放送人養成塾@関西 - NHK放送研修センター

「放送人養成塾@関西」
「放送人養成塾@関西」
-ドキュメンタリー課程-
-ドキュメンタリー課程-
第1期 (平成25年9月)
第2期(平成26年9月)
カリキュラム
本課程では「ドキュメンタリー」をキーワードに、放送と放送人のあり方を考えます。
テレビが創り出してきた文化を受け継ぎながら、次世代の放送ジャーナリズムを支える
人づくりを目指します。
10:00
(17:00)
■ 多様化するドキュメンタリーの可能性
■ 基調講座「2014年のドキュメンタリー」
デジタル機器やネット環境の発達によって誰もが表現者となり得る時代に
「テレビだからこそ伝えられること」は何か?
数多くのドキュメンタリー番組を手掛けてきた現役プロデューサーが、自
作番組と共に伝えます。
第1日
第1日
フィルムから映像データへ、アナログからデジタルへ、地上波からBS・CS・ネット配信
へ。テレビ・メディアが変貌する30年を現場で過ごした一制作者が、<ドキュメンタ
リー的思考>そして<ドキュメンタリー的表現>の可能性について改めて考えます。
NHK大阪放送局 報道部 報道番組
チーフ・プロデューサー
東 條 充 敏 (とうじょう みつとし)
9月5日
9月4日
(木)
(木)
平成4年入局。ディレクターとして大阪放送局報道部に配属。平成
7年、東京に異動し、NHKスペシャル『2兆円は銀行をどう変えるか
~密着りそなの270日~』、『瀬戸際の一手 ~棋士米長邦雄・54歳
の闘い~』など、政治・経済分野からヒューマン・ドキュメンタリーま
で幅広く制作。平成16年、大阪報道部へ戻り、にんげんドキュメント
『特訓3ヶ月・なにわの社長道場』など大阪色溢れる番組を手掛け
つつ、「福知山脱線事故」「派遣切り」等、事件・事故及び社会問題
の取材を続ける。平成21年には京都局に異動しチーフ・プロデュー
サーに。NHKスペシャル『出生前診断・そのとき夫婦は』制作。平成
25年、大阪報道部へ3度目の異動。この6月から金曜19時半の報
道番組『かんさい熱視線』を担当。好きな言葉は「提案のもとに全て
のディレクターは、平等である」。
NHKスペシャル『個人破産 アメリカ経済が危ない』『ノーベル賞
山中伸弥』、『働きたいんや・雇用促進住宅の200日』『奇跡の庭 京
都・苔寺』など多数。
■ ドキュメンタリー企画の発想法
「誰も思いつかないようなオリジナリティ溢れる企画は、どのようにして生まれるの
か?」NHKの放送の第一線を支えるベテラン・ディレクターが、自ら担当した番組
をひもときながら、”発想のツボ”を明かします。
第2日
第2日
NHK大阪放送局 制作部
ディレクター
上 野 智 男 (うえの ともお)
9月6日
9月5日
(金)
(金)
平成元年入局。美術・教養・歴史を中心に数多くの大型企画を制作。NHKス
ペシャル『人間国宝ふたり 文楽・終わりなき芸の道』で国際エミー賞入賞(平
13)。京都局在籍時に手掛けた『マイルス・デイビス~帝王のマジック~』で
ギャラクシー賞受賞の他、『天上の王朝美 修学院離宮』『ピナ・バウシュ~
ダンスも演劇も超えて~』『南アフリカ 絶景を弾く~ジャズピアニスト アブ
ドゥーラ・イブラヒム~』『魂の縄文アート”土偶”』『若気の至りロックフェス
ティバル in 京都』など、ジャンル・手法にとらわれない柔軟な着想で、独自
の番組世界を生み出し続けている。平成24年より現職。
この6月、ETV特集『鬼の散り際~文楽・竹本住大夫 最後の舞台~』で10
年に及ぶ継続的な人物取材を番組として結実。
■ プロの極意-編集-
それ自体は断片に過ぎない映像素材をドキュメンタリー番組へと昇華させる「編集」。
その重要性と守るべきルール、情熱を、国内外での豊富な経験を元に伝えます。
北海道出身。高校卒業後、渡米。学生時代よりニューヨークにて放
送業界に携わる。コロンビア大学卒業後(社会学専攻)、PBS局及
びABC局でドキュメンタリー編集、CNN局でニュース編集。1989年
帰国。立ち上げ期の「ワールト ゙ビジネス サテライト」(TXN系列)に関わった
後、編集への情熱を自らの形で全うすべく、編集者集団「ラパッ
シュ」設立。
『Faces of Japan NORIKO』(米PBS)、NHKスペシャル『大河出現 ~タク
ラマカン砂漠・ホータン川~』、クローズアップ現代『アジアの舌を攻略
せよ~外食チェーン 加速する海外進出~』をはじめ、『生きて書く
~ハンセン病療養所の詩人・塔和子~』『赤紙で召集された女性た
ち~従軍看護婦が見た戦場~』『釜石の悲劇~残された家族4年
目の春~』など多数。
第3日
第3日
9月7日
9月6日
(土)
(土)
編集プロダクション「ラパッシュ」
代表
長山 修見 (ながやま おさみ)
第4日
9月7日
(日)
NHK大阪放送局 制作部
専任部長
山 元 浩 昭 (やまもと ひろあき)
昭和60年(1985)入局。広島局を経て東京へ異動し、番組立ち上げ期の『ク
ローズアップ現代』、『NHKスペシャル』等を多数制作。2002年にチーププロ
デューサーとなり、『ETV特集等を中心に引き続きドキュメンタリー番組の制
作にあたる。2005年、NHKスペシャル『タクシードライバーは眠れない』で
文化庁芸術祭優秀賞受賞。2010年には海外紀行番組『地球イチバン』を開
発。新たな演出の可能性を探るなど、幅広い試みを続けている。この6月か
ら現職。
NHKスペシャル『遅すぎた帰郷』(ギャラクシー奨励賞1991)、同『分かっちゃ
いるけどやせられない 内臓脂肪と闘う』(ニューヨークフェスティバル優秀
賞2006)、BS世界のドキュメンタリー『いのちの声 ~コロンビア誘拐被害
者へのラジオ放送~』(ATP賞優秀賞2009)、同『人類よ 宇宙人になれ
立花隆VS小学生』(科学放送高柳記念企画賞2010)など受賞多数。
■ ワークショップ 提案会議(グループ別)
番組の企画を書いてみよう!
