中国への ゲートウェイ 香港 国際市場への 飛躍台 香港で成功した日系企業 香港 ̶ 適時適所 本誌は近年、インベスト香港が支援した日系企業による業種別投資事例の一部をご紹介致します。 これらの業種には飲食、マルチメディア、小売、美容サービス、エレクトロニクス、ロジスティクス、 情報通信技術、金融サービス及び専門コンサルタントサービス等が含まれます。 これら日系企業による数々のサクセスストーリーをどうぞお楽しみ下さい。 東日本担当 西日本担当 香港経済貿易代表部 投資推進室 インベスト香港 西日本事務所 室長 佐々木由紀雄 投資コンサルタント 中田武正 Tel: 03 3556 8961 Tel: 06 4705 7019 Email: [email protected] Email: [email protected] www.investhk.gov.hk インベスト香港 香港投資推進局(インベスト香港)は、海外直接投資を誘致する香港特別行政区政府の一部局で、海外及び中国本土の企業が香港で事業を設立し拡大する際の支 援を行っています。活気溢れる香港経済において貴社のビジネスが成功するよう、 アドバイス及びそれぞれのニーズに対応した各種サービスを無償でご提供致し ます。 インベスト香港のサービスは多岐に渡ります: 香港のビジネス環境に関する最新情報の提供 • 業種別のアドバイスやビジネスチャンスの提供 • 雇用条例の案内 / 規制 • 法人設立の手続きの案内 • 入国管理局による必要条件 • 税金およびビジネス関連規則 / 規制など • 交流会開催によるビジネスチャンスの提供 • 事業経費に関するコストモデル 各種サービスプロバイダーのご紹介 • 弁護士事務所、会計士事務所、人材紹介会社、各種コンサルタント、デザイナー、インテリア関連会社、不動産業者社等 香港出張時のミーティングのアレンジ • 各種サービスプロバイダー、各種協会及び香港政府関連機関との会議 / 打合せ等のアレンジ 事業進出・拡大の円滑化支援 • 必要な許認可申請、就労ビザ申請、商標登録申請、知財申請及び取引規制に関する支援及びアドバイス • 貴社の香港におけるビジネス立上げ及び拡大の際のマーケティングサービス • 香港居住に関する助言: – 日本人学校やその他インターナショナルスクールへの入学 – 健康医療 – 住宅 – ソーシャルネットワーク インベスト香港は世界 27 都市に事務所を有しており、香港本局には様々な業界の専門担当者がおります。香港へのビジネス進出や事業拡大に関するアドバイス 及び支援サービスを無料でご提供致します。 ご連絡をお待ちしております。 1 2 成功した企業 日産自動車、高級車ブランド 「インフィニティ」のグローバル 本社機能を香港に移転 日産環球股份有限公司(NGL)は 2012 年 4 月に主にイ ンフィニティブランドの本社機能として香港に設立 されました。インフィニティブランドの成長戦略 する地理的好条件は、アジアの需要に対応するために最適 な都市だと考えています。」 と日産自動車株式会社イン フィニティ事業本部コントロール・コーポレートプラ の一端は、今後中国をはじめ、急速に拡大する ン部部長 中島健氏は述べました。 アジア市場に支えられることを見込んでおり、 関連する様々な機能を香港に集中させること 今回の日産環球股份有限公司の設立は、日産自 で、より効果的に事業運営することが可能に 動車の 6 ヵ年中期経営計画(2011-2016)日産 なります。 パワー 88 を支え、地域内における発展に大きく 貢献していきます。 インフィニティは高級車市場において、欧州ブラン ド、日本ブランドに対抗できる、新たな高級ブランドの 創造を目的として発売されました。日産自動車にとって、イ ンフィニティブランドの拡大は、経営計画を支える柱となってい 日産環球股份有限公司(NGL)は、グローバル市場に おける市場調査、商品戦略、マーケティング、そして広報機 能の一部も担います。 ます。 中島氏は、 「2012 年末までに、 約 100 名の従業員採用を計画しています。 日本、 「香港市場には計り知れない可能性があります。多様な分野で活躍する人財 米国、欧州から一部の社員が異動してきますが、大半の従業員は香港で採用 が豊富であり、国際的に開かれた都市である香港は、 グローバル経済のハブ され、販売、マーケティングに加え、事務管理部門といった主要な業務を担当 としての役割を果たしています。中国本土と隣接し、アジア諸国の中心に位置 します。」 と述べています。 成功した企業 同氏は、香港でのビジネス設立は非常にスムーズに進んだと考えています。 中心街での事務所設立は、ごく短期間に手続きが完了し、運営を始めること が可能でした。 「 インベスト香港 の東京事務所並びに香港本局の運輸・工 業部には実用的な情報を提供して頂きました。商業登記手続きやビザ申請、 子女の教育に関しても適切なアドバイスをもらい、オフィスの立ち上げが順 調に進みました。」 と同氏は述べました。 www.nissan-global.com 日産自動車株式会社 • 本社横浜 • ルノー = 日産アライアンス」を構成 日本人にとって落ち着ける都市、香港 • 従業員数 248,000 人 • 64 モデルの豊富な製品ラインアップ 「香港で生活していると、海外にいるという感覚がありません。国際感覚あ ふれるアジアの都市、香港ですが、日本食も日本のファッションも、香港では 大変人気があります。そのほか、街には漢字が溢れており、日本人にとって馴 染みやすい都市です。香港は国際都市でありつつ、週末には、ハイキングや 緑あふれる空間を楽しむことができるのは嬉しいことです。」 と中島氏は熱く 語りました。 発行日 : 2012 年 5 月 3 4 成功した企業 上組が香港に地域本部、決め手は低税率と自由な経済環境 上組(東証一部上場、運送業)は、香港にアジアの地域本部設立を決めま CEPA の恩恵 した。アジア全域にある海外拠点を統括し、情報の集約を図り、同地域本 部で意思決定を行います。 香港での事業拡大を考える際に、中国本土市場の存在も重要な要因になりま す。 「CEPA(経済貿易緊密化協定)の恩恵により中国本土に独資会社を開設 同社は、アジアビジネスにおける香港への集約の背景には、香港の自由度の できることも、 アジアの他の都市ではなく、 香港を選択した大きな理由でした。 高い各種政策環境があります。2012 年 1 月に香港にアジアの地域本部を設 中国市場でのビジネスは、現在当社ビジネスの 60% を占めます。香港と中国 立したことで、意思決定が効率的になり、顧客への対応が迅速になりました。 間には優遇税制があり、また、上組香港は、株式会社上組の完全子会社です さらに、同地域の子会社間の経営資源の活用がより効率的になり、ビジネス から、 香港を地域統括本部とすることはごく自然な決定でした。 」 と彼は述べま 展開において大変有利に稼動しています。 した。 「アジアにおける当社の各拠点は、以前は複数の事業部・支店の管轄下にあ 情報センターとワンストップ・ショップ り、個別に本社に報告する体制でした。香港に地域本部を設立することで、 各拠点からの情報を集約し、より体系的にまた効率的に本社へ報告が行わ 物流業界では、近年、製造業の顧客と共同で新規市場を開拓する傾向があり れる体制を目指しています。」 と上組アジア統括支社支社長中村雅洋氏は述 ます。香港に地域統括本部を持つことは、事業開拓において大変有利に働き べました。 ます。 「地域本部の存在を顧客に知って頂けると、新市場の開拓や投資計画を 共同で推進することができます。織物ならびに服飾産業ではこうしたケース 同 地 域 本 部で は、現 在、現 地 採 用 の 従 業員 2 名を含 む、数 名 の 従 業員を が多く見られます。」 と中村氏は付け加えました。 抱えています。また、各拠点に関する経営上の意思決定の権限が与えられて います。 「香港はアジアの中心に位置していますので、他の子会社へ移動する 一方、香港の急速な発展や大型インフラ整備プロジェクトを考慮すると、同社 際の飛行時間が大幅に短縮されました。 また、意思決定が速く行えるようにな の複合一貫輸送、 ターミナル運送及び重量物運搬の専門技術には、大きな需 り、顧客への対応も迅速でタイムリーなものになりました。」 と同氏は付け加 要が見込まれます。中村氏は、各拠点を束ねる地域統括本部の役割は非常に えました。 重要で、顧客への総合的な物流ソリューションの提案において大きな役割を 成功した企業 府が設定した要件を非常に分かりやすく説明してくださり、 また各要件に対す る対処法も明確に示してくれ、大変助かりました。インベスト香港の支援サー ビスには大変満足しています。」 と中村氏は述べました。 www.kamigumi.co.jp 株式会社上組 • 本社神戸(日本)、創業 145 年を 向える歴史を誇る • 東証と大証 1 部上場 • 日本の顧客に対し、 フォワーディング、3PL、バイヤーズコンソリ、重量物 運搬、 ターミナル運営、小口配送サービスを提供 • 2012 年 3 月現在、従業員数 3,700 人以上 果たすであろうと考えています。 「地域本部は全ての拠点を統括し、人材の配 属と教育、人材の確保や特殊な輸送に対応できるように、顧客にワン・ストッ プでサービス提案を行います。」 と中村氏は述べました。 • 上組(香港)有限公司は株式会社上組の完全子会社であり、1985 年以 来香港で営業しており、香港で約 100 人の従業員を擁す • 最近、新しく上組アジア統括支社が新設され、地域の 23 社の海外拠点 を統括 中国本土市場への参入支援 インベスト香港は、多くの市場への参入を含め、上組と緊密に連携してきまし た。 「中国本土やバングラデシュに事務所を設立する際に、インベスト香港に は多大な支援をして頂きました。インベスト香港は政府の一部局ですから、政 発行日 : 2012 年 5 月 5 6 成功した企業 三井不動産、戦略的ビジネスパートナーを求めて香港進出 日本市場で培った専門技術を携えて、三井不動産が香港進出を決めまし 「香港は中国本土でのビジネス展開における戦略的パートナーと出会うのに た。日本国内で、不動産取引や都市開発の分野で確固とした地位を持つ 最適な都市です。」 と三井不動産株式会社香港支社支店長加賀陽一氏は述べ 同社は、中国本土における土地開発の主要なパートナーとの戦略的な関 ました。 係を確立し、維持するには、香港は最適なロケーションであると捉えてい ます。 香港の高級オフィスビルが建ち並ぶ、太古廣場三座(Pacific Place Three)の 洗練されたエグゼクティブ・センターで、加賀氏は小さなチームを率いていま す。 しかし、加賀氏は慎重ながら楽観的な見解を示しており、将来はビジネス を成長させ、独自の事務所を構える意気込みです。 「ここでは、不動産開発業者のパートナーと容易に英語でコミュニケーション が取れます。彼らは通常ビジネスに対して率直な態度で臨みます。香港のシュ イオン・グループ(瑞安集団、Shui On Group) との高所得者向け住宅といった 共同開発プロジェクトはそのいい例です。」 と同氏は述べました。 中国本土への進出 70 年を超える長い歴史の中で、 三井不動産は日本国内に多くの実績を残して きました。東京ミッドタウンを初めとする数々の都市開発、小売店舗、事務所、 住宅用建物といった幅広い分野に実績があります。その一方、2000 年に IT バブルが崩壊すると、三井不動産は、果敢に海外進出へ舵をきりました。中で も中国のいわゆる大都市へ積極的に進出しました。 成功した企業 「中国の市場開放政策に伴い、2008 年には正式に中国本土市場への進出を インベスト香港との経験を回想しながら、 「インベスト香港の東京事務所で担当 果たしました。 それ以来共同開発を進め、 まずは寧波に海外初のアウトレット・ 者と会ってから、香港での事務所設立に対して大きな自信を得ました。 」 と加賀 パーク、続いて上海、天津に環境に優しい居住区、そして大連でソフトウェア・ 氏は述べました。 「インベスト香港には、法律の専門家や不動産業者を紹介して パークの開発を行いました。」 と加賀氏は述べました。 「当社は、香港の大手開 頂き、香港事務所設立に向け力を貸して頂きました。事務所の設立の各過程で 発企業と共同で、中国プロジェクトへの投資機会を探るという戦略を取ってい 多岐にわたるやり方があり、その手続きは以前と比較しても然程簡略化されて ます。」 おらず、 インベスト香港の支援に助けられました。 」 と彼は結論付けました。 日本の不動産市場への投資誘致 www.mitsuifudosan.co.jp 共同での投資機会を活かすために香港の大手開発企業と戦略的関係を構築 する一方で、三井不動産の所有する日本国内の物件を香港の投資家に紹介 することも同社の狙いであると、加賀氏は述べました。 三井不動産株式会社 • 1941 年に東京で設立されました 「当社は、機関投資家並びに個人投資家を対象に、東京の物件を紹介するイ ベントや活動を展開して参りました。」 と同氏は付け加えました。最近香港で • 15,900 人以上の従業員を擁する日本で 3 番目の大手不動産開発業者 開催した、東京都心の住居用建物を紹介するイベントは、大変盛況でした。そ • 1970 年代初頭以来、米国、ハワイ、ロンドン、シンガポール等へ進出 のイベントでは、CB Richard Ellis を総代理店として指名しました。 • 中国本土には、上海、北京、広州に事務所を持つ • 2011 年、香港支店設立 新しいビジネスチャンス • 大型商業施設「ららぽーと」、三井アウトレット・パークなどの大規模 ショッピングアウトレットで有名 「中国中央政府が農村部の都市化を促進し、減速気味とは言え経済成長が継 続する中、国民生活の質的向上のため高級品を扱うショッピングセンターに 対する高い需要が見込まれます。」 と加賀氏は熱く語りました。 発行日 : 2012 年 5 月 7 8 成功した企業 香港日通、24時間操業の倉庫設備を設置 大手運送業者日本通運の海外子会社香港日通が香港における物流セン 顧客に迅速なサービ タービジネスの事業拡大を決めた最大の要因は、香港の自由貿易政策、 スを提供しています。 世界クラスの空港および港湾施設、さらに中国本土との陸路のネットワ ークの存在でした。 「複数の施設を使用 することなく、一箇所 2012 年 2 月、香港日通は 1 億香港ドルを投資して、葵涌(Kwai Chung)の港 で、貨 物 の 柔 軟 な 取 湾地域に、先進的な倉庫施設である香港日通綜合物流中心(HUNT)をオープ り扱いも可能になりました。たとえば、海上輸送から空輸への連絡、 タイから中 ンしました。同ターミナルのオープンにより、顧客のサプライ・チェーン全般に 国本土への仕向地の変更などに柔軟に対応できます。 」 と鈴木氏は述べました。 ワン・ストップで物流サービスを提供する体制が整いました。 輸送インフラの開発加速化 香港日通の同ターミナルのオープンは、物流ハブとしての香港への信頼の現 われです。 「香港は、航空貨物の取り扱いで世界トップ、運送用コンテナの取 「香港の効率的な物流システムや空港などの世界クラスのインフラ、併せて進 り扱いでは世界 3 位の評価を得ています。こうした地位は、少なくとも今後 んだ金融システムや取引システムにより、当社の顧客はこれまで大きなメリッ 10 年間は維持されることでしょう。」 と香港日本通運株式会社副社長鈴木久 トを享受してきました。」 と鈴木氏は述べています。 「結局のところ、それは当 志氏は述べました。 社にとっても大きなメリットになるでしょう。」 競争優位を保つ 「今後 10 年間、中国本土の活発な国際貿易に続いて国内需要が旺盛となり、 中国主導の国際的な物流ビジネスが活発になれば、香港は益々重要な役割 総床面積 890,000 平方フィートで、5 階層の倉庫と 7 階層の事務所から成っ を果たすだろう」 と鈴木氏は付け加えました。 「貨物の向け先は、中東、アフリ ています。自動化されたシステムにより、より効率的に運営され、人手に頼る カ、中南米へとさらに多様化することでしょう。環境がどのように変化したとし 比率は大幅に削減されています。