第73 期 株主通信 2 0 0 8 年 4月1日から2 0 0 9 年 3月3 1日まで 特集 ロート目薬発売100周年 ロート目薬100年の歩みと 今後の取り組みについて 経営の概況 売上高16期連続増収を達成 よろこビックリ誓 約 会 社！ コー ポレートスローガン・経 営 理 念 社 会 約 誓 リ ク ッ ビ よろこ 私たち一人一人の想いが、明日のロートを創ります 2004年にロート製薬は、 コーポレートスローガン・会社ロゴを一新し、 変化・多様化する世の中やお客さまに対して、新たな思いで取り組んでいく決意をしました。 「私たちの使命は、お客さまが支払ってくださった商品 の対価以上の満足をご提供できるかどうかにある。」 2003年2月に若手社員で発足した 「ＡＲＫ （明日のロー トを考える） プロジェクト 社是チーム」のこの提言が、現 在のＣＩ制度のきっかけでした。お客さまの多様化する健 康と美へのご要望に対して、 「お客さまの『期待値を超え た満足（＝感動）』 を提供し続けていく」ために、私たちは 動き始めました。商品にサービスに「喜びを伴う驚き （驚 喜＝オドロキ）」 をこめて、私たちはさらに一歩お客さまに 近づいてまいります。 01 7つの宣誓 ○私たちは、社会を支え、明日の世界を創るために仕事をしています。 ○その為に、いつも謙虚に学び、自らを磨く努力をし続ける決意を持っ ています。 ○励ましあい、協力し合える、社内外の仲間との信頼の絆をなにより大 切にしています。 ○高い理想を掲げ、熱く語り、 エネルギッシュに行動する文化を私たちは 誇りに思います。 ○明るく、楽しく、和協努力。驚喜（オドロキ）の輪を世界中に拡げてい きます。 ○まず人がいて、輝いてこそ企業が生きる。主役は人、一人ひとりが自 らの意志と力で自立し、組織を動かして行きます。 ○私たちの存在を支えてくれる、 すべてのもの（自然、社会、人々）への 感謝と奉仕を固く誓います。 02 トップ メッセージ 創業110周年を機に、更なる飛躍を目指し、 経営陣の強化を図ります。 株主の皆様には、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご厚情を賜り、有難く厚く御礼 申し上げます。ここに当社第73期（2008年4月1日から2009年3月31日まで）の株主通信をお届けいたします。 売上高16期連続増収を達成。 利益面では減益となるが、 5期連続増配。 ヘルスケア関連業界におきましては、業種・業態 を越えた競争の激化など厳しい経営環境が続いて おります。このような状況のもと、当社グループは顧 客志向の新製品開発やマーケティング活動により 新規分野への展開を図るとともに、既存分野におい ても高付加価値の製品を開発し市場の活性化に努 めました結果、売上高は過去最高を更新いたしまし た。しかしながら利益面につきましては、当期より新 たな日本の会計ルールとして、在外子会社の会計処 理の統一が求められることになり、それに伴い在外 子会社の持つのれん等の償却を実施したことに加 え、投資有価証券の評 価損及び円高進行により為 替換算の影響を大きく受け、6期ぶりの減益となり ました。配当に関しましては、期末配当金を7円とさ せていただき、すでに実施済みの中間配当金1株当 たり6円と合わせて、年間配当金は1株当たり13円 と5期連続増配となります。 03 経営体制のより一層の 強化・充実を図るために、 社長を交代いたしました。 当社は、第73期定時株 主総会後の取 締 役会 決 議におきまして、代表取締役会長兼CEO（最高経営 責任者）に山田邦雄、代表取 締 役 社長兼COO（最 高執行責任者）に 野俊昭が就任いたしました。 当社の業容は、医薬品のみに留まらず、化粧品ビ ジネスなどへ事業領域を拡大するとともに海外事 業も急拡大しております。山田邦雄が1999年6月に 社長に就任いたしましてからの10年間、ヘルスケア 市場が伸び悩む中におきまして、当社は機能性化粧 品や漢方薬など新規分野に積極的に進出すること により、業績を順調に伸ばしてまいりました。しかし ながら、景気の悪化傾向が続く中、ヘルスケア関連 業界におきましても、業種・業態を越えた競争の激 化など厳しい経営環境が続いており、経営環境の急 激な変化に迅 速に決断し行動することがより重要 となってまいりました。そこで、国 内のみならずグ ローバル市場を含め、更なる成長と企業価値の増大 に向かって全社で邁進するべく、創業110周年を機 に、経営体制のより一層の強化・充実を図ることと いたしました。今年は経済危機に加え、ヘルスケア 業界では薬事法改正などもあり、変革の年になるこ とが予想されます。このような時に経営陣の交代を 行いますのは、会社自体に余力があり、変革のため のエネルギーが十分にある今こそ、いち早く新たな 一歩を踏み出す時であると考え、この度、社長交代 を決断いたしました。 今後は、山田邦 雄は会長 兼CEOとしてグループ 経営を軸に、新社長・ 野俊昭とともに経営全般に 参画し、新社長は、営業・マーケティングを中心に国 内事業をリードしてまいります。会長と新社長が二 人三脚でこの難局を乗り切っていき、更なる10 0年 を迎えられる、より強固な企業にしていく所存でご ざいます。 当社は、今後とも、医薬品メーカーとして安全で 高品質な製品を提供することはもちろんのこと、お 客さまに信頼され多様なニーズに応えうる新しい分 野を開拓し、更なる事業の拡大と業績の向上に向け て鋭意努力を重ねてまいる所存でございます。株主 の皆様におかれましては、今後とも変わらぬご支援 とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。 代表取締役会長 兼 CEO や ま だ く に お 山 田 邦 雄 1956年1月23日生まれ。 1980年当社入社。 1991取締役就任。 ヘルスケア事業推進本部長、 専務取締役等を経て、 1999年6月代表取締役社長に。 社長就任10年を機に 2009年6月 代表取締役会長兼CEOに就任。 代表取締役社長 兼 COO よ し の と し あ き 野 俊 昭 1950年10月10日生まれ。 1974年当社入社。 2004年取締役就任。 ヘルスケア事業本部長、 マーケティング本部長等を経て、 2008年常務取締役、 2009年6月 代表取締役社長兼COOに就任。 04 特集 ロート目薬 100 周 年 ロート目薬100年の歩みと 今後の取り組みについて ロート製薬が目薬を発売したのは、日本が近代国家への転換をはか る1909年 （明治42年）のことです。それから約100年。当社はさまざまな 商品の開発・提供を通して、目薬市場を常にリードし、お客さまの目の 健康を見守り続けてまいりました。1世紀のあゆみを振り返りながら、目 薬市場の“今”をご紹介します。 ロート製薬の目薬の歴史 ロート製薬は、1899年（明治32年）に大阪で創業した「信天堂山田安民薬房」がその源流 となっています。創業当時発売していた商品は胃腸薬の『胃活（いかつ）』で、目薬が発売され るのは、創業から10年後の1909年（明治42年）のことです。 「ロート製薬は目薬が始まり」と 思われがちですが、実は最初の商品は胃腸薬で、当時「胃病に胃活、泣く子に乳」のコピーで大 ヒット商品となりました。 この「胃活」に続く第二の商品として誕生したのが、社名の由来ともなる『ロート目薬』です。 明治32年発売「胃活」 明治42年、博士の名前から命名された 『ロート目薬 』誕生 日本には昔から眼病患者が多く、目薬は古くから販 売されていました。