久喜市地域子ども教室「くきっ子ゆうゆうプラザ」 久喜市地域子ども教室実行委員会 1 事業の目的 (1)目的 心豊かでたくましい子どもたちを育てるため、地域の大人の力を結集し、子ども たちが安全で安心して活動できる場を整備する「地域子ども教室推進事業」を実施 することを目的とする。 (2)趣旨 子どもの数の減少、一人で遊べるゲームの普及など環境の変化により、現代の子 どもたちは、学年の違う子どもたちと一緒に遊ぶ機会が少なくなり、同様に地域の 人と接する機会も少なくなってきている。その結果、自分の考えを正しく相手に伝 えたり、集団の中でうまく人間関係をつくっていくことが苦手になったりすること が懸念される。 久喜市では、久喜市地域子ども教室実行委員が主催となり、久喜市立久喜小学校 をモデル校として学校の校庭や体育館、特別教室を活用し放課後や週末に安全で安 心して活動できる居場所(活動拠点)を設け、久喜市地域子ども教室の事業を展開 する。 愛称を「くきっ子ゆうゆうプラザ」と命名し、通常も「くきっ子ゆうゆうプラザ」 と呼んでいる。 (3)概要 学校の校庭や体育館、特別教室を活用し放課後や週末に安全で安心して活動でき る居場所を設け、地域の大人・保護者・社会教育団体関係の方々を、安全管理員・ 活動プログラマー・活動スタッフとし、小学生児童を対象に放課後や週末における スポーツ・文化活動等の様々な体験活動や地域の人との交流を図る。 サポーターとしてのボランティアは、 「未来の大人たちのために、いまできること」 をスローガンにし、地区長をはじめとする地域住民、保護者、市民大学及び卒業生、 高齢者大学及び卒業生、各種スポーツ団体、婦人会、保護者と多岐にわたっている。 2 事業の立ち上げ(経過) 平成16年5月 地域教育力再生プランについて市内校長会に資料提供 平成16年7月 平成 17 年度モデル事業として「実施に向けて確認」 平成16年7月~ 事業実施に向けての啓発活動開始(久喜市生涯学習推進部、P連 常任委員会、学社連携部会、生涯学習推進会議、スポーツ少年団、 社会教育委員等) 平成17年1月 モデル事業実施予定校への概要説明と意向調査(久喜小学校) 平成17年1月 子どもの居場所づくり研修会(市民自主研修) 平成17年2月 実行委員会結成準備のための懇話会 - 13 - 平成17年2月 発起人並びに呼びかけ人への趣旨説明(学識経験者、社会教育・ 学校教育・社会体育、地域活動指導者、スポ少・子ども会・学童 保育・主任児童、生涯学習推進者、支援ボラの会・婦人会、学校 関係者) 平成17年2月 実行委員会結成のための集会(発起人・呼びかけ人) 平成17年3月 地域づくり研修会 (市民自主研修) 実行委員会結成準備委 員会(案)づくり (規約・組織・事業内容等) 定例教育委員会への経過・ 状況報告 実行委員会結成総会 (3月26日) (実行委員会) 平成17年4月 第1回久喜市地域子ども教室実行委員会 久喜小学校保護者への説明、区長会への説明 平成17年5月 地域住民への説明、(該当地区全戸にリーフレットの配布) 参加児童の募集(学校を通じ募集用紙の配布) 平成17年6月 安全管理員、サポーター等の募集(該当地区全戸に募集チラシ配 布) サポーター会議、安全研修、活動計画の見直し 参加希望者メニューの確認、保険の加入 平成17年7月 開校式(7月2日土曜日)第1回くきっ子ゆうゆうクラブ 開校式(子どもたちの様子) 平成17年 7月 8月 8月 8月 平成17年 9月 10月 平成17年11月 開校式(サポーターの様子) 実施テスト期間として第1・3土曜日に実施 〃 9月のメニューの決定と希望調査 サポーターの参加日の確認 毎週月曜日、木曜日、第1・3土曜日に実施 1月2月のメニューの確認 土曜日の活動に特別メニューを開始 - 14 - 3 事業内容 (1) 平成17年 7・8月の計画(テスト期間での土曜日開催事業) ・ バトミントン・ソフトバレーボール・グランドゴルフ [ 活動の様子 ] (ソフトバレーボール) (グランドゴルフ) (2) 平成17年9月からの計画(平日の月・木曜日の開催事業) ・ ⑤太極拳、⑥サッカー、ドッジボール、タッチラグビー、⑦囲碁・将棋、 ⑧あみもの⑪オセロ・トランプ、⑫読み聞かせ から選択する。 