SIOS Protection Suite for Linux LVM Recovery Kit v9.1 管 理 ガイド 2016年 8月 本 書 およびその内 容 は SIOS Technology Corp. (旧 称 SteelEye® Technology, Inc.) の所 有 物 であり、許 可 なき使 用 および複 製 は禁 止 されています。SIOS Technology Corp. は本 書 の内 容 に関 していかなる保 証 も 行 いません。また、事 前 の通 知 なく本 書 を改 訂 し、本 書 に記 載 された製 品 に変 更 を加 える権 利 を保 有 して います。SIOS Technology Corp. は、新 しい技 術 、コンポーネント 、およびソフト ウェアが利 用 可 能 になるのに 合 わせて製 品 を改 善 することを方 針 としています。そのため、SIOS Technology Corp. は事 前 の通 知 なく仕 様 を変 更 する権 利 を保 留 します。 LifeKeeper、SteelEye、および SteelEye DataKeeper は SIOS Technology Corp. の登 録 商 標 です。 本 書 で使 用 されるその他 のブランド 名 および製 品 名 は、識 別 のみを目 的 として使 用 されており、各 社 の商 標 が含 まれています。 出 版 物 の品 質 を維 持 するために、弊 社 は本 書 の正 確 性 、明 瞭 性 、構 成 、および価 値 に関 するお客 様 のご 意 見 を歓 迎 いたします。 以 下 の宛 先 に電 子 メールを送 信 してください。 [email protected] Copyright © 2016 By SIOS Technology Corp. San Mateo, CA U.S.A. All rights reserved 目次 Chapter 1: はじめに 1 LVM Recovery Kit テクニカルド キュメンテーション 1 ド キュメント の内 容 1 ド キュメンテーションとリファレンス 1 Chapter 2: 要件 3 ハード ウェア要 件 3 ソフト ウェア要 件 3 Chapter 3: 概要 5 LVM の操 作 5 SPS for Linux LVM Recovery Kit 6 LVM Recovery Kit の注 意 事 項 と制 約 事 項 6 Raw I/O および全 ディスクのサポート 6 ボリュームグループのアクティベーション 6 Chapter 4: SPS LVM 階層の作成と管理 7 階 層 作 成 の手 順 7 DataKeeper で LVM を使 用 する 8 ボリュームグループの再 設 定 9 Chapter 5: ト ラブルシューティング 15 エラーメッセージ 15 LVM Recovery Kit のエラーメッセージ Table of Contents i 15 Chapter 1: はじめに LVM Recovery Kit テクニカルドキュメンテーション The SIOS Protection Suite (SPS) for Linux Logical Volume Manager (LVM) Recovery Kit は、他 の SPS リカバ リキット に、論 理 ボリュームサポート を提 供 します。SPS で保 護 されたアプリケーションは、スト レージ管 理 の簡 素 化 、要 件 変 更 に応 じた動 的 なボリュームのサイズ変 更 など、Logical Volume Manager が提 供 するメリット を活 用 できます。 LVM Recovery Kit は、単 体 で使 用 されることがなく、他 の SPS リソースに依 存 して使 われる点 で、他 のほとん どの SPS リカバリキット と異 なります。そのため、SPS リカバリキット に通 常 付 随 する多 くの作 業 (階 層 の作 成 な ど) は、LVM Recovery Kit に直 接 該 当 しません。 ドキュメント の内 容 このガイド では次 の事 項 について説 明 します。 l l ド キュメンテーションとリファレンス。関 連 する SPS for Linux のド キュメント と、その入 手 場 所 、LVM 製 品 に関 する多 数 の役 立 つド キュメント の参 照 情 報 の一 覧 を記 載 します。 要 件 。LVM Recovery Kit を適 切 に設 定 、インスト ール、運 用 する上 で必 要 なハード ウェアとソフト ウェア を説 明 します。SPS for Linux ソフト ウェアをインスト ールまたはアンインスト ールする方 法 の詳 細 について は、SPS for Linux インスト ールガイド を参 照 してください。 