No.72 - 石狩市民図書館

石狩市民図書館だより No.
72
発行日:平成21年12月 1日
発 行:石狩市民図書館(石狩市花川北7-1)
Tel(0133)72-2000 / Fax(0133)739120
E-mail:[email protected]
HP:http://www.ishikari-lib-unet.ocn.ne.jp/
新着案内
25歳の補習授業
福岡 伸一
最近受け入れた資料の一部をご紹介します
学校では教わらなかったこれからいちばん大切なこと
著 / 小学館(159ニ)
私たちはなぜ働くのか? 私たちは何を身につけ、何を捨てるべきなのか?
21世紀の7賢人がこれらの質問と真摯に向き合い、明快で実践的で革命的な答え
を提示する。『ビッグコミックスピリッツ』連載を再編集し書籍化。
出社が楽しい経済学 2
吉本 佳生・NHK「出社が楽しい経済学」制作班 編 / 日本放送出版協会(331シ2)
「ポイントカードにはまるのは愚か?」「キャッシュバックは意味がある
の?」など、なんとなくモヤモヤしていた世の中のしくみを解き明かします。
NHK総合テレビの同名番組第2シリーズの内容をもとに書籍化。
日本語の省略がわかる本
成山 重子
誰が?誰に?何を?
著 / 明治書院(810.7ナ)
日本語の特徴である省略を文化と文法から捉えた本。語らいの制約から省略
の順序の制約まで体系的に解説。文法が苦手な人や中級者以下の学習者のため
に「省略のインスタント文法」も収録。
検閲と文学 1920年代の攻防
紅野 謙介
著/河出書房新社(023.8コ)
あなたの神さま・あなたの神社 氏神事典
戸矢 学
著/河出書房新社(172ト)
グルジア戦争とは何だったのか
大野 正美
著/東洋書店(229.9オ)
大久保 隆弘
著/日本経済新聞出版社(537.2オ)
木でつくる小さな食器
渡辺 浩幸
著/河出書房新社(754.3ワ)
母と子のおやすみまえの小さなお話365
千葉 幹夫
編著/ナツメ社(908.3ハ)
北海道の山猟・川漁 山の人(熊)に学んだあれこれ
パリ地下都市の歴史
ギュンター・リアー、オリヴィエ・ファイ 共著/東洋書林(235.3リ)
トイレの話をしよう 世界65億人が抱える大問題
ローズ・ジョージ
「エンジンのないクルマ」が変える世界
著/日本放送出版協会(383.9ジ)
タカラガイ 生きている海の宝石
ネイチャーウォッチング研究会
編/誠文堂新光社(484.6タ)
山崎 義郎
著/街と暮らし社(H382.1ヤ)
日本の味釜めし読本 ごはんを知ると日本が見えてくる
日本釜めし研究会
編/講談社(K596.3ニ)
折れそうな心の鍛え方
日垣 隆 著/幻冬舎(P498.3ヒ)
この他の資料は、館内OPAC(検索用パソコン)や図書館のホームページでご確認ください
わたしのオススメ本
石狩市民図書館だより No.
市内の様々な方にオススメ本を紹介していただきます
『クリスマスのおきゃくさま』(ダイアナ・ヘンドリー
文
72
ジョン・ロレンス 絵/徳間書店/E933.ヘ)
キリスト生誕の話、奇蹟、サンタクロース、プレゼント、モミの木、クリスマスの行事、
思い出、etc。クリスマスに関するあらゆることが絵本になっています。選ぶのに迷
いますね。この『クリスマスのおきゃくさま』は、招待客以外にも、吹雪の中で車がエ
ンストした家族、大風で屋根が飛ばされた隣人たち等々、30人以上もの突然のお
客を受け入れ、寝る場所をどうやってシェアーしてゆくかの楽しいお話です。予期
せぬ出来事に困った人達を気持ちよく受け入れて、クリスマスの最も基本的なお
祝いの姿が描かれています。
ところで、一番苦労したのは誰でしたでしょう。この家の主婦? いいえ、楽しそう
でしたよ。では、誰だと思います?