さらに、香港コンテナ港の隣に位置し、高速 ても、香港の物流ハブ機能はその重要性を維持し続けるでしょう」 と同氏は述 道路や空港への連絡が便利なため、複合輸送サービスの提供が可能となり、 べました。 成功した企業 「3 番目の滑走路建設、港珠澳大橋、10000 TEU(20 フィート相当の単位)を 画しています。 「日本市場で培った輸送、貯蔵技術を香港に持ち込むことで、食 超える船舶が入港できる埠頭、さらに効率的になった中心部への高速鉄道な 品の保存可能期間を大幅に伸ばすことができると考えます。」 と同氏は述べま どの開発に大いに期待しています。」 と同氏は付け加えました。 した。 盛況な地域経済 www.nipponexpress.com 香港の人口増加、盛況な観光産業の状況を踏まえ、鈴木氏は、ワイン流通、低 温流通体系を整備することによる、域内のビジネスの多様化に期待していま す。更に、輸入食品を地域の市場に届ける国際貨物運送サービスの提供も計 香港日本通運株式会社 • 日本で最も長い歴史を誇る、業界最大手の日本通運株式会社の 3 番目 の海外子会社 • 1979 年、香港に設立 • 東アジア本部 • 従業員数 960 人、その大部分が現地採用スタッフ 発行日 : 2012 年 5 月 9 10 成功した企業 香港の外食習慣は、 日本のレ ストランチェーンにとって大き なビジネスチャンスです 香港では、世界中のバラエティに富んだ料理を楽しむことができます。イ タリアンレストラン サイゼリヤ(本社:埼玉)はこうした多様な食文化に 注目し、躍動する香港市場への参入を決めました。 サイゼリヤは、2008 年に第 1 号店を開設して香港へ進出し、2012 年までに 7 店舗へと急速な成長を遂げました。 「競争は始まったばかりです。当社は、 日 本国内で年間 40 店舗というスピードで店舗を開設し、成長を続けています。 2011 年にグループ全体で 1,000 店舗達成。2012 年からは 香港市場でも、5 年以内に少なくとも 20 店舗の運営を目指しています。」 と香 アジアへの展開を更に加速させていきたいということです。 港サイゼリヤ株式会社 社長佐藤友保氏は述べました。 香港の外食文化と大きな市場が機会を生み出します 「当社の強みは、低価格で本格的なイタリア料理を提供している点です。香港 で競合する飲食チェーンは、最低賃金制の導入を理由に、昨年 3 度にわたっ サイゼリヤは海外初の店舗を上海に開店し、その後 2008 年に香港に店舗を て値上げを行いました。 しかしながら、当社は、品質を落とすことなくコスト削 設けました。香港市場への参入に際し、サイゼリヤでは、人口動態調査や食 減を実現し、料金の値下げにより、お客様の支持を得ています。」 と佐藤氏は 習慣に関する調査を行ないました。その結果、香港の人々は、アジアの他のど 説明しました。 の国・地域よりも頻繁に外食する傾向があることがわかりました。 日本、オーストラリア、中 国 にある食 品 工 場、生 産ラインおよび 倉 庫を連 「たとえば、日本人の場合、通常、朝食と夕食は家で取ります。一方、香港では、 携させ、サプライ・チェーンの 構 築 により食 品をお 客 様 に お 届 けします。 ピークの時間帯が昼食時および夕食時の時間帯にあり、当社の店舗はいつも その 過 程で 品 質 や 安 全を確 保し、さらに 規 模 の 経 済を実 現して、利 益 の 満席です。」 と佐藤氏は述べました。 「こうした状況から、当社の成長はまだま 最大化も可能にしています。佐藤氏によると日本およびアジアにおいて、 だ持続すると見ています。」 成功した企業 「日本を含めて、当社グループ内で、香港の店舗が最も高い来客頻度を記録し ました。」 と彼は付け加えました。 には新規店舗拡張が大事だと考えています。 「香港の店舗では、食材供給を当 社の工場から調達するシステムをまだ活用できていません。 しかし、40 店舗 を超えれば、サプライ・チェーン・モデルの活用が効力を発揮します。」 と佐藤 課題とそれに対する支援 インベスト香港の支援サービスは、 レストランの拡張にも有用です。 「香港進 出の準備段階から支援して頂きました。店舗に適した用地探し、許可申請、日 氏は述べました。 「香港はアジアの中心に位置し、インフラも充実していますので、近い将来、当 社の物流拠点になるでしょう。」 と彼は付け加えました。 本語を話せる弁護士や税理士のご紹介をして頂きました。」 と佐藤氏は述べ ました。 www.saizeriya.co.jp 飲食産業では、人手不足に加え、従業員の定着率の低さが長年問題となって いますが、サイゼリヤも例外ではありませんでした。そうした状況下では、従 業員教育が重要であり、それが上手く機能しないと業務拡張の足かせともな ります。 「当社では新規店舗の運営を任せられるマネジャーが必要です。日本 の基準に従うと、新しいマネジャーを育成するのに 6 年はかかります。」 と佐 イタリアンレストラン サイゼリヤ • 東証 1 部上場企業であり、 日本国内に 900 店舗を展開しています。 藤氏は述べました。 香港の同チェーンで最も長く勤務している従業員でも、その勤務期間は 3 年 です。 しかし、佐藤氏は、同社の教育・研修および将来性が、従業員に長く同社 • 農場経営ならびに食品加工工場を日本国内に 4 箇所、中国広州に 1 箇 所、オーストラリアに 1 箇所有します。 に勤めさせるよう機能していると信じています。 「一方で、当社では、正規従業 • 海外支店は、中国に 100 店舗、香港に 7 店舗、台湾に 4 店舗、シンガポ ールに 3 店舗を展開しています。 員の人手不足を解消するために多くのパートタイム従業員を雇用しています」 • 香港支店では、 正社員 90 名、 パートタイム社員 100 名を雇用しています。 と佐藤氏は付け加えました。 物流の中心としての香港 発行日 : 2012 年 3 月 規模の経済を実現し、 コスト管理を行う上で、新規店舗の開設がサイゼリヤに とって生命線です。佐藤氏は、香港の賃貸料および人件費をカバーするため 11 12 成功した企業 エステ業界を惹き付ける中国の可能性 エステ業界屈指の大手サロン ミスパリが、香港を拠点に、 「香港は世界有数の国際都市ですから、世界中からお客様が集 中国本土への展開を図ります。香港を拠点とする理由は、 まって来られます。当然、激しい競争が繰り広げられますが、 税率の低さ、優れたビジネス環境、さらに中国本土の そうした香港市場で、当社のサービスが認められれば、中 市場としての魅力です。 国本土でも必ず成功できると信じています。」 と、同氏は 付け加えました。 Miss Paris Group Ltd. の創業者で CEO の下村朱美氏 は、アジアと欧米では、人々の美容に対する捉え方が異 「世界中、 どこを探しても、香港ほど容易に店舗の用地を なると見ています。従って、同社は最初の海外店舗を欧米 確保し、オープンできる場所はありません。」 と、下村氏は 言います。 「香港は政情が非常に安定しており、税率が低く、 ではなく、香港にオープンしました。2009 年に設立された またビジネスを行う環境に非常に恵まれていますので、進出拠 ミスパリは、日本国内に 130 を超える店舗を展開する大手ビ 点として申し分ない土地です。 また、進出にあたっての手続きが明瞭 ューティ ・ サロン ・ チェーンに成長し、現在、香港に 4 箇所、中国本 土に 2 箇所のビューティ ・ センターを運営しています。 「当社では西洋の美も大切にしていますので、最初はスイスやフランスの都 で効率よく進められます。」 と、同氏は付け加えました。 ビューティケア・ビジネス 市も検討しました。 しかし、西洋と東洋では、美容に関するコンセプトが全く異 なることが分かりました。たとえば、アジアの女性たちは美白を追い求めます 一連の手続きが、極めて円滑で効率的に行えましたので、 ミスパリは迅速に が、西洋ではそうではありません。」 と、下村氏は説明しました。 営業を開始できました。そして、同社が誇る美容技術とおもてなしを、地元香 港のお客様に理解して頂き、受け入れて頂くのにさほど時間はかかりません 「一方、中国のお客様の美容に対する捉え方は、日本のお客様と非常によく似 でした。 ています。そういう意味で、香港は自然な選択でした。急成長を続ける中国本 土市場を視野に、 中国のお客様のニーズを知るのに、 香港は最適な市場です。 」 さらに同社が日本と香港の両市場で、高く評価され、受け入れられている理 と、下村氏は付け加えました。 由として、同社が果たしてきた社会的責任を挙げることができます。昨年の東 成功した企業 日本大震災で、地震や津波 美容に対する意識が非常に高い香港の富裕層には、美容業界にとって大きな で大きな被害を被った地域 将来性があると下村氏は見ています。最後に同氏は、 「香港を拠点に、アジア に、 ミスパリはいち早く同社 を美容の発信源にしたいと思います。」 と、述べました。 の学生ボランティアを派遣 し、シャワーや各種サービス www.miss-paris-group.com.hk を提供し、避難所では快適な マッサージを行って被災し た方々の心と身体を癒しまし た。もちろん、すべて無償で Miss Paris Group Ltd 行われました。 「こうしたボランティア活動 は、地域社会に貢献したい という当社の強い思いの表 れです。当社の努力に対し被災者の方々が感謝の気持ちを示して下さること • 1982 年設立。同社の親会社である株式会社シェイプアップハウスは、 800 名を超えるスタッフを擁し、日本国内に 130 の店舗を展開してい ます。 • 現在、香港では 20 名のスタッフを雇用し、男性向けのダンディハウスお よび女性向けのミスパリを、中心市街、銅鑼湾(コーズウェイ ・ ベイ)お よび尖沙咀(Tsim Sha Tsui)で運営しています。 は、当社にとって何よりの喜びです。」 と、下村氏は述べました。 もちろん課題もあります すべての新規事業と同様に、 ミスパリにも機会だけではなく課題も見えてい • Miss Paris The Beauty School Ltd. は、美容コースおよびシェイプア ップハウス チャイナの海外事業を中国本土で展開し、上海に 2 箇所の サロンを運営しています。 • エステ業界で ISO 9001 認証を受けたビューティサロンです。 ました。 「現地スタッフとの間には、当然ある程度の文化的な違いや、それに 基づく問題がありました。 しかし、香港の自由な感覚とダイナミックな特質を 持ってすれば、 どのような課題も取るに足らないと私は感じました。香港経済 の自由さと柔軟さは、 この地域の他の国とは比較になりません」 と、下村氏は 熱心に語りました。 発行日 : 2012 年 1 月 13 14 成功した企業 東京エレクトロンデバイス株式会社が香港の役割を強化 円高と中国本土への工場移転により、半導体商社である同社は一躍脚光 Kong Ltd.(TED Hong Kong)は戦略的な布石として 2005 年に香港に設立 を浴び、新たにアジア太平洋統括本部となった香港現地法人からのオペ され、その判断は正しかったと証明されました。TED Hong Kong はスタッフ レーションは別の局面を迎えています を 2005 年の 4 名から本年は 22 名にまで増員しました。また、営業開始初 年度に総売上高 2500 万米ドルを達成しました。2012 年度の業績予測は、 横 浜 に 本 社 を 置く東 京 エレクトロンデ バ イス 株 式 会 社( 以 下、TED)は、 2006 年度の 6 倍増で 1 億 5 千万米ドルに達する見込みです。 1965 年に半導体ビジネスを開始し、2003 年には東京証券取引所に上場 を果たしました。TED 初の海外子会社である Tokyo Electron Device Hong 「このように業績が伸びたのは、円高の影響で安価なコストで生産できる中 国本土に日本の工場を移転したことによるでしょう。」 と、TED 香港の百瀬泰 清総経理は説明しました。 氏によると、同社では総勢 37 名のスタッフが、香港、シンガポール、 クアラル ンプール、上海および大連に配置されているそうです。 この数年、TED 香港の 役割は純粋な販売事務所から同地域の一切の販売契約を担当する収益拠点 へと変化してきました。主要取引先は、東芝やパナソニックといったエレクト ロニクスの最大手企業で、集積回路の設計段階から生産までを支援していま す。最終製品の例としては、 プロジェクターやコピー機、 プリンターなどが挙げ られます。 香港の子会社は新代表により地域統括本部へと昇格します 百瀬氏によると、TED の海外事業は、これまでシンガポールで統括されて いましたが、増加する香港支社経由の顧客の要望および香港の魅力的な 成功した企業 運 用 コ ストの 面 から、TED は 地 域 統 括本部を香港へ移転することにしたそ うです。2011 年 7 月に TED は、TED 香 港の新社長となる徳重敦之氏を含む 4 名の幹部社員を日本から送りこみ、ア ジア太平洋業務の統括にあたらせました。 徳重氏は次のように述べています。 「香港は、当社 クライアントの大半が拠点を置く中国本土への比類なき アクセスを提供します。整備されたインフラ、優れた法秩序および優秀な人材 を有する香港こそ、アジア太平洋地域における販売強化に最適な場所と言え 早わかり:東京エレクトロンデバイス香港 • 2005 年香港で設立、東京エレクトロンデバイス株式会社(通称:TED、 本社:横浜、上場:東京、従業員:880 名)の貿易部門及び海外初の子会 社である。 • TED Hong Kong の大株主である東京エレクトロン株式会社はその半 導体製品のマーケットシェアが 2009 年時点で世界第 2 位。 • 50 種類以上の半導体製品は工業・自動車機器、消費財、コンピュータ・ ネットワーキングなど様々に応用でき、中国本土および ASEAN 諸国に 工場を持つ製造業者に提供されている。 • 2008 年に ISO9001 及び ISO14001 を取得。 るでしょう。私が香港にいるのは、 より包括的なオペレーションの陣頭指揮を 執り、業績を更に向上させるためです。」 徳重氏がまず着手するのは、 TED 香港におけるサプライチェーン・マネジメン ト、人材および提携業務の一元管理です。また、東南アジアビジネスを強化す るためにバンコクに営業所を新設する計画もあります。 「当社の主要事業の 95% が半導体製品貿易で、残りの 5% は中国本土と日本に拠点を置く設計お よび量産受託(OEM)サービスです。」 と、徳重氏は語りました。 「米半導体工業会」によると、2011 年第 2 四半期累計期間における半導体の 売上高は前年同期比 3.7% 増で、2011 年度通期では 5.4% の伸びを予測し ています。アジア太平洋地域は現在、世界市場のシェアの約 55% を占めてお り、徳重氏は最低この 10 年はこのまま上位をキープすると見ています。以上 から、氏は同社の収益は堅調に推移すると前向きな考えです。 発行日 : 2011 年 9 月 15 16 成功した企業 NTTコニュニケーションズは香港に3番目となるデータ センターを建設 NTT コミュニケーションズの香港事業への関心は現在 Kwan O)に 3 万平方米の土地を購入したという内容でした。 も高まり続け、近年の発表では 30 億香港ドルを投じ 同データセンターは完成すると、総床面積 7 万平方米、 る 10 ヵ年 計 画で 香 港 に Tier III 基 準以上(Tier IV 5 階建てデータセンター・ビル 2 棟、 6 階建てのオフィス・ ready)を満たす 7 万平方米のデータセンターを建 ビル 1 棟で構成されます。投資額は 10 年間で 30 億 設予定です。 香 港ド ル を 予 定し、第 1 フェーズ の 3 年 間 で 7 億 5 千万香港ドルが投じられます。同社は、 このプロジェ クトが創出する雇用機会は直接的または間接的を含 「香港に投資するかどうかではなく、香港にいつ投資 めて 3,000 件に上ると見ています。 するかでした。」 と、NTT コミュニケーションズ株式会 社の子会社である NTT Com Asia Ltd の取締役副社長、 「香港はニューヨーク、ロンドン、東京など他の主要国際 李名輝氏は述べました。 