l 概 要 。LVM Recovery Kit と対 応 するリソースタイプの概 要 を説 明 します。 l SPS LVM階 層 の作 成 と管 理 。SPS による LVM Recovery Kit の管 理 作 業 の詳 細 を説 明 します。 l ト ラブルシューティング。情 報 メッセージとエラーメッセージ、および推 奨 される対 処 方 法 の一 覧 を示 しま す。 ドキュメンテーションとリファレンス 以 下 に、SIOS Technology Corp が発 行 している SPS 関 連 情 報 の一 覧 を示 します。 l SPS for Linux リリースノート l SPS for Linux テクニカルド キュメンテーション l SIOS Protection Suite インスト ールガイド l Optional Recovery Kit ド キュメンテーション このド キュメンテーション、および他 の SPS Recovery Kit に関 連 するド キュメンテーションは、以 下 の Web サイト で入 手 できます。 http://jpdocs.us.sios.com SIOS Protection Suite for Linux 管 理 ガイド Page 1 ド キュメンテーションとリファレンス LVM に関 する情 報 については、 tldp.org/HOWTO/LVM-HOWTO/ で入 手 できる「LVM HowTo」 (AJ Lewis、管 理 人 ) を参 照 してください。 SIOS Protection Suite for Linux 管 理 ガイド Page 2 Chapter 2: 要件 SPS for Linux LVM Recovery Kit をインスト ールする前 に、SPS の構 成 が次 の要 件 を満 たしている必 要 があり ます。SPS for Linux ハード ウェアおよびソフト ウェアの設 定 に関 する具 体 的 な手 順 については、SIOS Protection Suite インスト ールガイド を参 照 してください。 ハードウェア要 件 l l サーバ。このリカバリキット を使 用 するには、SPS for Linux リリースノート および SPS for Linux インスト ール ガイド (製 品 メディアに収 録 ) に記 載 の要 件 に従 って設 定 されたコンピュータが 2 台 以 上 必 要 です。 データスト レージ。LVM Recovery Kit は、共 有 スト レージと DataKeeper for Linux によって提 供 される複 製 されたスト レージの両 方 と組 み合 わせて使 用 できます。Network Attached Storage (NAS) と合 わせて 使 用 することはできません。その他 、論 理 ボリュームデバイス上 のアプリケーションを保 護 しているリカバリ キット の要 件 を超 えるような、スト レージ設 定 に関 する特 別 な要 件 はありません。 ソフト ウェア要 件 l l l l オペレーティングシステム。LVM は、すべての主 要 Linux ディスト リビューションに含 まれています。サポート されているディスト リビューションとバージョンについては、SPS for Linux リリースノート を参 照 してください。 Logical Volume Manager。リカバリキット をインスト ールするには、lvmまたはlvm2 rpm パッケージがイン スト ールされている必 要 があります。このリリースの SPS Logical Volume Manager Recovery Kit は、LVM バージョン1 および LVM バージョン2 (LVM2) の両 方 をサポート します。サポート される LVM のバージョン は、Linux ディスト リビューションで提 供 されるバージョンです。 SPS Software。各 サーバに同 一 のバージョンの SPS Core ソフト ウェア、LVM Recovery Kit を含 む任 意 のリカバリキット 、およびパッチをインスト ールする必 要 があります。具 体 的 な SPS の要 件 については、 SPS for Linux リリースノート を参 照 してください。 SPS for Linux Logical Volume Manager Recovery Kit。Logical Volume Manager Recovery Kit は SPS Installation Image File (sps.img)を提 供 します。これは、Red Hat Package Manager (rpm: steeleye-lkLVM) を使 用 してパッケージ、インスト ール、およびアンインスト ールします。 