月・木曜コース(3:30~4:30)プログラム 月曜コース 木曜コース ⑤太極拳 ⑨太極拳 ⑥スポーツ(サッカー、ドッジボール、タッチラグビー) ⑩スポーツ(サッカー、ドッジボール、タッチラグビー) ⑦囲碁、将棋 ⑪オセロ、トランプ ⑧あみもの ⑫読み聞かせ (3) 平成17年9月からの計画(土曜日の開催事業) ・ ①バドミントン ②ソフトバレー ③グランドゴルフ④英会話 ・ 11月の特別コースABC組に分けて、料理教室、年賀はがき、クリスマスリース づくりを体験する。 第1・3土曜日(9:00~11:00)コースプログラム 月 日 曜日 内 容 9月 3日 土曜日 ①バドミントン ②ソフトバレー ③グランドゴルフ ④ 英会話 9月 17日 土曜日 ①バドミントン ②ソフトバレー ③グランドゴルフ ④ 英会話 10月 1日 土曜日 ①バドミントン ②ソフトバレー ③グランドゴルフ ④ 英会話 10月 15日 土曜日 綱引き大会(英会話以外の全員) ④ 英会話 11月 5日 土曜日 ソフトバレー大会(英会話以外の全員) ④ 英会話 - 15 - 特別グループ 11月 19日 A組 土曜日 B組 料理教室 年賀はがき作り C組 クリスマスリースづくり (全員が 3 つに分けて行う) 12月 3日 土曜日 年賀はがき作り クリスマスリースづくり 料理教室 (全員が 3 つに分けて行う) 12月 17日 土曜日 クリスマスリースづくり 料理教室 年賀はがき作り (全員が 3 つに分けて行う) ※ (1) 11月19日、12 月3日、12 月17日は料理教室、年賀はがき作り、クリスマスリースづ くりをA組、B組、C組に分けて行う。 料理教室(地方の正月料理)は、保護者も参加でき、参加の児童・保護者につい ては、材料費は実費(1人300円程度)とした。 [ 活動の様子 ] (絵手紙づくり) (正月料理づくり) (クリスマス・リースづくり) - 16 - 5 事業の成果と課題 (1) 成 果 ・ 街の中でも、子どもがあいさつをしてくれた。 ・ 苦労があることで、サポーターも考え、子どもを理解しようとするようになった。 ・ 児童の参加が増加してきている。 (2) 課 題 ア 参加児童の増加が激しい 7月(当初)・・・ 130名 8月 ・・・ 135名 9月 ・・・ 145名 10月 ・・・ 182名 11月 ・・・ 190名 イ 参加児童の増加に対して、平日サポーターの確保が難しい (ア) 平日は参加児童数が多い反面サポーターが少なくなる。 (イ) 平日の保護者サポーターの協力が得られにくい。 ・サポーター数を考えて、平日放課後のプログラムの検討が必要である。 ウ プログラムの組み方について (ア) 土曜日は、サポーターの数が多くなるが、プログラムを細かく作成したた め担当者の割り振りが難しい。 (イ) 単発のプログラムは、年間数回に抑えるほうが良い。 (計画と実施手順の煩 雑さがある) (ウ) 参加児童の変化に対応したプログラムの弾力的変更が必要である。 ・活動日や変化に対応できるプログラムの検討が必要である。 (3) 評価について (ア) 活動日誌の活用 (イ) サポーターの活動調査 (ウ) 参加児童の参加状況調査(参加者児童、不参加者児童) (エ) 保護者の意識調査(参加児童の保護者) (オ) 実行委員会の活動調査 ・(ア)~(オ)を検討し平成18年度計画と拡大計画に活用していく。 - 17 -
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