「アジアの国際金融センターであ 金融センターと比べて、現在最高の Tier 基準を満たすデー る香港は、中国本土と西洋諸国間に 2 通りのプラットフォー ムがある上、データセンターとしても主要なハブとなっています。 この 3 年間の当社の経験から分かったことは、需要が供給を上回ったと いうことで、人民元による事業が増えれば、 この状況は更に深刻化するでしょ タセンター資産が不足しています。当社の新データセンターは、 日本を除くと当社最大となり、2013 年に操業を開始して要求される容量 の一部を供給する予定です。」 と、李氏は述べました。 う。」 と、李氏は付け加えました。 桁外れの需要 3,000件の雇用 NTT コミュニケーションズが香港に初めて進出したのは 1999 年のことで、 2010 年 10 月の NTT コミュニケーションズの発表は、環境に配慮した Tier III 2000 年には HKNet を葵涌(Kwai Chung)にあるデータセンターと共に買 基準以上のプレミアム・データセンターを建設するために将軍澳(Tseung 収しました。2005 年にテレコニュニケーション・サービス・プロバイダーから 成功した企業 ICT サービス・プロバイダーに転身すると決め、データセンターやホスティン グ・サービス、 クラウド・サービスといったこれまでにないサービス分野にま で進出しました。2009 年前半には、同社は大埔(Tai Po)に自社設計の NTT 早分かり:NTT Com Asia ての同センターは、総敷地面積 19,695 平方米を誇り、Tier III 基準以上を満 • NTT Com Asia は、NTT 株式会社(東京、ロンドン及びニューヨークの 証券所取引所に株式を上場する世界最大のテレコニュニケーション企 業の 1 社)のグローバル・データ、IP サービス及びボイス・サービス部 門である NTT コミュニケーションズの 100%出資子会社。 たすインフラ設計が施されている他、国際標準化機構(ISO)/ 国際電気標準 • NTT グループは 1952 年に設立され、本部は日本の東京にあります。 コミュニケーションズ香港データセンターをオープンしました。同センター は NTT グループの中でも最大級のプレミアム・データセンターです。7 階建 会議(IEC)2700:2005 情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証及 います。 • NTT コミュニケーションズは全世界で 8 千人以上の従業員を擁し、海 外の 73 都市と 29 の国と地域に現地事務所を設置する他、データセン ターは 20 の国と地域の 31 都市以上でサービスを提供しています。 同データセンターは中期的に顧客の需要を満たす容量で設計されましたが、 • NTT Com Asia は 1999 年に香港で設立され、 現在の従業員数は 350 人 を超えました。 び ISO 9001:2008 品質マネジメントシステム認証の適格審査にも合格して 想定外の需要の大きさに対応するために同社の計画は更に拡張されました。 顧客には、金融サービス、テレコニュニケーション、物流及びテクノロジー部 門の多国籍企業だけでなく、中国本土など 15 カ国以上の国々から集まった 小規模な IT 企業や Web 企業も含まれます。同社ではこのデータセンターは、 • 2010 年 10 月の発表によると、 同社は 10 年間で 30 億香港ドルを投じ、 7 万平方米から成る Tier III 基準以上のデータセンターを建設する計画 で、 このデータセンターは 2013 年の営業開始を予定し、約 3,000 件の 直接的あるいは間接的な雇用を見込んでいます。 あと 2、3 年のうちに予定よりかなり早く容量を上回ると見ています。 「当社が 大埔データセンターを開設した時、世界経済はアジアにシフトしていている 最中で、当社はタイミング良くその波に乗ることができました。」 と、李氏は語 りました。 「香港は、NTT コミュニケーションズにとって戦略的な市場です。当社ではそ の前途について非常に強気な考えを持っており、香港に更に投資していく計 画です。」 と、李氏は述べました。 発行日 : 2011 年 1 月 17 18 成功した企業 日本の宅急便が香港に利便性を提供 香港ヤマト運輸株式会社は、 クロネコのロゴが日本同様、香港の路上で 第一級の宅配サービスとして広く認知されることを目指します。 「ヤマトグループの理念は、社会的インフラとし ての宅急便ネットワークの高度化、 より便利で快適 な生活関連サービスの創造、革新的な物流システムの アジアへの進出計画の一環として、ヤマト運輸は香港の一般家庭向けにこれ 開発を通じて、豊かな社会の実現に貢献することです。香港市場 までになかった迅速かつ融通性の高い宅急便を展開していきます。 でも同じ理念のもと邁進して参ります。」 と、香港ヤマト運輸株式会社、前島淳 太取締役社長は述べました。 700 万人の在港の人々の大半が自家用車を持っていないため、 この新たな宅 配サービスにより初めて香港内で安く手間なくかさばる物を運んでもらえるよ うになるでしょう。香港の人々は鮮魚等の冷凍食品や傷みやすい食材を家に 直接配達してもらうのにヤマトのクール宅急便も利用するだろうと前島氏は考 えます。 「香港の人々は高い生活水準を享受していますから、生活の利便性を向上さ せる第一級の宅配サービスへの出費を厭わないでしょう。」 と、前島氏は語り ました。 なぜ香港なのか? 同社が香港市場を第一のターゲットに定めた理由は他にも多々あります。第 一に、 消費者への直接宅配市場にまだ競争の余地があると確信したことです。 成功した企業 また、香港は地理的にも比較的狭く道路網や輸送インフラが広範囲に整備さ れているので費用効果の高いドア・ツー・ドア宅配サービスを日々展開できま す。平等な競争条件や自由経済、法規制の点からも香港は事業を営みやすい 場所といえます。 ヤマト運 輸 に は 同 地 域 に お いて野 心 的 な 事 業 計 画 があります。2010 年 1 月の 上 海 及 び シンガ ポ ー ル で の 事 業 開 始 を 皮 切りに、この 2 年 内 に ASEAN 諸国及び中国南部へも進出する予定です。香港が中国への理想的 なゲートウエイと考えられているのは、その地区だけが中国本土と経済連 携 緊 密 化 協 定を締 結していること、またアジアで 将 来 性 のある市 場を調 査し必要な実行可能性を検討する拠点であることもその理由として挙げられ ます。 「2011 年 2 月までに運転手 70 名と従業員 30 名体制を計画していますが、 アジアで計画中の支部全てのオープンが完了する約 5 年後には、香港は同地 早分かり:ヤマト運輸株式会社 • 1919 年設立のヤマトホールディングス株式会社は、子会社 45 社と関連 会社 9 社から成る総合輸送サービスグループです。その事業部門は、デ リバリー、BIZ―ロジ、ホームコンビニエンス、e- ビジネス、 トラックメン テナンス、 フィナンシャル及びその他の事業となります。 • 香港ヤマト運輸株式会社はデリバリー事業部の傘下にあります。同社 は一般家庭から企業に至るまで信頼、効率、プロ意識をモットーとした ドア・ツー・ドア・サービスをお約束します。 • 2011 年 2 月に香港ヤマト運輸株式会社は香港で宅急便を開始しま す。同 社 は 1 億 7 千 万 香 港ドル の 香 港 進 出 の た め の 投 資と従 業員 100 名の雇用を既に決定しています。 • 5 年後にアジアのネットワークが完全に整備された折りには、香港ヤマ ト運輸株式会社は香港で約 1,000 名の従業員を擁する見込みです。 • 香港ヤマトペイメントサービス株式会社は、香港ヤマト運輸株式会社と 連携し、代金決済業務を行っていきます。 域の混載センターとなり香港を拠点に倉庫スタッフ 200 名及び事務員 70 名 を含む約 1000 名の従業員を擁する見込みです。」 と、前島氏は述べました。 発行日 : 2011 年 1 月 「インベスト香港は、ヤマト運輸が香港で事業展開する際に架け橋となってく れました。他の日本企業にも香港へ進出し、インベスト香港のサービスを利用 するようにと間違いなく勧めていくつもりです。」 と、前島氏は付け加えました。 19 20 成功した企業 大和証券キャピタル・マーケッツはアジアをターゲットに、 事業拡大を目指します 日本とアジアの投資家と発行者の間の隔たりを埋める競争優位性と、デ した。 それ以来、 香港支社は第 2 本社として機能するべく改良されており、 リバティブ事業での戦略的地盤により、大和証券グループは、香港と周辺 大和証券キャピタル・マーケッツは、戦略の発展を加速する大規模な買 地域での知名度を高めました 2009 年末、大和証券キャピタル・マーケッ 収に参入しています。 「米国とヨーロッパの市場が依然として不況にあえ ツは、3 年以内にアジアの投資銀行上位 5 行の 1 行となる意向を示しま いでいる一方で、アジアの市場は、現在最も将来性のある機会を提示し ています」 と、大和証券キャピタル・マーケッツ香港リミテッドの社長兼最 高経営責任者(CEO)である野村宏之氏は述べています。 「私達は、 アジア でのキャッシュ・エクイティ、投資銀行業務、デリバティブ事業を大幅に拡 大し、アジア地域での人員数を倍増させる計画です。アジアは、私達の同 胞の故郷であり、金融危機後はいかなる銀行業務グループも、 この地域 を支配していません。ですから、私達の展望は、世界におけるアジアの投 資銀行になることなのです」 と、野村氏は付け加えました。 香港:第二本社 香港事務所を 40 年前に設立して以来、日本人とその他のアジア人の投資家 及び発行者の隔たりを埋める銀行業務サービスの提供という競争優位性に よって、大和は成功してきました。香港を経由する地域の重要性が高まり、事 業拡大の機会が増加することにより、デリバティブ事業とエクイティ販売のグ ローバル本社機能を担うべく、香港へ移転することとなりました。昨年、大和 は香港を「第二の本社」 と称し、それ以降、事務所機能のフロントエンドとバッ 成功した企業 クエンドに 50 人以上のスタッフを雇用しています。全執行役員のうち 3 人が 香港を拠点としているため、香港事務所は大和の第二本社へと格上げされま した。 基本情報:大和証券キャピタル・マーケッツ • 大和証券キャピタル・マーケッツは、大和証券グループ完全所有の投資 銀行業務部門です。 ベルギーの KBC グループのグローバル転換社債及びアジア・エクイティ・デ リバティブ事業の買収に関する最近の大和による発表は、アジアでの成長と 世界規模での競争力を持つデリバティブ事業の構築に対する大和の傾注を 表明するものです。買収の合計対価は約 10 億米ドルで、内訳はトレーディン グ・ポジションに対する約 8 億米ドル、人員、IT インフラ、その他の資産にする • 権威ある賞を受賞し、全世界に 4,000 人を超える従業員を雇用。証券、デ リバティブ、資金調達、株式公開、M&A、その他のクライアントへの創造 的な金融ソリューションを含む、総合金融サービスを提供しています。 • アジア、中東、 ヨーロッパ、北米に 20 カ所以上の事務所ネットワークを 持っています。 約 2 億米ドルとなっています。 「私達のアジアでの拡大は、主に有機的成長を 通じて行われる予定です。 しかし、的を絞ったこの買収は、ゼロから築き上げ ることに取り組んでいたプロダクト・ラインとの素晴らしい戦略的親和性を示 しており、 アジア地域での成長を加速させます」 と野村氏は述べています。 • 大和証券グループは、1902 年に創業し、日本最大の証券及び銀行業務 グループの 1 つであり、全世界に 1 万 6,000 人を超える専門職を雇用 しています。 • 2010 年、大和証券キャピタル・マーケッツは香港での開業 40 周年を祝 し、香港事務所を第二本社へと格上げしました。 大和は 2010 年 6 月に、香港証監會(証券及び先物取引事務監察委員会: Securities and Futures Commission)から、香港でのワラント債発行を認可さ れました。 「ひとたび買収が終結すれば、全ての事業が大和ブランドの下で実 施されるようになります。私達の狙いは、大和証券キャピタル・マーケッツが 香港のワラント市場で重要なプレイヤーになり、香港と周辺地域での知名度 を高めることなのです」 と野村氏は話しています。 www.hk.daiwacm.com 発行日 : 2010 年 9 月 21 22 成功した企業 ブランドオフは、新しい2次流通の小売販売概念 を香港にもたらします 株式会社ブランドオフは 2000 年に、日本の石川県に社長の安山 勉氏 ブランドオフの店舗では、顧客はブラン によって設立されました。同社は、小売店、ウェブサイト、オークションを ド品購入の際に、新品と中古品の選択が 通じて、新品及び中古品のブランド品のハンドバッグ、宝石類、および腕 できます。中古品は信頼できる商品です。そ 時計の買取販売を専門としています。同社は、現在日本に約 360 名のス れは同社では、本物か偽物を見分けられるプロ タッフと 42 店舗の展開をしており、最近では海外展開として香港に 2 店 の鑑定士を雇用しているからです。更に専門の鑑定士 舗オープンしました。2009 年 6 月 6 日には新店を尖沙咀にオープンし は、豊富なトレーニングをブランドオフのスタッフにも行っているので、 スタッ ます。 フメンバーも偽物を見分けるための全ての着眼点を心得ています。偽物と模 倣品を根絶することは、安山氏にとって大変重要な事です。安山氏は、日本で ブランドオフのアイディア 約 150 の主要な卸売り業者から構成される 「日本流通自主管理協会」の幹部 でもあります。 「私たちの目的は、中古のブランド商品を買うための完全に信 同社は、初めは新品のブランド商品のみの販売を行いましたが、日本の景 頼できる環境を作りあげることによって、中古の小売ビジネスを変革しイメー 気後退が安山氏のビジネスモデルの再考を強いることとなりました。日本人 ジアップすることです。私たちは、商品が正真正銘本物であるよう、最善の努 顧客は、可処分所得が限られていながら多くのブランド品ハンドバッグや 力をします。私たちの目的は、香港経由でこの日本のビジネスモデルを他の その他商品を、高景気時代に新品で購入していました。彼は、それ故に本物 国々に広げることです。」 と、安山氏は述べています。 の中古ブランド品のハンドバッグ、宝石類、および腕時計の買い取りと販売店 を設立するという、新しい試みを決断しました。 「ブランドオフ」 という店名は、 香港:アジアへのショー・ウィンドー どのような経済下でも顧客の保有する楽しみを与えることを意味しています。 「日本ではセール品の販売には、 「値引き」 と表現されます。 したがって、私は、 「香港は、地元住民、中国本土及び海外からの訪問客に私たちの商品とビジ 「ブランドオフ」はまさに私たちが行うこと、 ブランド品をオフする、 ということ ネスモデルを披露する理想的な場所です。アジアのハブとして、香港は私た について説明している理想的な新店舗への名称であると思いました。」 と、ブ ちの地域ビジネスを確立する絶好の拠点でした。」 と安山氏は述べています。 ランドオフ社長の安山 勉氏は説明しています。 市場調査によると、香港ではブランド商品の需要が高く、顧客が欲しいと思う 成功した企業 商品に対しての出費が日本より多い傾向がある事が判明しました。最も重要 す。同社は、 コーズウェイベイに香港、マカオ、および台湾への将来のチェーン なこととして、香港は輸出入で関税のかからないフリーポートなので、ブラン 店舗を経営するためのオフィスを構えました。また同社は、中国本土、シンガ ドオフは、日本から香港の店舗への商品移動を費用効率良く行うことができ ポール、およびタイにブランドオフの店舗を開設する計画があります。 ます。 ブランドオフのモデルは、 どのような経済下でも機能します 香港ビジネスの拡大 「成功する為には、顧客の変化需要を満たすべくビジネスモデルを適合させ ブランドオフは、2008 年 6 月にタイクーシンのシティ―プラザ内のアピタで る準備が必要です。 