平成28年度安全衛生重点施策

不動テトラの安全衛生重点施策
2016年4月
株式会社不動テトラ
安全品質環境本部
目
次
1.新しい事業年度のスタートにあたって
・・・
1
2.平成 28年度 安全衛生管理計画
・・・
2
3.平成 28年度 危険有害要因の特定等の結果表
・・・
3
4.「やるぞ、やろう! 指差呼称」運動
・・・
9
5.危険性又は有害性等の調査(リスクアセスメント)
・・・10
とその結果に基づく措置
6.ストレスチェック制度
・・・11
7.安全配慮義務
・・・12
安全品質環境本部通達 №1/71 期
平成28年4月1日
新しい事業年度(H28 年度:71 期)のスタートにあたって
新年度を迎えるにあたって、一言ご挨拶を申し上げます。
平成27年の建設業における労働災害は、死亡災害および休業4日以上の死傷災害ともに前年
に比べて減少することが見込まれる状況にあります。しかし、当社における労働災害の発生状況
は、重大災害こそ発生していませんが、軽微な災害が数多く発生していて、直近7か年で最も多
『今期こそ安全目標を達成
くの労働災害が発生し、昨年度も安全目標は達成できませんでした。
する』という強い決意をもって、臨んでいただきたいと思います。
昨年度の災害発生状況等をふまえ、今年度の安全衛生管理活動の基本となる『平成28年度安
全衛生管理計画』を策定しましたので、伝達します。
昨年度は、
「指差呼称を実践し、ヒューマンエラーによる災害を防止する」ことに力点をおい
て安全衛生管理活動を展開し、各作業所でさまざまな具体的な取り組みが行われましたが、残念
ながら災害件数の減少という成果に結びつきませんでした。今年度は、現場の最先端で働く作業
員まで「指差呼称」が浸透するよう、
『やるぞ、やろう! 指差呼称』運動を最重点実施事項とし
て展開します。これは、店社管理者や作業所管理監督者が率先垂範して「指差呼称」を実践する
こと、上位者からの押し付けではなく作業員自ら「やろう!」という意識を高めていくこと、を
目指したスローガンです。
また、リスクアセスメントの実施を作業所任せにすることなく、特にリスク低減措置の検討に
おいて、店社管理者が総合的な観点から積極的に指導・支援を行い、災害防止に効果的なリスク
低減措置を作業所が実施できるようにしてください。作業所においては、リスクアセスメントの
結果を作業手順等に反映させて、リスクアセスメントの結果を災害防止につなげてください。
そのほか、類似災害の防止対策、適正な車両運行計画と運転者の体調管理、ストレスチェック
の実施等、具体的な重点実施事項を盛り込んでいます。この安全衛生管理計画を忠実に実施する
ことにより、労働災害・公衆災害および工事事故を絶滅しましょう。
「無事故・無災害の職場づくり」、
「快適で明るく働きがいのある職場づくり」を合言葉に、ト
ップから現場の最先端まですべての関係者が、「安全最優先」の基本理念のもと、店社と作業所が
一体となって、安全衛生水準の更なる向上を目指し、安全衛生活動を展開しましょう。
安全衛生管理計画ポスタ-を、各作業所、本支店および営業所に配付します。これを掲示する
とともに、計画された内容(安全衛生方針・安全衛生行動指針・安全目標・衛生目標・重点施策・
重点実施事項・月別重点項目)を、協力会社を含め関係者全員に周知徹底するようお願いします。
株式会社 不動テトラ
執行役員 安全品質環境本部長
平 野 博 明
-1-
-2-
(A4版)
平成28年度 危険有害要因の特定等の結果表
承
認
安全部長
小
澤
作
成
安全部
この表は、当社の過去の災害および事故事例をもとに要因を特定し、類似災害の防止を図るための結果表である。
※下線部分は、平成27年度に発生した災害です。
大工種
中工種
シールド
設 備
設置・撤去
シールド
工事
セグメントグラウ
トキャップ
増し締め
要素作業
事故の型
危険有害要因の特定(予想される災害)
激突され
●クレーンが倒れ、作業員が下敷きになる。
吊荷作業
激突され
●必要に応じ合図者または監視員の配置を指示し、監視させる。
●資材をクレーン機能付バックホウにて吊荷作業時、
●吊荷の荷触れ方向、落下方向に入らない。
吊荷が落下し、激突する。
●周辺状況を考慮した、適切な玉掛け用具を使用する。
台車へ移動
激 突
●増し締め作業を行うため、台車に昇ろうと運搬中の
●作業台車に昇るときは、必ず設置された昇降階段を使用する。
セグメントを足場に体を起こしたとき、台車に体を強
●近道行為をしない。
打する。
セグメント組立
はさまれ・巻き ●セグメント吊り金具とエレクターの間に手・指を挟 ●吊り金具の向きの修正及びピンの挿入時はエレクター操作を同時に行わない。
まれる。
●吊り金具の向きの修正のための専用のカギ棒を使用する。
込まれ
セグメント搬送
はさまれ・巻き
●セグメントと枕木の間に足を挟まれる。
込まれ
吹き付け
掘削
型枠セット
破砕機の点検
トンネル
工事
覆工
河川
激突され
●型枠が重なり合わないよう、横移動してつりさげられるように構造変更した。
●構造、手順を見直した作業手順書を作成・周知した。
●機械の可動部には絶対に手を出さない。
はさまれ・巻き ●破砕機点検整備中、異常箇所を発見して咄嗟に指を
●点検作業時は事前に点検方法、合図等を定め安全確認を行うことを指導・徹底
入れ機械に挟まれる。
込まれ
する。
ズリ出し
飛来・落下
●ズリが落ちていたため、拾って荷台に投げ入れよう ●あわてない。あせらない。
としたところ、荷台に跳ね返って落下し頭部にあた
●端部によせて通路を確保する。ズリ出し終了後にタイヤショベル等で回収す
る。
る。
穿孔
飛来・落下
●削孔作業中、地山を確認するため切羽に近づき確認
●異常時には、作業を止めて職員へ連絡し指示を仰ぐ。
している時、落下した吹付けコンクリートがぶつか
●異常が発生したら、切羽には立ち入らない。
る。
●仮置きした鋼材を乗越えないようにする。
セントル設置・ はさまれ・巻き ●ガントリー上に仮置きした鋼材に足を掛けて乗り越
●安全通路の確保、明示を行い、近道行為を防止する。
解体
込まれ
えたとき、鋼材が倒れてぶつかる。
●部材の安定性を考え、鋼材を横倒しにして仮置きする。
ホース交換
飛来・落下
仮締切
鋼矢板打設
転倒
●吹付け機のスライドカバー上に、付着していた吹付
●吹付け機のブーム等に付着したコンクリートは確実に除去する。
