ニュースレター - TFG税理士法人

中小企業の健全性支援マガジン(毎月1日発行)
今月のブックマーク
当コーナーでは企業経営や業務管理に役立つ実践的でオススメのホームページをご紹介します。
国や独立行政法人、地方自治体などの公的な機関が Twitter をしていることを、ご存知でしょうか。様々な機
関がアカウントを持っているために、目的のアカウントまでたどり着けないことが多々あります。そこで、公
的アカウント管理システムをご紹介いたします。同システムでは、カテゴリ別、行政機関別、地方別、都道府
県別のアカウントと団体名を無料で検索することができ、公的アカウントの登録分布や日別或いは月別の登録
数についても、分析することができます。一度ご利用されては如何でしょうか。
「公的アカウント管理システム」
http://govtter.openlabs.go.jp/
BUSINESS ONE POINT
健全性指導実績No1を目指す!
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ニュースレター
2012.12 No.256
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 税 理 士 法 人
株式会社 東 亜 経 営 総 研
TFG
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〒550-0011 大阪市西区阿波座1-4-4-8F
TEL(06)6538-0872 (編集担当 谷風)
e-mail [email protected]
今月のコンテンツ
[ 経営のお役立ち情報 ]
Ⅰ.源泉所得税の変更について
Ⅱ.消費税の仕入税額控除について
Ⅲ.雇用調整助成金について
§ 11月「戦略経営セミナー」のご報告
[ 今月のトピックス ]
・日本政策金融公庫情報コーナー
・経営指標解説コーナー
・税務調査Q&A・国税庁・経済産業省情報コーナー
・今月お役立ちホームページ
「厳しい経営環境だからこそ、『ビジョン(戦略)』が大事です!」
◆
11 月度「戦略経営計画セミナー」が開催されました
(主催: ・株式会社東亜経営総研/後援: 共栄会)
去る 11 月26日、大阪産業創造館(大阪市中央区)にて、ほぼ満席のご出席者を賜りまして、
戦略経営計画セミナーが開催され、経営者、経営幹部の方々に熱心にご聴講をいただきました。
「戦略の誤りは、戦術で補えず・・・。」講義では事例と通して、中小企業にもやはり「間尺に合っ
た戦略は必要である」ことの認識を、ご出席の経営者の皆様と共有することができました。
Ⅰ.平成25 年1 月より源泉所得税が変わります
給与所得控除、退職所得控除などの改正
中小企業経営者や勤労者など、広く影響がある源泉所得税ですが、平成 25 年 1 月 1 日以後に支払うべき給与
等について、給与所得控除や退職所得控除などが改正されており、またこれらの源泉所得税と併せて復興特別
所得税を徴収することとなっています。少し複雑な分野でもありますので、下記に解説致します。
■ 給与所得と給与所得控除額の概要
給与所得の金額は、原則として、その年中の給与等の総額から給与所得控除額を差引きした金額とされており、
またその給与所得控除額は給与等の収入金額に応じて、一定の算式により算定します。
↑認定コンサルタント3名による質疑応答
←藤本 TFG コンサルタントの講義
●来年も続編を企画する予定ですので、奮ってのご参加をお待ちしています。
―
■ 給与所得控除額の改正
給与等の収入金額が 1,500 万円を超える場合について、その給与所得控除額は従来、給与等の収入金額に 5%
を乗じた上で 170 万円を足した金額でしたが、平成 25 年以後の所得税については、245 万円の定額とされるこ
ととなりました。
   冬季休暇のご案内 ―
12月29日(金)から1月4日(金)まで休暇とさせて頂きます。宜しくお願い致します。
以上、詳しくは共栄会事務局
新井、谷風
TEL 06-6538-0872
FAX 06-6538-0896
迄
   では経営管理システムの一環として国際基準のISOにも従来より取り組んでおり、また経営計画策定や事業承継、海外取引・
進出に関する支援等についてのコンサルティング業務も、ご遠慮なくご連絡、ご相談下さいませ!