ブランドオフのコンセプトは、従来の小売業者とは異なっ 最初の店舗をオープンし、4 カ月後にはコーズウェイベイのワールドトレード た価格帯の商品で、 お客様にとって更に幅の広い選択肢を提供します。 これは、 センターに 2 店舗目をオープンしました。両店舗が成功した為、2009 年 6 月 世界経済がどのような状態であっても、私たちのビジネスが成功し成長する に、特に中国本土の顧客をターゲットとして、九龍サイドの尖沙咀に 3 店舗目 ことを意味します。」 と、安山氏は述べています。彼は最後に、自分の名前は日 のオープンを計画しています。 本語で、ディスカウントマウンテンを意味すると述べました。 これは、ブランド オフビジネスへの彼のインスピレーションの原点なのかもしれません。 また同社は、2009 年 2 月 26 日に日本で毎月開催し、成功しているブランド オークションを始めました。 これらのイベントで、 ブランドオフはオークション によってアジア中の卸売業へ中古商品と新品のブランド品を販売します。日 www.brandoff.com.hk www.brandoff.co.jp 本のオークションは非常に人気がありますが、それはブランドオフが 44 店舗 のネットワークを通して人気があり、需要があるブランド商品に関する知識 が豊富であることから、 ブランドオフの商品カタログは、 ディーラーによって信 頼されています。追加収入もさることながら、オークションは香港と中国本土 内でブランドオフのブランド認知度を上げる役割を担うのではと、同社は期 待しています。 ブランドオフのオークションビジネスに関心がある方からのご 質問を同社では歓迎します。 香港:将来の地域ハブ ブランドオフは、アジアの国々をまたいだ積極的なビジネス計画があります。 会社がアジアの国々への店舗出店を広げたとき、香港は地域のハブになりま 発行日 : 2009 年 4 月 23 24 成功した企業 アジアで「メガコンテンツプロ バイダー」 を目指す角川グル ープは、更に香港での投資を 強化 出版業の株式会社角川グループホールディングスは、64 年前に日本で設 立されました。同社は、出版事業だけでなく、映像事業、ビデオ事業、映画 館事業、エンターテインメント関連の商品、コンピュータゲームソフトウェ ア等の多様な事業を展開するマルチメディアエンタテインメント企業に 成長しました。2005 年の後半以降、アジアで特に中国本土市場に焦点を 進氏は説明しています。日本の近くに位置する中国の市場は、世界一大きい 合わせて、 「メガコンテンツプロバイダー」を目指すため、同社は香港へ 単一市場です。塚本氏が抱える唯一重要な懸念は、中国のメディア市場はま の投資を強化しています。 だ非常に制限されており海外の参加者にとって、容易には開かれていないと いうことです。 巨大な可能性を提供する中国市場 香港の投資 「日本の市場が縮小しているので、私たちは、業務を拡張して、収益を伸ばし 続ける為に新しい市場に入る必要がある。中国の人々は、私たちの映画、歌、 アジアのコンテンツビジネスの更なる開発として角川グループは、香港で およびキャラクターに関する日本文化を好み、私たちのコンテンツの多くを 3 社 に投 資を行っています。2005 年 に、角 川グル ープ は 香 港で 最も古 い 不法なダウンロードで入手することを見ているので、中国市場に私たちのコ 映 画 配 給 会 社 の 株 式 を 70 パ ー セ ン ト 購 入 し、今 で は Kadokawa ンテンツタイプの需要があることを認識していました。」 と株式会社角川イン Intercontinental Group Holdings Ltd.(KIGH)の名称となり、中国本土と東南 ターコンチネンタルグループホールディングスの社長兼最高執行責任者塚本 アジアマーケットにアクセスしています。KIGH はディズニー、パラマウント、お 成功した企業 よびドリームワークスの映画を配給し、香港と中国で 7 つの映画館を運営し CEPA(経済貿易緊密化協定)は、大きな利点 ており、またビデオとコンピュータゲームソフトウェア販売の基点になってい ます。Kadokawa Intercontinental Publishing(Asia)Ltd(KIPA)は角川グルー 香 港 と 中 国 本 土 と の 経 済 貿 易 緊 密 化 協 定(CEPA = Closer Economic プの 100% 子会社で、2007 年に設立され、雑誌「台北ウォーカー」の出版社 Partnership Arrangement)は、角川グループの香港でのコンテンツビジネ である Kadokawa Media(Taiwan)Co., Ltd. の成功を追随しています。KIPA スを始める際に、大きな利点であることを証明しています。例えば、同社は、 は雑誌「香港ウォーカー」を出版し、また漫画と小説を販売しています。角川 2006 年 に深 圳で 100 パーセント香 港 所 有 の 映 画 館を創 設した 際 には、 グループは、新しい市場向けの事業を開発するために、映画と出版の素材を CEPA 協定を活用しました。 「外国企業が、香港から中国本土まで進出するビ 結びつける 「メディア Mix 戦略」を利用する計画を立てています。Sun Wah ジネス環境は、更に進化し続けています。 「私たちの今後の投資のため、私た Kadokawa(Hong Kong)Group Ltd.(SWKK)は、新華グループと角川グルー ちは CEPA に強い期待を持っています。」 と、塚本氏は述べています。 プとの合弁企業です。その合弁企業は、新華グループの中国の不動産市場の 知識と角川グループの広範囲な映画館運営経験を共用するため設立されま 将来の計画 した。2007 年に洛陽で第 1 号店をオープンし、その後 2008 年に北京で 2 号 店をオープンしました。2009 年には北京市で 2 番目の映画館をオープンす 角川グループは、香港に子会社を設立して 3 年半経過しましたが、徐々に、投 る計画があります。 資の結果が見えてきています。現在、 グループのアジアビジネスはグループ 全体の収益から見ると、比較的小さなものです。 「 私たちの現在の成長予測 中国への香港ゲートウェイ は、 グローバルな景気失速のためかなり控えめです。私たちの焦点は、厳しい 市場状況下で営業利益を伸ばし続けるために、経営活動を再構築することで 角川グループの最終目標は、コンテンツビジネスを中国本土で展開すること す。」 と塚本氏は結論づけています。 で、角川グループは、第一段階として、香港に拠点を置きました。 「香港はアジ アの中心で、中国本土と隣接したビジネス地です。」 と、塚本氏は説明していま www.intercontinental.com.hk す。香港における会社の運営、労働管理、税制を含む経営環境も、非常に魅力 的です。 「香港は小さな場所で、人々は新しい流行に非常に敏感です。研究と 分析に多大な時間を要さずに、私たちは新事業を始めることができ、 そして直 ぐに結果を見ることができます。 これは香港の魅力です。」 と、塚本氏は述べて います。 発行日 : 2009 年 4 月 25 26 成功した企業 「QBハウス」理容チェーン店舗網を拡大 1995 年に東京で設立された QB ハウスは、顧客の性別を問わず、10 分 時間にいつでも利用できる (予約不要) という利便性が受け入れられ、最初の 間 50HK ドルでカットのみを提供するヘアカット専門店を香港で運営し 出店以来、老若男女問わず様々な層のお客様に当社のサービスをご利用い ています。香港 1 号店のオープンは 2005 年 2 月。その後順調に業績を ただいております」、松尾氏はそのように説明してくださいました。 伸ばし、4 年を待たずして 18 の店舗をスタッフ 70 名で展開するまでに なりました。また 2009 年中頃までには、更に新たな 2 店舗をオープンす 店舗網の更なる拡大 る計画で、 これらが完成すると総店舗数 20 が達成されることとなります。 また同社は日本国内で 394 店舗、シンガポールでも 23 店舗を同時に展 開しています。 香港を選んだ理由 「香港の人たちは長時間労働をいといません。また何かにつけてスピードを 重視する傾向があります」、QB ハウスシニアマネージャー松尾香織氏は、香 港人をそのように分析しています。 「出店国を決める際、アジアのさまざまな 国を検討しましたが、当社の事業コンセプト 「10 分間の妥当な価格で提供す るクイックサービス」は、香港の皆さんのそうした気質のようなものと非常に マッチすると判断いたしました」、 「当社がもともとターゲットとしていたお客 様像がまさに、香港人のように都会で暮らし、毎日が多忙で、歩くスピードす らも速い、現代的な忙しい生活をおくる人々だったということです。 このような 方々には、時間が何よりも貴重なものであり、できるだけムダを省いて、自分 の自由になる時間を確保したいと思っています。おかげさまで、当社のような ヘアカットという専門技術だけに特化し、時間を節約して、必要なときに隙間 QB ハウスの事業コンセプトは、日本国内では月平均およそ 110 万人の顧 成功した企業 客に受け入れられるという大成功を収めました。海外ではまず、香港と並 団体との関わりはとても大切です」、前出の松尾氏のコメントです。 「今回イン ぶ国際都市であるシンガポールにビジネス展開を開始しましたが、人口 ベスト香港には、人の採用に関する情報や都市内の商業地域、ビジネス街に 比でシンガポール の 2 倍、約 700 万人を擁する香港 は、その 潜 在 的ビジ 関する助言をいただいただけでなく、具体的な出店場所の選定に関するサポ ネスチャンスという点でもシンガポールの倍の可能性を秘めているとの判 ートもしていただきました。また、ビザ関連の手続きや、出店時における広報 断 から、QB ハ ウス の 事 業 フォー カス は 香 港 へ もシフトしまし た。現 在 業務に対する支援もいただいております。インベスト香港からのこうした数々 香港及びシンガポールにおける総売上は、日本に於けるビジネス全体のお の支援が無ければ、当社がここまで順調にビジネスを成長させることは難し よそ 10%に匹 敵し、このボリュームは今後更に拡大できるものと同社では かったと思います。」 見ています。 国際的なライフスタイルと日本への近さ 更に向こう 3 カ年の経営計画として、香港内に 64 の新店舗を開設、現地スタ ッフ 200 名以上を新規に雇用、そして現在 36,000 人にのぼる月間利用者数 日本人にとって香港は生活、仕事の両面で非常に暮らしやすい場所だと松尾 を少なくとも 3 倍に押し上げることを目標に定めました。 店舗開発においても、 氏はおっしゃいます。国際的なライフスタイル、多彩な食文化に加え、さまざ 利便性を重視し、ターゲット顧客層である通勤客や買い物客を効率的に取り まな自然環境を楽しめるという点も、香港の生活に一層の魅力を与えている 込むため、対象エリアをすべて地下鉄 MTR 駅構内あるいはその近辺のショ とのことです。 「香港ではひとたび郊外に足を伸ばすと美しい自然に触れるチ ッピングセンターに絞っています。葵芳(Kwai Fong)店、屯門(Tuen Mun)の ャンスがふんだんにあります。秋や冬の週末にはハイキングに出かけ、夏の オーシャンウォーク店が最近の例としてあげられる他、直近では沙田(Shatin) 暑い日にはたくさんあるビーチの中から一つを選んで、そこでゆっくりとリラ のシティー・ワン・ステーション(第一城站)への出店も予定されています。更 ックスする時間を楽しんでいます。それから香港のもう一つ優れた点として、 に香港内における CSR(企業の社会的責任)活動にも積極的な取り組みを始 そのロケーションが挙げられます。日本からとても近いというのはもちろんで めており、昨年の天水圍(Tin Shui Wai)店オープン時には、記念行事として地 すが、その他の都市への交通の便が非常に良いのです」、松尾氏は香港の魅 域の恵まれない子供達に無料で理容サービスを提供しました。 力をそのように語ってくださいました。 インベスト香港の惜しみないサポート www.qbhouse.com/hk 「香港でビジネスを立ち上げる、あるいは事業の拡大を目指す海外企業にと って、インベスト香港のように正確かつ包括的な現地情報を提供してくださる 発行日 : 2009 年 4 月 27 28 成功した企業 オークション会社の老舗 エスト・ウェストオークションズ、 ア ジア太平洋地区オークションビジネスの中心地、香港に進出 エスト・ウェストオークションズの 関敬(せき たかし)代表取締役とオーク ションビジネスの関わりは、1981 年にまでさかのぼります。当時、関氏は 在日フランス大使館の要請を受け、世界ナンバー 3 のオークション会社、 Ader Picard Tajan との仕事をしたことがきっかけで、 オークションビジネ ス界に入り、その 3 年後、1984 年には、自らが日本では初となるオークシ ョン会社、エスト・ウェストオークションズを設立し、代表取締役に就任し ました。さらに昨年 1 月には、株式会社ディスカバリーナショナルオーク ションとの合併を果たし、日本初のオークション会社は、日本で最大のオ ークション会社へと成長を遂げました。現在、同社社員は総勢 35 名、東 京に本社事務所、その他事務所を銀座とパリに置きます。そして 2008 年、 アジア地区におけるオークションビジネスの展開拠点として、香港法人を 設立しました。 香港:アジア太平洋地区 オークションビジネスの中心地 クションズ香港法人の設立を決心します。また、 この決断が後に、エスト・ウェ ストオークションズにとって、海外における初のオークション開催へとつなが 2008 年 5 月、関氏は香港で開催された香港国際芸術フェアに参加し、その場 っていったのです。 で近代日本美術に造詣の深い多くの人々に出会い、アジアにおける芸術作品 の流通センターとしての香港について多くを学びます。その後、北京に飛び、 「香港への投資の直接的な鍵となったのは、香港がアジア太平洋地区の中心 アート・チャリティー・チャイナと出会い、香港に於いて共同でオークションを に位置するということでした。 また、空港へのアクセス、他地域からの乗り入れ 開催することをもちかけられました。 これを受けて関氏はエスト・ウェストオー といった双方の点からも、 香港という土地は非常に有利であると判断しました。 成功した企業 台湾、中国本土、韓国、 日本、そしてシンガポールから来るバイヤー達にとって、 そして東京にいらっしゃるスタッフの皆さんのどなたもが、弊社の香港法人設 香港という場所は、 まさに絶好のロケーションなのです」 と、関氏は語ります。 立のみならず、香港におけるオークション会場の選定、開催にいたるまで、大 変親身になってサポートやアドバイスをしてくださいました。」 実のところ、香港はニューヨーク、ロンドンに続く世界第 3 位のオークションセ ンターとして、世界的に、その重要な役割を担っています。アジアのオークショ 未来に向けて ンハブとしての香港の優位性には語り尽くせないものがありますが、下記に その一部をご紹介します。 エスト・ウェストオークションズは、今後毎年 5 月と 11 月に香港でオークショ ンを開催することに致しました。またそれに合わせ、現在 2 名のスタッフを抱 • 香港には消費税、付加価値税が存在しない える香港法人を、今後さらに大きな場所に移転し、オークションの運営管理を • 香港の租税構造は非常にシンプル。事業所得税・給与所得税の低さは世 より確かなものにしていく計画です。最後に、関氏は、香港ついて以下のよう 界で 3 位にランクされる に述べられました。 • 他国に比べ、香港における芸術品の輸出入に関する規則や法律は、非常 に寛容である • • 「最初は中国本土でオークションを開催することを考えていたのです。 しかし、 細やかな配慮が求められる美術品の運搬を可能とする物流の専門家、国 あちらではオークションにまつわるシステムや法律が非常に複雑でした。