税関実務研修会(ワシントン条約について)

平成27年(2015年)10月6日(火)
於:名古屋港湾会館2階第1会議室
名古屋税関 業務部
特別審査官(第2担当)
1
ワシントン条約
「絶滅のおそれのある野生動植物の
種の国際取引に関する条約」 といいます。
正式には
CONVENTION(条約)
on
TRADE(貿易)
in
ENDANGERED(絶滅の危機にさらされた)
SPECIES(種)
of
WILD(野生)
⇒
INTERNATIONAL(国際)
FAUNA (動物) and
FLORA(植物)
CITES (「サイテス」と読みます)
1973年(昭48年) アメリカのワシントンで採択
1975年(昭50年) 日本もこの条約に署名
1980年(昭55年) 第91通常国会でこの条約締結を承認(4/25)し、11月4日から発効
2
基本原則
附属書Ⅰ
(条約第2条)
(附属書Ⅰ 、 Ⅱ 、 Ⅲ)
原則として国際商業取引の禁止 ( * 978種)
絶滅のおそれのある種であって取引による影響を受けており又は受けることのあるものを掲げる。これら
の種の標本の取引は、これらの種の存続を更に脅かすことのないよう特に厳重に規制するものとし、取引
が認められるのは、例外的な場合に限る。
附属書Ⅱ
国際商業取引は可能
( *34,430種)
現在必ずしも絶滅のおそれのある種ではないが、その存続を脅かすこととなる利用がなされないように
するためにその標本の取引を厳重に規制しなければ絶滅のおそれのある種
附属書Ⅲ
国際商業取引は可能
( *161種)
いずれかの締約国が、捕獲又は採取を防止し又は制限するための規制を自国の管轄内において行う必
要があると認め、かつ、取引の取締りのために他の締約国の協力が必要であると認める種を掲げる。
締約国は、この条約に定めるところによる場合を除くほか、附属書Ⅰ、附属書Ⅱ
及び附属書Ⅲに掲げる種の標本の取引を認めない。
*印 出所:CITES事務局HP
Updated on 2 Oct.2013
3

条約加盟国は、附属書に掲げる種について「留保」を
付すことができることとなっており、「留保」を付した
種については、締約国でない国として取り扱われる。
ただし、「附属書Ⅰ」に掲げる種を留保した場合には「附属書Ⅱ」として取り扱う旨が第4回締
約国会議(1983年)で決議されている。
なお、留保を付した7種のクジラ(カワゴンドウを含む)及びその調整品の輸入については、別途、経産大臣
の輸入の承認(二号承認)又は確認が必要。
現在、我が国が留保を付している種は次のとおり。
留 保 種
附属書Ⅰ
マッコウクジラ、ツチクジラ、ミンククジラ(学術名: Balaenoptera acutorostrata 及びBalaenoptera
bonaerensis )、イワシクジラ(北太平洋の個体群並びに東経0度から東経70度及び赤道から南極大陸
に囲まれる範囲の個体群を除く)、ニタリクジラ、ナガスクジラ及びカワゴンドウ
附属書Ⅱ
ジンベイザメ、ウバザメ、ホホジロザメ、ヨゴレ、アカシュモクザメ、ヒラシュモクザメ、シロシュモクザメ、
ニシネズミザメ(2014.9.14施行)及び 「タツノオトシゴ属」全種
ペットとして多く取引されている。
4
附属書Ⅰ
ゾウ、トラ、サル、アジアアロワナ、タイマイ、イリエワニ、ホシガメ、
ミスジヤマガメ 等
トラ
(ネコ科)
(イ
ン
コ
科ス
ミ
スレ
ミコ
レン
コ ゴ
ンウ
ゴイ
ウン
イコ
ン
コ
属
)
学名:Panthera tigris
学名:Anodorhynchus spp.
5
附属書Ⅱ
クマ、ジャコウジカ、クジャク、ワニ、トカゲ、ニシキヘビ、カメレオン、サンゴ、
ヴィクーニャ(原産国により附属書Ⅰもあり)、リュウキュウヤマガメ、 他
2013年6月12日から附属書Ⅱに仲間
入りしました。 よろしくね。
(リュウキュウヤマガメ君より)
ヴィクーニャ
(ラクダ科)
学名:Vicugna vicugna
アルゼンチン、ボリビア、チリ、ペルー、
エクアドルの一部地方原産はⅡ。 その他
はⅠ
リュウキュウヤマガメ
(イシガメ科)
学名:Geoemyda japonica
6
附属書Ⅲ
セイウチ(カナダ)、アジアスイギュウ(ネパール)、キンイロジャッカル(インド)、ツチ
オオカミ(ボツワナ)、チズガメ属(アメリカ)、クサガメ(中国)、ヨツツノレイヨウ(ネ
パール)
他
ヌマガメ科 チズガメ属全種
(アメリカ)
画像は ヌマガメ科チズガメ属 アラバマチズガメ
学名:Grapemys pulchra
7
Googleなどの検索エンジンで「CITES」で検索します
8
9
10
ワシントン条約付属書【動物界】(経済産業省ホームページより抜粋)
附 属 書 Ⅰ
附属書 掲載例
附 属 書 Ⅱ
附 属 書 Ⅲ
FAUNA(ANIMALS)【動物界】
PHYLUM CHORDATA 『脊索動物門』
CLASS MAMMALIA(MAMMALS)「哺乳綱」
経済産業省のHPから
抜粋して掲載していま
す。貴社あるいはご自
宅のインターネットPC
で、取り扱われている
動物についてご確認く
ださい。
Googleなどの検索エ
ンジンで「経済産業
省」と「ワシントン条約」
で検索してください。
・・・・省略・・・・
PRIMATES《サル目(霊長目)》,Apes,,monkey(サル類)
Lorisidae〈ロリス科〉〈科の新設〉 Lorises(ロリス類)
Nycticebus spp.
ス ローロリ ス 属全種
2007年6月に開催された第14回ワシントン条約
締約国会議において、スローロリス属全種が「附
属書Ⅱ」から「附属書Ⅰ」へ移行し、国際商業取
引ができなくなりました。
Nycticebus spp.
11
附属書 掲載例
イリオモテヤマネコ
Felidae〈ネコ科〉 Cats(ネコ類、チーター類、ヒョウ類、ライオン類、トラ類等)
Felidae spp.
