こちら - 障害のある人のための運転免許

スマイル&セーフティな社会づくりを目指すぎE2-粥l捗勤=}ヨ+A
NPO法人「JAPI」が支援事業
許取得、福祉作業所
を必要としている障害のある人がいる
- '当たり前の生活を送るための支援
たち﹄ '毎日の生活の中で、人間らし
﹃今'この瞬間に手助けが必要な人
なの-るま」 のイベントに相談ブース
アクセル自動車学校で開催した「みん
の愛知リハビリテーション病院にある
ずえ(東京都目黒区)が愛知県名古屋市
を設置した。アクセル自動車学校は'
名古屋駅から車で約3 5分離れた自然豊
かな郊外にあり、イベントには、福祉
にも関わらず'日本の福祉の現実は、
「支援して欲しい」と申請してから審
な-てはならない。嘘のような本当の
査まで、場合によっては何ヶ月も得た
二輪バイクなどが軒を並べた。その中、
1APIの自動車の運転免許や運転補
車両を取り扱う各自動車メーカーや、
れ中'ふらりとコンビニエンスストア
助装置など'車に関わる相談ブースに
話に障害のある人たちが難渋を強いら
へ買い物に行-にも、家族や介助者の
愛知県内に住む1 7歳の脳性マヒの男
は資料を受け取りに-る人や'両親と
時に外出できるための自立」を支援す
性は、「1 8歳になると同時に自動車の
協力がなければ出掛けられない障害の
るNpO法人運転免許取得支援セン
免許を取得したい。そのためには、ま
共に相談に訪れる若者の姿があった。
ター(1API) がある.JAPIは'
ず何からすれば良いか」と、宝剣な眼
ある人たちの「自分の意思で行きたい
厚生と労働'その行政の狭間で対応が
差しで相談員に尋ねる。障害のある人
のため、1APIの相談ブースには、
遅れる障害のある人の自動車運転免許
運転免許の取得支援は'各省庁をまた
毎回'「情報を欲しい」と遠方から訪
の運転免許取得に関する情報は、行政
がる内容となり'これまで縦割りに阻
れる人が絶えない。その相談者は、
「ここ1-2年'脳性マヒや高次脳機
取得に関する支援、また福祉作業所の
まれ手付かずだったため'確かな支援
能障害の方の相談が増えています」と
ることが叶わない場合がほとんど。そ
が必要とされる活動分野。障害のある
1API。運転免許所得可能な年齢と
組織の狭間に埋もれ、知りたくても知
人たちの「自由に外出できる」「自分
なった大学進学や就職を控えた若者に
や現場での支援活動などを行う。特に
が働いた対価の報酬を受け取る」 こと
混じり、企業戦士で高次脳機能障害を
利用者の収入アップのための政策提言
注目が集まる。
を支援する1APIの活動に、いま'
運転免許取得に関する支援事業
人が増えているという。理由は、自分
免許を取りたいと相談する障害のある
持ち、扶養家族を抱えて'何とか運転
1APIは5月30日、財団法人いし
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●Jマリアフリー豆鰯戟●ケアマネージャ- :介護保険野鷹のもと、要介護者などからの相談に応じてケアプランを作成し、
自立した日常生活を営めるように適切なサービスなどを提供する専門知識と技術を持つ者。
もできないからだ。
の力で移動できなければ勉強も'仕事
の神川氏を中心に1 7年前から始め、当
ポートするボランティア的な仕事だっ
トでの販売支援や企業からの受託をサ
初は個人ベースの活動として'イベン
とっては不可欠なものです。また営利
た。その後'任意団体として、「点字
「私たちの活動は、障害のある人に
こそ、相談対応や公正なコーディネイ
目的の企業や障害当事者ではないから
談員のスキル以外に必要な専門分野の
をきちんとわかってほしい。従来の相
間支援機関が果たす役割が大きいこと
読(DPI)などに納められている点
書や障害者インターナショナル日本会
つなげようとした。現在、日本点字図
で、福祉作業所利用者の収入アップに
が企業から点字名刺の仕事をとること
プロジエクー」を開始し、福祉作業所
知識が必要となるからです。いろいろ
字プレス機は、1API関係者による
トを行うことができます。こうした中
な官公庁にも提言しているのですが、
「障害のある人が作ったから買ってく
れ」という販売には限界があり、「1
もの。こうした長-続けた活動の結果、
ます。官公庁の関係者と、しっかり話
般の消費者に受け入れられる商品づく
が必要な内容になるため、難航してい
し合える場がほしいと思っています」
りが必要」という結論にたどり着-0
私たちの活動は横断的に官公庁の協力
と、1API代表の神川氏が話す。
りのためには衛生管理'品質、味、包
そこで、1APIは、売れる商品づく
福祉作業所利用者の収入アップ事業
装、広告などさまざまな面からの取り
