航空整備士 H604-03 ど んな職業か 航空機を構成する機体・エンジン・装備品が所定の強度や精度を保ち、正しく機能するように点検、保守する作業を 行う。 日常点検では、フライト前にエンジン、機体外部の状況、車輪など所定の手順に従って点検を行っていく。さらには コックピットに入り、計器などのチェックも行う。異常が発見された場合には、修理や部品の交換を行う。点検の結果 を機長に報告し、出発する航空機を見送る。確認整備士と呼ばれる責任者が飛行を許可しない限り、その飛行機は飛び 立つことはできない。 その日の運航が終わった後の夜間には、消耗部品の交換や計器のチェックなどライン整備を行う。さらには、一定の 飛行時間ごとに定時点検を行い、エンジンを取り外して専用の工場で分解して不良個所の交換を行う。また、装備され ている自動航法装置や自動着陸装置については、防塵装置を施した専用の部屋でコンピュータ機器の保守整備を行う。 日常の点検の中でユーザーの立場から新しい技術を開発し、航空機製造メーカーに対して改良や改善を提案すること もある。 就 くには 理工系大学、高等専門学校、航空機整備系専門学校を卒業後に航 空会社に採用される。入社後は、日常のライン整備、エンジン整備 、装備(航法装置など)整備に配属される。 必要な資格としては、航空法に定められた航空整備士の国家資格 がある。例えば一等航空整備士の資格は、3年以上の整備の実務経 験があり、21歳以上であれば受験できる。入社後社内研修を受け て実務経験を積み、5年から7年で資格が取得できるようになる。 さらに社内審査を受けて、確認主任者となる。 一方で、エンジン整備や装備品整備では、それぞれに特化したス キルが必要とされており、それぞれの分野を専門として活躍する装 備士もいる。 労 働条件の特徴 飛行前に必ず航空機のチェックをする必要があるため、各航空会社の飛行機が寄航する空港に必ず配置されている。 そのため、勤務地は全国に渡る。国際線の場合には、海外の空港に勤務することもある。 勤務場所は整備場であるが、屋内で整備をすることもある。 航空機が運航していない夜間に作業をする必要があるため、労働時間は24時間のシフト制の勤務となっている。土 日出勤もあり、休みは交替でとる。 航空技術の進歩は目覚しく、新しく開発された航空機に対応するため、常に研修などで高度な技術や知識を習得して いくことが求められる。 参 考情報 関連団体 関連資格 国土交通省−航空従事者関連 http://www.mlit.go.jp/koku/15_bf_000292.html 社団法人 日本航空技術協会 http://www.jaea.or.jp 航空整備士国家試験 航空工場整備士 航空無線通信士
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