パッケージのインスト ール中 、サポート 対 象 バージョンの SPS Core パッケージと LVM パッケージの両 方 が、LVM Recovery Kit をインスト ールするシステム上 にあることの確 認 が行 われます。これらのパッケージに要 求 されるバー ジョンについては、SPS for Linux リリースノート を参 照 してください。 SPS Core ソフト ウェアおよび LVM Recovery Kit をインスト ールまたは削 除 する手 順 については、SPS for Linux インスト ールガイド を参 照 してください。 LVM Recovery Kit は、LVM を使 用 した SPSで保 護 するディスクリソースを管 理 するクラスタ内 の各 サーバ上 に インスト ールする必 要 があります。 SIOS Protection Suite for Linux 管 理 ガイド Page 3 ソフト ウェア要 件 LVM Recovery Kit は、LVM ボリューム上 に配 置 されるアプリケーションの階 層 を作 成 および拡 張 する前 にインス ト ールする必 要 があります。 SIOS Protection Suite for Linux 管 理 ガイド Page 4 Chapter 3: 概要 LVM の操 作 LVM は現 在 すべての主 要 Linux ディスト リビューションに含 まれる標 準 的 なボリューム管 理 製 品 です。LVM は、 複 数 の物 理 ディスクまたはディスクパーティションをボリュームグループとして知 られるエンティティにひとまとめにグ ループ化 することができます。ボリュームグループはさらに分 割 されまたは仕 切 られて複 数 の論 理 ボリュームになり ます。論 理 ボリュームは、標 準 のブロックデバイスとしてアクセスできます。そのため、ブロックデバイスを直 接 扱 うこ とのできるファイルシステムや任 意 のアプリケーションによって使 用 できます。 Logical Volume Manager は、主 にスト レージ管 理 の簡 素 化 のために使 用 されます。論 理 ボリュームをスト レージ 要 件 の変 化 に応 じて、動 的 にサイズ変 更 することができ、物 理 ディスクやパーティションが sda や sdc1 などと命 名 されるのとは違 って、ボリュームグループと論 理 ボリュームは管 理 者 が選 んだIDによってわかりやすく命 名 されま す。 次 の図 は、LVM エンティティ間 の関 係 を示 しています。ファイルシステムまたはアプリケーションは、論 理 ボリューム を使 用 します。論 理 ボリュームは、ボリュームグループをパーティションで仕 切 ることによって作 成 されます。ボリュー ムグループは、1 つ以 上 の物 理 ディスクパーティションまたはディスクの集 合 です。 図 1: Logical Volume Manager のエンティティ間 の関 係 SIOS Protection Suite for Linux 管 理 ガイド Page 5 SPS for Linux LVM Recovery Kit SPS for Linux LVM Recovery Kit SPS LVM Recovery Kit は、その他 の SPS リカバリキット が Linux 論 理 ボリューム上 で正 常 に連 携 するために必 要 なサポート を提 供 します。このサポート を実 現 するために、LVM Recovery Kit は 2 つの新 しいリソースタイプを インスト ールします。lvmlv と lvmvg で、それぞれ論 理 ボリュームとボリュームグループに連 携 します。 lvmlv お よび lvmvg リソースは、他 の SPS リソースを動 作 できるようにするという、内 部 的 な用 途 のためのみに存 在 して います。 図 1 に示 すように、各 ボリュームグループには1つ以 上 の論 理 ボリュームからの依 存 関 係 があります。逆 に言 え ば、各 論 理 ボリュームは依 存 関 係 のあるボリュームグループを1つは持 っていなければいけません。これら 2つの LVM リソースを含 む一 般 的 な SPS 階 層 は、図 1 に示 す関 係 に非 常 に近 いようです。実 際 のSPS 階 層 の例 を見 るには、SPS LVM 階 層 の作 成 と管 理 セクションにある図 2 を参 照 してください。 LVM Recovery Kit では、lvm パッケージで提 供 されるコマンド を使 用 して、SPS 内 のボリュームグループと論 理 ボリュームリソースを管 理 します。