「ブラックバイト」とどう戦うか ~ある個別指導塾を例にして

「ブラックバイト」とどう戦うか
~ある個別指導塾を例にして~
インターンシップ受講生
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現状
大学生同士の会話では、アルバイトでの体験が日常的に出てくる。
私たち学生は労働に関する知識が乏しいと感じる。以下、私の友人 A による体験
談である。これを基に「ブラックバイト」のうち、アルバイトの現状と、その対策
について考える。
【問題 1】授業時間帯以外の労働時間の賃金未払い。
【問題 2】教室長Bによるシフトの急な変更。
【問題 3】講師Cによる嫌がらせ。
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対策
これらの問題を解決するために、A がとった行動は以下のとおりである。
友人に相談した。
親に相談にした。
労働組合に相談した。
上司に相談した。
今後、学生アルバイトがこのような思いをさせないためにどうするべきか。その対
策を考えた。
3 「ブラックバイト」と戦うための提案
【対策 1】大学でのアルバイトに関するガイダンスやセミナーの開催。
A が最初に行ったのは友人、両親などに相談だった。しかし労働基準法や労働者の
権利について、理解に把握している人は少ないと思う。そのため、何が違法で、何が
改善されなければならないのか分からぬまま、本人もただの愚痴として消化してしま
うおそれがある。
大学で理解を深めることは、何かあった時に学生同士で助け合うこともでき、自分
自身の対策にもつながるのではないだろうか。
【対策 2】市町村単位での労働相談窓口の設置。
例に挙げた、労働組合では、地域の壁があるため、今回の友人Aのように相談しに
くい人も必ず出てくる。それを解消していくためには、市町村単位で労働相談窓口が
あればいいと考える。地域に密着した存在であるという強みもあり、市役所であれば、
近くて行きやすいという人も出てくるのではないかと思う。
市町村単位で窓口を作るというのは大々的で難しいとは思うが、「これはどうなん
だろう。」というアルバイトに対する小さな不安や悩みを聞いてくれる、あるいは相
談対応してくれる、場が必要だと思う。
アルバイトのうち、ブラックバイトについて考えるに当たり、自分の労働に対する
知識が不足していると痛感した。今回は、友人の体験談を基に大学生のアルバイトの
就労状況に焦点を当てたが、学生以外にも不当な扱いを受けている人がいることを忘
れてはいけないと思う。ブラックバイトを「違法」状態のままにするのではなく、少
しでもおかしいと感じたら相談する。またその相談がしやすい環境作りが今後必要だ
と思った。
※
山梨労働局監督課において編集しました