マッチングレポート ●すみだ流! おもてなし大作戦 すみだのまちを訪れる方々に、まちや地域の魅 力をもっと知って欲しい。 「また訪れたい」と思っ てもらえるようなまちにしたい。そんな、おもて なしのまちづくりが進んでいます。 「すみだの魅力って何?」 「自慢したいことはど んなこと?」と、活動された皆さんに質問をして みました。 あづちゃんと ハートのおもてなし ボランティア活動でたくさんの子ど もたちと触れ合うことができて、楽 しかったです。 これからも子どもたち に、 ものづくりの楽しさを伝えたいで すね。 (橘高等学校・ボランティア) これぞすみだの 心意気! 「これぞ下町の心意気」 と感じてもら えるように、祝賀イベントではみんな がまとまりました。近所づきあいが下 町の良さ。安心して歩いて回ってもら えるように、 まちづくりを進めています。 (押上一丁目町会・北村眞一会長) ものづくりの心 伝えたい 「人を元気に、街を明るく」 するキャラクターあづちゃん。吾 妻橋地区では商店街が中心と なって、町会ぐるみでまちの活 性化に取り組んでいます ▲「すみだ やさしいま ち宣言」PR展で、手作 りアートのワークショップ をお手伝いした橘高校 スカイツリー開業を祝う区民祝賀イベントでは、押 の皆さん 上一丁目町会も迫力の神輿で練り歩きました ▲ すみだの魅力は、知らない人 とでも気軽にあいさつが交わ せる人情味あふれるところで す。伝統工芸あり、 歴史的な建 造物あり、 懐かしい町並みも最 新の町並みもありのすみだを、 もっと歩いて知って欲しいです。 (錦糸中学校・野球部) 私たちのまちの自慢は何と言っても 人情と和です。 ここを訪れる皆さんに 喜んでもらえるように、 みんながひと つになってハートでおもてなし。 (吾妻 橋地区活性化協議会・佐藤勝会長) ▲ まちを災害から 守りたい! 「スポーツ GOMI 拾い 大会」で、持ち前のチー ムワークを発揮した錦糸中 ▲ 上級救命講習 学校野球部チーム に参 加した文 花 中 ジュニアレスキュー 隊の皆さん ▲ ▼2012年6月に開催された 「スポーツ GOMI拾い大会」 には 25チーム150人が参加 『すみだしぐさ』でマナー をうったえる小学生 ▲ ▲ チームワークで まちをきれいに! 「やさしいまち」 を テーマにしたマガジン とムービーづくりワー クショップに参加した 中学生 ▼ マッチングレポート ●すみだ流! おもてなし大作戦 これが わたしたちのまち ▲ まちかど・こども・放送局で、 すみだの魅力を映像で伝える小学生 4 5 ▲災害時に避難所としても機能する地域 プラザ 「吾嬬の里」 ▲ ▲ ▲ 八広地域プ ラザ運営協議 会会長の須貝 利喜夫さん 6 ひとり暮らしをしている高齢の方や、高齢 者だけで暮らしている世帯などが多い地域で は、地域の「みまもり」が欠かせません。太 平一丁目町会では、なりひら高齢者支援総合 センター・みまもり相談室、墨田区社会福祉 ▲刺しゅう工場を営 協議会などと連携して、2012 年 6 月に「太 んでいる方のお宅へ 壱みまもりネットワーク」を結成しました。町会 「自営業なので、 ボケ の地域を4つの班に分け、どこにどんな人が ていられないんですよ。 でも、 こうやって話がで 住んでいるのかを直接お尋ねし、安否などを きる という だけでもうれ 確認する訪問活動のほか、月に1度のペース しいですね!」 で、熱中症や介護保険、成年後見制度など、 高齢者やその支援をする立場の人にとって欠 「お元気ですか~!」 と、 かすことのできない知識を学ぶ勉強会も実施 おそろいのジャンパーで しています。活動はまだ始まったばかりです 一軒一軒を訪問 が、訪問の際に「一人でいると、寂しくて嫌 になっちゃうんです」と訴えていた方が、「今 度一緒にどこかに行こう。連絡先を教えて!」 この日の講 習 会で と声をかけるまでに元気になったなど、着実 は、 なりひら高齢者支 に成果をあげているようです。