シスコシステムズ/日本オラクル 他(PDF:957KB)

エンタープライズICT総合誌 月刊ビジネスコミューニケーション(Webサイトへ)
CTC
ホームロジスティクスがクラウドサービスを利用して
ニトリの配送計画自動化を実現
家具・インテリア用品の製造販売を行うニトリ(本社:
札幌市北区)において、グループの物流事業を担うホー
ムロジスティクス(本社:札幌市北区)は、POS シス
テム、EC システムと連動して輸配送のリソース状況に
応じた配送時間枠の提示と配車計画の自動作成を可能と
する伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)のク
ラウドサービス「Mobile Asset Management Service(以
下、MAMS)」を宅配サービス基盤として採用した。
ニトリおよびホームロジスティクスでは、従来、シス
テム上で効率的な配送ルートの自動作成を行っていまし
ニトリの新 EC サイトの宅配受付画面
たが、状況にあわせた配送ルートのリアルタイムでの変
更や、配送日時の詳細な指定などが宅配サービス向上に
おける課題となっていた。グループ全社が使用する基幹
システムの刷新に合わせて、宅配サービス基盤の更改を
行い、2014 年 11 月に全国のニトリの店舗へ MAMS の
導入を実施した。
CTC の MAMS は配送計画を注文時に自動的に作成す
るクラウドサービスで、配送予定時間や配送状況などを
自社の Web サイトや EC サイトで追跡・確認すること
ができる。受注と同時にシステムが効率的な配送ルート
MAMS がサービス提供する機能
るお客様にも共通のサービスを提供している。
を自動で作成し、配送担当者をはじめ関係者全員はパソ
また、ホームロジスティクスは、自社の物流サービス
コンやスマートフォンを使って情報共有が可能だ。ニト
強化の一環として、本システムを活用した外販物流サー
リ店舗のサービスカウンター、または接客用のタブレッ
ビスの提供を開始し、既にニトリ以外の十数社のお客様
ト端末で宅配依頼を受け付けると、システムが配送可能
への提供を開始している。
な日時を提示する。トラックへの積載条件や住居に応じ
「ヨロコビ、はこぶ」を掲げるホームロジスティクス
た納品条件など、購入したお客様の要望を反映しながら、
では、CTC の MAMS を利用した宅配サービスを全国
効率的な配送ルートを作成し、変更があった場合は自動
60 社以上の物流パートナー企業と共有することで、全
的に再作成を行う。
国均一の業務品質を確保すると同時に、パートナー企業
6 月 17 日にニトリが立ち上げた新 EC サイトにおい
における業務負荷軽減をサポートしている。
ても、MAMS を利用することで店頭同様に時間指定で
の配送受付が可能となった。これは、
ニトリが目指す「あ
らゆる販売チャネルで共通のユーザー体験を提供する」
というオムニチャネル化の一環で、EC サイトを利用す
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伊藤忠テクノソリューションズ TEL:03-6203-4100
ビジネスコミュニケーション 2015 Vol.52 No.7
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シスコシステムズ
NTT ぷららが、「Cisco ASR 9000」に
高密度 100GE ラインカードを搭載して採用
シスコシステムズは、NTT ぷららが、同社のインター
日本オラクル
佐世保中央病院が DB セキュリティ製品により
電子カルテの情報セキュリティを強化
日本オラクルは、社会医療法人財団白十字会(以下、
ネット接続サービスにおけるコアルータとして、キャリ
白十字会)が、同財団が運営する佐世保中央病院におい
アネットワークで豊富な実績を持つ Cisco ASR 9000 シ
て、同社のデータベース(DB)セキュリティ製品群を
リーズを最新の高密度 100 Gigabit Ethernet(GE)ライ
導入し、電子カルテの暗号化や災害対策のバックアップ
ンカードを搭載した形で採用したことを発表した。これ
構成など情報セキュリティを強化した IT 基盤を構築し
により、NTT ぷららでは、広帯域で次世代ネットワー
たことを発表した。
クに対応したインターネット基盤を省スペースで構築す
ることが可能となった。
白十字会は、佐世保中央病院や白十字病院、燿光リハ
ビリテーション病院など長崎県北部や福岡市で数多くの
インターネットサービスプロバイダーでは、ビデオト
医療・介護施設を運営している。地域全体でより質の高
ラフィックの増加や IoE(Internet of Ever ything)時代
い医療サービスを提供することを目標に、白十字会では
の到来により、増大するインターネットトラフィックへ
2002 年に電子カルテシステムを導入し、2005 年から
の対応が求められている一方で、省電力への考慮が求め
は電子カルテ情報を地域の診療所と共有するシステムを
られている。このような状況の中、NTT ぷららは、事
運用している。
業環境への迅速な対応と効率的な設備投資を実現するた
白十字会では、病院と診療所の情報連携をさらに推進
め、Cisco ASR 9000 シリーズと、Cisco ASR9000 シリー
するため、オラクルの DB セキュリティ製品「Oracle
ズ向け高密度 100GE ラインカードを採用した。
Advanced Security」および「Oracle Data Guard」を導
Cisco ASR 9000 シ リ ー ズ 向 け の シ ス コ の 高 密 度
入し、データ暗号化やリアルタイムの遠隔地バックアッ
100GE ラインカードは、シスコのシリコン フォトニッ
プ体制の構築など情報セキュリティの強化を実現した。
ク CPAK テ ク ノ ロ ジ ー に 基 づ い て お り、100GE、
また、新システムへの移行にあたっては、オラクルのリ
