知的資産経営報告書 株式会社 ホンダショップライフ 2013年版 目 次 ごあいさつ 2.経営哲学 (1)企業理念 (2)経営姿勢 (3)行動指針 3.事業概要 (1)会社の沿革と経営者のあゆみ (2)事業内容 4.市場環境 5.これまでの事業展開 6.自社の強み・優位性(知的資産) 7.これからの事業展開 (1)クロスSWOT分析 (2)将来の経営方針・経営戦略 (3)KPI(重要業績評価指標) 8.価値創造ストーリーと知的資産活用マップ (1)価値創造ストーリー (2)知的資産活用マップ 9.会社概要 10.あとがき P.1 P.2 P.3 P.5 P.6 P.7 P.8 P.11 P.13 P.14 1 .ごあいさつ 本報告書発刊にあたりご挨拶申し上げます。 昭和 57 年 4 月に販売とともに、修理を得意とするバイク 販売店として、ホンダショップライフをスタートしました。 その後、法人成り、組織変更を経て、株式会社ホンダショップ ライフとなり現在に至っております。 「単に自動車をなおすだけではだめなのだ。クルマをこわし たお客さんは、苦労し、憤慨し、動揺しているのがふつう。 心もこわれているのだ。そんな人の不安や怒りを取り除く ことができたら」 という本田宗一郎氏の言葉をバイク業界でも実践するために、 創業以来「お客様の立場に立った接客」を心がけてまいりました。 お蔭さまで創業当時からお客様のご支持を頂き、1 年目から 31 年連続で全国表彰を頂いております。 この 31 年間の実績を誇りとし、100 年続く会社を目指して、 今後も躍進をつづけ、若い世代へ事業を継承してまいります。 報告書を作成することで、店長たちとの距離も近づき、社内 の隅々まで発展の息吹が感じられるようになり、新しいチャレ ンジが始まっています。 経営戦略や事業計画による成長の可能性などご理解頂き、更 なるご鞭撻を賜り、今後のお付き合いを頂ければ幸いに存じます。 2013年3月 代表取締役 加藤 稔 ≪ 1 ≫ 2 .経営哲学 (1)経営理念 バイクを通じて社会に喜びを創造する。 ・お客様へバイクライフの楽しさをお届けする。 ・社員が活き活きと働ける場をつくる。 ・バイク業界に新風を起こし、その繁栄に貢献する。 (2)経営姿勢 お客様の立場に立って、お客様のために、 私たちはお客様満足度100%を実現します。 (3)行動指針 いつも誠実・謙虚な姿勢で取り組みます。 自ら考え行動し、目標に向かってチャレンジします。 仲間とともに助け合い、喜びを共有します。 ≪ 2 ≫ 3 -1.事業概要 (1)会社の沿革と経営者のあゆみ 時 期 会社の沿革 経営者のあゆみ 1976年12月 ホンダSFでサービスマンの対応に感激、サービスマン を目指すためにホンダインターナショナルテクニカル スクール(HITS、所在地 埼玉、校長 本田宗一郎) を受験する。 1977年4月 HITS に入学。 カーチス再生クラブに所属。 本田宗一郎校長が度々訪れる。 カーチス再生。 当初 20 人以上いた仲間が 8 人に減る。 創 業 前 桶川の河川敷でカーチス号の試乗。 雑誌ライダースクラブが取材に訪れる。 学校の求人に二輪車関係が無く、「音だけで故障個所が わかる」という整備士がいる西京ホンダ販売株式会社 (ホンダ二輪車代理店)に直接応募するため訪ねていく。 1979年4月 西京ホンダ販売株式会社就職 本田技研工業 ( 株 ) 創業者 本田宗一郎氏が 全国代理店回りの際に再会。 「こいつは俺の弟子だからよろしく頼む」 と本田氏から西京ホンダの西社長へ言って頂く。 1979年6月 1982年4月 ホンダ二輪車専門店ホンダショップライフ開業 チームライフ創設主宰(ロードレース) 1983年1月 創 業 後 ホンダ優秀販売店表彰 その後31年連続表彰受賞中 チームライフモトクロス部門創設 チームライフトライアル部門創設 1985年4月 1987年4月 サービス工場設置 運輸局認証工場となる。 ホンダレーシング指定店認定 (ホンダのレース専門店として活動を始める) ホンダレーシングの地下工場で実技研修、試験を経て認定 レーシングサービスマンとなる。 