ボリュームグループと論 理 ボリュームは、フェイルオーバやスイッチオーバの操 作 中 に階 層 が in service になると設 定 あるいは起 動 し、階 層 が out of service になると設 定 解 除 となります。 LVM Recovery Kit の注 意 事 項 と制 約 事 項 以 下 の注 意 事 項 と制 約 事 項 は、本 バージョンの LVM Recovery Kit に適 用 されます。 Raw I/O および全 ディスクのサポート 図 1 にはディスクパーティション上 の様 々 なファイルシステムの下 にある論 理 ボリュームとボリュームグループが示 さ れていますが、LVM Recovery Kit を SPS Raw I/O Recovery Kit と組 み合 わせて使 用 した場 合 、論 理 ボリュー ムへの raw アクセスをサポート 可 能 であることは重 要 です。このとき、複 数 のディスクパーティション (例 : /dev/sdc1) ではなく、1 つ以 上 のディスク全 体 (例 : /dev/sdc) で構 成 されるボリュームグループを管 理 できる ことに注 目 してください。 LVM の使 用 上 のオプションについて詳 細 を知 るには、LVMをDataKeeperで使 用 するセクションも参 照 してくださ い。 ボリュームグループのアクティベーション 現 在 の LVM 実 装 においては、ボリュームグループがアクティブになると、同 時 にそのボリュームグループに関 連 す るすべての論 理 ボリュームが自 動 的 にアクティブになります。SPS にとってこれは、関 連 するリソースインスタンスが まだ Out-of-Service (OSU) にマーキングされているにも関 わらず論 理 ボリュームがアクティブになることがあるという ことです。一 般 的 なフェイルオーバやスイッチオーバ操 作 では、SPS は論 理 ボリュームをボリュームグループの後 即 座 に in service にしようとします。その結 果 として restore スクリプト の呼 び出 しが成 功 の表 示 とともに即 座 に返 っ てきます。論 理 ボリュームを in service にしようとするこの不 要 な試 みは使 いやすさに何 の影 響 も与 えません。 SIOS Protection Suite for Linux 管 理 ガイド Page 6 Chapter 4: SPS LVM 階層の作成と管理 SPS LVM 階 層 は、論 理 ボリューム上 に配 置 されるリソースの作 成 処 理 中 に自 動 的 に作 成 されます。LVM リ ソースタイプを含 む階 層 の作 成 と拡 張 は、常 に、より高 位 のリソースタイプの作 成 および拡 張 プロセスから開 始 されます。削 除 と拡 張 解 除 についても同 様 です。 以 下 の図 は、LVM リソースを含 む階 層 全 体 を示 す LifeKeeper GUI のスクリーンショット です。階 層 内 のリソース はタグによるデフォルト 表 示 というより、SPS ID を明 確 にするために表 示 されていることに注 意 してください。 図 2: LVM リソースを含 む SPS 階 層 図 2 に示 される階 層 はファイルシステム階 層 です。これは、[Edit] > [Server] > [Create Resource Hierarchy] メニューから [File System] リカバリキット を選 択 して作 成 されます。これは、LVM 論 理 ボリューム /dev/vg1/lv1.1 にマウント されたファイルシステムリソース /lv1.1fs で構 成 されています。その論 理 ボリュー ムは、SPS ID lvmvg-vg1 で表 される vg1 ボリュームグループの一 部 です。ボリュームグループ vg1 は、 /dev/sdc1 および /dev/sdd1 という2つの物 理 ディスクパーティションで構 成 されています。階 層 内 の、各 ディ スクパーティション配 下 には、さらにディスクデバイス、/dev/sdc および /dev/sdd があります。 階 層 作 成 の手 順 ファイルシステムまたは高 レベルアプリケーションが LVM 論 理 ボリュームを使 用 する階 層 を作 成 するには、次 の高 レベル手 順 に従 う必 要 があります。 1. LVM ボリュームグループと論 理 ボリュームに必 要 な設 定 を決 定 してください。。このとき、以 下 の点 を考 慮 してください。 l そのボリュームグループに関 連 するすべてのディスクリソースを、SPS クラスタ内 のサーバ間 で SIOS Protection Suite for Linux 管 理 ガイド Page 7 DataKeeper で LVM を使 用 する 一 緒 に移 動 させる必 要 があります。 