車輪脱落防止のための正しい取り扱いについて 車輪は、走行(走る・曲がる・止まる)に欠かせない大変重要なものです。正しい取扱いをお願いします。 車輪の脱落は、路上故障や他の交通の妨げとなるばかりでなく、場合によっては重大な事故を引き起こし、 人の命に係ることもあります。日頃から、正しい点検・整備の実施をお願いします。 ●点検整備及びタイヤ交換時の注意点! 1. 2. 3. 4. スチールホイールとアルミホイール用のホイール ナットは互換性がありませんので、混在したりしない でください。(適正使用厳守) ホイールボルト・ナットは、締付順序に従って規定の トルクで確実に締め付けてください。 ホイールボルトが一本でも折損した場合には同ホ イールハブの全てのホイールボルト(10本)を交換 してください。 ホイールボルト・ナットから錆汁が出た痕跡がある場 合には交換してください。 ●その他の注意事項 1. 2. 走行中にタイヤの異常を感じた場合は、直ちに安全 な場所に停車してください。パンクした場合そのまま 走行すると、ホイールボルトに無理な力がかかり、ボ ルト折損による車輪脱落事故などの原因となります。 過積載での走行は、ホイールボルトに無理な力がか かり、ボルト折損による車輪脱落事故などの原因と なります。適切な積載を厳守して運行してください。 点検の結果、ホイールボルトの折損など異常を発見した場合は、直ちに確実な整備を行い、車輪脱落防止をお願いします。 ●日常点検整備時の注意事項 目視による点検 ・ ホイールボルトおよびナットがすべて付いているかを点 検します。 ・ ディスクホイールやホイールボルトまたはナットから錆 汁が出た痕跡がないか、ホイールに亀裂や損傷がない かを点検します。 ・ ホイールナットからのホイールボルトの突出量が均一 かを点検します。 ・ ホイールナットが誤使用されていないか(アルミホイー ル用とスチールホイル用)を点検します。 点検ハンマや小型ハンマによる点検 ・ ホイールナットの下側に指をそえて、 点検ハンマや小型ハンマでホイール ナットの上側面を叩いた時に、指に 伝わる振動が他のナットと違ったり、 濁った音がしないか点検します。 タイヤ空気圧の点検 ・ タイヤに亀裂や損傷、異常摩耗がないこと、タイヤの溝 深さが充分あることを点検するとともに、空気圧が規定 の範囲内にあるかを点検します。 タイヤの空気圧が不適切なまま走行を続けると、パンク やバーストを招きやすくなります。空気圧が低いまま走行 したり、パンクしたまま走行すると、ホイールボルトに無理 がかかり、ボルト折損による車輪脱落事故の原因となり ます。 ●定期点検整備時の注意事項 3か月定期点検時 ※日常点検に加えて、ホイールナットの緩みを点検します。 ・ ホイールナットが規定トルクで締め付けられていることを、 トルクレンチを用いて点検します。 規定トルク 670N・m (68kgf・m) 12か月定期点検時 ※ディスクホイールの点検は、ホイールを取外して行います。 併せて、ホイールボルトやホイールナットおよびハブなど の関連部品に異常がないか点検してください。 ディスクホイールの点検 ・ ボルト穴や飾り穴のまわりに亀裂や損傷がないか点検し ます。 ・ ホイールナットの当り面に亀裂や損傷、へたりがないか 点検します。 ・ 溶接部に亀裂や損傷がないか点検します。 ・ハブへの取付け面とホイール合わせ面に摩耗や損傷がな いか点検します。 ホイールボルト、ナットの点検 ・ 亀裂や損傷がないか点検します。 ・ ボルトが伸びていないか、著しい錆の発生がないか点検 します。 ・ ネジ部につぶれや、やせ、かじりなどないか点検します。 ハブの点検 ・ ディスクホイールの取付け面に著しい摩耗や損傷および 凹凸がないか点検します。 点検の結果、ホイールボルトの折損など異常を発見した場合は、直ちに確実な整備を行い、車輪脱落防止をお願いします。 ●ホイール取付け時の注意事項 ディスクホイール、ハブ、ホイールボルトの清掃 ・ ディスクホイール取付け面、ホイールナットの当り面、 ハブ取付け面ホイールボルト・ナットの錆やゴミ、泥な どを取り除きます。 ※ディスクホイール取付け面やホイールナットの当り面、 ハブ取付け面への追加塗装は行わないでください。 ホイールボルト・ナットのネジ部の潤滑 ・ ホイールボルト・ナットのネジ部にグリースなどの潤滑 剤を薄く塗布します。 ※二酸化モリブデン入りのオイルやグリースなどは、絶対 に使用しないでください。過大な締付となりボルトの折 損などの原因になります。 ホイールナットの締付け ・ ホイールナットの締付けは、対角線順に2∼3回に分け て行い、最終的に必ずトルクレンチを使用して規定のト ルク200±8N・m (20.4±0.8kgf・m)で締付け、そこ から90度±10度更に締付けます。 ※インパクトレンチで締付ける場合は、エアー圧レギュ レータの調整や締め付け時間に十分注意して、締めす ぎないよう(仮締め)にしてください。 ・ ホイール取付け後200km走行したら、指定トルク 670N・m(68kfg-m)で締付け確認を実施してください。 確認の結果、1本でも指定トルク670N・m(68kgf・m) 以下のホイールナットがある場合は、全てのホイール ナットを緩めて、締付け手順に従って再度規定のトルク 200±8N・m (20.4±0.8kgf・m)で締付け、そこから9 0度±10度更に締付けてください。 ● アルミホイール、スチールホイールの履替え について ※ホイールはボルボ純正品を使用してください。 ・ スチールホイール、アルミホイールは、それぞれ専用の ホイールナットが必要となります。アルミホイールからス チールホイールに、またはスチールホイールからアルミホ イールに履替える場合は、専用のホイールナットに交換 してください。 ・ それぞれのホイールナットを混用すると、形状が異なるた め、ネジの底づきや噛み合い不足によって、締付け力が 十分得られず、ホイールボルトの折損やディスクホイール 破損の原因になります。 ※スチールホイールとアルミホイールの混用は行わないで ください。 ホイールを変更した際の適合表 ディスクホイール スチールからアルミ アルミからスチール フロント アルミ用ナット スチール用ナット リヤ(ダブルタイヤ) アルミ用ナット スチール用ナット ここの部分が異なる アルミ用 スチール用
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