起業・革新・ベンチャー支援 ・・・
&roup
〒550-001 1 大阪市西区阿波座1丁目 4 番 4 号
■ 特定役員退職手当等の 2 分の 1 課税の廃止
退職所得の金額は、その年中に支払を受ける退職手当等の収入金額から退職所得控除額を差引きして得た金額
の2分の1とすることとされています。これを2分の1課税といいますが、平成25年以後に支払うべき特定役員退
職手当等については、2分の1課税が廃止されることとなりました。なお、特定役員退職手当等及びその勤続年
数の定義は下記の通りです。
野村不動産四ツ橋ビル 8 F
( 0 6) 65 38-0 87 2( 代表 ) FA X( 06 )6 53 8- 08 96
[URL] www.tfg.gr.jp
[E-mail] [email protected]
ニュース編集担当
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谷 風 行 寛
<特定役員退職手当等と役員等勤続年数の定義>
特定役員退職手当等とは、役員等勤続年数が5年以下である人が、その役員等勤続年数に対応して支払いを受け
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た退職手当等のこといい、役員等とは、法人の取締役、執行役、会計参与、監査役、理事、監事及び清算人並
降に対象期間の初日を設定する場合には、1 年間で 100 日、3 年間で 150 日の支給日数の上限が設定されること
びにこれら以外の者として法人の経営に従事している一定の者等のことを指します。なお、役員等として勤務
となります。
した期間に1年未満の端数があるときは、その端数は1年に切り上げて計算します。
■ 源泉徴収義務者が保存する申告書の7年間保存義務
源泉徴収義務者が給与所得者等から提出を受けた下記の申告書については、その申告書の提出期限の属する年
の翌年1月10 日の翌日から7年間保存する必要があります。なお、この申告書は税務署長から提出を求められ
たときに、提出する必要があります。
■ 教育訓練費の見直し
同助成金の教育訓練費について、旧来は1人1日当たり加算額2,000円でしたが、1人1日当たり1,000円に減額さ
れています。
<教育訓練費に関する支給申請手続きの一部変更>
同助成金で教育訓練を実施した場合の支給申請について、事業所内教育訓練だけではなく、事業所外教育訓練
に関しても、各受講者の受講を証する書類の提出が必須となっています。なお、各受講者の受講を証する書類
<源泉徴収義務者が保存する申告書>
給与所得者の扶養控除等申告書、従たる給与についての扶養控除等申告書、給与所得者の配偶者特別控除申告
書、給与所得者の保険料控除申告書、退職所得の受給に関する申告書、公的年金等の受給者の扶養親族等申告
書、給与所得者の住宅借入金等特別控除申告書
とは、各受講者が訓練日毎に作成したアンケートや受講レポートのことで、訓練日毎に作成し、訓練を受けた
日付が分かる状態になっている必要があります。また、本人が直筆で書いている、或いは直筆のサイン、押印
など、受講者本人が記入・作成したものであることが確認できるものである必要があります。同要件を満たす
書類を提出できない場合は、支給対象となりませんので注意が必要です。
■ 復興特別所得税の源泉徴収について
平成25年1月1日から平成49年12月31日までの間に生ずる所得について源泉所得税を徴収する際は、東日本大
震災に係る復興特別所得税として、復興特別所得税を併せて徴収し、また源泉所得税の法定納期限までに、そ
の復興特別所得税を源泉所得税と併せて国に納付しなければならないこととなりました。
税務相談 Q&A コーナー
■ 消費税の予定納税について
課税期間を短縮している場合を除き、前年度の地方税分を含めた消費税の年税額(以下前年税額)が 60 万円を超え
る事業者は消費税の中間申告をしなければなりません。中間申告の回数は前年税額が①60 万円超 500 万円以下
は年1回②500 万円超 6,000 万円以下は年 3 回③6,000 万円超は年 11 回です。仮決算をしなければ予定納税と
なり、各回の納付税額は前年税額に対して①は 1/2②は 1/4③は1/12 になります。
日本政策金融公庫情報コーナー
国税庁情報コーナー
■ 「日本政策金融公庫とジェトロの連携強化について」が公表されました
日本貿易振興機構(ジェトロ)と日本政策金融公庫は、国内の中小企業者及び農林水産業者の海外展開支援を強
化することを目的として、業務連携にかかる覚書を締結しています。前者の海外ビジネスに必要なノウハウと
後者の金融ノウハウ、その両方の強みを最大限活かすことが期待されており、具体的な業務連携の内容につい
ては、ポスター貼付による情報提供や合同商談会の実施、相互研修への講師派遣や情報交換、関連分野の調査・
研究などとなっています。
■
国税庁では、WEB-TAX-TV と題して、情報技術専門官の仕事内容などが動画で配信されており、平成 24 年 11 月
からは、再生時間約 21 分の「隠された脱税資金を追え!~国税査察官の仕事Ⅱ~」が配信されております。相続
税法違反に関する調査を行う国税局査察官の仕事内容がドラマ仕立てで紹介されています。インターネット上
で誰でも自由に閲覧することができますので、ご紹介しておきます。
経済産業省情報コーナー
経営指標解説コーナー
■
インターネット番組「隠された脱税資金を追え~国税査察官の仕事Ⅱ~」の掲載について
■
固定長期適合率とは
固定長期適合率とは、企業が行う設備投資が、その規模や資金・資本に見合っているかを示す指標で、健全性
分析を実施する際に使用します。固定資産を固定負債と自己資本を合計した金額で割って算出し、結果、同指
標は設備投資を固定資産や自己資本などの、所謂長期資金でどれだけまかなっているかを示す指標となってい
ます。同指標が健全性を示す指標である理由は、設備投資は短期資金ではなく、長期資金でまかなうべきとい
う考え方が根本にあり、同指標が 100%を超えているということは、設備投資の一部を短期借入金などでまかな
