍少将
民政副長官
民政長官の命により発布する。
第六条この布告は、一九五三年十二月五日から施行する。
要な行政上の規則及び規程を公布する。
第五条琉球列島米国首席民政官は、本布告の目的達成のために必
つ拘束的なものである。
収用委員会において審理され、その裁定額は、見積価格に比して
6
判所の裁判とが相反する場合。
211
アメリカ の沖縄統治制度
第二部
条約、 合衆国議会の法律、合衆 国大統領の行政命令文は高
等弁務官の発する布告、布令若しくは命令の解釈を含む合衆
ω
ったとき、又は上訴がない場合においても、民政府の首席法
国法、外国法又は国際法の問題について当事者から上訴のあ
務官が 、特に理由を示して裁判所に申請したとき。民政府の
最高の上訴審裁判所は 、そ の再審理した判決 、命令文 は決定
を確認し、変更し、無効にし、若しくは取り消し、又はあら
たに裁判させ若しくは判決登録を是正させるため事件を差し
戻す権限を有する。刑事事件については 、上訴審裁判所は、
有罪判決を取り消し、刑罰の種類を変更し、減刑し(刑の加
重は しな いものとする。)又は刑の執行を停止することができ
る
。
特に待限を与えられていない限り、米国政府又はその機関に対
c 民政府 上訴審裁判所は 、前述の 事件につい て合 衆国議会から
する裁 判権を有 しない。
三 米 国 民 政 府上訴審裁判所は審理を行い 、民政府の原審 の民事及
職掌
ぴ刑事裁判所並びに琉球政府の裁判所に然るべく令状を発行し、
その他司法機関として、かっ、上訴の記録裁判所としての職務を
行 う権限を有する。裁判所は、裁判の秩序ある公正な施行に必要
と思わ れる手続及び運営上の規則を定め 、関係者に これを周知徹
底し、訴訟手続及び裁判処置の公記録として永久的に必要と思わ
れる書類及び文書を保存する。
琉球列島高等弁務官
四この布告は一九五八年五月二十日から効力を発する。
る
。
ドナルド・ p ・ブ I ス
212
米国陸軍中将
米国民政府刑事裁判所
民政府布告第八号
一九五八年七月一一一日
改正一九六三年三月八日
琉球列島高等弁務宵の職権によって任命される。この任命され
べて一人の裁判官の前で審理される。高等裁判所の裁判官は 、
した場合は三人の裁判官の前で審理される。その他の犯罪はす
は無期刑をもって処罰すべき犯罪は、被告人が陪審裁判を放棄
陪審裁判は、すべて高等裁判所において行なわれる。死刑又
限を有する。
の犯罪を審理し、かっ、法律の定めるいかなる刑罰をも科す権
高 等 裁 判 所 高 等 裁 判 所 は 、 以 下 に 規 定 す る 管 轄 内 mすべて
二 米 国 民 政 府 刑事裁判所は、高等裁判所及 び 下 級 裁 判 所 よ り 成
構成及び裁判権
。
。
可
七 二 二号の第十節に従い 、ここに 米国民政府刑事裁判所を設立 す
O
一 琉球列島の管理に関する 一九五七 年六月五日付行政命令第 一
日鼠占リ一
7
a
る裁判官は、いずれも、合衆国市民で、かっ、合衆国政府の被
限る。
移送することを是認する旨を高等弁務官に特に通知した場合に
民政府職員が、合衆国の安全、財産又は利害に特に重大な影響
d 琉球列島高等弁務官又はこの目的のために適当に指名された
雇用者でなければ ならな い
。
b 下級裁判所下級裁判所は、すべての犯罪を審理し、その
死 刑 (b﹀ 無 期 刑
000ドルを超える罰金
このような事件が琉球政府の裁判所に提起された場合には、
認める特に重大な事件。
f 高等弁務官が合衆国の安全、財産又は 利害に影響を及ぼすと
又は指令に基づく罪並びに琉球列島の刑法に基づく罪。
e 民政府により又は民政府の権限の下に公布された布告、布令
あるものと決定した罪で起訴されたすべての者。
他、死刑又は無期刑をもって処罰すべき犯罪を除き、被告が陪
内のすべての犯罪を審理し、かっ、
一年を超える拘禁若しくは一、
(a)
審裁判を受ける権利を放棄 した 場合は 、 以 下 に 規 定 す る 管 轄
(C)
文はその両刑の併科以外の法律の定めるいかなる刑罰をも科す
ことができる権限を有する。これらの犯罪は、すべて一人の裁
上訴審理を含む訴訟手続中いつでも、高等弁務官の命令によ
最終的決定、命令又は判決がなされる以前においては、最終的
判官の前で審理される。下級裁判所の裁判官は琉球列島高等弁
務官の職権によって任命される。この任命される裁判官は、い
五 米 国 民 政 府 刑 事 裁 判 所 は、前述の事件に ついて合衆国議会から
り、あらためて審理することができる。
のようにして移送された事件は、民政府の裁判所の裁量によ
り、これを民政府の適当な裁判所に移送することができる。こ