1993年12月 1993年1月 成 長 期 有限会社ホンダショップライフとして法人成り 1993年10月 小倉南店開店それに伴って、サービス工場閉鎖 2002年6月 福岡城南店開店 2005年1月 法人を有限会社から株式会社に組織変更 2005年3月 ドリーム北九州開店 ≪ 3 ≫ 3-2 . 事業概要 (2)事業内容 ①バイクの販売(実用、趣味、業務用、レース用) ◇資格 ホンダ二輪車特約店 (ドリーム店、プロス店資格を有する) ( 株 ) ホンダレーシング代理店 (レーシングマシン卸売の資格を有する) エンデュランス代理店(タイホンダ二輪車) 福岡県公安委員会認可 オートバイ古物商 ◇主たるお客様 一般顧客・法人(デリバリ用)・同業者(業販) ②一般修理・車検 ◇資格 運輸局認証工場(車検整備ができる整備工場の資格) ◇特徴 社員22名中9名が国家整備士有資格者 レース活動により培われた技術力を有し、よりハイレベルな修理業務を熟している。 ③レース用チューニング ◇資格 HRC 認定レーシングサービスマン ◇特徴 社長の加藤は、HRC で本格的なチューニングの訓練を受けている。 現在では、取締役サービスマネージャーの今澤が、全国のサーキットで得た ノウハウを駆使して、他に引けをとらないチューニングを行い、レースの オフシーズンに数多くのオーバーホールを受けている。 ④部品・洋用品販売(店頭・ネット) ◇資格 HRC サービスショップ 無限テクニカルショップ ◇特徴 ホンダ純正部品・HRC レーシングパーツ・無限カスタマイズパーツ取扱 ホンダライディングウェア他各社・ライディング用皮製品取扱 輸入・国内各種オイル取扱 ⑤保険販売(自賠責・任意) ◇資格 東京海上日動・三井住友海上損害保険代理店 損害保険募集人資格者 14 名 ◇特徴 保険専業代理店と連携して、お客様の事故対応をしている。 事故の際に、バイクは弊社で見積もり、修理を行い、その他については、 保険専業代理店がサポートする体制をとっているので、二重の安心を提供できる。 ⑥クラブチーム運営 ◇資格 MFJ 公認チーム ◇特徴 ロードレース全日本選手権、FIM 世界耐久選手権シリーズ・鈴鹿8時間耐久ロードレースに 出場の実力を持ち、数多くの選手を輩出。 そのうち幾人かは、引退後もロードレース普及に尽力している。 ≪ 4 ≫ 4 .市場環境 (1)国内の新車推移 国内の二輪車市場は 2006 年以降、都市部での駐車場問題や排出ガス規制対応による 車両価格の上昇、モデル数の減少などにより縮小したが、2010 年以降は消費者ニー ズを捉えた新商品の投入などで需要の減少は下げ止まりである。 国内の新車需要台数の推移(下段は前年比) 原付一種 原付二種 軽二輪 小型二輪 計 231,247 96,368 37,645 58,108 423,368 2010年 89.2% 145.7% 76.9% 91.0% 97.7% 257,045 95,702 38,883 53,362 444,992 2011年 111.2% 99.3% 103.3% 91.8% 105.1% 246,095 90,291 45,306 60,715 442,407 2012年 95.0% 94.3% 116.5% 113.8% 99.4% 日本自動車工業会発表 (2)二輪車ユーザーの年齢層の推移 グラフは日本自動車工業会の調査による「二輪車ユーザーの特性」データ。 バイクを新車で購入したユーザーへ郵送によるアンケートを行ったデータだが、 回答者に占める 10 代、20 代の割合が年々減ってきている。 20 代は 2/3、10 代に至っては 1/3 にまで減少している。 代わりに増加傾向にあるのが、40 代、50 代のユーザー。 リターンライダーの話題がバイク雑誌や一般メディアで話題になることが多いが、 この調査データを見ても年配のライダーの増加が窺える。