l そのボリュームグループに関 連 するすべての論 理 ボリューム (およびファイルシステムまたはそ れを使 うアプリケーション) は、SPS クラスタ内 のサーバ間 で一 緒 に移 動 しなければなりませ ん。 2. アプリケーションのプライマリサーバになるシステム上 で、必 要 なボリュームグループと論 理 ボリュームを作 成 しアクティブにします。作 成 には LVM パッケージに含 まれるツールを使 いますが、その説 明 はド キュメン テーションとリファレンスト ピックの参 照 先 にある LVM HowTo ド キュメント で説 明 しています。 共 有 スト レージを使 用 してる場 合 は、ボリュームグループに割 り当 てられたすべての物 理 ボリュー ムが、保 護 されたアプリケーションを実 行 しようとしている SPS クラスタ内 のマシン間 で適 切 に共 有 されていることを確 認 してください。DataKeeper で LVM を使 用 したい場 合 は、DataKeeper で LVM を使 用 するのト ピックを参 照 してください。 3. 各 論 理 ボリューム上 でファイルシステムを作 成 します。そうせずに、Raw I/O を使 用 したい場 合 は、Raw デバイスをそれぞれの論 理 ボリュームデバイスにバインド します。 4. 使 用 するアプリケーションに関 連 する SPS リカバリキット 管 理 ガイド に記 載 されている設 定 手 順 に従 い、 保 護 されたアプリケーションをファイルシステム上 で設 定 します。 適 切 なリカバリキット 管 理 ガイド に記 載 の手 順 に従 って、アプリケーション階 層 を作 成 および拡 張 します。 重 要 :アプリケーション階 層 を階 層 が拡 張 された各 クラスタノード に一 時 的 に移 動 するには、 手 動 で in-service 操 作 を行 います。この手 順 はノード のフェイルオーバ操 作 より前 に行 わな ければなりません。各 クラスタノード 上 の LVM サブシステムに新 しいボリュームグループと論 理 ボリュームの設 定 について教 えるためです。これらの手 動 によるスイッチオーバを行 ってから、 アプリケーション階 層 を必 要 なプライマリクラスタノード に戻 します。 DataKeeper で LVM を使 用 する SPS for Linux は現 在 LVM 上 での DataKeeper の使 用 と DataKeeper 上 での LVM の使 用 の両 方 をサポート し ています。標 準 的 な DataKeeper の設 定 では、LVM 上 での DataKeeper 使 用 がサポート され、SPS LVM Recovery Kit は不 要 です。必 要 なリカバリキット は、DataKeeper だけです。ただし、DataKeeper 設 定 上 で LVM を使 用 する場 合 は、LVM Recovery Kit が必 要 になります。 SIOS では LVM 上 での DataKeeper 使 用 を推 奨 していますが、DataKeeper 設 定 上 で LVM が使 用 される場 合 は、2 段 階 の階 層 作 成 プロセスが必 要 になります。DataKeeper デバイス (階 層 ) では、プライマリサーバ上 で LVM ボリュームグループと論 理 ボリュームを作 成 する前 に、DataKeeper の「Data Replication Resource」オプショ ンを使 用 した設 定 を行 う必 要 があります。必 要 なボリュームグループと論 理 ボリュームが作 成 できたら、残 りの階 層 を保 護 されるアプリケーションに関 連 したリカバリキット の設 定 手 順 に従 って作 成 します。完 成 した階 層 は以 下 に示 す図 3 のようになります。注 記 : データの整 合 性 を保 つため、DataKeeper 上 に LVM を構 成 する場 合 に は、DataKeeper ミラー 1 つだけ、または複 数 の 同 期 ミラー、いずれかの構 成 でなければなりません。 SIOS Protection Suite for Linux 管 理 ガイド Page 8 ボリュームグループの再 設 定 図 3: DataKeeper 上 の LVM を含 む階 層 ボリュームグループの再 設 定 Logical Volume Manager を利 用 する最 大 のメリット の 1 つは、スト レージ要 件 の変 化 に応 じて、論 理 ボリューム を動 的 にサイズ変 更 できることです。これは、LVM ボリュームグループ定 義 への物 理 パーティションやディスクの追 加 または削 除 を伴 う場 合 があるため、LVM Recovery Kit には、そのような変 更 内 容 を反 映 して、既 存 のリソー ス階 層 を修 正 する仕 組 みが含 まれています。 