日露戦争終結後、眼病トラホーム の流行もあり、目薬の需要はさらに高まっていました。 そこで1905年（明治38年）、当社は『胃活』に続く商 品として目薬の発売を計画。当時、ミュンヘン大学の ロートムンド博士に師事し、最新の目薬の処方を譲 り受けていた眼科医界の権威である東京眼科病院の 井上豊太郎博士の協力のもと、新しい目薬の製造が スタートしました。 ここで課題となったのがその商品名です。人々に訴 05 える力を持ち、魅力的で新しいネーミングは何か。 『胃 活』に続く商品ということで「眼活」が候補にあげら れましたが、新鮮味が感じられない…。そこでひらめい たのが、ロートムンド博士の名前です。カタカナの商 品名をつけた医薬品がほとんどない時代、ロートとい う語感の良さと欧米列強を目指すこれからの新時代 にマッチするだろうとの想いから、商品名は『ロート目 薬』に決定。1908年（明治41年）12月に「ロート」を 商標登録し、翌1909年（明治42年）4月に『ロート目 薬』が発売されます。 当初の思惑通り『ロート目薬』は、教師や医師、会 社員などの新しく形成された知識層にも支持され、 「シマズ イタマヌ ロート目薬」のキャッチフレーズ とともに一世を風靡しました。発売時の『ロート目薬』 は、定価10銭と20銭の2種類。米1キロが15銭の時 代ですから、決して安いものではありませんが、順調 に売り上げを伸ばし、1922年度（大正11年度）には 年間総売上100万円 （現在の物価に換算 して約40 億円）を突 破し、 『ロート目薬』は 『胃活』と並ぶ看板商 品へと成長していき ます。 明治42年発売当初のロート目薬の新聞広告 『ロート目薬』のエポックメーキング“滴下式両口点眼瓶”誕生 昭和初期、このころの『ロート目薬』は当初のガラ ス管やポンプ式から、ガラス管の上にゴムの袋を付 け、ゴムを押して目薬を滴下させるスポイト式に改良 されていましたが、目薬の容器と点眼器は別々のもの でした。これをひとつのものにするために考えられた のが『ロート目薬』 の両口点眼瓶です。 上部の穴にゴムのキャップをはめ、このゴムを押す と下の穴から目薬が出るという設計ですが、この容器 の開発は困難を極め、長い歳月をかけて開発されまし た。このロート自動点眼器は新案特許を取得、1931 年（昭和6年）4月“新しい発明”と謳われ全国一斉に 発売されました。このとき旧品を全て新容器と交換し たこともあり、一体型という画期的な容器と相まっ て、 『ロート目薬』は一躍トップブランドに躍り出るこ とになります。 その後、1952年（昭和27年）に抗生物質複合処方 の『ロートペニマイ目薬』、1958年（昭和33年）に『新 ロート目薬』などが発売されますが、この頃はまだガラ ス容器で、現在のようなプラスチック容器になるのは 1960年代に入ってからのことです。その後、ツイスト 式キャップや卵形など目薬容器のバリエーションが 拡がっていきます。 ■目薬容器の変遷 ロート目薬 （1909年） ロート目薬 （1931年） V・ロート （1964年） ロートジー （1987年） ガラス瓶をコルク栓で しめる容器＋点眼器 滴下式両口点眼瓶 （一体型） プラスチックねじ式、 初のポリカーポネート 樹脂容器 ワンタッチタイプのツ イスト式 現在の目薬容器 さしやすさやシーンに合わせて容器も豊富に 06 特集 ロート目薬 100 周 年 世の中のニーズに応え、市場を牽引してきました 現在、日本の市場にはさまざまなタイプの目薬がありますが、これらはどのようにして発展したのでしょうか。 当社の目薬の変遷をもとにご紹介します。 治療から保健へ セグメント目薬の開発 『ロート目薬』が発売されたころから戦後まで、目薬は 治療を目的とするものでした。しかし、戦後の経済復興 により衛生状態が良くなると、目薬は治療目的から目の 健康を考える保健目的へとその役割を拡げていきます。 この変化に対応した商品が1958年（昭和33年） 発売の『新ロート目薬』です。疲れ目に効果を発揮す るビタミンAを配合した『新ロート目薬』は、目の健康 維持に役立つ商品と して 高 度 成 長 期 の 人々に支 持され、目 薬市場の主流になっ 初めて“疲れ目”をキャッチフレーズにした ていきます。 1960年頃、目薬へのニーズが多様化し、徐々に市 場のセグメント化が始まりました。 まず最初に登場したのが、年代別に商品機能を分 ける①年齢セグメントの目薬です。1970年（昭和45 年）に子ども向けの『子どもV・ロート』、87年（昭和 62年）に若者向けに清涼感を高めた『ロートジー』、 89年（平成元年）には中高年向けの『ロートV40』、 94年（平成6年）に女子高生向けの『ロートジーリセ』 が発売されます。 また、年齢軸とは別に②機能軸での目薬も登場。 87年（昭和62年）に花粉などによるアレルギー症状 対策の『ロート点眼薬アルガード』、96年（平成8年） にコンタクトレンズ対応の『ロートCキューブ』など、 ロートの新しい提案によりさまざまなセグメント目薬 が登場。TV-CMや広告などのマスメディアのパワーと ともに市場を拡大していきます。 『新ロート目薬』の新聞広告 マルチ目薬の時代 保 健目薬のコンセプトを継 承し誕 生したのが、 1964年（昭和39年）発売の『V・ロート』です。 『V・ロー ト』は一家の常備薬として、充血にも疲れ目にも使え るマルチ目薬で、大衆目薬の主流となった商品です。 マルチ目薬は、現在でも市場の定番商品となってい ますが、80年代ごろから目薬ニーズが多様化し、徐々に 市場のセグメント化が始まります。 単品商品から少量多品種へと 目薬市場が変化していきます。 子どもV・ロート ※いずれも発売当時のもの V・ロート 07 ロート点眼薬アルガード ロートジー 付加価値型目薬 戦略とは異なり、セルフの店頭でも商品をより選び やすいようパッケージに効能効果をわかりやすく説 明し、店頭での訴求力を高めています。また、機能を 特化することで高価格 帯でありながらもお客 さまからの支持を獲 得 し、独自のポジションを 確立しています。 90年代のバブル崩壊後、ドラッグストアをはじめ とするセルフ販売のお店が急増し、低価格競争が始 まる一方、目薬は種類が多すぎて選びづらいという 声が聞かれるようになりました。そこで、ロートが打 ち出したのが機能軸をさらに強化した付加価値型の 「解眼新書」シリーズです。 本シリーズは、従来のマスマーケティング中心の 解眼新書シリーズ『ロートアイストレッチ』 第2類医薬品 OTC目薬で世界をリードしてきました OTC目薬 売上世界NO.1 の商品を輸出し販売するのではなく、現地のニーズに 合わせた商品を現地で製造・販売しています。 中国や欧州、米国に比べ人口の少ない日本のOTC 目薬市場の売上高は圧倒的に多く、1人当たりの目薬 売上高は欧米の約３倍にもなります。 その中において、日本国内のOTC目薬で、当社は 37年間もトップシェア※を維持しています。 当社は、世界150カ国以上にあるメンソレータム社 のネットワークを足がかりに欧米、およびアジアへ積 極的に国際事業を展開してきました。特にアジア市 場の成長性、将来性に早くから着目し、1991年に中 国、96年にインドネシア、97年にベトナムに進出する など積極的に市場開拓を進めてきました。日本製造 ■各国のOTC目薬事情 ※販売金額ベース/（株）インテージ調べ、SDIアニュアルレポート 1973年～2007年 アジア 欧州 471億円 米国 485億円 中国 232億円 日本 690億円 米国 世界のOTC目薬市場 （販売金額／ロート調べ） 1ドル=100円、1元=14円で換算 アジアでは、 当社は保健衛 生のために点眼習慣を根 付かせるところからスター ト。