(日本自動車工業会データから) 二輪車ユーザーの年齢層 99年度 01年度 03年度 05年度 07年度 10 代 15% 10 代 17% 10 代 12% 10 代 8% 10 代 5% 20 代 17% 30 代 15% 20 代 18% 20 代 19% 20 代 16% 20 代 12% 40 代 16% 30 代 18% 40 代 15% 30 代 20% 30 代 20% 30 代 20% 50 代~ 37% 50 代~ 29% 40 代 19% 50 代~ 31% 40 代 21% 40 代 21% 50 代~ 36% 50 代~ 44% (3)外国製バイクの人気 外国製のバイクの人気は安定して高いが近年、ホンダ カワサキのシェアが上昇、ヤマハ・スズキが減少傾向にある。 軽・小型二輪車 年度別新車販売台数 (社団法人全国軽自動車協会連合会より) 2012 2011 2010 2009 2008 軽二輪車 ( 126~250cc) ホンダ ヤマハ カワサキ スズキ 輸入車 18,446 9,017 5,440 6,659 5,744 40.7% 19.9% 12.0% 14.7% 12.7% 14,110 9,332 5,813 5,203 4,887 35.9% 23.7% 14.8% 13.2% 12.4% 10,238 9,727 5,932 5,434 4,905 28.3% 26.8% 16.4% 15.0% 13.5% 14,746 10,105 7,065 7,586 6,299 32.2% 22.1% 15.4% 16.6% 13.8% 18,588 16,443 10,783 14,359 7,736 27.4% 90.9% 15.9% 21.1% 11.4% 小型二輪車 ( 250cc超) 計 ホンダ ヤマハ カワサキ スズキ 輸入車 計 45,306 16,717 5,966 11,184 5,417 21,431 60,715 27.5% 9.8% 18.4% 8.9% 35.3% 39,345 12,709 5,642 5,405 9,955 20,377 54,088 23.5% 10.4% 10.0% 18.4% 37.7% 36,236 14,103 6,937 9,209 6,687 20,142 57,078 24.7% 12.2% 16.1% 11.7% 35.3% 45,801 13,496 9,255 8,947 7,352 22,971 62,021 21.8% 14.9% 14.4% 11.9% 37.0% 67,909 18,087 12,550 10,759 9,542 25,945 76,883 23.5% 16.3% 14.0% 12.4% 33.7% ≪ 5 ≫ 6 . 自社の強み・ 優位性(知的資産) (1)性格の異なる多店舗展開(構造資産・物的資産) ・店舗の物理的制約や周辺環境に適応した性格の異なる4店舗を展開している。 (2)多様な品ぞろえに多様な顧客を持つ(構造資産・関係資産) ・ホンダとの強い関係を活用し、また豊富なレース参戦経験によって業務用から レース用まで幅広い取扱い商品、展示商品をそろえている。 ・濃いファン顧客のためにイベントを開催している。 ・業務用、通勤用、趣味用、レース用にバイクを使用する多様な顧客を有している。 (3)整備技術の高さ(人的資産) ・レース車両整備を通じて培われた高い整備技術を持ち、高精度の整備サービスを 提供している。 ・国家整備士資格者9名を在籍させており、各種の特殊工具、設備も充実している。 (4)ホンダとの強い関係(関係資産・構造資産) ・設立初年度以来、連続31年間、全国優秀販売店賞を受賞しており、ホンダにとって 重要な販売店となっている。 ・「ホンダ専門店」「ホンダドリーム店」「HRC サービスショップ」を認定されており、 ホンダとの相互情報伝達が早い。 ・ホンダの顧客管理システムを用いて、きめ細かな顧客サービスが提供できる。 (5)社長の幅広い人的ネットワークがある(人的資産・関係資産) ・若くしてホンダの創始者本田宗一郎氏の薫陶を受けてホンダイズムを引き継いでいる。 ・長年のレース活動によりロードレース界に多くの人脈を持つ。 ・福岡県オートバイ事業協同組合を設立し理事長に就任。 また全国オートバイ協同組合連合会副会長に就任するなど、業界内部で多くの人的 ネットワークを構築している。 ・他のバイク販売店に対し、ホンダ製品を供給し、業界の振興に尽力している。 ≪ 7 ≫ 5 .