また、結成され 援総合センター・みまも り相談室の方を講師と たメンバーには女性が多く、これまで男性が して 「 認 知症 」につい 多かった町会活動に、以前にはなかった新し て学びました い「つながり」が生まれたといいます。地道 な活動ですが、続けていくことで着実にまち の大きなエネルギーになっていくことでしょう! ▲ 「お茶の間のようにみんなの心がほっとする 場があればいいな」。協治(ガバナンス)の考 え方のもと、地域の住民が主体となって話し 合いを重ね、「こんなことしたい」「こんな場 所が欲しい」というみんなの思いを盛り込ん あ づま だ八広地域プラザ「吾 嬬の里」 が 2013 年 ▲サマーフェスタでは、 4 月にオープンします。 遊びをテーマに子どもから 高齢者まで楽しみました このオープンに先駆けて運営協議会が、 2012 年の夏と秋にプレイベントを開催しまし た。6 月のサマーフェスタでは、地域の方々 と一緒に昔遊びやゲームを楽しむお祭りを企 画。会場となった屋内運動場には約 250 人 が集まり、子どもたちの元気な声が響きました。 11 月のオータムフェスタでは、地域で活動を する団体が日頃の成果を披露しました。 八広地域プラザ運営協議会会長の須貝利 ▲ オータムフェス 喜夫さんは「開館したら、みんなが楽しめる タは、地域の団体が 地域祭りをやりたいですね。区民で運営する 日頃の活動を披露 こだわりの喫茶コーナーなども開く予定です。 する文化祭 この地域にはいろいろな技を持った人材が豊 富にいます。そうした方々と一緒に吾嬬文化 「吾嬬の里」はみんなでつくりあげ を掘り起こし、継承できる場所としても『吾嬬 ていく場です。 運営協議会では、企画 の里』を活用していきたいです」と、熱い思 運営のサポーターや地域人材のコー いを語ってくれました。 ディネーターを募集しています。ぜひ お立ち寄りください。 ●太平一丁目町会・太壱みまもり ネットワーク福祉委員会 P20 ▲ P20 ▲ ●八広地域プラザ運営協議会 地域でみまもり、 はじめました。 名簿を見ないでも、 どこ にどんな人が住んでいる か分かるようになるのが 理想ですね。始まったばか りで、 まだまだ不慣れです が、 これからも頑張ります! 事務局 斉藤正樹さん ▲ 粋な地域の お茶の間めざして 地 域 × み ま も り ▲ネッ トワークがきっかけとなり、 町会の防 災訓練など、 地域の活動にも登場 7 マッチングレポート ●地域活動 マッチングレポート ●地域活動 地域のお茶の間×下町コミュニティ 大運動会で つながろう ▲ 「第4回・京島路 地園芸術祭」路地 の植栽をアートとし て紹介 ▲お昼には、 持ち寄ったお 弁当を仲良く食べる光景も 路 地 × ア ー ト 来てみて、 まちみて、 墨東アートの まちづくり ※ ●向島学会 P23 ●yahiro 8 P23 ※墨東 墨田区の北十間川から北部を墨東エリアと設定。 「ロジ展」 の作品づくりに 参加した、 ご近所のおばあ ちゃん。 「まちの人々と一緒 にアートを楽しみたい」 とオカ ザキさん (左) 、 木村さん (右) ▲ ▼フロア対抗の玉 入れ。毎年盛り上が ります 運動会の準備も一週間以 上前から、常時30~40名ほ どの役員さんが手伝ってくれ ています。協力的な人ばかり なので、 これだけの行事がで きるんですよ。 2009 年から、 NPO 法人向島学会、 東京都、 東京文化発信プロジェクト室の共催で始まっ たアートイベント「墨東まち見世」も今年で 4 年目。元は町工場、商店、古民家だった味 わいあるスペースや、ギャラリーやアトリエ、カ フェ、そして路地など、街の様々な場所を舞 台に、20 のプロジェクトが、2012 年 10 月か らおよそ 1 カ月半に渡って展開されました。 町工場をセルフリノベーションした住居兼 アートスペース「yahiro 8」では「ロジ展」 が開催されました。 “開けっ放し”のドアをの ぞき込むご近所のおばあちゃんも輪に加わり、 大人も子どもも思い思いに、廃材を利用し たオリジナルの旗を作りました。