受講生が制作したいド
キュメンタリー番組の
「企画提案」を作成・提
出。その「提案」をもと
に、NHK放送研修セン
ターの講師陣と受講生
が少人数のグループに
分かれて検討・議論す
る実践講座です。
■ プロの極意-撮影-
ドキュメンタリー制作の現場で、カメラマンは何を考えているのか?ディレクターとは異なる
アプローチをとる”もう一人の取材者”のこだわりと試みに触れます。
平成10年入局。福井局、放送技術局(渋谷:放送センター)を経て現
職。技術職員として放送技術を学び、現在はドキュメンタリー・カメラマ
ンとして大阪局撮影グループに所属。プロフェッショナル 仕事の流儀
『ヘアデザイナー・加茂克也』、世界遺産への招待状『シリーズ・西アフ
リカ』、ダーウィンが来た!『ガラパゴス諸島①ロンサムジョージ②フィン
チ』、同『カメレオン』、NHKスペシャル『ミラクルボディ/100m』、同『ミラ
クルボディ/マラソン』、ハートをつなごう『性暴力被害』など幅広い
フィールドでドキュメンタリー番組を担当。
大阪局でも新日本風土記『生野コリアンタウン・法善寺』、ドキュメント72
時間『大阪 串かつエレジー』等を通じて地域に根ざした取材を手掛け
る。虐待・戦争・震災・医療など、社会性の強いテーマにも積極的に取り
組む。
NHK大阪放送局 技術部
カメラマン
高 橋 剛 (たかはし つよし)
■ シゴト発見!先輩篇 -やりがいと暮らし-
■ ドキュメンタリー制作者にとって大切なこと
ある意味では終わりのない番組作り。その醍醐味を追求しながら、いかに暮らしも充実させ
ていくか?一筋縄ではいかないテーマを入局4年目の"先輩"が語ります。
ドキュメンタリーを作る過程は、必ずしも楽ではないかもしれません。悩み、戸惑い、苦しむのが
当たり前とも言えます。しかし、それでも尚、ドキュメンタリーの現場に立ち続ける作り手たちが
います。なぜ、作り続けるのか?なぜ、ドキュメンタリーなのか? じっくり伺います。
関西の大学・大学院を卒業。ドキュメンタリーがつくりたくて2011年NHK
入局。大阪放送局報道部(報道番組)ディレクター。今年29歳独身。関
西ローカル番組「おはよう関西」「かんさい熱視線」等の企画・制作に携
わる。「かんさい熱視線」では『こどもの居場所を守りたい~大阪・西成
区 子どもの里~』(2012年7月)、『“自己責任”が残したもの~イラク人
質事件 家族の9年~』(2013年3月)、『法改正で どうなる生活保護』
(2014年1月)、『高齢者住宅でなにが~見過ごされる“不正介護”~』
(2014年7月)と、現代を端的に切り取り、広く問い掛ける番組を相次い
で担当。
■本人談■「ディレクターとしてはまだまだ経験不足ながら、今回は若
者??&女性目線から仕事に対して感じていることをざっくばらんにお
話したいと思います」
NHK大阪放送局 報道部 報道番組
ディレクター
斉 藤 仁 美 (さいとう ひとみ)
同志社大学社会学部卒業後、在阪テレビ番組制作会社に入社。情報
番組、ドキュメンタリー番組の制作に携わる。やんちゃな車椅子の女の
子との出会いをきっかけに、“当事者目線”のドキュメンタリーにはま
る。脳性まひにより車いすで生活する20歳と18歳の姉妹の「自立」に向
けた日々を追った『きほとみずき~大人の階段 車いすで駆けあがる
~』(毎日放送2010)でH22日本民間放送連盟賞教養部門最優秀賞受
賞。
2007年にフリーランスとなり拠点を東京に移す。NHK BS1『地球ドキュメ
ントMISSION~ シブヤ 漂流少女を救え~』、同『地球テレビ~終わら
ない闘い 東日本大震災~』、などの制作を手掛ける。特に関心のある
テーマは障害・虐待・被災地・生きづらさを抱える若年世代。
現在、10代20代の女の子を支援する団体を独自取材中。
フリーランス・ディレクター
植 田 恵 子 (うえだ けいこ)