そ 際輸送サービスが充実している のため香港で開催することを決めたのですが、結果的に、香港が世界でも有 健全、透明な法律・司法制度により、オークションに参加する売り手・買い 数の美術品のオークションビジネスの中心であることを、身をもって体験させ 手の両者が、確かな法的保護のもとに売買契約を締結することができる ていただいたような気がします」 インベスト香港による多大な支援 www.est-ouest.co.jp 今回インベスト香港が提供させていただいた様々なサポートに対し、関氏か 発行日 : 2009 年 2 月 ら以下のようなコメントをいただきました。 「一般に、政府機関で働く人々が、 それほど親身になって相談に乗ってくれると は思わないのが普通です。 しかし、 インベスト香港の皆さんは違いました。 香港、 29 30 成功した企業 MOLアジア、 その主要なビジ ネス機能をアジア地域拠点で ある香港に集約 海上運輸を手がける、株式会社商船三井は 1884 年に創設されました。 現在本社を東京に置き、保有船舶数は世界最大の 845 隻、総載貨重量 54,345 トンを誇り、船舶関連サービスのみならず、複数の運輸サービスを 提供するグループ会社です。特にバルクキャリア、 タンカー、液化天然ガス 運搬船、 自動車運搬船、 コンテナー船、 フェリー、沿岸航路船、 クルーザーな どによる輸送サービスを得意としますが、 グループ全体が提供するサービ スは、海上運輸にとどまらず、港湾作業、陸上運輸、中古カーゴコンテナ販 売、 フォワーダー、倉庫保管サービス、船舶代理店、引き船、造船、海運コン サルティング等、あらゆる関連サービスを網羅しています。2008 年には、 グループ会社の一つ、MOL アジアリミテッドが、その事業の最適化をめざ し、主要なビジネス機能をアジア地域拠点である香港に集約させました。 戦略的ロケーションとしてアジア太平洋地区の中心に位置する香港 MOL アジア は、商船三井のコンテナビジネス関連のアジアにおける地域本 部としての役割を担います。また、その業務は幅広く、営業マーケティング、現 地荷渡しから、 荷役、 倉庫保管業務等、 現地オペレーションもおこなっています。 現在、 商船三井は世界に 3 つの地域本部を持ち、 ヨーロッパではロッテルダム、 北米ではカリフォルニア・コンコード、そしてアジア太平洋地区では香港に拠 点を構え、特に香港オフィスは、日本、インド亜大陸、中東、オセアニアをカバ ーするアジア地区全体を、その管轄下に置いています。 商船三井は、アジア地域拠点を 2000 年に香港に設立しました。MOL アジア の人事・財務部長 森岡勝氏は以下のように語っています。 「香港にアジア地域拠点を置いたのには、様々な理由があります。まず、香港 という都市が、戦略的ロケーションとして、 このアジア太平洋地区の中心に存 在しているということがひとつの理由です。 第二に、 質の高い労働力の確保が、 常に可能な状態にあり、弊社の拡大基調にマッチしていたということも理由 でした。そして、インフラネットワークの整備が整っているということも、付け 加えるべきもう一つの特徴でしょう 。」 香港に主要なビジネス機能を集約させる 2008 年度下半期、 MOL アジアはそれまで東京、 シドニー、 シンガポールで別々 成功した企業 に業務をおこなっていたマーケティング、冷凍貨物、貿易、部品修理・保管を 担当するグループ全てを、香港に集約させました。 「ビジネス活動による効果を最適化するため、当社では、主要な業務の中央 集権化を進める必要性がありました。香港にその拠点を設けることについて は、その他の既存のロケーション、つまり東京、シドニー、シンガポールとの比 較検討をすすめた結果、そのいずれと比べても、香港が、 この地域の中心に 位置しているという事実から、疑う余地のない選択だったと思います」、そう 森岡氏は語ります。 現在、MOL アジアのオフィスには、香港現地採用のスタッフ約 500 名に加え、 海外各拠点から送られてきた約 100 名のスタッフが勤務しています。 また、今 後さらに増える人員数に対応するため、同社は、事務所のあるエバーグリーン プラザ(葵涌)の別のフロアを借り上げ、現在は 3½ フロアで業務をおこなっ ています。 また、 同社の研修センターも現在香港に置かれ、 アジア太平洋地区で仕事をする 同社スタッフを、 香港の研修センターに順次送り込み、 教育をおこなうというプロ グラムも進行中です。 同時に、 香港オフィスはフィリピン、 インド、 中国、 ベトナム人 船員の配置管理センターとしての役割も担っています。 うに、いずれマイナスの影響が訪れるかもしれません。 しかしながら、長期的 視点に立つと、我々には明るい見込みのほうが大きいと考えます。」 香港で働き、生活するということ 森岡氏が日本を離れ、香港に着任したのは 3 ヶ月前のことです。香港での生 活はどうですか、 という質問に対し、森岡氏は、香港の生活をとても気に入っ ていると仰います。特に、その都会的なライフスタイルが森岡氏にマッチして いるとのこと。余暇は、街に出かけ、沢山のブティック、 レストラン、バーの中か ら、自分の好みを見つけ、ショッピングや、食事、お酒を楽しんでいるとのこと でした。 また、今後は街から離れた小さな島々へも出かけ、香港の都会的な一 面だけでなく、別の面も楽しんでいきたいとのことです。 インタビューの終わりには、森岡氏から下記のようなコメントをいただきまし た。 「海外勤務は、今回が初めてですが、香港の人々は、外国人に対し非常に親切 でフレンドリーです。彼らのおかげで、自分は香港から歓迎されているんだ、 そんな気持ちになるんです。」 www.molasia.com 未来に向けて 2008 年は海運ビジネスには好況が訪れた 1 年でした。高まる国際貿易ニー ズは、そのまま海運ビジネスに対する、更なる需要喚起を意味したのです。商 船三井では、現在 800 隻以上もの貨物船を擁していますが、2012 年に向け、 さらにこれを 1,000 隻に増やす計画を進めています。森岡氏は、 この点につ いてもコメントをくださいました。 「確かに当社にとって、今までの市場は拡大基調だったと言えます。ただし、 こ こ最近の金融市場の混乱は、我々のビジネスセクターにも、他の産業と同じよ 発行日 : 2009 年 2 月 31 32 成功した企業 JMC:香港に研究開発事業部を立ち上げ、 自動車メーカーのTier 1サプライヤーをめざす JMC は 2005 年 5 月に設立された日本企業で、同社の上級管理チーム ライヤーを抱えています。同様にこれら Tier2 企業が、また Tier3 サプライヤ は全員がトヨタ自動車、あるいはトヨタ自動車の Tier 1 サプライヤーで ーから資材を調達するといったような構造になっています。車はきわめて多 働いた経験を持ち、ハイブリッドカー技術、自動車部品、カーステレオ、 くの部品・備品から作られているため、 トヨタなどの自動車メーカーは、車の 組立工程、バッテリー、塗料、成型の製造を含む、自動車製造全般のキー 製造に関わる部品製造業者すべての質をチェックする時間はありません。 し となる専門技能を備えています。日本語の JMC という名前は「Jyonetsu たがって、例えばトヨタなどの会社は、その下請け部品メーカーにトヨタの生 Monotsukuri Company」を意味し、これは「情熱をもって物作りをする」 産システムを遵守して独自の品質管理を徹底するよう求めます。 「トヨタ生産 という意味であり、同社の使命感をよく表しています。2006 年 7 月に、同 方式は、1 つの規格とかシステムではありません。それは下請け部品メーカー 社は香港事務所 JMC Hong Kong Limited を、そして 2007 年 9 月には、 が理解し、彼ら自身のやり方で応用しなくてはならない考え方なのです。社員 深圳市集梦信息咨詢服務有限公司を設立しました。現在 JMC は、 トヨタ は 1 つのチームとして意思伝達をし、自分の弱点を認識し、継続的に改善を の部品メーカーを探し出すことと、自動車製造コンサルタントサービスと 模索して行くのです」 と JMC 香港のヴィンセント・フー(Vincent Fu)部長は説 いう 2 つの事業を柱としています。同社はいま、将来自動車メーカー向け 明しています。 部品メーカーになるための合弁事業契約を締結中で、それには香港と深 圳を拠点とする現在の研究開発部門が必要となるのです。 JMCビジネスモデル 自動車メーカーの品質管理 JMC は、華南地方における新たな下請け部品メーカーの育成をトヨタから請 け負っています。同社はここ 5 年間で 700 社以上の部品メーカーを訪問した 自動車メーカーは多くの下請け部品メーカーを必要とします。例えばトヨタ自 にもかかわらず、 これらの企業の方式ではトヨタの高品質な規格をクリアでき 動車グループでは、約 20 社の Tier1 サプライヤーを 1 次下請けとして雇用 ないことを認識。そのため JMC は事業を拡大して、コンサルタントサービス しており、 これらの Tier1 サプライヤーは、その下に 30 ∼ 50 社の Tier2 サプ の提供を行うとともにトヨタ生産方式の中で有望な下請け部品メーカーを育 成功した企業 てています。JMC は、現在までに数多くの下請け部品メーカーや 製造業メーカーと協力して、 トヨタの Tier2 サプライヤーとなるた めに彼らの品質管理プロセスを支援してきました。 JMC は、現在、珠江デルタ地域のトヨタやその他の日本企業や中 国の自動車メーカーに供給することを視野に、広東地域に Tier1 自動車メーカーを立ち上げるべく、2 社の提携企業と合弁契約を 結ぼうとしています。それに要する研究開発は香港で行われるこ とになり、香港中文大学や香港生産力促進局の実験施設を利用 することになっています。 なぜ香港なのか? JMC が会社を香港に設立しようと決意したのは、 トヨタ、ホンダ、 日産など、同社がターゲットとする顧客のすべてが珠江デルタ地 域に製造工場を持っているからです。 「香港には効率のよいビジネス環境と 調達を担っています。同時期に、深圳事務所は、5 名から 23 名までに社員数 低税率というメリットもあります」 とフー氏は語ります。 「香港は会社設立が非 を増やしました。 「香港投資推進局からの多大なご支援とご協力により、私た 常に簡単にでき、税理士なら 1 日、2 日で会社設立をすることができます。香 ちは中華圏のビジネスをさらに拡大しています。例えば、香港投資推進局は、 港政府は課税、規制という点で非常に柔軟性が高く、JMC は本業だけに集中 わが社に香港生産力促進局や、将来わが社の中華圏における合弁事業計画 することができるのです」 とフー氏は言葉を続けます。 の一端を担うはずのその他の戦略的パートナー企業をご紹介下さいました」 とフー氏は語ります。香港には、JMC にとって、中華圏でのサクセスフルな未 急成長を続ける中華圏 わずかこの 2 年ほどの間に、JMC の中華圏における事業は急成長を遂げま 来を期待できるすべてが揃っているのです。 発行日 : 2008 年 10 月 した。同社の香港事務所は、事業展開、販売、マーケティング、経営管理、資金 Tier 1 サプライヤー(注:直接 OEM に部品納入するサプライヤー) 33 34 成功した企業 人気の寿司店、峰寿司が香港に5号店をオープン 峰寿司は約 25 年前に 一のグルメ都市であり、日本食は他のアジア地域と同様に、香港でますま 熊本で創業、現在はジ す人気が出てきています」とジャパンダイニングワールド社の林昌純代表 ャパンダイニングワー 取 締 役 社 長 は 説 明 し ま す。 「 さら に、香 港 の 優 遇 的 か つ 透 明 な 規 制 ルド社(日本 飲 食 文 化 環境のおかげで、高品質な食材を効率的に調達することができます。 これこ 有限公司)が所有・運営 そ当社の生命線なのです」林社長は、香港における峰寿司の成功は、 このダ しています。新しい食の イナミックで国際的な都市のビジネスのし易さが大きな要因になっていると コンセプトへの飽くな 話します。 き意欲を見せる香港に 2004 年に進出した同社は、日本の寿司の中でもユニークなスタイルが 企業の海外進出への本拠地、香港 受け入れられることを確信していましたが、それが驚くほど正しかったこ とが証明されました。同店の人気料理に対する需要は高まる一方で、そ 2004 年の 1 号店の出店当時、林社長は次のように語りました。 「香港は当社 れを満たすために峰寿司は今年 5 月にチムサーチョイ (尖沙咀)に 5 号 の海外進出の本拠地となります。香港市場はさまざまな物品やサービスをど 店をオープンしました。今では、初の海外進出地となった香港で約 150 んどん受け入れるので、世界的なネットワークを拡大していくのには、香港に 名のスタッフを雇用しています。 堅固な拠点を構築すべきと確信しています」 香港進出は企業にとって賢明なビジネス戦略 同社はこの言葉を実証しました。 ここ 4 年間にコーズウェイベイ (銅羅湾)、モ ンコック (旺角) 、 シャティン (沙田) 、 そして今回のチムサーチョイ (尖沙咀) と次々 峰寿司の経営陣は、2004 年に行なわれた当初の香港の市場分析に深く と店舗をオープンすることで、香港のもたらすビジネスチャンスをフルに活用 心を動かされましたが、今も外国のレストラン経営者に対する香港の有 しています。 これら一大繁華街/ビジネス街では、峰寿司にとって理想的な多 利なビジネス環境に感銘を覚えます。 「この街は疑いようのないアジア随 くの客足が確保されています。 成功した企業 峰寿司流、成功の秘訣 林氏は「当店の商売がうまくいっているのは、恐らく世界最高の市場でビジネ ス展開しているからでしょう。インベスト HK はことある毎に、当社を支援して 峰寿司は、高級日本食を快適で魅力的な雰囲気の中で、手頃な値段で提供 くれました」 と語っています。 しています。独自の社外秘のレシピで調理される 100 品目以上をメニューに 載せる同店は、香港で最も多品目の寿司屋となっています。本店と同レベルの www.minesushi.com 安全性と品質を約束するため、食材のほとんどが日本から輸入されています。 発行日 : 2008 年 7 月 「優良なサービスと高品質な食べ物を提供してお客様のご期待に応えること こそ、峰寿司の一番の使命です」 と林氏は語ります。 この目標を達成するため に、峰寿司は食材の調理と顧客サービスの訓練プログラム、さらに社員に快 適で努力が報われる労働環境を創り出すことに多大な投資を欠かしません。 同店では予約制を取らず、先着順に接客する営業方針を貫いており、店舗の 前に長蛇の列ができるので有名です。 この高い人気とリピート率が、峰寿司の ビジネス戦略が勝利の方程式であることを物語っています。 インベストHKの提供する継続的な支援 顧客の長期的なパートナーとなるインベスト HK は、峰寿司が最初の香港の 市場評価を始めたときから直近のチムサーチョイ (尖沙咀)への出店に至る まで、効果的で無料のサービスと支援を提供してきました。提供するサービス には、香港文化についてのアドバイス、出店場所の紹介や査定、日本人社員 への労働ビザの確保、公式の開店セレモニーやメディア対策の支援など、開 店を成功に導く各種のサポートがあります。 35 36 インベスト香港 顧客プロフィール 株式会社アドベンチャーの子会社とし て、冒険香港有限公司は 2009 年 7 月 に設立され、様々な分野のユーザーに 向けた iPhone 用、モバイル用、ウェブ サイト用のアプリケーションの企画、製 作、展開を専門にしています。 冒険香港は、その技術的ノウハウとマ ーケティングノウハウによって、故障耐 性があり、拡張性のある iPhone とスマ ートフォン用アプリケーションの、香港 域内及び国際市場への提供を目指して います。冒険香港は、iPhone と iPod タ ッチ向けの多様なアプリケーションを 発表してきました。 そして、 充実したプラ ットフォーム、技術的専門知識、確固た る国際的視点を持ち、iPhone 専用及び モバイル専用アプリケーションの設計、 実装、保守によってクライアントを満足 させるべく尽力しています。 www.adventure-inc.co.jp 味千ラーメンは、 躍進中の日本のラーメ ン・チェーン店です。同社は 1968 年に 創業、日本の九州に総本部があります。 現在、味千ラーメンは、アジアのほぼ全 主要国に 506 店舗以上出店しています。 