これまでの事業展開 (1)事業展開の内容 整備工場設置(運輸局認証工場) 車検・法令点検実施 デリバリーバイクの保守・メンテナンス開始 任意保険取り扱い開始 本格的なレース活動開始 ・HRC サービスショップ活動 ・ダンロップタイヤサービス 基本方針を定める。 ・レース活動を通じてバイクの良さを発揮する。 法人化 本社設置、業販拡大 店舗展開開始 有限会社から株式会社へ組織変更を行う。 ホンダスポーツ専門店ドリーム北九州を開店 (2)事業実績 31 年連続ホンダ優秀販売店表彰 *優秀販売店とは 年間 240 台以上のホンダ二輪車を販売している店 全国のホンダ二輪販売店 4500 件中 123 件が表彰(2013 年 3 月現在) 1400 1200 1000 800 600 400 200 0 2007 2008 2009 2010 2011 2012 総販売台数 1180 1027 855 939 1092 1254 新車販売台数 843 576 399 460 662 780 中古販売台数 337 451 456 479 430 474 1993年よりの売上推移 600,000,000 500,000,000 400,000,000 300,000,000 200,000,000 100,000,000 0 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 小倉南店オープン 福岡城南店オープン ≪ 6 ≫ ドリーム北九州オープン 7 -1.これからの事業展開 (1)クロスSWOT分析 内部環境 強み 弱み ①創業30年であり信用が高い ②多店舗展開している(北九州に3店舗、福岡に1店舗) ③多様な顧客を持ち(業務用、通勤用、趣味用、 レース用+業販)かつ熱心なファン顧客を持つ ④濃いファン顧客のためにイベント開催している ⑤ホンダとの強い協力関係を築いている ・連続30年間販売優秀賞を受賞している ・それにより種々のメリットを享受できる ①構築したお客様との関係をフル活用できていない ②他店購入客へのサービスはよいが、継続関係に つなげきれていない ③一部店舗では、周囲に値引き販売店が多く。 販売に苦労している ・ホンダ取扱店の中でも店格が高い クロスSWOT ・ホンダの顧客管理システムを用いてきめ細かな顧客 サービスが提供できる ⑥品揃え、取扱い商品(展示車両、オイル、レース用 特殊商品)が多く、お客様の幅広いニーズに対応できる ⑦レース活動を行っていることにより、整備技術が 培われている ⑧社長の人脈と活動範囲が広い ・レース関係者との広く深い交流がある ・レース業界で知名度が高い ・社長が福岡県オートバイ事業協同組合理事長である ・社長が全国オートバイ協同組合連合会副会長である ・本田宗一郎氏の薫陶をうけホンダイズムを受け 継いでいる 機 会 ①年配(50代~60代)ライダーの増加 ①整備技術を活かし中古車販売強化 ①中古販売強化しホンダ車以外取り扱い ②ガソリン価格高騰で二輪へのシフト ②業販の強化(対象地域を広げる) ②洋品販売の強化 ③バイク運転への規制の緩み ③新規出店 ③「ライフ」ブランドをFC化 ④バイクの買い取り規制施行 ・バイク店過疎地域への出店 ④ホンダ専門色を強く打ち出す ⑤ホンダの新機種が増加 ・特徴を持たせた出店 ・ホンダ車のみのツーリング実施 ⑥近隣の同業者が減少 ④イベントを整理・再構築し、魅力的なイベントにより ・ホンダのことならなんでもわかるホンダマイスター育成 ⑦ホンダ特約店化のハードル上昇 既存客との関係強化 ⑧ハーレー人気がピーク超え ⑤ホンダ専門色を強く打ち出す (ホンダブランド店であることを強調) ①長期的にはライダー数が減少傾向 ①整備技術を生かし修理事業強化 ①中古販売強化(外車中古車専門) ②ロードレースは人気が低迷 ・修理専門部門立ち上げ ②他店購入客の積極的受入(アピール) ③バイクの駐車違反取り締まり強化 ・(電動アシスト)自転車修理の取り込み ・修理ニーズに適格に対応 ④多様な購入ルートが広がり、かつ価格競争が ②オリジナル(セミオーダー含む)バイクの受注生産・販売 ・サービス継続、次期購入への流れ整備 外 部 環 境 激化している ③業販の強化し新規業者向に卸す ・魅力的な提案 脅 ⑤大型買取店が増加 ④レース関連品の販売強化 ③新コンセプトの店舗(商店街やGMS)にてバイク販売 威 ⑥外国製バイク人気の高まり、ホンダ ⑤地域での中古車流通のしくみをつくり業界振興 ライバル車も増加している ⑥イベントを整理・再構築し、バイク入門者のすそ野を 広げる ⑦零細バイク販売店の新規開店は依然多い ⑧バイク代替品の普及 ・電動バイクの台頭 ・電動アシスト自転車普及 ⑦レース観戦ツアー開催(食物、温泉など組み合わせる) ⑧バイク利用の振興 (公共交通機関で通勤客に対してバイク通勤のPR) ・パスの利便性アップ ≪ 8 ≫ 7 -2.これからの事業展開 (2)将来の経営方針・経営戦略 <経営理念> バイクを通じて社会に喜びを創造する。 ・お客様へバイクライフの楽しさをお届けする。 ・社員が活き活きと働ける場をつくる。 ・バイク業界に新風を起こし、その繁栄に貢献する。 <経営姿勢> お客様の立場に立って、お客様のために、 私たちはお客様満足度100%を実現します。 ・経営理念 ・クロスSWOT分析 ・経営者の想い を統合して将来の 経営戦略を策定 <将来の経営戦略> ◆新規戦略 (イ)整備技術をさらに活かし、修理業務を拡充させる。 (ロ)オリジナルバイクの製作・販売を強化し、ブランド力を高め、趣味愛好層顧客の満足度をアップする。 (ハ)洋品(乗車時のウエア類)販売を強化し、趣味愛好層顧客の満足度をアップする。 (ニ) 今後の事業展開に備え、さらに有資格者を増やしていく(整備、査定、保険等) ◆現状戦略延長 (ホ)自店購入のお客様からの買い取りを強化する。 (ヘ)イベントの整理再構築を行い、既存ファン顧客との関係強化、レース愛好層や新規入門層の育成を図る。 (ト) アフターフォロー先がなく困っているお客様に対し、自店購入のお客様と同様なサービスを提供し、ファン顧 客化を図る。 ◆将来実施 (チ)特徴のある販売店を出店する。(今までにないバイク販売方法) (リ) 中古車販売に力を入れる (ヌ)自店ブランド(ライフ)をFC化する。(専門店舗化) 。 (ル)地域内での中古バイク流通の仕組みを構築する。 <クロスSWOT 分析からの経営戦略> ◆新規 (イ)整備技術をさらに活かし、修理業務を拡充させる。 ・ホンダ車両⇒他メーカー国産車⇒海外有名メーカー車両に幅を広げる。 ・合わせて、自店購入のお客様⇒アフターフォロー先がなく困っているお客様に間口を 広げる。 ・必要に応じて、整備用部門・拠点を充実させていく。 (ロ)オリジナルバイクの製造・販売を強化し、ブランド力を高める。 (ハ)洋品(乗車時のウエア類)販売を強化し、趣味愛好顧客の満足度をアップする。 ◆継続 (ニ)自店購入のお客様からの買い取りを強化する。 (ホ)イベントの整理再構築を行い、既存ファン顧客との関係強化、レース愛好層や 新規入門層の育成を図る。 (ヘ)アフターフォロー先がなく困っているお客様に対し、自店購入のお客様と同様な サービスを提供し、ファン顧客化を図る。 ◆将来 (ト)さらに特徴のある販売店を出店する。(今までにないバイク販売方法) (チ)中古車販売に力を入れる(専門店舗化)。 (リ)自店ブランド(ライフ)を FC化する。 (ヌ)地域内での中古バイク流通の仕組みを構築する。 ≪ 9 ≫ <経営者の想い> (イ)人材育成。 (ロ)お客様満足度100%。 7 -3.これからの事業展開 (3)KPI(重要業績評価指標):将来の経営目標を達成するためのKPI KGI 売上高 (単位:百万円) 新車販売 中古車販売 洋用品販売 部品販売 油脂販売 工賃 手数料 合計 新規 新車販売 1店舗 中古車販売 洋用品販売 部品販売 油脂販売 工賃 手数料 合計 新規 新車販売 3店舗 中古車販売 洋用品販売 部品販売 油脂販売 工賃 手数料 合計 総合計 KGI ※事業(売上)比率 KPI 現状 (2012年1月時点) (2012年12月期) 484 将来 (2012年1月作成時計画) (2015年12月期) 729 53.6% 16.8% 7.4% 8.3% 1.6% 8.8% 3.5% 100% 42.8% 17.6% 5.9% 6.3% 1.5% 7.1% 