EOS C100 EDIUS Pro 7 ワークフローガイド(PDF)

EDIUS Pro 7
EDIT ANYTHING
EOS C100 素材の取り込み
April 2014
www.grassvalley.com
EOS C100 x EDIUS Pro 7 ワークフローについて
CANON EOS C100 が備える表現力と機動力、Grass Valley EDIUS Pro 7 が備えるスピードとリアルタ
イム性、これらを組み合わせることで、ファイルベース編集における理想的なワークフローを構築する
ことができます。
EDIUS には、ファイルベースビデオ特有の複雑なフォルダ構造を認識し、収録しているビデオを自動で
表示するソースブラウザー機能という機能が搭載されています。この機能により、EOS C100 で収録した
SD カードを EDIUS がインストールされた PC に接続するだけで、SD カード内のクリップを自動で表示
し、素早く EDIUS へと取り込むことができます。
またこのソースブラウザー機能は、EOS C100 の最新ファームウェアで実現する EOS C100 常時記録機能
に対応しています。常時記録機能で撮影した全尺のクリップと REC ボタンを押して IN/OUT 点でマー
キングしたショットを、個々のクリップと表示し、OK ショットを素早く編集に反映させていくことが可
能です。EDIUS Pro 7 は EOS C100 常時記録機能に対応している唯一のビデオ編集ソフトウェアとなっ
ており、EOS C100 の魅力を最大限活かすことができる唯一のビデオ編集ソフトウェアです。
この他にも、ノート PC などのスペックが高くない PC でも快適に AVCHD ファイルをネイティブで編
集できる快適性や、カラーコレクションエフェクトをはじめとする優れたエフェクト、EDIUS だけで
DVD や Blu-ray のオーサリングまで完結できる独立性など、クオリティの高い作品制作や、制作時間の
限られているブライダルの現場などにおいて、EOS C100 と EDIUS Pro 7 は理想的な組み合わせと言え
ます。
本マニュアルについて
本マニュアルでは、EDIUS のソースブラウザー機能を利用した EOS C100 撮影素材の取り込み、EOS
C100 常時記録機能を使用した場合における EDIUS での取り込みについてご紹介いたします。その他の
操作については、別途 EDIUS のマニュアルをご参照ください。
本マニュアル
素材
撮影
Canon
EOS C100
素材
取込
編集
出力
Grass Valley
EDIUS Pro 7
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素材の取り込みから編集までの流れ
EOS C100 のように、ビデオが SD カードなどのメディアに収録されている場合、EDIUS では、ソース
ブラウザー機能を利用して素材を取り込む方法が一般的です。ソースブラウザー機能で素材を表示して、
必要な素材をビンに転送し、編集作業を進めていきます。
素材
撮影
素材
取込
ソースブラウザー
による素材の表示
編集
出力
ビンに登録
EOS C100 素材の取り込み
1.
EDIUS Pro 7を起動し、
ソースブラウザータブをクリックすると、
ソースブラウザーが表示されます。
2.
EOS C100 で収録した SD カードを、EDIUS がインストールされている PC に接続します。
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3.
ソースブラウザーの FOLDER 表示部にある「リムーバブルメディア」の下に、[CANON]というテキ
ストが自動的に表示されます。
4.
[CANON]をクリックすると、SD カードに収録されているクリップがサムネイルで表示されます。撮
影したクリップを確認してください。クリップをダブルクリックすると、プレビューウィンドウで表
示/再生などを行うことができます。
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5.
使用するクリップをビンへ登録します。使用するものを「Shift+クリック」で選択し、「ビンへ登録」
ボタンをクリックします。
6.
「ビン」タブをクリックし、ビンウィンドウを表示します。すると、選択したクリップがビンに登録
さていることが確認できます。
※ SD カードを抜くとクリップは全てオフラインになります。編集や出力を行っている間は SD カー
ド抜かないでください。
※ 手順 5 で、「ビンの登録」の右隣にある「ビンに登録と転送」を押すと、クリップがビンに登録
され、かつ SD カードにあるファイルを PC にコピーすることができます。この場合、編集に使
用しているクリップは PC にコピーしたファイルを参照するので、SD カードを抜いてもオフライ
ンになることはありません。
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※ PsF で撮影した素材をプログレッシブ素材として編集したい場合は、ビンに登録されているプロ
グレッシブに変換したいクリップを全て選択し、右クリック、「プロパティ」、ビデオ情報のタ
ブにあるフィールドオーダーの項目で、「プログレッシブ」を選択します。
7.
これで編集の準備が整いました。ビンにあるクリップをタイムラインウィンドウに配置し、編集を進
めることができます。
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EOS C100 素材の取り込み(常時記録機能を使用した場合)
1.