日本では何種類もの骨や魚のダシから とった白濁スープのラーメンで知られ ています。美味しいだけでなく体によい このラーメンは、カルシウム不足の人 には特にお勧めです。 味千ホールディングス・リミテッド (中国) は、香港、マカオ及び中国市場向けのフ ランチャイズ加盟企業です。飲食業に 精通した経営陣と豊富な経験により顧 客に最高品質の食事とサービスを提供 します。味千は 1996 年香港の銅羅湾 で第一号店をオープン以来、中国のほ ぼ全主要都市に約 350 店舗の支店を 展開しています。香港の新事務所は、今 後の海外飲食ビジネスチャンスを調査 するだけでなく香港及びマカオの現地 マーケティング連絡事務所として機能 していきます。 www.ajisen.com.hk Era-Bee は、日本の企業で主に日本語 教育を行っています。同社は近年、香港 で 小 売 業 に 参 入し、2010 年 5 月に は コーズウェイベイとチムサーチョイに Akiba ショップを 2 店舗オープンしまし た。このショップ名は、家電、マンガ、動 画のキャラクター・グッズで人気の東京 のショッピング・スポット、秋葉原の名 称からヒントを得ています。香港の 2 店 舗の Akiba ショップでは、限定版のアニ メやマンガのキャラクター・グッズから コスプレ商品、日本の菓子類に至るま で幅広い商品を取り揃えています。 香港 Akiba は、日本の有名な通販会社 であるフェリシモ香港の前代表取締役、 宮脇好子氏が経営しています。宮脇氏 は、 香港の 10 代若者の間の日本マンガ・ キャラクター人気は、Akiba ビジネスが 市場で拡大する大きな可能性を生み出 すと見ています。 www.akiba.com 2011 年 6 月に香港で開業したアジア・ ブリッジ・インターナショナルは、 コール・ センター・テレマーケティング・サービ スを日本の 600 社に提供する他、海外 での仕事や研修の機会を探している 1,000 人以上の人々を支援します。5 ∼ 6 人の同社スタッフは、香港企業向け に日本での新たな市場開拓の支援、そ して日本の親会社のクライアント向け にはアジアでの新事業開拓の支援を行 います。 香港の現地法人では、日本や香港での 事業の立ち上げを支援するサービスだ けでなく、海外での実務あるいは会社 設立の経験を積みたいと熱望する日本 の若者に研修の機会を手配する支援 サービスも行っています。その親会社 である AsZ Inc が香港を選んだのは、 中国市場へのゲートウェイとして極め て重要な役割があること、低率税制及 び英語が使われる国際ビジネス環境と いう理由からです。 インベスト香港 顧客プロフィール アウンコンサルティング株式会社 同社 の検索エンジンマーケティング(SEM) スペシャリストは、検索エンジン最適 化(SEO)、多言語インターネットビジ ネス戦略、SEO ウェブデザイン・制作、 オンライン広 告 の 運 用 サ ポ ートなど の 業 務 に 14 年以上 携わっています。 2010 年 9 月 1 日に商業登記した AUN Hong Kong Marketing Co., Ltd. は、近 年本格的に稼働を開始しました。 多くの事業にとって、ウェブサイトや多 面的な広告は、 ブランド価値を上げ、販 売を促進する重要な宣伝ツールです。 同社はウェブサイトや公告のプランニ ングおよび制作に関して、完全オーダー メードも可能な多彩なソル―ションを 提供します。同社の使命は、優れたレイ アウトをデザインし、アクセスを増やす ことで投資に対する利潤を上げながら 広告費を減らす必勝法を提供すること にあります。 www.auncon.co.jp 有限会社東海産は、徳島市中央卸売市 場の仲卸業者で、 1973 年に日本で設立 されました。主に干物や冷凍魚介など の海産物の加工・流通を行う同社の流 通チャンネルは、日本のスーパーから 中国、韓国にまで広範に及んでいます。 同社は、最近、日々獲れる鮮魚、冷凍魚 や日本の海産物を香港のスーパーに卸 すことを目標に、 香港に支店を設立しま した。将来は、香港のレストランやホテ ルに販売網を伸ばすだけでなく、他の 海外市場への進出も模索しています。 www.azuma-kaisan.co.jp ビューティーラボ香港は、銀座 ROSSO エステティックサロンの関連企業で、近 年尖沙咀の中心に「ローズガーデン」 というエステサロンをオープンしまし た。 「 ローズガーデン」は、ベルギーの リベンベスト社が開発した 5 種類の希 少な野生植物と 2 種類の特殊ミネラル を使ったメスの要らない最新美容技術 「バイオハーブピーリングトリートメン ト」を提供する香港初のサロンです。ま た、 リバンベストジャパン・ブランドの 化粧品を取り扱う唯一の代理店でもあ ります。 この独自のトリートメントはアンチエイ ジングに効果があるだけでなく、お肌 のコンプレックスやニキビ、 しわ、傷跡、 しみ、皮膚線条、美容整形の前後のケ アなど様々なお肌のトラブルにも抜群 の効果があります。 トリートメントは全 てリベンベストジャパン認可の美容医 療スペシャリストが行います。 www.beautylabohk.com ブランドオフは、2000 年に、 日本の石川 県において、社長の安山勉氏によって 設立されました。ブランドオフ社は、小 売店、 ウェブサイト、オークションを通じ て、新品或いは中古のハンドバッグ、宝 石類、および腕時計等、 ブランド品の買 取販売を専門としています。香港は、中 国本土や海外からの訪問客、そして香 港人に商品をアピールするのに理想的 な場所であると見て、同社は最初の香 港でのショップ展開を 2008 年 6 月に 行い、2 店目を 2008 年 11 月にオープ ンしました。同社は、2009 年 2 月に香 港で最初のブランドオークションも開 始しました。 www.brandoff.com.hk 37 38 インベスト香港 顧客プロフィール 株式会社コロワイドアジアは、2010 年 12 月に香港で設立された日本食レスト ラン運営会社で、近年香港に新店舗を オープンしました。親会社の株式会社 コロワイドは香港を新規市場開拓及び 顧客層の拡大におけるアジアの重要拠 点と見ています。 同社は、今年度中に香港に計 4 店舗の 開店を見込んでいます。その 1 号店「宮 ジャパニーズスタイルビュッフェ&グリ ル」は九龍湾(Kowloon Bay)にオープ ンし、続いて尖沙咀(Tsim Sha Tsui)に 2 号店の出店が計画されています。 また、 「焼肉 居酒屋 宮」が旺角(Mong Kok) と銅鑼湾(Causeway Bay)に 2 店舗オ ープンする予定です。 香港での事業は、コロワイドグループ 本社の日本人スペシャリストによって 運営されていますが、同社は、近日中に 現地スタッフを 100 人まで増員します。 この 3 年間で香港および東南アジアに 最高 50 店舗の開店を目指します。 www.colowide.co.jp Dahn World Hong Kong Ltd は、近 年 ILCHI ブレイン・ヨガというブランド名 で香港のセントラルに初のヨガスタジ オをオープンしました。同社は、香港に 初めて心身トレーニング法という新し いコンセプトを紹介しました。様々なエ クササイズやワークショップは、BEST と呼ばれる一指李氏が創り出した「脳 教育システム・トレーニング」総合プロ グラムに準じて提供されます。 このプロ グラムは現在では、世界 600 カ所のス タジオで 100 万人以上の練習生に提 供されています。ILCHI ブレイン・ヨガ プログラムを通して、人々は自分自身の ためにより良い人生を送り、平和な社 会を築くためのポイントが脳にあるこ とを実感するでしょう。 Dahn World は、この BEST プログラム によって香港の人々がより良い人生を 送るために今以上の健康、幸せ、そして 平和を手に入れることができると確信 しています。また、Dahn World は、同プ ログラムを中国本土の他の都市にも広 めるつもりで、香港は中国市場をテスト するため理想的な跳躍台だと考えてい ます。 www.ibrainyoga.com 大黒屋(本社:東京)は、1979 年の創業 以来、時計、バッグ、宝石などの高級ブ ランドの中古品を扱ってきました。香 港の有利な税率および中国本土から のお客様の高い購買力に注目し、同社 は、2010 年に香港に事務所を開設し、 2011 年 12 月には香港の尖沙咀(Tsim Sha Tsui)に同社初の海外店舗をオー プンして小売業にも進出しました。 1988 年 に日本 の 東 京 で 設 立 され た エノテカは、上質なワインの輸入販売 を専門としています。同社は、現在日本 の 10 都市において、 「ワインショップエ ノテカ」のブランド名で、32 店舗の専 門店を直営で経営しています。2008 年 11 月に、 エノテカは、 アジアでの売上増 と拡大の使命をもって、香港で最初の ワインショップをオープンしました。 大黒屋は、日本全国で 136 の直営店お よびフランチャイズ店を展開する高級 ブランドの中古品を扱う有名な小売業 者です。同社は、高級ブランドの中古品 の売買に加え、格安チケットの取り扱い や質屋業も手掛けています。香港事務 所および小売店舗の開設を皮切りに、 多店舗展開、並びにさらなる雇用の創 出を視野に入れています。 www.enoteca.com.hk www.e-daikoku.com インベスト香港 顧客プロフィール 1984 年、エスト・ウェストオークションズ は日本初のオークション会社として設 立されました。同社は、国際的なビジネ ス展開の足がかりとして、つい先頃、香 港への進出を果たし、 今後、 日本の美術・ 文化をアジアを介し世界各国へと発信 していく計画です。昨年 11 月には、ア ジア現代美術を牽引する香港で、同社 にとっては、海外では初となるオークシ ョンが、アイランドシャングリラホテル にて開催され、盛況のうちにその幕を おろしました。 www.est-ouest.co.jp フロンティア株式会社は 2002 年に日 本の山口県で創業しました。同社は自 動車取引を専門に取り扱う他、サービ スや部品、コンサルティング、保険およ びその他の関連サービスを提供するオ ンラインショップを数店舗、新車・中古 車事業を展開しています。現在はヤフ ー、楽天、アマゾンで 3 店舗を運営し、 毎月 2 万アイテムを販売しています。 フ ロンティアは自社ブランドのサンバイ ザー、床マット、インテリア・パネルおよ びエアロ・パーツのデザイン・製造を手 掛ける他、様々な自動車部品の販売お よび部品メーカーの代理店業務も行っ ています。 自 動 車 産 業 の 専 門 知 識 を 利 用して、 同社は日本国外で自動車ビジネスの拡 大に乗り出すことにしました。2011 年 5 月に、 フロンティアは香港および世界 中で自社ビジネスを展開するための新 たな現地法人フロンティア・インターナ ショナル香港有限公司を設立しました。 www.all-frontier.com 日本に本社を置く不二輸送機工業株式 会社は、積み付けに使用する特殊パレ タイジングロボットの製造メーカーで す。 同社の製品は、 広範な製造業にわた り利用されており、日本では市場シェア の 62%を占めています。 同社では事業の発展のため、海外市場 の拡大を決定、2004 年に設立された 香港の駐在員事務所は、 中国本土、 台湾、 東南アジア、 オーストラリア、 インド、 中東、 アフリカの市場開拓を担当しています。 2009 年には香港の駐在員事務所の役 割をアップグレードして地域本部に昇 格させました。香港の自由な情報の流 動性や優れた流通網、低率で簡素な税 制が、同社の香港地域本部設置の決め 手となりました。 www.fujiyusoki.com 日本で「進 学 塾 ena」を展 開 する学 究 社 の 新 た な 学 習 塾(Gakkyusha Tutorial School)が、香港島コーズウェ イベイ (銅鑼灣)、地下鉄 MTR C 出口 から歩いてすぐの場所に開かれました。 香港における同社のサービスは、在香 港日本人小学生 3 年生以上から中学校 3 年生までの児童・生徒を対象に、試験 対策を中心とした講義を展開します。 www.ena.co.jp 39 40 インベスト香港 顧客プロフィール Global Expo & MICE Management Co Ltd(GEMM)は、 日本の親会社であ る株式会社コングレがクライアントか らの強い要望に応えるために 2011 年 9 月に香港に設立しました。ゴングレの グローバル戦略の一環として、GEMM は中国華南地区、ASEAN 及び中東諸 国の顧客を支援するための重要なオペ レーション拠点となります。香港での初 期投資額は 1000 万香港ドル(130 万 米ドル)です。 東京に本社を置く (有)グローバル・ビ ジョンは 2002 年 の 設 立以来、日本 全 国に 30 店舗以上の女性向けエステテ ィックサロンをオープンしました。日本 市場での確固たる評判とブランド力を 持つこのサロンは脱毛、美顔、痩身の 総合専門店です。 グローバル・ビジョン は海外初のサロン開設地に香港を選 び、2011 年 7 月 に 銅 鑼 湾(Causeway Bay)にグレース・ビューティー・ジャパ ンをオープンしました。 サービス分野は、EXPO 事業のコーデ ィネート・企画・オペレーション、MICE の企画・オペレーション、展示会・イベン トの開催、及び観光施設運営など広範 囲にわたり、GEMM にはイベントや展 示会、MICE の旅行サービスにおいて、 ますます重要な役割を担うようになっ た香港においてより多くのビジネスチ ャンスを得ることが期待されています。 日本と世界の最高品質の施術とサービ スを香港に紹介することで、外面の美 しさのみならず、内面さえも美しくする ことを目指します。すべての女性に真の 美しさを提供することをお約束します。 www.gemm.com.hk www.beautysalongrace.com 香港虎斯科技有限公司(HKTT Ltd) は、 ジャスダックに上場するエンジニアに 特化した総合人材サービス会社、株式 会社トラスト ・テックの完全子会社として、 2010 年 7 月に香港で初めてのエンジ ニアに特化した人材紹介会社を設立致 しました。 日本の製造メーカーにおいては海外 進出に伴い海外売上高の拡大・製造拠 点の海外シフト加速、研究開発部門に 至るまで海外にシフトされつつありま す。優秀な人材の確保・定着に関して多 くの企業の方々は問題を抱えています。 同社はエンジニアに特化した人材紹 介・業務委託・業務請負等の契約形態 にて優秀な人材を地元で確保し、また 日本での採用活動等あらゆる採用手法 で人材確保することにより、それぞれの 企業に合った人材サービスを提供致し ます。将来は華南地区をはじめとし、中 国本土への進出、さらには東南アジア も視野に入れて事業展開を進めていき ます。 www.trust-tech.jp 1967 年金沢で創業した元八は、42 年 以上日本の麺(ラーメン)作りに携わり、 3 種類の太さから選べる麺を提供しま す。日本以外 の 香 港、台 湾、タイで は、 8 番ラーメンとして出店しています 。 香港元八リミテッドは、日本の元八と香 港企業の共同事業で 2003 年に香港で 8 番ラーメンと元八ラーメンを運営す るために創設されました。初期投資の 300 万円は、質の高い食事を確保する ためにセントラル・キッチンに投入され ました。現在までにこの香港企業は 8 店舗を展開し、以降 1 年ごとに 2 店舗 増設する計画です。一番の人気メニュ ーは、体に良い食事を求める顧客のニ ーズに合った野菜たっぷりの 8 番ラー メンです。同社は、より多くの顧客にサ ービスできるように香港での事業拡大 と香港全域で総計 30 店舗のオープン を目指しています。 www.ganpachi.com.hk インベスト香港 顧客プロフィール 日本を本拠地とするグループ企業 HD フラワーホールディングスは、10 年以上 にわたり園芸業に携わってきました。 