平成２８年度の基礎工学研究科シグマ講演会を下記のとおり開催致します。本年度は、東北福祉大学の小川誠二先生を講師としてお招きし、『BOLD法によるfMRIの発明と脳科学の新展開』を題材に，MRIの原理、fMRI法の発見や先生のご経験に関してご講演をいただくことといたしました。基礎工学研究科関係者以外の教職員・学生の方々も、お誘い合わせて、講演会に是非ご参加下さい。記１．日時：平成２８年１０月２１日（金）午後２時４５分～午後４時１５分２．場所：基礎工学国際棟シグマホール３．講師：東北福祉大学小川誠二先生４．題目：『BOLD法によるfMRIの発明と脳科学の新展開』５．講演の概要：病院で脳を診断するときによく使われるMRI(磁気共鳴画像法 )は一般的に脳の物理化学的な構造を画像化します。脳を解剖学的視点から捉える手法です。一方、現在急速に広まっているfMRI(機能的磁気共鳴画像法 )は、MRIで得られる画像の上に、脳の血流の動態を視覚化する手法です。驚くべきことにfMRIはヒトや動物が何らかの知覚刺激を受けたときの「脳の活動部位」を血流の状態から検出することができます。したがって、これまで人類が到底不可能であった「高時空間分解能で脳の活動を非侵襲で計測する」ことを実現した画期的な手法がfMRIです。この非侵襲脳計測がいま、脳科学のみならず、世の中全体を劇的に変革しているのは周知の通りです。なんとこの手法を支える基本原理を1989年に発見されたのが、ご講演いただく小川誠二先生その人です。シグマ講演会の機会に小川誠二先生にMRIの原理、fMRI法の発見と脳科学へのさらなる展望を学部学生にもわかりやすくご講演いただきます。みなさまふるってご参加下さい。（お問い合わせ先：国際棟運営委員会・℡０６－６８５０－６１３１）