けコンクリートの塊が落下して、直下で作業している
●吹付け機のブーム直下で作業する時は、上部に落下物がないか確認する。
作業員にあたる。
●オーガケーシング引抜き時の泥落としバンドを装着 ●サイレントパイラー本体に吊り足場を設け、作業足場を確保する。
するとき、体勢を崩して転倒し、鋼矢板に左肩を強打 ●作業手順書にオーガーケーシング引抜き時の泥落としを盛り込んだ作業手順を
再作成し、関係作業員を含め周知会を実施する。
する。
●吊荷が何かに当たりそうになった場合は、クレーンを旋回させ吊荷が当たらな
いようにして吊荷を上げる。
型枠・型枠支保 はさまれ・巻き ●資材を吊り上げていた時、クレーンワイヤーに手を ●長尺物のクレーン作業時は、吊荷に介錯ロープをつけ荷ぶれを防ぎ、吊荷が当
たらないようにする。
工組立
込まれ
触れて、シーブブロック部に巻き込まれる。
●クレーンワイヤーや駆動箇所付近に直接触れない様、教育を行い周知徹底す
る。
●鋼管とブレーカーの柄に指が挟まる深さでの作業にならないよう、ノミの長さ
はさまれ・巻き ●鋼管杭内部のソイルセメントをはつり中、鋼管杭天
を調整する
込まれ
端とブレーカーの柄の間に指を挟む。
●鋼管杭頭をクッション材で覆い養生する。
鋼管ソイル
セメント杭
杭頭処理
基礎工
防錆剤塗布
飛来・落下
基礎杭施工段取
り
転倒
鋼管ソイル
セメント杭
橋梁・高
架橋・鉄
道工事
●重機OPは、作業員が作業半径内にいる時は重機作業を行わず、作業箇所の人
●補助作業中の作業員が掘削中のバックホウに激突さ
払いをする。
れる。
●作業員は、重機の作業半径内で作業を行わない。
はさまれ・巻き ●インバート中央通路型枠をセット中、チェーンブ
込まれ
ロックを下げて型枠と桟橋梁に手をはさまれる。
吹付け機
躯体構築
●電動チェーンブロック操作時は荷から離れ、挟まれない位置で操作する。
●スイッチの作動について、日常点検に追加する。
●スイッチに不具合が生じた場合、使用しないよう周知する。
はさまれ・巻き ●吹き付け機が後方に動きだし、生コン車との間に挟 ●吹き付け機は、輪止めおよびサイドブレーキの使用を徹底する。
込まれ
まれる。
●作業開始前に吹き付け機設置場所の地盤の状況、傾斜等の確認を確実に行う。
ズリ破砕
発破・掘削
● 移動式クレーンを用いて作業する時は、走行経路および作業の方法、手順が
示された作業計画を作成し、周知する。
● 作業半径に応じた定格荷重範囲内の荷を吊る。
● 地盤が軟弱であり転倒するおそれのある場所では、転倒を防止するために敷
鉄板等を敷設する。
● 安全装置のスイッチを切らない。
● アウトリガーは最大に張り出す。
坑外設備
解体搬出
シールド掘
進
インバ-ト
危険有害要因の除去・低減のために実施すべき事項の特定(防止対策)
基礎杭施工中
●鉄筋に防錆処理中、噴射機先端ノズルを覗き込み防 ●点検時も保護眼鏡の使用徹底を朝礼・KYで全作業員に周知する。
錆剤が目に吹きかかる。
●噴霧機のノズルは、使用前に確認し、使用後の洗浄を徹底する。
●段取り箇所へ小走りで向かう途中、土の上で滑って ●現場内でむやみに走る事を禁止し、全員に周知徹底する。
転倒する。
●足元確認の徹底、慎重な動作を周知徹底する。
●ゴンドラ上での鋼管建込の作業手順を盛り込み、周知する。
●杭打機OPから見える位置に回転灯を設置し、ゴンドラが回転装置と接触する
●無線でオペレーターに合図中、掴んでいたゴンドラ
はさまれ・巻き
おそれがある位置にある時には回転灯が点灯し、退避した時には消灯する装置を
と降下してくる鋼管回転装置との間に指をはさまれ
込まれ
設置する。
る。
●無線での合図と回転灯の消灯したことを確認してから、杭打機OPは鋼管回転
装置の昇降を行う。
地下鉄
基礎工
基礎コンクリー
ト打設
飛来・落下
●地下2階部の基礎コンクリートを打設中、コンクリートポンプ車 ●ホースやブーム下に立ち入らないよう指導を徹底する。
のホースが詰り破裂して、ホースが落下して、作業員 ●当該工事専用のホースを使用し、他工事に転用しない。
にあたる。
●ホース全体を損傷防止のため、サニーホースで養生する。
高架橋
配筋
柱帯鉄筋
組立
飛来・落下
●ラーメン高架橋の柱帯鉄筋を取り付け作業中に、各 ●各段の上部への仮置き禁止を徹底する。
段の上部に仮結束して預けている帯鉄筋の束が、落下 ●各段の帯鉄筋は下部へ仮置きし、最下部の鉄筋を結束し、最下段には落下防止
資材を設置して確実に足場に固定する。
して作業員にあたる。
-3-
大工種
中工種
要素作業
事故の型
柱フープ筋組立
激突され
主筋圧接作業
転倒
●立馬にて圧接作業完了後、立馬から降りる際、腰道
●比較的長い工具(30cm程度)を身につけて、立馬の昇降をしない。
具が立馬に引っ掛かり、バランスを崩して立馬ととも
●立馬を使用する際は、職長の服装チェックを行う。
に転倒する。
機械整備
転倒
●敷鉄板の段差に躓いて転倒し、左手首を折る。
高架橋
配筋
高架橋
躯体
橋梁・高
架橋・鉄
道工事
鉄筋組立
コンクリー
ト工
準備工
危険有害要因の除去・低減のために実施すべき事項の特定(防止対策)
●柱フープ筋を結束中、鉄筋棒で叩いた所、自分の足 ●非定常作業が発生した際、元請職員・職長と協議し必要な措置をとる。
を叩く。
●柱フープ筋の溶接方法を変更し、引っ掛からない構造にする。
●足元や周囲の確認を行って行動する。
●段差を無くす。
墜落・転落
●枠組足場を大ばらしする場合は、2層5スパン以内とする。
●枠組足場の大ばらし中に、無理に吊り上げたため部 ●親綱は、確実に安全帯が使用できるように設置する。
材の一部が破断し、その勢いで横振れし玉掛け者に当 (親綱スパンは、5m程度以内とする)
●枠組足場の解体作業中は、必ず安全帯を使用する。
たり転落する。
●枠組足場は、原則として「手すり先行足場」を使用する。
動作の反復
●足場・支保工の解体作業中に腰を痛める。
●無理な体勢で作業を行わない。
●腰に異常を感じたら、すぐに申し出る。
飛来・落下
●型枠のボルトを外した際、型枠が落下し足にあた
る。
●台木の設置が必要な作業については、当日のKYミーティング時に「台木設置確認
者」を選任し、作業開始前に「台木設置確認者」が、正しく台木が設置されてい
るか確認する。
足場解体
作業
型枠解体工
危険有害要因の特定(予想される災害)
●鉄筋を結束するため、横筋を手で支えているとき、
