企画展示「夏目漱石に学ぶ 『自分』探し」 おすすめ図書リスト 展示期間:2016/10/1~11/30 展示場所:企画展示コーナー②(学習用資料向かい側) 『吾輩は猫である』 夏目漱石 ■おすすめポイント 猫の目を通してなされる人間観察は鋭く、その批評はユーモアにあふれていますが、同 時に人間であるが故の悲哀に対しても、同情と共感を寄せています。 「呑気と見える人にも、心の底を叩いて見ると、どこか悲しい音がする。」(本文より) 『三四郎』 夏目漱石 ■おすすめポイント 主人公である三四郎の師・広田の社会批評は、現代にも通じる鋭さを持っています。こ れからの日本に対しての「亡びるね」という評価、また、彼が述べる利己主義と利他主義 との関係からもそれは窺えます。 『こころ』 夏目漱石 ■おすすめポイント 現代人の肥大化する自我を見通し、その中でも「真面目」な人間として生きるとはどう いうことかを読者に投げかけます。 「あなたは腹の底から真面目ですか」(本文より) 『漱石人生論集』 夏目漱石 ■おすすめポイント 新聞、雑誌への寄稿文、講演、さらに妻・夏目鏡子や正岡子規などの友人、芥川龍之介 などの門下生に宛てた真情溢れる書簡には、人生を凝視し、人生の意義を見いだすべく苦 闘した漱石の知恵と信念とに満ちています。 『漱石の実験 - 現代をどう生きるか -』 松元寛 ■おすすめポイント 「漱石という人は、私たちが生きている今、私たちといっしょに、私たちのすぐ隣りに生 きている」と述べる著者。『それから』や『こころ』といった漱石の作品を通して、私た ちが現代をどう生きていくべきかを探究しています。 ※展示期間中、記載の図書は全て「企画展示コーナー②(学習用資料向かい側)」に配置しています。 大阪学院大学図書館
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