ネコ科全種
[Cats]
(附属書Ⅰに掲げる種を除く。飼育された標本
については、この条約の適用を受けない。)
Acinonyx jubatus
チーター
[Cheetah;Hunting Leopard]
(生きている標本及びハンティング・トロフィーの
毎年の輸出割当個体数は、それぞれの国につ
いて次のように与えられる。
ボツワナ 5
ナミビア 150
ジンバブエ 50
これらの標本の取引は、第三条の規定の適用
を受ける。)
・・・・(省略)・・・・・
イリオモテヤマネコ (附属書Ⅱ該当)
科:ネコ科
属:ベンガルヤマネコ属
種:ベンガルヤマネコ
亜種:イリオモテヤマネコ
Prionailurus bengalensis iriomotensis
【参考】
ネコ(猫)とは、狭義にはネコ目-ネコ亜目-ネコ科-ネコ属に分類される小型哺乳類
である「イエネコ」(学名:Felis silvestris catus)の通称である。
和名:イエネコは、条約の適用を受けない。⇒非該当
目:ネコ目(食肉目) Carnivora
亜目:ネコ亜目 Feliformia
科:ネコ科 Felidae
属名:ネコ属 Felis
種小名:ヤマネコ種 Felis silvestris
亜種名:イエネコ
Felis silvestris catus
具体的には、インボ
イス等に「飼育され
たネコ」である旨、
記載されている必要
がある。
イエネコ(学名:Felis silvestris catus)の例
和名:イエネコ
(属名)
(種小名)
(亜種名)
Felis silvestris catus
12
ワシントン条約付属書【動物界】(経済産業省ホームページより抜粋)
附 属 書 Ⅰ
附属書 掲載例
附 属 書 Ⅱ
附 属 書 Ⅲ
FAUNA(ANIMALS)【動物界】
PHYLUM CHORDATA 『脊索動物門』
CLASS AVES「鳥鋼」 (BIRDS)(鳥類)
Cacatua goffiniana
PSITTACIFORMES 《 オウム 目 》
PSITTACIFORMES spp.
オウム 目 全 種
[Parrots;Psittacines]
(附 属 書 Ⅰ に掲 げる種 並 びに附 属 書 に掲 げ
られ て いな い Agapornis roseicollis ( コザ クラ
インコ) 、 M elopsittacus undulatus ( セ キセ イ
インコ) 、 Nymphicus hollandicus ( オカメイン
コ) 及びPsittacula krameri ( ホ ンセ イインコ)
を除く。))
Cacatuidae<オウム 科 > Cockatoos(オウム 類 )
Cacatua moluccensis
Cacatua goffiniana
シ ロビタ イム ジ オウム
[Goffin's Cockatoo; Tanimbar Cockatoo;
Tanimbar Corella]
Cacatua haematuropygia
フィリ ピンオウム
[Philippine Cockatoo;Red-vented Cocktoo]
Cacatua moluccensis
オオバ タ ン
[Moluccan Cockatoo;Salmon-crested
Cockatoo]
Cacatua sulphurea
Cacatua sulphurea
コバ タ ン
[Yellow-crested cookatoo,Salphur-crested
cookatoo]
Probosciger aterrimus
ヤシ オウム
[Palm Cockatoo]
Loriidae<ヒ インコ科 > Lories, lorikeets (ヒ インコ類 )
Eos histrio
ヤクシ ャインコ
[Red-and-blue- Lory]
Amazona arausiaca
Vini ultramarina
コウセ イインコ
[Ultramarine Lorikeet;Ultramarine Lory]
Psittacidae<インコ科 > Amazons,macaws,Parakeets,parrots( ボウシ インコ類 、 バ タ ンインコ類 、 コンゴ ウインコ類 )
Amazona arausiaca
ア カノドボウシ インコ
[Jacquot;Red-necked Amazon;Red-necked
Parrot]
インコ科 附属書Ⅰ 45種
(・・・・以下省略・・・・・)
13
附属書 掲載例
ワシントン条約附属書【動物界】(経済産業省ホームページより抜粋)
附 属 書 Ⅰ
附 属 書 Ⅱ
附 属 書 Ⅲ
CLASS REPTILIA 「爬虫鋼」 (REPTILES)(爬虫類)
Testudinidae<リクガメ科> Tortoises(リクガメ類)
Testudinidae spp.
リクガメ科全種
[Tortoises]
(附属書Ⅰに掲げる種を除く。野生の状態で採
取され、主として商業目的で取引される
Geochelone sulcata (ケズメリクガメ)の標本に
ついては、毎年ゼロの輸出割当てが設定され
ている。
Geochelone platynota
Astrochelys radiata
マダガスカルホシ ガメ
〈 Geochelone radiata から属名変更〉
[Radiated Tortoise]
ビルマホシガメ
2013.6.12
附属書 Ⅱ ⇒ Ⅰ
Astrochelys yniphora
イニホーラリクガメ
〈 Geochelone yniphora から属名変更〉
[Angonoka,Madagascar Angulated
Tortoise,Madagascar Tortoise]
Geochelone platynota
ビルマホシ ガメ
[Burmese starred tortoise]
Chelonoidis nigra
Chelonoidis nigra
ガラパゴ スゾウガメ
〈 Geochelone nigra から属名変更〉
[Galapagos Giant Tortoise]
Gopherus flavomarginatus
メキシ コゴ ファーガメ
[Bolson Tortoise;Mexican Giant
Tortoise;Yellow-bordered Tortoise]
Psammobates geometricu s
チズ ガメ
[Geometric Tortoise]
(・・・・以下省略・・・・・)
CLASS ACTINOPTERYGII 「条鰭鋼」 (FISHES)(魚類)
OSTEOGLOSSIFORMES《オステ オグロッ サム目》
Osteoglossidae<オステ オグロッ サム科> Arapaima, bonytongue(ピラルク類、 ア ロワナ類)
Arapaima gigas
ピラルクー、 ア ラパイマ
[Arapaima;Pirarucu]
Scleropages formosus (注9 )
画像
次ページ
ア ジ ア ア ロワナ
[Asian Arowana;Asian Bonytongue;
Golden Arowana;Golden Dragon Fish]
注9 Scleropages formosus には、 Sclero pages inscriptus ( 俗名: チタニウムゴ ールデン) を含むものとする。 (2012年9月25日、新種の
追加掲名)
【参考】シ ルバーア ロワナ(学名: Osteoglossum bicirrhosum )は、附属書に掲名されていない。
14
前ページ附属書Ⅰのアジアアロワナの説明
2012年9月25日付けで附属書Ⅰに追加された。
15
ワシントン条約付属書【植物界】(経済産業省ホームページより抜粋) <アロエ類の一部>
附 属 書 Ⅰ
附 属 書 Ⅱ
LILIACEAE〈ユリ科〉 Aloes(アロエ類)
Aloe spp. #4
アロエ属全種
[Aloes]
(附属書Ⅰに掲げる種を除く。また、
Aloe vera (アロエ・ヴェラ)及び附属書
に掲げられていないAloe
barbadensis (アロエ・バルバデンスィ
ス)として言及されているものを除く。)
Aloe albida
(アロエ・アルビダ)
Aloe albiflora
雪女王
(アロエ・アルビフロラ、雪女王)
Aloe alfredii
(アロエ・アルフレディイ)
Aloe bakeri
(アロエ・バケリ)
附 属 書 Ⅲ
「附属書解釈」の7#4
(a)~(f)のうち、アロエに関
し記述してあるものに該当すれ
ば条約の規制を受けない。
例えば、
(b)試験管中で固体又は液体
の培地で得た実生又は組織
培養体であって無菌の容器
で輸送されたもの
(c)人工的に繁殖させた植物
の切り花
附属書Ⅱのうち「Aloe vera」と「Aloe
barbadensis」は、条約の規制を受
けない。
Aloe bellatula
(アロエ・ベルラトゥラ)
Aloe calcairophila
(アロエ・カルカイロフィラ)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・( 以 下 省 略 )・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
16

附属書Ⅰ
「輸入承認制」
●輸入承認証 (二の二号承認)
経済産業大臣の「輸入承認証」
●輸出国の管理当局が発行する「輸出許可書」
「輸出許可書」=(CITES / ORIGINAL)
「附属書Ⅰ」は原則、国際商業取引禁止ですが、・・・。
① CITES(輸出国の管理当局が発行した輸出許可書)
及び
② 経産大臣の「輸入承認証」
イ 博物館、動植物園等学術研究用
ロ 商業目的で繁殖させたもの
ハ ワシントン条約が適用される前に取得したもの
があれば、輸入することができます。
17

附属書Ⅱ
○事前確認制
「特定地域」or「生きた動物」
⇒【特定地域】 輸入公表三の7の(6) ⇒(次ページ)
⇒【生きた動物】 輸入公表三の7の(7)
輸入申告時に際し、「輸出許可書」(CITES/ORIGINAL)及び経産大
臣の「事前確認書」提出
○通関時確認制
⇒輸入申告に際し、輸出許可書(CITES/ORIGINAL)提出
○輸入承認制(二号承認(経産大臣))
⇒ワシントン条約非締約国で準管理当局も有しない国
⇒ 承認されない
(経産大臣は承認しない⇒理由:条約を否認している国からの輸入を承認すると条約の存在意義が
なくなるため。)
18
輸入公表
三の7の(6)
( 注) 当該国を原産国とする場合を規制対象とする。 ( 本表は、公表三の7の( 6) の一の項の表で ある。二の項について は、「 削除」 されて いる。)
規制対象貨物
国(注)
アフガニスタン
は、
「経産大
臣の事前
確認」が必
要!