はさまれ・巻き
●重量に応じて適切な人数で鉄筋を支える。
重みを支えきれずに下がった鉄筋と結束済の下部横筋
込まれ
●作業手順書に結束順序を明記する。
との間に挟まれる。
飛来・落下
●足場上部にバイブレーターを人力にてロープにより引き上
げている時に、ロープが滑りバイブレーターが落下し人にあ
たる。
●吊荷の下に入らない。
●人力で荷揚げ作業を行う際は、滑りにくいロープ(16mm以上)を使用する。
●人力での荷揚げ作業は一人で行わない。
●作業手順書に両手がふさがった状態で昇降をしないことを明記し、教育を行
う。
●資材を手に持って昇降設備を使って、フーチングに
●ゴム底長靴の使用を励行する。(すべり防止)
降りた際、滑って転倒する。
●手すりを設置するとともに、危険個所に看板、注意喚起表示などなど明示を行
う。
片付け
転倒
路盤舗装工
荷下し
墜落・転落
●トラックの荷台から降りるため梯子に足をかけたと
●単管、番線(スマートロック)等で固定し使用する。
き、バランスを失い胸部をトラックのあおりで強打す
●作業手順書に昇降設備の設置、固定方法について追記し作業員に徹底する。
る。
清掃工
荷下し
墜落・転落
●停留中の鉄トロ(H=1.3m)から飛び降り、着地の ●作業手順書に昇降方法について追記し、作業員に徹底する。
際かかとを骨折する。
●飛び降りないことをルールとし厳守する。
推 進
推 進
全ての
坑内作業
墜落・転落
●梯子を昇降中に墜落する。
共同溝
共同溝
転圧作業
●狭い場所での作業では、必ず周囲の確認を行う。
●ハンドローラーをバックで転圧作業中、土留支保工
●ハンドローラーの作業では、はさまれ災害が多いことを認識し、KY等を通じ
はさまれ・巻き
の腹起し材ブラケットにローラーのハンドルが当りそ
て危険感受性を高める。
込まれ
うになり、手を出して挟まれる。
●ブラケットに危険表示の明示旗を取り付ける。
機材の積込み
墜落・転落
杭打機の組立
転 倒
激突され
杭打機の解体
共通
機材荷下ろし
●トラック上で機材積込み時、物を両手に抱え、荷台 ●トラック上で物を抱えて、荷台上を移動しない。
●物を移動する場合には、昇降設備(ライトステップ等)を確認する。
の端を移動中に荷台から墜落する
●工具を取りに行くため、安全通路を通らず、段差部 ●近道行為をしない。
を降りようとして、足元が滑り転倒する。
●事前に、昇降設備を設けてから使用する。
●作業前の打合せで、構造上の相違を作業者全員に周知徹底する。
●クレーン起伏ワイヤの巻取り補助を、ドラムに接近
●狭い位置で作業をする場合は、事前に足元・体の位置と支障物の有無を確認す
して作業中、ドラムフランジの外側に突出している締
る。
付け金具に足を挟まれる。
●危険な箇所には、注意喚起の標識を明示する
はさまれ・巻き ●ガイケーブルの取り外し作業でピンを抜いた際、ハ ●専用工具のピン抜きを使用して作業する。
込まれ
ンマーの柄と部材の間に指を挟む。
●作業の手順を確認し、使用する必要な工具を決め使用状況を使用する。
飛来・落下
地盤改良
工 事
● 昇降階段を設置する。
● 昇降階段を設置できない場合は、梯子を設置し、安全帯と垂直親綱(セフ
ティーブロック、ロリップ等)を必ず使用する。
● 手に物を持って昇降しない。
激突され
●ホース及びカプラー固定用の控えロープを設置する。
●コンプレッサーのエアー排出口に取り付けたカプ
●危険個所には、目立つように注意喚起表示を行う。
ラーを外した際、残圧でカプラーが吹き飛びあたる。
●作業手順書の危険有害要因に今回の事案を追加し、教育を実施する。
●機材搬入荷下ろし中、機材に玉掛けをしようと近づ ●搬送中に荷崩れがないか点検確認して、荷解き作業をする。
いた時、荷台の機材が崩れ落ち、玉掛け者に激突す
●重心が高く不安定な荷の玉掛けは、荷解き作業の前に行う。
る。
●荷物がどのように動くのか予測して、危険な位置に入らない。
●ボーリング助手が、三又上でロッドを掴んで揺すっ
●助手は、マシンオペレータの指示無しでは、ロッドに触れない。
ていて、ボーリングカップリングの吊り金具とロッド
●カップリングが上下動しない場合は、作業を一旦中止して機械を調整する。
先端部に指を挟む。
調査工ボーリング
分電盤
の修理
プラント洗浄
はさまれ・巻き
込まれ
感 電
●バランスを崩して昇降シリンダーを掴んだ直後、削 ●足場の悪い場所、不安定な姿勢で作業しない。
孔速度が上り油圧チャックとスピンドルの間に指を挟 ●昇降シリンダーに注意喚起表示を行う。
む。
●作業手順書に当事案を追加して、教育を実施する。
●故障が発生した場合は、電源を落とし作業を中止した後に行う。
●発電機のブレーカーを落とさずに分電盤の点検・修
●点検・修理作業時には、電気検知機にて検測する。
理作業し、活線に接触し感電する。
●分電盤には、行き先表示および注意喚起の表示をする。
●アジテーター清掃は、必ず電源を切ってから行う。
はさまれ・巻き ●アジテーター内部を洗浄中、排水用出窓の扉から足 ●アジテーター清掃は、必ずインターロックをOFFにし、鍵を抜いてから行
を滑らせ、撹拌翼と出窓の間に足を挟む。
込まれ
う。
●作業用足場を使用して清掃を行う。
-4-
大工種
中工種
共通
要素作業
ケーシング洗浄
フェアリーダー
の修理
着火船の移動
海上工事
作業船曳航
準備作業
事故の型
飛来・落下
危険有害要因の特定(予想される災害)
●高圧洗浄機のノズルの置き場をマシン本体傍とロッド架台に設置するとともに
ホースを常に整理・整頓し、輻輳する場合には洗浄機のホースは常に最上に置く
●高圧洗浄機のノズルとホースを持ってかわす際、
ことをルール化、徹底する。
誤ってトリガーを握ってしまい、高圧水が顎に噴射さ ●高圧洗浄機とホースとの間に開閉コックのバルブを取付け水圧を調節できる構
れた。
造とし、移動・段取り換え等の作業時には閉鎖する。
●器具の各部位を持ち込み時、及び作業開始前に点検を実施し、破損している場
合は速やかに取り替える。
はさまれ・巻き ●ローラーピン・ローラーを引き上げるために溶接した鋼材が
込まれ
倒れ手・指を挟まれる。
●溶接箇所の処理(塗装除去・ケレン・清掃)を十分行うとともに、荷重を把握し適
切な溶接を行う。
●吊り上げ用の架台を作成して使用する。
●アンカーワイヤに「ワイヤ注意」「運航ルート」の標識を設置し、注意喚起す
る。
