通達・レフリングその④

実験的競技規則ガイド(ELV)に関する質問事項回答
No
実験的競技規則ガイド(ELV)の概要
1
2
条項
アシスタントレフリーはレフリーの要求に応じてレフリーを補佐
6条
することができる。
モールに参加するプレーヤーは、頭と肩を腰よりも低くしては
17条2
ならないという記述を削除する。
3 プレーヤーは、モールを引き倒して防御することができる。
17条5(a),(b)
4
自陣の22m区域内にボールを戻し、そのボールをキックして
直接タッチになった場合、地域獲得は認められない。
5
クイックスローインはゴールラインに平行か、自陣ゴールライ
19条2(e),(f)
ンの方向に向かって投げ入れることができる。
19条1(a)から(f)
変更の主旨
改訂1 2008-8-7 日本ラグビーフットボール協会 レフリー部門
質問事項
1.アシステントレフリーの役割は、試合において発生する全ての反則に対してレフ
リー
アシスタントレフリーがレフリーの要求に応じて をアシストすることか?
情報を提供することによってレフリーの判断を 2..主催者とは?
補佐する。
1.条項削除の理由(目的)を教えて下さい。
モールが形成されている間にプレーヤーが、 2.モールに頭を肩と腰より低くして参加しても良いことか?
頭と肩を腰よりも高くできない場合でも反則を 3.モールコラプシングにつながる危険性があるのでは?
4.モールコラプシングの条文:故意に崩しても反則にならないのか?
取られなくなる。
5.無防備な相手の膝や足首めがけて敵が参加してくることも可能か?
この実験的競技規則は、実験的競技規則3
(モールの引き倒し)のためにも必要になる。 6.安全性との両立は可能か?
7.モールに対してタックルしても良いか?
1.モールの参加において、多くは頭と肩の位置は腰より低い位置で行われる状態があるた
め
この条項は適さないため。
2.モールに参加する姿勢としてOK!
3.NG 下記モールを引倒す行為以外のモールを崩すプレーは反則。(現状と同様)
4.同上
5.モールを崩す行為としてNG。
6.安全性を損なうプレーは危険なプレーとして判断する。
1.IRB作成したDVDを参照して下さい。(日本協会HPに動画掲載)
1.具体的事象をDVDで提示して欲しい。
2.モールの引き倒しは、肩からお尻の範囲を掴んで引倒すことを規定している。
2.どの位置を掴んで引き倒して良いのか?
3.NG
動的にボールを動かすモールを推奨し、また 3.腰より下の部位を拘束して引き倒して良いのか?(足を掛ける。足を掴む)
4.OK
4.ボールキャリア以外のモール構成プレヤーを引き倒して良いのか?
防御側のモール引き倒しの方法を危険のない
5.反対のプレヤーを引き倒す(味方は引き倒すことはできない)
5.味方プレーヤーを引き倒して良いか?
ようにデザインしている。
6.指定する部位を掴んで引き倒すことを確認して判断する。
6.引き倒す行為と崩す行為の区別・判断はどうのようにするのか?
7.ボールキャリアが後方で、前方のモール構成するプレーヤーが引き倒された場合 7.モールは継続する。
はモールは継続するか?
1.防御側がボールを22m外から内に持ち込んでキックにより、直接タッチとなった場合は、
1.持ち込む定義を確認したい。
ケース1:防御側プレーヤーがボールに接触したボールが22m区域内に入った場 ダイレクトタッチが適用される。
(左記のケースは全て適用される。)
合。
2.OK。
防御側のチームが攻撃側のチームに対してア ケース2:キックで22m内に戻した場合。
3.持ち込みが解消されるのは、相手プレヤーにボールが触れるか、タックル、ラック及び
ンフェアーなアドバンテージを持たないように ケース3:パスミスでボールが22m内に入った場合。
モールが発生した時。
することで、これによって戦術的なキックとカウ ケース4:モールで22m内に押し込まれた場合。
ケース5:クイックスローインで22m内に持ち込んだ場合。
ンターアタックのスキル向上を促進する。
*スクラムのポイントが22m区域外で押されて22m区域内でボールをパスアウトした場合も
ケース6:22m区域外FKを22m区域内に戻ってキックした場合。
2.今まで通り、22mを跨ぐもしくは線を踏んでキャッチした場合は、22m内と判断して その後のキックで直接タッチとなった場合は、地域獲得は得られない。
良いか?