ヒント : 皆が寝しずまってからやってきた最後のお客さま。
子どもの本と喫茶どりーむきゃっちゃー
安齋 久子
『エトロフ発緊急電』(佐々木譲/著 新潮社 913.6サ)
日米開戦が近い昭和16年、米国の密命を帯びスパイとして日本に潜入した移民
二世の斉藤賢一郎、運命にもてあそばれながら択捉島で駅逓を営む岡谷ゆき、一
見まるで関係もない二人の物語。さらに真珠湾攻撃に向かって突き進む海軍指導
部の葛藤を加えて、ストーリーは平行しながら進行する。真珠湾に向かう日本海軍の
大艦隊が択捉島単冠湾(ひとかっぷわん)に集結した11月、物語は一つになり、思
わぬ展開に息を呑む。
真珠湾攻撃にまつわるサスペンスに留まらず、スケールの大きな時代の波と、それ
に翻弄される人々。賢一郎、ゆきだけではなく登場する人物全てが様々な人生の断
面を抱えて登場し、丹念に描かれる。これだけたくさんのストーリーを展開しながら、
複雑とは感じさせず魅力的な小説となっている。
なぜ太平洋戦争があったのか、佐々木譲の「ワシントン封印工作」「ベルリン飛行指
令」など一連の作品を合わせて読むと一層深く考えさせられる。
石狩市民図書館
丹羽 秀人
『白いソニア』(淵上 サトリーノ/作 さわたり しげお/絵 自由国民社 E913.フ)
現在の日本では、住宅事情の向上などによりペットとして犬や猫などの動物を飼育
している人が増加しています。その反面、「言う事を聞かない」「飽きた」などの身勝
手な理由で捨てられる動物も増えているそうです。ペットを飼うという事は家族の一
員として迎える事です。
動物も私達と同じ生命ある生き物であり、愛情を持って接すれば信頼関係も築くこと
ができるのではないでしょうか。
本書の主人公である「ソニア」は黒いラブラドール犬でしたが、飼い主の死がきっか
けで全身の毛が白くなってしまいました。飼い主に対する信頼とお互いの愛情の深
さが、毛の色が白くなるほどの悲しみとショックを彼女に与えたのだと思います
あとがきで作者は、「ソニアの瞳には愛があります。」と書いています。愛を込めた一
途な眼差しで飼い主を見つめるペット達のように、私たち人間も愛ある眼差しを彼ら
に向けているのか、考えてみてはいかがでしょうか。
石狩市民図書館
圓子 裕佳
図書館からのお知らせ
石狩市民図書館だより No.
72
石狩市民図書館ビジョンの策定
石狩市民図書館ビジョンの原案に対する、利用者のみなさんのご
意見をお待ちしています。
この計画は、市民図書館の今後の運営の方向性を明確にし、図書
館が地域の皆さんのお役に立てるような存在になることを目的とし
て、学校図書館への支援や情報提供機能の強化、誰もが利用できる
環境の整備など、重点的に取り組む施策を示したものです。計画の
期間は、平成22年度からおおむね10年間です。
【意見の検討結果】平成22年3月中に公表予定
【市の原案】原案の詳細は、市HP、あい・ボード、市役所1階情
報公開コーナー、支所管理課の資料をご覧ください。
【意見の提出方法】氏名・住所・連絡先を明記の上、文書持参・郵
送・ファックス・Eメール・音声ファイル・録音テープのいずれか
で提出。意見はどなたでも提出できます。
【提出期限】12月28日(月)
12月の行事から
4日(金) 9:50∼ 子育てメソッド
「子育て支援ふれあい読書推進研修」
親子がふれあう乳幼児からの読書活動の一
層の推進を図ります。
(主催:北海道教育委員会)
20日(日) 10:30∼ 図書館講座
「縄文人はアリストテレスを超えたか?」
石器や土器からひもとく古代ロマン講座。
縄文人の思想・哲学は、同時代に生きたギ
リシャの大哲学者アリストテレスを超えたか?