●着火船で作業台船のアンカーワイヤをくぐり抜けよ
はさまれ・巻き
●着火船の運航ルートを明示する。
うとした時、アンカーワイヤと着火船に操船者が挟ま
込まれ
●アンカーワイヤの下を通過する時は、最低速度で運航する。
れる。
●着火船の機関部ハッチが開けたままにならないよう、ハッチをヒンジ式から取
り外し式に改造する。
激突され
●原則として着火船上での作業とせず、PDF船上で作業する。
●作業指揮者と曳船船員(連絡員)は、互いにワイヤの状況を確認し、ワイヤが
●PDF船に曳航船を横付けして、係留アンカーを解
十分に緩んでいることを確認しながら作業する。
除するため着火船ビッドにワイヤを固定中、急に作業
●陸点係留ワイヤ(接続部より陸側部分)は現状の20mを30mとし、PDF船
船が流され、ワイヤが張り作業員に激突する。
が急に移動した場合でも余裕を持って待避できるようにする。
●風・潮流の状況を常に確認する。
●吊り荷の下には入らない。
●吊り荷の周辺には立ち入り禁止措置(バリケード、標識等)を行う。
●吊り治具を吊った状態で作業を終了させない。
●クレーン作業時はフリーモードで操作をしないで、必ず自動モードで操作を行
う。
●現場巡視時には、基本ルール(吊り荷下への立入り禁止等)の指示内容の遵守
状況を確認する。
締切・
遮水工
資材(シートウォール)
の移動準備
圧密・締固
め工
先行削孔
掘削作業
はさまれ・巻き ●先行削孔の打設機にスクリュー振止めを取付する
際、手振止めとスクリューの間に指を挟む。
込まれ
●作業関係者以外立ち入り禁止処置と人払いの実施を行う。
●合図者は作業状態全体を確認出来る位置で、声を掛け合図する。
●非定常作業発生時は職長に連絡し、作業にあった作業手順及び人員配置を行
う。
ボーリングロッド
継足し作業
●CPG工の削孔中、ロッドの継足しのため、オペ
はさまれ・巻き
レータが下側ロッドに手を添えたのを確認せず上側
込まれ
ロッドを下ろし、ロッドに手をはさまれる。
●回転物には絶対手を触れないことを徹底する。
●下側ロッドに手を添える動作は、必要ないことを周知する。
●オペレーターは、ロッドを降下させる前に、継ぎ足し箇所を目視し安全確認を
行う。
ボーリングロッド
移設作業
●ロッドを切り離し・移設の際、靴底に付着した流動 ●両足は地面に置き不安定な状態で作業しないよう徹底する。
はさまれ・巻き
化砂で転倒し、コンクリートとロッドに手を挟まれ
●流動化砂が靴に付着したら洗浄機にて除去を行う。
込まれ
る。
●作業手順に当事例を追加し、周知する。
飛来・落下
●吊り治具が落下して、作業員にあたる。
地盤改良
工 事
固結工
先行削孔
掘削作業
●緩めるのか、締めるのか、はっきりしない合図には操作しない。
●ロータリーパーカッションドリルで先行削孔中、
はさまれ・巻き ケーシング内の単管を外すため、シングルレンチを直 ●レンチを使用する作業で、挟まれる恐れのある部分に塗装を行い、注意喚起す
込まれ
接手で持ち、オペレータに合図をして回転させたとき る。
●オペレータは、必ず手元作業者の確認を行う。
挟まれる。
杭打機
搬入組立
飛来・落下
●上下2分割の飛散防止用風管の結合作業中、中間振 ●落ちるかもしれないという危険感受性を向上させる。
れ止めの落下防止措置をせず無理に金具を外し、中間 ●落下する恐れのあるものの下には、落下防止措置を施し立ち入る。
●予想外のトラブルが発生した時は、単独作業をしない。
振れ止めが落下して激突する。
杭打機点検中
飛来・落下
●オペレーターはリターンリールを使用し、エンジン停止を徹底する。また運転
●昇降装置及び攪拌軸の点検をするために「下部振れ 席から離れる場合は、レバーのニュートラルを確認する。
止」の下に入ったところ「振れ止吊りワイヤー」が切 ●機械の下に立ち入る場合は、落下防止措置を確実に行う。
断・落下して、「下部振れ止」の下敷きになる。
●振れ止めの「落下防止ロック」の確認、「ワイヤーによる落下防止」措置を行
う。
深層混合
処理工
高圧噴射攪 ロッド引抜き作 はさまれ・巻き
●架台H鋼と飛散防止Boxに手・指を挟む。
込まれ
拌工
業
準備工
盛土・法面
はさまれ・巻き ●簡易貫入試験の実施中にハンマー(5kg)と台座の間
に左手中指を挟む。
込まれ
盛土転圧
● タイヤ ローラー、振動ローラー、バックホウ、ブルドーザーを用いて作業するときは、走行経路
及び作業の方法、手順が示された作業計画を作成し、周知する。
●タイヤローラー、振動ローラーが法肩から転落し、 ● 作業範囲内の立入禁止措置を徹底する。
激 突
● 作業範囲の路肩の状況等を調査する。
はさまれ・巻き 運転手が下敷きになる。
●ブルドーザー・バックホウに作業員がぶつかる。
● 法肩部では誘導者の指示で作業する。
込まれ
● すべての作業において合図の確認を徹底する。
● 有資格者の運転を徹底する。
●ハンマーの落下終了確認後、ハンマーの中心部を持ち、持ち上げ落下させる。
●ハンマーに【中心部を持つ!】の表示を行い、注意喚起をする。
切土
崩壊・倒壊
●法定安全勾配で安定計算上、安全な勾配であっても周囲の作業環境を考慮し、
できるだけゆるやかな勾配で掘削を行う。
●切土法面の法尻部で排水菅の敷設作業中、切土法面
●勾配を測定し、記録する。
の表層が崩落して生き埋めになる。
●法尻部に立ち入り禁止措置を行う。
●落石・崩壊の危険のある場合は、防護ネットを設置する。
コンクリ-ト
ガラ搬出
墜落・転落
●路面覆工板上にてコンクリートガラをダンプに積み ●開口部付近では、積み込み作業をしない。
込み中に、コンクリ-トガラが地下開口部に落下し、 ●開口部付近で積み込み作業をする場合は、開口部を閉鎖する。
●地下より昇降する際は、地上作業の内容を確認する。
昇降中の作業員に激突し、梯子から墜落する。
大型土のう荷下
ろし
墜落・転落
●大型土のうに上がって玉掛作業を行う際に、足を滑
●長い玉掛用具(ナイロンスリング)を使用して、大型土のうに上がらない。
らせ転倒する。
車両系建設
機械の運転
架空線切断
埋設物損傷
●運転席上方を十分確認しないまま運転し、架空線を
切断する。また、切断した架空線で感電する。
●埋設物が想定箇所より浅い位置にあり、掘削中に埋
設ケーブルを損傷させる。
掘削・運搬
建設機械お
よび車両等
の運転
●ロッド引抜き中に、挟まれる恐れのある部分に手・指を入れない。入れる必要