ずれも合衆国市民で、合衆国政府の被雇用者でなければならな
三 裁 判 管 轄 区 す べ ての民政府刑事裁判所の管轄区は 領海を含む
琉球列島の全領域及び該領域内外における琉球籍の船舶とする。
る裁判権を有しない。
特に権限を与えられていない限り合衆国政府又はその機関に対す
四人及び罪に対する裁判権民政府刑事裁判所は、次の人及び罪
に対して裁判権を有する。
職掌
a 合衆国政府又はそ の代行機関に雇 用されている米国人で統一
軍法(一 OUSC﹀による軍法会議の審判の対象とならないす
六 米 国 民 政 府 刑事裁判所は審理を行い 、必 要に して適当な令状を
c 統 一 軍 法 に よ る 軍 法 会議の審判の対象となるすべての者。た
に述べる e項及び f項に規定する罪で起訴されたすべての者。
裁判所に提起された訴訟についての手続は 、米国民政府上訴審裁
る。刑 事裁判所 における手続及び命令、事実認定、判決その他同
の公記録として永久的に必要と思われる書類及び文書を保存す
職務を行う権限を有する。刑事裁判所は、訴訟手続及び裁判処置
発行し、その他司法機関として、また、第一審の裁判所としての
べての者並びにその家族(琉球人を除く。﹀
だし、当該軍部隊の指揮官が統一軍法による軍事裁判権を行使
b 統一軍法による軍法会議の審判の対象となる者を除き、以下
しないことを決定し、かっ、当該事件を民政府の刑事裁判所に
213
アメリカの沖縄統治制度
第二部
二 民事裁判所は次のとおり民事裁判権を行使する。
a 高等弁務官が合衆国の安全、財産又は利害に影響を及ぼすと
認める特に重大なすべての事件又は紛争に対する民事裁判権。
こ のような事件が琉球政府の裁判所に提起された場合には 、最
終的決定、命令又は判決がなされる以前においては 、最終的 上
214
判所が定め、かっ、公布する規則によるものとする。刑事裁判所
に提起された事件に対する処置の公正及び迅速を期するため必要
かつ適当と認めるときは 、米国民政府上訴審裁判所はこの手続規
則を然、るベく改正する こと ができる。
訴審理を含む訴訟手続中いつでも高等弁務官の命令により 、こ
七この布告は、一九五八年七月二十一日から施行する。
琉球列島高等弁務官
しくは利 害に直接間接に重大な影響を及ぼ すと認め、民政府 が
全、外交関係又は合衆国もしくは、合衆国国民の安全 、財産も
し、当事者のいずれかの訴願に基づき高等弁務官が琉球の安
当事者であるすべての事件又は紛争に対する民事裁判権。ただ
政府 の被一雇用者又は以 上の者の家族であって琉球人でない者が
b 合衆国軍隊の構成員、軍属も しくは合衆国国民である合衆国
ためて審理することができる。
にして移送された事件は、民政府の裁判所の裁量により、あら
れを民政府の適当な裁判所に移送することができる。このよう
ド ナ ル ド ・ p ・プ l ス
米国陸軍中将
米国民政府民事裁判所
民政府布告第九 号
一九五八年七月二一日
このような 事件が琉球政府の裁判所に提起された場合には、
その裁判権を行使すべきで あると決定した場合に限る。
最終的決定命令又は判決がなされる以前においては 、最終 的と
改正一九六四年五月二一日
O
一 流球列島の管理に関する一 九五七年六月 五日付行政命令第 一
これを民政府の適当な裁判所に移送することができる。この よ
訴審理を含む訴訟手続中 、いつ でも高等弁務官の命令により、
うにして移送された事件は 、民政府の裁判所の裁量により 、あ
七二ニ号の第十節の規定に従い、ここに米国民政府民事裁判所を
らためて審理することができる。
を有しない。
与えられていない限り、合衆国政府又はその機関に対する裁判権
三 民 事裁 判所は 、前述の事件について合衆国議会から特に権限を
せる 。米国民政府民事裁 判所(以下﹁民事裁判所﹂という。)は合
裁判権
よって正式に任命される。
は二人以上の判事から成り、判事は琉球列島高等弁務官の権限に
衆国の市民権を有し 、 かっ 、合衆国政府巴雇用されている一 人又
設立し 、以下 に規定する民事事件について第一 審裁判権を行使さ
那珂叫立
8
職掌
い、必要にして適当な令状を発行し、その他司法機関として、ま
四米国民政府民事裁判所は、審理及び陪審裁判を含む裁判を行な
た第一審裁判所としての権限を有する。民事裁判所は 、訴訟手続
及び裁判処置の公記録として、水久的に必要と思われる書類及び文
書を保存する。陪審裁判を含む民事裁判所における手続及び命
米国 民政府裁 判所 に出 頭する弁護 士
民政府布白告第十七号
るための特別免許を与えられている弁護士の職業的能力、 人格及び
民政府裁判所に出頭して 、琉球列島における法律の業務を処理す
について