27日(日) 13:30∼ スペシャルおはなし会
図書館の男性職員によるおはなし会です。
ブックスタートボランティアを募集します!
図書館では、10ヶ月健診(毎月1回)の際にブックスタート
パックの配布にあわせて、赤ちゃんへ絵本の読み聞かせを行ってい
ただけるボランティアを募集しています!
ボランティア希望者には、下記日程で行う研修会とブックスター
ト会場見学に参加していただき、平成22年4月より活動を開始す
ることになります。
【日時】①1/7(木)・②2/4(木) 各10時∼16時
【内容】DVD研修・ブックスタート会場見学など
【申込】電話・FAX・メール、またはカウンターまで
【締切】12月20日(日)
石狩市民図書館
順位
人数
1
94
2
予約TOP10(11/30しらべ)
書名
著者名
出版社
分類
告白
湊 かなえ
双葉社
913.6ミ
88
流星の絆
東野 圭吾
講談社
913.6ヒ
3
57
パラドックス13
東野 圭吾
毎日新聞社
913.6ヒ
4
55
1Q84 Books1&2
村上 春樹
新潮社
913.6ム
5
53
ガリレオの苦悩
東野 圭吾
文芸春秋
913.6ヒ
6
50
悼む人
天童 荒太
文芸春秋
913.6テ
7
49
聖女の救済
東野 圭吾
文芸春秋
913.6ヒ
7
49
新参者
東野 圭吾
講談社
913.6ヒ
9
44
夜明けの街で
東野 圭吾
角川書店
913.6ヒ
10
35
運命の人 <一>
山崎 豊子
文芸春秋
913.6ヤ1
図書館ニュース
石狩市民図書館だより No.
72
最近の図書館のできごとをお伝えします
10月31日(土)∼11月1日(日)
第10回石狩市民図書館まつり
「日本のむかしばなし」をテーマに、節目となる10回目の
図書館まつりを開催いたしました。今年は、スタンプラリーや
図書修理の実演など、新しいプログラムを開催したほか、紅葉
山小学校・若葉小学校の児童4名が1日図書館長として、お客
様をお出迎えいたしました。インフルエンザの流行で昨年より
も子どもの来館が少なかったものの、それでも多くの方に足を
運んでいただきました。
11月11日(水)
真狩村教育委員会からの訪問
演歌歌手・細川たかしさんの出身地として有名な真狩村で、
子どもの読書推進計画作りに関わっている方々が、石狩市民図
書館を訪れました。図書館内を見学した後、当館のブックスタ
ートボランティア、学校図書館関係者と計2時間にわたって、
懇談や情報交換を行いました。
11月17日(火)
おはなし会 in 浜益小学校
今年、図書館が学校図書室活性化事業で支援した浜益小学校
からの依頼で、図書館職員によるおはなし会を行いました。
2学年ずつ、3時限に分けておはなし会を行い、絵本の読み
聞かせはもちろん、簡単なゲームを取り入れて楽しい時間を過
ごしました。「おはなしキャッチ」や「人間知恵の輪」が学校
で流行っているのか気になっています・・・。
年末年始の休暇が12/29∼1/3に変わりました (昨年度までは、12/31∼1/5)
なお、12/28・1/4 は、月曜休館日となります
【12月の開館日】 ※網掛けが休館日
日
月
火
水
木
金
土
1
2
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∼館長の小部屋∼
市民図書館は、多くの学校により総合学習などに
利用されています。数えてみたところ、今年度は11
月末までに9校から386人の児童生徒が図書館に訪
れていました。子どもの頃から、本に親しんだり、自
力で情報を入手するすべを身につけたり、公共施設
でのマナーを学んだりすることは、将来きっと役にた
つことでしょう。市民図書館としては、これからも子ど
もの学びを支援していきたいと考えています。
(石狩市民図書館長 渡邊 斉志)