できあがった 200 枚以上の旗は、路地を彩り、通り抜ける 風に揺れていました。くすっと笑ってしまうも の、美しいもの、意味深いもの、多種多様 な表現のアートが、街のあちこちで星くずの ようなきらめきを放っています。そこには永年 にわたり培われてきたノウハウやネットワーク が存分に活きています。墨東エリアのアート は、今後も街の魅力を発信する存在として、 地域にしっかりと息づいていくことでしょう。 ▲ 墨 東エリアにアート活 動が 芽生え始めた2000年頃から、 ロジ展「は アーティストや地域の活動を支 ためくわたした 援してきました。これからもアー ち」八広の路 トを通して、地域の魅力を再発 地を飾る旗 見し、人と人をつなぐ活動を続 けていけたらと思います。 8 NPO法人向島学会 曽我高明さん ▲ ▲自治会長の か とお の 上遠野二郎さん 9 マッチングレポート ●観光・文化・ものづくり ▲ 「雨水基 地 」一 寺 言 問集会所前 広 場での 活 動風景 ▲ マッチングレポート ●地域活動 「何のパンだった?」「僕はアンパン!」。 パン 食い競走を終えた子どもたちの声が弾んでい ます。毎年文化の日は堤通自治会の大運動 会。今回(2012年) で29回目を迎え、当日は大 人から子どもまで250人以上が参加しました。 「運動会は団地に住む住民同士のつながり を深めるために始めました。役員の方々は準 ●堤通自治会 P20 備で大変ですが、子どもから大人まで毎年参 加するのを楽しみにしてもらえる行事になりま 「何点取れる した。今年は近く の学校の行事と重なってし かな?」3人1組 まい、これでも子どもたちは例年より少ないほ のチームを作っ て、 合計得点を うなんですよ」と話してくれたのは、自治会長 競います の上遠野二郎さん。 堤通自治会では、大運動会のほかにも夏 の納涼祭、12 月の餅つきなどの行事が行わ れるほか、毎月第2日曜日は役員で結成した 「堤サポート隊」が住民の安否確認をしてい ます。これは住んでいる人たちが全員顔見知 りでないとできない活動です。団地の各フロ アには班長と副班長がいて、フロアで何かあっ てもすぐに分かる体制も整えられています。 自治会を中心と して、ご近所の皆さんが助け ▲みんなで準備運動もしっ ▲事前の準備から、 当日の かりと 運営まで、 みんなで分担 合いながら生活をしている様子がしっかりと伝 わってきました。 団 地 × 運 動 会 町 工 場 × ま ち 歩 き オープンハートで オープン ファクトリー ●スミファ実行委員会 P22 毎日、 工場で働いている私たち にとっては当たり前のことでも、 工場を見学されたお客様にとっ ては新鮮なことがたくさんある のだなと改めて感じました。 10 P24 「『もったいない』の心を大切にして、活動を 続けています」 と、すみだリサイクルの会・染谷 清子会長は言います。すみだリサイクルの会 の活動は、不用品をお預かりし、販売する 「す みだリサイクル活動センター・たんぽぽ」の運 営と、 リサイクル手作り講座の開催、普及啓発 のためのリサイクルリーダーの派遣などです。 メンバーは区のエコライフ講座を修了したリサ イクルリーダーの皆さんで、 リサイクルの輪をつ なげる活動を15年間続けています。地道な活 動の成果もあってか、 「最近は若い方のリサイ クルに対する関心が高まってきた」そうです。 夏休みには恒例の「親子リサイクル教室」 を 開催。2012年は使用済みの牛乳パックを使っ た椅子作りに挑戦しました。夏休みの宿題に と、 たくさんの親子連れが参加しました。 また、秋にはすみだ教室 ※の受講生が、す みだリサイクルの会に作り方を教えてもらって、 牛乳パックを使った紙すき体験にチャレンジし ました。2013年度には50周年を迎える同教室 が、記念式典の招待状を手作り。 おもてなしの 思いがこもった、手作りの招待状ができあがり ました。 ▲布テープでカ ラフルに仕上げて、 牛乳パックの椅子 が完成! ▲ ●すみだリサイクルの会 ▲牛乳パックの紙繊 維を使った紙すきを教わ るすみだ教室の皆さん ※すみだ教室 義務教育を修了した 知的障がい者が自立した生活を送れ るように開いている日曜青年学級 自分にとっては不要なもの でも、 大切にしてくれる人は必 ずいます。私たちが、 「もったい ない」の心を次に伝えるお手 伝いをします。 ▲リサイクル手作り講座はアイ デアいっぱい すみだリサイクルの会の皆さん ▲ ▲松山油脂株式会社で石けんの “釜 ▲ものづくり3区 (台東区、 大 焚き” の様子を見学。手間をおしまない 田区、墨田区) の地域活性 昔ながらの製法にこだわっています リーダーが熱く語ったトークイ ▲松山油脂株式会社の皆さん ベント 「もったいない」の 心を伝えたい ▲ ▲ 株式会社ニチバク で型紙やカットソーの 製造工程を見学 エ コ × も の づ く り 11 マッチングレポート ●環境・防災 マッチングレポート ●観光・文化・ものづくり ▲「デザイナー限定」、 「空き工場物件見学」、 「外国人と一緒に歩く」 等、 ユニークな切り口の ツアーが好評でした 墨田区は江戸から続く「ものづくり」の集 積地。区内にある約 3,400 もの工場や工房 では、紙、革、金属、ガラスなど様々なジャ ンルの製品が、伝統の技、革新の技術でつ くられています。 イベント「スミファ」は、すみだのものづく りの現場を多くの方に見て、感じていただき たいというアツイ思いに共感した多数の町工 場が参加し企画しました。現場を見てもらうこ とで、きつい、汚い、危険という3 Kのイメー ジを払拭するだけでなく、また下請けの仕事 ばかりではない、新たなものづくりへの挑戦 もあるということを知ってもらうことがねらいで す。すみだの町工場の特徴は、様々な技術 やノウハウはもちろんのこと、工場同士のネッ トワークが駆使されて、ものづくりが完成して いくことにあります。この“つながり”がクリ エイティブな環境を支えているのです。 2012 年 11 月に行われたイベントでは、こ のようなオープンファクトリーが 25 社のほか 11 店のグルメ、トークイベント、それらを結ぶ ツアー、などなど盛り沢山のメニューとなり、 3 日間でおよそ延べ 3,000 名の方が参加 しました。東京スカイツリーに目が行きが ちな中、改めてその周辺の多様性、可 能性を感じた 3 日間となりました。 ▲ ▲ ▲ 「川の未来」 をテー マに、 子どもたちが作っ たのぼり旗と衣装でパ レード P24 イベントを企画。思い思いに仮装した子どもた ちと一緒に隅田川沿いを練り歩きました。 また、秋には世界中にすみだの魅力を発信 する 「まちかど・こども・放送局」をコーディネー ト。大人では思いつかないような、子どもなら ではの視点が盛り込まれた映像作品を制作し ました。豊富な経験を活かしつつ、子どもたち に寄り添いながらアイデアを引き出す手法が、 いま話題を集めています! 12 ▲ ▲「まちかど・こど も・放送局」 すみだの 魅 力を紹 介する映像作品づく り。自分たちで取材・ 編集しました インターネットで配 信、全世界にすみだ の魅力をアピール ▲ ▲CANVAS 熊井晃 史さん いざというときの足代わり、 頼りになります! ハルちゃん介護タクシーは「お年寄りの方や 障がいのある方に、 より良い社会生活を送って もらいたい」 と、 自宅や病院、福祉施設などへ の日々の送り迎えを行っています。依頼は月に 約50件とのこと。向島や押上にある福祉施設 への送り迎えのお仕事が一番多いそうです が、近隣の区からの依頼もたびたび入ってい るそうで、 とても必要とされている仕事なんで す。 ハルちゃん介護タクシーで使用している車 は中型車ですが、仲間うちで連携をとって、小 型車なども手配できるそうです。 ハンドルを握る 堀川さんはもともとタクシーの運転手さんだっ たそうで、 運転技術も安心ですね。毎月25日の 「すみだ 家庭の日」には、迎車料金を無料に するサービスもやっているんですって! 