ゼ ロから市 場 開 拓を リード した こと に より、 『ロート』 はトップブランドと して認知されています。 米国のOTC目薬市場で販 売されている日本のブランド は『ロート』 だけです。 さらに 当社の目薬は、米国で販売 されている唯一清涼感のあ る目薬で、米国にない透明 容器を採用しています。 08 特集 ロート目薬 100 周 年 ロート目薬のご紹介 乾いた瞳に・ 目のかわき・ 目の疲れに コンタクトの 瞳にえらべる Cキューブ 第3類医薬品 ロートCキューブ ★ モイスチャージ i ロートCキューブ ★ アイスチャージ i ロートCキューブ★ クールチャージ i ロートCキューブ ★ アクアチャージ i ロートCキューブ★ ダブルチャージ ドライアイ （目のかわき） 対策シリーズ 第3類医薬品 ロート ドライエイドEX 花粉などの 目のかゆみ・ 充血に 機能特化型 目薬 09 ★ ロート ドライエイドコンタクト なみだロート ドライアイ なみだロート ★ ドライアイ・コンタクト 花粉対策に シリーズ 第2類医薬品 ロート アルガード クリアブロック ロート アルガード ST点眼薬 ロート アルガードS 目の筋肉に着目 おやすみ前にも ロート アイストレッチ ロート 養潤水 ロートクリア ロート抗菌目薬EX ロート抗菌目薬 i 第2類医薬品 第3類医薬品 第2類医薬品 第2類医薬品 第2類医薬品 目の異物感・充血に ロート アルガード クールEX ロート アルガード ものもらい・結膜炎の治療に 解眼新書 シリーズ 疲れた瞳に・ 目の疲れ・ 目のかすみに 疲れた瞳に Vのちから！ 第2類医薬品 ロートV11 新 V・ロートEX V・ロートクール 気持ちいい 清涼感を 科学する！ V・ロート Since 1958 ロートジー ファイニュー ロートジー フリーa 第2類医薬品 第2類医薬品 新ロート目薬 ロートジー ★ コンタクトa 第3類医薬品 第3類医薬品 パソコンや メールなどの 目の疲れに 目のかすみ ・疲れに 第3類医薬品 ロートビタ40α ロートクール40α ロートPRO ロートV40タウ 第2類医薬品 レッツゴー 女の子！ ロート リセa 第2類医薬品 紫外線が気になる瞳に ★マークの付いた商品は すべてのコンタクトに 対応しています。 ★ ロート リセコンタクトa 第3類医薬品 お子様の 瞳に 大切なお子様の 目を守る しみないタイプ ロート こどもソフト 第3類医薬品 ロートUVキュア 第2類医薬品 10 特集 ロート目薬 100 周 年 次の100年に向けて 活動コンセプトは「Look Next ～みるみる、次の喜びを。～」 当社は製品の開発・販売にとどまらず、古くは創業 者山田安民（やまだ やすたみ）が奈良県立盲学校の 設立を支援したことに始まり、若手眼科研究者を対象 とする研究助成「ロートアワード」の実施、盲導犬の 育成や視覚障害の方が行う「ブラインドサッカー」へ の支援などさまざまな「目」に関する社会貢献活動を 続けています。 さらに、国内だけにとどまらず、海外でも目薬の販 売を通じて「目の大切さ」を啓発しています。とりわけ 中国やベトナムなどのアジア圏では無料の眼科検診 を実施するなど、衛生状態と目を取り巻く環境の向上 に寄与しています。 そして今回「目薬発売100周年」を機に、目の健康 に貢献する商品の提供や従来からの社会貢献活動 に加え、 「目の大切さ」を世の中に広く・深く・真摯にお 伝えしていくさまざまな活動を開始します。これら一 連の活動のコンセプトは、 「Look Next ～みるみる、次の喜びを～」。 次の100年を見据え、 「見えること」だけにとどまら ず、 「見えないことで広がる世界の大切さ」にも想いを はせ、心の目を育んでいく活動を開始いたします。 活動プラン 1 アジア各国で無償の眼科治療を行う、 は っ と り ただし 眼科医服部匡志先生を支援 ベトナムを中心とするアジア各国で無 償の眼科 治療を続けておられる眼科医 服部匡志（はっとり ただし）先生の活動を支援いたします。当社の海外 拠 点「ロート・インドネシア社 」の製品である白内 障 治療用眼内レンズを「ロート・メンソレータム・ ベトナム社」を通じて無償提供します。 11 ＊服部 匡志（はっとり ただし）先生：京都府立医科大学医学部を卒業後、 日本各地の病院で経験を積み、2002年よりベトナム国立眼科病院で最 先端の内視鏡を駆使して、網膜はく離や糖尿病網膜 症などの眼科治療、 指導を始める。ベトナムなどのアジア各国では報酬を一切受け取らず、日 本で得た報酬で旅費・滞在費・治療費などをまかない、無償の眼科治療を 行う。2004年にアジア失明予防の会（木下 茂理事長）が発足し、その活 動をサポートしている。 目の不自由な子どもと目の見える子どもがともに 2 体験し、 “心の目” を育む森林キャンプを開催 大阪教育大学教授の山本利和（やまもと としか ず）先生が委員長を務める「ライト・オン・デザイン・プ ロジェクト」と共同で、2009年8月、子ども達を対象に した1泊2日の森林キャンプを開催します。この森林 キャンプでは目の不自由な子どもと目の見える子ども が一緒になって森の中でさまざまな体験をし、見える/ 見えないといった障害のあるなしを越えて、自然の中 で心と体を解放し、ともに活動し交流することで‘心 の目’を育むことを目的としています。社員もボランテ ィアとして参加します。 ＊ライト・オン・デザイン・プロジェクト：視 覚障害児のための遊具、教 材、環境を考えるという趣旨で、2002年から視覚障害児を対象にした遊 具の制作や木工・造形 教室等を開催。参加した子ども達、家族、主催者、 主催者以外の参加者と、子ども達のもつ可能性などを広く共 有し、障害 児の未来を考えることを目的に活動。 （ 委員長：大阪教育大学 教 授 山 本利和先生） 目の不自由な子ども達を招待し 3 クラシックコンサートを実施 2009年10月、社内施設に近畿地区の目の不自由 な子ども達を無料招待し、ヴァイオリニストの吉田恭 子さん率いる「ふれあいトリオ」のクラシックコンサー トを実施します。社員ボランティアも参加し、運営にあ たる予定です。 ＊ふれあいトリオ～吉田恭子と仲間たち～：クラシック音楽を通じて音楽 のすばらしさや感動を味わってもらうことを目的に、学校や福祉施設などへ の訪問活動も積極的に行っている。 ワークショップ形式の展覧会 4 「ダイアログ・ イン・ザ・ダーク」の支援 外の感覚に集中していくと次第にそれらの感覚が豊 かに開かれて、それまで気がつかなかった世界と出会 います。 ＊ダイアログ・イン・ザ・ダーク東京 http://www.dialoginthedark.com/ 期間：2009年3月～2011年2月 会場：東京都渋谷区神宮前、主催：ダイ アログ・イン・ザ・ダーク・ジャパン 社内向け啓発活動 社員自ら深く考えるきっかけ作り 見えない中でのアート制作、点訳絵本、 アイバンク社内制度等を開始 社員自らが「目」や「見る」ということを今一度深く 考える機会を数多く設けることで、自分たち自身が深 い気づきを得て、社会へ貢献できる人材を育てること で社会へ還元していきます。いわば‘草の根’運動的 な活動ですが、自分達自身が気づき、行動することこ そが大切と考えています。 社会貢献アイプロジェクト 「目薬発売100周年」を迎えるにあたり、自分 達がすべき社会貢献活動を考えようと、2008 年2月に発足した社内プロジェクト。