があるときは、必ず引抜を中断する。
●合図者は作業位置が見えるところで合図する。
貫入試験
土工事
共通工
危険有害要因の除去・低減のために実施すべき事項の特定(防止対策)
-5-
●架空線下での作業は見張人を付け監視する。
●架空線付近には注意喚起の表示を設置する。
●埋設物の位置・高さを安易に判断せず、試掘を行う。
●埋設物付近の掘削は手掘りで行う。
大工種
中工種
要素作業
事故の型
危険有害要因の特定(予想される災害)
危険有害要因の除去・低減のために実施すべき事項の特定(防止対策)
車両系建設
機械の運転
送電線短絡
●作業前に、電力会社の立会いを行い、送電線高さおよび離隔高さを確認する。
●送電線下で、クレーンで荷を吊って移動しようと旋 ●送電線下での作業は、監視人を置き、作業を監視させる。
●クレーンに揚程指示ロープ等を設置して、安全措置をする。
回した時、ブームが送電線に接近して、短絡する。
●送電線下に、危険標識を設置する。
ショベルアタッ
チメント交換
飛来・落下
●油圧ホースジョイントを外した際、作業油がはねて ●油圧ホースの脱着を行う際は、必ず保護メガネを使用する。
目に入る。
●圧力を完全に抜いてから作業する。
●ハンドブレーカでコンクリートを取壊し中、ピック ●ハンドブレーカは、逆手に持たない事を徹底する。
コンクリートの はさまれ・巻き
の先が鉄筋に噛んで、ハンドブレーカが回転して周囲 ●指は、ハンドルの外側に出さないを徹底する。
込まれ
はつり
●ブレーカ作業は、危険な作業である事を周知徹底する。
の構造物に手が挟まれる。
バックホウで運
搬
建設機械お
よび車両等
ホイストクレ-
の運転
ンの運転
ダンプの運転
激突され
●現場状況を確認し、危険箇所への立入禁止を徹底する。
●鋼矢板をバックホウで移動中、誘導員の足に激突す
●用途外使用禁止を再度指導・徹底し、各作業計画等の見直し、確認を徹底す
る。
る。
激突され
●ホイストクレーンで敷き鉄板を吊り上げ位置を決め ●敷き鉄板吊り用の外れ止め付きのフックを使用して吊り上げる。
た後、バタ角を取ろうとして背を向けた際に、敷き鉄 ●吊った荷の下には、絶対入らない。
板がフックから外れて足に激突する。
●クレーンオペレータと玉掛け者は合図の確認を徹底する。
●1方向通行の農道をダンプで走行中、対行車両が来
交通事故(車両
●退避場ですれ違う。
たため路肩に寄せてすれ違うとき、路肩が崩れて横転
横転)
●路肩に近寄らないようにカラーコーン、明示旗で明示する。
し負傷する。
重機降車時
踏み抜き
●作業前の現場状況確認を徹底し、支障物がある場合にはその排除や明示を行
●降車時に釘が飛び出した木片の上の着地し、踏み抜
い、全員に周知する。
く。
●長靴に踏み抜き防止のインソールを装着する。
工事用車両の出
入り
交通事故
●バックミラー・目視等で確認を行う。
●ダンプでヤードに進入する際、後方から来た軽乗用 ●指導内容をハザードマップ形式とし、現場への順路を明確にする。
車と衝突する。
●現地状況に応じて「右折入場・右折退場禁止」等の現場ルールを決め、周知徹
底する。
●左折待ちの車列を離れようとした際、後方から直進
してきた車両と衝突し、負傷する。
●バックミラー・目視等で前後・左右の確認を行う。
●交差点で一時停止後に直進したが、左側から直進し ●通行車両が少ない道でも通勤時には車両が増加することを意識する。
てきたトラックと衝突し、負傷する。
通勤時の運
転
通勤時の運転
交通事故
●路面の凍結によりスリップして、路肩から河川敷に ●徐行するなど、路面状況に応じた安全運転を行う。
転落した。
●気象状況、時間帯等を考慮した無理のない運行計画をたてる。
●交差点侵入時、側面をダンプに激突される。
共通工
●ダンプ運転者の前方不注意。
●ライトバン運転者の交差点での左右確認不十分。
●バッテリーが上がっていたため、ブースターケーブ
●正しい手順で接続し、最後の接続はエンジンの金属部へ接続する。
バッテリー
バッテリー充電 有害物との接触 ルを接続しようとしたとき、バッテリー本体蓋が破裂
●保護メガネを着用する。
充電
し、バッテリー液が飛散して目に入り負傷する。
●ガス切断終了後、ボンベの元栓は締めたが、酸素弁
●ガス切断終了後は、酸素弁を開放してガスを逃がし、ホース内の残圧ゼロを確
を開放してガスを逃がさないままホ-スを丸めてジョ
認する。
イントを外したため、ホースがあばれ、顔に激突す
●ホースを外すときは、必ず根元を掴み外す。
る。
ガス溶接
(切断)
ガス溶接
(切断)
激突され
玉 掛
玉掛作業
飛来・落下
●場所打杭の鉄筋建て込み中に、補巻きフック(外れ
●吊り荷(吊っている状態のもの全て)の下には入らない。
止め有り)に掛けている玉掛けワイヤが外れて落下
●鉄筋建て込み時、クレーンの補巻きはフックからシャックルに交換する。
し、滑車が作業員の肩にあたる。
飛来・落下
●荷卸し時の作業手順を作成、周知する。
●ダンプアップした状態でアオリを外そうとして、ア ●必ず2名での作業とし、作業手順の遵守・相互合図を徹底する。
オリ落下して足にあたる。
●危険予知を徹底し、落下する可能性のあるものの直下に手足を入れない。
●アオリを外さずに荷下ろしができるような構造に改造する。
荷卸し
荷卸し
はさまれ・巻き ●落下したアオリを取り付ける際、バランスを崩して ●業務内容、作業員の技量を把握した人員配置を行う。
込まれ
荷台とアオリに手をはさまれる。
●アオリ下部のロックピンを取付けする。
●ボンベ置場にアセチレンボンベを運搬し、ボンベを ●ボンベを立掛ける時は、指の位置を確認する。
はさまれ・巻き
立掛けようとして、奥にあるボンベとの間に指を挟ま ●一人で無理がある時は、二人で行う。
込まれ
●ボンベとボンベの間に間仕切りを設ける。
れる。
人力運搬
アセチレン
ボンベの運搬
エンジン
カッタ-
コンクリ-ト
二次製品の
切断
激突され
●コンクリ-ト二次製品をエンジンカッタ-にて切断
●切断に適した場所で、正しい姿勢でゆっくり作業する。
中に、エンジンカッターが跳ね上がり、作業員に激突
●切断作業はエンジンカッター操作に熟練したものが行う。
する。
丸ノコ
型枠切断
切れ
こすれ
●電動丸ノコで型枠パネルを切断中、丸ノコが跳ね返 ●切断作業は、安定した場所に置いて安定した姿勢で行う。
●利き手以外での使用は、危険を伴うので禁止とする。
り、体に接触して切れる。