2012年6月には墨田区生活学校連絡会の 皆さんが体験乗車し、 「最高!」「運転手さん が上手だからですね」「うちの近所にも出掛 けるのが大変そうなおばあちゃんがいるから 紹介しようかしら」 と口々に感想をおっしゃって いたのが印象的でした。 これからも、 いざという ときの足代わり、 頼りにしてます! ▲生活学校の皆さ んによる体験会の 様子 「リクライニング 式車いすの乗り心 地は良いですね!」 ▲ 子どもたちがはじける 場づくりを! 地域の方々と一緒 に、子どもたちの 遊 びと学びの環境をよ りいっそう豊かにして いきたいです。 ゆくゆくは、子ども たちのためのミュー ジアムもつくりたい ですね! 地 域 × 介 護 ●ハルちゃん介護タクシー P28 ●墨田区生活学校連絡会 P20 子 ど も × ま ち ● CANVAS マッチングレポート ●福祉・健康・人権 マッチングレポート ●子育て・青少年育成 「川のこどものくに」 ワー クショップ。 「どの素材にし ようかな」色とりどりのテー プで飾り付けます 「ワークショップの活動を通じて、様々なす みだの方たちとつながっていきたいんです」 と笑顔で話すのはのは、NPO法人CANVAS (キャンバス)の皆さん。子どものための創造 の場と表現の場を提供し、豊かな発想を養う 土壌を育てることを目標に掲げ、 ワークショップ を中心とした「子どもたちの活動の場」を提供 してきました。 そんな皆さんが墨田区で活動を 始めたのは2012年のこと。 「墨田区は今とても 地域活動が『アツい! !』 と聞き、素敵な場所も 見つけたので、 すみだに越してきたんです」。 さっそく同 年5月に は「 東 京 ホタル TOKYO HOTARU FESTIVAL 2012」 のプロジェクトで、 「川のこどものくに」 という ▲今日は野田さんからのご依頼。お宅 の近くまで車で迎えに行き、車いすを 乗せます よく利用してくださる方は、病 院や福祉施設への送り迎え以外 にも、ちょっとした買い物などで も乗車してくださいます。 「あてに されているんだな」と感じる時が 一番うれしいですね。 ▲ハルちゃん介護タクシー 堀川茂一さん ▲ていねいにゆっくりと、 車い すをリフトで降ろしてゆきます 13 中学・高校生が まちの魅力をガイド P32 「すみだ やさしいまち宣言」の今年度の テーマである 「おもてなし」に、 商店街と学校と 観光施設が協働で取り組む「東向島夏休み 体験ツアー」が開催されました。東向島の魅力 をもっと知ってもらおうと、 このイベントを企画し たのは、 「 菓子遍路 一哲」の和菓子職人・酒 井哲治さんを中心とした東向島駅前商店街 振興組合の皆さん。 まちをガイドするのは、区 立向島中学校や都立墨田川高校、都立橘高 校など、 地元の生徒たちです。 向島百花園を案内する中・高校生たちは 事前にコースを下見して、職員から見どころを 教えてもらったり、 魅力を伝えるためのまち歩き クイズを考えたりしました。向島中学校1年生 の宇土君は、 「子どもの頃から親しんできた向 島百花園を、多くの人に知って欲しい」 と意気 込みを語ってくれました。 もんじゃ焼き体験や手 作り和菓子体験のお手伝いをした、 同校クッキ ング部の猿楽さん、堀内さん、足立さんは「最 初は緊張したけど、 お客さんからやさしい声を かけられてうれしかった」 と素直な感想を話し てくれました。参加者からも好評で、 ガイドして くれたみんなの元気が伝わったようです。 14 ▲コースの下見。向島百 花園のセンター長・土屋さ んから見どころを教わる 音 楽 × ふ れ あ い 広がるミュージック ベルの輪 ●ふれあいベルすみだ ▲ツアー本番。 「この通りの名前は何というでしょうか?」 とクイズを出題する中学生ガイドの宇土君。参加者か らは、 「素敵なガイドさんに癒されました」 と好評 私たちが暮らす東向島の 自慢は、 人が温かくて、 いつも 笑顔で、 とってもフレンドリー なところ。