Ⅱ
対象
和名
すべての動植物、その個体の一部・派生物
学術名
-
-
Ⅱ
右記の動物、その個体の一部・派生物
ジャガランディ(ヤガランディ)
Puma yagouaroundi
(Herpailurus yaguarondi から属名変更)
Ⅱ
右記の動物、その個体の一部・派生物
コロコロ(パンパスキャット)
Oncifelis colocolo
Ⅱ
右記の動物、その個体の一部・派生物
コドコド
Oncifelis guigna
Ⅱ
右記の動物、その個体の一部・派生物
ピューマ
Puma concolor
Ⅱ
右記の動物、その個体の一部・派生物
クチビロカイマン
Caiman latirostris
Ⅱ
右記の動物、その個体の一部・派生物
パラグアイカイマン
Caiman yacare
Ⅱ
右記の動物、その個体の一部・派生物
カニクイイヌ
Cerdocyon thous
Ⅱ
右記の動物、その個体の一部・派生物
パタゴニアスカンク
Conepatus humboldtii
Ⅱ
右記の動物、その個体の一部・派生物
クビワペッカリー
Pecari tajacu
Ⅱ
右記の動物、その個体の一部・派生物
クチジロペッカリー
Tayassu albirostris
Ⅱ
右記の動物、その個体の一部・派生物
アフリカゾウ
Loxodonta africana
Ⅱ
右記の動物、その個体の一部・派生物
ギリシャリクガメ
Testudo graeca
Ⅱ
右記の動物、その個体の一部・派生物
エジプトトゲオアガマ
Uromastyx aegyptius
Ⅱ
右記の動物、その個体の一部・派生物
クジャクトゲオアガマ
Uromastyx ocellatus
Ⅱ
右記の動物、その個体の一部・派生物
ニシキトゲアオアガマ
Uromastyx ornatus
Ⅱ
右記の動物、その個体の一部・派生物
サバクトゲオアガマ
Uromastyx acanthinurus
Ⅱ
右記の動物、その個体の一部・派生物
チチュウカイカメレオン
Chamaeleo chamaeleon
Ⅱ
右記の動物、その個体の一部・派生物
アフリカカメレオン
Chamaeleo africanus
Ⅱ
右記の動物、その個体の一部・派生物
ナイルスナボア
Eryx colubrinus
Ⅱ
右記の動物、その個体の一部・派生物
ヤハズスナボア
Eryx jaculus
Ⅱ
右記の動物、その個体の一部・派生物
フェネックギツネ
Ⅱ
すべての動植物、その個体の一部・派生物
-
-
Ⅲ
インドが同条約附属書Ⅲに掲げたすべての動
植物、その個体の一部・派生物
-
-
Ⅱ
すべての動植物、その個体の一部・派生物
-
Ⅱ
右記の動物、その個体の一部・派生物
クロサンゴ目(ツノサンゴ目)
-
ANTIPATHARIA spp.
Ⅱ
右記の動物、その個体の一部・派生物
アオサンゴ科
Helioporidae spp.
Ⅱ
右記の動物、その個体の一部・派生物
イシサンゴ目
SCLERACTINIA spp.
Ⅱ
右記の動物、その個体の一部・派生物
クダサンゴ科
Tubiporidae spp.
ナミビア
Ⅱ
右記の動物、その個体の一部・派生物
アフリカゾウ
Loxodonta africana
パプアニューギ
ニア
Ⅱ
右記の植物、その個体の一部・派生物
ラン科
ORCHIDACEAE spp.
パラグアイ
Ⅱ
すべての動植物、その個体の一部・派生物
Ⅱ
右記の植物、その個体の一部・派生物
ラン科
サボテン科
アルゼンチン
例えば、
「インド」を
原産国とする
①附属書Ⅱに
掲げる全ての
動植物、その
個体の一部、
派生物。
②インドが附
属書Ⅲに掲げ
た動植物、そ
の個体の一部、
派生物
附属書
ボツワナ
エジプト
インド
イスラエル
ヨルダン
ペルー
Fennecus zerda
-
-
ORCHIDACEAE spp.
Ⅱ
右記の植物、その個体の一部・派生物
フィリピン
南アフリカ共和
国
タンザニア
Ⅱ
すべての動物、その個体の一部・派生物
Ⅱ
右記の動物、その個体の一部・派生物
アフリカゾウ
Loxodonta africana
Ⅱ
右記の動物、その個体の一部・派生物
キエリクロボタンインコ
Agapornis personata
ジンバブエ
Ⅱ
右記の動物、その個体の一部・派生物
アフリカゾウ
Loxodonta africana
CACTACEAE spp.