2.9% 84.1% 1.4% 0.6% 0.6% 0.4% 0.3% 0.6% 0.1% 4.0% 4.0% 1.8% 1.6% 1.1% 0.8% 2.1% 0.5% 11.9% 100% 100% ◆新規 整備事業・・・ 整備士3名増員 バイクの カスタマイズ推進 ・セミオーダーシステム推進 ・カスタムアドバイザーの追加育成(+3名) 洋品強化 ・クシタニ正規販売店化 (ドリーム店) 後継者不在販売店 の経営引継ぎ 有資格者リスト 資格取得 ホンダマイスター ◆従来延長 買い取り強化 ・買取りシステム継続 ・自店客から買取り ・他社から買取り (業販専任者活用) イベント再構築 カレンダー見直し⇒新イベント企画 浮遊客(*)取り込み 近隣地域引取り料減額 (*)浮遊客:アフターフォローしてくれるところがなく困っているお客様 ≪ 10 ≫ 8-1.価値創造スト ーリーと知的資産活用マップ (1)価値創造ストーリー 過去 現在 【過去~現在のストーリ 】 ~2012/12/末 ・レース車両整備で鍛えた高い修理技術 ( ) 人 的ヒ 資 産ト ( ・性格の異なる4店舗を北九州と福岡で展開 (物的資産でもある) ・ホンダが提供する顧客情報管理システム(Zenith)を 活用しきめ細かいサービスを提供 ・濃いファンのための各種イベントを開催 ) 構 造組 資織 産 ・社長が、レース界とバイク販売業界双方で 広い人的ネットワークを持つ ・社長が本田宗一郎氏の薫陶をうけておりホンダイズ ムを継承している ( 顧 客 ・ 自 社 外 ー サ 製 品ビ ・ ス 【現在~将来のストーリ】 2013/1/初~2015/12 ・整備技術をさらに磨く(資格者育成計画策定中) ・業務に必要な資格者を計画的に養成する (整備、査定、保険等) ・他メーカー車両に関する知識を補充する ・ホンダマイスターを育成する(4人) ・店長への大幅権限移譲 ・イベントの整理・再構築を行う (戦略イベント年間企画の策定) ・他店購入客への整備サービスを充実させる (接客マニュアルの整備) <将来> ・地域内での中古バイク流通の仕組み構築 ・業務用、通勤用、趣味用、レース用にバイクを 使用する多様な顧客を有している ・ホンダの優良販売店であり、各種優遇策を 享受している ・バイク販売業界にネットワークを持つ ・イベントを さらに充実させ、お客様との関係を 強化する ・ 製品・サービス情報の提供を強化し、お取引先を 増やす(25店) <将来> ・「ライフ」ブランドのFC化 ) 関 係 資 産 将来 ・業務用からレース用まで幅広い取扱い製品、 展示製品をそろえている ・ホンダが提供するハイトスシステム(ジャーナル)を 使用することにより製品情報、整備情報を早く、正確 にユーザーへ提供することができている。 ・バイクのカスタマイズによる用品販売の強化 ( 3年後、売上高125%) ・洋品の販売を強化する (3年後、売上高120%) ・修理業務を拡充する (3年後、売上高120%) ・買い取り⇒中古車販売の強化 (3年後、売上高160%) ・他メーカー車両に関する知識、技術を補充する ( ) 物 的店 資舗 産 ・性格の異なる4店舗を北九州と福岡で 展開 ・ホンダが提供する顧客情報管理システム 財 務 売上高:484百万円 (2012年12月) 店舗閉店による空白地域への出店 <将来> ・尖った販売店の開店 ・中古車販売専門店の開店(外車含む) 売上高:729百万円 (2015年12月) ≪ 11 ≫ 8-2.価値創造ストーリーと知的資産活用マップ (2)知的資産活用マップ バイクを通じて社会に喜びを創造し続け、バイク業界をリードする会社 中古車専門店 ( 更に将来) 尖った販売店 ( 更に将来) 売上高 729百万円 KGI ライフブランドFC化 ( 更に将来) 中古車流通の仕組み ( 更に将来) 営業利益 強化 濃いファン顧客 自店客からの 多様な顧客 買い取り強化 強化 浮遊客向け 強化 強化 ホ ン タ ゙マ イス ター 育成 (6 人) オリジナルバイク の取り扱い イベント整理再構築 接客マニュアル整備 ↓ 浮遊客のファン化 強化 洋品販売強化 幅広い取扱商品 と展示商品 きめ細かな 