1APIが手掛けるショッピングモー
JAPIのもう一つの活動は「福祉
問わず'商品づ-りや販売支援を行う
ルの一つ'楽天「地域手作り支援の店
組みが必要と、プロデュースやアドバ
日本初の事業で'一般流通に耐える商
みんなのわは'一見、普通の店舗のペー
作業所の利用者のための収入アップ」 0
品づ-りをプロデュースしたり、楽天
ジと変わらない%'取り扱う商品は全て
イスなどの事案支援に乗り出した。
などの数箇所のショッピングモールで販
特定の福祉作業所だけでなく地域を
売支援を行う。今年度事業では、千葉
る商品代金は、必要経費を除き、福祉
作業所の利用者の収入に反映され、日
福祉作業所で作られたもの。販売され
の福祉作業所関係者らを対象に「福祉
常生活の中で購入する菓子や日常用品
県松戸市との協働事案で'市内の約70
プのための講習会」なども行う予定。
作業所に通う障害のある人の収入アッ
の人にもぜひ協力してほしい」と神川氏。
でできる社会貢献として、「企業の社員
福祉作業所の商品販売支援は、代表
●JttlJアフリー豆知言哉●介欝執仕:国家資格Tett ,専門的知識と技術で日常生活に支障のある人に、食事、入浴、方錐などの介護を行うo
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障害者の運転免許取得、福祉作業所収入アップ
スマイル&セーフティな社会プくIL,--t岩指すぎ=-E!籍
帝静鮒硝法Å運親許開支援醇章一
千葉県松戸市、東京都荒川区、東京都世田谷区
活動実績を持つ(法人化後4年) 。千葉県松戸市と
に支所を持つNPO法人o任意団体を含め、 9年の
成を受けリハビリテーション専門職などへのセミナー
の協働事業や、独立行政法人福祉医療機構の助
専門特化したスタッフが行う相談支援を中心に、
講習会やセミナーなどの教育を通じて、正しい情
報と理解を促し、障害のある人(中高年含)が住ん
でいる街で自立して生活できるように「持続可能
を開催。障害者相談員従事者や医療関係者など
な社会づくり」を目指して各種の活動を行う。活動
開始当初、身体障害者に運転免許、自動車、運
転補助装置、助成などの相談支援や、運転免許
取得環境を整備する活動を行い、他の障害を持
つ人の支援として、福祉作業所に通う利用者の収
入アップにための支援を続けている。
http://www.for-dab.J'p
既貫き顎芯'・T::I ・. ・一. , :tit
http://www.rakuten.co.jp/for・dab
カーにサングラスライパーとは誰も患わない
平日は公務員として勤める稲葉衛さん。障害があっても車を楽しむため
の「ハンディ・ドライバーズクラブ」の代表でもあり'三菱自動車のラン
サーエボリューションGTAを駆使Lt楓爽と駆け抜ける姿は'誰も車
いす使用者が運転しているとは思わない.オーストラリアで開催される
「オーストラリアン・サファリ」やタイなどで開催される「アジアクロスカ
ントリー」に'AT車でエアコンの付いたラリー車'腕が左右にぶれない
傷病名は「頚髄圧迫骨折による四肢体幹機能障害」r‖)
握力はゼロ、身体の感覚が半分以上ない!
ようにT字型の特殊形状の手動装置を使って参戦'完走している。
突然の事故 「俺の身体は何なんだ-」
1977年日月26日、神奈川県足柄の林道で、仲
筋力も落ち、身体の感覚も半分以上が失われた︹1事
故で車いすと切ってもきれない間柄になってしまっ
歩-ことはできない。■手指の握力はゼロ'肩や腕の
間、崖下へ転落︹=)車は約3 0メートルの高さを'横倒
た稲葉さんは'自動車整備士として働いていたが、
た大きな岩を避けようと、左にハンドルを切った瞬
しで4-5回転して止まった。一l瞬'稲葉さんは何
療養とリハビリで3年余りの入院生活を過ごし、退
間とラリー走行のトレーニング中、山剛から突き出
が起きたか分からなかったゥ我に返り真っ暗な中で
院後の社会復帰を考えなくてほならなくなった時、
「元の仕事に戻るのは無理だろう︹lまた車に乗るこ
そんな「俺はどうなるの.だろう」と将来への希望
したガラスの破片で、顔や瞳から血を流していた︹)
を失いかけていた時、先に退院し車いすを便岡する
状況を確認すると、助手席のナビゲーターは、散乱
られた一り 「大丈夫だ」と答えたものの、身体中が唾
ことになった友人が自分で車を運転して見舞いに来
とはできるのだろうか」と不安が募った。
れていて、一切身体を動かすことが出来ない。稲葉
た。その時、稲葉さんは、車いす使用者の友人が自
車を降りたナビゲーターに「大丈夫か」と声をかけ
から天井松田の街へ下り、救急車で伊勢原にある大
ら車を運転して来たことに驚き、思わず「お-つ-」
さんは、トレーニング仲間に救助され、足柄の山中
学病院へ搬送された.
