め、特殊鋼業界では90年代からトラ -)を付帯しておくことが一般化してい 期があった。この事態を受けて鉄リサイ ックごと放射線量を検知するゲートタイ たため、福島第-原発事故後でも特別 クル工業会は3月16日、 「スクラップシ\ プのモニター導入が進んでいたのだが、 な対策は講じず、常よりもチェックを徹 の対処方法」を明文化した文書を発表。 2000年はこの住金に続いて5月には神 底したというのが実情。 ・早い段階では水洗浄 戸製鋼の加古川製鉄所に搬入された鉄 非鉄金属製錬業界では2000年以 ・時間が経過して、錆がでると粉塵が入 スクラップからも放射線が検知されたこ 降、自動車リサイクル法が施行され、 り込んでしまうため、水圧をかけた とで鉄鋼業界全般にゲートモニターの ASRの受け入れ先に指定された頃から 設置が広がった。 ゲート式モニターの設置は済んでいるo 洗浄が必要 ・なお、スクラップは不定形のため、洗 鉄鋼メーカーでの受け入れ基準は当 今回のフクシマでは地震と原発事故の 時も今も統一された基準値はなく、 0.1 W被災で小名浜製錬の帰趨が注目され 浄水が抜けにくい点、7要注意 ・シュレッダー処理する場合は、事前洗 マイクロシーベルト∼0.5マイクロシー たが、昨年9月からフル生産態勢に入 浄しないと、従業員にも影響が出る ベルトの間でメーカーごとに基準値を設 り、今現在も問題なく操業を行ってい 可能性あり けており、それをオ-バーしたものにつ る。小名浜は非鉄製錬業界で最も早く との4点で、各地で水洗浄が展開され いては受け入れを拒否し、つまりは持ち ASR処理を手掛けた製錬メーカーだが た。後にこの排水が問題になるのでは 込んだ業者に返品するという慣例が続 r小名浜は従前から放射線量のチェック ないか、という問題も提議されたが、時 いている。 は徹底していたため、新たな対策は行わ 間経過とともに放射能への「過剰反応」 なかった」 (三菱マテリアル)とのこと。 は後退し、のど元過ぎれば天ではない 返品する理由についても過去、放射 が、昨夏以降は買い止めしていた関東圏 性物質を混入したまま潜解し、製品と 3.1 1直後は北開乗で異常な数値が積出 の各スクラップも、現状各金属スクラッ (例えば1995年、台湾で放射能汚染さ ただ、今までと違ったのは昨年の3月 プ. ELV(廃車)の発生不足もあり、関 れたステンレススクラップをそのまま溶 1 1日の大地震&福島第一原発の事故か 東以西の名古屋、大阪、九州へと自然 解し、製品化した後にマンションの構造 ら10日乃至は2週間は実際にセシウム に流れていくようになって現在に至って 材として使用したところ、数年後にこの など放射性物質が北関東エリア中心に いる。 マンションで多くの住民がガンを発症 拡散したことである。 して出荷した後に問題が生じてきたこと するという事故が起きた)を教訓とし、 原発事故の影響は地元、付近住民に ゲート式モニターのアラームが鳴ったら はもちろん、あらゆる産業界に影響を 原則返品が一般化している(バックグラ 広げていった。福島以外でも茨城、栃 ウンド線量と荷を積んだトラックとの比 木県のでも大気中放射線濃度が通常の 較差異で見定めている) 0 10倍∼30倍まで上昇しており3月15日 ● 当時は、大手の鉄スクラップヤード、ス ゲート式モニター、簡易カウンター一般化 したがってステンレス特殊鋼、普通 鋼業界では90年代後半から2000年、 2000年∼2001年の間にメーカー及び テンレススクラップのヤードに常備され ている放射線検知器のアラームが鳴り 止まなかった。 一時期買い止めも流通回復 大手スクラップディーラー、輸出シツパ ーヤードではゲート式モニターの設置が 一時期は関東でのスクラップは買わ 普及し、中小規模のスクラップヤードで ない、受け取り拒否が続出し、鉄からア も簡易型のモニター(ガイガ-カウンタ ルミまで物流は完全に機能停止した時 LRuniverse (アイアールユニパ-ス)代表収締 役社長棚町裕次 環境ビジネス2012.3 89
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