る手続規則によるものとする。民事裁判所に提起された事件に対
一九六 二年 七 月 三O日
する処置の公正及び迅速を期するために必要かつ適当と認めると
しく関心を払うべき事柄であるので
開業に対する滴合性は 、関係裁判所 、民政府及び公衆にと っても等
令、 判決 、決定その他同裁判所に提起された訴訟に対する上訴に
ついて の手続は、米国民政府上訴審裁判所が定め 、 かっ 、公布す
ことができる。
産に関する事件その他米国政府の法律の 下 に米国内において陪審
等弁務官により適宜に任命、解任又は更迭され得るものとする。民
頭して法律業務を処理することを正式に認められた三人ないし五人
の弁護士から成る苦情処理委員会をここに設置し 、 その委員は 、高
合衆国のどの州の最高裁判所又は合衆国のいかなる裁判所にも出
が裁判することのできない事件は 、 この条の規定に含めない。
政府裁判所に出頭して法律業務を処理するための特別免許を得てい
る弁護士の職業上の又は個人的な違法行為についての申立て 、苦情
七 こ の布告は 、 一九 五八年七月 二十一日か ら施行す る。
たは軽減事由の提出準備のための相当期闘を与えなければならな
直ちにその旨を本人である弁護士に通知し、かっ 、論ばく 、反証ま
又は問責はすべて苦情処理委員会に付託されて審理される。
委員会は 、 このような申立て 、苦情又は問責を受理したときは 、
(十分な理由があると思われる免許の停止または取消しの勧告を含
い。委員会は申立て等に対する審理をおこない 、その結果及び勧告
琉球列島高等弁務官
ド ナルド・ p ・プ l ス
米国陸軍中将
る
。
号の 一・五 ・五条ないし一 ・五 ・ご 一 条 の 規 定 に よ る も の と す
六 陪 審 員 の 人 選 及 び 陪 審 の 運 営 に つ い て は 、民政府布令第 一四四
0 ド ルをこえる場合は 、陪審裁判の権利を保有する。ただし 、破
0
五 裁 判 中 の 訴 訟 に お い て 、問題になっ てい る金銭上の価値が 一
きは 、米国民政府上訴審裁判所は 、然るべくこの規則を改正する
9
む)を高等弁務官に報告しなければならなレ。
215
アメリ カの沖縄統治制度
第 二部
委員会は.審理の結果及び勧告を高等弁務官に送付するとき、本
人に通知書を送って 、当該通知の日から十日以内に いかなる 要領書
または釈明書をも高等弁務官に提出することができることを伝えな
ければならない。この期限が満了して高等弁務官が弁護士開業免許
の停止又は取消しの勧告を承認した場合は、首席民政官及び琉球政
府行政主席は、当該免許の停止又は取消しをするために必要な行政
委員会は、三人をもって定足数とする。本人及びその弁護人(弁
上の処理をとらなけ ればならない。
護人がついている場合)は 、委員会の審議以外の審理のいかなる部
分にも立ち合い、召喚された証人を審問し、提出された証拠を調
べ、自分のための証拠を提出し、かつ自由選択で-証言し文は証言し
ない権利を与えられる。委員会が証拠力を評価するについて適当と
い。高等弁務官は申立て等について証拠を提出すべき弁護人を選ぶ
認める場合を除き、審理中は証拠法を適用し又は援用すべきではな
こと が できる。
寸3
軍政府布令第一号
一九四八年五月四日
七日
び保護、通常の銀行業務の経営及び重要な財政業務の利用可能の保
は貯蓄機関として業 務を為す者は軍政府副長官の特別な認可がない
銀行、会社、商会、組合又は個人であって銀行業者、ブローカー又
第二条琉球なる語の使用
附則により組織し且つ機能するものとする。
めに、琉球銀行を設立し本布令に添付されその一部をなす条例及び
済発展に寄与するので 、そのための適当な施設を設けて維持するた
商業、工 業、漁業及び農業の設立及び伸張の促進はすべて琉球の経
証、並びに当該事業に従事する企業に対する貸付資本の供与による
ポール・
w ・キャラウェイ
高等弁務官
政府、市町村及び個人預金者の資金の取次、領収、支払、保管及
一九六六 年 六 月 三 日 、一九六六 年 七 月 二二日
一九六二年一二月二七日、一九六五年一 O月二一日
一九五八年九月二一日、一九 五九年一 O月三O日
一
九 五 六 年 六 月 五 日、一九 五 七 年 五 月
一九五三年二月二七日、一九 五四年 七 月 六 日
一九五二年八月二九日、一九五二年九月一一一O日
改正一九五一年七月十二日、一九五二年五月六日
琉球銀行の設立
A
第一条 設立の目的
E
米国陸軍中将
こ の布告は 、 一九六二 年七月三 十日から施行する。
布
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