変 更 内 容 を反 映 して SPS 階 層 を修 正 する前 に、すべてのボリュームグループ、論 理 ボリュームおよびファイルシ ステムの再 設 定 を SPS 階 層 の外 部 で行 う必 要 があります。その方 法 については、ド キュメンテーションとリファレ ンスセクションで紹 介 する LVM HowTo ド キュメント を参 照 してください。いずれかの手 順 において、SPS で保 護 されているリソースをマウント 解 除 または設 定 解 除 する必 要 が生 じた場 合 、必 ず LifeKeeper GUI から Out of Service 操 作 を選 択 して行 ってください。 重 要 : 新 しいデバイスは、SPS が再 設 定 の実 行 を可 能 にする前 に、両 方 のシステム (共 有 ) から見 えていなければいけません。 これらの変 更 後 に SPS 階 層 を更 新 するには、まず、変 更 した ボリュームグループの [Resource Properties] ダ イアログを開 きます。このダイアログは、アクティブボリュームグループリソースを右 クリックするか、[Properties]を選 択 するか、[Edit] > [Resource] > [Properties] メニューを選 択 し、 [Select Resource] フィールド で適 切 なボ リュームグループリソースを選 択 することで開 けます。The resulting [Resource Properties] ダイアログは、以 下 の 図 4 に示 すように、下 部 に [Resource Configuration] ボタンがあります。 SIOS Protection Suite for Linux 管 理 ガイド Page 9 ボリュームグループの再 設 定 図 4: LVM ボリュームグループ [Resource Properties] ダイアログ [Resource Configuration] ボタンをクリックすると、階 層 を再 設 定 して、ボリュームグループリソースに加 えられた 変 更 を反 映 するための仕 組 みが開 始 されます。少 し待 つと、情 報 ボックスに SPS が検 出 したボリュームグルー プの変 更 内 容 が表 示 されます。以 下 の図 5 は、ボリュームグループに1つのディスクパーティションが追 加 された例 を示 しています。 SIOS Protection Suite for Linux 管 理 ガイド Page 10 ボリュームグループの再 設 定 図 5: デバイスが追 加 されたLVM ボリュームグループの再 設 定 情 報 ボックスの説 明 にあるように、検 出 された変 更 内 容 を反 映 して SPS ボリュームグループを再 設 定 するに は、単 に [Reconfigure] ボタンをクリックしてください。SPS 階 層 の変 更 をそれ以 上 進 めたくない場 合 は、 [Cancel] ボタンをクリックしてください。 [Reconfigure] ボタンをクリックした後 、再 設 定 手 順 の進 捗 状 況 を示 す情 報 ボックスが表 示 されます (以 下 の 図 6) 処 理 が正 常 に完 了 すると、[Done] ボタンが有 効 になります。[Done] ボタンをクリックすると、情 報 ボックスが 閉 じ、[Resource Properties] ダイアログに戻 ります。 SIOS Protection Suite for Linux 管 理 ガイド Page 11 ボリュームグループの再 設 定 図 6: デバイスが追 加 されたLVM ボリュームグループの再 設 定 以 下 の 2 つの図 では、ボリュームグループからデバイスパーティションが削 除 された際 に、再 設 定 の進 行 中 に表 示 される情 報 ボックスの例 を示 します。 図 7: デバイスが削 除 されたLVM ボリュームグループの再 設 定 SIOS Protection Suite for Linux 管 理 ガイド Page 12 ボリュームグループの再 設 定 図 8: デバイスが削 除 されたLVM ボリュームグループの再 設 定 SIOS Protection Suite for Linux 管 理 ガイド Page 13 Chapter 5: ト ラブルシューティング エラーメッセージ このセクションでは、SPS LVM Recovery Kit の使 用 中 に表 示 される可 能 性 のあるメッセージの一 覧 を示 しま す。必 要 に応 じて、エラーの原 因 およびエラー状 態 を解 消 するために必 要 な処 置 についても説 明 しています。 