グ ループ企業のすべてが園芸業に携わっ ており、生花の卸売から生花のコール ドチェーン流通、あらゆるシーンでのフ ラワーデコレーション、全世界からの生 花の輸入、ガーデニングまで多岐にわ たっています。HD フラワーホールディ ングスは、日本の大手飲料メーカーの サントリーがエコ・トレンドをサポート するために開発した壁面緑化・屋上緑 化の独占総代理店でもあります。壁面 緑化・屋上緑化は、 「ヒートアイランド現 象」を解消し、 「二酸化炭素排出」を減少 させる一助となります。 同グループは海外事業の拡大を決断 し、2010 年 8 月に 香 港 に 香 港 園 芸 物 流有限公司を設立しました。同社は香 港事務所を海外市場進出とコールドチ ェーン流通、およびすべての園芸製品 流通による多くの生花の取扱いの基地 と考えています。 www.hd-flower.co.jp 株式会社ホットランドは、国際的なレス トラン経営を展開する日本の有力企業 です。顧客に真の日本料理の品々と味 を提供するホットランドの 2 大レストラ ン・ブランドは、日本国内では「築地銀 ダコ」、海外では「銀カレー」 とされてい ます。ホットランドは、北海道から沖縄 まで日本全国に 380 店舗以上の「銀だ こ」支店を展開し、アジアには、香港の 8 店舗、台湾の 3 店舗、タイ、中国本土 及びシンガポールの各 1 店舗を合わ せた 14 店舗の「銀カレー」直営店があ ります。 香港のホットランドは、数多くのブラン ドを展開し、約 60 人のスタッフを事務 所やレストランで雇用しています。同社 は、香港の低税率と健全な法制度によ り、香港での事業収益は計画通り拡大 すると確信しています。当面は、 「銀カレ ー」 ブランドを拡大する予定です。 www.hotland.co.jp IACE トラベルは、日本国内で 36 拠点 を展開し、海外では米国 19 拠点、カナ ダ 2 拠点を持つ、 総合旅行代理店です。 同社は昨年 11 月、初のアジア拠点とし て、IACE トラベル香港支店を設立しま した。ホテル予約、格安航空券予約、オ プショナルツアー手配、日本への格安 パッケージツアー予約等のサービスを 提供しています。 www.iace.co.jp/hk 和僑会は、2004 年に在外邦人共同体 で企業家精神とビジネス展開を奨励す るために香港に確立されました。和僑 会は、現地コミュニティーとの共存と調 和を具体化して、個人或いは企業の目 標を達成するために、在外邦人企業家 であるメンバーのためのネットワーク を創設しています。サービスは情報、ビ ジネスネットワーク、技術サポート、お よび基金等、多岐に渡っています。和僑 会は、多くの国にネットワークを広げま したが、香港においてはジャパンビジ ネスネットワーク (JBN)を活動や在外 邦人企業家をサポートするために、ビ ジネスサポートセンターとして創設さ れました。 www.jbn.gr.jp 41 42 インベスト香港 顧客プロフィール 2009 年 1 月 に 設 立 さ れ た JFT Holdings Limited は、 日本の上場企業、 豊田通商株式会社と香港で上場された Symphony Holdings Limited の合弁会 社です。豊田通商株式会社は、様々な人 気の高いジャパニーズライフスタイル 製 品 を 扱 い、Symphony は、中 国 全 土 に 300 以上の小売店舗を経営していま す。JFT の主な業務は、香港、マカオ、中 国本土での国際的アパレル/アクセサ リーブランドの小売・流通です。 JFT の第一号となるショッピングセン ターは、香港の人気ショッピング通り― ―銅羅湾(コーズウェイベイ)波斯富街 に 2009 年 8 月にオープンの予定です。 JFT の使命は、お客のファッションへの 情熱をかき立てることです。今回新規参 入する JFT がアジアのファッション界 に旋風を巻き起こし、同社の新しいショ ッピングセンターがファッション好きの お客様の目指すランドマークとなるこ とが期待されています。 日本に拠点を置く株式会社上組(以下、 上組)は、その前身である 「神戸浜仲」が 神戸港税関から貨物運搬を命じられた 1867 年に操業しました。日本の港輸送 のパイオニアである同社は、日本経済 の発展と共に成長し、本来の事業から 総合的な国際物流サービスを提供する 企業へと転換を遂げました。 上組の子会社である上組(香港)有限 公司は 1985 年に香港で設立され、基 本的価値観は上組の創業理念同様、 「総 合物流の開拓者精神」であり、香港で総 合物流サービスを提供することでした。 操業から 20 年後の 2005 年に同社は、 CEPA(中国・香港間の経済貿易緊密化 協定)計画のもと深圳に 100%子会社 の現地法人を設立しました。その後、上 組深圳は広州及び珠海に現地事務所 を開設し、2010 年に本部は、事業展開 している上海を支援するために香港へ の投資を更に増額しました。 www.kamigumi.co.jp www.jftholdings.com 金 本(香 港)有 限 公 司 は、東 京 証 券 取 引所に上場する建機レンタル会社、株 式 会 社カナモトの 完 全 子 会 社として 2009 年 6 月に香港に設立されました。 金本(香港)では、あらゆる顧客のニー ズに応えるために親会社と同じ建機を 全て取り揃えています。全ての建機は、 最高品質を確実に維持できるように入 念に保守点検されています。香港にお けるこうした保守管理は、金本(香港) がパートナー契約を結んだ著名な建機 レンタル会社が行っています。同社は、 香港のインフラ投資計画に数多く携わ っています。香港現地法人は、世界規模 の貿易業務のための戦略拠点も目指し ており、香港のさまざまなビジネスの 強みを活用し、金本の高品質の建機を 販売していきます。 www.kanamoto.co.jp/hk かりゆしグループ(本社:沖縄)は、11 の 法人および 4 つのリゾート・ホテルを 運営しています。2012 年 2 月に、かりゆ しグループは香港に 12 番目の子会社、 かりゆし香港インターナショナル社を 設立しました。香港への進出は、近年、 世界の観光産業をリードする中国市場 を視野に入れた戦略です。香港支店の 使命は、観光客の沖縄への誘致と香港 における沖縄食品の知名度の向上で す。サービスと商品とを組み合わせるこ とにより、現地企業との戦略的提携や 各種ビジネス展開を狙っています。 www.kariyushi.co.jp インベスト香港 顧客プロフィール Kizuna Ltd は、日本の青果物卸売業者 である株式会社藤生が所有するブラン ド「SUIKA」 (信頼性があり、安全で美味 しい)の、香港における独占販売提携 業者です。Kizuna 社の卸売提携業者で ある藤生は、日本に自社農場を所有し ており、青果物の生産から食品加工、 配達までの一貫したワンストップ・サ ービスを提供しています。 これによって Kizuna 社は、 日本の高品質な青果物を 香港の自社レストラン「Vegi」に、競争力 のある価格で提供することができます。 この Kizuna 社初のレストランは、9 月 に尖沙咀にオープンしました。 Kizuna 社は、日本の青果物に対する需 要増加に伴って、卸売取引と販売促進 での事業拡大、そして香港での外食ビ ジネスでもさらなる発展を目指してい ます。Kizuna 社は香港を、中国、シンガ ポール、 タイ、マレーシア、ロシアへの事 業拡大の基盤と見なしています。 55 年以上に渡り旅行業を営む近畿日 本ツーリスト (KNT)は、国内及び海外 合わせて 183 の店舗と 43 の支店を展 開し、 3,000 人以上の社員が就労してい ます。また、同社は東京と大阪で株式を 上場しています。 2010 年 10 月に 近 畿日本 ツ ーリスト 株 式 会 社 は、香 港 に近 畿 国 際 旅 行 社 (香港)有限公司を設立しました。 この香 港の会社では、主に出入国するビジネ ス客を対象に専門的な旅行サービス を提供します。その旅行サービスには、 季節の団体旅行や教育旅行、ビジネス パック旅行、ホテルパック、 ウエディング パック、イベント、会議、展示会、テーマ パークチケット、ジャパンレールパス、 旅行保険といった内容も含まれます。 ま た、日本の温泉旅館を含む 7,000 軒の ホテルを瞬時に予約し同日中に予約確 認がとれるシステムも提供しています。 www.knt-hk.com 2011 年 6 月 に 設 立 さ れ た Mark s Asia Pacific Ltd. は、2011 年 9 月 に 香港事務所を開設しました。同事務所 は、国際物流ネットワークの構築、製品 の品質向上、香港および他の ASEAN 諸国での販売促進を狙いとしています。 同社の親会社である株式会社マークス は 1986 年に設立され、文房具のデザ イン業界では世界をリードする企業に 成長し、海外拠点としては、フランスに Mark s Europe を擁します。マークス社 では、文房具、インテリア ・ アクセサリ、 ファッション ・ アクセサリ、ガジェット、 書籍および出版など 5 つの製品カテゴ リを取り扱います。 同社製品には、日本市場で要求される デザインおよび品質をクリアする、高い レベルの仕上げが施されています。主 な顧客層は、二十代から三十代のファ ッショナブルで都会的な OL です。 www.marks-ap.com MDSI はライフスタイル商品やユニー クなデザインの高級文房具を提供して います。MDSI(HK)Ltd. は、デザイン カンパニー 株式会社デザインフィル と日本国内で全国的に有名な文房具 販売業者である MDS の子会社です。 MDS は 400 社を超える文房具メーカ ーから製品を調達し、日本全国で高級 文房具を取り扱う小売業者、デパート、 専門店に商品を供給しています。 MDSI の香港事務所は地域統括本部と 位置付けられており、戦略、ブランディ ング、販売 ・ マーケティング、流通など、 日本国外におけるすべての事業活動 を統括します。同社の QIPS(Quest for Innovative Personal Style − 革 新 的 パ ーソナル ・ スタイルの探求) というブラ ンド名を冠した小売店舗は、ライフス タイル商品の提供を通して、成長を続 ける香港市場のお客様のご要望に応え ていくことでしょう。香港では、西九龍の オリンピアン ・ シティ(Olympian City) および尖沙咀(Tsim Sha Tsui)のミラマ ー ・ ショッピング ・ センター(Miramar Shopping Centre) に、2 店 舗 の QIPS ストアをオープンしました。 www.mdsi.com.hk 43 44 インベスト香港 顧客プロフィール 日本を本拠地とする株式会社ミルキッ シモは、高級ジェラートを小売販売して います。品質にこだわる同社では、ジェ ラートのベースに最高級の北海道産の 生乳を使用しています。 ミルキッシモは 60 種以上のスタンダード、あるいは限 定販売のジェラート・フレーバーをお客 様に提供しており、そのすべてが北海 道函館の駒ケ岳牛乳から作られていま す。アイスクリームはそのどれもが美し くデコレートされ、新鮮な果物や野菜 が一緒に飾られていて、 ミルキッシモの イメージをより一層高めています。 2010 年夏、ミルキッシモは尖沙咀(チ ムシャーチョイ)の The One に海外第 1 号店をオープンしました。同社では 香港並びに世界に向けて、同社のオリ ジナル・ジェラートを販売していく予定 です。 ミスパリビューティ専門学校は、日本政 府認定の美容学校で、20 年以上に渡 り美 容ビジネスにお いてプロの 美 容 部員の教育にあたってきました。近年 200 万香港ドル以上を投じて香港に海 外初の支店をオープンし、現在、最低 3 人の有資格指導員の採用を検討して います。 ミスパリビューティ専門学校 (日 本)は、成長する中国市場の教育を目指 し香港での開校を決定しました。 1920 年創業の株式会社ナイガイは、高 品質で履き心地が良くお洒落な靴下の 小売製造を専門とした日本の上場企業 です。快適で機能性・ファッション性に 優れたレッグウエアを追求するナイガ イは、品質面で顧客の期待に応えると 同時に、 日本をはじめ世界の国々でレッ グウエアの流行を創出する新ブランド の立ち上げや新商品を開発しています。 同校には、 フェイシャル、 ボディー、 脱毛、 アロマ・テラピー、 サロン・マネージメント、 スパ・マネージメントのコースがありま す。香港校の卒業生は、必要とあれば引 き続き日本校で履修できます。卒業生 は、必要な資格を取得後、香港や日本、 また将来的には中国本土やシンガポ ール、台湾のミスパリ、ダンディハウス、 ミスパリダイエットセンターなど同グル ープでの就職を志願できます。 ナイガイ香港の子会社、ナイガイアパレ ル・リミテッド (香港)は、高品質でおしゃ れな靴下を自社の定番ブランドから海 外ライセンスブランドまで幅広く取り揃 える香港初のナイガイ独立店舗をオー プンしました。 この度の新店舗設立によ り、同社は、アジアでの本格的な小売業 参入への重要な一歩を踏み出すことに なります。ナイガイは、香港を拠点に海 外ビジネスを展開し、またその支援・監 督も行っていきます。 www.tbsimage.com www.naigai.co.jp www.milkissimo.com 1952 年の創業以来、日本パルスモータ ー株式会社は、制御特性の高い各種モ ータ、 ドライバ、コントローラ、アクチュ エータ、さらにメカトロニクスシステム までを手がけるトータルシステムメー カーとして、高品位な製品を提供してま いりました。弊社は、東京を本拠地とし、 国内には 2ヵ所の工場と研究開発施設、 海外には中国工場、そしてアメリカ、中 国、台湾、韓国の 4 ヵ国に海外子会社 があります。 日本パルスモーターは、急成長するア ジア市場に注目し、2011 年 2 月に香港 オフィスを開設しました。香港オフィス は弊社の製品の販売およびマーケティ ングを担当するとともに、アジアの国々 からの資材調達も行います。日本パル スモーターは、香港を重要拠点と考え、 そこからアジア市場だけでなく世界中 を網羅し、 将来的に香港オフィスを拡大 していく計画でおります。 www.pulsemotor.com インベスト香港 顧客プロフィール 王堂ビューティーケア(OBC)は、複雑 でストレス社会に生きる男女に、 健康 に感じる (ベッドスパ)、そして 健康 に見える (イオン導入器)解決案を提 供しています。 2009 年 8 月に設立され、精神と肉体の 調和確立をサポートするために日本の 美容サービスと商品を香港にて提供し ています。香港は新規にビジネスを始 めるのに最適な都市の一つです。低税 率かつ分かりやすい税制度、自由貿易、 中国本土へのアクセス、国際都市として の機能、安価な労働市場、さらに親日的 な環境が整っています。当社が製品を 輸入する日本やバリからも近いという 地理的な利便性も伴っています。当社 では、現在、ヘッドスパスペシャリスト 1 人とビューティーアドバイザー 2 人を 採用しており、2012 年∼ 2013 年には、 さらに 10 人のビューティーアドバイザ ーの採用を計画しております。 www.odo.com.hk 日本のコーヒーブランド、岡田珈琲は 1965 年の創立。同社の目標は、日本ス タイルの喫茶店を海外の多くの人たち にも広めることです。同社では、香港の 経済が安定しており、将来性も明るく、 アジアのグルメ・キャピタルとも言える 存在であるため、香港に最初の海外店 をオープンすることにしました。 岡田のコーヒーは、長年かけて開発さ れた特殊なコーヒー豆の抽出法とロー スト技術によって作られます。同社では 岡田のコーヒーを、日本から輸入した 素材を使い、日本のシェフがつくるデ ザートとスナック類と一緒に提供する 計画です。香港への初期投資額は約 5 千万円。同社では 20 名ほどの現地スタ ッフを採用する予定です。今後 3 年間 に香港に 5 店舗の喫茶店を出店する 計画を立てています。 www.okada-coffee.com 2002 年に日本のデイナーの若松忠哲 氏によって設立された Q-pot は、世界 的に有名なアクセサリーブランドです。 