東日本大震災に見る被災地住民の安心と安全を

平成24年1月31日
(電波部会)
情報通信フロンティアセミナー
「東日本大震災に見る被災地住民の安心と安全を支える無線通信」
講演会を開催
東海情報通信懇談会電波部会では、情報通信フロンティアセミナー
「東日本大震災に見る被災地住民の安心と安全を支える無線通信」を東海総合
通信局との共催で以下のとおり開催します。
平成23年3月11日に発生した東日本大震災は、現代の我が国が初めて遭遇す
るきわめて広域での大規模災害であり、通信インフラにも甚大な被害が発生しまし
た。
震災発生直後には救助・救援に不可欠な、被災地と外部をつなぐ情報通信をいか
に確保するか、またその後の復旧の段階にあっては被災した地域の住民に必要な情
報をいかに届けるかが重要な課題となりました。
通信事業者等の努力により、広域での情報通信インフラの復旧は比較的早期に行
われましたが、個々の被災地においても情報の通信・伝達について、様々な独自の
取り組みがなされ、これらが地域の被災者の生命と暮らしを支える大きな力になり
ました。
本講演会では、市・町といった地域レベルの視点での情報通信の被災状況と、こ
れに対応し、必要な通信を確保するためにどのような取り組みがなされたか、また
地域の被災者が必要とする情報を送り届けるために活用され注目されているコミュ
ニティFMや非常災害FMの状況について、それぞれ実際に被災地での活動をされ
ているお二人の講師にご紹介いただき、東海地方でも今後発生が予測されている大
規模な災害にいかに対応すべきかについて考えます。
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開催日時
平成24年2月21日(火)
13時30分から16時20分まで
(受付:13時から)
開催場所
愛知県産業労働センター(ウインクあいち)
(名古屋市中村区名駅4-4-38)
10階
1002会議室
3 内容
■講演Ⅰ
講師:岩手県立大学 ソフトウェア情報学部
教授 柴田 義孝 氏
演題:「東日本大震災発生直後の情報通信の確保~その時地域で何をすべきか~」
講演概要:
岩手県立大学の柴田先生は、超精細映像通信システムの研究や大規模災害情報ネ
ットワークシステムの研究などをされており、岩手県総合防災会議の情報通信分科
会アドバイザーを務めておられます。
東日本大震災発生直後には、通信網が寸断された宮古市田老地区で外国の商用衛
星や無線LANを活用してインターネット通信環境を整えるなど、実際に被災地に
入られて情報通信の復旧に尽力されました。
震災発生直後の各地域での情報通信の被災の状況は実際にどのようなものであっ
たか、またそれに直面して早期に情報通信を確保するために何が必要で、どのよう
な取り組みがなされたかについて、柴田先生の実際の活動を含めて具体的にご紹介
いただくとともに、今後発生が予測される大規模な災害に対応するために何をすべ
きか、また災害に備える情報通信の在り方について、災害時における無線通信の活
用状況や、新たな活用方法といった視点も織り交ぜて紹介していただきます。
■講演Ⅱ
講師:株式会社登米コミュニティエフエム(H@!FM)
代表取締役・局長
斉藤 恵一 氏
演題:「地域に寄り添ったコミュニティエフエム~H@!FMが担ったもの~」
講演概要:
宮城県登米市のコミュニティFM局「H@!FM(はっとエフエム)」の代表者
の斉藤様は、震災発生直後から自局での緊急・災害対策の放送を継続して行うとと
もに、気仙沼市、南三陸町などで災害FM局(臨時災害放送局)の開設・運営にも
取り組んでこられました。
コミュニティFM、災害FMという、市町を単位とする地域に密着した、言わば
草の根的な情報発信に取り組んでおられる立場から、東日本大震災における地域の
被災の状況が実際にどのようなものであったか、被災した地域では具体的にどのよ
うな「情報の提供」が必要で、それがいかにして伝えられてきたかについて、斉藤
様の実際の活動を含めて具体的にご紹介いただくとともに、非常災害時にコミュニ
ティFMがどのように活用されたか、災害FM局の迅速な開設・運用についてのノ
ウハウなども含め、大規模な災害に対応する「被災地を支える情報提供」のための
電波の活用についてご紹介いただきます。
4 定員
150名(先着順 参加無料)※定員になり次第、締め切らせていただきます。
5 申込方法
参加を希望される方は、2月20日(月)までに、氏名、団体名、電話番号及び
メールアドレス(ファックスで申し込みの場合はファックス番号)をご記入の上、
電子メール又はファックスによりお申し込みください。
【申込先】
電波部会事務局(東海総合通信局 無線通信部 企画調整課)
◆ 電子メール:joho3-tokai@soumu.go.jp
◆ ファックス:052-971-9395
お申し込みいただいた方には、2月20日(月)までに受付確認のメール(ファ
ックスで申し込みの場合はファックス)をお送りします。
なお、本講演会に関するお問い合わせは、上記申込先(電話:052-971-
9182)までお願いします。
◎ スパムメール防止のため@を全角表記にしております。送信の際には半角に
修正の上、お送りください。
◎ お申し込みの際に記載いただきました氏名等の個人情報は、本講演会の参加集
約にのみ使用し、講演会終了後には廃棄いたします。