-
-
19

附属書Ⅲ ⇒基本的に附属書Ⅱと同じ手続き
○輸出許可書 (CITES)
○再輸出証明書(CITES)
○原産地証明書 等
(付属書Ⅲに掲載した原産国からの輸入でない場合、それ以外の国の
原産である旨の証明書(原産地証明書))
【例えば】アメリカがアメリカ原産のチズガメ属を附属書Ⅲに掲名しています。
(例)生きたチズガメ属を輸入する場合
例①アメリカからアメリカ原産のチズガメ属の輸入 「輸出許可書」&「事前確認」
例②フランスからアメリカ原産のチズガメ属を輸入
フランス管理当局発行の「再輸出証明書」&「事前確認」
例③アメリカ以外の国の原産であれば附属書Ⅲの規制を受けないが、・・・
アメリカ以外の国が原産であることを、原産地に係る国・地域の「原産地証明書
(公的機関発行)」で証明。
20
①名古屋税関 本関 (名古屋市港区入船)
②中部外郵出張所(国際郵便物のみ)(中部国際空港島内)
③中部空港税関支署 (中部国際空港島内)
④静岡空港出張所
(静岡空港内)
以上の税関官署の管轄の保税蔵置場に蔵置した後、
これらの官署へ輸入申告を行う。
(ただし、輸出申告はどこの官署でも可能)
21

関税法第67条
輸出又は輸入の許可
貨物を輸出し、又は輸入しようとする者は、政令の定めるところにより、
当該貨物の品名並びに数量及び価格、その他必要な事項を税関長に申告し、
貨物につき必要な検査を経て、その許可を受けなければならない。

関税法第70条
証明又は確認
○外国為替及び外国貿易法
(輸出貿易管理令、輸入貿易管理令 含む)
○その他 他の法令
外来生物法、鳥獣保護法、家畜伝染病予防法、狂犬病予防法、
水産資源保護法、感染症予防法、植物防疫法、薬事法 他
22
3年おきに会議が開催される。
そこで討議される附属書改正提案として、各国から71項目の提案が提出された(提案番号1~71)。
(提案国は締約国会議前に関係各国の了解をとり、会議開催の150日前までに条約事務局に提出する必
要がある。)
【提案抜粋】
【提案番号 32(提案国:中国、米国)】
イシガメ科
マルガメ属全種(Cyclemys spp.)、ヤマガメ属・リュウキュウヤマガメ(Geoemyda
japonica) 他 多数
を 附属書Ⅱに掲載提案 ⇒ 「可決」
【提案番号 34(提案国:日本)】
⇒ (日本が加盟して初めて、附属書掲載を提案!)
イシガメ科
ヤマガメ属・リュウキュウヤマガメ(Geoemyda japonica) を 附属書Ⅱに掲載提案
⇒ 「可決」 商業目的の野生捕獲された標本の輸出割当量を年間「ゼロ」とする。
【提案番号 37(提案国:米国)】
リクガメ科
ビルマホシガメ(Geochelone platynota) を 附属書Ⅱから附属書Ⅰへ移行提案
⇒「可決」
出所:TRAFIC EAST ASIA-JAPANのHPから抜粋
23

第17回締結国会議(2016年3月、南アフリカで開
催予定)の議題に載る可能性、及び同会議におい
て議決される可能性が出てきている。
ニホンウナギ(Anguilla japonica)
24
1.ワシントン条約は野生生物の保護に関するすべてを取り扱う
→誤り! ワシントン条約は特定の種の国際取引だけを取り扱う。
2.ワシントン条約はすべての野生生物の取引を禁止することを目的としている。
→誤り!ワシントン条約は取引を規制するだけ。(特定の種につい
ては取引がかなり抑制される)
3.ワシントン条約は国内取引も規制する。
→誤り!ワシントン条約は国際取引だけを対象としている。
4.ワシントン条約の付属書は世界の絶滅のおそれのある動植物のリストである。
→誤り!付属書は国際取引によって影響を受ける動植物種のみを
掲載している。
5.ワシントン条約は途上国に取引を抑えるよう強いている。
→誤り!ワシントン条約は原産国と消費国双方に保護と資源の管理
を求める。
25
ワシントン条約該当の貨物を規制に違反して、日本へ持ち込
もうとすると、…
◆関税法違反 無許可輸入→密輸入(関税法)
5年以下の懲役又は500万円以下の罰金、
若しくは併科
◆外為法違反 経産大臣の輸入承認を受けない
で輸入
3年以下の懲役又は100万円以下の罰金、
若しくは併科
26
正式には
「絶滅のおそれのある野生動植物の種の
保存に関する法律」 といいます
(第1条)(目的)
野生動植物が、生態系の重要な構成要素であるだけでな
く、自然環境の重要な一部として人類の豊かな生活に欠か
すことができないものであることに鑑み、絶滅のおそれの
ある野生動植物の種の保存を図ることにより良好な自然環
境を保全し、もって現在及び将来の国民の健康で安全で文
化的な生活の確保に寄与することを目的とする。
27
1 国内希少野生動植物種
(89種)
・その個体が本邦に生息し又は生育する絶滅のおそれのある野生動植物の種
ア 外来種は指定しない。
イ 従来から本邦にごくまれにしか渡来回遊しない種は指定しない。
ウ 個体として識別容易な大きさ、形態を有する種を選定。
2
国際希少野生動植物種
(688種)
・ 国際的に協力して種の保存を図ることとされている絶滅のおそれのある野生
動植物種(国内希少動植物種を除く)
ア W条約附属書Ⅰ掲載種。ただし留保種(クジラ7種)を除く。
イ 渡り鳥条約に基づき、相手国から絶滅のおそれのある鳥として通報の
あった種
3
特定国内希少野生動植物種
(7種)
・国内希少野生動植物種のうち、商業的に個体の繁殖をさせることが可能な種
・国際的に協力して種の保存を図ることとされているものでないこと
⇒種については、いずれも政令で定めている。
28
4 緊急指定種
(現在指定なし)
・本邦に生息、育成する野生動植物の種で、国内・国際希少野生動植物以外の
もののうち、特にその保存を緊急に図る必要があると認められる種
<例>本邦に分布しない種と考えられていたが、その生息、生育が確認されたもの。
本邦では絶滅したと考えられていたが、その生息、生育が確認されたもの。
など
29
「輸出入禁止」(除く特定国内)
★アメリカ、ロシア、オーストラリアとの2国間渡り鳥条約 対象鳥類
★国内において絶滅のおそれがあると判断される種
★国内希少野生動植物種のうち、商業的に個体の繁殖をさせることが可能な種
種の保存法
(輸出入の禁止)
第15条 特定国内希少野生動植物種以外の国内希少野生動植物種の個体は、
輸出し、又は輸入してはならない。
ただし、その輸出又は輸入が、国際的に協力して学術研究をする目的でするものは除外されている。
30
別表第一 表1 国内希少野生動植物種 (36種)
種の保存法施行令 別表第一 表1 国内希少動植物種(第一条、第二条、第三条関係)
表1
学名(カタカナ表記) 学名(ラテン語表記)
W条約附属書掲載種のため省略
がんかも科
ブランタ・カナデンスィス・レウコパレイア
ルンダ・キルラタ
Lunda cirrhata
うみすずめ科
ウリア・アアルゲ・イノルナタ
Uria aalge inornata
スコロパクス・ミラ
Scolopax mira
しぎ科
W条約附属書掲載種のため省略