切れ
こすれ
●チェーンソーの作業をする時は、低い姿勢で作業を行う。
●斜面で安全長靴を使用する時は、地固めして安定な足場を確保してから作業を
●チェーンソーで伐採作業中、足をチェーンソーで切
する。
る。
●チェーンソーの作動方向、足の位置、足場の確保について作業手順に追記し周
知する。
激突され
●作業間隔の確保と周囲の人払いの徹底を再度教育指導する。
●伐採後の竹を短く切断時、切断後の勢いでチェーン
●チェーンソウでの切断時は、周囲の作業員退避、支障物の確認を徹底するよう
ソウが振られ、近くの作業員の手と顔にあたる。
教育指導する。
伐採工
チェーンソー
-6-
大工種
中工種
要素作業
事故の型
危険有害要因の特定(予想される災害)
危険有害要因の除去・低減のために実施すべき事項の特定(防止対策)
伐採工
草刈り機
転倒
●作業場所の状況を事前に確認し、障害物や危険箇所を周知する。
●不安定にならないような足元の確保、無理な体勢での作業を禁止する。
●緩斜面で、草刈り機で作業中にバランスを崩し、転
●適切な道具(手鎌など)を選定し、草刈り機使用時は、膝すねガードを着用す
倒して膝が切り株にあたる。
る。
●作業場所を考慮した草刈り機使用についての再教育を実施する。
転圧工
コンバインド
ローラー
転倒
●転圧作業中、着ていたトラチョキがレバーに引っか ●重機運転者は短い安全チョッキを着用する
かり運転不能となり土堰堤に乗り上げ転倒し、足をは ●実務経験の聞き取りを行い運転者のランク分けをして作業させる
さまれる。
●変更作業時は職長又は上位者に必ず確認をとって作業をおこなう
点検作業
飛来・落下
●高圧洗浄機の整備・点検中、何回かレバーを握った ●ノズル先端方向に人がいないことを確認してからレバーを握る。
ところ突然ノズルから水が噴射し目にあたり、負傷す ●整備・点検中においても保護メガネを着用する。
●高圧洗浄機使用時の作業手順を再度、周知・徹底する。
る。
清掃作業
飛来・落下
●高圧洗浄清掃用ホースで清掃中、グレーチング蓋が ●非定常作業時の手順の順守。
跳ね上がりつま先に落ちてあたる。
●作業者の独自の判断で作業手順を違う作業方法に変更しない。
高圧洗浄機
施工管理
共通工
施工状況確認の はさまれ・巻き ●不安定に散乱している転石の上を歩行して、転石が ●不安定な転石が散乱している箇所は、立入禁止とする。
●作業の状況、進捗に合せて安全な通路を確保する。
倒れ足をはさまれる。
込まれ
ため場内歩行中
高温環境下
での作業
全ての作業
熱中症
森林除染
駆除
(スズメバチ)
ハチ刺され
交通誘導
誘導作業中
熱中症
資材仮置き
準備
ブルーシート切断
切れ・こすれ
構台解体
墜落・転落
足場組立
踏み抜き
H鋼荷下ろし
墜落・転落
●高温環境下での作業中、熱中症にかかる。
●水分・塩分の適切な摂取と涼しく適度な休憩ができるような準備・設備を整え
る。
●入場時に、既往症・異常所見の有無を健康診断結果等により確認し、有の場合
は作業・配置等について配慮する。
●体調に異常を感じたら、速やかに報告するよう指導する。
●近くの巣に気づかず、ハチに刺される。
●フェイスネット・手袋等の着用を徹底する。
●ハチが飛んでいる箇所では蜂用殺虫剤を常に携帯し単独では作業しない。
●蜂の巣を発見した場合は作業を中止・退避することを徹底する。
●前日から体調が悪かったにもかかわらず、現場で交 ●体調不良の際は、早めに職長に申告する。
通誘導をしていて熱中症で倒れる。
●各作業員に熱中症対策を含め、自ら体調管理に努めることを徹底指導する。
●カッターナイフでブルーシートを切断中、自分の手をきる。
●体勢を整えて利き腕で行うとともに、切断方向に手を置かない。
●皮手袋を使用する。
●受桁上にて、不安定な姿勢で重量のあるつなぎ材を ●つなぎ材の撤去は、部材をクレ-ンにて揚重した状態で行う。
一人で外した時、その荷重を支えきれずにバランスを ●重量物を扱う作業は、一人では行わない。
崩し、墜落する。
●高所で行う作業をできるだけ少なくした作業手順とする。
仮設工
路面覆工
道路工事 土留支保工
ケ-ソン
製作
解体撤去作業
FD係留
FD乗降時
墜落・転落
中詰工
中詰土天端仕上
げ
激突され
消波ブロック
製作
コンク
リートブ
ロック工
事
●ダンプトラックが荷卸し後、荷台が下降している時に、
●砕石を落とす際は、荷台の作動を停止し、竹ほうきにて落す。
はさまれ・巻き あおりの掛け止めピンに砕石が付着していたため、手
●ダンプトラック荷卸し箇所の近くに竹ほうきを用意する。
で落そうとした時に、フックが作動し、掛け止めピン
込まれ
●作業手順書を見直し、再教育する。
とフックに指を挟まれる。
砕石敷均し
仮置(注水・ 水中ポンプ・配
管設置
排水)
移動中
型枠脱型
及び転置
異形ブロック
(製作・転
置・運搬)
●共同作業者は不安全な行為を見たら声を掛け中止させる。
●トレーラーから荷下ろし作業中、地上に降りようと ●トラック荷台からの飛降りの怖さ・危険を教育する。
して、荷台から転落する。
(2m以下の低所でも危険)
●作業上必要なときは、後方部に立ち馬等を設置し、仮昇降施設とする。
●土留め支保工を解体中、ボルトが競って離れないた ●重心は目測あるいは計測して、確実にマーキングする。
はさまれ・巻き
め切梁を揺すって外れた瞬間、玉掛け者が他の資材と ●2個のクランプで重心をはさみ玉掛けする。
込まれ
●作業中不具合が出た時は、作業を止めて作業方法・手順等を打ち合わせる。
切梁材に手を挟まれる。
土工事
ケーソン
進水・据
付
●建枠を持ち上げて渡そうとした時よろめき、桟木か ●足元及び持ち上げる物の重量を考慮し、不安定な姿勢での作業は行わない。
ら突き出ていた釘を踏み抜く。
●不必要な材料は直ちに釘じまいを行い、処分する。
●乗降する際は、梯子を使用せず可搬式作業台を使用する。可搬式作業台の設
●FDから下船する際、取付けた梯子に乗り移ったと
置・固定は陸上作業員を配置して行う。
き、梯子が滑り落ち、岸壁についた手を骨折する。
●補助タラップを外したときの乗降ルールについて実地訓練を行う。
●移動のため、敷き鉄板の片側を吊り上げる際、敷き ●敷き鉄板移動時は、作業半径内から作業員を待避させる。
鉄板が横滑りを起こして、近くにいる作業員の足に激 ●作業員の待避確認は、オペレーターと相判作業員の間で合図[グー・パー等]
突する。