顧客サービス お客様のための 各種イベント レー ス 車両整備を 通じた高い整備技術 後継者不在販売店の 経営引継ぎ ( 4店舗) 他メーカー車両 関連知識 オリジナルバイク の取り扱い復活 強化 多い有資格者 ホンダの 顧客管理システム 多い有資格者 (国家整備士19人他) 計画的 教育・育成・啓発 オリジナルバイク の取り扱い経験 豊富な レース参戦経験 計画的 教育・育成・啓発 ホンダとの強い関係 ( 査定・保険等増加) 計画的 教育・育成・啓発 向上心のある 社風 (30年連続販売優秀賞) 3種の ホンダ看板 強化 性格の異なる 4店舗保有 お客様第一主義 が徹底 強化 経営哲学の共有強化 ス タ ッフ教育に熱心な 経営幹部 経営者の幅広い 人的ネットワーク ( レ ー ス 関係・業界内) 本田宗一郎氏との 出会い( 経営者) ≪ 12 ≫ 強化 同業者との強い関係 (商品供給)116店舗 業販強化 売上高アップへ 9 .会社概要 会社名 創立 本社所在地 代表取締役 資本金 株式会社 ホンダショップライフ 1982年 4月 〒802-0971 福岡県北九州市小倉南区守恒本町3丁目1-11 TEL 093-963-0800 FAX 093-963-0819 メールアドレス [email protected] 加藤 稔 1,000万円 年 商 4億8,000万円 従業員 22名 事業内容 ホームページ 原付・自動二輪・ロードレース車両 販売、修理 損害保険代理店 http://www.hslife.co.jp 代表取締役社長 加藤 稔 取締役マネージャー 取締役サービスマネージャー 加藤 やすえ 今澤 正幸 ホンダショップライフ小倉南店 ホンダショップライフ片野店 ホンダショップライフ福岡城南店 ホンダドリーム北九州 北九州市小倉南区守恒本町 3丁目1-11 北九州市小倉北区片野新町 1丁目1-1 福岡市早良区干隈 2丁目54-19 北九州市八幡西区瀬板 2丁目2-14 TEL.093-963-0800 TEL.093-922-8914 TEL.092-873-6214 TEL.093-695-7770 店長 岩本 正明 店長 高谷 康治 店長 西木 耕一郎 店長 田中 寛之 ≪ 13 ≫ 1 0 .あとがき (1)知的資産経営とは 知的資産経営とは、従来バランスシートに記載されている資産以外の無形の資産であり、企業における競争力の源泉 である人材、技能、知的財産(特許・ブランドなど)、組織力、経営理念、顧客とのネットワークなど、財務諸表には 表れてこない、目に見えにくい経営資源の全体を意味します。よって、「知的資産経営報告書」とは、目に見えにくい 経営資源、すなわち非財務情報を、債権者、株主、顧客、従業員といった利害関係者に対し、「知的資産」を活用した 企業価値向上に向けた活動(価値創造戦略)として目に見える形で分かりやすく伝え、企業の将来性に関する認識の 共有化を図ることを目的に作成する報告書です。 経済産業省から平成17年10月に「知的資産経営の開示ガイドライン」が公表されており、本報告書は原則として これに準拠しています。 (2)注意事項 本知的資産経営報告書に掲載しました将来の経営戦略および事業計画ならびに付帯する事業見込みなどは、全て現在 入手可能な情報をもとに、当社の判断にて掲載しています。 そのため将来、当社を取り巻く経営環境(内部環境及び外部環境)の変化によって、これらの記載内容などを変更 すべき必要が生じることもありますので、本報告書に掲載した内容や数値などを、当社が将来にわたって保証する ものではありません。 (3)作成者 株式会社 ホンダショップ ライフ 代表取締役 加藤 稔 (4)作成支援者 ◇中小企業診断士 : 田辺 晃 (TCCマネジメント代表) ◇福岡県中小企業団体中央会 ◇北九州市産業学術推進機構中小企業支援センター (5)お問い合わせ先 株式会社 ホンダショップ ライフ 取締役マネージャー 加藤 やすえ (所在地・電話・FAXは前ページ記載の通り) (6)発 行 2013年3月 ≪ 14 ≫
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