トリンガ・グティフェル
W条約附属書掲載種のため省略
こうのとり科
キコニア・ボイキアナ
W条約附属書掲載種のため省略
とき科
ニポニア・ニポン
カルコファプス・インディカ・ヤマスィナイ
Chalcophpaps indica yamashinai
はと科
コルンバ・ヤンティナ・ニテンス
Columba janthina nitens
コルンバ・ヤンティナ・ステイネゲリ
Columba janthina stejnegeri
W条約附属書掲載種のため省略
アキピテル・ゲンティリス・フジヤマエ
W条約附属書掲載種のため省略
アクイラ・クリュサエトス・ヤポニカ
W条約附属書掲載種のため省略
ブテオ・ブテオ・トヨスィマイ
わしたか科
W条約附属書掲載種のため省略
ハリアエエトゥス・アルビキルラ・アルビキルラ
W条約附属書掲載種のため省略
ハリアエエトゥス・ペラギクス・ペラギクス
W条約附属書掲載種のため省略
スピロルニス・ケエラ・ペルプレクスス
W条約附属書掲載種のため省略
スピザエトゥス・ニパレンスィス・オリエンタリス
動
W条約附属書掲載種のため省略
ファルコ・ペレグリヌス・フルイティイ
物 はやぶさ科
W条約附属書掲載種のため省略
ファルコ・ペレグリヌス・ヤポネンスィス
界
きじ科
ラゴプス・ムトゥス・ヤポニクス
Lagopus mutus japonicus
W条約附属書掲載種のため省略
つる科
グルス・ヤポネンスィス
くいな科
ガルリラルルス・オキナワエ
Gallirallus okinwae
あとり科
カルドゥエリス・スィニカ・キトリトズィ
Carduelis sinica kittlizi
みつすい科
アパロプテロン・ファミリアレ・ハハスィマ
Apaloptron familiare hahasima
エリタクス・コマドリ・コマドリ
Erithacus komadori komadori
エリタクス・コマドリ・ナミイエイ
Erithacus komadori namiei
ひたき科
エリタクス・コマドリ・スブルフス
Erithacus komadori subrufus
ロクステルラ・プリュエリ・プリュエリ
Locustella pryeri pryeri
ゾオテラ・ダウマ・マヨル
Zoothera dauma major
W条約附属書掲載種のため省略
やいろちょう科 ピタ・ブラキュウラ・ニュンファ
う科
ファラクロコラクス・ウリレ
Phalacrocorax urile
デンドロコポス・レウコトス・オウストニ
Dendrocopos leucotos owstoni
きつつき科
ピコイデス・トリダクテュルス・イノウイエイ
Picoides tridaetylus inouyei
サフェオピポ・ノグキイ
Sapheopipo noguchii
W条約附属書掲載種のため省略
あほうどり科
ディオメデア・アルバトルス
W条約附属書掲載種のため省略
ふくろう科
ケトゥパ・ブラキストニ・ブラキストニ
【注】この表は抜粋です。
和 名
シジュウカラガン
エトピリカ
ウミガラス
アマミヤマシギ
カラフトアオアシシギ
コウノトリ
トキ
キンバト
アカガシラカラスバト
ヨナクニカラスバト
オオタカ
イヌワシ
オガサワラノスリ
オジロワシ
オオワシ
カンムリワシ
クマタカ
シマハヤブサ
ハヤブサ
ライチョウ
タンチョウ
ヤンバルクイナ
オガサワラカワラヒワ
ハハジマメグロ
アカヒゲ
ホントウアカヒゲ
ウスアカヒゲ
オオセッカ
オオトラツグミ
ヤイロチョウ
チシマウガラス
オーストンオオアカゲラ
ミユビゲラ
ノグチゲラ
アホウドリ
シマフクロウ
(平成25年6月12日改正)
国内
W附属書 輸入規制一覧表
国内
Ⅰ
a
国内
W以外
c
国内
W以外
c
国内
W以外
c
国内
Ⅰ
a
国内
Ⅰ
a
国内
Ⅰ
a
国内
W以外
c
国内
W以外
c
国内
W以外
c
国内
Ⅱ
b
国内
Ⅱ
b
国内
Ⅱ
b
国内
Ⅰ
a
国内
Ⅱ
b
国内
Ⅱ
b
国内
Ⅱ
b
国内
Ⅰ
a
国内
Ⅰ
a
国内
W以外
c
国内
Ⅰ
a
国内
W以外
c
国内
W以外
c
国内
W以外
c
国内
W以外
c
国内
W以外
c
国内
W以外
c
国内
W以外
c
国内
W以外
c
国内
Ⅱ
b
国内
W以外
c
国内
W以外
c
国内
W以外
c
国内
W以外
c
国内
Ⅰ
a
国内
Ⅱ
b
別表
別表第一表1
別表第一表1
別表第一表1
別表第一表1
別表第一表1
別表第一表1
別表第一表1
別表第一表1
別表第一表1
別表第一表1
別表第一表1
別表第一表1
別表第一表1
別表第一表1
別表第一表1
別表第一表1
別表第一表1
別表第一表1
別表第一表1
別表第一表1
別表第一表1
別表第一表1
別表第一表1
別表第一表1
別表第一表1
別表第一表1
別表第一表1
別表第一表1
別表第一表1
別表第一表1
別表第一表1
別表第一表1
別表第一表1
別表第一表1
別表第一表1
別表第一表1
31
別表第一 表2 国内希少野生動植物種 (53種)
種の保存法施行令 別表第一 表2 【抜粋】
表2
学名(カタカナ表記) ねこ科
おおこうもり科
うさぎ科
ふくろう科
へび科
さんしょううお科
どじょう科
こい科
動 はんみょう科
物
界
げんごろう科
くわがたむし科
こがねむし科
せみ科
しじみちょう科
たてはちょう科
えぞとんぼ科
あおいととんぼ科
はなだかとんぼ科
とんぼ科
ちゃせんしだ科
きく科
おしだ科
植
物 つつじ科
界
しそ科
のぼたん科
すいれん科
学名(ラテン語表記)
プリオナイルルス・ベンガレンスィス・エウプティルルス
プリオナイルルス・ベンガレンスィス・イリオモテンスィス
W条約附属書掲載種のため省略
プテロプス・ダスュマルルス・ダイトエンスィス
プテロプス・プセラフォン
ペンタラグス・フルネスィ
ブボ・ブボ・ボリソウィ
オピストトロピス・キクザトイ
ヒュノビウス・アベイ
レプトボティア・クルタ
アケイログナトゥス・ロンギピンニス
ロデウス・アトレミウス・スイゲンスィス
タナキア・タナゴ
キキンデラ・ボニナ
アキリウス・キシイ
キュビステル・レウィスィアヌス
キュビステル・リムバトゥス
デュティスクス・サルピ
ネオルカヌス・インスリコラ・ドナン
ケイロトヌス・ヤンバル
プラテュプレウラ・アルビヴァンナタ
ケラストリナ・オガサワラエンスィス
シジミア・モオレイ
メリタエア・スコトスィア
ヘミコルドゥリア・オガサワレンスィス
インドレステス・ボニネンスィス
リノキュファ・オガサワレンスィス
リベルルラ・アンゲリナ
ヒュメナスプレニウム・カルディオフュルルム
クレピディアストルム・グランディコルルム
ポリュスティクム・オバイ
ロドデンドロン・ボニネンセ
ロドデンドロン・ケイスケイ変種ヒュポグラウクム
ヴァキニウム・アマミアヌム
アユガ・ボニンスィマエ
メラストマ・テトラメルム
ヌファル・スブメルサ
W条約附属書掲載種のため省略
【注】この表は抜粋です。
W条約附属書掲載種のため省略
W条約附属書掲載種のため省略
Pentalagus furnessi
W条約附属書掲載種のため省略