22轡
●バリアフリー豆知識●家庭内介護力:在宅の高齢者や身体障害者を同居の家族で介護すること,I
た。友人に聞くと、「アクセルとブレーキの役目を
のシフトレバーの.隣に見たことがないレバーがあっ
け、運転席を覗き込む︹)すると、オートマティック
と声をあげてしまったっそして、話をする間もなく
「車を見せて-れ」と友人を急かし、車のドアを開
許の書換えと退院にあわせて補助装置の付いた車を
そ-運転免許試験場へ行って、適性検査を受け、免
事や生活に抱いた不安の中に希望を見つけたoきっ
「これがあれば運転ができる」と、稲葉さんは、仕
ロソロと車を動かし、病院のロータリーを一周した′
に座り、エンジンをかけ、運転補助装置を使ってソ
取得は必要不可欠だった。▲稲葉さんは言う、「車を
職や日常の行動範囲を広げるには、車の運転免許の
だったnl現在にも言えることだが'身体障害者が就
身体障害者にとってはほとんど利明できないもの.
者年が始まったものの、公共交通機関の整満は遅れ'
就職もしな-てはならない■︺1978年に国際障害
公道に出るから﹃障害のある、なし﹄は関係ない。■
運転する時、社会的責任を持った一人の人間として
する運転補助装置」と言われ、そのレバーは左手で
稲葉さんは病院を退院し、自宅に戻った後'3年
発注したo
自分の将来を切り開-には、車の運転免許の取得を
E-maifによる相談は[email protected]
、稲葉さんは足を使
間のブランクと、運転補助装置を使った運転に馴れ
家による相談支援やコ-ディネイトを行う。問合せTELO3-5699- 1 6 i 3。
ル、ハンドルは右手で回す -
操作し、前に押すとブレーキ、手前に引くとアクセ
わずに運転ができることを知った。lそこで、運転席
お勧めしたい」 rD
事故で'それまでの生活の継続に大きな不安を抱
るため、毎日のように車を運転したが、何かしっく
り来ない。■ 「変だ-・運転が雑になったのか?」と
障害のある人のための自動車の運転免許取得支援、環境整備を公的な
立場で行うN PO法人。障害者相談支援従事者及び医療関係者など専門
いた稲葉さんが、いま再びラリーを完走する。運転
特定非営利活動活人運転免許取得支蛙センター
免許は、生きる意欲'人生観を変えるキーワードだ。■
ラリー」 (タイ)参戦、 32位で尭走。
めに基本から鍛え直すことを考え始めた。しかし'
ンディ・ドライバーズクラブ代表を務める。 1975年、イスズスポーツカー
クラブくISCC)に所属し、モータースポーツ活動を開始。南足柄群矢
倉沢でラリー走行練習中、 30mの転落事故により頚椎を損傷し、以後、
車いすを使用する0 1985年、ハンディ・ドライバーズクラブ(HDC)発
足、モ-タースポーツ活動を再開Q国内B級ライセンスを再取得、」A
F公認ジムカーナ参戦o障害者ドライバーのドライビングテクニック
等の講習会でインストラクターを務める。国際C級ライセンス取得後
には、海外ラリーレイドに参戦0 1996FJAワールドカップ「オ-ストラ
リアン・サファリラリー」参戦、 10位完走oJAF公認湘南ダートトライア
ルシl)-ズに参戦.2006年オ-トバックス「アジアクロスカントリ-
自分の運転に安心できない。︼そこで、運転をするた
東京都生まれ。公務員の傍ら、障害があっても辛を楽しむためのハ
轡23 ●バリアフリー豆知識●加齢:年をとり年齢を加えていくことこ加齢により成年期以降の身体的・精神的変化を老化というこ