3 持ち込みの制約が解消されるのは?
1.前方に投入した場合の罰則と再開の場所は?
1.反則があった場合の再開は、クイックスローが行なわれた地点でラインアウトもしくはク
2.タッチに出たボールをキャッチしたプレーヤーが、タッチの地点よりも自陣側にい イックスローが行なわれた15m地点でのスクラムを選択することができる。
スローインを行うチームにラインアウトを選択 る
2.クイックスローインで投入するプレヤー以外の者がタッチに出たボールに触れた場合は
させるよりもボールを動かす積極的な機会を 味方プレーヤーにボールをパスし、そのプレーヤーがクイックスローインを行うこ クイックスローは認められない。
与え、クイックスローインの回数を増やす。
と
はできるか?
1.ラインアウトセット時に人数をコールする必要があるか?
6
7
いずれのチームにも、ラインアウトに参加する人数に制限を
設けない。
ラインアウトにおけるレシーバーは、ラインアウトから2メート
ル離れなければならない。
19条7(a),(b)
1.ボールレシーバーの2m間隔が解消されるタイミングは?
2.違反した場合の罰則と再開位置?
3.ラインアウト開始前のボールレシーバーとラインアウトを構成するプレヤーの入替
えは可能か?
4.レシーバーを設けないことは許されますか?
5.スローワーと反対のプレーヤーを置かなければならないか?
6.レシーバーはリフターになることは不可ということか?
19条7(e)
ボールをスローインするプレーヤーの相手側プレーヤーは、
8 5メートルラインとタッチラインの間に位置し、5メートルライン 19条7(f)
からは2メートル離れなくてはならない。
1.レシーバーの人数(1名)を明確にするのが、本変更の目的であり、従来のレシーバーの
ラインアウトの参加を制限しているものではない。つまり、ラインアウトセットにおいて、レシー
バーとして位置する場合は、ラインアウト開始までは2mの間隔を維持する。
ラインアウトにレシーバーが参加する場合は、ラインアウト開始前にラインアウトに参加する
必要がある。
2.15mラインでのFK
3.ラインアウト開始前に入替可能だが、ラインアウト開始前にレシーバーの間隔が2m確保
されていること。
4.レシーバーは必ずしも置かなくても良い。
5.スローワーと反対側のプレーヤーは置かなければならない。
6.ラインアウト開始前にラインアウトに参加することは許されており、リフターになることはで
きる。ラインアウトの開始前にレシーバーはラインアウトに参加するのか、レシーバーの位置
にいるのか明確な位置をとること。(中途半端な位置にいないこと。)
1.ラインアウトの最前列とは5mラインもしくは最前列のプレヤーから2m離れること 1.タッチラインと5mラインの間で、5mラインから2m離れる。
か?
2.15mラインでFK。
2.違反した際の罰則は?
グリップの位置は現状競技規則に記載されている通りで変更無しか?
ラインアウトのプレーヤーは、ボールがスローインされる前に
19条9(e)
ジャンパーに対してプレグリップすることができる。
1.人数をコールする必要はない。
ラインアウトにおける戦術の柔軟性をチームに
与える。
レフリーに対して、ラインアウト周辺の2メート
ルゾーンを明確にすること。レフリーはどのプ
レーヤーがレシーバーであるかを明確に特定
し、スローワーの反対側にいるプレーヤーがラ
インアウトプレーヤーでないことを識別できる。
9
回 答
1.アシスタントレフリーは、タッチジャッジの役割に加えて、不正なプレー(10条関連)の確
認
及びレフリーの要求に従ってレフリーの任務を補佐する。
2.試合を主催する協会(日本協会、」地域協会、都道府県協会)である。
ラインアウトにおけるジャンパーの安定性と危
険回避につながる。
グリップの位置は、ジャンパーの後方からは、パンツより下を、前方からは、太腿より下をプ
レグリップしてはならない。
実験的競技規則ガイド(ELV)に関する質問事項回答
No
実験的競技規則ガイド(ELV)の概要
条項
変更の主旨
改訂1 2008-8-7 日本ラグビーフットボール協会 レフリー部門
質問事項
リフティング中に移動したり、着地するタイミングを遅らせて良いか?