いつも元気をもらっ ているから、次は自分たちが つなげたいと思います。 「ひまわり」 でもん じゃ焼き体験。東向 島の商店街が好き という、 向島中学校 の生徒たちがお手 伝い ▲手づくり和菓子教室も、 中 学生がお手伝い P31 ▲ミュージックベルは全部で25本 ふれあいベルすみだは墨田区内のケアス テーションを中心にミュージックベルの演奏など の活動をしています。 メンバーの皆さんにふれ あいベルすみだに入るきっかけをお聞きしたと ころ、 「ミュージックベルを演奏している姿が楽し そうで…」 という意見がたくさんあり、 またその音 の美しさに魅せられた方が多いようでした。毎 メンバーの息 月ボランティアセンターでの練習も、皆さんで和 ▲初めての曲の練習でも、 はぴったり! 気あいあいと行っています。大人も子どもも楽し めて、 たくさんの人を笑顔にするミュージックベ ル。 メンバーは随時募集中ということです。 ミュージックベルは、見 た目以上に体を動かすの で、 スポーツ感覚に近いん です。楽譜が読めない方 でも大丈夫ですよ♪誰で も気軽に始められます。 一緒に楽しみましょう! ▲色分けした譜面を頼りにタイミ ングを合わせます ふれあいベルすみだの皆さん ▲ ▲向島中学校2年生の猿楽さん、 堀 内さん、 足立さん、 1年生の宇土君 ▲墨田川高校生物部の ガイド。校舎の屋上で飼育 しているミツバチが向島百 花園にも来ているかも ▲ ●向島中学校 ●菓子遍路 一哲 2012年のクリスマスを前に開催された「ふ れあいフェスティバル」では、柔らかで心地の 良いミュージックベルがホールいっぱいに響き 渡り、会場全体がクリスマスムードに包まれま す。そんな素敵なミュージックベルを演奏する のは、ふれあいベルすみだの皆さん。 さくら橋 コミュニティセンター学童クラブの子どもたちと 一緒に演奏するこのステージは、今回で5回目 になります。学童クラブの子どもたちも、 この共 ▲ふれあいフェスティバルで子どもたちと共演。 「緊張し 演を楽しみにしていて9月から毎週1回、1時間 たけど楽しかった!」 の練習を積み重ねてきたそうです。 その成果も あって、 本番ではピタリと息のあった素敵なメロ ディを奏でてくれました。 15 マッチングレポート ●生涯学習 マッチングレポート ●社会貢献 ま ち × ボ ラ ン テ ィ ア パソコン教室から生まれた 楽しい趣味仲間との集い 頭を使う講座と体 を使う講座の両方を 開催し、みんなが健 康で明るい毎日を送 れるような活動を続 けています。 ▲タブレッ トで写真撮影もマスター みんな集まれ 笑顔の輪 ●みどりコミュニティセンター P31 ▲チャレンジ精神旺盛 な方が多いのも 『あい てーすみだ』 の皆さんの ▲ 「どれどれ?」 スマートフォ 特徴です ンの講座には予定の2倍も の人が集まり大盛況でした ウクレレ教室で は、 日頃の練習の 成果を発表するこ とも ▲子育て世代も楽しめるアイデアがいっぱいの、 コミュ ニティセンターまつり 若い人も高齢者も、 お互いのことを「いいな 〜」と思えるような場に していきたいです。 ▲ 「じょうずにできたね〜」 地域の人たちが「このまちに 住んで良かった」と思えるよう なコミュニティの場にしていき たいですね。 しょうぶ 館長 生部辰郎さん ▼ ウクレレ教 室 参 加 者 。この教 室で 初めてウクレレに 触ったという人がほ とんどです ▲ 「ラリークイズに挑戦していっ てね!」高校生ボランティアが 大活躍 みどりコミュニティ センター運営協議会 会長 岩田道子さん ▲ ▲ 『あいてーすみだ』 の副代表でパソコンチームの リーダーをしている竹ノ内謙信さん 多 世 代 × ま つ り ▲ 『あいてーすみだ』 は健康増進と親睦、 地域 貢献を目的として設立された団体です。副代 表、 竹ノ内謙信さんにお話を伺いました。 「もともとはシルバー人材センターで開催さ れたパソコン教室に参加された卒業生の方々 の集まりで、 そこでの縁をつなぎ続けるための 任意団体『あいてーすみだ』が誕生しました。 