〔弁護士などの広告〕 1、弁護士 ①表示しなければならない事項 氏名及び所属弁護士会名。共同広告のときは、代表者1人の氏名及び所属弁護士会名 ②規制される広告 イ) 事実に合致していない広告 ロ) 誤導または誤認のおそれのある広告 ハ) 誇大または過度な期待を抱かせる広告 ニ) 特定の弁護士または法律事務所と比較した広告 ホ) 法令または日本弁護士会連合会もしくは所属弁護士会の会則及び会規に違反する広告 ヘ) 弁護士の品位または信用を損なうおそれのある広告 ト) 弁護士の選択にあまり重要でない事項を重要であるかのように強調し、優位な印象を与 える表示 チ) キャッチフレーズは、誤解や過度な期待を与えないよう十分な注意が必要 リ) 役職・経歴などの表示 実体のない団体や休止団体または弁護士の社会的信頼・信用を損なう団体の役職、経歴は 表示できない。また、役職、前履歴によって有利な解決が期待できることを示唆する表現 はできない ヌ) 第三者の証言や推奨文を利用した広告は弁護士の広告と同様の扱いとする ル) 専門分野と得意分野の表示 「専門家」「専門分野」「スペシャリスト」「プロ」「エキスパート」などの表示は控え る。「得意分野」「取扱分野」「取扱業務」の表示は専門等の評価を伴わないので許され る。 ③表示できない広告事項 イ) 訴訟の勝訴率 ロ) 顧問先または依頼者。ただし、顧問先または依頼者の書面による同意がある場合を除く ハ) 受任中の事件。ただし、依頼者の書面による同意がある場合及び依頼者が特定されず、 かつ依頼者の利益を損なうおそれがない場合を除く ニ) 過去に取り扱いまたは関与した事件。ただし、依頼者の書面による同意がある場合及び 広く一般に知られている事件または依頼者が特定されない場合で、かつ依頼者の利益を損 なうおそれがない場合を除く 97 2、税理士 ①表示しなければならない事項 氏名または税理士法人の名称及び所属税理士会名 ②禁止される広告 イ) 事実に合致していない広告 ロ) 誘導または誤認のおそれのある広告 ハ) 誇大または過度な期待を抱かせる広告 ニ) 特定の税理士または税理士事務所と比較した広告 ホ) 法令または日本税理士会連合会、所属税理士会の会則及び会規に違反する広告 ヘ) 税理士の品位または信用を損なうおそれのある広告 ③表示できない広告事項 イ) 税務行政庁在籍時の具体的役職名 ロ) 委嘱者の氏名または名称(書面による同意がある場合を除く) ハ) 現在取り扱いまたは委嘱されている事案(書面による同意がある場合を除く) ニ) 過去に取り扱いまたは委嘱された事案(書面による同意がある場合を除く) 3、公認会計士 ①表示しなければならない事項 氏名または監査法人の名称 ②禁止される広告 イ) 業務、資格、経験に関して誇張した広告 ロ) 他の会員をひぼう、中傷、または比較する広告 ハ) 真実の情報を誤って伝えること ニ) 法令または会則及び会規に違反する広告 4、寄付金募集の 寄付金募集の広告 ①社会福祉事業のための寄付金募集 募集を開始する1カ月前までに、募集をしようとする地域の都道府県知事(2以上の都道 府県の区域にわたるときは厚生労働大臣)に募集の期間、地域、方法及び使途などを明ら かにした書面を提出して許可をとらなければなりません。 ②重要文化財修復のための寄付金募集 国宝など重要文化財の現状変更については、文化庁長官の許可が必要です。修理について は、30日前に届け出なければなりません。従って、許可や届け出のないものは寄付金募集 はできません。 ③一般の寄付金募集 地方自治体の条例で許可を必要とする場合があります。 98 5、有価証券などの 有価証券などの紛失広告 などの紛失広告 手形、小切手などの有価証券類の紛失または盗難にあった時、当該有価証券を無効とする には、裁判所により「除権判決」を受けなければなりません。除権判決を受ける前に無効 の旨を表示した広告をしても法的な効力はありません。 99
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