を定めて行う。
はさまれ・巻き ●吊り上げた際、配管先端のエルボが回転し足をはさ ●吊荷の下に入らない、吊った状態の荷に触れない。
込まれ
む。
●先端エルボが回転しない玉掛方法を徹底する。
墜落・転落
●消波ブロック打設用単管作業床で作業中、足場板が ●点検を実施し、足場板の固定を確認する。
外れ転落する。
●点検項目に加え、記録を残す。
●ブロックとワイヤ-の間に手・指を挟まれる。
● ワイヤ-を直接持たない玉掛け方法を実施する。
はさまれ・巻き ●型枠上または足場上から墜落転落する。
●型枠上部の緊結金具を外す際は、適切な足場を使用する。
込まれ
●側型枠を、人力にて無理に脱型し、側型枠が回転ま
●型枠脱型作業手順に従って作業する。
たは転倒して激突する。
●鋼製足場板を手に持ち、型枠天端に設置しようとし ●タチウマにて足場を設置、確実に使用して作業する。型枠と固定して転倒防止
はさまれ・巻き
たとき、足場板の片側が型枠から外れ落ちた為、足場 をする。
込まれ
板と型枠の間に親指を挟む。
●足場板の長さを変更し所定の位置に設置完了後、直ちに結束する。
吊り具の
調整作業
激突され
●吊り具の調整作業は、手順どおり行うことを徹底する。
●消波ブロック(ドロス50t)の吊り具傾斜角の技術指
●吊り具は安定が悪く、転倒すると大きな危険が発生する事を再認識させる。
導中、傾斜角の調整をしようと、吊り具を地上に下ろ
●傾斜用ワイヤの調整作業は、必ずクレーンの作業範囲内に架台を置くことを標
して近づこうとした時に、吊り具が倒れて激突する。
準とする。
-7-
大工種
中工種
要素作業
事故の型
危険有害要因の特定(予想される災害)
危険有害要因の除去・低減のために実施すべき事項の特定(防止対策)
起重機船
の係留
激突され
●着火船の曳航用ガイドに係船ロープが引っ掛からないような形状にする。
●起重機船の係留作業中に、係船ロ-プに無理な力が ●着火船の船首甲板部に立入禁止区域を明示する。
加わり、係船ロープが切断又は解けて、着火船の乗組 ●係留ロープ、補助ロ-プの始業前点検を確実に実施する。
員が係船ロープに跳ねられ海上に転落する。
●ペンドル(タイヤ)に係船ロープが絡まることがあるので、係船ロープの動き
を監視する。
防波堤下部
工事
鋼管矢板切断
爆発
●既設鋼管矢板切断時に発生する水素ガスを抜くた
●鋼管矢板天端からコア抜きを行い、可燃性ガスを放出させる。
め、水中溶断機にて鋼管矢板に穴開け作業中に水中爆 ●打合せにない作業は行わない。やむを得ず作業をする場合は、自己判断せずに
発が発生し、被災する。
状況を確認の上、作業手順を見直し再度作業を行う旨周知徹底する。
ケーソン製
作
足場解体
墜落・転落
船外機への積み
込み
転倒
コンク
リートブ 海上積込・
ロック工 運搬・据付
事
防波堤
工事
●ケーソンから取り外した鋼製足場を分解中、幅木を ●簡単な作業でも油断せず、危険予知を行う。
片持ちして引きずり下した際、部材につまずき足場か ●足元にある部材は躓く恐れがあるため、先行して片付けを行う。
ら落下する。
●職長及び職員は、作業終了後は必ず作業中のケガ、異常等の確認をする。
●係留ロープを取る際、船舶と岸壁の隙間をできるだけ小さくする。
●船外機に資材等を卸し、岸壁に戻ろうとした時に船
●軽作業であっても、KY活動を実施するなどしてマンネリ化を防ぎ、注意喚起
外機と岸壁の間に足を踏み外して転倒する。
を行う。
積み込み作
業
●作業内容・作業手順を明確化し、周知する。
トラックへの積 はさまれ・巻き ●クレーンでトラック荷台に鉄板を積み込み中、風で
●監視人を配置する。
み込み
込まれ
鉄板があおられ鉄板と消波ブロックに指を挟む。
●介錯ロープを使用するなどの処置を講ずる。
防波堤
工事
コンクリー 水中コンクリー
ト打設
ト打設
吊りワイヤ
の入替
飛来・落下
激突され
●ポンプ車にて生コン打設の際は、保護メガネを着用する。
●先端ホースは2点吊とし、ホースにつぶれや折れがないことを点検してから打
●先端ホースをクレーンで吊りながら打設していた
設する。
が、突然先端ホースが破裂して生コンが飛散して目に ●先端ホース(5吋)の外側に8吋のサニーホースで養生し、破裂しても生コンが飛
入り、負傷する。
散しないようにする。
●ポンプ車の日常点検に加え、ホース・配管も点検を行い、不備のある物は交換
する。
●バケットワイヤのエンド部をコッターピンに差し込 ●ワイヤが跳ね返っても当たらない位置に体を置いて行う。
む時、ワイヤがコッターピンから外れ、作業員に激突 ●ワイヤの折り返し長さを多く取り、反発が少ない状態で行う。
●作業前のKYは、現物を確認し作業内容にあったKYを行う。
する。
位置決め
●揚錨船で弛んでいる起しワイヤーをウィンチで巻い
●直接ワイヤーを手でつかまずハッカーを使用し、ワイヤーを空気圧送船側に引
はさまれ・巻き ているとき、本船に乗っていた作業員が起しワイヤー
き寄せ、その後回収する。
込まれ
を掴み、揚錨船のシーブ(滑車)とワイヤーの間に指を
●作業の開始は作業指揮者の合図により行う。
挟む。
灯浮標設置
準備作業
●潜水士船外の防舷材に足を乗せて作業しない。
●アンカーの起しワイヤを潜水士船のウインチに取り ●起しワイヤに補助ロープとブイを取り付け、受け渡しをする時は、このロープ
はさまれ・巻き
こむため、岸壁に移動中、船外防舷材に足を乗せたま を投げ渡して行う。
込まれ
●潮位の干満時間帯、岸壁の状況、気象、海象状況を確認し、作業指示・安全指
ま作業をしていて、岸壁防舷材に足を挟まれる。
示を行い作業する。
浚渫工事 グラブ浚渫
管理文書
-8-
保管;期終了後3年
平成28年度最重点実施事項として展開しています
『やるぞ、やろう! 指差呼称』運動
◆ヒューマンエラーによる災害の防止対策として、
「指差呼称」による安全確認を展開
⇒指差呼称の実行箇所を決めて実行
◆軽微な災害が多発・・・依然として「ついうっかり油断して、軽くみて、機械・器
具の基本的な取り扱いを知らない」といったヒューマンエ
ラーによる災害があとを絶たない
◆現場の最先端で働く作業員一人ひとりに、この運動の展開が浸透していない
さらなる取り組み強化が必要
やるぞ!
☆指差呼称が実行される現場の雰囲気づくりは、
管理監督者の姿勢・行動しだい
店社管理者・現場の管理監督者が率先垂範し
て「指差呼称」を実行しましょう
やろう!