Opisthotropis kikuzatoi
Hynobius abei
Leptobotia curta
Acheilognathus longipinnis
Rhodeus atremius suigensis
Tanakia tanago
Cylindera bonina
Acilius kishii
Cybister lewisiznus
Cybister limbatus
Cytiscus sharpi
Neolucanus insulicola donan
Cheirotonus jambar
Platypleura albivannata
Celastrina ogasawaraensis
Shijimia moorei
Melitaea scotosia
Hemicordulia ogasawarensis
Indolestes boninensis
Rhinocypha ogasawarensis
Libellula angelina
Hymenasplenium cardiophyllum
Crepidiastrum grandicollum
Polystichum obai
Rhododendron boninense
Rhododendron keiskei var. hypoglaucum
Vaccinium amamianum
Ajuga boninsimae
Melastoma tetramerum
Nuphar submersa
和名
ツシマヤマネコ
イリオモテヤマネコ
ダイトウオオコウモリ
オガサワラオオコウモリ
アマミノクロウサギ
ワシミミズク
キクザトサワヘビ
アベサンショウウオ
アユモドキ
イタセンパラ
スイゲンゼニタナゴ
ミヤコタナゴ
オガサワラハンミョウ
ヤシャゲンゴロウ
マルコガタノゲンゴロウ
フチトリゲンゴロウ
シャープゲンゴロウモドキ
ヨナグニマルバネクワガタ
ヤンバルテナガコガネ
イシガキニイニイ
オガサワラシジミ
ゴイシツバメシジミ
ヒョウモンモドキ
オガサワラトンボ
オガサワラアオイトトンボ
ハナダカトンボ
ベッコウトンボ
ヒメタニワタリ
コヘラナレン
アマミデンダ
ムニンツツジ
ウラジロヒカゲツツジ
ヤドリコケモモ
シマカコソウ
ムニンノボタン
シモツケコウホネ
(平成25年6月12日改正)
国内
W附属書 輸入規制一覧表
国内
Ⅱ
a
国内
Ⅱ
a
国内
Ⅱ
a
国内
Ⅱ
a
国内
W以外
b
国内
Ⅱ
a
国内
W以外
b
国内
W以外
b
国内
W以外
b
国内
W以外
b
国内
W以外
b
国内
W以外
b
国内
W以外
b
国内
W以外
b
国内
W以外
b
国内
W以外
b
国内
W以外
b
国内
W以外
b
国内
W以外
b
国内
W以外
b
国内
W以外
b
国内
W以外
b
国内
W以外
b
国内
W以外
b
国内
W以外
b
国内
W以外
b
国内
W以外
b
国内
W以外
b
国内
W以外
b
国内
W以外
b
国内
W以外
b
国内
W以外
b
国内
W以外
b
国内
W以外
b
国内
W以外
b
国内
W以外
b
別表
別表第一表2
別表第一表2
別表第一表2
別表第一表2
別表第一表2
別表第一表2
別表第一表2
別表第一表2
別表第一表2
別表第一表2
別表第一表2
別表第一表2
別表第一表2
別表第一表2
別表第一表2
別表第一表2
別表第一表2
別表第一表2
別表第一表2
別表第一表2
別表第一表2
別表第一表2
別表第一表2
別表第一表2
別表第一表2
別表第一表2
別表第一表2
別表第一表2
別表第一表2
別表第一表2
別表第一表2
別表第一表2
別表第一表2
別表第一表2
別表第一表2
別表第一表2
32
⇒ 種の保存法第20条の「登録」ができる種
(個体等の登録の要件)(法施行令)
第4条 法第20条第1項の政令で定める要件は、別表第2の表2に掲げる種の個体等であって、・・・・
現在のところ、緊急指定種はありません。
【参考】最近の指定状況
平成20年3月26日から平成23年3月25日までの3年間昆虫の一種である
「タカネ・ルリ・クワガタ」が指定されていた。(平成19年11月に新種登録)
・平成6年12月 ワシミミズク等3種
種の保存法第12条により、希少野生動植物種は、譲渡し若
しくは譲受け又は引渡し若しくは引取りをしてはならない。
ただし、種の保存法施行令別表第2表2に掲げる種は、法第20条に規定する「登録」をすれば、
陳列し、譲渡し、譲受け等ができる。(言い換えれば、この別表第2表2以外の「希少野生動植物
種」は登録できない。⇒陳列、譲渡、譲受けできない。
33
別表第二 表1 国際希少野生動植物種(133種)
種の保存法施行令 別表第二 国際希少野生動植物種(第一条、第二条、第四条関係)
表1
科名
学名(カタカナ表記)
学名(ラテン語表記)
アナス・ディアズィ
Anas diazi
アナス・ライサネンスィス
Anas laysanensis
アナス・ウュヴィルリアナ
Anas wyvilliana
アンセル・インディクス
Anser indicus
がんかも科
ブランタ・ルフィコルリス
Branta ruficollis
ブランタ・サンドヴィケンスィス
Branta sandvicensis
メルグス・スクアマトゥス
Mergus squamatus
タドルナ・クリスタタ
Tadorna cristata
よたか科 カプリムルグス・ノクティテルス
Caprimulgus noctitherus
ドロマイウス・ミノル
Dromaius minor
エミュー科
ドロマイウス・バウディニアヌス
Dromaius baudinianus
ラルス・レリクトゥス
Larus relictus
かもめ科
ステルナ・アルビフロンス
Sterna albifrons
せいたか ヒマントプス・ヒマントプス・クヌドセニ
Himantopus himantopus knudseni
しぎ科
イビドリュンカ・ストルテルスィイ
Ibidorhyncha struthersii
ヌメニウス・ボレアリス
Numenius borealis
しぎ科
ヌメニウス・ミヌトゥス
Numenius minutus
ヌメニウス・テヌイロストリス
Numenius tenuirostris
コルンバ・イノルナタ・ウェトモレイ
Columba inornata wetmorei
コルンバ・ヴィティエンスィス・ゴドマナエ Columba vitiensis godmanae
ガルリコルンバ・カニフロンス
Gallicolumba canifrons
はと科
ガルリコルンバ・ノルフォルキエンスィス Gallicolumba norfoleiensis
ヘミファガ・ノヴァエセエランディアエ・スパディケア Hemiphaga novaeseelandiae spadicea
ペトロファサ・スミティイ・ブラアウィ
Petrophassa smithii blaawi
メガポディウス・ラペロウセ
Megapodius laperouse
つかつくり科
レイポア・オケルラタ
Leipoa ocellata