部門関係な く自主参加で集まった有志のメンバーが提言を 行い、さまざまな社会貢献活動を立案しました。 「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」の真っ暗な中で五感 を研ぎ澄まし、普段気づかない世界を感じ取るという 趣旨に賛同し、その活動を協賛支援します。 「ダイアロ グ・イン・ザ・ダーク」は世界24カ国、120都市で開催 され500万人以上が体験したワークショップ形式の 展覧会です。日常生活のさまざまな環境を織り込んだ 真っ暗な空間を、目の不自由な方がアテンド役となり 進んでいきます。案内人の声に導かれながら、視覚以 12 経営の概況 売上高16期連続増収を達成。 当連結会計年度におけるわが国経済は、年度当初 は原油をはじめとする原材料価格の高騰から物価が上 昇し、後半は米国に端を発した金融危機が実態経済に 波及するなど深刻な景気後退局面となりました。海外で は、拡大基調であったアジア経済にも減速感が出てきて おり、欧米でも金融危機や実態経済の悪化により不透 明感が一層増してきております。ヘルスケア関連業界に おきましても、業種・業態を越えた競争の激化など厳しい 経営環境が続いております。 このような状況のもと、当社グループは顧客志向の新 製品開発やマーケティング活動により新規分野への展 開を図るとともに、既存分野においても高付加価値の 製品を開発し市場の活性化に努めました。 売上高は、国内につきましては、 「ロートＶ１１」 などの新 製品や花粉関連品が好調に推移したことに加え、 「 肌研 （ハダラボ）」 シリーズや「５０の恵」 シリーズなどビューティ 関連も順調でありました。 また、 メタボリック症候群の予防 などに関心が高まる中「ロート防風通聖散錠」 を中心に 和漢箋シリーズが好調で増収に寄与いたしました。海外 におきましては、円高進行による為替換算の影響を大き く受け、 アジアは増収を確保したものの、北米、 ヨーロッパ は減収となりました。 その結果、連結売上高は1,106億1千1百万円（前期比 2.3％増） と16期連続増収を達成することができました。 利益面につきましては、当期より新たな日本の会計ルー ルとして、在外子会社の会計処理の統一が求められること となり、 それに伴い在外子会社の持つのれん等の償却を 15億5千7百万円実施したことに加え、投資有価証券評価 損を17億4千8百万円計上したことが影響しました。その結 果、連結営業利益116億3千8百万円（同10.7％減）、連 結経常利益113億4千9百万円（同8.0％減）、連結当期 純利益61億3千9百万円（同18.4％減） となりました。 13 売上高 連結 110,611 （百万円） 120,000 売上高 100,000 （百万円） 80,000 120,000 60,000 100,000 40,000 80,000 20,000 60,000 0 40,000 20,000 単体 85,854 95,619 108,131 連結 110,611 67,426 62,723108,131 58,608 95,619 85,854 58,608 2005 単体 62,723 2006 67,426 2007 70,946 70,946 2008 （年度） 次期の業績につきましては、売上高は1,110億円（前 0 2005 2006 ます。 2007 2008 （年度） 期比0.4％増） を見込んでおり 国内におき ましては、 景気悪化の影響によりヘルスケア市場も伸び悩むこと と予想しておりますが、付加価値の高い新製品の投入 や新分野への展開を推進し市場の活性化を図ります。 また、海外におきましてもアジアを中心に事業強化を図 ってまいりたいと考えております。利益面につきましては、 前期の高水準の設備投資によって減価償却費が増加 することもあり、営業利益116億円（同0.3％減） 、経常 利益115億円（同1.3％増） 、当期純利益72億円（同 17.3％増） と見込んでおります。 なお、 次期の為替レートは 〔95円＝１ＵＳドル〕 と想定しております。 当期の配当につきましては、期末配当金を１株当たり ７円とさせていただきます。すでに実施済みの中間配当 金１株当たり6円と合わせて、年間配当金は１株当たり 13円となりました。 なお、当社は本年４月に当社の主力分野である目薬 発売100周年を迎えました。次期の配当金につきまして は、厳しい業績を予想しておりますが、長年にわたる株主 各位のご支援に感謝の意を表するために、中間配当に つきましては普通配当1株当たり6円に記念配当として1 円を加えた7円、期末配当として1株当たり7円の年間 14円を予定しております。 営業利益 連結 （百万円） 14,000 12,000 10,000 11,382 10,506 11,638 14,000 10,010 8,000 4,000 4,000 2,000 2,000 2006 2007 当期純利益 連結 7,525 6,617 6,523 6,000 6,139 5,490 4,664 4,461 5,379 0 80 58.62 60 57.62 2007 2008 （年度） 連結 65.10 単体 52.42 47.50 40.61 40.02 40 2,000 45.93 20 2005 2006 2007 海外所在地別売上高 その他 1,148 単位：百万円 アジア 17,934 0 2008 （年度） 自己資本比率 外部顧客に対する売上高 2008年度・第73期連結 8,055 10,392 100 4,000 北米 2006 11,349 （円） 8,000 4,536 2005 1 株当たり当期 純 利 益 単体 （百万円） ヨーロッパ 単体 9,100 7,541 7,059 0 2008 （年度） 10,301 9,766 10,000 6,000 2005 12,338 12,000 6,000 0 連結 （百万円） 9,344 7,958 7,548 8,000 13,037 経常利益 単体 連結 （％） 単体 72.3 80 70 2005 65.0 66.7 68.3 78,936 50 55.6 55.7 57.7 40 59.3 30 2008 ROE（自己資本利益率）連結 （年度） 単体 15 10 8.4 10.0 7.6 10.8 9.0 8.7 8.3 5 20 ※本邦以外の区分に属する主な国または地域 北 米・ ・ ・米国・カナダ ヨーロッパ・ ・ ・ ・英国 アジア・ ・ ・中国・台湾・ベトナム その他・ ・ ・オーストラリア 2007 （％） 11.8 60 日本 2006 10 0 2005 2006 2007 2008（年度） 0 2005 2006 2007 2008（年度） 14 セ グ メント 別 事 業 概 況 アイケ ア 関 連 目薬、洗眼薬、コンタクトレンズ関連品など ■主要製品 ロートＶ11 第2類医薬品 当期 品 新製 ロートドライエイド 当 期 品 新製 ＥＸ 第3類医薬品 ○過去5年分の売上高 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000 0 内服 関連 2004 2005 アイケア 関連 スキンケア関連 ロートアルガード 当 期 品 新製 クリアブロック 第2類医薬品 超・高粘度＆保湿目薬 目を酷使する人のつらい 疲れ目に 休みたくても休めない 疲れ目 に、国内最多＊の11の有効成分 が効きます。