常時記録機能で収録した素材の取り込み方法も、上記に記載した通常の収録素材と同様です。上記の
手順 1~4 を行ってください。
2.
EDIUS Pro 7 は EOS C100 常時記録機能に対応しているので、常時記録機能で収録した全尺のクリッ
プと、REC ボタンによって IN/OUT 点をマーキングしたショットを、個々のクリップとして表示す
ることができます。全尺のビデオとマーキングしたショットの見分け方は以下の方法を参考にしてく
ださい。
i.
プロパティのデュレーションで確認する
ソースブラウザーやビン上でクリップのプロパティを表示することができます。選択したクリッ
プの詳細情報が表示されるので、各クリップのデュレーションを確認してください。デュレーシ
ョンの最も長いものが全尺のクリップとなります。
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ii.
サムネイル表示を詳細表示に切り替えてデュレーションで確認する
ソースブラウザーやビンでは、クリップの表示形式を変更することができます。
「表示モードの
切り替え」ボタンを押すたびに、表示モードは切り替わります。詳細表示に切り替えるとデュレ
ーションの項目を一覧で確認することができるので、各クリップのデュレーションを確認してく
ださい。デュレーションの最も長いものが全尺のクリップとなります。
※ デュレーションの項目が表示されていない場合は、項目名の上で右クリックを押すと、表示する
項目を選択することができるので、デュレーションにチェックを入れてください。
3.
クリップを確認し、通常の方法と同じようにビンへ登録してください。
4.
ビンに各クリップが登録されます。
5.
C100 で IN/OUT 点をマーキングしたショットは、EDIUS では、全尺のクリップに IN 点/OUT 点を
打ったクリップとして登録されます。
マーキングした
ショット部分
マーキングした
ショット部分
マーキングした
ショット部分
クリップ
クリップ
クリップ
クリップ
全尺のクリップ
※ 全尺のクリップとマーキングしたショットは、別々のビデオクリップとして登録されますが、参
照しているファイルは一つです。ファイルを削除してしまうと、すべてのクリップがオフライン
となってしまいます。
※ マーキングしたショットのビデオクリップは、タイムラインやプレビューウィンドウ上で IN 点
/OUT 点を操作すると、クリップのデュレーションを延ばすことができます。
6.
これで編集の準備が整いました。次にビンにあるクリップをタイムラインウィンドウに配置します。
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7.
5 の図のように、全尺のクリップと IN 点/OUT 点をマーキングしたクリップを同期させた形で配置
すると、常時記録機能を活かした編集を進めることができます。1VA トラックに全尺のクリップを、
2VA トラックに IN/OUT 点を打ったクリップを配置しますので、2VA トラックが表示されていない
場合は、あらかじめ 2VA トラックを追加してください。1VA トラック上で右クリック、「トラック
の追加」、「VA トラックを上へ追加」をクリックし、2VA トラックを追加します。
8.
メニューの「モード」で「同期ポイント」をクリックし、「タイムコード」を選択します。
9.
メニューの「モード」で「マルチカムモード」を選択します。すると複数のカメラを編集するための
マルチカムモードになります。タイムコードで各クリップの同期を取ることができるマルチカムモー
ドを利用して、常時記録機能で撮影したクリップをタイムラインに配置します。
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10. ビンウィンドウにあるクリップを全て選択し、タイムラインにドラッグアンドドロップします。する
と、1VA に全尺クリップ、2VA に IN/OUT 点を打ったクリップが配置されます。
11. 再度、メニューの「モード」で「マルチカムモード」を選択し、マルチカムモードを解除します。
12. このままでは 2VA に配置した IN/OUT 点を打ったクリップが非表示になっているので、2VA に配
置されているクリップを表示させます。2VA のトラックヘッダー部分をクリックし、メニューの「編
集」「選択」「選択トラック」を選びます。すると、2VA の全てのクリップが選択されます。
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13. 右クリック、「有効化/無効化」を選択し、2VA の全クリップを表示させます。
14. 1VA の全尺クリップを参考に、IN/OUT 点を打ったクリップの尺を調整してください。
15. 1VA の全尺クリップをミュートしたい場合は、1VA トラックの「ビデオミュート」ボタン、もしく
は「オーディオミュート」ボタンをクリックします。
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16. 尺の調整を終えた後、2VA のクリップの全てのギャップを削除したい場合は、全てのクリップを選択
し、「Backspace」キーを押します。
17. その他の編集機能については、EDIUS 付属のマニュアルや EDIUSWORLD.com をご確認ください。
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