☆作業員自ら「やろう!」という意識で実行さ
れてこそ効果があらわれる
作業単位ごとのKY活動で
どこで、何をするときに、
何を指差呼称で確認する
のか、具体的に話し合って
決定し、実行しましょう
~するときは~を~して~しよう⇒「○○○○
ヨシ!」
ステッカーをヘルメットへの貼付、社員証ケ
ースへの貼付等により、本運動の展開にみな
さまのご協力とご支援をお願いします
-9-
危険性又は有害性等の調査(リスクアセスメント)
とその結果に基づく措置
☆進め方の基本
ステップ1
危険性又は有害性の特定
①建設の仕事に潜在する危険性又は有害性の洗い出しと分類
②危険性又は有害性の特定
ステップ2
リスクの見積もり
①特定した危険性又は有害性についてのリスクの見積もり
②リスクレベルからの優先度の決定
ステップ3
リスク低減措置内容の検討 工学的対策→3.管理的対策→4.個人用保護具の使用)で可能な限
・リスク低減措置は、優先順位(1.設計や計画段階における措置→2.
り高い優先順位のものを検討・決定
ステップ4
リスク低減措置の実施
・リスク低減措置を実施
ステップ5
実施内容の記録
・リスクアセスメント、リスク低減措置の決定までと、その実施状況を記
録
リスク低減措置の優先順位
① 設計や計画段階における措置・・・・・工法、作業方法、使用機械・設備等
② 工学的対策・・・・・ガード、安全装置、安全ブロック、インターロック等
③ 管理的対策・・・・・マニュアル、作業手順書、立入禁止措置、教育・訓練等
④ 個人用保護具の使用・・・・・ヘルメット、安全帯、マスク、メガネ等
☆リスクアセスメントとKYの違い
◆危険予知(KY)活動の目的
⇒ 作業員の注意力を喚起し、主に作業行動の対策を決定する
《作業直前に実施する》
◆リスクアセスメントの目的
⇒ 作業ごとにリスクを見積もり、対策の優先度を決めて
主に設備面の対策を講ずる
《施工計画段階などで行う》
店社管理者の指導・支援が必要!
- 10 -
ストレスチェック制度
◎ストレスチェックとは
ストレスチェック制度の実施手順
・労働安全衛生法の改正により、労働者が50
人以上いる事業所では、平成27年12月か
ら毎年1回労働者に対して実施することが義
務付けられた
・労働者が自分のストレスの状態を知ることで、
ストレスをためすぎないように対処したり、スト
レスが高い状態の場合は医師の面接を受け
て助言をもらったり、会社側に仕事の軽減な
どの措置を実施してもらったり、職場の改善
につなげたりすることで、「うつ」などのメンタ
ルヘルス不調を未然に防止するための仕組
み
ス
ト
レ
ス
チ
ェ
ッ
ク
☆プライバシーの保護
面
接
指
導
・ストレスチェックの結果は、本人の同意が
なければ会社へ通知されることは一切な
く、実施に従事する者には、守秘義務が
規定され、プライバシーは保護される
導入前の準備(実施方法など社内ルールの策定)
質問票の配布・記入 ITシステムを用いての実施も可能
ストレス状況の評価・医師の面接指導の要否の判定
本人に結果を通知
本人から面接指導の申出
個人の結果を一定規
模のまとまりの集団ご
とに集計・分析
集
団
分
析
医師による面接指導の実施 職場環境の改善
就業上の措置の要否・内容
について医師から意見聴取
就業上の措置の実施
☆不利益事項の禁止
「うつ」などのメンタルヘルス不調を未然に防止
・会社は、ストレスチェックを実施することに
より、労働者に対して不利益な取り扱いを
行うことを一切禁止されている
◎不動テトラでは
◆ 実施体制
◆ストレスチェック調査票、評価基準等
実施代表者
当社精神科産業医 1名
対象者
全従業員(取締役・監査役を除く)
共同実施者
当社内科産業医 3名
実施頻度・時期
原則として年1回、8月実施予定
使用調査票
職業性ストレス簡易調査票(57項目)
実施事務従事者 当社医務室看護師 1名
委託先
㈱エスシーシー提供Webシステム
㈱エスシーシー
評価方法
「労働安全衛生法に基づくストレスチェ
◆ 面接指導の対象者、実施方法
対象者(注2)
通知の方法
ック制度実施マニュアル」(厚生労働省)
高ストレスと判定された者のうち実
に準拠
施者が面接指導が必要とした者
結果通知
実施事務従事者より対象者へ電
未受験者への勧奨 実施事務従事者より勧奨
(注1)
子メールで通知
申し出の方法(注3) ㈱エスシーシー提供Webシステム
面接指導の実施 実施事務従事者が日程調整
実施方法
Webシステム上で通知
(従業員に実施の義務はない)
(注1);受験の有無は会社へは通知されず、受験しないことによる
不利益な取り扱いはしない
原則、産業医と対面
困難な場合、Web会議システム
面接時の情報提供 就労状況把握のため、3ヶ月分
の勤務時間等を実施者に提供
(注2);高ストレス者全員が面接指導の対象となるわけではない
(注3);面接指導の対象者から申し出がない場合は、実施事務担当
者より勧奨を行うが、面接指導を希望しないことによる不利
益な取り扱いはしない
- 11 -
安 全 配 慮 義 務 ①安全配慮義務とは?
⇒ 使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労
働することができるよう、必要な配慮をするものとする(労働契約法 第5条)
*安全配慮義務は、災害を未然に防止するために物的・人的管理を尽くす義務で、
これを怠ると損害賠償責任を負う
②労働安全衛生法を守っていれば、安全配慮義務を果たしたことに
なるのか?
⇒ 労働安全衛生法の危険防止措置は、事業者が守るべき最低限のことがらで、労
働安全衛生法上の災害防止措置義務を果たしていても、予見可能性と結果回
避可能性のある災害防止措置がとられていないと、安全配慮義務を果たしたこ
とにはならない
*労働安全衛生法上の刑事責任を免れても、安全配慮義務違反による民事上の
損害賠償責任を負う場合もある
③災害の原因が労働者にもあるときは、過失相殺されるのか?
⇒ 被災労働者に過失があれば、その程度に応じて過失相殺される
*過失相殺;被災労働者の過失に応じて損害賠償額を減額することができる
*安全衛生教育や指示・注意の内容を記録しておくことが必要
④健康への配慮も安全配慮義務?
⇒ 労働者が健康を害している場合に、その内容・程度いかんにより、必要に応じ、労
働軽減等の配慮をすべき義務は、安全配慮義務のひとつ
*じん肺、職業性難聴などの職業病に罹患しないようにするのは企業の義務
⑤企業として安全配慮義務を尽くすには?
⇒ 労働災害発生の「危険を予見し」、「その危険を回避する措置を講じる」ことが必要
*危険が予想される作業や場所を発見し、災害を未然に防止するための措置をとる
*安全配慮義務を尽くすためには、労働安全衛生法を遵守することにとどまらず、労
働災害の発生危険を未然に防ぐため、危険回避の予防措置を万全に講じることが
求められる
危険の予見
安全配慮義務
危険の回避
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