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再生医療に対する経済産業省の取り組みが公表されました
今年は、京大教授・山中教授のノーベル賞受賞が話題になっていますが、経産省は再生医療の実用化、産業化に
関する研究会等、各種事業を立ち上げています。この分野におけるハードとソフトについて必要なものを大手
主導のみでなく、中小企業の技術でもってサポートすることも是非、視野に入れて欲しいものです。特に技術
開発、製造分野の中小企業は、この機に再生医療の周辺技術を調査して、積極進取の精神で市場開拓を試みて
はいかがでしょうか。
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っていることになりますので、100%以下、80~70%台が健全だということになります。同指標
の健全性を保つためには、前向きな設備投資であっても、安易に短期に返済しなければならな
い短期資金でまかなうのではなく、長期資金でまかなうことができるしっかりとした計画の立
案が必要になります。
Ⅱ.消費税の仕入税額控除で失敗しない
インターネット取引で請求書がない場合の適用について
消費税の課税事業者が仕入税額控除の適用を受けるためには、原則として、課税仕入れ等の
事実を証する請求書などを保存しなければならないこととされています。ただ、小売業など
では、インターネットを通じて商品の発注を受けることは、当たり前のように行われており、
このようなインターネット取引の場合、一般的な商習慣では、その相手方から請求書などの書
類が交付されることはなく、取引の請求内容等を保存した電子的なデータだけが存在するとい
う状態であることが考えられ、上記原則では、請求書などが交付されないインターネット取引
は課税仕入れと認められない取引となりますが、このような場合でも対処可能です。インター
ネット上だけで取引が完結するようなビジネスをしている中小企業は多いと思いますので、イ
ンターネット取引などに係る課税仕入れに関して、その仕入税額控除の適用について解説致し
ます。
■ 課税事業者が仕入税額控除の適用を受けるための原則
課税事業者が仕入税額控除の適用を受けるためには、課税仕入れ等の事実の帳簿への記帳や保
存及び課税仕入れ等の事実を証する請求書などを保存しなければならない。
■ 請求書等の法定事項
上記の請求書等に記載されている事項について、仕入税額控除の適用を受けるために、記
載されていなければならない事項を、法定事項といい、請求書或いは納品書その他これら
に類する書類であって、①書類の作成者の氏名又は名称②課税資産の譲渡等を行った年月
日③課税資産の譲渡等に係る資産又は役務の内容④課税資産の譲渡等の対価の額及び⑤書
類の交付を受ける当該事業者の氏名又は名称が記載されているものとされています。
■ 請求書等の交付を受けなかったことにつきやむを得ない理由の定義
請求書等の交付を受けなかったことにつきやむを得ない理由として、次のような場合が規定さ
れています。
1. 自動販売機を利用して課税仕入れを行った場合
2. 入場券、乗車券、搭乗券等のように課税仕入れに係る証明書類が資産の譲渡等を受ける時
に資産の譲渡等を行う者により回収されることとなっている場合
3. 課税仕入れを行った者が課税仕入れの相手方に請求書等の交付を請求したが、交付を受け
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られなかった場合
4. 課税仕入れを行った場合において、その課税仕入れを行った課税期間の末日までにその支
払対価の額が確定していない場合
5. その他、これらに準ずる理由により請求書等の交付を受けられなかった場合
■ やむを得ない理由があった場合の対処方法
インターネット取引は、請求書等の交付を受けなかったことにつきやむを得ない理由に該当
しますので、①課税仕入れの相手方の氏名又は名称②課税仕入れを行った年月日③課税仕入れ
に係る資産又は役務の内容③第1項に規定する課税仕入れに係る支払対価の額、に加えて当該
やむを得ない理由としてインターネットを通じた取引による課税仕入れであること及び課税
仕入れの相手方の住所又は所在地を記載して保存することで、仕入税額控除をうけることがで
きるようになります。
Ⅲ.事業活動が縮小している時に使える助成金
雇用調整助成金の内容が一部変更になっています
景気の悪化や産業構造の変化などの経済上の理由によって、事業活動の縮小を余儀なくされ
ている中小企業者が利用できる助成金として、雇用調整助成金があります。休業手当や賃金等
の一部が支給されるものとなっています。その雇用調整助成金ですが、生産量要件及び支給限
度日数、教育訓練費が見直されており、また教育訓練を実施した場合の支給申請手続きの一部
が変更になっています。中小企業経営者の関心が高い分野だと思いますので、下記に解説致し
ます。
■ 雇用調整助成金の概要について
雇用調整助成金とは、雇用保険の適用事業所であって、売上高や生産量などの事業活動を示す
指標が一定程度減少している事業所を対象として、休業、教育訓練、出向を実施した場合につ
いて、その休業手当相当額や教育訓練にかかる賃金相当額、出向元で負担した賃金の一部が支
給される制度です。
■ 生産量要件の見直し
雇用調整助成金の生産量要件について、旧来は最近 3 ヶ月の生産量又は売上高が、その直前の 3
ヶ月又は前年同期比 5%以上の減少とされていましたが、最近 3 ヶ月の生産量又は売上高が、前
年同期比 10%以上の減少となっています。また直近の経常損益が赤字であっても、同要件が適
用されます。
■ 支給限度日数の見直し
同助成金の支給限度日数について、旧来は 3 年間で 300 日、1 年間単位での制限はありませんで
したが、1 年間の支給上限として 100 日の制限が設けられました。なお、平成 25 年 10 月 1 日以
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