2009 年 1 月に Q-pot の最初の海外店 舗が香港 (ゲートウェイ、 ハーバーシティ) にオープンされました。香港店は、日本 の原宿店をモデルとしており、主コンセ プトとしてホワイトチョコレートバーを 使用し、生クリームを混ぜたブランドの 特徴的なデザインです。 www.Q-pot.jp 佐賀県(財団法人佐賀県地域産業支援 センター)は、2011 年 10 月、佐賀県香 港代表事務所を設置しました。事務所 は、香港のビジネス社会に佐賀県の持 つ強みを売り込むとともに、香港との経 済、文化交流活動にも参加します。 また、事務所は、数々の賞を受賞した佐 賀牛など、 佐賀県の特産品の販売促進・ 輸出拡大を大きな目標に掲げていま す。佐賀県と香港の中小企業間の取引 は増加しており、佐賀県への観光客の 誘致も行います。佐賀県は、香港の所得 水準の高さ、自由貿易港であること、優 れたネットワーク、そして中国本土の市 場と近接していることを理由に香港に 事務所を設置しました。 www.pref.saga.lg.jp 45 46 インベスト香港 顧客プロフィール イタリアンレストランチェーンを、日本 国内のみならず、世界各国で展開する サイゼリヤは、1967 年、千葉県で設立 されました。香港への進出は、子会社 マリアーノ株式会社を通し、荃灣に最 初のレストランをオープンするところか ら始まりました。サイゼリヤの香港にお ける功績は、手頃な価格でイタリアン 料理を提供できるということだけでな く、香港の消費者に対し、新しいスタイ ルのファミリーレストランを紹介したこ とがあげられます。今後の多店舗展開 をにらみ、香港では 2 店舗目となるサ イゼリヤを、將軍澳にオープンする予 定があるほか、5 年以内に 50 軒のレス トランを、香港内各所で展開する予定 です。 www.saizeriya.co.jp 2011 年 11 月、地酒処「吟」 (運営:百瀬 株式会社)が、蘭桂坊(Lan Kwai Fong) にオープンしました。地酒処「吟」は、プ レミアムの地酒を提供する香港初の酒 バーのひとつです。仕掛け人は、日本酒 ソムリエ / インストラクター(SSI(日本 酒サービス研究会)認定)の百瀬あゆち 氏。百瀬氏が初めて香港で手掛けたプ ロジェクトです。香港移住前に、10 年以 上にわたってニューヨーク市で酒ソム リエとして働いた経験から、ニューヨー ク市と共通点が多い香港には、大きな ビジネスチャンスがあると考えました。 地酒処「吟」は、日本以外ではまだ知名 度が低い地酒を数種類蔵元から直輸入 しています。このバーでは、100 種類の プレミアム地酒および、日本酒を楽しん でいただくためのお酒のおつまみと小 皿料理を提供しています。 www.sakebarginn.com 株式会社サンテクノロジー(サンテック) は、アメリカのサンディエゴに本社を置 く日本企業です。中国に複数の製造工 場がある他、子会社には、日本の東京と 神戸にあるサンテック・ジャパン、 ドイ ツのフランクフルトにあるサンテック・ ヨーロッパ、サンテック香港の 3 社があ ります。世界に広がるサンテックのネッ トワークを通じて全世界の顧客に高品 質なサービスを提供します。 サンテックは、LCD パネルや LCD モジ ュール光学フィルム、PCB, PCB 組立、 EMSなど既製品や特注品を提供しま す。試作品から小ロットの生産や規模 の大きな量産まで様々な顧客のニー ズに合わせた製品を最低価格で開発し ます。 サンテックグループは、2009 年に物流 及び調達基地として香港に支部を設立 しました。このプラットフォームを通じ てアジアだけでなく世界の他の国々の 顧客にも付加価値サービスを開発し提 供していきます。 www.santechnology.com Sequedge Art & Mode は、最近、香港 セントラルのウィンダム通りで最初の 旗艦店をオープンしました。同社は、大 人向けの衣服とアクセサリーを専門に しており、芸術と先端のファッションの コラボレーション商品を提供し、主とし て日本人芸術家によって創作された現 代芸術のポートフォリオを紹介できる よう、努めています。Sequedge は 3 つ の単語の組み合わせで、[seek(探究)+ sequential(必然的)+ edge(鋭さ) で、 これらの単語は企業理念を表します。 激変のさなかでも、同社は絶えず最先 端の会社になるために次なる機会を探 究しています。 www.sequedge.com インベスト香港 顧客プロフィール 株 式 会 社 シェイプ アップ ハ ウス は、 26 年にわたり日本のエステ、健康関連 &スパ・ビジネスに従事し、男性専用の ビューティーサロン「ダンディーハウス」 61 店舗と、女性専用の「ミスパリ」50 店 舗、女性専用の美容とウェイトコントロ ールを提供する 23 店舗の「ミスパリ・ サロン&ダイエットセンター」を営業し ています。グループ企業の株式会社ミ スパリは、日本政府公認の 5 つのエス テティックスクールと 3 つの専門学校 を傘下に置く5 つの営業別・機能別の 部課制をとっています。同社の学校に は 19 年の実績があり、エステとスパの トリートメントを教える学校としては日 本最高という評価を得ています。 株式会社シェイプアップハウスは、香港 にアジア市場の本社となる 「シェイプア ップハウス」支店を設立しました。また 最近、 「ミスパリ」 と 「ダンディーハウス」 もオープンしました。 この 2 サロンには 100 万 US $以上の初期投資がなされ ています。 SkiJapan.com は、日本のスノー・ホリ デーの専門家として 1996 年に設立さ れ、北海道にあるスキー・ホリデーの魅 力を数多く紹介してきました。香港およ び中国本土で増加する需要に対してよ り良いサービスを提供するために、近 年香港に現地法人を設立し、現在では 海外の顧客全てに対応しています。 オーストラリアと日本の現地法人の連 携により、同社では送迎サービス、空港 デスク施設、個人またはバスによる空 港への移動、 宿泊施設、 リフト券、 スキー・ スクール、 レンタルおよび数々のスノー・ ツアーの手配が可能です。ニセコの宿 泊施設の選択肢は最も多く、SkiJapan. com ではリフト乗り場まで徒歩あるい はシャトルバスで数分の場所にある設 備完備の高級アパートメントやコンド ミニアムを専 門 に取り扱っています。 SkiJapan.com スタッフの顧客サービ スへの情熱や経験により、顧客は必ず 他に類のない休暇を体験できます。 www.skijapan.com www.miss-paris.co.jp 香港スカイゲイト・ビューティ有限公司 は、日本でザ・シーズンズエステティッ クサロンを運営する株式会社スカイゲ イトの関連企業で、先日香港の銅鑼湾 (Causeway Bay)に 海 外 第 1 号 店 と なる美容サロン Luna Beauty Center Yokohama をオープンさせました。ス カイゲイト社は「世界に通用する美と健 康のサービス」をテーマに成長し続け、 日本の有名ホテル内に 27 店舗のエス テサロンを運営しています。 Luna Beauty Center Yokohama では 贅沢なアロマの香り漂う個室で、上質 なハンドマッサージによる施術を行っ ています。また、同サロンでは安全な脱 毛マシンを導入し、 リーズナブルな価格 で効果の高い脱毛サービスを提供して おります。 www.sky-gate.hk 太平貿易企業有限公司(以下、太平)は 香港のプレミアムワインセラーで、2011 年 6 月にオンラインワインショップ「プ レミアムワイン香港」をオープンしまし た。同社は現在 17 社を運営する 1949 年創業の株式会社太平エンジニアリン グのグループ子会社です。 太平は、 グループの主要メンバーとして 親会社の基本理念である安全性、信頼 性および信憑性を尊重するだけでなく、 最高品質の製品および最高クラスの顧 客サービスの提供に尽力しています。 同社はワイン貯蔵専門業者および定温 便でのワイン輸送を目指す優良ロジス ティク企業と長期に渡る取引がありま す。ワインを楽しむのは文化であり、全 てのワインの安全を確保するために丁 寧な保管と輸送を行っています。同社 は、品質と安全性を守るために計り知 れない努力と資源を投じてきました。 www.premiumwine-hk.com 47 48 インベスト香港 顧客プロフィール 1907 年創業のタマノイ酢株式会社は、 酢、粉末酢、健康飲料など様々な製品の 製造・販売を行っています。 タマノイは、 粉末の「すし酢」を発明し、この製品を 市場販売した世界初の企業です。タマ ノイの「はちみつ黒酢ダイエット」は、日 本やフランスの食品展で数々の大賞を 受賞しています。 タマノイ酢株式会社の創立 100 周年を 記念して日本の新社屋が 2007 年に竣 工しました。それに次ぎ 2008 年には海 外事業部の設立、上海、香港、シンガポ ールにも駐在員事務所を設置しました。 香港の駐在員事務所では、主にマーケ ティング戦略を遂行する他、香港のス ーパーマーケット等、未来の顧客に現 地での売り込みを行います。 www.tamanoi.co.jp ターラ・ブランカは手作りの刺繍ストー ルのデザイン・制作を行い、日本では大 手百貨店を中心に売られています。同 社のストールは、インドのカシミール地 方の 100 年の歴史ある工場で熟練し た職人の手により創られています。 この ブランドの特長は、伝統的なカシミー ル技法の美をモダンなファッショントレ ンドに転換できるところにあります。 ターラ・ブランカは、このほど香港の目 の肥えたお客様にユニークなデザイン と豪華な製品を紹介するため、初めて の海外店を香港にオープンすることを 決定、ロケーションに高級な雰囲気の あるファイブスターのペニンシュラ・ホ テルを選びました。香港店では、ストー ル、衣類、バッグ、アクセサリー、インテ リア小物などの商品を取り扱います。同 ブランドに対する香港の海外旅行客か らの反応で今後の事業拡大計画が決ま って行くでしょう。 www.tarablanca.com 日本を拠点とする東映アニメーション 株式会社は、香港に東映アニメーション エンタープライズ株式会社(TAE) という 現地法人を設立し、2009 年に本格的に ビジネスを開始しました。同社は、アジ ア地域のマーケティング拠点として機 能しています。設立以来、TAE は、海外 活動を広げるために寄与しています。 その領域のテレビ局と緊密な関係を作 りあげ、それにより現地の販権保持者と 海外への更なる働きかけで販売を増や すことを可能にしました。 http://corp.toei-anim.co.jp/english/ 東 京 エレクトロンデ バイス株 式 会 社 (TED)は 先 端 技 術 商 社 で、業 界 最 高 レベルの半導体コンポーネント製造業 者およびネットワークシステム・サプラ イヤーからの革新技術を取り扱ってい ます。また、 「inrevium(インレビアム)」 という自社ブランド商 品もあります。 2005 年 に 香 港 に 設 立 さ れ た Tokyo Electron Device Hong Kong Ltd. は、 アジア太平洋における同社初の 100% 出資子会社です。 同社の最近の組織再編とアジア太平洋 のオペレーションの統合から分かるよ うに、香港は販売・マーケティングおよ びエンジニアリング事業の重要拠点と して、また同地域で顧客サービスを開 始する最高の場所として評価されてい ます。なぜなら、香港で就業する人々は 才能豊かで、常に個々の能力を高めよ うとしているからです。その結果、同社 はこれらの部門を強化し、香港の子会 社をアジア太平洋地域の統括本部に昇 格させました。上海、深圳、大連、無錫、 シンガポールおよびクアラルンプール にも子会社がある他、統合後にはバン コクにも営業所を設立する予定です。 www.teldevice.co.jp インベスト香港 顧客プロフィール 東京製綱株式会社は 1887 年に、当時 の東洋初のワイヤロープ製造業者とし て創業しました。東京製綱は、ワイヤロ ープ、スチールコード、香港の昴船洲大 橋のような長い橋梁分野における、業 界屈指の企業です。東京製綱の高品質 エレ ベーターロープは世界中で使用 され、横浜ランドマークタワー、TAIPEI 101、上海環球金融中心などの有数の 高層ビルの超高速エレベーターから、 公共施設、オフィスビル、分譲マンショ ンなどのエレベーターまでの広く使用 されています。 香港の事業環境を利用して、東京製綱 は 2010 年 6 月に自社事業の促進と、 海外開発推進のための駐在員事務所 を開設しました。この事務所は、中国、 ASEAN 諸国、中東、その他の地域など の市場を開拓するプラットフォームとし ての役割を果たします。東京製綱は、将 来的に、この事務所をグローバル販売 事務所として発展させることを目指して います。 www.tokyorope.co.jp 2003 年創立の日本を拠点とする株式 会社 UBIC は、アジアのコンピュータ・ フォレンジック調査サービス及び民事 訴訟のためのイーディスカバリ・サービ スを提供する業界リーダーです。また、 アジアに本拠地を置く唯一の国際的コ ンピュータ・フォレンジック調査及びイ ーディスカバリ企業でもあります。UBIC は、日本、韓国、米国、香港に事務所を 置き、米国の民事訴訟に巻き込まれた アジア企業を米国法律事務所と共に支 援します。また、アジアベースの調査サ ービスもどこよりも広範囲に行ってい ます。UBIC はアジアにラボを完備して いるため、顧客から近い場所でのデー タ処理が可能です。同社は、アジア言語 における解析のエキスパートです。 UBIC 香港は、完全米国子会社でアジ アにおける UBIC クライアントに太平 洋を越えた支援を行うために設立され ました。 www.ubicna.com 日本に本拠地を置くユニー・ グループは、 日本国内にショッピング・センターやス ーパーマーケットを約 234 店舗展開し ている他、コンビニエンス・ストアを約 4,958 店舗、各種専門店を約 1,500 店 舗展開しています。ユニー香港株式会 社はユニー・グループに属し、香港で百 貨店と提携し、事業を開始したのは約 20 年前のことになります。 ヴィレッジヴァンガード香港は、 JASDAQ 上場のヴィレッジヴァンガードとエラビ ―リミテッドが新規設立した日本香港 合弁会社です。ヴィレッジヴァンガード は現在、日本全国に 323 店舗を展開し ています。香港の活気溢れる都市生活 と心躍る東洋と西洋の文化融合は、日 本の書店が海外第 1 号店をオープンす るのに理想的な環境を提供します。 アジアで人気の買い物天国、そして中 国本土のショーウインドウとして香港 の立地を活用し、また香港の小売業界 から学んだ経験を活かして、ユニーは 事 業 拡 大を決 定し、2010 年 6 月に 九 龍半島の楽富に第 2 号店をオープンし ました。新店舗では、食品、生活雑貨、 フ ァッション商品を取り扱う他に、座席数 200 席のフード・コートでは中華料理、 西洋料理、日本料理も楽しめます。ユニ ー は、2011 年 に 第 3 号 店をオープン する予定で、それ以降も良い場所があ れば香港での店舗展開を検討していき ます。 ヴィレッジヴァンガードは、 2009 年 12 月 にクオリーベイのジャスコ・コーンヒル 店に第 1 号店をオープンしました。 ドラ ゴンセンターの第 2 号店では、 本、 漫画、 雑誌、CD、DVD、ポスター、カード、おも ちゃ、文房具、人気の日本雑貨などを取 り揃えています。それぞれの店では、顧 客が遊びながら買い物をしたり、 日本の ティーンエージャーの最新文化に精通 できる独自の空間を創り出すことを目指 しています。同社は、香港及び中国本土 市場への参入という主要戦略の一環と して香港での店舗増設を計画していま す。 www.unyhk.com www.village-v.co.jp 49 www.investhk.gov.hk © Copyright Invest Hong Kong, May 2012. 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