コリヌス・ヴィルギニアヌス・リドグワイイ Colinus virginianus ridgwayi
テトラオガルルス・アルタイクス
Tetraogallus altaicus
テトラオガルルス・カスピウス・カスピウス Tetraogallus caspius caspius
きじ科
テトラオガルルス・カスピウス・タウリクス Tetraogallus caspius tauricus
テトラオガルルス・ティベタヌス・ティベタヌス Tetraogallus tibetanus tibetanus
テュンパヌクス・クピド・アトワテリ
【注】この表は抜粋です。
Tympanuchus cupido attwateri
和 名
メキシコガモ
レイサンガモ
ハワイガモ
インドガン
アオガン
ハワイガン
コウライアイサ
カンムリツクシガモ
プエルトリコヨタカ
クロエミュー
ヒメエミュー
ゴビズキンカモメ
コアジサシ
ハワイセイタカシギ
トキハシゲリ
エスキモーコシャクシギ
コシャクシギ
シロハラチュウシャクシギ
プエルトリコムジバト
ロードハウノドジロカラスバト
パラウムナジロバト
ノーフォークムナジロバト
ノーフォークマオリバト
キガオシャコバト
マリアナツカツクリ
オーストラリアツカツクリ
ソノラコリンウズラ
アルタイセッケイ
ミナミカスピアンセッケイ
アルメニアセッケイ
ニシチベットセッケイ
テキサスソウゲンライチョウ
(平成25年6月12日改正)
国際希少 W附属書 輸入規制一覧表
国際
W以外
c
国際
Ⅰ
a
国際
W以外
c
国際
W以外
c
国際
Ⅱ
b
国際
Ⅰ
a
国際
W以外
c
国際
W以外
c
国際
W以外
c
国際
W以外
c
国際
W以外
c
国際
Ⅰ
a
国際
W以外
c
国際
W以外
c
国際
W以外
c
国際
Ⅰ
a
国際
W以外
c
国際
Ⅰ
a
国際
W以外
c
国際
W以外
c
国際
W以外
c
国際
W以外
c
国際
W以外
c
国際
W以外
c
国際
W以外
c
国際
W以外
c
国際
Ⅰ
a
国際
W以外
c
国際
Ⅰ
a
国際
Ⅰ
a
国際
Ⅰ
a
国際
Ⅱ
b
別表
別表第二表1
別表第二表1
別表第二表1
別表第二表1
別表第二表1
別表第二表1
別表第二表1
別表第二表1
別表第二表1
別表第二表1
別表第二表1
別表第二表1
別表第二表1
別表第二表1
別表第二表1
別表第二表1
別表第二表1
別表第二表1
別表第二表1
別表第二表1
別表第二表1
別表第二表1
別表第二表1
別表第二表1
別表第二表1
別表第二表1
別表第二表1
別表第二表1
別表第二表1
別表第二表1
別表第二表1
別表第二表1
34
別表第二 表2 国際希少野生動植物種 (555種)(保存法第20条の登録ができる種)
種の保存法施行令 別表第二 国際希少野生動植物種
表2
(ワシントン条約附属書Ⅰ掲載種)(留保品目を除く)(二の二号承認制)
科名
学名(カタカナ表記)
学名(ラテン語表記)
プロング
W条約附属書掲載種のため省略
アンティロカプラ・アメリカナ
ホーン科
W条約附属書掲載種のため省略
アダクス・ナソマクラトゥス
W条約附属書掲載種のため省略
ボス・ガウルス
W条約附属書掲載種のため省略
ボス・ムトゥス
W条約附属書掲載種のため省略
ボス・サウヴェリ
W条約附属書掲載種のため省略
ブバルス・デプレスィコルニス
W条約附属書掲載種のため省略
ブバルス・ミンドレンスィス
W条約附属書掲載種のため省略
ブバルス・クアルレスィ
W条約附属書掲載種のため省略
カプラ・ファルコネリ
W条約附属書掲載種のため省略
カプリコルニス・ミルネエドワルドスィイ
W条約附属書掲載種のため省略
カプリコルニス・ルビドゥス
W条約附属書掲載種のため省略
カプリコルニス・スマトラエンスィス
W条約附属書掲載種のため省略
カプリコルニス・タル
W条約附属書掲載種のため省略
ケファロフス・イェンティンキ
W条約附属書掲載種のため省略
ガゼルラ・クヴィエリ
W条約附属書掲載種のため省略
うし科
ガゼルラ・レプトケロス
W条約附属書掲載種のため省略
ヒポトラグス・ニゲル・ヴァリアニ
W条約附属書掲載種のため省略
ナエモルヘドゥス・バイレイイ
W条約附属書掲載種のため省略
ナエモルヘドゥス・カウダトゥス
W条約附属書掲載種のため省略
ナエモルヘドゥス・ゴラル
W条約附属書掲載種のため省略
ナエモルヘドゥス・グリセウス
W条約附属書掲載種のため省略
ナンゲル・ダマ
W条約附属書掲載種のため省略
オリュクス・ダンマ
W条約附属書掲載種のため省略
オリュクス・レウコリュクス
W条約附属書掲載種のため省略
オヴィス・アンモン・ホドグソニイ
W条約附属書掲載種のため省略
オヴィス・アンモン・ニグリモンタナ
W条約附属書掲載種のため省略
オヴィス・オリエンタリス・オフィオン
W条約附属書掲載種のため省略
オヴィス・ヴィグネイ・ヴィグネイ
W条約附属書掲載種のため省略
パントロプス・ホドグソニイ
W条約附属書掲載種のため省略
プセウドリュクス・ンゲティンヘンスィス
W条約附属書掲載種のため省略
らくだ科 ヴィクグナ・ヴィクグナ
【注】この表は抜粋です。
保存法20条の登録ができる種(施行令第4条)
(平成25年6月12日改正)
和 名
国際希少 W附属書
別表
備考
プロングホーン
国際
Ⅰ
別表第二表2
アダックス
ガウル
ヤセイヤク
コープレイ
アノア
タマラオ
ヤマアノア
マーコール
カプリコルニス・ミルネエドワルドスィイ
カプリコルニス・ルビドゥス
スマトラカモシカ
カプリコルニス・タル
カタシロダイカ
エドミガゼル
リムガゼル
ジャイアントセーブルアンテロープ
アカゴーラル
オナガゴーラル
ゴーラル
ナエモルヘドゥス・グリセウス
ダマガゼル
シロオリックス
アラビアオリックス
チベットアルガリ
カラタウアルガリ
キプロスムフロン
ラダックウリアル
チールー
ベトナムレイヨウ
ビクーナ
国際
国際
国際
国際
国際
国際
国際
国際
国際
国際
国際
国際
国際
国際
国際
国際
国際
国際
国際
国際
国際
国際
国際
国際
国際
国際
国際
国際
国際
国際
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
Ⅰ
別表第二表2
別表第二表2
別表第二表2
別表第二表2
別表第二表2
別表第二表2
別表第二表2
別表第二表2
別表第二表2
別表第二表2
別表第二表2
別表第二表2
別表第二表2
別表第二表2
別表第二表2
別表第二表2
別表第二表2
別表第二表2
別表第二表2
別表第二表2
別表第二表2
別表第二表2
別表第二表2
別表第二表2
別表第二表2
別表第二表2
別表第二表2
別表第二表2
別表第二表2
別表第二表2
35
登録制度(種の保存法第20条)
⇒「配付資料」7ページ 中段 参照
同施行令第4条(登録の要件)
・国際希少野生動植物種のうち「別表第2の表2」に掲げる種(555
種(全てⅠ))の個体であって、次のいずれかに該当する場合
①本邦内において繁殖させた個体又はその個体から生じた器官等
②保存法施行令で指定される以前に本邦で取得され、又は本邦に輸入さ