40GE、10GE の各モードをサポートする柔軟なインタ
アルタイム・データ統合製品「Oracle GoldenGate」に
フェースを備えているため、同一のラインカード上で
より、救急医療機関に求められる医療サービス水準を維
様々なインタフェースを柔軟に組み合わせて使用するこ
持しながら遅延なくシステム切り替えを完了した。
とができる。NTT ぷららでは、まずは 100GE、10GE
を組み合わせ、展開をしていく予定だ。
ま た、Cisco ASR 9000 は、 高 い 拡 張 性 が あ り、
新 シ ス テ ム へ の 移 行 に あ た っ て は、「Oracle
GoldenGate」を活用し、既存データベースを運用しな
がら新規データベースが同期することで、病院の日常業
100GE プラットフォームとして長期的な視点で投資保
務に支障をきたすことなく、ほぼ遅延なく更新、変更が
護を実現し、CAPEX(設備投資)の削減に貢献するこ
完了した。システム切り替えの際には、既存データベー
とや、Cisco ASR 9000 で実装されるモジュラー電源シ
スの最後の更新処理が新規データベースに 1 分以内で
ステムにより、システムが必要とする最小限の電力を供
同期された。
給し、転送速度当りの消費電力を削減することで OPEX
(運用コスト)の削減を可能にしている。
シスコシステムズ TEL:03-6434-2426
ビジネスコミュニケーション 2015 Vol.52 No.7
日本オラクル TEL:03-6834-4837
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アシスト
豊田ハイシステムが生産管理システムの
データ連携基盤に「DataSpider Servista」を採用
アシストが提供するデータ連携ツール「DataSpider
ウォッチガード
イタリアの教育機関が、生徒のネットサーフィン
を制限し、セキュアな教育ネットワークを構築
WatchGuard Technologies の日本法人である、ウォッ
Servista」が、豊田ハイシステム(本社:愛知県刈谷市)
チガード・テクノロジー・ジャパンは、イタリアのクレ
が開発・運用する生産管理システムのデータ連携基盤と
マに位置する教育機関 Luca Pacioli Institute が同社の
して採用された。
XTM セキュリティアプライアンスと無線アクセスポイ
豊田ハイシステムは、トヨタグループ企業の一員とし
ントを導入したと発表した。
て、生産・物流を管理するシステムの開発や IT インフ
最近の調査によると、10 代の 75% がスマートフォン
ラの企画・構築・運用を行う情報システム会社だ。同社
を所持しており、92% が毎日利用し、24% が頻繁に使
は「トヨタ生産方式」の実践を通じて培ったノウハウを
用しているとの結果が出ている。Luca Pacioli では、オ
強みに、自動車以外の製造業、物流分野、医療分野にも
ンラインゲーム、P2P メッセージ、ソーシャルメディア
事業領域を広げ、グループ企業の海外展開を IT の側面
など、生徒による不適切なインターネット利用を制限し、
から支え続けている。
生徒が安全にオンライン学習に集中できるようにするこ
豊田ハイシステムでは、製造工場の生産管理システム
とが課題となっていた。今回ウォッチガードのソリュー
の再構築にあたり、製造ラインで毎秒生成されるシーケ
ションを導入したことにより、これらの課題を解決し、
ンシャルデータのリアルタイムな収集と生産実績のモニ
安全でハイパフォーマンスな教育ネットワークの構築を
タリングに取り組むことになった。製造に関連するシス
実現した。
テムは個別の業務要件ごとに構築・運用されているため、
校内ネットワークでは膨大な数のパーソナルデバイス
生産情報/工程管理/品質管理/保全管理などのデータ
が利用されているのに加えて、ソーシャルメディアに多
が散在し、異常検知の早期発見や品質不良調査の迅速な
くの学生が時間を割くようになり、10 代の 71% 以上が 1
トレーサビリティの障壁になるケースが発生していた。
つ以上のソーシャルネットワーキングサイトを利用して
そこで、製造ラインで発生するあらゆるデータの一元
いる。ウォッチガードを導入したことで、Luca Pacioli の
管理に向けてデータ処理の仕組みを抜本的に見直した結
管理者はユーザーのインターネットやデータ利用全般を
果、新たにデータ連携ツールを導入することになり、
制限することが可能となり、デバイスのネットワークへ
「DataSpider Servista」の採用を決定した。この導入によ
のアクセスも細かく制御できるようになった。例えば、
り、統合システム運用管理理製品のスケジューリング機
同校では、生徒によるオンライン利用、および Instagram
能を組み合わせることで、バラバラだった製造ラインの
や Facebook など、許可されていないアプリケーションの
全データを集約、製造ラインの全データの即時収集と高
利用状況を監視し、場合によりそういった行動を抑止す
速なデータ連携処理により生産状況のリアルタイムな見
るためのポリシーを適用することが可能だ。
える化を実現、製造ラインの異常を検知すると即座に関
Luca Pacioli では、ウォッチガードのセキュリティア
係者にアラートを発信できるため初動対応のリードタイ
プライアンスと連携する最新の無線アクセスポイントも
ムを大幅に圧縮、データが一元管理されたことで品質肥
導入し、校舎全般で利用されている無線 LAN にまで包
料の原因を瞬時に突き止められるようになった。
括的なセキュリティ機能を拡張させている。
アシスト TEL:03-5276-5850
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ウォッチガード・テクノロジー・ジャパン
TEL:03-5797-7205
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