現在では、趣味を持った人たちが自主グルー プを作って、パソコン講座のほかにもウクレレ 講座、釣り会、旅行会など、 さまざまな活動をし ています。」 2012年夏に開かれた「はじめてのスマート フォン講座」では、初めて手にするスマートフォ ンやタブレットに悪戦苦闘している方も。 それで も仲間同士でお互いに操作を教え合ったり、 写真を撮り合ったりして、使い方を少しずつマ スターしていきました。 クリスマス前に開かれた冬のウクレレ教室は パーティ形式で開催。楽しいひとときを過ごしま した。 ウクレレ教室に通って4年になる方は「音 楽好きの人ばかりが集まっているので、 みんな とても仲がいいんです。 ウクレレ教室のあとに ランチを食べて、 おしゃべりをして帰るのも楽し みのひとつなんですよ」 と話してくれました。 16 ▲ P30 ▲ ●あいてーすみだ ▲ 「手ぶらで日舞」 講座。 「日本舞踊は頭ではなくビ ジュアルで覚えて」 講師の 吉村ゆらさんの指導は本 格的 子育て中のママ・パパも、地元の高校生も、 高齢者も、地域のみんなが気軽に立ち寄れる コミュニティの場。そんな居心地の良さを感じ させてくれる、 みどりコミュニティセンターです。 毎月1回のおもちゃサロンや、健康・趣味の 講座、お祭りなど、 自主事業の企画が充実し ているのが、 このセンターの特長。仕事帰りに 手軽に日本舞踊が楽しめる「舞で美ボディ〜 手ぶらで日舞」などの女性心をくすぐる講座は 人気がありました。2012年11月に開催されたコ ミュニティセンターまつりでは、地元の町会や センターを利用するサークルの皆さんはもちろ ん、地元の高校生たちもボランティアで応援に 駆けつけて、 みんなで盛り上げます。小さな子 どもを連れたファミリーも楽しめる体験やゲー ムの企画もいっぱい。絵画や手芸など自慢の 作品を展示するコーナーや、 ホールでは自主 サークルの皆さんや講座の受講生が成果を 発表します。 講座修了後にも受講者同士が継続してつ ながっていける自主サークルが多いのも特長 だそうです。そんな利用者目線の、そして多 世代が笑顔になれる雰囲気が、 みどりコミュニ ティセンターの魅力のようです。 17 マッチングレポート ●生涯学習 マッチングレポート ●生涯学習 趣 味 × 仲 間 企業の立場から、 地域活動を支援! ●アルカキット錦糸町 P32 ●みんなで元気に。みんなを元気に。実行委員会 ●econcerto(エコンチェルト) P23 P20 ▲「econcerto」 が 主催する打ち水イベ ントも開催! 2012年11月現在 「毎月 ♥家庭の日 やさしいまちメイトが取り組んでいる 25日はすみだ家庭の日」 運動への協賛 区内公共施設以外で、 子育て支援またはバリ アフリーの工夫や努力をしている施設やお店 マッチングレポート (P4〜18) で詳しくご紹介 区内公共施設には 「みんなにやさしい あんしんバリアフリーマップ」 に掲載されている 車いす対応トイレなどの施設があります。詳しくは区のホームページをご覧ください。 ※赤ちゃん休けいスポッ トには、 授乳やおむつ替えなどができる場所があります。 詳しくは、 区のホームページをご覧ください。 地 域 活 動 吾妻橋二丁目町会 PR町会ホームページを通じ、町内はもちろん吾妻橋地区や近隣地域相互 のさらなる活性化をめざします。 アベニュー編集委員会 住所墨田5-14-9-502 電話5631-9613 PRすみだの皆様のお役に 立つ保存していただく情報紙「Avenue」 を発行。区内3万部の各種情報源 です。 ♥家庭の日来社の方に、 ご希望のアベニューバックナンバーを差し 上げます。 石原二丁目町会 住所石原2-13-10 電話3622-3779 PR石原二丁目はお互い様の心 を大切にする、皆が主役の良き下町の素敵で温かい町会です。 ▲粘土を使ってえんぴ つをつくるワークショッ プも開催しました 衣料を集めて、 世界 各地に送る活動も 石原三丁目町会 住所石原3-28-7 PR笑顔で挨拶。