環境報告 自動車機器システム事業 未来の車に求められる快適さを追求 省エネ・省資源・低燃費化を実現した製品をお届けします 自動車機器システム機器開発における環境への取り組みは、自動車の燃費向上と地球温暖化の防止および環境負 荷低減を目的として以下の方針を掲げ製品開発をすすめています。 1.省 資 源 化:軽量小型化及び部品の共通化、標準化、材料の再利用、長寿命化、リサイクル性向上など 2.省エネルギー化:製品の高効率化・省動力化及び生産エネルギーの省力化 3.環 境 負 荷 低 減:有害物質・規制物質の法遵守および排出費削減など 製品開発に際してはDR(デザインレビュー)のなかで製品アセスメントの実施を義務化し、企画から生産まで一貫 して環境に優しく高品質な製品造りを徹底しています。 す。また車両走行時は、ベルト側とモータ 適用すると圧力がR134aの約10倍とな 車室内温度や日射量等に応じて、外部信 側を同時駆動あるいは個別に効率良く駆 り、また高圧側でガスが凝縮しないという 号により最適なコンプレッサー仕事量を制 動することで最も燃費の良い領域でのコ 特性を有しています。従って製品には新た 御するタイプであり、きめ細かな温度設定 ンプレッサー作動を可能にしました。 な高圧シール技術や制御技術が盛り込ま ■外部制御可変容量コンプレッサー れています。 が可能なため、冷やし過ぎによるエネル ギー消費が改善され燃費貢献するととも に、スムーズな容量制御、クラッチレス化に 自然系冷媒コンプレッサー よりドライバビリティの向上を実現しました。 モータ内蔵の電動コンプレッサーは、エ 地球環境保護の観点から省エネルギー ンジンの動力を駆動源としないため、アイ 化は重要な課題であり、かつ緊急な対応が ドリングストップ対応はもちろんのこと、 求められています。このような要求に対応 エンジン回転数に左右されないため車両 すべく、当社では、Light & Compactをコ 空調の要求に応じた省エネルギー運転が ンセプトに、研究開発を進め、小型・高効 地球環境問題の深刻化や原油価格高騰 可能です。また、従来の開放型コンプレッ 率なHVACユニットを開発しました。送風 により、燃費効率に優れたハイブリッドカ サーのようなシャフトシール構造を持たな 構造の改良による熱ロス低減、熱交換器 ーが続々と市場投入されており、今後も増 い密閉構造なので、冷媒漏れ量が大幅に の配置構造の改良による通風抵抗低減、 加が見込まれています。 低減されます。 高性能エバポレータの採用によるユニッ 特に小型車が主流の欧州において需要 が高い主力機種です。 ■ハイブリッドコンプレッサー ■小型・高効率HVACユニット 当社ハイブリッドコンプレッサーは、エ 当社では、地球温暖化防止の観点から ンジンによるベルト駆動、およびバッテリ ノンフロン冷媒対応にも積極的に取り組 従来製品に対して、HVAC容積15%低減、 ーによるモータ駆動の2種類の動力源か んでおり、自然系冷媒であるCO2を冷媒と 冷房性能15%向上、暖房性能20%向上 ら作動させることができるため、エンジン したコンプレッサーの開発も手がけてお を実現しました。 停止の状態でも空調を行うことが可能で ります。CO2は車両用エアコンシステムに ■外部制御可変容量コンプレッサー 32 ■電動コンプレッサー、 サンデンCSR報告書 2008 ■ハイブリッドコンプレッサー トサイズ低減など、技術力を結集し、当社 ■電動コンプレッサー、自然系冷媒コンプレッサー ■小型・高効率HVACユニット
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