れた個体又はその個体から生じた器官等。
③関税法第67条の許可を受けて輸入された個体等(器官等を含む)
イ W条約登録の繁殖施設において商業目的で繁殖させた個体等
ロ ワシントン条約適用以前に輸出国内で取得され、又は輸入されたことを
輸出国の政府機関が証明書したものであること。
<ご注意>
陳列、譲渡し、譲り受けが生じるペットショップ等の事業を行う方は、
海外の輸出者と契約を行う前に、種の保存法第20条の登録ができるか
どうかを環境省にて十分調査してください。
ただし、関税法第70条の証明、確認の要件ではない。
36
2013年
7月2日から
罰則が厳し
くなりまし
た
国際希少野生
動植物種
688種
H25.6.現在
国内希少野生
動植物種
89種
H25.6.現在
インターネット等で
の広告の規制
(平成26年6月までに施行)
●インターネット、紙媒体等
での広告も規制対象。
●国際希少動植物種(別表第
2表2掲載種)を広告する場
合には、「登録」を受けてい
ることを明示。
37
【外為法】
外為法第48条(輸出の許可等)に「特定の種類の若しくは特
定の地域を仕向地とする貨物を輸出しようとする者に対し、………
政令で定めるところにより、承認を受ける義務を課することができ
る。」と規定されている。
【輸出貿易管理令(輸出令)】
「W条約」及び「種の保存法」に係る輸出規制については、輸出
貿易管理令(以下「輸出令」という。)により実施することとなり、
輸出令第2条第1項第1号に基づく別表第二の36の項、37の項
に該当する貨物については、経済産業大臣の「輸出の承認」が必要
となっている。
38
【輸出貿易管理令 別表第二】
<ワシントン条約>
36項 絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約附
属書Ⅰ又は附属書Ⅱに掲げる種に属する動物又は植物、これらの個
体の一部及びこれらの卵、種子、はく製、加工品その他これらの動物又
は植物から派生した物(次の項及び43の項の中欄に掲げるものを除き、
経済産業大臣が告示で定めるものに限る。)
<種の保存法>
37項 絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律第四
条第二項に規定する希少野生動植物種(同条第五項に規定する特定
国内希少野生動植物種を除き、同条第四項に規定する国際希少野生
動植物種にあっては、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に
関する法律施行令別表第二の表一に掲げる種に限る。)の同法第六条
第二項第三号に規定する個体及びその器官並びにこれらの加工品(四
十三の項の中欄に掲げるものを除く)
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【輸出貿易管理令 別表第二】
36項 絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約附属
書Ⅰ又は附属書Ⅱに掲げる種に属する動物又は植物、これらの個体
の一部及びこれらの卵、種子、はく製、加工品その他これらの動物又は
植物から派生した物(次の項及び43の項の中欄に掲げるものを除き、
経済産業大臣が告示で定めるものに限る。)
【参考】
別表第二 36項に「附属書Ⅲ」の記述がないので、附属書Ⅲについて
は、輸出貿易管理令第2条第1項第1号の規定に基づく輸出承認は要し
ない。
ただし、附属書Ⅲの動植物が日本から輸出され、輸出先国において輸
出許可書(CITES)の提示を求められることがあることから、経済産業省
は、輸出許可書(CITES)のみを発給することとしている。
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「輸出貿易管理令別表二の36項に規定に基づき、経済産業大臣が告示で定め
る絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約附属書Ⅰ又は附
属書Ⅱに掲げる種に属する動物又は植物、これらの個体の一部及びこれらの動物
又は植物から派生した物を定める等の件」(平12.12.18 通告743)
・・・次のいずれかに該当するものであって、別表第2の37の項に掲げるもの以外の
ものとする。
一 附属書Ⅰに掲げる種に属する動物又は植物、これらの個体の一部及びこれら
の卵、種子、球根、果実(果皮を含む。)、はく製又は加工品
二 附属書Ⅱに掲げる種に属する動物又は植物、これらの個体の一部及びこれら
の卵、種子、球根、果実(果皮を含む。)、はく製又は加工品。
ただし、植物の個体の一部、種子、球根、果実(果皮を含む。)及び加工品に
あっては、附属書Ⅱにより特定されるものに限る。
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【輸出貿易管理令 別表第二】
36項
-省略-(前スライド参照)
★留保品目の輸出について
留保された品目の「輸出」に当たっては、輸入国側の流通の混乱を防ぐ
観点から、経済産業省はワシントン条約輸出許可書(CITES)を発給する
こととしています。また、輸出申告の際、税関では当該CITESの15欄
「Export Endorsement」の確認を行います。
また、ワシントン条約第23条により留保した場合、当該品目については
「条約の締約国でない国として取り扱われる」としており、規制がないよう
な誤解がありますが、輸出貿易管理令では、「留保品目」を除く規定がな
いことから、「留保品目」を輸出する場合、経済産業大臣の輸出承認が必
要であるので、留意を要します。
(【参考】 輸入では、附属書Ⅰ⇒Ⅱ扱い、Ⅱ⇒規制なし)
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【輸出貿易管理令 別表第二】
37項 絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律第四条第二
項に規定する希少野生動植物種(同条第五項に規定する特定国内希少
野生動植物種を除き、同条第四項に規定する国際希少野生動植物種に
あっては、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律施行
令別表第二の表一に掲げる種に限る。)の同法第六条第二項第三号に規
定する個体及びその器官並びにこれらの加工品(四十三の項の中欄に掲
げるものを除く)
【参考】(四十三の項の中欄)(W条約、種の保存法
共通)
43項 国宝、重要文化財、重要有形民俗文化財、特別天然記念物、・・
(中略)・・経済産業大臣が指定するもの
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ご静聴ありがとう
ございました
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