疲れた目が軽くな るような清涼感で、気持ちの良 いさし心地です。目の疲れ、充 血に。 15 ドライアイ（目の乾き）のメカニズ ムに着目した、超・高粘度の保湿 目薬。目の表面に涙の膜を作るよ うに潤いをとどめ、涙の蒸発を防 ぎます。さし心地に工夫をし、添加 物にゴマ油（製剤の安定剤）・ヒ アルロン酸ナトリウム（製剤の粘 稠剤）を配合。何とかしたいつらい 乾き目に。コンタクト装用時には ロートドライエイド コンタクトが おすすめ。目の乾き、目の疲れに。 （単位：百万円） 30,000 その他 国内においては、主力の目薬・洗眼薬は、有効成分を日本 国内最多＊の11種配合した「ロートＶ１１」やドライアイ（目の かわき）対策「ロートドライエイドＥＸ」など新製品に加え、ユ ニークなＣＭで話題となった中高年向けの目薬などが堅調に 推移いたしました。さらに、花粉関連品の「アルガード」ブラン ドは「金と銀のアルガード」の発売もあり好調でありました。 一方、コンタクトレンズ関連品は、競争が激化していることや ハードコンタクトレンズ用ケア剤が苦戦したことにより、若干 の減収となりました。 海外におきましては、円高の影響に加え、中国における 在 庫 調 整 の 影 響もあり減 収となりました。アイケア関 連 トータルでは、売上高256億3千万円（前期比7.0％減）と ＊日本医 薬品集一 般 薬2008-2009年版 なりました。 アレルギー症状が続き、 かつ炎症を伴う方に 2006 2007 2008 （年度） 売上高に占める割合 23.2% ロートアルガードＳＴ 当 期 品 新製 点眼薬 第2類医薬品 医療現場の治療の考え方を採用し、 つらいアレルギー症状の 緩和に 有効成分を効果的に配合したアレ 「ク ルギー専用点眼薬です。日本初の複 アレルギー発生の原因を抑える を配合し 合処方で、アレルギー症状をしっか ロモグリク酸ナトリウム」 り抑制。止まらないアレルギー症状 た、アレルギー専用点眼薬です。 や悪化した炎症症状も改善します。 花粉・ハウスダストによる目のかゆ み・充血等の症状を効果的に鎮め さし心地にも配慮し、不快な花粉の る、爽やかな清涼感の目薬です。 時期に気持ちの良い清涼感です。 スキンケア 関 連 外皮用薬、リップクリーム、日焼け止め、機能性化粧品など ■主要製品 肌研 白潤シリーズ 医薬部外品 当期 アル品 リニュー ○過去5年分の売上高 60,000 50,000 40,000 30,000 20,000 10,000 0 内服 関連 化粧品 品 新製 化粧水 乳液 美容液 すき透るようなもちもち 白玉肌へ マスク アルブチン（美白有効成分）と、ヒアルロン 酸Na （うるおい成分） ・ビタミンC誘導体（う るおい成分）を配合。美白効果により、メラ ニンの生成を抑え、 しみ･そばかすを防ぎま す。また、うるおいを与えてキメを整えるこ とで、 透明感がきわだつお肌へと導きます。 泡洗顔 2004 2005 アイケア 関連 スキンケア関連 肌研 マイルドピーリングシリーズ 当期 （単位：百万円） 70,000 その他 国内においては、暖冬傾向が続く天候要因によりリップク リーム、ハンドクリームなどの保湿系商品が伸び悩んだもの の、 ビューティ関連の 「肌研 （ハダラボ） 」 シリーズや 「５０の恵」 シリーズ、男性用化粧品「オキシー」シリーズなどが順調なこ とに加え、 新ブランドの「ママはぐ」 や膣カンジダ治療薬の「メ ンソレータムフレディＣＣ膣錠」 など新製品が増収に寄与いた しました。 海外におきましては、景況感が悪化する中、円高の影響も あり伸び悩んでおりますが、 中国での 「肌研 （ハダラボ） 」 シリー ズや男性用化粧品「オキシー」 の新発売もあり、 アジアでは順 調に推移しております。その結果、スキンケア関連トータルで は、 売上高631億1千3百万円（同8.6％増） となりました。 2006 2007 2008 （年度） 売上高に占める割合 57.1% 医薬部外品 オキシー パーフェクトスキンケアシート 当期 品 新製 メイク落とし メイク落とし 洗顔フォーム 洗顔 つるつるなめらか卵肌 角質 柔 軟 成分AHA（フルーツ酸：グリ コール酸）とBHA （サリチル酸）をW配合。 古い角質をはがれやすい状態にしながら 洗顔することで、汚れはもちろん、毛穴に 詰まった黒ずみ、ざらつきをしっかり洗い 上げます。素肌と同じ弱酸性。肌へのやさ しさを考えた処方です。 ニキビ予防もできる洗顔シート 「オキシー」シリーズは、過剰な皮脂やニキ ビなど、男性特有の肌生理の研究から生 まれた男性化粧品。 「パーフェクトスキンケ アシート」は、顔全体の汗・皮脂をすっきり ふき取れる大判のウェットシートです。薬用 効果で、ニキビもしっかり予防。パウダー配 合で、サラサラの仕上がりです。 16 セ グ メント 別 事 業 概 況 内服関連 胃腸薬、総合感冒薬、漢方薬、サプリメントなど ○過去5年分の売上高 15,000 12,000 9,000 6,000 3,000 0 内服 関連 全て 第2類医薬品 2004 2005 アイケア 関連 当期 製品 新 2006 2007 2008 （年度） 売上高に占める割合 14.8% スキンケア関連 ■主要製品 和漢箋シリーズ （単位：百万円） 18,000 その他 現代人が悩む症状に分かりやすく提示し応える漢方薬シ リーズ「和漢箋」は、 「ロート防風通聖散錠」 （ 脂肪を分解・燃 焼して、おなか周りの溜まった脂肪を落とす）をリード役に 「ロート当帰飲子錠」 （ がまんできない、ガサガサな乾燥肌の かゆみに効く） 「 、ロート小青竜湯錠」 （アレルギー反応などに 働き、グズグズ鼻水、鼻炎に効く） 「 、ロート加味帰脾湯錠」 （ス トレスで蓄積した精神疲労などによる、憂うつや不安感を改 善する）など厳選した計8処方のラインナップを揃え、約40 億円の売上を達成いたしました。さらに、ストレスや飲みすぎ などで起こる胃痛・胸やけに効く胃腸薬「パンシロンキュア」 も増収に寄与いたしました。また、目黒化工㈱の受託事業も 堅調に推移しており、内服関連トータルでは、売上高164億 2千9百万円（同6.4％増）となりました。 パンシロンキュア 第2類医薬品 当期 品 新製 17 防風通聖散 腹部に皮下脂肪が多い方の肥 満症、便秘に。 牛車腎気丸 疲れやすい、冷えやすい方の排尿 困難、頻尿などの尿トラブルに。 当帰飲子 冷え性の方の、 慢性湿疹、 かゆみに。 柴胡加竜骨牡蠣湯 精神不安・不眠などのある方の 更年期神経症、神経症に。 補中益気湯 疲れやすい、胃腸の 働きが 弱い 方の虚弱体質、疲労倦怠に。 加味帰脾湯 体が弱く、血色の悪い方の神経 症、不眠症に。 十全大補湯 病後の体力低下や疲労倦怠に 効く。 小青竜湯 アレルギー反応などに働き、グ ズグズ鼻水、鼻炎に効く。 ストレスや飲み過ぎなどからくる 胃痛・胸やけに ストレスや飲み過ぎなどで胃痛を感じる 現代人のための胃腸薬。爽やかな清涼感 と確かな効き目で、 つらい症状を改善しま す。 粉薬が苦手な方でも無理なく服用して いただけるよう、飲みやすさにもこだわり ました。 その他 体外検査薬・花粉関連品など 花粉関連品が順調であったものの、インフルエンザ検査 キット「キャピリア」の取り扱いを中止した影響が大きいこと に加え、競合激化の妊娠検査薬及び排卵日検査薬の｢ドゥー テスト｣ブランドが伸び悩んだこともあり、その他分野トータル では売上高54億3千7百万円（同22.3％減）となりました。 ○過去5年分の売上高 （単位：百万円） 8,000 6,000 4,000 2,000 0 2004 その他 内服 関連 2005 アイケア 関連 スキンケア関連 【 セグメント別売上高】 2006 2007 2008 （年度） 売上高に占める割合 4.9% 単位：百万円 （ 2008年4月 1日から 当期 2009年3月31日 まで ） （ 2007年4月 1日から 前期 2008年3月31日 まで ） 前期比増減 連 結 アイケア関連 25,630 27,568 △ 1,937 スキンケア関連 63,113 58,124 4,989 内服関連 16,429 15,442 987 その他 5,437 6,996 △ 1,558 合 計 110,611 108,131 2,480 18 連結財務諸表 【連結貸借対照表】 資産の部 流動資産 現金及び預金 受取手形及び売掛金 POINT 1 資産総額の減少 単位：百万円 当 期 （2009.3.31） 52,364 53,414 6,151 9,809 27,891 27,707 有価証券 ─ 21 たな卸資産 ─ 12,475 商品及び製品 8,704 ─ 仕掛品 1,096 ─ 無形固定資産が在外子会社で 原材料及び貯蔵品 4,545 ─ 発 生したのれん等の償却を実 繰延税金資産 2,990 2,776 施したことにより、大幅に減少 その他 1,187 881 貸倒引当金 しています。一方、投資その他 固定資産 の資産は投資有価証券が減少 有形固定資産 した一方、繰 延税金資産が増 1 1 1 △ 202 △ 257 59,721 66,769 35,649 33,908 16,276 16,124 機械装置及び運搬具 7,005 6,187 工具、器具及び備品 1,435 1,599 土地 9,285 9,323 建設仮勘定 1,624 673 20 ─ 3,726 13,286 建物及び構築物 加いたしました。 その他 無形固定資産 のれん 2,423 9,655 商標権 341 2,287 960 1,344 投資その他の資産 20,345 19,574 投資有価証券 16,691 18,347 繰延税金資産 2,247 9 その他 1,488 1,239 貸倒引当金 △ 81 △ 22 112,086 120,183 その他 資産合計 （注）記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。 19 前 期 （2008.3.31） 単位：百万円 当 期 負債の部 （2009.3.31） 流動負債 支払手形及び買掛金 2 2 短期借入金 1 年内償還予定の転換社債 未払金 未払費用 未払法人税等 未払消費税等 預り金 従業員預り金 賞与引当金 役員賞与引当金 返品調整引当金 売上割戻引当金 その他 固定負債 長期借入金 繰延税金負債 退職給付引当金 役員退職慰労引当金 2 その他 負債合計 前 期 35,721 8,383 4,252 ─ 2,519 11,416 1,637 199 1,257 1,633 1,651 30 622 1,964 154 9,247 4,679 2,735 1,528 92 212 44,969 37,575 8,015 2,922 1,075 1,740 12,526 2,887 236 2,468 1,548 1,576 42 611 1,743 181 13,190 6,603 4,342 1,355 777 111 50,765 当 期 純資産の部 （2008.3.31） 3 3 3 （2009.3.31） 株主資本 66,377 66,283 資本金 6,398 5,860 資本剰余金 5,517 4,980 利益剰余金 54,695 55,645 自己株式 △ 234 △ 203 99 3,086 その他有価証券評価差額金 3,915 4,891 繰延ヘッジ損益 △ 12 △ 13 △ 3,803 △ 1,791 評価・換算差額等 3 為替換算調整勘定 593 ─ 46 47 67,117 69,417 112,086 120,183 新株予約権 少数株主持分 3 前 期 （2008.3.31） 純資産合計 負債純資産合計 POINT 3 純資産の減少 転 換 社 債 の 転 換 により資 本 金、 POINT 2 負債総額の減少 資 本剰余 金が増加した一方、為 替換算調整勘定が減少したことに 加え、在外子会 社の持つのれん 等の 償却を実 施したことにより、 未払法人税や転換社債が減少 利益剰余金が減少したことが主な したことによります。 要因となっています。 20 連結財務諸表 POINT 4 過去最高の売上高を更新 円高の影響により海外の売上が伸 【連結損益計算書】 4 び悩むものの、国内売上が堅調に推 た。 POINT 5 5 5 営業外費用 支払利息 5 株式市場が低迷したことにより投資 有価証券評価損を17億4千8百万円 計上したことが影響しております。 為替差損 たな卸資産廃棄損 その他 経常利益 特別利益 投資有価証券売却益 産廃棄損を売上原価で処理したこと 特別損失の増加 営業外収益 その他 外費用で計上していましたたな卸資 6 販売費及び一般管理費 営業利益 持分法による投資利益 15億5千7百万円、さらに従来営業 POINT 売上総利益 受取配当金 して、在外子会社の会計処理の統一 による影響もあります。 売上原価 受取利息 当期から新たな日本の会計ルールと 在外子会社の持つのれん等の償却 売上高 返品調整引当戻入額 営業利益が減益となるも 実質的には増益を確保 が求められることとなり、それに伴い （ 返品調整引当金繰入額 移し前期比2.3％の増収となりまし 6 6 単位：百万円 貸倒引当金戻入額 特別損失 投資有価証券評価損 関係会社株式評価損 減損損失 貸倒引当金繰入額 税金等調整前当期純利益 法人税、住民税及び事業税 法人税等調整額 少数株主利益又は少数株主損失（△） 当期純利益 当 期 2008. 4. 1から 2009.3.31まで 110,611 45,399 10 ─ 65,201 53,563 11,638 623 95 326 32 169 911 473 272 ─ 165 11,349 53 ─ 53 2,158 1,748 128 218 63 9,244 3,759 △ 661 7 6,139 （注）記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。 21 ） （ 前 期 2007. 4. 1から 2008.3.31まで ） 108,131 43,522 ─ 75 64,685 51,647 13,037 786 147 306 22 310 1,486 587 ─ 670 228 12,338 1,284 1,284 ─ 1,253 944 ─ 308 ─ 12,368 4,866 △ 18 △4 7,525 【 連 結キャッシュ・フロー計算書】 （ 単位：百万円 当 期 2008. 4. 1から 2009.3.31まで ） （ 前 期 2007. 4. 1から 2008.3.31まで ） 営業活動によるキャッシュ･フロー 7,364 12,610 投資活動によるキャッシュ･フロー △ 8,996 △ 3,981 財務活動によるキャッシュ･フロー △ 1,373 △ 5,660 △ 651 △ 368 現金及び現金同等物に係る換算差額 △ 3,657 2,600 現金及び現金同等物の期首残高 9,709 7,108 現金及び現金同等物の期末残高 6,051 9,709 現金及び現金同等物の増減額（△は減少） （注）記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。 