お互い、隣組を大切に。 押上一丁目町会 P5 PR会員相互の親睦を図り、 その福祉の増進に貢献し、 日常文化生活の向 上に寄与して町会発展に期することを目的としています。 亀沢一丁目町会 住所亀沢1-18-2 電話3623-0870 PR緑町公園の清掃を毎朝・毎夕 行っています。亀沢二丁目と一月交代で当町会は奇数月の担当です。清掃 後、子どもたちが元気に遊ぶ姿がなによりの楽しみです。 亀沢四丁目町会 住所亀沢4-17-6 電話3625-2917 PR年配者が町の灯台としていつ までも元気でいられる様、子どもから中年層までが、各種イベントを通して町 中元気に活動しています。 町会会館内に多目的トイレ有り 菊川一丁目町会 住所菊川1-10-6 ナチュラルストリーム201号 電話3634-6527 PR今年から菊一町会ブログを発刊し活動内容を紹介、町会活動にもっと 参加してもらえるように発信していきます。 菊川二丁目町会 住所菊川2-4-11 PR災害などのとき住民の結束により、 ひとりでも多くの まちの方が事故のないような社会を築くため、 また、行事などを知っていただく ために活動しています。 京島南町会 PR月3回の防犯防火のパトロール (夜間9時から) のほか、 2ヶ月に1度健康 づくり講座で、歌ったり踊ったりゲームをしたりとみんなで楽しい時間を過ごし ています。 どなたでも、 ぜひご参加ください! 江東橋五丁目子供会 後援会 住所江東橋5-13-2 電話3631-1050 PR地域の子育て世代がお祭り や行事を通し連帯して子どもたちをまもり、健全な育成・生活環境の向上に 努めています。 小梅二丁目町会 住所向島3-33-7 PR町会員の方々との親睦を図りながら、誰もが心地よ く安心して過ごすことのできるまちをめざしています。 アルカキッ ト錦糸町の皆さん ▲2012年3月には東日本大 震災チャリティーイベントを開催 すみだNPO協議会 住所東向島2-38-7 すみだ学習ガーデン内 電話5247-2006 PR区 内のNPOや市民活動団体の活動紹介や交流イベント、勉強会 (セミナー) を 行い、団体間の情報共有や連携を促進します。 19 登録団体一覧 ●地域活動 ▲気を付けないと びしょぬれになっ ちゃうよ~! これからも、 地域が一体と なった企画を考えていきた いです。恒例のイベントに成 長させることができたらうれ しいです。これからもどうぞ よろしくお願いします! 18 やさしいまちメイ ト 登録団体 ▲ 「どんどん地域の方たちとふれあう機会を 増やしていこう!と挑戦中なんです」 と話してく れたのは、 アルカキット錦糸町の皆さん。 人の行 き来が絶えない店舗前ステージは、 これまでも 大道芸やコンサート、 ライブなど、多彩な表現 ができる場として親しまれてきました。2012年は まさにこのステージや店舗の中にあるスペー スが、 地域の方々との関わりを生み出す場とし て大活躍したんです! 2012年3月には、東日本大震災チャリティー コンサートが、地域の有志による「みんなで元 気に。 みんなを元気に。実行委員会」の手で実 施されました。8月にはエコ団体「econcerto」 の活動とコラボして、打ち水イベントと 「竹の水 鉄砲づくりワークショップ」が行われました。11 月にはステージで、不要となった衣料を回収し て世界の人々に届ける 「エコハロー! 衣料支 援プロジェクト」が行われたほか、 「すみだ やさしいまち宣言」のPRにも協力しました。今 後は、 防災に関する啓発やワークショップなど、 様々なイベントを画策中とのこと。誰でもいつで も、気軽に立ち寄れる場所でこうした取り組み が広がっていくのはうれしいですね! ▲ マッチングレポート ●企業・店舗・商店街 登録団体一覧 企 業 × 地 域 活 動
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