LVM Recovery Kit は、階 層 の作 成 および拡 張 時 に他 の SPS コンポーネント を利 用 するため、それらの他 のコ ンポーネント によるメッセージが表 示 されることもあります。そのような場 合 は、メッセージカタログ (場 所 は、SIOS テクニカルド キュメンテーションのサイト の「エラーコード の検 索 」の下 ) を参 照 してください。メッセージカタログには、 操 作 、管 理 、GUI など、SIOS Protection Suite for Linux を使 用 しているときに遭 遇 する可 能 性 がある、すべて のエラーコード が列 挙 されています。また、エラーコード の原 因 に関 する追 加 の説 明 や、問 題 解 決 のために必 要 な処 置 についても、必 要 に応 じて記 載 されています。この一 覧 から、受 信 したエラーコード を検 索 できます。ま た、該 当 する SPS コンポーネント の個 別 のメッセージカタログに直 接 アクセスすることもできます。 LVM Recovery Kit のエラーメッセージ エラー番 号 エラーメッセージ <LVM resource type> resource type is not installed on <SPS server name>. 110000 処 置 : LVM Recovery Kit を特 定 されたシステムにインスト ールしてください。 110001 This script must be executed on <SPS server name>. 110002 Failed to create <device name> hierarchy. 110003 Failed to create dependency <resource tag>-<resource tag> on machine <SPS server name>. 110004 LifeKeeper internal ID <resource ID> already in use. 110005 <LVM resource type> constructor requires a valid argument. 110006 Usage: adddelpv <VG tag> [addlist|dellist] 110007 警 告 : Failure in updating list of LifeKeeper-controlled volume groups (/etc/lkvgs). 警 告 : The device hierarchy for <device name>, with tag <device resource tag>, cannot be extended automatically. 110008 処 置 : デバイス階 層 がまだ拡 張 されない場 合 、LifeKeeper GUI を使 って拡 張 してくだ さい。そしてボリュームグループリソースからデバイス階 層 まで依 存 関 係 を作 成 してくだ さい。 SIOS Protection Suite for Linux 管 理 ガイド Page 15 LVM Recovery Kit のエラーメッセージ エラー番 号 エラーメッセージ 110009 Failed to create a dependency between volume group resource <volume group tag> and device resource <device tag>. 処 置 : LifeKeeper GUI を使 って、依 存 関 係 を作 ってください。 110010 Failed to make the LVM logical volume <Logical Volume Path> active with error code <error code>. 110011 Failed to vgscan the LVM volume group <Volume Group Name> with error code <error code>. 110012 Failed to vgimport the LVM volume group <Volume Group Name> with error code <error code>. 110013 Failed to make the LVM volume group <Volume Group Name> active with error code <error code>. SIOS Protection Suite for Linux 管 理 ガイド Page 16
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