10 ラインアウトプレーヤーのリフティングを認める。
11
19条9(f),(h)
オフサイドラインをスクラムの最後尾の足から5メートル後方
20条12(g)
に設定する。
12 スクラムハーフのオフサイドラインを特定する。
20条12(d),(e)
コーナーポストは、ボールがポストに触れながらグランディン
13 グされた時を除き、タッチインゴールの対象とはみなされな
22条12
い。
回 答
現状と同様、19.9(i)の通り、サポーターは、ボールを獲得したら直ぐにそのプレヤーをお
ろさなくてはならない。
プレグリップの容認と関連する。
1.スクラムが移動した場合は当然オフサイドラインも移動する?
2.スクラム最後尾の足から5m背後のオフサイドラインの基準はタッチジャッジが示
スクラムでボールを獲得したチームにより広い す?
スペースを与えることで、すべてのフォワード 3.このオフサイドラインは双方のチームに適用されるものか?
をスクラムに参加させると共にバックラインか 4.スクラムオフサイドの解消は、スクラム解消(ボールアウト)と同じですか?
ら10メートルの間に配置することで、攻撃のた 5.スクラムサイド攻撃「8−9プレイ」のタイミングを教えて下さい。
めの重要なスペースが生まれる。
1.スクラムが移動すればオフサイドラインも移動する。
2.オフサイドラインは、プレヤーが判断すべきものです。(アシスタントレフリーもオフサイド
防止
のために5mを示します。)
3.攻撃側、防御側の双方に適用される。
4.スクラム解消は、ボールアウト、スクラムの中のボールがインゴールに入った時、最後尾
の
プレヤーがバインドを外した時。
5.8−9プレーは、最後尾のプレーヤーが肩をはずすと同時に9番が動き出すこと。⇒ユ
ニット
1.IRBガイド補足説明を参照ください。
1.スクラム近辺の具体的な定義とは?
2.スクラムの反対側や後方に位置した場合は5m下がる必要がある。
スクラムにおいて5メートルのオフサイドライン 2.この場合のスクラム近辺とは投入側と同じ位置の事を言っているのか?
3.近辺とはスクラムに沿って位置する解釈。
が導入されることによって、スクラムハーフに 逆サイドに回ったら5m下がらなければいけないのか?
3.投入側と同じサイドでもスクラム・ボール位置から離れている場合はオフサイドと 4.反則をした地点
適用されるオフサイドラインを確立する。
なる?
4.スクラムハーフがオフサイドした場合の反則の位置は?
1.たとえばボールが転がって、ポストに触れたらどうなるんでしょう? DOかタッチ 22条11項インゴールでのボールデッドの記載にコーナーポストは削除され、新たに12項と
なのか?
して、ボール及びプレヤーがフラッグもしくはコーナーポストに触れた場合の規定を追加して
2.タッチインゴールと認めないケースは、インゴールへの接地とポストへの接触が いる。
「同時」の時のみですか?
ボール及びボールキャリアがフラッグ(ポスト)に触れてもその状態でプレーする。
プレーヤーがコーナーポストから出たというだ 例)ボールを保持したプレーヤーが、一旦コーナーポストに触れたが、その後タッチイ
けの理由で認められないトライを防ぐことで、 ンゴールを踏み越える前にインゴールに接地したケースはトライと認めるので
テレビ判定係の役割が簡略化され、プレー
しょうか?
1.ポストに触れてもタッチにはならない。その後のボールの行方により判断する。
ヤーがボールをグランディングする前にコー 4.コーナーポストの条項は「ボール」に限った地面との接点に関してと読み取れるが 2.タッチラインとゴールラインが交差する点のコーナーポスト(グランド上)に触れた場合に
ナーポストに触れたかどうかを見分ける必要 コーナーポストに当たって戻ったら、プレーオンで良いのか?
タッチインゴールとなる。例の回答はトライとなる。
がなくなる。
4.上記回答と同じ、ポストに当たってもプレーオン。