関英男の「サイ科学」と私の「祈りの科学」との接点

関英男の「サイ科学」と私の「祈りの科学」との接点
関 英男は日本を代表する電気工学者である。東京工大卒業後、東京工大・ハワイ大学・
電気通信大学・千葉工業大学・東海大学の教授を歴任したが、電波関係の著作も多く、電
波工学の世界的権威として知られている立派な科学者である。勲三等瑞宝章を受章。この
方は日本サイ科学会を創設するなどサイ科学の研究・発展・啓蒙に努められたのである。
私は関英男の提唱する「サイ科学」に重大な関心を持っており、彼の最新の著書「生命と
宇宙」(関英男、平成10年3月、飛鳥新社)から、私の提唱する「祈りの科学」を補強
又は関係の深い部分をピックアップすると次のとおりである。
すなわち、
1、宇宙空間でもっとも速く「情報を運ぶ通信の役目」を持っている波動が「念波」である。「念波」自体
はエネルギーを持たず、情報を運ぶという役目を発揮するためには、微弱なエネルギーを必要とする。
2、「念波」とほぼ同じものに「天波」というものがある。天波はそれ自体が非常に強力なエネルギーを含
んでおり、同時に「エネルギーを運ぶ役目」もしている。
3、電波が横波であるのに対し、念波や天波は縦波である。電波に比べて、念波や天波は格段に高い周波数
を持っており、普通の電波受信機では受信できない。また、電波は金属板などの障害物があるとさえぎられ
てしまうが、念波や天波はそれらを突き抜けて一直線で進む。
4、宇宙には地球上に存在するすべての人間、彼は10の37乗の人間といっているが、そのすべての人間
が宇宙にもいる。そしてその一人一人に監視人が付き添っている。この監視人は非常に小さくて目には見え
ません。そして、彼らは念波によって宇宙創造の神様にその一人一人の行動や考え方を、時々刻々と宇宙の
センターに報告しています。宇宙のセンターではその情報を全部受け取り、一人ひとりのデーターを処理し
ています。そして、この処理結果は担当の神様に命令され、一人ひとりに対して適当な処置を取っておられ
るのです。(注:宇宙のセンターにおわしますのは宇宙創造の神様であり、担当の神様に命令されるのはそ
の宇宙創造の神様ということであろう。)
5、もちろん、宇宙のセンターでは人間を管理するだけでなく、他の生物、他の存在、建物、会社、組織と
いったような人間以外の多くの宇宙の存在を管理して情を集めてそれらのすべてを処理しています。
6、中央宇宙の回りの位地には、七つの超宇宙が存在している。私たちのいる銀河系はこの中の7番目の超
宇宙に属している。超宇宙は、それぞれ70万の局部宇宙を含んでおり、銀河系は61万1121番目。さ
らに、七つの超宇宙の外側には四つの外層があり、周囲を取り巻いている。これらの四つの外層は卵形の楕
円形をなし、そのいちばん内側の外層内の焦点にパラダイスとブラックホールがある。そのパラダイスはホ
ワイトガッシャとも呼ばれているが、ここに宇宙創造の神様がおわしますのである。
7、大宇宙の根源とは、時間空間的相対を超越した絶対界、無限の波動を八方に発する存在です。そして宇
宙のセンターは、天波あるいは念波を四方八方に放射しています。となると、宇宙は中心に向かうにした
がって明るさを増し、豊かな色彩に覆われ、その大中心は一大金色光明の世界になっている訳です。この一
大金色光明の中心にいらっしゃるのが、万神も仰ぐ宇宙創造の大神様です。
8、日本の神道でいう「天御中主神(アメノミナカヌシノカミ)」や「高御産巣日神(タカミムスビノカ
ミ)」や「神巣日神(カミスビノカミ)」は、宇宙創造の大神様のことを適当な名前を付けてそう呼んでい
るのかもしれない。
9、もし重力波を直接測定することができれば、重力や電磁力や弱い力や強い力との関係も解明されること
でしょう。しかし、現実は重力波がグラビトンの形で宇宙空間を伝わるとき、光の速度で伝わるのか、光よ
り速いのか、あるいは遅いのか、それすら実証されていません。重力の場は他の三つに比べて、もっとも未
知の力に相当しているのです。(グラビトンとは重力の場が量子化したもの=重力子。素粒子、クオークの
仲間でもある。グラビトンがたくさん集まると重力の場ができることになる。)
10、創造主の意思としては、宇宙に住むすべての人びとに至福を与える目的をもって、担当の神々に情報
を送り、星々に住む人びとに天波を与えられます。すべての人には守護神などが密着して、それぞれの人の
思想と行動を逐一観察した結果を念波通信によって、センターに一瞬一瞬報告されています。ただ、従来は
目に見えない世界であっただけに、普通一般の人にはわからないままにすごしてきたに過ぎません。それら
の報告が最初の意図に叶っているか、相反するものであるかは即在に判断し、処理装置にかけられ、その結
果を担当神に通知されると同時に、それまでの経過はそのまま記憶回路に保存されるはずです。(中略)こ
の宇宙は一個の生命体と考えられるほど敏速に動いています。ただ、あまりにも巨大で、全体が180億光
年という領域のなかに無数の星があり、無数の生命体が有機的に連絡している訳です。(注:これが関英男
の「サイバネティックス仮説」です。)
私は、 先に述べたように この世はすべて「波動の海」であるが、関英男は波動にも
「念波」と「天波」が二種類の波動があるという。そしてその「念波」に関連して、関英
男は私のいう「外なる神」を宇宙創造の神様と呼び、その「外なる神」が発する波動を
「天波」と呼んでいる。さらに、私たちに内在する「内なる神」が発する波動を「念波」
と呼んでいる。私がいう「外なる神」や「内なる神」については、電子書籍「祈りの科学
シリーズ」(1)の「<100匹目の猿>が100匹」の第10章と 第13章を是非読
んでもらいたいと思うが、私の主張は「神に祈りを捧げれば、神はそれをかならず聞きと
どけてくれる。」というものである。しかし、関英男の主張はさらに先を行っていて、宇
宙創造の神には「意思」というものがある、というものである。私には、宇宙に意思があ
るかどうかは判らないが、「内なる神」の発する波動と「外なる神」の発する波動との共
振現象があるのは間違いないと思う。さらに、それとは別個に「外なる神」の発する波動
というものがあって、それが人間も含めてあらゆる生物と「響き合う」のである。前者は
私が主張する「地域の系統発生」の現象であり、後者は「弥盛地(イヤシロチ)」でも起
こっている「風水的現象」である。