【 連 結 株 主 資 本 等 変 動 計 算 書 】当期（2008.4.1から2009.3.31まで） 株主資本 資本金 資本剰余金 利益剰余金 2008年3月31日残高 5,860 在外子会社の会計処理 の変更に伴う増減 ─ 4,980 55,645 ─ △ 5,349 単位：百万円 評価・換算差額等 自己株式 △ 203 株主資本合計 その他有価証 券評価差額金 繰延ヘッジ 損益 為替換算調 評価・換算差額 新株予約権 整勘定 等合計 △ 13 △ 1,791 少数株主 持分 純資産合計 66,283 4,891 3,086 ─ 47 69,417 ─ △ 5,349 ─ ─ ─ ─ ─ ─ △ 5,349 連結会計年度中の 変動額 新株の発行 （転換社債の株式への転換） 533 530 ─ ─ 1,063 ─ ─ ─ ─ ─ ─ 1,063 新株の発行 （ストックオプションの権利行使） 5 5 ─ ─ 10 ─ ─ ─ ─ ─ ─ 10 剰余金の配当 （注1） ─ ─ △ 1,400 ─ △ 1,400 ─ ─ ─ ─ ─ ─ △ 1,400 在外子会社の 米国会計基準適用に伴う 剰余金減少 ─ ─ △ 338 ─ △ 338 ─ ─ ─ ─ ─ ─ △ 338 当期純利益 ─ ─ 6,139 ─ 6,139 ─ ─ ─ ─ ─ ─ 6,139 自己株式の取得 ─ ─ ─ △ 32 △ 32 ─ ─ ─ ─ ─ ─ △ 32 自己株式の処分 ─ 0 ─ 1 1 ─ ─ ─ ─ ─ ─ 1 株主資本以外の項目の連結 会計年度中の変動額（純額） 連結会計年度中の 変動額合計 2009年3月31日残高 ─ ─ ─ ─ ─ △ 976 0 △ 2,012 △ 2,987 593 △0 △ 2,394 538 536 4,399 △ 31 5,443 △ 976 0 △ 2,012 △ 2,987 593 △0 3,049 6,398 5,517 54,695 △ 234 66,377 3,915 593 46 67,117 △ 12 △ 3,803 99 （注1）内訳は以下のとおりであります。 2008年５月13日の取締役会決議による配当額 695百万円 2008年11月12日の取締役会決議による中間配当額 705百万円 （注2）記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。 22 ロ ート 製 薬 の 1 年 積極的な新製品の投入だけでなく、既存ブランドの育成にも 休みたくても休めない目に一滴！ 「ロートＶ11」新発売 目を酷使する人のつらい疲れ目に効 く！有効成分を日本国内最多＊の11 種配合した目薬。目の疲れ、充血に。 ＊日本医 薬品集一 般 薬2008-2009年版 第2類医薬品 アフリカの栄養不良 改善活動を応援します 40代からの肌にうるおいを 届けるエイジングケアライン 「肌研 極潤α」シリーズ 新発売 化粧品 イムサム（ＩＩＭＳＡＭ：国連 経済社会理事会常任諮問 団）とアライアンスフォーラム 財団が推進している「食用微 細菌 藻スピルリナ」を活用し たアフリカの 栄 養 不良 改 善 活動への支援を行います。 疲れやすい、胃腸の働きが弱い方の 虚弱体質、疲労倦怠に効く漢方薬 和漢箋から 「ロート補中益気湯錠」 パッケージリニューアル 第2類医薬品 2008 5月 6月 ユニークな楕円型が大人気！ 「メンソレータム ディープモイスト」 新発売 「メンソレータム」 リップシリーズか ら、 「 高 保 湿 」にこ だわったワンラン ク上のリップ登場。 第2回加齢皮膚医学研究基金： ロート賞決定 加齢皮膚医学に関する基礎的または臨 床的調査・研究を広く奨励助成すること を目的とし、加齢皮膚医学研究会と共同 で設立した賞です。 23 7月 8月 『Obagi』から乳液が誕生！ 「オバジ プラチナイズド エマルジョンＷ」新発売 乳液が加わり、化粧水、 マスクも新処方で生ま れ変わったプラチナイ ズドシリーズ。 50代のためのヘアケア 「50の恵 頭皮の養潤ヘアケア」 シリーズ新発売 頭皮から元気な髪へ 導きます。ハリ・コシ が気になる5 0 代の 方におすすめです。 9月 10月 お外で遊ぶお子さまのための スキンケアブランド 「ママはぐ ハンドソープ（泡タイプ）」 「うがい薬」 新発売 【ハミ肉】育つ、その前に。 「茶花美人」 全国拡大 「お茶の花」抽出エキス 粉末配合のダイエット サポート食品。好評につ き全国販売！ 注力しました。 過去に浴びた紫外線対策 スキンケアシリーズ ドライアイ（目のかわき）のメカニズムに 着目した、 ドライアイ（目のかわき）対策シリーズ新発売 第3類医薬品 ロート皮膚医学研究基金 新設 今後の皮膚医学の研究に貢献するため に、皮膚医学の発展を担う “萌芽”と“若 手研究者”を支援します。 11月 肌研を中国でも発売 約半年で売上当初予定の 2倍の5億円を達成。 「オレゾ スキンケア シリーズ」新発売 第14回ロートアワード 日本の眼科学の向上を目指して、優 れた研 究を行っている若手 眼科 研 究者を支援する賞です。 肌にうるおいを与えスキンケアもできる デイリータイプの日焼け止め 「スキンアクア」 シリーズに3品 新発売 地域の方へ感謝の心を 「本社設立50周年、上野 テクノセンター設立10周年」 本 社設 立5 0 周年、上 野テクノセン ター設 立10 周 年を記 念して、地 域 住民の方を会社へご招待しました。 創業110周年 2009 12月 1月 2月 トータル花粉対策ブランド「アルガード」から 「金と銀のアルガード」 シリーズ新発売 3月 4月 売上100万本を突破！大人気の50代のためのシリーズ から 「白の50の恵」 「頭皮の集中養潤液」 新発売 目薬100周年記者発表会 第2類医薬品 第2類医薬品 第2類医薬品 第1類医薬品 アレルギー反応などに働き、グズグズ鼻水、 鼻炎に効く漢方薬 和漢箋から 「ロート小青竜湯錠」 新発売 第2類医薬品 ビューティーカウンターを設置 膣カンジダの再発による外陰部症状の治療薬 「メンソレータム フレディＣＣクリーム」 新発売 第1類医薬品 医療用成分を医療用と同濃度配合 したスイッチOTC薬で、膣カンジダ の再発による我慢できない、つらい かゆみを効果的に鎮めます。 24 株式の状況 （2009年3月31日現在） 株価および株式売買高の推移 株式の状況 ○株価 株価 （円） 1,600 1,500 1,400 1,300 1,200 1,100 1,000 900 800 700 600 0 （大証） 発行可能株式総数 発行済株式の総数 株主数 399,396,000株 117,907,528株 8,070名 ○大株主 株主名 2008 2007 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 2009 9 10 11 12 1 2 ○株式売買高 （千株） 14,000 3 （大証） 12,000 日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社（信託口） 日本マスタートラスト信託銀行株式会社（信託口） 株式会社三菱東京 UFJ 銀行 日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社（信託口4Ｇ） 有限会社山田興産 山昌興産株式会社 山田清子 日本生命保険相互会社 山田茂子 ステートストリートバンクアンドトラストカンパニー 持株数（千株） 出資比率（%） 11,282 7,925 5,303 4,900 4,074 3,504 2,968 2,942 2,900 2,705 9.56 6.72 4.49 4.15 3.45 2.97 2.51 2.49 2.45 2.29 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 0 2007 2008 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 2009 9 10 11 12 1 2 3 所有者別状況 ○株式数 自己名義株式 296千株 0.25％ 外国法人・外国人 21,969千株 18.63％ 個人・その他 33,025千株 28.01％ 25 金融機関 40,993千株 37.31％ 金融商品取引業者 989千株 0.84％ その他の法人 17,632千株 14.95％ ○株主数 自己名義株式 1名 0.01％ 外国法人・外国人 172名 2.13％ 個人・その他 7,686名 95.24％ 金融機関 59名 0.73％ 金融商品取引業者 31名 0.38％ その他の法人 121名 1.5％ 会社概要 ロートグループ （2009年3月31日現在） ロート製薬株式会社 大 阪 本 社 東 京 支 社 名 古 屋 支 店 福 岡 支 店 札 幌 事 務 所 上 野 テ クノセ ンター ロートリサーチビレッジ京 都 ロートUSA メンソレータム社 （米国） メンソレータム社・カナダ メンソレータム社・イギリス メンソレータム社・南アフリカ メンソレータム社・アジアパシフィック （香港） メンソレータム社・中国 メンソレータム社・台湾 ロート・メンソレータム社・タイ メンソレータム社・マレーシア メンソレータム社・オーストラレーシア （オーストラリア） メンソレータム社・メキシコ ロート・インドネシア社 ロート・ファルマ・インドネシア社 ロート・メンソレータム・ベトナム社 その他 子会社 4社 エムジーファーマ株式会社 （日本） 関連会社 5社 株式会社メディケアシステムズ （日本） 目黒化工株式会社 （日本） 会社概要 （2009年3月31日現在） 社 名 創 業 設 立 資 本 金 従 業 員 数 主な事業内容 事 業 所 役 員 （2009年6月25日現在） ロート製薬株式会社 ROHTO Pharmaceutical Co., Ltd.（英文名） 1899年 （明治32年）2月22日 1949年 （昭和24年）9月15日 6,398,856,115円 1,229名 医薬品等の製造販売 本社 〒544-8666 大阪市生野区巽西一丁目8番1号 代表取締役会長兼CEO 山田 邦雄 代表取締役社長兼COO 野 俊昭 常 務 取 締 役 吉田 昭義 取 締 役 西原 亨 取 締 役 木村 雅則 取 締 役 大久保 武彦 取 締 役 神原 洋一 取 締 役 藤井 昇 取 締 役 森岡 茂夫 取 締 役 山田 安廣 常 勤 監 査 役 采女 正明 監 査 役 森島 恵蔵 監 査 役 正木 隆造 監 査 役 藤巻 光雄 株主メモ 事 業 年 度 4月1日～翌年３月３１日 期末配当金受領株主 ３月３１日 確 定 日 中間配当金受領株主 ９月３０日 確 定 日 定 時 株 主 総 会 毎年６月 株主名簿管理人 三菱UFJ信託銀行株式会社 特別口座の口座管理機関 同 連 絡 先 三菱UFJ信託銀行株式会社 大阪証券代行部 〒530-0004 大阪市北区堂島浜一丁目１番5号 TEL 0120-094-777（通話料無料） 上場証券取引所 株式会社 東京証券取引所（市場第1部） 株式会社 大阪証券取引所（市場第1部） 公 告 の 方 法 電子公告により行う 公告掲載 URL http://www.rohto.co.jp/ir/kessan.htm （ただし、電子公告によることが出来ない事故、その他のやむを 得ない事由が生じたときは、日本経済新聞に公告いたします。） （ご注意） 1．株券電子化に伴い、株主様の住所変更、買取請求その他各種お手続きにつきまし ては、原則、口座を開設されている口座管理機関（証券会社等）で承ることとなって おります。口座を開設されている証券会社等にお問合せください。株主名簿管理人 （三菱UFJ信託銀行）ではお取り扱いできませんのでご注意ください。 ２．特別口座に記録された株式に関する各種お手続きにつきましては、三菱UFJ信託 銀行が口座管理機関となっておりますので、上記特別口座の口座管理機関（三菱 UFJ信託銀行）にお問合せください。なお、三菱UFJ信託銀行全国本支店でもお取 次ぎいたします。 ３．未受領の配当金につきましては、三菱UFJ信託銀行本支店でお支払いいたします。 26 株主の皆様からのご寄付で育った アイメイトの給付者が決定いたしました。 2006年9月末の株主様を対象にしました株主優待におきまして、社会貢献活動（Ｄコース）をご選択いただ きました株主様からのご寄付で育成していましたアイメイト（盲導犬）が、さまざまな訓練の後、給付候補者の 方との3週間にわたる歩行指導の末、2009年4月4日に見事卒業式を迎えることができました。現在、ロート 製薬株主優待アイメイト２号 （シアロ） は、神奈川県にお住まいの女性の側で、アイメイトとして活躍しています。 今回、給付者の方から感謝の言葉とともにお礼のメッセージをいただきましたので、ご報告いたします。 アイメイト“シアロ”との出会い 「あなたのアイメイト候補の名前は、シアロです！」どきどきと しました。現在、平日の仕事はもちろん、休日にも外出するよう 不安を抱えながら迎えた結婚式(アイメイトとの対面式)。指導員 になりました。 から告げられたアイメイト候補の名前。 自 動 販 売 機 やレ ジなど、 緊張しながら、 「シアロ、Come」と呼びました。彼は、私の 新しいことを教えたりもして もとに来てすぐ、膝に顎を乗せてきました。人なつっこそうな子 います。できることがどんど だなというのが、最初の印象でした。 ん増えていくのがとても楽し ここからいよいよシアロとの4週間の歩行指導が始まりました。 いです。まだまだシアロとの 指導を受けていく中で、もしかしたらシアロはとても繊細な性格 メッセージのやりとりがうま なのかもしれないと感じました。指導員からは、 「シアロは、ほ くいきませんが、 「母 親のよ めて伸びるタイプだと思うので、母親のような気持ちでどんと構 うな心」でしっかりシアロと えていてあげてください」といわれましたが、なかなかうまくいか 会 話 のできる使 用者になり ず、投げ出しそうになった日もありました。 たいです。 しかし、シアロがけなげに仕事をしてくれている姿を見て、が んばろうと思えましたし、不思議なことにシアロと歩いていると、 すごく前向きな気持ちになれるので、絶対この子と一緒に帰りた いと思いました。無事卒業の日を迎えられたときは、本当に感動 ご寄付いただいた 株主の皆様、 ありがとうございました。 ※お写真およびメッセージの掲載はご本人の承諾を得ています。 ※個人情報保護の観点から、実名の発表およびお顔の公表は控えさせていただきます。 ロート製薬株式会社 本 社／〒544-8666 大阪市生野区 西一丁目8番1号 この株主通信は、 環境に配慮し、 大豆油インキを使用しております。
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